ビットコインキャッシュ(BCH)の今後は?注目する5つの理由と特徴を基礎から解説!

ビットコインキャッシュの未来は明るいの?」
「ビットコインキャッシュの今後の動向が気になる!」

2017年に誕生し、じわじわと知名度を上げているビットコインキャッシュの今後はどうなるのか、気になりますよね。

そこで、この記事では

ビットコインキャッシュ(BCH)

をメインに、ビットコインキャッシュの基本的な特徴や、ビットコインとの違いや購入方法などの基本も解説していきます!

この記事を読めば、今後のビットコインキャッシュの動向が把握でき、購入や取引のタイミングを図るのに役立てられるようになります。

ビットコインキャッシュの今後は明るいのか?気になる疑問を解決して、今後の取引に活かしましょう。

目次

ビットコインキャッシュ(BCH)の未来は明るい?今後を左右する5つのポイント

ビットコインキャッシュ(BCH)

ビットコインキャッシュは、2017年にビットコインから分裂をして誕生した暗号資産(仮想通貨)です。

通貨名 ビットコインキャッシュ
通貨単位 BCH
誕生 2017年
価格(2022年3月2日時点) 約3万8,000円
時価総額(2022年3月2日時点) 約7,200億円(26位)
発行上限枚数 2,100万枚
コンセンサスアルゴリズム PoW(Proof of Work)
ホワイトペーパー https://bch.info/bitcoin.pdf
公式サイト bch.info

ビットコインキャッシュはまだまだ発展途中の暗号資産なので、市場拡大や性能のアップデートにより需要が高まる可能性は充分考えられます。

ここではビットコインキャッシュの未来を左右する5つのポイントをご紹介するので、ぜひチェックしてみてください。

1.決済サービスでの使用が増えれば知名度が上がる

投資目的だけでなく、店舗での買い物やオンライン決済にビットコインキャッシュを利用できるよう実用化が進めば、知名度が上がり取引をする人口が増えるのではと考えられています

そもそもビットコインキャッシュは、ビットコインの欠点を改善するために誕生した暗号資産です。ビットコインより処理速度が速く、データを処理するブロック容量が大きくなっているため、短時間での決済が叶い実用的に使えるようになっています。

また、ビットコインと比べて送金手数料も安いので、日常的に使っても負担が少ないという特徴もあり実用化に期待が寄せられている一面も。

現在、暗号資産店舗決済アプリ「BITPointPay」を使った決済やビットコインキャッシュ払いができる飲食店や小売店、美容院などで使用することができます

今後利用できる決済サービスや店舗が増えれば、実用性の高い暗号資産として注目を集めるでしょう。

2.機能や仕様でアップデートで使いやすくなる可能性がある

ビットコインキャッシュはブロックチェーンの仕様や仕様を変更するハードフォークを繰り返しており、社会情勢に合わせた臨機応変な対応や機能の向上が期待できます。

2020年5月にも、機能や仕様をアップデートするハードフォークを実施。今後も状況をみながらハードフォークが繰り返されることで、より使いやすい暗号資産へと発展する可能性があるでしょう

ハードフォーク前には需要の増加を予想し価格が上昇しやすいという特徴もあり、将来性がある暗号資産として注目されることで知名度上がることは充分考えられます。

3.海外でビットコインキャッシュ(BCH)を基軸通貨とする取引所が増える可能性がある

基軸通貨は、取引所の基準となる通貨です。法定通貨で言えば日本は円、アメリカはドルと取引を主導する通貨を指します。

多くの取引所はビットコインを基軸通貨としていますが海外の一部の取引所ではビットコインキャッシュを基軸通貨として採用しており、ビットコインキャッシュの将来性や需要を見込んでいる動きもあります

今後、基軸通貨としての取り扱いが増えれば取引人口が増え、価格も上昇すると考えられています。

4.国内の新規取引所に上場する可能性がある

ビットコインキャッシュは、今後国内の取引所でも新規上場する可能性があります。

ビットコインから分裂し誕生した暗号資産は、ビットコインキャッシュ以外にも「ビットコインSV」や「ビットコインダイヤモンド」がありますが、ホワイトリストに入っているのはビットコインキャッシュのみです。(※2020年5月現在)

ホワイトリストに入っている暗号資産は、一定の審査を通貨しているので安全性や信頼性が高いと考えられており、取引所が新しく取り扱ってみようと検討することが考えられます。

暗号資産は新しい取引所に上場すると注目度が上がり、価格が上昇する傾向があります。2020年5月時点で金融庁に登録している12の取引所で扱われているので、今後も拡大することが期待されています

参考:金融庁「暗号資産交換業者登録一覧」

5.AIの活用で暗号資産取引がしやすくなる

今後、ビットコインキャッシュを始め暗号資産の予想や取引にAIが活用され、より取引がしやすくなると考えられています。

AIを活用した暗号資産の自動売買プラットフォーム「QUOREA」では、膨大なデータと現在の状況からAIが高度な投資判断をすることが可能。

その他にも、取引での疑問点や不安点をAIが回答してくれる取引所も登場しています。

今まで予想の立てづらさや取引サービスの利用しにくさという問題点があった暗号資産ですが、AIの活用で取引しやすくなれば需要や注目度も高まるでしょう。

ビットコインキャッシュ(BCH)の2020年~2021年を占う3つのポイント

ビットコインキャッシュ(BCH)

ビットコインキャッシュは2020年4月に半減期を迎え、ここからの動きが注目されるところです。

そこで、ここでは2020年から2021年までの動きを把握するために知っておきたいポイントを3つご紹介します。今後の予想や取引に役立ててみてください。

1.2020年4月に半減期を迎え今後の動きに注目

ビットコインキャッシュは2020年4月に初めての半減期を迎えました。

半減期とはマイニング報酬が半分にして、発行量を調整するタイミングのこと。半減期が起こった年は注目度が高まるため、価格変動が起こりやすいと言われています。

ビットコインキャッシュ

出典:CoinMarketCap

過去のアルトコインの半減期を振り返っても、半減期後も引き続き価格変動が起こっていることがほとんど。

半減期は暗号資産の一大イベントだと捉えられることもあるので、今後の値動きにも注目してみましょう。

2.暗号資産を取り巻く法整備もチェックする

ビットコインキャッシュを始め暗号資産はまだまだ発展途中で、日々環境が変化していきます。

国内では、2020年5月1日に改正資金決済法が施行されました。この改正では、取引所の申請方法や顧客情報管理の整備、広告の表示方法や禁止行為などが明文化され、暗号資産が安心して取引できる環境が整ってきています

一方で、国外では中国人民銀行が上海での暗号資産取引を取り締まる新たな規制を始めたとの情報もあり、暗号資産を規制する動きが強まっている地域もあります。

暗号資産を取り巻く環境が変わると、注目度や需要、価格変動が起こる可能性があるので、変化を見逃さないことが大切です

参考:金融庁「令和元年資金決済法等改正に係る政令・内閣府令案等に対するパブリックコメントの結果等について」

金融庁「暗号資産交換業者に関する内閣府令等の一部を改正する内閣府令」

3.ビットコインキャッシュ(BCH)の知名度が上がるタイミングに注目する

第1章「ビットコインキャッシュの未来は明るい?今後を左右する5つの背景」でもご紹介したように、ビットコインキャッシュは「性能アップ」「市場の拡大」という2つのタイミングで注目度や需要が高まる可能性があります。

具体的には

  • ビットコインキャッシュが使える企業や店舗が増えて実用化が進む
  • 新たな取引所に上場する
  • 国内外問わず基軸通貨として扱われる
  • ハードフォークを実施して使いやすくなる
  • AIの活用など暗号資産を扱う環境が整う

ということが考えられます。

このような局面を見逃さないためにも、ビットコインキャッシュや暗号資産にかかわる情報をチェックし、動きがあった場合には値動きも確認するようにしましょう。

そもそもビットコインキャッシュ(BCH)とは

ビットコインキャッシュは2017年8月ビットコインのバージョンアップに伴い「ハードフォーク」によって誕生しました。

ハードフォークとは、システム仕様を変更して分岐させる方法です。

ビットコインキャッシュの基本的なシステム仕様は、ビットコインをベースにしていますが、データ容量を大きくすることで、ビットコインが抱えていた問題点の解決を図ったことが最大の特徴です。

ビットコインキャッシュは膨大な種類がある暗号資産の中で、常に上位の時価総額を誇る有力なコインになっています。

以下ではビットコインからさらに発展したしくみを備えているビットコインキャッシュについて、その特徴を改めて整理します。

ブロック容量を拡大してスケーラビリティ問題を解決を図る

ビットコインでは1MBだったブロック容量を、ビットコインキャッシュBCHは8MBに拡大。これにより、ビットコインが抱えていたスケーラビリティ問題を解決しました。

そのため、取引スピードが落ちる心配もなく、海外送金などで強みを発揮します。2018年5月には、ブロックチェーンの仕様をアップデーデートしたハードフォークを行い、32MBに容量が拡大されています。

新たなマイニング難易度調整システムを導入

ビットコインキャッシュでは、取引を確定させるためにマイニング作業が必要で、スムーズな取引のためにマイニングの難度を調整するしくみとして、新たな調整システム「EDA(Emergency Difficulty Adjustment)」を導入しています

EDAでは、取引数とマイナーと呼ばれるマイニングをする人たちが適正になるように、難度を上げ下げしながら調整するシステムです。

ビットコインキャッシュは、安定したマイニングを実現することで、スムーズな取引ができるよう設計されています。

ビットコイン(BTC)とビットコインキャッシュ(BCH)の違い

ビットコインキャッシュ(BCH)

ビットコインキャッシュビットコインの欠点を改善するために誕生しました。

それがビットコインキャッシュの特徴にもなっています。では、ビットコインの欠点とは何でしょうか?

ビットコインキャッシュ誕生の経緯も含めて解説します。

処理速度が遅くなるスケーラビリティ問題

ビットコインには、スケーラビリティ問題が起こっていました。スケーラビリティ問題を説明する前にビットコインのしくみから説明しておきます。

ビットコインには、ブロックチェーンという技術が使われています。ブロックチェーンは、通貨の取引内容などの情報を納めた「ブロック」という塊をチェーン状につないでいくもので、ブロック内の暗号化された情報を解析・処理することで、取引が成立するしくみになっています。

マイニングについて

この解析・処理作業のことを「マイニング」といいます。マイニングに対する報酬として、新たにビットコインが発行されることで、ビットコインは取引を維持しています。

ビットコインではブロックひとつに1MBの容量があてがわれていました。ところが、ビットコインの取引量が増えると、ブロック容量に対して取引データ量が多くなりすぎ、処理スピードが低下します。

すると、取引や送金がスムーズに行われず、使い勝手が悪くなってしまいます。これがスケーラビリティ問題です。

送金手数料について

ビットコインキャッシュは、ビットコインに比べて送金手数料が安く抑えられるのが特徴です。

ビットコインでは、ネットワークの混雑により手数料が高騰し、一時期は一度の送金で数千円かかることもありました。

しかし、ビットコインキャッシュはネットワークの平均的な送金手数料が1円以下に抑えられており、日常的な決済に使いやすい暗号資産となっています。

ビットコイン(BTC)のスケーラビリティ問題を解決するための2つの方法

ビットコイン(BTC)

スケーラビリティ問題は、ビットコインが避けて通れない課題といえます。

暗号資産はどこの国家にも属さず、純粋に需要と供給のバランスによって価値が決められていきます。ですから、通貨への信頼や人気が増して取引量が多くなれば、それだけ価値も上がっていくのです。

しかし、取引量が多くなりすぎるとマイニングにも時間がかかり「取引の処理が遅い」「送金完了まで時間がかかる」ということになってしまいます。特に、海外送金について手数料が安く、スピーディーなのが暗号資産のメリットであるにも関わらず、これでは本末転倒です。

そこで考えられる対策は、2つあります。

1. ブロックに書き込むデータを圧縮して容量を軽くする

1つは、ブロックに書き込むデータを圧縮して、容量を軽くすること。この方法ならば、それまでのビットコインとの互換性を保ったまま、バージョンアップすることができます。

2. ブロックの容量そのものを拡大する

もう1つは、ブロックの容量そのものを拡大して、より多くのデータを書き込めるように作り変えること。これがハードフォークといわれる方法です。

ただし、ハードフォークを行うと、互換性を保つことができません。それまでひとつながりで続いてきたビットコインのブロックチェーンが枝分かれして、新たなチェーンとして存続していくことになります。

この2つの方法のどちらを採用すべきか見解が分かれ、後者の方法を選択して生まれたのが、ビットコインキャッシュなのです。ビットコインキャッシュは、ビットコインとたもとを分かつ方法を選びました。

ビットコインキャッシュ(BCH)の今後・将来性についてのまとめ

ビットコインキャッシュ(BCH)

いかがでしたか?

ビットコインキャッシュの今後の動向と直近の動きを占うポイントが把握でき、今後の取引や購入に活かせるようになったかと思います。

最後にここまでの内容をまとめてみましょう。

ビットコインキャッシュの今後を左右する背景は次の5つ

  • ビットコインキャッシュ決済ができる店舗やサービス増えて実用化が進むと、需要や知名度が上がる
  • ハードフォークを繰り返し、今より機能や使いやすさが向上する可能性がある
  • 海外でビットコインキャッシュを基軸通貨とする取引所が増加すれば取引人口が増えて価格が上がる
  • 国内の新規取引所に上場すれば注目度が上がり、需要が増える可能性がある
  • AIの活用が進むことで予想が立てやすくなり、暗号資産に興味を持つ人が増える可能性がある

2020年~2021年のビットコインキャッシュを占うポイントは次の3つ

  • 2020年4月に半減期を迎えたので、今後の価格変動をチェックしておく
  • ビットコインキャッシュを始め、暗号資産を取り巻く環境が変化しているので見逃さないようになる
  • ビットコインキャッシュの知名度をアップさせるニュースや動きがあれば、価格もチェックする

この記事をもとに、今後のビットコインキャッシュの動きが把握できるようになり予想や取引に活用できることを願っています。