元手1000万円で暗号資産(仮想通貨)を上手に運用するのに重要なのは投資戦略?

暗号資産(仮想通貨)は価格の変動幅が大きく、暗号資産投資でうまく取引することで大きな利益が得られる可能性があります。

ただし、予想外の方向に価格が変動すれば、大きな損失を被ってしまう場合もあります。さらに、投入する資金が数千万円などの多額になってくると、巨額の投資特有の注意点もあります。

Coincheckでは数千万円以上の取引の場合は、平日の指定時間内であれば、優遇レートの大口OTC取引での売買が可能です。巨額の資金を暗号資産に投資する場合は、このようなレート面であったり、気にしておくべきリスクについて、あらかじめ理解しておく必要があるでしょう。

そこでこちらの記事では、1000万円レベルで多額の資金を暗号資産に投じて運用する場合の注意点などについて解説します。

暗号資産投資の特徴とは?

暗号資産投資
暗号資産投資を行っている人が、世の中の人の大半を占めるようには、まだなっていません。

しかし、暗号資産に興味を持つ人が増加したことから、暗号資産は、株式投資やFX(外国為替証拠金取引)などと同じように、人気のある投資対象になってきました。

暗号資産の代表格は、最初に世に出た元祖暗号資産ともいわれるビットコインです。ただし、暗号資産はビットコイン以外にも1000種類以上もの銘柄があるといわれています。

暗号資産の特徴は、値動きが激しいことです。大きく価格が変動すれば、投資額が少額でも大きなリターンを獲得できる可能性があります。

また、実際に2017年に暗号資産の価格が大きく上昇した際には、暗号資産投資によって1億円以上の利益を稼いだ人が数百人以上いるとも言われています。

しかし、値動きが激しい分、損失が生じた場合は一気に資金を失ってしまうリスクもあることには注意が必要です。

暗号資産投資の始め方

始め方
暗号資産の投資を始めるにあたっては、運用に関する目標の設定や、暗号資産取引所に口座を開設するなどの準備が必要です。

そのあとで、暗号資産の売買取引ができるようになります。そこで、暗号資産の始めるための目標設定と口座開設、売買取引について解説します。

運用期間と目標金額を決める

少額投資を行うのではなく、1000万円というまとまった資金で投資を行う場合は、目標を設定することが重要です。

例えば、どのぐらいの期間運用して、いくらの金額まで増やすのかを、具体的に設定しておくのも良いでしょう。期間と資産額の目標を定めたら、どうすれば実現できるのかについて、さまざまな運用方法をシミュレーションしてみることも大切です。

シミュレーションを重ねていくなかで、より効果的な投資方法が見つかったら、あとは実践するだけです。目標設定だけでなく、シミュレーションを事前に行って、目標達成に適した投資方法を見つけておきましょう。

暗号資産取引所の口座開設をする

投資戦略が明確になったら、次は投資できる環境を整える必要があります。そのために、取引所に口座を開設しましょう。

日本国内には複数の金融庁に登録された暗号資産の取引所があるため、どの取引所で口座開設するを選びます。選択するポイントの1つは、顧客資産をしっかり守れるセキュリティレベルになっているかどうかです。

セキュリティには外部からのハッキング防止などだけでなく、厳格な本人確認なども含まれます。また、取り扱い暗号資産の種類が多ければ、1000万円を様々な暗号資産に分散投資をすることができます。

他にも取引画面の見やすさであったり、スマホアプリの使いやすさ、取引のしやすさなども重要になってくるでしょう。

暗号資産の取引所Coincheckの口座開設方法

Coincheckでは、以下の2ステップで簡単に口座開設ができます。

  • 1.アカウント作成をする
  • 2.本人確認を行う

口座開設はスマートフォンのアプリまたはパソコンのブラウザから行うことができます。口座開設のやり方については、以下の記事で詳しく解説しています。

日本円を入金して暗号資産の購入と売却を行う

口座開設が終わったら、いよいよ取引開始です。暗号資産を購入するためには、銀行振込などで日本円を入金する必要があります。

日本のほとんどの取引所では、入金した日本円でビットコインの購入が可能です。しかし、ビットコイン以外の暗号資産であるアルトコインについては、日本円での購入ができない暗号資産の取引所もあります。

その場合は、アルトコインを取得するために、まず日本円を対価として支払ってビットコインを購入し、そのビットコインを売却してアルトコインを購入するという方法をとることが必要になります。

ビットコインなどを購入したあとで売却を行うときは、簡単に処理できます。Coincheckの場合は、数量を入力して「売却する」と表示されているボタンをクリックするだけで売却が完了します。

暗号資産投資のメリット

メリット
1000万円を暗号資産に投じるのであれば、暗号資産投資のメリットやデメリットをしっかり把握しておくことが大切です。

メリットだけでなく、デメリットについても知っておけば、運用で失敗するリスクを下げることもできるでしょう。そこで、まずは、暗号資産投資のメリットについてご紹介します。

メリット1:暗号資産なら少額からでも投資が始められる

暗号資産は、500円からでも取引が可能です。そのため、1000万円で1つの通貨を買うのではなく、複数銘柄に分散投資するという選択肢もあります。

また、1単位あたりの価格が100円未満の暗号資産も数多く存在しており、価格が低いうちであれば、大量の枚数のコインを購入することができます。

さらに、それぞれの暗号資産に投じた金額は少額でも、何十倍や何百倍にも値上がりする可能性があることが、暗号資産投資の大きな魅力だといえます。

メリット2:マイナーなコインは大幅な価格上昇が起こることがある

ビットコインは取引量が多いため、数ある暗号資産のなかでは価格が比較的安定して推移している通貨だといえます。

しかし、ビットコインほど取引量がないアルトコインは、価格の変動幅が大きくなることが特徴です。アルトコインのなかには、大幅な価格上昇が期待されている通貨も多くあります。

暗号資産には、株のストップ高やストップ安のような仕組みがありません。そのため、価格が高騰するとそのまま途中で強制的に止められることなく、たった1日でも価格が大きく上がる可能性もある投資対象と言えます。

実際に過去においては、リップルやネムは1年間で200倍以上も値上がりし、大きな話題を呼びました。また、マイナーなアルトコインであっても、新しく大手の暗号資産の取引所へ上場したり、有名な企業との提携などのニュースを引き金にして、価格が大きく高騰する可能性もあるかもしれません。

暗号資産投資のデメリット

デメリット
続いて、暗号資産投資のデメリットについてです。

デメリット1:連鎖的に暴落する可能性がある

暗号資産の値動きは、株式や投資信託などの値動きと比較すると、かなり激しいといえます。

暗号資産のなかでは安定した価格推移をしているといわれているビットコインでさえも、急激で大きな価格変動が起こることは珍しくない状況です。ただし、複数の銘柄に分散投資をしておけば、ある程度暴落のリスクを低減することは可能です。

しかし、ビットコインが暴落すると、アルトコインも含めて一気に手放して連鎖的な暴落が生じることもあります。そうなると、暗号資産の銘柄の分散投資でもリスクをカバーできなくなりますので、他の金融商品と分散投資をするのも一つの方法です。

デメリット2:まだ価値が不安定である

暗号資産市場はできてからの歴史が浅く、暗号資産自体も誕生してからそれほど長い時間が経過していません。

そのため、ほかの金融商品と比較すると、暗号資産の価値に対する評価は不安定な状態です。これまで、暗号資産に対する期待が先行してきましたが、どの暗号資産をみても、社会に根付いて使われるという観点からは初期段階にあります。

いずれの通貨も実用化はまだまだこれからといった段階ではありますので、このまま市場がそこまで大きくならずに進んでしまうというリスクもあります。

元手1000万円で行う暗号資産の運用方法の例

始め方
どんな投資でも運用方法は重要です。ましてや1000万円というまとまった資金を運用するのであれば、適切な運用を行う必要があるでしょう。

そこで、貯金1000万円を投じて暗号資産を運用する方法の事例についてご紹介します。

1. 短期で資産を増やすならトレード

1つ目の運用方法は、短期投資です。

暗号資産の値動きは激しく、短期で売買を行っても十分な利益を得られる可能性があります。しかし、すべての価格変動を正確に予測することはできず、常に価格変動状況を観察したり、情報収集したりといった手間をかけることが必要です。

手間をかける時間がある人や、トレードに多くの時間を割ける人などは、短期売買に挑戦してみてもよいでしょう。ただし、初心者は注意が必要です。

投資経験が浅い人には、短期的な価格変動について一喜一憂してしまう傾向があります。そうなると冷静な判断を行うことは難しくなります。

そのため、暗号資産の短期売買は、時間がない人や投資の初心者には適さないといえるでしょう。

2. 長期で資産を増やすなら長期投資

2つ目の運用方法は、長期投資です。

短期的な売買で利益を出すためには、相場の動きを細かく分析して素早く判断することが求められます。それでもうまくいかない場合も多く、難易度が高い運用法です。

一方、長期投資は、始める難易度自体はそれほど高くないといえます。長期投資は、購入後比較的長期間にわたって売買することなく保有を継続する方法です。

そのため、将来的な暗号資産価値上昇を狙っての長期保有であれば、短期的な価格変動はそこまできにする必要がありません。

また、投資資金の一部を比較的マイナーなアルトコインに投資をして、長期間経過したあとで数十倍・数百倍になった時点で売却を狙う方法も選択肢の1つです。

ただし、将来の値上がりを期待できるアルトコインを探し出すためには、ぞれぞれの通貨の特徴を把握する必要があります。

さらに、長期投資であれば、長期間保有している暗号資産を貸し出して利用料を受け取るCoincheckの貸暗号資産サービスを利用できることも、長期投資のメリットです。

3. 時価総額の大きい暗号資産に分散投資

3つ目は、時価総額が大きい暗号資産を選んで分散投資することです。

時価総額とは、暗号資産の価値を表すもので、時価総額が大きい銘柄ほど市場からの評価は高いといえます。暗号資産投資に伴うさまざまなリスクを回避したい場合は、時価総額が大きい銘柄を選ぶことは有効的な手段の一つです。

時価総額が大きい暗号資産は取引量も多くなり、取引量が少ない暗号資産よりは価格が安定するという傾向があるからです。そのため、急激な暴落によって一瞬で損が拡大するリスクを、ある程度は抑えることができるでしょう。

その反面、急激な価格上昇によって短時間で大きなリターンを得ることは難しくなります。

暗号資産投資において注意すべきこと

注意喚起
暗号資産投資にはさまざまな注意点があります。そこで、初心者が特に注意すべきポイントについていくつかご紹介します。

1. 価格の暴落に注意する

1つ目の注意点は、突然の暴落を警戒することです。暗号資産は、ボラティリティが高く、暴落の危険と隣り合わせです。

ボラティリティとは、価格変動の大きさのことをいいます。例えば暗号資産が分岐して新しい通貨が生まれるハードフォークが行われる場合は、大きな価格変動が生じることが多くなります。

万一価格が大きく暴落して下落トレンドが続く場合などは、いつでも投資資金を回収できるように準備しておくことが大切です。

2. 詐欺コインにだまされないようにする

2つ目の注意点は、詐欺コインをつかまないことです。

暗号資産は、世界中に1000種類以上もあるといわれています。そのなかには、実質的には無価値である詐欺コインと呼べるものも含まれているのが実情です。

暗号資産を規制する法律は未整備の部分もあるため、詐欺コインの存在を完全には取り締まることができず、投資家がよくわからずに購入してしまうリスクがあります。

購入しても、詐欺として立件することは難しく、損失が出ても自己責任とされる場合もあるかもしれません。そのため、マイナー通貨に投資して長期運用を目論んでいる場合は、詐欺コインを購入しないように注意することが重要です。

3. 利益には税金がかかることを知っておく

3つ目の注意点は、税金です。

暗号資産取引で得た所得には、所得税や住民税などが課税されます。税負担が生じることを知らずに納税を怠っていると、課税逃れとみなされる可能性があるため注意が必要です。

暗号資産で利益を得た場合は、原則として確定申告を行う必要があります。ただし、給与所得者の場合は、年間の暗号資産利益が20万円以下であれば申告不要です。

また、課税対象は、売却益だけでなく、商品購入などの決済時に実現する利益も含まれます。売却や決済をせず、含み益の状態であれば課税対象外です。

※税金等の詳細につきましては管轄の税務署や税理士等にお訊ねいただくか、または国税庁タックスアンサーをご参照ください。

4. セキュリティについて意識する

4つ目の注意点は、セキュリティです。

暗号資産は、インターネット上の通貨であるため、世界中のハッカーから狙われる危険性があります。そのため、セキュリティレベルが高い取引所を利用することや、自らセキュリティ対策を行うことが大切です。

例えば、インターネット上で暗号資産をホットウォレットで保管する場合、常時インターネットに繋がっていますので、ハッキングによって盗まれる可能性があります。

一方、オフラインで秘密鍵を保管するコールドウォレットで顧客資産を管理する場合、そのリスクが無くなります。なお、Coincheckは、顧客資産をコールドウォレットで管理している取引所です。

元手1000万円を暗号資産で運用する方法のまとめ

ビットコイン
1000万円という多額の資産を暗号資産に投じる場合は、急激な価格変動に伴って大きな損失を出さないためにも投資戦略をはっきりさせておくことが重要です。

投資戦略を明確にしておけば、リスクを抑えながら資産を最大限に増やし、運用に成功できる可能性を高めることができます。

そのためには、投資を始める前に暗号資産市場の動向を調査・分析し、適切な銘柄を得ぶ必要があります。また、しっかりと運用期間や利益目標などの計画を立てて投資に臨むことも大切です。

リスクを抑える意識を持って暗号資産投資を始めましょう。