暗号資産(仮想通貨)といえばビットコイン(BTC)が有名です。ビットコイン以外の暗号資産はアルトコインと呼ばれますが、アルトコインのなかにも人気の銘柄が複数あります。
たとえば、リップル(XRP)やビットコインキャッシュ(BCH)は時価総額も大きく、日本でも注目されている暗号資産です。そんなアルトコインに投資する場合も、それぞれの特徴をしっかりと押さえておく方が良いでしょう。
そこでこちらの記事では、リップルとビットコインキャッシュの特徴やビットコインとの違い、投資する際の注意点などについて解説します。
目次
アルトコインへの投資も500円などの少額からスタートできる
元祖暗号資産とも称されるビットコインの価格は、2019年3月末時点で1BTC=50万円を超えていました。1BTC以下でも購入はできますが、心理的に価格が高いと感じてしまい、気軽に購入できない人も多いようです。
ビットコインの価格が高いと感じて暗号資産投資をためらっている場合は、アルトコインへの投資も選択肢に入れてみるのも良いでしょう。アルトコインとは、ビットコイン以外の暗号資産の総称です。
2019年3月末時点で、アルトコインは1500種類以上あるともいわれていますが、リップルやビットコインキャッシュは代表的なアルトコインです。アルトコインの価格は、1通貨単位あたり数円~数万円程度のものも多く、ビットコインほど1単位あたりの価格が高いとは感じないでしょう。
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リップル(Ripple/XRP)の性質と暗号資産としての将来性は?
リップルは、低コストの国際送金システムを実現することなどを目的として、米国のリップル社によって開発されました。
リップルは送金スピードが速く、送金手数料が低いこともあって、決済に適したデジタル資産だといわれています。また、単位時間あたりの処理件数も多く、送金システムとしての能力も高いことが特徴です。
銀行などの金融機関で国際送金を行う場合、複数の銀行を経由して送金が行われます。そのため、銀行間での照合の手間や時間がかかってしまいます。
一方、リップルを利用した国際送金システムは、送金元と送金先がネット上でダイレクトにつながります。そのため、手間がかからず短い時間と低コストでの送金が可能となると言われています。
また、リップルはこのような送金能力も重視して開発されたため、ほかの暗号資産よりも送金機能が優れていると考えられています。
詳しくはこちら:リップル(XRP)とは?初心者向けに特徴やメリット、今後の動向を簡単解説!
ビットコインキャッシュ(BitcoinCash/BCH)とビットコイン(BTC)の違い
ビットコインキャッシュは、2018年8月1日にビットコインから分岐(ハードフォーク)して誕生したアルトコインです。ベースとなるシステムはビットコインと同じであるため、ビットコインと多くの共通点があります。
ビットコインから分岐した理由は、スケーラビリティ問題の解決方法の違いでした。主流派とは異なる解決方法を実現するため、別のコインとして分かれたのです。
スケーラビリティ問題とは、取引量の増加が暗号資産システムの処理能力を超えてしまい、送金処理などが遅れる問題のことです。ビットコインキャッシュは、取引履歴を格納する1ブロックあたりの容量を大きくすることで、スケーラビリティ問題に対処していることが特徴です。
ビットコインのブロックサイズが1MB(メガバイト)であるのに対して、ビットコインキャッシュのブロックサイズは、分岐時には8倍の8MBになっていました。ブロックサイズを大きくすることでブロック生成時間における処理件数を高めており、これによって処理能力が向上しました。
詳しくはこちら:ビットコインキャッシュ(BitcoinCash/BCH)の特徴とは?ビットコイン(BTC)との違いを徹底解説
リップル(Ripple/XRP)に投資する時に押さえておきたいポイント
リップルへの投資を行う場合は、長期投資として考えるのも一つの方法です。
リップルは、国際送金システムとして利用される機会が増加することで価値が高まるとの見方もあります。国際送金システムとして広く利用されることが一般的になるまでには、相当長い時間がかかるかもしれません。
そのため、長期的な視点でリップルの価格上昇を見据え、長期保有するのも一つの投資戦略と言えます。しかしながら、暗号資産の価格は短期的にも変動しますので、短期売買でも売却益を得ることは可能です。
ただし、リップルを購入する場合、短期的な価格上昇によって多額の売却益を得ることは、元手が大きくなければ難しい側面もあります。そのため、売買を繰り返して利益を積み重ねるよりも、長期的な価格上昇を狙って、値上がりを気長に待つ投資スタイルも検討の余地はあるでしょう。
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ビットコインキャッシュ(BitcoinCash/BCH)に投資する時に押さえておきたいポイント
ビットコインキャッシュへの投資を検討している場合は、ビットコインキャッシュの価格が上昇する要因を理解しておくことが大切です。
価格上昇要因のひとつとしては、例えばビットコインからの乗り換え需要の増加があげられます。ビットコインよりもブロックサイズが大きいビットコインキャッシュは、スケーラビリティ問題に対する優位性があると考える人もいます。
そういった人がビットコインを売ってビットコインキャッシュを購入すれば、ビットコインキャッシュの価格は上昇する可能性があるでしょう。ただし、ビットコインもスケーラビリティ問題への対処を行っているため、乗り換えが発生しない可能性もあります。
そのため、中長期的な視点で、ビットコインキャッシュとビットコインのアップデート情報などのニュースを注視することなども必要となってくるでしょう。
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暗号資産取引では資金管理とリスクマネジメントも大切
リップルやビットコインキャッシュなどの暗号資産取引を行う場合は、資金管理とリスクマネジメントも重要です。
暗号資産取引は、価格変動リスクが伴う投資としての側面があります。そのため、暗号資産を購入する場合は、資産として適切な管理を行うことと、損失が生じるリスクがあることへの理解が大切です。
価格変動幅の大きさをボラティリティといい、ボラティリティが高いと表現する場合は、変動幅が大きいことを示しています。ボラティリティの高さは暗号資産ごとに異なっているため、投資対象通貨ごとのボラティリティを把握しておくことが重要です。
また、通貨の種類ごとに取引手数料やレバレッジ倍率が異なる場合もあります。レバレッジ倍率とは、少額の資金でその何倍もの取引ができるレバレッジ取引を行う場合の、自己資金に対する取引金額の倍率のことです。
暗号資産への投資を行う場合は、投資対象通貨の情報を事前に収集することを忘れないようにしましょう。
分散投資を意識して両方に投資してみるのも一つの方法
暗号資産投資を行う場合、分散投資を行うことは、投資におけるリスクを低減させることができる方法の一つです。リップルとビットコインキャッシュの両方に興味がある場合は、両方に分散して投資してみるのも良いでしょう。
どちらかひとつだけに投資をすると、その通貨の価格が下落すれば資産全体の価値が減少してしまいます。一方で、両方に投資をしておけば、価格の動きがそれぞれ異なるため、損失のリスクを抑えることが可能です。
また、分散投資を行う場合は、異なる特徴を持つ投資対象に分散することが基本です。同じような特徴がある投資対象に分散しても、似たような価格変動が生じる可能性が高くなり、分散投資の効果は少なくなってしまいます。
リップルとビットコインキャッシュは異なる特徴があるため、2つの暗号資産に投資を行うことで、分散投資によるリスク抑制効果は多少高くなると期待できます。
それぞれの暗号資産の違いを正しく把握することが大事
暗号資産は、その種類ごとに特徴が異なります。
そのため、通貨ごとの需給状況も異なり、それぞれ異なる値動きをすることも多くあります。複数の暗号資産に投資をする場合は、各通貨の特徴を把握して、通貨ごとに投資スタンスを変えるのも良いでしょう。
例えば、リップルは長期投資のスタンスで臨む一方で、ビットコインキャッシュは短期~中期の価格上昇を狙うなど、暗号資産によってトレードスタイルを変えてみる方法もあります。
それぞれの暗号資産の特徴を理解して、適切な投資方針で対応するようにしましょう。