
「暗号資産(仮想通貨)には興味があるけど、なんだか難しそう」と思っている人は多いのではないでしょうか。
しかし、実際にやってみると、暗号資産の購入や売却などの取引は手軽で簡単です。
この記事では、暗号資産取引所のCoincheckを初めて使う方に向けて、口座開設の流れや暗号資産の取引方法をご紹介します。

執筆Coincheck Column編集部
Coincheck Column編集部は暗号資産の取引経験者やブロックチェーンの知見に深いメンバーで構成されています。これから暗号資産を始める方々に「暗号資産について正しく理解していただき安心して取引できる」ことを目的に執筆しています。/ 運営元:コインチェック株式会社
目次
まず暗号資産取引所に口座を開設しよう
暗号資産の売買や取引を始めるには、まず取引所に自分の口座を作るところから始めます。口座の開設はほんの数ステップで完了します。
※すでに登録済みの方で、暗号資産の取引方法が知りたい方はこちら。
そもそも「口座」ってどんなもの?
暗号資産取引でいう「口座」とは、国内にいくつもある取引所に開設するあなた自身の取引窓口と考えるといいでしょう。
銀行口座と同じようなもので、この口座を通して暗号資産を売買したり、ほかの人に送金したり、日本円にして引き出したりします。
取引所によって、口座の使い勝手や取引手数料が違ったりしますから、慣れたユーザーは複数の取引所に自分の口座を持ち、使い分けることも多いようです。
しかし、初心者の方がいきなり複数の口座を持つと混乱の元になります。まずは、どこか1ヵ所の取引所に口座を作り、暗号資産の取引に慣れていくといいでしょう。
暗号資産の口座開設に必要なものは?
暗号資産の口座開設の手続きは、ネット上で簡単にできます。ただし、取引をするには本人確認が必要ですから、身分証明になる書類を用意しておきましょう。
Coincheckで使える本人確認書類は次のとおりです(2021年10月時点)。これらの書類のいずれかを写真に撮り、本人確認書類として使います。
<本人確認書類>
- 運転免許証(表面と裏面)
- パスポート(「顔写真ページ」と「住所記載ページ」)
- 在留カード(表面と裏面)
- 特別永住者証明書(表面と裏面)
- 運転経歴証明書(表面と裏面/2012年4月1日以降に交付のもの)
- 住民基本台帳カード(表面と裏面)
- 個人番号カード(表面のみ)
いずれも有効期限内のもの、あるいは作成日・発行日から6ヵ月以内のものに限ります。
なお、本人の顔写真が入っていない「個人番号通知カード」や「学生証」は使用できませんので注意しましょう。
Coincheck(コインチェック)で口座を開設する方法
Coincheckで暗号資産を購入するためには、まず取引用の口座を開設する必要があります。
Coincheckでは、以下の2ステップで簡単に口座開設ができます。
- 1.アカウント登録をする
- 2.本人確認を行う
口座開設はスマートフォンのアプリまたはパソコンのブラウザから行うことができます。
ここでは、iOSアプリ(iPhone、iPad)の画面を例に口座開設手順をご説明します。
※Web(公式サイト)から口座開設する方法はこちらをご覧ください。
1. アカウント登録
(1)Coincheckアプリにログイン後、画面下の「会員登録」をタップします。
(2)メールアドレスを入力し、「次へ」をタップします。
(3)パスワードを入力し、「登録」をタップします。
パスワードは半角アルファベット、数字、記号を組み合わせて入力します。
(4)登録したメールアドレス宛にメールが送信されます。
メールに記載されたリンクを押し、メールアドレスが正しいことが確認されたら、アカウント登録は完了となります。
2. 本人確認
(5)メールアドレスとパスワードの登録が完了した後は、本人確認を行います。
(6)口座開設条件をご確認いただき「次へ」をタップします。
- 居住国が日本
- 20歳以上74歳以下
(7)次に各種重要事項をご確認いただきます。問題なければ「同意」をタップ。
(8)電話番号を入力し「次へ」をタップ。届いたSMS(ショートメッセージ)に表示の6桁の番号を入力してください。
(口座開設後もセキュリティ機能としてこの電話番号のSMSを利用します)
必要情報入力
(9)お名前、ご住所、その他の基本情報をご入力いただき「次へ」をタップします。ご入力項目は複数ございます。全てご入力ください。
本人確認書類の提出
(10)運転免許証などの本人確認書類を選択してください。
※以下は運転免許証の例です。
<登録可能な本人確認書類>
- 運転免許証(表面と裏面)
- パスポート(「顔写真ページ」と「住所記載ページ」)
- 在留カード(表面と裏面)
- 特別永住者証明書(表面と裏面)
- 運転経歴証明書(表面と裏面。交付年月日が2012年4月1日以降のもの)
- 住民基本台帳カード(表面と裏面)
- 個人番号カード(表面のみ、裏面は提出不要) ※「通知カード(写真なし)」は本人確認書類としては利用不可。
本人確認に必要な書類について不明点等ございましたら以下のリンクをご参照ください。
(11)現住所が記載されているかの確認画面です。
※現在お住まいの住所が書類に記載されていない場合はこちら
(12)次に本人確認書類の撮影を行います。
<撮影のポイント>
- 明るい場所で撮影してください。
- カメラは「風景モード」にして本人確認書類はなるべくお顔に近づけるとピントが合いやすくなります。
- 本人確認書類の文字、お顔が鮮明となるように撮影してください。
- 指などで記載内容が隠れないようご注意ください。
- 本人確認書類でお顔が隠れないようにご注意ください。
- ご本人様のみ写るように撮影してください。
- 画像に不備が確認された際は、再度提出いただく場合がございます。
STEP①
はじめに、「表面を撮影」「裏面を撮影」ボタンから、それぞれ書類の表と裏の写真を撮影してください。
パスポートを撮影する場合、「表面を撮影」では顔写真ページを撮影してください。「裏面を撮影」では所持人記入欄を撮影してください。
STEP②
次に、顔と本人確認書類表面の撮影を行います。
ご自身の顔と書類表面がイラストの位置に来るように、書類を手に持って撮影してください。
画面の案内に従って、ゆっくりと顔を傾けたり表情を変えたりしてください。
STEP③
最後に、顔と本人確認書類の厚みの撮影を行います。
画面に顔と書類を写し、書類をゆっくりとイラストのように斜めに傾けて撮影してください。
撮影が終わりましたら「現在確認中です」と表示されます。審査完了までしばらくお待ちください。
審査が完了し、承認となればCoincehckのすべての機能をご利用になれます。
参考:本人確認書類の撮影方法
Coincheck(コインチェック)への入金方法
Coincheckでビットコインなどの暗号資産を購入するには、あらかじめ口座に日本円を入金しておく必要があります。
Coincheckでは、以下の3種類の入金が可能です。
- 銀行振込
- コンビニ入金
- クイック入金
また、Coincheckでは、アプリかWEB(ブラウザ)のどちらかで入金することができます。
ここでは、ブラウザで銀行振込する方法を紹介します。
※アプリで銀行振込する方法はこちらをご覧ください。
銀行振込で入金する方法【ブラウザ】
ブラウザで銀行振込するには、まずCoincheckの取引画面で「日本円の入金」をタップし、入金方法の「銀行振込」を選択します。すると、振込先の口座情報が表示されるので、その口座に希望の金額を振り込みます。
このとき、振込人名義のほか、IDも入力することを忘れないようにしましょう。
その他の入金方法については、以下の記事で詳しく解説しています。
Coincheckで暗号資産を購入する方法
日本円の入金が完了したら、いよいよ暗号資産を購入できます。
Coincheckで暗号資産を購入する方法には、以下の2種類があります。
- スマホアプリで購入する
- パソコンで購入する
以下で、それぞれの購入方法をご紹介します。
スマホアプリでビットコイン(BTC)を購入する方法
最初に、Coincheckのスマホアプリを使ってビットコインを購入する方法を紹介します。具体的な手順は以下の通りです。
- 1. 画面下メニューの「販売所」をタップする
- 2. 表示されたコインの中から「ビットコイン(BTC)」をタップする
- 3. 「購入」をタップする
- 4. 購入金額を入力し、「日本円でビットコインを購入」→「購入」をタップする
スマホアプリを使うと、時間や場所を問わず、わずかこれだけの操作で取引を完了できます。
パソコンでビットコイン(BTC)を購入する方法
Coincheckはスマホアプリが便利ですが、パソコンを使っても暗号資産を購入することができます。パソコンでビットコインを購入する際の手順は、以下の通りです。
- 1. Coincheckにログインして、画面の上にある「ウォレット」を選択する
- 2. ウォレットページで「コインを買う」をクリックして、「ビットコイン(BTC)」を選択する
- 3.ビットコイン(BTC)の購入数量を指定し、表示された時価に基づいた購入金額を確認する
- 4.「OK」をクリックして購入完了
パソコンを使う場合でも、スマホアプリと同じく、簡単な操作で取引をすることができます。パソコンはスマホよりも画面が大きく、見やすいのが魅力です。
場面や投資スタイルに応じて使い分けるのが良いでしょう。
Coincheck(コインチェック)の手数料
Coincheckで暗号資産の取引をするためには、主に以下の5種類の手数料がかかります。
それぞれの手数料の詳細について、以下で詳しく見ていきましょう。
入金手数料
Coincheckで暗号資産を購入するには、Coincheckの口座にあらかじめ日本円が入金されている必要があります。口座に入金する際にかかるのが入金手数料です。
Coincheckでは、銀行振込、コンビニ入金、クイック入金の3つの入金方法をご利用いただけます。下の表は、各入金方法と手数料の関係を表しています。
表からもわかる通り、入金手数料は入金方法や入金額によって異なるのでご注意ください。
出金手数料
暗号資産を利益確定した後に、日本円に交換してCoincheckの口座から自分の銀行口座に出金する際には「出金手数料」がかかります。
出金の上限額は1回あたり5,000万円で、出金手数料は一律407円かかります。
暗号資産入金手数料
他の暗号資産取引所の口座やウォレットから暗号資産を送金する際にかかる手数料は「暗号資産入金手数料」です。
暗号資産での入金手数料は通常は無料です。
普段は入金までにそれほど時間はかかりませんが、暗号資産によってはトランザクションが混雑すると、送金に時間がかかる場合もあります
ただし、それは暗号資産取引所のサービスではなく、暗号資産の性質によるものであるため、取引所を変えても入金スピードは変わりません。
暗号資産送金手数料
Coincheckの口座から、他の取引所の口座やウォレットに暗号資産を送金する際にかかるのが「暗号資産送金手数料」です。
その際にかかる手数料は、暗号資産の種類によって異なります。Coincheckでは、通貨ごとの送金手数料を以下のように設定しています(2021年10月時点)。
- ビットコイン(BTC):0.0005 BTC
- イーサリアム(ETH):0.005 ETH
- イーサリアムクラシック(ETC):0.01 ETC
- リスク(LSK):0.1 LSK
- リップル(XRP):0.15 XRP
- ネム(XEM):0.5 XEM
- ライトコイン(LTC):0.001 LTC
- ビットコインキャッシュ(BCH):0.001 BCH
- モナコイン(MONA):0.001 MONA
- ステラルーメン(XLM):0.01XLM
- クアンタム(QTUM):0.01QTUM
- ベーシックアテンショントークン(BAT):63.0 BAT
- アイオーエスティー(IOST):1.0 IOST
- エンジンコイン(ENJ):30.0 ENJ
- オーエムジー(OMG):5.0 OMG
- パレットトークン(PLT):72.0 PLT
なお、Coincheckユーザー間の送金手数料は無料となっています。
また、Coincheckは送金遅延等を防止および緩和し、お客様により安定したサービスを提供することを目的として、2020年11月25日より一部暗号資産において変動型送金手数料を導入しました。
各通貨の変動型送金手数料については、以下をご覧ください。
取引手数料
Coincheckには暗号資産の取引をする方法が2つあります。
1つ目は、Coincheckとユーザーが直接取り引きする販売所での取引、2つ目はユーザー同士が取引する取引所での取引です。
販売所手数料
販売手数料は一定ではありません。厳密にはスプレッドが手数料のような位置付けになります。
スプレッドとは買う時の値段と売る時の金額の差を表します。
取引所手数料
2つ目はビットコイン取引所と呼ばれる取引所です。取引所での取引にかかる手数料は無料です。
取引所では、ユーザー同士が直接やりとりすることができます。
取引所での板取引は販売所での取引に比べると複雑で、売買したい価格ですぐに取引できるとも限らない点には注意が必要です。
ただし、ビットコインの取引を頻繁にしたいトレーダーなどにとっては、指値注文や逆指値注文などを利用できるため便利といえるでしょう。
なお、2021年10月現在、Coincheckの取引所では以下4種類の通貨の売買を行うことができます。
- ビットコイン(BTC)
- イーサリアムクラシック(ETC)
- モナコイン(MONA)
- パレットトークン(PLT)
取引所の使い方について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
その他のCoincheckのサービス
Coincheckは他にも、以下のようなさまざまなサービスを提供しています。
- Coincheck NFT(β版)
- Coincheckつみたて
- 貸暗号資産サービス
それぞれどのようなサービスなのか、順番に解説していきます。
Coincheck NFT(β版)
「Coincheck NFT(β版)」とは、国内初となる暗号資産取引サービスと一体となったNFTマーケットプレイスです。
NFTは、Non Fungible Token(ノンファンジブルトークン)の略称で、固有の価値を証明できるデジタルアイテムです。最近では、ブロックチェーンゲームのアイテムの交換などに用いられるのみならず、アート作品の所有権の証明や、スポーツクラブのファンコミュニティ形成の手段などとして注目を集めています。
出品されたNFTを、Coincheckで取扱う13種類の暗号資産と交換することができます。
Coincheckつみたて
「Coincheckつみたて」とは、毎月一定額を自動で積み立て、安定した暗号資産投資ができるサービスです。
月々1万円から積み立てることが可能で、いつでもお気軽に始められます。入金から購入まで全て自動購入タイミングがわからない方でも安心してお取引ができます。
貸暗号資産サービス
「貸暗号資産サービス」とは、お客様の保有する暗号資産について、お客様と当社が消費貸借契約を締結することによって、一定期間当社がお預かりし、契約期間満了後にお預かりした暗号資産と同量・同等の暗号資産をお返しするとともに、一定の料率で計算した利用料をその暗号資産でお支払いするというサービスです。
暗号資産の取引に便利なツールを使いこなそう
Coincheckで用意している各種ツールは、見やすさと操作のしやすさに定評があります。慣れてきたらこれらのツールを活用して、よりアクティブな取引を楽しみましょう。
リアルタイムチャート
Coincheckで扱っている、暗号資産のリアルタイムチャートを見ることができます。
5分足、15分足、1時間足、4時間足、1日足と切り替えてチェックすることができ、これまでの値動きを見ながらタイミング良く取引することができます。
画面上部メニューから「取引所」に行き、「チャート」から見ることができます。
詳しくはこちら:暗号資産のリアルタイムチャート
Tradeview
また、CoincheckではTradeviewを使って暗号資産の取引を行うことも可能です。
Tradeviewとは、Google ChromeやSafariなどのWebブラウザ上で利用できるトレーディングツールのことで、チャート分析に役立つ豊富な分析ツールやテクニカル指標を搭載しています。
※CoincheckのTradeviewはこちらからご利用いただけます。
コインチェックアプリ
Coincheckはスマホアプリも提供しています。
取引も簡単にでき、履歴は一覧で管理できます。リアルタイムチャートも見ることができますから、価格の変動をすぐにチェックすることができます。
また、ウィジェット機能を利用することで、リアルタイムの暗号資産の価格や変動率などをチェックすることもできます。
まとめ
暗号資産取引の口座開設手順や取引方法についてご紹介しました。
暗号資産取引においては、難しいテクニックや高度な理論は、最初から必要なわけではありません。
口座の開設は簡単にできますので、Coincheckを通した暗号資産取引を経験してみてください。