仮想通貨で稼ぐなら長期保有?人気の高い銘柄と取引所を紹介

仮想通貨(暗号資産)で利益を出している人の中には、1分単位でトレードを繰り返している人もいれば、数か月単位でスイングトレードと呼ばれる手法を取っている人もいます。

仮想通貨で稼ぐ方法はいくつもありますが、一度購入したら数年後まで長期保有するのも一つの手です。長期保有は、日々のチャートを見る必要があまりないため、日々の価格変動に一喜一憂することもほとんどありません。

そこで今回は、長期保有におすすめの銘柄と取引所について詳しくご紹介します。

執筆Coincheck Column編集部

Coincheck Column編集部は仮想通貨の取引経験者やブロックチェーンの知見に深いメンバーで構成されています。これから仮想通貨を始める方々に「仮想通貨について正しく理解していただき安心して取引できる」ことを目的に執筆しています。/ 運営元:コインチェック株式会社

仮想通貨の長期保有とは

仮想通貨
仮想通貨の長期保有とは、その名の通り長期にわたって保有する方法です。

仮想通貨の業界では、ガチホールドやガチホと呼ばれることもあります。そもそも仮想通貨の取引の方法には、取引の期間ごとにいくつかの取引方法があります。

1. スキャルピング

1つ目が「スキャルピング」です。

スキャルピングは、FX(外国為替証拠金取引)などでよく使われる方法で、1分単位の変動で利益を生み出す方法です。頻繁に取引を行うため、常にチャートを見る必要があり、精神的にも負担のかかる取引方法といえます。

2. デイトレード

2つ目「デイトレード」です。

その名の通り、1日単位で利益を得る方法で、こちらも日々の値動きを細かくチェックする必要があったり、利益を出すためにはチャートの分析なども必要となります。

3. スイングトレード

3つ目が「スイングトレード」です。

スイングトレードは、数日から数か月の単位で取引を行う方法で、株式などの取引でも利用される方法です。デイトレードなどに比べて取引回数は減りますが、こちらもチャートなどを見て売買のタイミングを見極める必要があります。

4. 長期保有

そして4つ目が「長期保有」です。

デイトレードのように、1日に何度も取引することなく、一度購入したら数年単位で保有するのが長期保有です。短期で売らないため、日々の価格変動に一喜一憂することなく、初心者でも簡単に始められるという魅力があります。

仮想通貨を長期保有するメリット

仮想通貨の長期保有
数ある投資方法の中で、仮想通貨を長期保有するメリットには例えば3つ挙げられます。

1. 手間が少なくて済む

1つ目が「手間が少なくて済む」点です。

スキャルピングやデイトレードは、常にチャートを見続けて、売買のタイミングを見定めなくてはなりません。それに対して、長期保有であれば、一度買ってしまえばあとは放置しておいても良いので、手間が少なくて済みます。

また、普段は学校や仕事などで忙しい人でも、長期保有なら投資が可能です。時間にとらわれることなく、日々の価格変動もあまり気にする必要がないので、本業に専念しながら投資をすることもできるでしょう。

2. 手数料が少なくて済む

2つ目が「手数料が少なくて済む」点です。

通常、取引所を通して仮想通貨を売買する場合には、手数料がかかります。取引ごとに一律の手数料がかかることもあれば、スプレッドといって買うときと売るときの価格が異なる場合もあります。

頻繁に取引する場合、この手数料が度々発生することになり、コストがかかることになります。一方長期保有であれば、最初の購入のときだけ手数料はかかりますが、あとは手放すときまでかかりません。

手数料を安く済ませることができるのも、長期保有の大きな魅力といえるでしょう。

3. 少額から始めやすい

3つ目が「多額の資金がなくても始めやすい」点です。

日々取引するならば、元手が多くあった方が効率的に稼ぎやすくなりますが、長期保有なら少額からでも始めやすいといえます。仮想通貨は、技術の進歩や企業の導入などによって価格が上昇しやすく、長い期間をかけて数倍の価格になることも珍しくありません。

自分が数年後に、より需要が増えるであろう通貨を購入することで、将来の利益を狙うことができます。少額から始めても、時間をかけて十分な利益を狙えるのが長期保有なのです。

仮想通貨を長期保有するデメリット

仮想通貨の長期保有のデメリット
長期保有にはメリットも多い一方、デメリットも例えば3つ挙げられます。

1. 結果が出るまで時間がかかる

1つ目が「結果が出るまでの期間が長い」点です。

長期保有は、年単位での利益を狙う方法なので、日々の価格変動による恩恵はあまり受けません。今すぐお金を増やしたかったり、日々投資を楽しみたかったりする人にとっては、面白みに欠ける投資方法とはいえるでしょう。

例えば買った通貨を数年、忘れるつもりで放置できる人などには向いているといえます。

2. 売るタイミング難しい

2つ目が「売るタイミングが難しい」点です。

スキャルピングやデイトレードを行っている投資家は、売買のタイミングを決めていることが多いです。少しでも利益が上がれば、利確といって利益を確定し、少しでも損失がふくらめばそれ以上の損失を減らすために損切りを行います。

一方、長期保有の場合には、「上昇トレンドだからまだ上がるかもしれない」「含み損が出ているけど、いつかはプラスに転じるはず」と、なかなか売ることができずにいる人も多いようです。

長期保有すると決めた通貨については、どの期間だけ保有するのか、いくらになったら手放すのか、予め設定しておくのが良いでしょう。

3. ハッキングのリスクがある

3つ目が「ハッキングのリスクがある」点です。

仮想通貨は、ネットワーク上の通貨であるために、ハッキングなどの攻撃を受けるリスクがあります。これまでも仮想通貨の取引所がハッキングを受け、預けていた資産を失った例があり、そういったリスクがあることは理解しておきましょう。

そのため仮想通貨の取引所を選ぶ際は、セキュリティ対策に力を入れているところを利用するのが良いでしょう。

また、仮想通貨を購入をしたら、自分のウォレットに移して資産を分散保管したり、セキュリティ向上のために2段階認証の設定をしたりするなどして、事前にできる限りの対策をしておくことが大切です。

仮想通貨の入手方法

仮想通貨を入手する方法は、仮想通貨の販売所や取引所から購入するのが一般的です。

販売所方式は、利用者が仮想通貨の交換業者から直接購入する方法です。手数料がかかる場合があるなどのデメリットもありますが、欲しいときにすぐに簡単に手に入るというメリットもあります。

一方、取引所形式は、利用者同士が売買を行い、取引所がその仲介をする方法です。希望の価格で注文を出すことができるなどのメリットがありますが、初心者には操作が難しかったり、取引が成立するまで時間を要したりするなどのデメリットもあります。

なお、国内大手の仮想通貨の取引所の一つであるCoincheckでは、合計15種類以上の仮想通貨の販売所と、ビットコイン(BTC)などの取引所を提供しています(2021年9月時点)。

Coincheckの口座開設はこちら

仮想通貨の取引所・販売所で口座開設するまでの流れはこちら

なお、長期保有に適している通貨として考えられるのは、例えば長い時間をかけても人気が落ちにくいと想定される時価総額の高い銘柄などです。

そこで今回はビットコイン以外のアルトコインで、ある程度時価総額が高く、日本で購入できる仮想通貨をご紹介します。

時価総額の高い銘柄1:イーサリアム(ETH)

まずアルトコインの代表格の一つが「イーサリアム(ETH)」です。イーサリアム(ETH)の特徴としては、例えば下記が挙げられます。

1. スマートコントラクト

1つ目が「スマートコントラクト機能を実装している」点です。スマートコントラクトとは、契約を自動で実行できるシステムのようなものです。

2. 多くの仮想通貨のベースとなっている

2つ目が「多くの仮想通貨のベースとなっている」点です。イーサリアム(ETH)を用いて、誰でも簡単に新しくトークンを発行することができます。

イーサリアム(ETH)は仮想通貨を開発しやすくするプラットフォームのようなものでもあるため、他の仮想通貨のベースになっていることも多くあります。イーサリアム(ETH)と関連する技術やサービスも多く、企業などからの期待も大きいといえます。

3. 利用できる場所が増えている

3つ目が「利用できる場所が増えている」点です。

イーサリアムを使った決済手段を導入する店舗やゲームなどのサービスが世界中で増えていたりなど、イーサリアムを使える機会が増えてきています。

詳しくはこちら:イーサリアム(ETH)とは何か?

イーサリアム(ETH)取引の口座開設から購入方法についてはこちら

時価総額の高い銘柄2:リップル(XRP)

アルトコインの中でも人気が高く、時価総額上位の通貨として「リップル(XRP)」も挙げられます。リップル(XRP)の特徴として、例えば下記が挙げられます。

1. 国際送金に長けている

1つ目が、国際送金に長けている点です。

送金の速度が速く、送金の手数料も安い通貨として注目されています。今後ますますリップルが普及すれば、従来の国際送金システムを一新する可能性もあると言われています。

2. 多くの金融機関と提携

2つ目が「リップル社が多くの金融機関と提携している」点です。

リップル(XRP)を使った国際送金システムの試験は、すでに多くの金融機関で行われており、世界的な大企業もリップルネットワークには参入を表明しています。

リップル社がより多くの企業と提携していけばするほど、その需要は高まり、価格の上昇も期待できるかもしれません。

3. 中央集権型

3つ目が「中央集権型の仮想通貨である」点です。

リップル(XRP)がほかの仮想通貨と一線を画す理由が、中央集権型であるという点にあります。通常、仮想通貨はブロックチェーン技術を採用していることが多く、また、非中央集権を特徴としている場合が多いです。

それに対してリップル(XRP)は、リップル社という発行体が存在し、中央集権的であることを特徴としています。

詳しくはこちら:リップル(XRP)とは?特徴をわかりやすく解説

リップル(XRP)の口座開設・購入方法までの流れはこちら

時価総額の高い銘柄3:ビットコインキャッシュ(BCH)

「ビットコインキャッシュ(BCH)」も、時価総額の高い銘柄として名を連ねる通貨の1つです。ビットコインキャッシュ(BCH)の特徴としては、例えば下記が挙げられます。

1. ビットコイン(BTC)からハードフォーク

1つ目が「ビットコイン(BTC)からハードフォークによって誕生した」点です。

ビットコインキャッシュ(BCH)は、2017年8月にビットコイン(BTC)から分岐して生まれた仮想通貨です。ビットコイン(BTC)の欠点を埋めるような機能を備えているのが特徴で、魅力の多い通貨ともいえます。

2. 決済に利用される可能性

2つ目が「ブロック容量が多く、決済に利用される可能性がある」点です。

本来、ビットコイン(BTC)は決済用の通貨として誕生しましたが、ブロックの容量が少なく、決済スピードにも難がありました。

それを解決することを目指して誕生したのがビットコインキャッシュ(BCH)で、ビットコイン(BTC)に比べてブロック容量が多く、今のところ送金スピードも速い点などが魅力です。今後の活躍が期待される通貨の1つといえるでしょう。

詳しくはこちら:ビットコインキャッシュ(BCH)の特徴とは?ビットコイン(BTC)との違いを徹底解説

ビットコインキャッシュ(BCH)取引の口座開設から購入方法はこちら

時価総額の高い銘柄4:ネム(XEM)

リップル(XRP)と並んで日本人に人気の「ネム(XEM)」も、高い時価総額を維持しています。ネム(XEM)の特徴としては、例えば下記が挙げられます。

1. 独自のブロックチェーン

1つ目が「独自のブロックチェーン技術を備えている」点です。

イーサリアム(ETH)と同様にスマートコントラクトの機能を有しており、プラットフォーム型の仮想通貨として知られています。

また、ネム(XEM)はコンセンサスアルゴリズムにPoI(プルーフオブインポータンス)を採用しており、マイニング方法が独特で、ハーベストという概念を採用しています。

ハーベストとは、保有者のネム(XEM)の枚数や保有期間に応じて報酬が与えられる制度で、報酬をもらうために10,000XEM以上を保有している人も多くいるようです。

2. 利用できる場所が増えている

2つ目が「利用できる場所が増えている」点です。

ネム(XEM)は決済手段として導入しやすい面もあり、採用する飲食店なども増えてきています。また、日本でのファンも多く、東京にはnem barが誕生しています。

3. ネム(XEM)を用いたサービスが誕生

3つ目が「ネム(XEM)を用いたサービスが誕生している」点です。

世界中にネム(XEM)を活用したサービスやシステムを開発している人が存在し、日本でもLCNEMなど、ネム(XEM)をベースとしたサービスが誕生してきています。

2018年には日本にも一般社団法人NEM JAPAN(ネム・ジャパン)が設立され、ネム(XEM)も今後の発展が期待されている通貨の1つです。

詳しくはこちら:仮想通貨ネム(XEM)とは?特徴を初心者にもわかりやすく解説 

ネム(XEM)取引の口座開設から購入方法についてはこちら

長期保有のポイント

仮想通貨の長期保有のポイント
初心者でも簡単に始めることができる取引方法である長期保有ですが、事前に知っておきたいポイントがいくつかあります。

1. 余剰資金で投資する

1つ目が「余剰資金で投資する」ことです。

仮想通貨はハイリスク・ハイリターンといわれています。そのため、全財産をかけて購入してしまうと、万が一の際に生活に支障が出てしまいます。

万が一仮想通貨に投じた資金がゼロになった場合でも、生活に支障が出ない範囲で行う必要があるでしょう。

2. リスク分散を行う

2つ目が「リスク分散を行う」ことです。

リスク分散とは、複数の投資対象を保有することによって、特定の銘柄が暴落したときにその衝撃を緩和する方法です。

仮想通貨の場合には、アルトコインの種類が豊富なので、一つの通貨だけに投資するのではなく、分散して保有するのも良いでしょう。ただし、仮想通貨は全体で価格変動することもあるので、たとえば株や債券など、ほかの投資対象もあわせて持つことで、よりリスク分散することができます。

3. 狼狽売りをしない

3つ目が「狼狽売りをしない」ことです。

長期保有を行う過程では、何度も価格が上昇する局面や、急落する局面などがあることでしょう。

しかし、長期保有をすると決めたのであれば、急激に価格が下がった時に狼狽売りをして損切りしてしまうことなどは、避けた方が良いでしょう。さらに数年持ち続けることで、大きな利益につながる可能性もあるからです。

短期的な価格の変動にとらわれて、自分の投資スタイルや信念から外れないようにすることも大切です。

期待できる仮想通貨の銘柄と取引所を選ぼう

コインチェックの取り扱い通貨
長期保有は、短期の価格変動を気にする必要がなく、初心者でも始めやすい取引の方法の一つです。仮想通貨の発展次第では、放置していた通貨が大きな利益になることも珍しくありません。

一方で、デメリットや押さえておきたいポイントもあるので、取引を行う前にはよく調べることも重要です。また、長期保有を行う際は、セキュリティ対策などに力を入れている、信頼できる仮想通貨の取引所を利用するのことも大切です。

将来が期待できると思える銘柄と取引所を選んで、賢く長期保有で利益を上げましょう。