
アルトコインとは、ビットコイン(BTC)以外の暗号資産(仮想通貨)のことです。
イーサリアム(ETH)やリップル(XRP)など時価総額の大きいコインから、時価総額の小さい無名のコインまでその種類は様々です。
そこで今回は、有名なアルトコインの特徴や見分け方などについてわかりやすくご紹介します。
目次
アルトコインとは、ビットコイン(BTC)以外の暗号資産のこと
アルトコインとは、ビットコイン(BTC)を除くすべての暗号資産のことを指し、「alternative coin(オルタナティブコイン)」の略称です。オルトコインとも呼ばれ、ビットコイン(BTC)の代替コインという意味合いがあります。
アルトコインの特徴とビットコインとの違い
アルトコインの特徴として、以下の3つが挙げられます。
- 種類が多い
- 用途の違い
- ボラティリティが高い
それぞれ詳しく見ていきましょう。
種類が多い
アルトコインは、数千種類が存在すると言われています。
企業・自治体で発行される通貨や、コミュニティ内で使用されている通貨など、その用途も多岐に渡ります。
ビットコイン(BTC)は世界中の取引所で取り扱いがありますが、アルトコインは取り扱いのある取引所が比較的少ないのが特徴です。
特に、時価総額が低いマイナーなアルトコインになると、一部の取引所でしか取り扱いがない場合が多くあります。
用途の違い
アルトコインは、開発の目的によってそれぞれ異なった特徴があります。ビットコイン(BTC)のように通貨として使われることを目的にしたものもあれば、defiやNFT、Dappsといった専門領域での使用を目的としたアルトコイン、スケーラビリティ問題の解消、送金時間の短縮といったビットコインの課題解決を目的としたアルトコインもあります。
アルトコインを取引しようと考えている人は、それぞれの通貨の特徴を良く理解してから、購入を検討する必要があります。
ボラティリティが高い
アルトコインの特徴として、ボラティリティが高いことも挙げられます。
ボラティリティ(Volatility)とは、価格変動性のことです。
時価総額が大きい金融資産は、大口取引が価格に与える影響が小さくなります。そのため、ビットコインは徐々にボラティリティが低くなる傾向が見られます。
参考:JPモルガン「ビットコインのボラティリティ低下は金融機関を惹きつける」
アルトコインは時価総額がビットコインに比べて小さいため、ボラティリティが高いです。大きな値上がりを期待できる分、大きく価格が上下することが多いのが特徴です。
有望なアルトコインの見分け方
この記事を読んでいる方の中には、「アルトコインの数が多すぎて、どれを買ったらいいのかわからない」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
有望なアルトコインの見分け方には、以下のようなものがあります。
- 知名度のある取引所に上場している
- 出来高が多い
- 通貨としての性能が優れている(実績のある開発陣)
- SNSなどで情報を頻繁に発信している
- 「ホワイトペーパー」の内容がしっかりしている
それぞれ詳しく解説していきます。
知名度のある取引所に上場している
発行したコインを投資家やトレーダーに売却するには、暗号資産取引所に上場する必要があります。そして、ユーザーを多く抱えていて取引量が多い取引所ほど、通貨を上場する際に必要となる費用も高額になるのが一般的です。
そのため、よく耳にする取引所に上場している場合、運営者に上場費用を負担できるだけの財政的な余裕があり、運転資金が豊富にあるケースが多くなっています。
出来高が多い
出来高(一日の取引量)が多いことも、有望なアルトコインであるかを見分ける基準になります。
一般的に、人気のある通貨は取引量が多い(流動性が高い)ため、自分の好きなときに売買することが可能です。逆に、知名度のない通貨は取引量が少ない(流動性が低い)ため、自分の好きなタイミングで売買ができないことがあります。
なお、通貨の出来高はCoinMarketCapやCoinGeckoなどの価格情報を提供しているサイトで確認することができます。
通貨としての性能が優れている(実績のある開発陣)
暗号資産は送金速度がそれぞれ異なり、送金速度が速い(処理能力が高い)ほど高性能とされています。
そして、一般的に高性能なコインほどさまざまな事業で採用されやすく、需要が高くなる傾向があります。そのため、投資家の中には通貨の性能を見て将来性を判断する層も一定数います。
またそれに関連して、実績のある開発陣がいることも通貨のポテンシャルを見分ける際の判断材料になります。アルトコインの中には、計画通りに開発が進まず途中で頓挫してしまうプロジェクトや、運営者が集めた資金を持ち逃げするといった詐欺が起こることがあります。
その点、実績のある著名な開発陣がメンバーにいると、そのようなアクシデントが起こる可能性を抑えることができます。さらに、過去の実績により通貨の期待値が上昇しやすいというメリットもあります。
SNSなどで情報を頻繁に発信している
開発状況や提携に関する情報などを、SNSなどでこまめに発信しているかどうかも運営の信頼性を測るうえで重要な目安となります。
一般企業でも、広報活動が消費者や投資家から信用を得るために重要な役割を果たしますが、それは暗号資産の世界でも変わりません。暗号資産を購入する際は、事前にそのコインのSNSや公式サイトなどをチェックして、情報が頻繁に更新されているかを確認することをおすすめします。
「ホワイトペーパー」の内容がしっかりしている
ホワイトペーパーとは、ICO(Initial Coin Offering)による資金調達の際に通貨の発行元が公開する事業計画書のようなものです。
一般企業の場合、銀行からお金を借りたり投資家から出資をしてもらったりする際に事業計画書が必要になります。それと同じように、暗号資産の発行元は資金調達をする際にホワイトペーパーを用意します。
ホワイトペーパーには、通貨の発行目的や技術的な内容などが書かれているのが一般的です。暗号資産を購入する際は、事前にホワイトペーパーを読んで、通貨の計画性や将来性を確認してから購入することで、投資に失敗するリスクを減らすことができます。
有望なアルトコイン9選!特徴や最高値を解説
多くの種類があるアルトコインの中で、特に時価総額が大きく将来性が期待できる以下の9銘柄をご紹介します。
- イーサリアム(ETH)
- リップル(XRP)
- ビットコインキャッシュ(BCH)
- ライトコイン(LTC)
- ネム(XEM)
- ベーシックアテンショントークン(BAT)
- アイオーエスティー(IOST)
- エンジンコイン(ENJ)
- ジム(XYM)
イーサリアム(ETH)
まずは時価総額でトップクラスを誇る、イーサリアム(ETH)です。
こちらは、イーサリアムの概要をまとめた一覧表です。
通貨単位 | ETH |
誕生 | 2013年に考案(正式リリースは2015年) |
価格(2022年3月18日時点) | 約330,000円 |
時価総額(2022年3月18日時点) | 約40兆円(2位) |
過去最高値 | 約545,000円(2021年11月) |
発行上限枚数 | なし |
コンセンサスアルゴリズム | PoW→PoS(移行予定) |
ホワイトペーパー | https://github.com/ethereum/wiki/wiki/White-Paperr |
関連サイト | https://ethereum.org/ja/ |
続いて、イーサリアムの主な特徴について解説していきます。
1. 発行上限がない
1つ目が「発行枚数上限が無制限である」点です。
ビットコインには2,100万枚という上限があるのに対し、イーサリアムには上限がありません。
上限がないことに希少価値の問題で不安視する声もありますが、イーサリアム自体が多くの人に開かれる目的で開発されたために、上限が設定されていないのです。
2. スマートコントラクト
2つ目が「スマートコントラクトという仕組みがある」点です。
ブロックチェーン上に、取引情報に加えて、契約なども書き込むことができ、自動でその契約を執行させることなどができます。
イーサリアムのブロックチェーンも改ざんや不正が難しいこともあり、さまざまな場面での活用が期待されています。
3. ICOによく利用される
3つ目が「ICO(イニシャルコインオファリング)によく利用される」点です。
ICOとは、プロジェクトを実行するためにトークンを使った資金調達のことで、多くのICOがイーサリアムのブロックチェーンを利用しています。
イーサリアム(ETH)のブロックチェーン上であればトークンを発行しやすかったり、ウォレットの管理が簡単などのメリットが多いこともあり、多くのトークンの基盤を成しているのがイーサリアムといえます。
リップル(XRP)
続いてはリップル(XRP)です。
通貨単位 | XRP |
誕生 | 2012年 |
価格(2022年3月18日時点) | 約94円 |
時価総額(2022年3月18日時点) | 約4兆5,200億円(6位) |
過去最高値 | 約380円(2018年1月) |
発行上限枚数 | 1,000億枚(すべて発行済み) |
コンセンサスアルゴリズム | PoC(Proof of Consensus) |
ホワイトペーパー | https://whitepaper.io/document/1/ripple-whitepaper |
関連サイト | https://ripple.com/ |
1. 国際送金に強み
1つ目が「国際送金に強みをもつ」点です。
リップルは手数料や時間の問題を解決するために生まれ、送金スピードが早いなどの特徴をもつことから、国際送金に強みを持ちます。
2. 大手企業と提携
2つ目が「大手企業と続々と提携している」点です。
リップルの発行体である米国のリップル社は、大手企業などと続々と提携しています。リップルを使った国際送金の実験なども多く行われており、特に2017年に入ってから需要が急激に高まりました。
日本の大手銀行である三菱UFJ銀行など、知名度の高い企業も続々とリップルネットワークへの参入を発表しており、今後も送金の場面での活躍が期待されます。
3. 発行上限がある
3つ目が「発行上限がある」点です。
リップルの発行上限は、1000億枚と定められており、新規発行は行われず、徐々にこの値は減少していくことが決まっています。
そのため、だんだんと希少価値が高まっていくことが期待されています。
ビットコインキャッシュ(BCH)
続いては、ビットコインキャッシュ(BCH)です。
通貨単位 | BCH |
誕生 | 2017年 |
価格(2022年3月18日時点) | 約35,000円 |
時価総額(2022年3月18日時点) | 約6,700億円(27位) |
過去最高値 | 約450,000円(2017年12月) |
発行上限枚数 | 2,100万枚 |
コンセンサスアルゴリズム | PoW(Proof of Work) |
ホワイトペーパー | https://bch.info/bitcoin.pdf |
関連サイト | https://bch.info/ja/ |
1. ビットコイン(BTC)から分岐
1つ目が「ビットコイン(BTC)から分岐して生まれた通貨である」点です。
ビットコインキャッシュ(BCH)は、ビットコイン(BTC)から2017年8月にハードフォークして誕生した通貨です。発行上限はビットコイン(BTC)と同じ2100万枚と定められています。
2. ブロックサイズを拡大
ビットコインキャッシュ(BCH)は、ビットコイン(BTC)の問題点を解決するために誕生しました。
分岐時にはブロックサイズを8MB上げることで取引にかかる時間を少なくし、スケーラビリティの問題を解決しようと試みています。
その後、ビットコインキャッシュ(BCH)は2018年に再度分岐し、BCHABCとBCHSVが誕生しました。
ライトコイン(LTC)
続いて、2011年から運用が開始されたライトコイン(LTC)です。
通貨単位 | LTC |
誕生 | 2011年 |
価格(2022年3月18日時点) | 約13,000円 |
時価総額(2022年3月18日時点) | 約9,000億円(21位) |
過去最高値 | 約44,000円(2021年5月) |
発行上限枚数 | 約8,400万枚 |
コンセンサスアルゴリズム | PoW(Proof of Work) |
ホワイトペーパー | https://whitepaper.io/document/683/litecoin-whitepaper |
関連サイト | https://litecoin.org/ |
1. ビットコイン(BTC)よりもブロック生成時間が短い
1つ目が、「ビットコイン(BTC)よりもブロック生成時間が短い」点です。
ビットコイン(BTC)のブロック生成時間は約10分とされているのに対し、ライトコイン(LTC)は約2.5分に調整されています。
そのため、ライトコイン(LTC)の取引はビットコイン(BTC)よりも早く決済できるのが魅力の一つです。
2. 発行上限枚数がビットコイン(BTC)の4倍
2つ目が、「発行上限枚数がビットコイン(BTC)の4倍である」点です。
ライトコイン(LTC)の発行上限枚数は8400万枚に設定されており、ビットコイン(BTC)の2100万枚の約4倍となっています。
また、ビットコイン(BTC)と同じように、約4年に一度にマイニングによって得られる採掘報酬が減る半減期が存在します。
ネム(XEM)
続いて、2015年に運用が始まったネム(XEM)です。
通貨単位 | XEM |
誕生 | 2015年 |
価格(2022年3月18日時点) | 約11.5円 |
時価総額(2022年3月18日時点) | 約1,020億円(102位) |
過去最高値 | 約200円(2018年1月) |
発行上限枚数 | 約90億枚 |
コンセンサスアルゴリズム | PoI(Proof of Importance) |
ホワイトペーパー | https://whitepaper.io/document/583/nem-whitepaper |
関連サイト | https://twitter.com/nemofficial |
1. PoI(プルーフ・オブ・インポータンス)を採用
1つ目が「PoI(プルーフ・オブ・インポータンス)」という、独自のコンセンサスアルゴリズムを採用している点です。
PoI(プルーフ・オブ・インポータンス)は、ネム(XEM)のネットワークを積極的に利用する人が利益を得られる仕組みになっているのが特徴です。
具体的にはすでに保有している通貨の残高だけでなく、これまでに取引をした金額や取引した相手も考慮して重要度が決められています。
2. コミュニティが活発
2つ目が「コミュニティが活発である」点です。
ネム(XEM)は様々なサービス開発に活用することもできるため、日本でもネム(XEM)を用いたサービスが誕生しています。
ネム(XEM)のファンは国内には多く、ネム(XEM)にまつわるイベントなどが開催されたりと、コミュニティ活動が活発であるのは大きな魅力といえます。
ベーシックアテンショントークン(BAT)
ベーシックアテンショントークン(BAT)は、2017年に発行が開始されたアルトコインです。
通貨単位 | BAT |
誕生 | 2017年 |
価格(2022年3月18日時点) | 約98円 |
時価総額(2022年3月18日時点) | 約1,465億円(89位) |
過去最高値 | 約215円(2021年11月) |
発行上限枚数 | 15億枚(すべて発行済み) |
コンセンサスアルゴリズム | PoS(Proof of Stake) |
ホワイトペーパー | https://basicattentiontoken.org/static-assets/documents/BasicAttentionTokenWhitePaper-4.pdf |
関連サイト | https://basicattentiontoken.org/ja/ |
BATはWebブラウザ『brave』上で利用される独自トークンのことで、正式名称は「Basic Attention Token(ベーシックアテンショントークン)」と言います。
デフォルトで広告がブロックされる仕組みになっているWebブラウザ『Brave』をユーザーがダウンロードし、広告を見ることを自分で選択した際に、報酬としてもらえるのがBATです。
既存のWebブラウザと比べて表示速度が圧倒的
Braveは、広告表示やトラッキングによるブラウジング遅滞への影響を減らすことができるため、ChromeやFirefoxと比べて表示速度が圧倒的に速いという特長があります。
参考:角川アスキー総合研究所による主要コンテンツサイトの表示速度の調査
このような圧倒的な表示速度に加えて、広告ブロックやプライバシー保護などの豊富な機能によって人気が高まり、Braveのユーザー数は右肩上がりで増えています。
運営からの発表によると、2021年12月末のBraveの月間アクティブユーザー数は約5,000万人です。
引用:Brave公式HP
BATの将来性は、Braveの成長と密接に関係しています。2017年の誕生から飛躍的にユーザー数を伸ばしているBraveの躍進を見る限り、BATは有望なアルトコインと言っても良いでしょう。
アイオーエスティー(IOST)
次にご紹介するのは、2018年に誕生したアイオーエスティー(IOST)です。
通貨単位 | IOST |
誕生 | 2018年 |
価格(2022年3月18日時点) | 約2.7円 |
時価総額(2022年3月18日時点) | 約620億円(138位) |
過去最高値 | 約14.2円(2018年1月) |
発行上限枚数 | 900億枚 |
コンセンサスアルゴリズム | PoB(Proof of Beliebability) |
ホワイトペーパー | https://whitepaper.io/document/28/iostoken-whitepaper |
関連サイト | https://iost.io/ |
IOSTはInternet of Services Token(インターネット・オブ・サービス・トークン)の略称です。
クレジットカードが利用されるのと同様のレベルで、ブロックチェーン技術が様々なサービスで活用されることを目指し、2018年1月にシンガポールのIOST財団によって開発されました。
1.送金スピードが速い
IOSTの最大の特徴としては、送金スピードが速いことが挙げられます。
ビットコインなど一部の通貨はトランザクションの処理速度に課題があり、決済や送金などの実用的なサービスにおいては不便なシーンもあるのが現状です。実際、クレジットカードが数秒で決済できるのに対して、ビットコインは決済に数分かかるのが一般的です。
その点、1秒間に約8,000件のトランザクションを処理できるIOSTは、他の通貨と比べて圧倒的に速いスピードで決済や送金をすることが可能です。クレジットカードの処理速度が1秒間に3,000〜4,000件なのを考えると、いかにIOSTの性能が優れているかがお分かりいただけるでしょう。
2.独自のコンセンサスアルゴリズム「PoB」
IOSTは、非中央集権性をより担保できる独自の「PoB(Proof of Beliebability)」というコンセンサスアルゴリズムを用いています。
コンセンサスアルゴリズムとは、ブロックチェーン上で行われる暗号資産の取引の整合性を確認する際のルールのことをいいます。
PoBは、SERVIというネットワークへの貢献度をブロック生成権の一つの基準にしており、この貢献度が高ければ高いほど、ブロック生成権(さらに報酬の高い処理)を行える確率が高くなります。
「PoB」のこの仕組みは、ビットコインやイーサリアムが採用する「PoW(Proof of Work)」と比べて高い処理能力を持つ要因のひとつと言えます。
エンジンコイン(ENJ)
続いては、2017年に誕生したエンジンコイン(ENJ)です。
通貨単位 | ENJ |
誕生 | 2017年 |
価格(2022年3月18日時点) | 約165円 |
時価総額(2022年3月18日時点) | 約1,530億円(85位) |
過去最高値 | 約556円(2021年11月) |
発行上限枚数 | 10億枚 |
コンセンサスアルゴリズム | PoW(Proof of Work) |
ホワイトペーパー | https://cdn.enjin.io/downloads/whitepapers/enjin-coin/en.pdf |
関連サイト | https://ja.enjin.io/ |
エンジンコインは、2009年にシンガポールで創業したEnjin(エンジン)が、同年に立ち上げたブロックチェーン資産発行プラットフォーム「Enjin Platform」で発行される資産(NFT)の裏付けとなる暗号資産です。
Enjin Platformでは、ブロックチェーンゲームの開発やローンチに必要な、インフラの構築や維持に伴う複雑な作業をする必要がありません。そのため、専門言語での開発経験がないブロックチェーン未経験者でも、通常の開発言語を利用してブロックチェーンゲームの作成や管理を行うことができます。
ゲームユーザーは対象となる複数のゲーム内で、その資産(アイテム)を使ってプレイすることができます。資産はNFTマーケットプレイスでエンジンコインやイーサリアムを使って購入でき、ゲーム内の宝箱からも取得することができます。
不要になった資産はNFTマーケットプレイスで売却したり、資産をメルト(溶解)してエンジンコインを取り出すことも可能です。
1.2,000万人のEnjinゲーマーと500万ENJ分のアイテム
Enjin Platformを利用しているユーザーは全世界に2,000万人以上存在し、500万ENJ分のアイテムが取引されています。
既に確立したプラットフォームがあり、2,000万人以上のユーザーにアプローチできることは大きなアドバンテージと言えるでしょう。
2.Microsoftやサムスンといった有名企業との提携実績
エンジンコインはMicrosoftやサムソンといった、世界的に有名な企業と提携し、製品の開発を行っています。
2019年2月下旬、スペインで行われたモバイル関連のカンファレンスで発表されたサムスンの新型のスマホ「Galaxy S10」に内臓されている仮想通貨ウォレットの対応リストに、ビットコイン(BTC)イーサリアム(ETH)といったメジャーなコインと並び、エンジンコインがラインナップしていることが分かると、同通貨の値段は前月比で最大約800%を記録しました。
このように、今後も有名企業との提携が行われれば、エンジンコインの価格変動に影響を及ぼす可能性があります。
ジム(XYM)
最後にご紹介するのは、2021年に誕生したジム(XYM)です。
通貨単位 | XYM |
誕生 | 2021年 |
価格(2022年3月18日時点) | 約15.7円 |
時価総額(2022年3月18日時点) | 約875億円(90位) |
過去最高値 | 約79円(2021年3月) |
発行上限枚数 | 約90億枚 |
コンセンサスアルゴリズム | PoS+(Proof of Stake Plus) |
ホワイトペーパー | https://docs.symbol.dev/handbook/index.html |
関連サイト | https://docs.symbol.dev/ |
ジム(XYM)は、シンボル(Symbol)ブロックチェーンで利用されるネイティブトークンです。
シンボルブロックチェーンとは、もともとネム(NEM)のブロックチェーンのアップデート案であるカタパルト(Catapault)として構想されていましたが、ユーザー投票によって「シンボル(Symbol)」へと改称されました。
1.進化したコンセンサスアルゴリズム「PoS+」
シンボルブロックチェーンでは、コンセンサスアルゴリズムにPoS(Proof-of-Stake)をアップデートしたProof of Stake Plus(以下PoS+)が採用されています。
PoSとは、発行済みの全コイン総量に対する保有コインの割合によって、発言力が変動するコンセンサスアルゴリズムです。世界時価総額ランキング2位のイーサリアムもPoSへの移行に向けて進んでいるなど、注目が集まっています。
ジムは、そのPoSをさらにアップデートしたPoS+を採用しています。
PoS+では、コインの保有量だけでなくエコシステムへの貢献度も重視されます。最新の活動状況や、他ユーザーからのハーベスティング委任量など、コイン保有量だけに頼らないシステム運用となっているのです。
PoS+を採用することで、ネムでは(※)約1分かかっていたブロック生成が、シンボルでは(※)約30秒で行われるなど、ネムより高い処理能力が可能となっています。
(※)いずれも、テスト環境下での数値
2.様々な用途に対応できる「ハイブリッドブロックチェーン」
シンボルでは、企業や公的機関の様々な用途に対応できる「ハイブリッドブロックチェーン」を採用しています。
「ハイブリッドブロックチェーン」とは、ビットコインに代表されるパブリックブロックチェーン(取引が全て公開されている)と管理者を設定するプライベートブロックチェーンのどちらにも対応できるブロックチェーンです。
今まで特別なシステムを設定する必要があったパブリックブロックチェーンとプライベートブロックチェーンの接続も、シンボル上では容易に可能です。また、この2つを組み合わせることで、高いセキュリティを保ちつつ、高速な通信が維持できます。
ハイブリッドブロックチェーンを採用することで、シンボルは企業や公的機関の様々な用途・ニーズに答えることができるのです。
アルトコインの購入はCoincheckがおすすめ!
Coincheckでは以下の通貨を含む22種類以上の暗号資産を取り扱っています。
- ビットコイン(BTC)
- イーサリアム(ETH)
- イーサリアムクラシック(ETC)
- リスク(LSK)
- リップル(XRP)
- ネム(XEM)
- ライトコイン(LTC)
- ビットコインキャッシュ(BCH)
- モナコイン(MONA)
- ステラルーメン(XLM)
- クアンタム(QTUM)
- ベーシックアテンショントークン(BAT)
- アイオーエスティー(IOST)
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それぞれの内容については、こちらの記事をご覧ください。
アルトコインに関するQ&A
アルトコインに関するよくある疑問を、Q&A形式でご紹介します。
Q.アルトコインとビットコインはどちらがオススメ?
投資には、「どれくらいリスクを取れるか」という判断基準があります。
アルトコインは、ビットコインよりボラティリティが高い分、良いパフォーマンスを期待できる側面があります。
一方、相場が盛り下がる局面では、ビットコイン以上に価格が落ちる可能性もあります。
リスクを取って高いパフォーマンスを期待したいならアルトコイン、確実な資産形成を図りたいならビットコインがオススメです。
Q.ビットコインでアルトコインを買うことはできる?
ビットコインでアルトコインを買えることは可能です。
Coincheckでは、WEB版販売所でビットコイン建て購入に対応しています。
「交換する通貨」から「BTC」を選択することで、ビットコイン建て購入が可能です。
Q.ビットコインとアルトコインで税金は変わる?
ビットコインとアルトコインで税金は変わりません。
所得には10種類がありますが、暗号資産(仮想通貨)はこのうちの「雑所得」に計上されます。
暗号資産にかかる税金に関しましては、こちらをご参照ください。

執筆Coincheck Column編集部
Coincheck Column編集部は暗号資産の取引経験者やブロックチェーンの知見に深いメンバーで構成されています。これから暗号資産を始める方々に「暗号資産について正しく理解していただき安心して取引できる」ことを目的に執筆しています。/ 運営元:コインチェック株式会社