カテゴリー: 暗号資産を知る
暗号資産(仮想通貨)のバーン(Burn)という言葉を聞くと、「価格が上がるのでは?」と期待する人も多いのではないでしょうか。
実際にバーンは、暗号資産の市場供給量を減らすことで、暗号資産の価値を高めることを目的として行われることもあります。ですが、全てのバーンが価格の上昇に結びつくわけではありません。
本記事では、バーンとは何か、意味や目的、仕組み、注意点について分かりやすく解説します。
Coincheckの無料登録はこちら
目次
暗号資産(仮想通貨)のバーン(Burn)とは、暗号資産を永久に使用不能にすること
暗号資産のバーン(Burn)の仕組み
なぜ暗号資産をバーン(Burn)するのか?意図と価格上昇する理由
バーンによる暗号資産の供給量の減少と価値の上昇
投資家へ安心感を提供する
バーン(Burn)を行っている代表的な暗号資産と目的
イーサリアム(ETH)
エックスアールピー(XRP)
アバランチ(AVAX)
バイナンスコイン(BNB)
シバイヌコイン(SHIB)
暗号資産のバーン(Burn)の注意点とリスク
すべてのバーン(Burn)が価格上昇につながるわけではない
誤情報・フェイクニュースが流れる可能性がある
総供給量が減ることで将来的にリスクが発生する可能性がある
大規模なバーン(Burn)の発生時には情報精査・価格変動に注意
暗号資産のBurn(バーン・焼却)のまとめ
暗号資産(仮想通貨)のバーン(Burn)とは、暗号資産を永久に使用不能にすること
暗号資産のバーン(Burn)とは、「焼却」を意味し、暗号資産の一部を永久に使えない状態にすることを指します。バーンを行うことで、市場に流通している暗号資産の量が減少し、希少性が増します。
一時的に暗号資産を使えない状態にする「ロックアップ」とは異なり、バーンは「永久に利用不能」にする点が特徴です。
バーンには大きく分けて2つのパターンがあります。
・価格に短期的な影響が少ないタイプ
手数料(ガス代)の一部または全部を自動的にバーンする仕組み
・短期的に価格上昇につながる可能性があるタイプ
プロジェクトの運営元やコミュニティが行う、イベント的なバーン
暗号資産のバーン(Burn)の仕組み
多くの場合、暗号資産のバーンは、秘密鍵が誰にも知られていない特定のウォレット(バーンアドレス)に通貨を送ることで行われます。このウォレットからは一切引き出しができないため、通貨は永久に使用不能となります。
また、ブロックチェーンの仕組みの中でトークンが自動的に消失するバーンの方法もあります。これは、スマートコントラクトに組み込まれたルールに基づき、特定の条件が満たされた際にトークンが自動的に焼却される仕組みで、ビルドアンドビルド(BNB)などで使用されています。
なぜ暗号資産をバーン(Burn)するのか?意図と価格上昇する理由
なぜ暗号資産をバーンするのかというと、主に以下の目的があります。
供給量の調整・コントロール
通貨の価格の維持・上昇促進
ネットワーク効率の向上・スパム防止
バーンによる暗号資産の供給量の減少と価値の上昇
暗号資産のバーンによって、市場に流通する総量が減少すると、同じ需要に対して供給が抑えられるため、暗号資産一枚あたりの価値が高まりやすくなります。この仕組みにより、インフレを抑制し、価格の安定や上昇に寄与する効果があります。
投資家へ安心感を提供する
大量の暗号資産の発行やステーキング報酬によって通貨の供給量が過剰に増加すると、投資家にインフレ懸念を抱かせることがあります。また、プロジェクトの運営元が大量のトークンを保有している場合、その売却による急落のリスクが懸念されます。
バーンを行うことで市場の流通量を適切に調整し、インフレ懸念を軽減するとともに、取引の安定性を保つ効果があります。これにより、投資家は安心して長期保有を検討しやすくなるでしょう。
バーン(Burn)を行っている代表的な暗号資産と目的
バーンには、「自動的に仕組みとして組み込まれているバーン」と、「プロジェクトやコミュニティによってイベント的に行われるバーン」という2つのパターンがあり、いくつかの例をご紹介します。代表的な暗号資産であるビットコインには、バーンの仕組みはありません。
イーサリアム(ETH)
イーサリアムは発行量の上限が設定されていない暗号資産ですが、ガス代といわれる手数料の一部が自動的にバーンされる仕組みをもっています。
取引ごとに手数料の一部がバーンされるため、取引量が多いほどバーンされる量も増加し、市場のインフレ抑制や価値の維持に寄与しています。
イーサリアム(ETH)とは?できること・特徴・注意点をわかりやすく解説
Coincheck
エックスアールピー(XRP)
エックスアールピー(XRP)は取引ごとに手数料が少量ずつバーンされる仕組みを採用しています。イーサリアムと同様に手数料のバーンが行われていますが、目的が異なります。エックスアールピーのバーンは主にネットワークの効率の向上や持続可能性の確保、スパム防止を目的としています。
なお、エックスアールピーは最初に総発行量1000億枚が発行済みで、現状では、総供給量に対してバーンされる量が非常に少ないため、バーンが価格へ与える影響は限定的です。
XRP(エックスアールピー)とは?特徴や仕組み、メリットについて解説!
Coincheck
アバランチ(AVAX)
アバランチ(AVAX)のバーンは、供給量を減らして価値を高めることに加えて、ネットワーク効率や持続可能性の向上、スパム防止の効果を兼ね備えています。
全ての手数料がバーンされる仕組みとなっており、市場の流通量が過剰に増加するのを防いでいます。発行上限は最大7億2000万枚で、この上限を超えることはありません。これにより、価値の維持・上昇が図られています。
暗号資産アバランチ(AVAX)とは?特徴や将来性を詳しく解説!
Coincheck
バイナンスコイン(BNB)
バイナンスコイン(BNB)は、総発行枚数2億枚がすべて発行済みで、通貨の価値の維持・上昇と安全性の確保のために2種類のバーンが行われています。
1つは手数料の一部を自動的にバーンする仕組み、もう1つは四半期ごとに自動的に実施されるバーンです。四半期ごとのバーンでは、BNBの平均価格が下がるほどバーン量が増え、価格に合わせて供給量の調整が最適化されています。
四半期ごとのバーンを継続し、最終的には流通量を総発行量の約半分である1億枚まで減らすことを目標としています。
シバイヌコイン(SHIB)
ミームコインであるシバイヌコイン(SHIB)は供給枚数が1,000兆枚と非常に多いため、コミュニティ主導で供給量の削減と希少性向上を目的とした「手動バーン」が継続的に行われています。
2024年、SHIBコミュニティは活発なバーン活動を行い、流通量を大幅削減しました。バーン率の急増により、2024年末までにSHIBの価格は約0.000022ドル付近まで上昇し、年初の約0.0000108ドルから回復傾向がみられました。
また、2023年から「シバリウム(Shibarium)」と呼ばれる独自レイヤー2ブロックチェーンでも、取引手数料の一部が自動的にバーンされる仕組みが組み込まれ、バーン数が増加しています。
シバイヌ(柴犬コイン/Shiba Inu/SHIB)とは?特徴や将来性、購入方法を解説
Coincheck
暗号資産のバーン(Burn)の注意点とリスク
バーンには短期的な価格上昇につながるケースもありますが、必ずしも全てのバーンが価格上昇につながるわけではありません。ここでは、バーンに関して知っておくべき注意点とリスクを解説します。
すべてのバーン(Burn)が価格上昇につながるわけではない
イベント的なバーンが起こる前に暗号資産を購入しても、必ず価格が上昇するとは限りません。バーンによって市場の供給量が減少し希少価値が高まったとしても、市場のニーズや需要が伴わなければ価格は上がりません。価格変動には、供給と需要のバランスが重要です。
また、バーン量と新規発行枚数が同じか多い場合は、結果的に供給量が減少していないため、バーン情報だけに惑わされないように注意が必要です。
誤情報・フェイクニュースが流れる可能性がある
バーンに関する情報が流れてきても、フェイクニュースや詐欺かもしれません。
偽のアカウントを使用し運営元やインフルエンサーを装い、「買い戻しバーンを実施する」などの嘘の情報をSNSなどで拡散し、価格の急騰を狙う手口もみられます。
その情報が公式なものか、情報の出所を必ず確認することが重要です。公式発表がないバーン情報は慎重に扱いましょう。
また、プロジェクト元がバーンを発表し暗号資産を販売しながらも、実際にはほとんど行われていなかったり、極めて少量だけ実施されるようなケースもあります。公開情報やブロックチェーン上のトランザクション履歴から、大量のトークンがバーンされているか確かめることが重要です。
総供給量が減ることで将来的にリスクが発生する可能性がある
総供給量が減少することにより、様々なリスクが生じる場合があります。バーンによって市場に流通する通貨量が減ると、流動性の低下が起こりやすくなり、価格が急騰・急落しやすくなることがあります。価格の安定性の低下は、投資家の不安の増大や信頼の低下を招く可能性があります。
また、一部の暗号資産においては、取引手数料やマイニング報酬が供給の一部として分配されています。供給量の減少に伴い報酬が減少すると、マイナーやバリデータの維持が難しくなり、ネットワークの安全性や安定性が低下するリスクも考えられます。
さらに、インセンティブの不足が原因でエコシステムの成長が妨げられたり、実用性の低下によりユーザー離れの原因になったりすることも起こりえます。
大規模なバーン(Burn)の発生時には情報精査・価格変動に注意
過去には、バーン発表を受けて買いが集中した後にバーンが実施され、価格が急落する事例もあります。大規模なバーン情報が出た際には、その情報がフェイクや誇張ではないか必ず情報の真偽を精査しましょう。公式情報であっても、過度な期待による急激な価格変動には注意が必要です。
また、バーン率が総供給量に対してどの程度か、既に市場価格に織り込まれていないか、需要があるのかなどを冷静に判断することが重要です。
暗号資産のBurn(バーン・焼却)のまとめ
バーンのニュースは投資家心理を大きく動かしますが、誇張や虚偽の情報が紛れていることもあります。また、価格の動きはバーンだけでなく、様々な要因が複雑に絡み合って決まるため、一つの情報だけで過度に振り回されないことが大切です。正確な知識を持ち、冷静な判断を心がけましょう。
SNSなどで話題になっている銘柄をいち早く買ってみたい、あるいは高いレバレッジをかけて大きな利益を狙いたい。仮想通貨取引に慣れてくると、取扱銘柄の多さや手数料の低さなどから海外の仮想通貨取引所を検討する方もいるかもしれません。
結論として、海外取引所は初心者や安全な資産形成を重視する方にはおすすめできません。なぜなら、海外取引所は日本の法律の対象外であり、トラブルが起きた際に大切な資産を守れないリスクが非常に高いからです。
この記事では、海外取引所の特徴や人気の背景を整理しながら、なぜ利用が推奨されないのか、その具体的なリスクと国内取引所との違いについて解説します。
Coincheckの無料登録はこちら
目次
海外の仮想通貨取引所とは?
海外の仮想通貨取引所の特徴
なぜ海外の仮想通貨取引所が人気なのか
海外と国内の仮想通貨取引所の違い
①日本の金融庁の登録制度の対象外である
②顧客資産の保管ルールが異なる
③ 税務・サポート対応が難しい
海外の仮想通貨取引所をおすすめしない理由
① 日本の金融庁による監督外で、トラブル時に保護を受けられない
② 資産管理方法や破綻時の扱いが事業者ごとに異なり、透明性が低い
③ 税務処理と英語サポートが負担となり、問題解決に時間がかかりやすい
海外の仮想通貨取引所を利用する場合の注意点
① 少額から始める
② 二段階認証などセキュリティを徹底する
③ 出金制限・手数料・規約を確認する
④ 取引履歴を保存して税務に備える
結論:海外の仮想通貨取引所はおすすめしない
海外の仮想通貨取引所とは?
海外の仮想通貨取引所とは、その名の通り日本国外に拠点を置き、その国や地域の法律やルールの下で運営されている暗号資産交換業者のことです。
海外の仮想通貨取引所の特徴
海外の仮想通貨取引所の大きな特徴は、まず取り扱っている暗号資産の種類の圧倒的な多さです。国内取引所が数十種類程度の銘柄を扱うのに対し、海外では数百種類規模のトークンが上場しているケースも少なくありません。
また、現物取引に加えて、レバレッジ取引や先物取引、ステーキングなど、多様な金融サービスを利用できる点も特徴的です。サービスの幅が広く、収益機会を積極的に探りたいユーザーにとって選択肢が多く用意されています。
一方で、多くの取引所が日本円での入金に対応していません。利用を始めるには、国内取引所を通じて暗号資産を購入し、それを海外の口座に送金するという手間が必要になるため、利用開始までのハードルは国内サービスより高いと言えます。
なぜ海外の仮想通貨取引所が人気なのか
多くのリスクがあるにもかかわらず、海外の仮想通貨取引所が人気を集めるのは、前述のとおり“国内にはない圧倒的な銘柄の多さ”や“取引機能の幅広さ”が理由です。
まず挙げられるのが「国内未上場銘柄への先行投資チャンス」があること。海外取引所に先行して上場し、その後に国内取引所で取り扱いが始まるケースもあるため、より早い段階で投資機会を得たいと考える人にとって、海外取引所は候補になりやすい存在です。
また、レバレッジ取引や先物取引など、価格の上昇局面だけでなく下落局面でも収益機会を狙える取引手法を利用できる点も、一部のトレーダーにとっては魅力です。SNS や動画配信を通じて、海外取引所を利用した取引事例やキャンペーン情報が共有されることも多く、そうした情報をきっかけに興味を持つ人もいます。
さらに、売買手数料やスプレッドの水準が相対的に低いと感じられる取引所があることも、人気の背景のひとつでしょう。取引板を使った板取引を前提に、手数料を低く設定している取引所や、取引量に応じて手数料を優遇する仕組みを採用している取引所もあり、頻繁に取引を行うユーザーにとっては、コスト面で魅力的に映る場合があります。
このように、海外取引所は銘柄の多さや取引機能といったサービス面では魅力的に見える部分がありますが、その裏側には制度や安全性、税務上の取り扱いなど、別の観点から確認すべき点も多く存在します。そこで、次の章では海外取引所と国内取引所の違いについて整理します。
海外と国内の仮想通貨取引所の違い
海外の仮想通貨取引所と国内の取引所は、見た目や操作画面が似ていても、制度や運営の仕組みには大きな違いがあります。ここでは、日本の金融庁の登録制度との関係、顧客資産の保管・管理方法、税務やサポート対応の面から、その違いを整理します。
①日本の金融庁の登録制度の対象外である
国内の仮想通貨取引所は、資金決済法などの法律に基づき、金融庁への登録を行った上でサービスを提供しています。登録事業者には、一定の体制整備や報告義務、マネーロンダリング対策などが求められ、問題が生じた場合には行政処分や業務改善命令などを通じて、運営体制の見直しを迫られる仕組みになっています。
一方、海外の仮想通貨取引所は、日本国内で適用される金融庁の登録制度の対象外です。所在する国や地域の制度に従って運営されており、日本の金融当局による監督や指導を前提としていません。日本居住者が海外取引所を利用する場合でも、日本の行政機関が直接関与してトラブルを解決したり、国内と同じ基準で業務改善を求めたりすることは想定されておらず、この点はあらかじめ理解しておく必要があります。
②顧客資産の保管ルールが異なる
国内の取引所では、利用者から預かった資産を自社の資産とは分けて管理する「分別管理」が義務付けられています。また、利用者から預かった顧客金銭については、信託銀行等への信託による保全が法律で義務付けられています。これにより、万が一取引所側に問題が生じた場合でも、顧客金銭が事業者の財産とは分けて管理される仕組みが整えられています。さらに、顧客から預かった暗号資産については、原則として顧客保有残高と同額以上をコールドウォレットで管理することが法律上義務付けられています。これにより、オンライン環境に接続された状態で管理される資産を最小限に抑える仕組みとなっています。
これに対して、海外取引所では、顧客資産の保管方法や管理体制が国や事業者ごとに異なります。どの範囲までコールドウォレットで保管しているのか、自社資産とどのように区分しているのか、取引所が経営破綻した場合に顧客資産がどのように扱われるのかといった重要なポイントも、各取引所の方針や所在国のルールに左右されます。情報開示の内容や頻度にもばらつきがあり、利用者側からはリスクの水準を具体的にイメージしにくいことが多く、結果として国内取引所と同じ感覚で資産を預けることが難しい環境だといえます。
③ 税務・サポート対応が難しい
国内の取引所を利用する場合、取引履歴や年間の損益など、確定申告に必要となる情報を日本円ベースで確認しやすい環境が整っています。国内の暗号資産交換業者は、法令等に基づき、取引報告書や残高報告書の交付をしており、利用者は確定申告に必要な情報を確認できます。また、CSV形式などで取引履歴を出力できるため、日本の税制に沿って損益を整理しやすい環境が整っています。サポート窓口も日本語で案内されており、ログインできない、出金が反映されないといったトラブルが起きた際にも、日本語で状況を説明しながら対応を依頼できます。
これに対して海外取引所では、取引履歴が現地通貨建てや英語表記で出力されることが多く、日本の税制に合わせて自分でレート換算や損益計算をやり直さなければならない場面が少なくありません。サポート対応も英語が中心となり、問い合わせフォームやチャットでのやり取りに時間がかかることもあります。その結果、税務とサポートの両面で利用者の負担は大きくなりやすく、国内取引所を利用する場合と比べると、問題解決までのハードルが高くなる点は押さえておきたいところです。
海外の仮想通貨取引所をおすすめしない理由
海外取引所をおすすめしない理由は次の3点です。
1. 日本の金融庁による監督外で、トラブル時に保護を受けられない
2. 資産管理方法や破綻時の扱いが事業者ごとに異なり、透明性が低い
3. 税務処理と英語サポートが負担となり、問題解決に時間がかかりやすい
① 日本の金融庁による監督外で、トラブル時に保護を受けられない
海外取引所は、日本の金融庁が定める登録制度の対象外で運営されています。そのため、日本の法律に基づく監督や利用者保護の仕組みが前提になっておらず、トラブルが発生しても国内と同じような保護措置を期待することはできません。
万が一、出金停止・アカウント凍結・サービス閉鎖などが起きた場合、日本の行政機関が直接関与して問題を解決することも想定されていない点は大きなリスクです。
② 資産管理方法や破綻時の扱いが事業者ごとに異なり、透明性が低い
国内取引所は「分別管理」や「コールドウォレット保管」などのルールが法律で定められていますが、海外取引所は国や事業者によって資産管理の方法が大きく異なります。
どこまでコールドウォレットで保管しているのか、顧客資産と自社資産をどのように区分しているのか、取引所が破綻した場合に資産がどう扱われるのかなど、重要な部分が明確に示されていないケースもあります。そのため、利用者側がリスクの大きさを判断しにくい点が問題となります。
③ 税務処理と英語サポートが負担となり、問題解決に時間がかかりやすい
海外取引所の取引履歴は現地通貨や英語表記で出力されることが多く、日本の税制に合わせてレート換算や損益計算を自分で行う必要があります。また、サポート対応も基本的に英語で、問い合わせだけでも手間がかかる場合があります。
ログインや出金トラブルが発生した際には、状況説明や対応依頼に時間がかかりやすく、国内取引所に比べて実務面での負担が大きくなります。
このように、制度面・資産管理・税務およびサポートの観点から見ると、海外取引所は国内取引所と比べて不確実な要素が多く、日本居住者が主な利用先として選ぶには慎重な検討が必要な環境だといえます。
海外の仮想通貨取引所を利用する場合の注意点
海外の仮想通貨取引所を利用する場合に、できるだけリスクを抑えるために意識しておきたいポイントを整理します。
① 少額から始める
海外の仮想通貨取引所を初めて利用する場合は、まず少額から試すことが基本です。入出金の流れや、出金にかかる時間、取引画面の使い勝手などは、実際に使ってみないとわからない部分が多いからです。最初から多額の資産を移すのではなく、あくまで余裕資金の一部で動作確認をしながら、問題がないと判断できてから利用額を検討しましょう。
② 二段階認証などセキュリティを徹底する
海外取引所を利用する場合は、自分自身のアカウントを守るためのセキュリティ対策が欠かせません。パスワードの使い回しは避け、必ず二段階認証を有効にしたうえで、認証アプリを使った方式を選ぶことが大切です。ログインメールやSNS経由のメッセージの中には、公式サイトを装ったフィッシングサイトへ誘導しようとするものもあるため、URLの確認やブックマークからのアクセスを徹底しておくと安心です。
③ 出金制限・手数料・規約を確認する
海外取引所では、本人確認のレベルやアカウントのステータスに応じて、1日に出金できる上限額や利用できるサービスが変わることがあります。あらかじめ利用規約やヘルプページを確認し、自分のアカウントでどの程度の金額を出金できるのか、どのような条件で制限がかかるのかを把握しておくことが重要です。あわせて、暗号資産の送金手数料や入出金手数料の水準も取引所ごとに異なるため、想定外のコストが発生しないように事前にチェックしておきましょう。
④ 取引履歴を保存して税務に備える
海外取引所を利用した場合でも、日本に居住している方は、日本の税制に沿って利益や損失を申告する必要が生じる可能性があります。そのため、取引履歴や入出金の記録は定期的にダウンロードし、自分で保管しておくことが大切です。取引所側が過去データを長期間保存しているとは限らないため、少なくとも年ごとにバックアップを取っておくと、後から損益計算を行う際の負担を減らせます。
結論:海外の仮想通貨取引所はおすすめしない
ここまで見てきたように、海外の仮想通貨取引所は、取扱銘柄の多さや手数料水準、レバレッジ・先物などの多様な取引機能といった、サービス面での魅力があります。一方で、日本の金融庁の登録制度の対象外であること、顧客資産の保管・管理方法が事業者ごとに大きく異なること、日本の税制や日本語サポートを前提としていないことなど、国内の取引所とは前提条件そのものが違う点は無視できません。
こうした点を総合すると、海外取引所は「サービスの幅が広い代わりに、制度面や実務面の負担も大きい環境」といえます。とくに、これから暗号資産取引を始める方や、長期的な資産形成を目的にしている方にとっては、リスクと手間がメリットを上回りやすい選択肢です。そのため、日本居住者が安心して取引を行ううえでは、まずは日本の法律に基づいて登録・監督されている国内の取引所を利用することをおすすめします。
JPYCとは、日本円と連動することを目的としたステーブルコインです。価格の変動が大きい暗号資産とは異なる性質を持ち、決済や送金での利用を想定しています。
本記事では、JPYCの基本的な仕組みや特徴、メリットと注意点、将来性についてまでを解説します。
Coincheckの無料登録はこちら
目次
JPYCとは?
JPYCの仕組みと特徴
JPYCと海外ステーブルコイン(USDT/USDC等)の違い
JPYCのメリット
価格が安定しやすく使いやすい
送金・決済の手数料を抑えられる
幅広いサービスで利用できる
JPYCの注意点とリスク
利用できるサービスが限定される場合がある
発行者リスクを理解する必要がある
海外ステーブルコインとは性質が異なる
JPYCの将来性
日銀デジタル通貨(CBDC)議論で注目が高まっている
クレジットカード・アプリ決済への対応が進んでいる
JPYC EXによりオンチェーンの発行・償還が可能になった
日本政府がステーブルコインの活用を後押ししている
日本円ステーブルコイン市場で優位性を持っている
JPYCの買い方
JPYCまとめ
JPYCとは?
JPYCは、日本円と連動することを目的に発行されているステーブルコインです。ブロックチェーン上で発行・管理されており、決済や送金など、価格の安定が求められる場面での利用を想定しています。
一般的な暗号資産は価格が変動しますが、JPYCは日本円を基準にした価値で設計されています。そのため、価格の目安を把握しやすい点が特徴です。
ステーブルコインとは、法定通貨などの価値に連動するよう設計されたデジタル通貨の総称で、価格変動を抑えることを目的としています。詳細は以下の記事で解説しています。
ステーブルコインとは?仕組み・種類・メリットとリスク、日本の規制と最新動向を解説
Coincheck
JPYCの仕組みと特徴
JPYCは、日本の資金決済法に基づき「前払式支払手段(第三者型)」として発行されています。利用者から受け取った日本円をもとに価値が発行され、支払いや決済に使われる点が特徴で、価格の値上がりを目的とする暗号資産とは性質が異なります。
また、JPYCの発行には「JPYC Trust」が用いられています。JPYCが発行されると、その数量に対する日本円が用意され、発行されたJPYCの数量と対応する形で管理されます。
価値は「1円=1JPYC」を基準に設計されています。発行量は対応する日本円の範囲内で管理され、大きな価格変動を前提としません。そのため、決済や送金といった用途での利用が想定されています。
JPYCと海外ステーブルコイン(USDT/USDC等)の違い
JPYCとUSDT、USDCなどの海外ステーブルコインでは、発行の枠組みや想定される利用環境が異なります。
JPYCは、前述のとおり日本の法制度に基づく「前払式支払手段」として発行されており、国内での決済やサービス連携を前提とした設計です。一方、USDTやUSDCは、海外の規制体系のもとで発行されており、暗号資産取引所や国際的な取引など、グローバルでの利用を主な目的としています。
利用できる範囲や交換性にも違いがあります。USDTやUSDCは多くの取引所やサービスで扱われているのに対し、JPYCは主に国内向けの利用が想定されています。
一方で、価値の担保方法も異なり、JPYCは日本円との対応関係を前提に管理されるのに対し、USDTやUSDCは外貨建て資産などを用いた担保モデルが採用されています。
JPYCのメリット
JPYCを利用するうえで、押さえておきたいメリットを整理します。
価格が安定しやすく使いやすい
JPYCは日本円と連動することを前提に設計されているため、価格の目安を把握しやすい点が特徴です。価格変動を前提とする暗号資産と比べ、支払い金額や送金額をイメージしやすく、決済や送金といった用途で使いやすい設計になっています。暗号資産に不慣れな人でも、比較的理解しやすい点がメリットといえます。
送金・決済の手数料を抑えられる
JPYCはブロックチェーン上でやり取りされるため、銀行振込やクレジットカード決済のように、複数の事業者を経由する決済フローを通らずに完結する場合があります。その結果、利用する方法によっては、送金や決済の際に手数料を抑えられるケースがあります。
幅広いサービスで利用できる
JPYCは、一部の実店舗やイベントでの支払い、オンラインサービスでの決済、Web3関連の取り組みなどで利用例があります。ただし、利用できるサービスはまだ限定的で、一般的な決済手段として広く普及している段階ではありません。制度整備やサービス連携の進展により、今後の動向が注目されています。
JPYCの注意点とリスク
JPYCを利用するにあたっては、メリットだけでなく、事前に理解しておきたい注意点もあります。
利用できるサービスが限定される場合がある
JPYCは一部の実店舗やオンラインサービス、Web3関連などで利用例がありますが、対応しているサービスはまだ限られています。USDTやUSDCのように、幅広い取引所や決済サービスで利用できるわけではないため、実際に使う際は事前に対応状況を確認することが必要です。
発行者リスクを理解する必要がある
JPYCは、国や中央銀行が発行する通貨ではなく、民間の事業者によって発行・管理されています。日本円との対応関係を前提とした設計ではありますが、利用にあたっては、その点を理解したうえで判断することが大切です。
海外ステーブルコインとは性質が異なる
JPYCはブロックチェーン上で扱われるため、技術的には海外のウォレットへ送金することも可能です。ただし、海外ではJPYCを利用できるサービスや交換先が限られており、送金後の使い道は多くありません。USDTやUSDCのように、海外の取引所や決済、DeFiで広く使われているステーブルコインとは異なり、JPYCは実用面では国内での利用を前提とした設計といえます。
JPYCの将来性
JPYCは、暗号資産として値上がりを期待する通貨ではありません。日本円と連動する性質上、価格変動を前提にした売買で注目されるというより、決済や業務などの用途で使われることを想定したステーブルコインです。
一方で、JPYCは決済や業務用途を前提とした設計を持つ通貨です。将来性を評価するうえでは、「取引市場で広く流通するか」ではなく、「特定の用途で使われ続けるか」という視点が重要になります。Coincheckでは、JPYCを投資・売買の対象として成長する通貨ではなく、用途が明確な実用型ステーブルコインとして位置づけています。
日銀デジタル通貨(CBDC)議論で注目が高まっている
日本では、中央銀行デジタル通貨(CBDC)に関する検討が進められています。JPYCは民間によって発行されるデジタルマネーであり、CBDCとは位置づけが異なりますが、デジタル決済の選択肢が広がる中で、関連する取り組みとして言及される場面が増えています。
CBDCの議論が進むことで、デジタル通貨やステーブルコインに対する理解や制度整理が進む可能性があり、JPYCの今後の活用を考えるうえでも、その動向が意識されています。
現物ETFとは?先物ETFとの違いや仕組みをわかりやすく解説
Coincheck
クレジットカード・アプリ決済への対応が進んでいる
JPYCでは、ブロックチェーン上でのやり取りに加えて、クレジットカードやスマートフォンアプリを通じた決済への対応も進められています。これにより、暗号資産やウォレットの操作に不慣れな人でも、従来のキャッシュレス決済に近い感覚で利用できる環境が整い始めています。
実際の活用例としては、鹿島建設における現場作業員へのインセンティブ付与や、徳島県海陽町でのふるさと納税の電子商品券などがあります。また、Web3分野では、投げ銭サービスのTIPWAVEのように、アプリ上の操作だけでJPYCを送れる仕組みも登場しています。今後、こうした仕組みが整っていけば、JPYCを利用する際のハードルはさらに下がると考えられます。
JPYC EXによりオンチェーンの発行・償還が可能になった
JPYCの利便性を向上させたのが、JPYC社公式プラットフォーム「JPYC EX」の登場です。このサービスにより、日本円からJPYCへの「発行」と、JPYCから日本円への「償還」という一連の手続きが、オンライン上で完結するようになりました。
利用者はJPYC EX上で発行予約を行い、日本円を指定口座に振り込むことで、登録したウォレットにJPYCを受け取れます。償還も同様に、JPYC EX上で償還予約を行い、指定アドレスへJPYCを送付すれば、登録口座に日本円が払い戻されます。
このように「円⇄JPYC」の出入口が明確になったことで、活用の幅は大きく広がりました。日常の支払いはもちろん、ビジネスシーンでも頼れるデジタルマネーとして実用性が高まっています。
日本政府がステーブルコインの活用を後押ししている
日本では、2023年施行の改正資金決済法により、法定通貨と連動するステーブルコインを「電子決済手段」として位置付け、暗号資産とは別の枠組みで扱う制度が整備されました。発行や管理のあり方に加え、売買・交換・送金などを取り扱う側にもルールを設けることで、国内で安心して使える環境づくりが進んでいます。
こうした制度整備により、民間が発行するステーブルコインの決済やサービス連携への見通しも立てやすくなります。
日本円ステーブルコイン市場で優位性を持っている
JPYCは、日本円と連動するステーブルコインとして、国内利用を前提に設計されている点が特徴です。日本の法制度に基づく枠組みの中で発行・運用されていることから、国内向けの決済やサービス連携を検討する際に選択肢となりやすい側面があります。
今後、制度整備や対応サービスが広がれば、日本円ステーブルコイン市場において一定の役割を担う存在として位置づけられる可能性があります。
JPYCの買い方
JPYCは、一般的な暗号資産のように暗号資産取引所で自由に売買できる通貨ではありません。入手方法や利用条件はサービスごとに異なり、日本円での購入や特定の用途に限った利用が想定されている場合があります。また、JPYCはブロックチェーン上で管理されるため、利用するサービスやネットワークに応じて対応するウォレットが必要になります。
提供方法や対応状況は変更される可能性があるため、実際に利用する際は、公式情報を確認したうえで判断すると安心です。
なお、JPYCは現時点でCoincheckでは取り扱っていません。本記事は、JPYCの仕組みや特徴を理解するための情報提供を目的としたものです。
JPYCまとめ
JPYCは、決済や送金といった実用面を意識して設計されたステーブルコインです。すべての場面で使えるわけではありませんが、用途や前提を理解したうえで選択肢の一つとして捉えることが大切です。
JPYCをきっかけに、暗号資産やブロックチェーンの仕組みそのものに関心を持った方もいるでしょう。Coincheckでは、ビットコインをはじめとした暗号資産をスマートフォンアプリから管理・購入できます。口座を開設しておけば、必要なタイミングで取引を始めることができます。
Coincheck(コインチェック)の口座開設方法を解説
Coincheck
Phantom(ファントム)ウォレットは、暗号資産を自分で管理し、DEXやDApps、NFT、ゲームなどと接続して使うソフトウェアウォレットです。取引所の口座とは仕組みが異なり、復元フレーズを含む重要情報は利用者が管理します。
本記事では、Phantomの基本、PC・スマホでの導入、Coincheckからの入金・送金の流れを整理します。あわせて、送金前のチェックポイント、反映されないときの確認手順、詐欺対策もまとめます。購入から外部ウォレットへの入金をまとめて進めたい方向けに、Coincheck OnRampの使い方も紹介します。
Coincheckの無料登録はこちら
この記事でわかること
Phantomの基本と対応ネットワークの確認方法
Coincheckからの送金手順
届かないときの確認手順
目次
Phantom(ファントム)ウォレットとは
Phantomウォレットでできること
Phantomの対応ネットワークの確認方法
Phantom(ファントム)ウォレットの始め方
PCでインストールする
スマホでインストールする
Phantomウォレットの初期設定
復元フレーズの管理で注意したいこと
CoincheckからPhantom(ファントム)ウォレットへ入金する前に確認すること
送金できる通貨とネットワークを確認する
ネットワークをそろえる
受取アドレスを確認する
少額でテストする考え方
CoincheckからPhantom(ファントム)ウォレットへ送金する手順
Phantom(ファントム)ウォレットで受取アドレスを確認する
Coincheckで送金先アドレスを登録して送金する
送金後にTxIDを控える
PCで買ってすぐ外部ウォレットに入れたい人向けの選択肢
Coincheck OnRampでできること
使い方の流れ
送金が届かないときの確認手順
TxIDとExplorerで状況を確認する
受取側でトークンを表示できているか確認する
手続き中や制限に該当する場合の確認ポイント
Phantom(ファントム)ウォレットの注意点・リスク
偽サイトや偽アプリを避ける
送金を促す連絡やDMに注意する
二段階認証などの基本設定を見直す
Phantom(ファントム)ウォレットのよくある質問
Q. Phantomの対応ネットワークはどこで確認できますか?
Q. CoincheckからSOLは送れますか?
Q. 送金が反映されないときはどうすればいいですか?
Q. Phantomの利用料金はかかりますか?
Q. Phantomの資産を日本円にするにはどうすればいいですか?
Phantom(ファントム)ウォレットとは
Phantom(ファントム)ウォレットは、暗号資産を自分で保管・送受信し、DEXやDApps、NFT、ゲームなどのサービスと接続して使うソフトウェアウォレットです。取引所の口座とは異なり、ウォレットの復元フレーズや秘密情報は利用者が管理します。
そのため、使い始める前に「対応している通貨やネットワーク」「受取アドレスの確認方法」「操作時の注意点」を理解しておくと、送金のミスや表示トラブルを減らしやすくなります。ここではPhantomでできることと、対応ネットワークの確認方法を整理します。
Phantomウォレットでできること
暗号資産の保管・送受信に加え、DAppsやDEX、NFTマーケットなどへの接続ができる点が特徴です。利用できる機能はアプリの更新で変わることがあるため、操作時は画面表示や公式案内を確認してください。
Phantomの対応ネットワークの確認方法
対応ネットワークは、Phantomアプリ内のネットワーク表示や公式の案内ページで確認できます。表記や対応状況は変わる可能性があるため、送金前に最新情報を確認しておくと安心です。
また、Phantomが対応していないネットワークに送ると、送金が成功してもPhantom側に表示されないことがあります。代表例として、BSC、Arbitrum、Optimism、Avalanche、Lineaなどは対応外として案内されています。
参照:Supported chains in Phantom
Phantom(ファントム)ウォレットの始め方
ここでは、PCとスマホの導入手順、初期設定、復元フレーズの管理ポイントをまとめます。
PCでインストールする
PCではブラウザ拡張として利用します。公式サイトから対応ブラウザの拡張機能を選び、インストールしてください。
参照:Phantom公式
スマホでインストールする
スマホでは公式アプリをインストールして利用します。偽アプリを避けたい場合は、公式サイトの案内からストアに移動する流れにすると確認しやすくなります。
Phantomウォレットの初期設定
初回起動時にパスワード設定とウォレット作成を行います。画面の案内に沿って進め、受取アドレスを表示できる状態まで進めておくと、Coincheckからの入金手順に移りやすくなります。
復元フレーズの管理で注意したいこと
復元フレーズはウォレットを復元するための重要情報です。スクリーンショットやクラウド保存は避け、紙に書いてオフラインで保管してください。
CoincheckからPhantom(ファントム)ウォレットへ入金する前に確認すること
Coincheckの無料登録はこちら
送金前の確認だけで、誤送金や反映遅れのリスクを大きく減らせます。ネットワーク・アドレス・送金条件を整理します。
送金できる通貨とネットワークを確認する
Coincheckから送金できる通貨とネットワークは、送金画面の表示や公式FAQで確認します。通貨名が同じでもネットワークが異なることがあるため、送金前に「通貨」と「ネットワーク」をセットで確認してください。
参照:暗号資産送金・受取時の対応ネットワーク
ネットワークをそろえる
送金元と送金先のネットワークが一致していないと、着金しないことがあります。Phantom側の受取ネットワークとCoincheckの送金画面のネットワークが一致しているか確認しましょう。
受取アドレスを確認する
アドレスはコピー&ペーストで入力し、先頭・末尾の数文字を目視で確認します。手入力は避けましょう。
少額でテストする考え方
初めての送金先には、少額でテスト送金して反映を確認してから本送金すると安心です。
「買ってすぐ外部ウォレットへ入れたい」場合は、購入〜入金をまとめて進められるCoincheck OnRampという選択肢もあります。詳しくは後半の手順で紹介します。
CoincheckからPhantom(ファントム)ウォレットへ送金する手順
Phantom側の受取アドレス確認から、Coincheckでの送金手続き、TxIDの控え方までの流れを紹介します。
Phantom(ファントム)ウォレットで受取アドレスを確認する
Phantomの受取画面でアドレスを表示し、コピーします。送金する通貨やネットワークが正しいかも確認してください。
Coincheckで送金先アドレスを登録して送金する
Coincheckの送金画面で、通貨とネットワークを確認し、送金先アドレスを登録します。初回の送金先は登録が必要なため、余裕を持って手続きしてください。
1)送金元の通貨を選び、送金手続きに進みます。
2)パスキー認証を行います。
3)送金申請内容を確認します。
4)送金先アドレスを追加します。
5)送金先情報を確認して登録します。
6)送金前の最終確認画面で内容を確認します。
送金後にTxIDを控える
送金完了後は、TxID(取引ID)を控えます。反映が遅い場合は、TxIDを使ってエクスプローラーで状況を確認します。
ETHを送る場合は、Phantom側で受け取りネットワークがEthereumになっているかを確認し、Coincheckの送金画面でも通貨とネットワークの一致を確認してから進めると安心です。Phantomの対応状況は変更される可能性があるため、公式の最新案内も確認してください。
参照:Phantom公式
PCで買ってすぐ外部ウォレットに入れたい人向けの選択肢
購入から外部ウォレットへの入金をまとめて進めたい方向けに、Coincheck OnRampの使い方を簡潔に案内します。
Coincheckの無料登録はこちら
Coincheck OnRamp(ウォレットチャージ)|購入してそのまま外部ウォレットへ入れる方法
Coincheck
Coincheck OnRampでできること
購入と外部ウォレットへの入金をまとめて進められるため、送金先アドレスの入力やネットワーク選択を手動で行う場面を減らせます。
Coincheckで現在取り扱っている以下の通貨が対象になります。
ETH
FNCT(ERC20)
SAND(ERC20)
WBTC(ERC20)
MATIC
使い方の流れ
開始する
通貨と金額を入力する
ウォレットを接続する
注文内容を確認する
完了と履歴を確認する
1)開始画面で内容を確認し、入力に進みます。
2)通貨と金額を入力します。
3)画面の鉛筆マークからウォレットを起動して接続します。この接続が送金先の指定になるため、送金先アドレスを手入力する操作はありません。
4)注文内容(ネットワーク/宛先など)を確認して実行します。
5)完了画面で履歴/ステータスを確認します。
OnRampの画面や手順は変更される場合があります。最新の表示に従って操作してください。
送金が届かないときの確認手順
届かない・反映されない場合は、TxIDとエクスプローラーの確認が基本です。原因別に見直しポイントを整理します。
TxIDとExplorerで状況を確認する
送金履歴からTxIDを確認し、ブロックエクスプローラーでステータスを確認します。取引が成功していても、受取側でトークン追加が必要なことがあります。
また、TxID上は成功しているのにPhantom側に表示されない場合は、送ったネットワークがPhantomの対応外でないかも確認します。対応外ネットワークに送った場合、表示されないことがあると案内されています。
受取側でトークンを表示できているか確認する
送金先でトークンが表示されない場合、トークンの追加が必要なことがあります。公式の案内に沿って追加してください。
手続き中や制限に該当する場合の確認ポイント
送金が「手続き中」のまま進まない、または入金直後で移動制限がある場合は、以下のFAQも確認してください。
・送金が「手続き中」のまま進まない:暗号資産の送金が「手続き中」のまま進みません
・入金・購入後の資産移動と制限:入金・購入後の資産移動と制限内容
・第三者に送金を求められた:第三者に暗号資産の送金を求められたらご注意ください
・パスキー設定:パスキーの設定方法
Phantom(ファントム)ウォレットの注意点・リスク
偽サイトや詐欺DMなど、送金前後で起きやすいリスクをまとめます。
偽サイトや偽アプリを避ける
インストール先は公式の案内を起点に確認します。検索広告やSNS経由のリンクから開く場合は、URLや遷移先が公式かどうかを確認してから進めます。
送金を促す連絡やDMに注意する
SNSやDMで送金を指示されるケースは詐欺の可能性があります。少しでも不安がある場合は送金せず、公式FAQを確認してください。
二段階認証などの基本設定を見直す
取引所側の認証設定やパスキー設定を確認し、必要な手続きを済ませておきましょう。
Phantom(ファントム)ウォレットのよくある質問
Q. Phantomの対応ネットワークはどこで確認できますか?
A. Phantomの対応ネットワークは公式の対応チェーン一覧で確認できます。送金前に最新情報を確認してください。参照:Supported chains in Phantom
Q. CoincheckからSOLは送れますか?
A. 現時点では送れません。最新の提供状況は公式FAQで確認してください。参照:SOL(ソラナ)の送金ができない理由
Q. 送金が反映されないときはどうすればいいですか?
A. TxIDとエクスプローラーのステータスを確認してください。取引が成功していても、受取側でトークン追加が必要なことがあります。
Q. Phantomの利用料金はかかりますか?
A. Phantomアプリ自体の利用は無料として案内されることがありますが、送金やスワップではネットワーク手数料が発生する場合があります。手数料は操作画面で確認してください。
Q. Phantomの資産を日本円にするにはどうすればいいですか?
A. Phantom内で日本円に換金するのではなく、取引所へ送金して売却し、日本円として出金する流れになることがあります。送金時は通貨とネットワークの一致を確認してください。
「ソウルバウンドトークン(Soul Bound Token、SBT)」とは、譲渡や売買ができないNFTのことです。
日本語で「魂に縛られたトークン」または「魂に紐付いたトークン」と訳され、トークン発行後は永久的に特定の個人に紐付けられるという特性を持っています。
本記事では、ソウルバウンドトークンの特徴を中心に、活用方法やNFTとの違いなど、ソウルバウンドトークンについて詳しく解説していきます。ぜひ参考にしてください。
この記事でわかること
ソウルバウンドトークンとNFTの違い
ソウルバウンドトークンの特徴
ソウルバウンドトークンの活用方法
Coincheckの無料登録はこちら
目次
ソウルバウンドトークン(SBT)とは
ソウルバウンドトークンとNFTの違い
譲渡性の有無
市場価値の信用価値の性質の違い
発行者と所有者の関係
ソウルバウンドトークンの特徴
受け取り後に送信・送金(譲渡や売買)ができない
分散型ID(DID)のデジタルIDとして利用できる
資産用途外での利用が主となる
ソウルバウンドトークンの活用方法
各種証明書への活用
信用データへの活用
許可証への活用
医療記録への活用
ソウルバウンドトークンの将来性
まとめ
ソウルバウンドトークン(SBT)とは
ソウルバウンドトークン(Soul Bound Token、SBT)は、譲渡や売買ができないNFTであり、「魂に紐付いたトークン」とも呼ばれます。トークン発行後は特定の個人に永久的に結び付けられるという特徴があります。
ソウルバウンドトークンとNFTの違い
ソウルバウンドトークンとNFTは、それぞれ他のトークンと置き換えることができない唯一無二である性質(=非代替性)を持っているという点で共通しています。
一方で、2者の間では主に以下の3つが異なる特徴として挙げられます。
譲渡性の有無
市場価値の信用価値の性質の違い
発行者と所有者の関係
それぞれの項目について詳しくみていきましょう。
譲渡性の有無
NFTは所有者が自由に譲渡・売買できるのに対し、ソウルバウンドトークンは発行後に他人へと譲渡できない点が最大の違いです。
NFTは主にアートや音楽、不動産などの資産を市場で取引する目的で発展しました。「あるNFTを所有しているという所有権」を証明することが、NFTの最大の有用性であると言えるでしょう。
一方で、ソウルバウンドトークンは「個人の信用や経歴を証明する」ために存在しています。
一度発行されるとその情報はブロックチェーン上に永続的に結び付けられ、デジタルIDのように機能します。個人の保有するウォレットで信頼性の向上につなげることができます。
市場価値の信用価値の性質の違い
NFTはアート作品やゲーム内デジタルコンテンツなどの希少性・人気によって市場での価値が形成されるのに対して、ソウルバウンドトークンは金融資産的な価値を持った取引対象ではありません。
ソウルバウンドトークンは、インターネット上において、実際の社会で得ている「信用」や「信頼」を可視化させる非市場的な価値を持っています。
詳しくは後述しますが、例として、「教育機関が発行する卒業証書」や「出生証明書」などの各種証明書においてソウルバウンドトークンが活用されることが挙げられます。これによって、ブロックチェーン上で個人の社会的信用を示すことができるようになるのです。
発行者と所有者の関係
NFTの場合、譲渡・売買が成立した時点で所有権は発行者から移り、その時点で発行者と所有者の関係は切れますが、ソウルバウンドトークンでは、発行者と所有者の関係が永久的に続きます。
つまり、発行元の信頼性がそのままトークンの信頼性へとつながり、これがソウルバウンドトークンの特徴の一つと言えます。
ソウルバウンドトークンの特徴
ここでは、ソウルバウンドトークンの特徴を以下の3つの視点から解説します。
受け取り後に送信・送金(譲渡や売買)ができない
分散型ID(DID)のデジタルIDとして利用できる
資産用途外での利用が主となる
受け取り後に送信・送金(譲渡や売買)ができない
先にも述べた通り、ソウルバウンドトークンは受け取った後は譲渡や売買ができません。
譲渡や売買ができないということは、取得後は個人のウォレットに情報が永久に結び付けられるということです。
そのため、学歴などの経歴に関する証明書や金融市場における信用力といった、個人の存在証明(アイデンティティ)に活用することができます。
分散型ID(DID)のデジタルIDとして利用できる
分散型IDとは、ユーザー自身が自分の保持しているデジタルアイデンティティ(デジタルID)情報をコントロールすることができる仕組みです。
ソウルバウンドトークンはこの分散型IDのデジタルIDとしての役割を持ち、トークンの所有者が「トークンの情報に誰がアクセス可能か」を制御できる場合があります。
デジタル世界において、自身が何者なのかを証明するアイデンティティとなるのです。
資産用途外での利用が主となる
トークンという名前から、ビットコインなどのほかの暗号資産のように金融資産としての役割が連想されるという方も少なくないでしょう。
しかし、ソウルバウンドトークンは資産としての価値よりも、個人の学歴・職歴・資格など社会的信用の裏付けとなる信用を証明するための手段としての利用が主に想定されています。
ブロックチェーンを用いて改ざん不可能なデータを示すことで、情報の信頼性を担保することができます。
ソウルバウンドトークンの活用方法
ソウルバウンドトークンが個人の存在証明に活用できることはすでに前述した通りです。
ソウルバウンドトークンの具体的な活用方法について解説します。
各種証明書への活用
ソウルバウンドトークンの活用方法としてよく挙げられるのが、卒業証明書や職務経歴書などの各種証明書です。
特に、紙での発行が主体である卒業証明書が、ソウルバウンドトークンを利用してデジタル発行となった場合、就職活動における採用プロセスをより効率的に行えるようになる可能性があります。
また、経歴の偽造や改ざんのリスクも低減できます。
信用データへの活用
ソウルバウンドトークンにて、個人の支払い能力などの金融的な与信情報や、企業の在籍証明書、卒業証明書などの信用データを一括で保持することで、ローン借り入れや融資における信用力を担保することができます。
ソウルバウンドトークンでは、個人の経歴や実績を偽造・改ざん不可能な形で発行できるため、Web3時代の新たな信用基盤としての活用が期待されています。
許可証への活用
運転免許証やパスポートなどの公的機関が発行する許可証も、各種証明書と同様、これまで紙ベースで発行されてきたため、常に偽造や改ざんのリスクを抱えていました。
ソウルバウンドトークンを活用し、これらの情報をブロックチェーン上で管理することで、データ偽造や改ざんが困難になります。
さらに、ソウルバウンドトークンの技術を導入することで、許可証をオンライン上で管理できるようになるため、市民の利便性の向上が期待されています。
医療記録への活用
個人の疾病歴や処方データ、ワクチン接種情報などの医療記録をソウルバウンドトークンとして保有することで、データの改ざんや不正共有を防ぎつつ、患者本人が安全にデータを管理できます。
さらに、転院や医師間の引継ぎなどをスムーズに行うことが可能になるでしょう。
本人確認を含めた情報の伝達における煩わしさを、ソウルバウンドトークンのみで解消することができます。
ソウルバウンドトークンの将来性
ソウルバウンドトークンを用いた分散型IDやデジタルIDによるアイデンティティの管理は、社会的インフラが整っている先進国に居住する我々にとって、メリットが薄いと感じることもあるでしょう。
しかし、発展途上国などでは国や自治体などの公共機関が発行するアイデンティティ(ID)に信頼ができないといった問題があります。日本での戸籍のような仕組みによる住民管理が不十分であるため、公共機関が発行するIDであっても、汚職やなりすましにより、十分に信頼に値しない可能性があるのです。
そして、そのような出自の人の就労機会では、出自を理由にIDの信頼性が担保できない可能性を考慮し、機械的にエントリーを拒否する場面があるといわれています。
そのため、ソウルバウンドトークンなどの信頼性が高い分散型IDを活用することで、就労機会などの平等性の担保等ができる可能性があるのです。
まとめ
ソウルバウンドトークンとは、「譲渡や売買ができないNFT」のことです。
魂に縛られたトークン、あるいは、魂に紐付いたトークンという名前の通り、トークン発行後はある特定のユーザーに永久的に紐付き、個人の存在証明に役立ちます。
ほかの暗号資産やNFTなどのデジタル資産とは異なり、ソウルバウンドトークンには金融資産のような市場価値はありません。一方で、ソウルバウンドトークンの活用が進み、ソウルバウンドトークンが発行されたプラットフォームは知名度や信頼性が向上し、より利用者が増える可能性もあるでしょう。
ソウルバウンドトークンは、仮想世界において「信用」や「信頼」を担保するための信用価値を提供する存在なのです。
今後、ソウルバウンドトークンを各種証明書や信用データなどに活用することで、各情報の信頼性が向上し、個人情報を求められるような手続きがよりスムーズに進むようになることが期待されています。
インターネットが急速に発展している今、オンライン上における個人情報のやり取りは日々当たり前に行われています。
それに伴って、情報漏洩や不正アクセスなど、プライバシーを脅かす問題も顕在化してきました。
これまでのデジタル社会では、企業や行政が個人個人のユーザーIDを発行する中央集権的な管理体制が主流でしたが、近年は「分散型ID(DID)」という新たな概念が注目を集めています。
本記事では、分散型IDやその特徴、メリットなど、分散型IDについて体系的に解説します。
この記事でわかること
分散型IDが注目される背景
従来型のID・中央集権型IDと分散型IDの違い
分散型IDとブロックチェーンの関連について
分散型IDの活用事例
Coincheckの無料登録はこちら
目次
分散型ID(DID)とは
自己主権型アイデンティティ(SSI:Self-Sovereign Identity)という場合もある
分散型IDが注目される背景
従来型のID・中央集権型IDと分散型IDの違い
分散型IDの仕組み
分散型IDとブロックチェーンの関連について
DID/VC(Verifiable Credential)の関連性について
分散型IDのメリット
異なるシステム間で相互運用性を持たせられる
IDを自己管理できるプライベート性の高さがある
システム障害が起きにくい
分散型IDのデメリット
ユーザーに高いリテラシーが求められる
技術導入が複雑
分散型IDの活用事例
【慶応義塾大学】分散型IDを用いた証明書関連の実証実験
【大阪・関西万博】シグネチャーパビリオンでの「null²」の展示
【ワールドコイン】虹彩による個人認証
まとめ
分散型ID(DID)とは
分散型IDとは、Decentralized Identityを日本語で訳したもので、DIDと略されることもあります。
従来のシステムでは、中央集権的な存在である政府や企業、オンラインサービスなどが主体・管理者となって、私たち利用者の身元情報や証明書などの個人情報を管理し、保管してきました。
これらの情報は管理者のサーバーに保管・管理されているため、利用者側の制限を受けないことが特徴です。それゆえに、管理者側のサーバーに脆弱性があったり、不適切な情報管理をされていたりした場合には、情報漏洩や悪用などの問題が発生します。
こうした問題があるなか、分散型IDの技術の登場によって、利用者の情報を管理する中央集権的存在のシステムに依存しない、サービス利用者自身によるデジタルアイデンティティ情報の所有・管理を実現することが期待されています。
自己主権型アイデンティティ(SSI:Self-Sovereign Identity)という場合もある
分散型IDと密接に関連する概念として、自己主権型アイデンティティ(Self-Sovereign Identity、SSI)があります。
これは「アイデンティティ情報(Identity)は、個人(Self)がSovereign(主権者)である」という考え方のことです。
自己主権型アイデンティティは概念・考え方であり、「自己主権型アイデンティティを実現するための技術」が分散型IDであると言えるでしょう。
分散型IDが注目される背景
近年、SNSやECサイト、行政サービスに至るまで、様々な分野におけるデジタル化が進展しており、オンライン上での本人確認や個人情報管理の重要性が急速に高まっています。
個人情報の中には秘匿性の高いものも含まれており、それらの情報を複数のサービス提供者がそれぞれ異なる方法で管理しています。
先にも触れたように、こうした中央集権的な仕組みでは、
情報漏洩で多くの個人情報が流出するリスクがある
同一人物であるにもかかわらず、サービスごとに本人確認や登録を繰り返す必要がある
個人の判断で自身のデータを事由に管理・移転できない
などの課題が多く残されています。
このような状況のなか、「アイデンティティ情報を本人が自ら管理・保管する」分散型IDの仕組みが、利用者のプライバシー保護と利便性の両立を可能にする新しいアプローチとして注目され始めています。
従来型のID・中央集権型IDと分散型IDの違い
従来型のID・中央集権型IDでは、行政や各種プラットフォームなどの管理者が、氏名・メールアドレス・住所・パスワードなどといった利用者のアイデンティティ情報を一元的に管理・保管してきました。
例として、SNSやECサイトなどのログイン情報は、事業者(管理者)のサーバーに保存され、利用者はその管理のもと、本人かどうかの認証を受けることなどが挙げられます。
分散型IDを導入することで、アイデンティティ情報を管理する主体が「管理者から利用者本人」へと移ります。
これが、従来型のID・中央集権型IDと分散型IDの最大の違いです。
分散型IDの仕組み
分散型IDは、Webに関する各種技術を標準化するために設立された非営利団体「World Wide Web Consortium(W3C)」によって定められた分散型IDの規格に従って生成された識別子です。
生成された分散型IDは一意の、つまり唯一無二の識別子であり、従来のメールアドレスやユーザーIDといった管理者サーバーに依存する識別子とは異なります。
World Wide Web Consortiumによると、分散型IDは特定のルールによって生成されており、「スキーマ」「DIDメソッド」「DIDメソッド固有の識別子」の3要素から構成されると定義されています。
分散型IDとブロックチェーンの関連について
分散型IDは、利用者の署名情報や公開鍵などの基本的な情報が含まれているデータ「DIDドキュメント」に紐付けられています。そして、このDIDドキュメントの多くはブロックチェーン上に保管されています。
サービス提供者はブロックチェーンを介してそれぞれのアイデンティティ情報の正当性を検証することができ、これによって中央集権的組織を介する必要なく、本人確認が可能となるのです。
ブロックチェーン上に格納したデータは改ざんが極めて困難であるため、ブロックチェーンは分散型IDの信頼性を担保するための重要な技術と言えるでしょう。
DID/VC(Verifiable Credential)の関連性について
DID/VCとは、Decentralized Identifier(分散型識別子、DID)とVerifiable Credential(デジタル証明書、VC)という別々の技術を組み合わせたデジタルIDのことです。
例えば、ある人物を識別するのがDIDであり、その人が「ある大学を卒業している」「この企業に在籍している」という事柄を証明するのがVCです。
DIDとVCは必ずセットで利用されるわけではありませんが、両者を組み合わせることによって、メリットがより際立つことがあるため、DID/VCとして利用される場合があります。
詳しくは後述しますが、大阪・関西万博では、実際にDID/VC技術を顔認証システムに活用した展示がされていました。
分散型IDのメリット
分散型IDは従来の中央集権的管理方法の課題を解決する技術として注目を集めていますが、大きなメリットとしてセキュリティやプライバシーの向上、利便性の向上などが挙げられます。
ここでは、分散型IDのメリットを、
異なるシステム間で相互運用性を持たせられる
IDを自己管理できるプライベート性の高さがある
システム障害が起きにくい
上記の3つの視点から詳しく解説します。
異なるシステム間で相互運用性を持たせられる
分散型IDの大きなメリットは、プラットフォームが異なる場合でもシームレスに運用できる点です。
従来の仕組みでは、各サービスがそれぞれ独自の認証システムを導入しているため、利用者はサービスごとにユーザーIDやパスワードなどの情報を設定・管理する必要がありました。
利用者はパスワード紛失や漏洩のリスクを抱えつつ、複数のアカウントを管理しなければならず、決してスマートな管理方法とは言えない方法です。
分散型IDでは、World Wide Web Consortiumによって定義された規格に基づいてDIDが生成されるため、一回作成したDIDを、高い安全性を保ちつつ様々なサービスに再適用することができるようになります。
これによって本人確認がよりスムーズに行え、利用者の利便性向上が期待されています。
IDを自己管理できるプライベート性の高さがある
分散型IDは、IDを自己管理できるプライベート性の高さがあるという特徴もあります。
従来の方法では、「利用者のどのような情報をどのように管理するか」は、管理者側が一方的に取り決めていたため、自分の情報にも関わらず、利用者には情報をコントロールする手段がありませんでした。
一方で、分散型IDでは、中央管理者が存在しないため、情報の公開範囲や相手を自身でコントロールできます。
必要最低限の情報提供のみで済むため、過剰な個人情報の開示をする必要がなくなり、プライバシー保護強化につながります。
さらに、分散型IDでは「ゼロ知識証明(Zero-Knowledge Proof)」という暗号技術を用いることで、特定の情報を保持していることを証明する際に、その情報を開示する必要なく、「条件を満たしていること」だけを証明することも可能です。
システム障害が起きにくい
中央集権的なシステムでは、サーバー側のシステム障害によってログイン障害が起きたり、アカウントが乗っ取られたりすると、利用者はそのサービスを利用できなくなってしまうというリスクがあります。
一方で、分散型IDはブロックチェーン技術によって分散して管理・保存されているため、特定のサーバーがダウンしてログインできなくなるといったリスクを大幅に低減することが可能です。
分散型IDのデメリット
分散型IDにはプライバシー保護やセキュリティ向上などの観点からメリットが大きいですが、デメリットも一部存在しています。
ここでは、分散型IDのデメリットを、
ユーザーに高いリテラシーが求められる
技術導入が複雑
上記の2つの視点から詳しく解説します。
ユーザーに高いリテラシーが求められる
分散型IDでは、中央管理者がパスワードなどの管理や本人確認を利用者の代わりにやってくれる従来の方法と異なり、利用者自身で秘密鍵などを管理する必要が出てきます。
秘密鍵は分散型IDの認証に不可欠な情報であり、管理における不始末はすべて利用者本人の責任となります。
万が一自身の分散型IDや秘密鍵を紛失した場合、IDに紐付けられているデータやそれにアクセスする権利を失う可能性があることは、理解しておかなければなりません。
分散型IDを取り扱う際には、分散型IDやそれに関連する知識について高いレベルが要求されることは、念頭に置いておきましょう。
技術導入が複雑
World Wide Web Consortiumによって分散型IDの基本的な仕様は定義されているとはいえ、実際に運用するにあたっての方法は標準化に至っていません。
各種プラットフォームやブロックチェーンごとに独自の規格が採用されているケースもあるため、相互運用性を確保するには、分散型IDに関連するすべての規格を標準化する必要があります。
このような問題に対処するために、業界ではすでに異なる規格同士でもスムーズにID利用ができるような技術開発が行われています。
今後、分散型IDの標準化が進み相互運用が実現されれば、社会システムにおけるデジタル化が促進されより利便性が向上するでしょう。
分散型IDの活用事例
分散型IDは、世界各国で実証実験や実装が進められており、日本においても教育機関・企業・民間プロジェクトなどで導入が始まっています。
ここでは、異なる分野における代表的な取り組みとして、慶應義塾大学、大阪・関西万博、ワールドコインの3つの事例を紹介します。
【慶応義塾大学】分散型IDを用いた証明書関連の実証実験
慶応義塾大学は企業と協力し、次世代デジタルアイデンティティ基盤の実証実験を2020年10月から開始しています。
具体的な内容は、「在学証明書や卒業見込証明書をスマートフォンアプリへ発行する」といったものです。
各種証明書を発行したい場合、従来だと大学の教務窓口に出向き、学生証の提示や申請書の記入など諸手続きを行う必要がありました。
今回の実証実験は、その煩雑さを解消し、在学生および卒業生がオンラインで各種証明書を入手できるようにするためのデジタルアイデンティティ基盤について、機能や標準化などの検証を行うものです。
さらに、「就職活動を行う学生に対してスマートフォンアプリにて卒業見込証明を発行し、採用企業に成績証明書や卒業見込証明書を提供するといった民間企業との連携」や「転校や編入に伴う地域・国をまたいだ大学間の情報連携」も考慮されています。
また、将来的には、ショッピングにおける決済システムや通学定期などの商用システムとの連携による学生割引の適用などにも拡大させることで、学生の利便性向上へとつながることが期待されています。
【大阪・関西万博】シグネチャーパビリオンでの「null²」の展示
2025年4月13日に開催された大阪・関西万博のシグネチャーパビリオン「null²」では、来場者が自律的に情報開示を行えるように、NECの顔認証技術を使用したDID/VCソリューション「NEC Digital Identity VCs Connect」を導入し、分散型IDに関する展示をしました。
NEC Digital Identity VCs Connectは、利用者の顔画像をVC(デジタル証明書)化し、改ざんできない形でスマートデバイスのウォレットに格納することで、本人であることの信頼性を担保し、なりすましなどの不正を防ぐために機能しています。
DID/VCとして顔認証技術を組み合わせることで、デジタルの世界でも高い信頼性とセキュリティを実現できるとされています。
【ワールドコイン】虹彩による個人認証
ワールドコイン(Worldcoin/WLD)とは、ChatGPTを提供するOpenAI社のCEOが手掛けた暗号資産です。
ワールドコインには、虹彩スキャン端末「Orb(オーブ)」を活用した生体認証と、本人証明に基づいて発行される唯一無二の「World ID」が導入されています。
これにより、ボットやAIではない実在する人間によるアクセスや取引であることを保証し、匿名性を維持しつつオンライン上で個人認証を行うことができます。
まとめ
分散型ID(Decentralized Identity、DID)は、これまでの中央集権的なID管理手法の課題を解決するための画期的な技術です。
普及するには利用者側のリテラシー向上や、標準化などの一定の問題はあるものの、教育機関や企業を中心に、現在、実用化に向けた環境整備が整えられています。
今後ますますデジタル化が進むなか、私たちの暮らしにおける利便性が分散型IDによって向上していくことが期待されています。
暗号資産(仮想通貨)スイ(SUI)は、急成長を遂げています。スイが気になっている人もいるでしょう。スイがどんなものなのか詳しく知りたい人もいるかもしれません。
本記事では、暗号資産(仮想通貨)スイ(SUI)の特徴や将来性を解説します。また、購入方法などもお伝えするので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
暗号資産(仮想通貨)スイ(SUI)とは
暗号資産(仮想通貨)スイ(SUI)の特徴
高いスケーラリビティ性能
元Facebook・Metaのメンバーが開発
DAG(有向非巡回グラフ)を搭載している
スイ(SUI)の将来性
GREE、ORACLE Red Bull RACING、Alibaba Cloudなどとパートナーシップ
DeFiに高いTVLを持っている
Meta系の競合プロジェクト・アプトス(APT)がある
スイ(SUI)の買い方・購入方法
スイ(SUI)の注意点・リスク
ボラティリティ(価格変動)が大きい
競合プロジェクトのアプトス(APT)の存在
スイ上のDAppsのハッキング
まとめ
暗号資産(仮想通貨)スイ(SUI)とは
スイとは、Mysten Labs社が開発したレイヤー1のブロックチェーンであり、ネイティブ暗号資産が「SUI」です。
スイは、ガス代の支払いやステーキングと呼ばれるブロックチェーンの維持に貢献することで得られる報酬にも対応しています。
従来のブロックチェーンは、処理速度が遅く、手数料が高額なところが問題点でした。しかし、スイは処理速度の速さを低コストで提供し、多くのアプリケーション開発に対応することを目標にしています。
暗号資産(仮想通貨)スイ(SUI)の特徴
スイ(SUI)の特徴は、「高いスケーラリビティ性能」や「元Facebook・Metaのメンバーが開発している点」、「DAGを搭載している点」が挙げられます。暗号資産(仮想通貨)スイ(SUI)の特徴をさらに詳しく見ていきましょう。
高いスケーラリビティ性能
スイ(SUI)は、高いスケーラリビティ性能が特徴的です。スケーラリビティとは、利用者数や処理量が増加したとしても、柔軟に対応できる能力のことです。システムの規模や負荷が大きくなったとしても、性能や処理速度を落とすことなく対応します。
イーサリアムの処理能力が毎秒約25件であるのに対し、スイは毎秒約30万件です。
参照:Sui公式
スイの高いスケーラリビティ性能のポイントは、「取引履歴を記録するためのデータの塊であるオブジェクトのデータモデル」や「コンセンサスを部分的に省略する点」です。
従来のブロックチェーンであるイーサリアム(ETH)などは、取引を一列に処理しています。そのため、処理速度に限界がありました。
スイは、別の電子的な通貨として管理し、独立して履歴を追跡するため、同時処理が可能となり、高いスケーラリビティ性能を保てます。
つまり、利用者1から2への送金と利用者3から4への送金が同時処理され、取引に順序を付けずに済みます。スイは、従来のようなコンセンサスを部分的に省略し、取引データが正しいかどうかの判断が瞬時に可能です。
元Facebook・Metaのメンバーが開発
暗号資産(仮想通貨)スイ(SUI)は、元Facebook・Metaのメンバーが開発しています。
Facebook・Metaには立ち上げ当初の名称で「Libra」という暗号資産プロジェクトが存在していました。Libraは「Diem」と改称してプロジェクトが継続していましたが、規制等の影響によりプロジェクトが断念。その後、プロジェクトメンバーが独自で暗号資産・ブロックチェーンを開発しており、スイ(SUI)だけでなくAptos(アプトス)などのプロジェクトが派生しています。
なお、スイ(SUI)ではスイネットワークを補助するための企業として、2021年にミステンラボが立ち上げられました。
DAG(有向非巡回グラフ)を搭載している
DAGに関する論文はAptosなどと共著で発表していることもあり、Diem系のブロックチェーンがDAGを重視しています。
スイは、DAG(有向非巡回グラフ)を搭載しているため、効率的にデータ管理をしています。DAG(有向非巡回グラフ)とは、暗号資産に活用できる新しい技術理論です。DAG(有向非巡回グラフ)の特殊なデータ構造によって、全ての取引データを複数同時に処理が可能なため、ブロックチェーンよりも高速な取引処理に役立っていると言えます。
スイ(SUI)の将来性
スイ(SUI)は、元Facebook・Metaのメンバーが開発したこともあり、注目されやすい暗号資産といえます。
スイ(SUI)の将来性に関わる事例を解説します。
GREE、ORACLE Red Bull RACING、Alibaba Cloudなどとパートナーシップ
スイ(SUI)は、GREE、ORACLE Red Bull RACING、Alibaba Cloudなどとパートナーシップを提携しています。GREEは、日本のソーシャルゲームの会社であり、「インターネットを通じて世界をより良くする」というスローガンを掲げている会社です。GREEは、100%子会社のREALITYを通じて、ブロックチェーンゲームの開発とWeb3事業への取り組みを進めています。
ORACLE Red Bull RACINGは、オーストラリアの飲料メーカーのレッドブルが所有するF1チームです。世界中のファンとチームを結びつけることを目的に、ブロックチェーン技術を取り入れてきました。ユーザーの満足度向上を目指し、より魅力的なものになるだろうと予想しています。将来的には、全世界のファンに喜んでもらえるようなデジタル体験を構築するでしょう。
Alibaba Cloudは、Alibabaグループのクラウドコンピューティング部門として設立されました。スイ(SUI)とAlibaba Cloudは、Move言語向けのAI搭載コーディングアシスタントを公開し、ブロックチェーン開発の効率性がアップしたり、セキュリティが向上したりしました。
暗号資産市場は変動的ですが、スイ(SUI)はAI主導の開発者ツールに力を注いでおり、長期的な目線を持ち合わせているといえます。
DeFiに高いTVLを持っている
スイ(SUI)は、DeFiに高いTVL(Total Value Locked)を持っており、スイ(SUI)ネットワーク上で多くの暗号資産が活用されていることがわかります。
DeFiは、分散型金融のことであり、その分散金融上にある資金量であるTVLによって評価の測定が可能です。TVLが高いほどユーザーのプラットフォームに対する信頼感が高いことを意味しています。
Meta系の競合プロジェクト・アプトス(APT)がある
Meta系の競合プロジェクトにはアプトス(APT)があります。アプトス(APT)は、Meta社のDiemプロジェクトから派生したメンバーによって開発されたレイヤー1ブロックチェーンのプロジェクトです。アプトス(APT)とスイ(SUI)の共通点は、プログラム言語であるMoveを基盤としている点になります。
仕様や設計思想などに共通点が多いため、アプトス(APT)の今後の動向に着目する必要があるでしょう。
スイ(SUI)の買い方・購入方法
スイ(SUI)は国内外の暗号資産取引所で購入することができます。
国外の暗号資産取引所で購入するためには、まずCoincheckなどの日本円から暗号資産を購入できる取引所で暗号資産を購入し、その暗号資産を国外の取引所へ送金して購入する流れになります。
※2025年9月時点で、Coincheckではスイ(SUI)を取り扱っていません。
Coincheckははじめて暗号資産を取引する人でも扱いやすい取引所となっているため、これから暗号資産取引を行う人にもおすすめの取引所です。
下記にてCoincheckの利用方法・登録方法を解説しています。
スイ(SUI)の注意点・リスク
投資家から注目が集まっているスイ(SUI)ですが、注意点やリスクも存在します。
この章では、スイ(SUI)のもつリスクや、暗号資産一般にも関連するリスクを紹介します。
ボラティリティ(価格変動)が大きい
スイ(SUI)だけでなく、一般的に暗号資産はボラティリティが大きいため、価格が下落時の下落幅も大きくなる傾向にあります。
大きな価格下落は投資家にとって心理的負担の増大につながるため、あらかじめボラティリティに備えた対策を講じる必要があります。
競合プロジェクトのアプトス(APT)の存在
先述のとおり、スイ(SUI)は旧Facebook・Meta社のDiemから派生したプロジェクトです。Diemからはスイ(SUI)だけでなく、アプトス(APT)も派生しており、設計思想や使用技術等が似ているプロジェクトです。
そのため、プロジェクトへの需要が競合し、互いの需要が大きく成りきらない場合も考えられます。
一方で、競合プロジェクトの存在により技術開発等により注力される可能性もあるでしょう。
スイ上のDAppsのハッキング
スイでは、2025年9月時点で、ブロックチェーンに対するハッキングなどの攻撃が成功した例や、脆弱性の発露がなされたことがありません。
しかし、スイ上のDAppsで、最大級の規模であったDEXのCetusがハッキングを受けたことがあります。スイのブロックチェーンには影響がなくとも、ブロックチェーン上にある需要の大きなDAppsが攻撃されることで、スイ(SUI)の流動性が低下したり、価格低下につながったりすることがあります。
まとめ
スイ(SUI)は、元Facebook・Metaのメンバーが開発した次世代のブロックチェーンとして注目されています。
処理速度の速さを低コストで提供し、多くのアプリケーション開発に対応しており、将来的にさらに成長していく可能性が予想されるでしょう。
なお、スイ(SUI)は、ローンチされて比較的新しく、将来的に予想外の出来事が起きたり、不具合が発見されたりするケースもゼロではない点にも気を付けながら、スイ(SUI)の取引を検討してみてください。
近年「もっと自由に暮らしたい」という思いから、FIREを目指す人が増えています。FIREの手段には、株式や投資信託、不動産の保有などさまざまな方法がありますが、暗号資産によるFIREも注目されています。
この記事では、FIREの概要やメリットとデメリット、暗号資産でFIREするときの注意点などを解説します。これから暗号資産でFIREを目指したいという方は、ぜひ最後までお読みください。
この記事でわかること
暗号資産でFIREは可能か
FIREが注目される理由
暗号資産でFIREを行うメリット
暗号資産でFIREした場合の注意点
Coincheckの無料登録はこちら
目次
FIREとは
FIREとアーリーリタイア・セミリタイアの違い
暗号資産でFIREは可能か
直近のビットコインの値動きについて
FIREが注目される理由
終身雇用制度がなくなりつつある
働き方やワークライフバランスの意識が変わってきている
日本の経済成長率の低下が起こっている
FIREで必要な資金計画シミュレーション
資金計画には旅行や娯楽、ライフイベントなどを加味する
固定費を削減することも検討する
暗号資産でFIREを行うメリット
値動き(ボラティリティ)が大きく適切な投資行動の結果が出やすい
時間を自由に使うことができる
若い時間を自分に使うことができる
会社等の人間関係から解放される
居住地を自由に選択できる
暗号資産でFIREした場合の注意点
支出の増加
適切なタイミングでの利確を行えない
いつまでも急騰を続けるわけではない
チャート・相場に付きっきりになる
一般的なFIREのデメリットや注意点、リスク
時間を持て余す
人間関係が希薄になり孤独感を感じる
インフレ等に対応を行う必要がある
長期的な資産運用・資産価値維持の戦略が必要
社会的信用を得にくい
まとめ
FIREとは
FIREとは、経済的な自立と早期リタイアを指す「Financial Independence, Retire Early」の略語です。FIREでは、資産運用で金融所得を得ることが想定されているため、後述するアーリーリタイアやセミリタイアと比較して、資産運用の知識や経験が必要です。
似た用語で「アーリーリタイア」や「セミリタイア」という言葉についても解説します。
FIREとアーリーリタイア・セミリタイアの違い
アーリーリタイアとセミリタイアは非常に似ている言葉で、セミリタイアはアーリーリタイアの一カテゴリだといえます。
アーリーリタイアは蓄財し早期に仕事から撤退することを指しますが、アーリーリタイアでは完全に仕事を辞める完全リタイアと、仕事を続けるセミリタイアのふたつが存在します。
セミリタイアとは、完全に仕事をやめるわけではなく、十分な資産・貯蓄などを築き上げたうえで、仕事を人生の主軸に置かない生活をすることです。仕事を完全に辞めることを指さない場合が多いです。
暗号資産でFIREは可能か
暗号資産は成長中の市場であり、適切な投資行動を行うことで、FIREにつながるような結果をもたらす可能性があるでしょう。
一方で、FIREを意識する場合では、資金の安定性は不可欠です。暗号資産市場は値上がりが大きい反面、値下がり率もかなり大きいため、FIREに必要な資金を確保でき次第、適切な資金管理を行い、より安定性の高い資産運用を行うことが賢明だといえます。
Coincheckの無料登録はこちら
直近のビットコインの値動きについて
BTC_JPY
上の図は、ビットコインの発行が開始されてから2025年8月現在に至るまでの価格推移を表したものです。
暗号資産は成長中の市場であり、適切な投資行動をおこなえば利益を出せる可能性はあるでしょう。
一方で、FIREを意識する場合では、資金の安定性は不可欠です。暗号資産市場は値上がりが大きい反面、値下がり率もかなり大きいため、セミリタイアに必要な資金を確保でき次第、適切な資金管理をおこない、より安定性の高い資産運用をするのが望ましいでしょう。
FIREが注目される理由
経済的な自立と早期リタイアを目指すFIREは、ここ数年で一気に注目度が上がっている生き方です。ここでは、なぜ今FIREが注目されているのかについて、3つの観点から説明します。
終身雇用制度がなくなりつつある
これまでは定年まで同じ企業で雇用され続ける終身雇用制が一般的でしたが、最近では、日本経済の低迷や成果報酬型の採用などを背景に、この制度が崩壊しつつあります。
このような時代のなかで、不安定で不確実な社会で生きていく方法のひとつとして、会社に頼らずに自身の生活を守るFIREを検討する方が増えたのかもしれません。
働き方やワークライフバランスの意識が変わってきている
人生100年時代と言われる今、多様性が認められる社会のなかで、さまざまな働き方やライフスタイルを選択する人が増えてきています。
この動きに伴い、自分の人生や将来を改めて見つめ直すことで、早期リタイアという選択肢も浮かんでくるのでしょう。
日本の経済成長率の低下が起こっている
日本経済が低迷していることに伴い、経済成長率の低下が起こっています。そうしたなかで物価高や賃金が上がらないことに不安や危機感を抱き、自分で資産形成するという動きが増えてきたのかもしれません。
FIREで必要な資金計画シミュレーション
FIREを実現するためには、将来の生活を支える資金計画を細かく立てておかなければいけません。そこで、資金計画を考える際のポイントを2つ紹介します。
資金計画には旅行や娯楽、ライフイベントなどを加味する
早期リタイアすると、これまで働いていた時間が自分に使える時間となり、旅行や習い事、趣味などを楽しむ時間が増えます。また、将来は孫ができたり、自宅をリフォームしたりするなどのライフイベントも起きるかもしれません。
そのため、最低限の生活費だけでなく、さまざまなイベントやそこにかかる費用まで加味しておくと、充実したFIRE生活が送れるでしょう。
固定費を削減することも検討する
都心の賃貸住宅ではなく、田舎の庭付き中古戸建を検討するなど。庭付き物件なら家庭菜園で食費を圧縮することもできるため、柔軟な発想で固定費削減を考えてみましょう。物価の安い海外へ移住することも手段の一つです。
暗号資産でFIREを行うメリット
FIREの1番のメリットは、さまざまな面で自由になれることです。ここでは、FIREで手に入る5つのメリットについて解説します。
なお、暗号資産の投資にはメリットだけでなくリスクも付随します。後の章で解説している、暗号資産でFIREした場合の注意点や一般的なFIREのデメリットや注意点、リスクも十分にご確認ください。
値動き(ボラティリティ)が大きく適切な投資行動の結果が出やすい
暗号資産は値動き(ボラティリティ)が大きいため、適切な投資行動をとれた場合、FIREに必要な資金をほかの金融商品と比べて早く手にできる可能性があります。
また、成長中の市場であるため先行者利益を獲得できる可能性もあり、小額からでも結果につなげることができる市場だといえるでしょう。
なお、暗号資産には価格が変動するリスクや資産が減少するリスクがあり、ブロックチェーンの障害や取引所のメンテナンス、そのほかのリスクが発生するため、投資時には十分な注意が必要です。
時間を自由に使うことができる
FIREでは、仕事から完全に引退するため、自分の時間が大幅に増加します。何をするのも自分の自由です。
家族と過ごしたり、学び直しやボディメイクなどの自分磨きをしたりするなど、やりたいことや好きなことに時間を使えるようになります。
一方で、暗号資産に関する情報収集は常に欠かせないことは念頭に置く必要があります。
若い時間を自分に使うことができる
一般的に定年まで働けば60代になり、そこからやりたいことを始めようとしても、体力や気力が落ちていて難しいというケースは少なくありません。
一方で、30代など若いうちにFIREできれば、体力や気力が満足にあるうちに好きなことを楽しめるため、人生の充実度を高められます。
会社等の人間関係から解放される
働いていると、どうしても気が合わない人がいたり、気が進まない会に参加したりする必要があり、ストレスを感じやすくなります。しかし、FIREすることで今までのコミュニティや団体から離れられるため、苦手な人と付き合う必要がなくなるでしょう。
居住地を自由に選択できる
会社を離れることで通勤がなくなり、活動エリアを制限する必要がなくなるため、好きな場所で暮らせます。たとえば、都会から田舎に移り住んだり、資金的な余裕があれば、いくつかの拠点を転々としたりして生活することも可能です。
Coincheckの無料登録はこちら
暗号資産でFIREした場合の注意点
短期間で激しい値動きを起こす暗号資産には、セミリタイアに必要な資金を入手できる可能性があるといえるでしょう。しかし、暗号資産でセミリタイアを行った場合、通常のセミリタイアよりも注意すべき点が存在します。
支出の増加
暗号資産は比較的短期間で急な値動きが発生するため、一時的に含み益や利益がかなり大きくなることがあります。そのため、相場が好調なときに贅沢をしてしまうと、生活レベルを下げることが困難になり、セミリタイアに必要な資金が当初の想定よりも高額になってしまう可能があります。
適切なタイミングでの利確を行えない
暗号資産は暴騰時には、どこまでも相場が上がっていくような感覚になる投資家も少なくありません。
もっと上がるかもしれないという投資家心理で利確を行うことができず、含み益から比較すると思っていたよりも利益が大きくならなかったということになりかねません。セミリタイアを検討して暗号資産投資を行う際は、必要な資金をあらかじめ決めたうえで、利確を行ったほうが最終的にはよい結果になることがあるでしょう。
いつまでも急騰を続けるわけではない
ビットコインやイーサリアムをはじめとする暗号資産市場は年々成長しており、価格も上昇傾向にあります。くわえて、世界情勢や権力者の発言などをきっかけに価格が急騰するケースも少なくありません。
しかし、この動きがいつまでも続くとは限らないため、急騰を想定した資金計画を立てるのは危険です。暴落の可能性も考慮して、安定性の高い運用をおこないましょう。
チャート・相場に付きっきりになる
暗号資産を運用していると、チャートや相場が気になるという方もいるでしょう。しかし、チャート画面に張り付く生活が続くようでは、FIREをする意味が薄れてしまいます。
そもそもFIREとは、自由を手に入れる方法のひとつです。せっかくできた時間をすべて資産運用に使うのであれば、また自由が制限されてしまいます。
資産運用も大切ですが、まずは自分のために時間を使うようにしましょう。
一般的なFIREのデメリットや注意点、リスク
FIREは自由になれるというメリットがある一方で、多少のリスクや難しさがあります。そこで、FIREデメリットについても紹介します。
時間を持て余す
早期リタイア後は、仕事をしていたときよりも大幅に自分に使える時間が増えます。とはいえ、できた時間で何をするのかを決めていなければ、貴重な時間を無駄にしてしまうことも少なくありません。
このように時間を持て余さないよう、何のためにFIREをするのか、FIREしたら何をしたいのかなど事前に目的を明確にしておくとよいでしょう。
間関係が希薄になり孤独感を感じる
仕事をしていれば同僚や取引先との交流を通じて社会とのつながりを感じられますが、リタイア後は関わりの場が減ります。さらに友人が働いていれば時間も合わず、自分に時間があっても集まれる機会を作れるとは限りません。
こうした状況で孤独感を抱きやすい人は、ボランティアや習い事など、自分からコミュニティに参加する姿勢が大切です。
インフレ等に対応を行う必要がある
4%ルールは、FIREを実現するためのもっとも有名な考え方です。これは「生活費を投資元本の4%以内に抑えることができれば、資産が目減りすることなく暮らしていくことが可能である」とするもので、ルールに従うことでインフレを考慮した資産計画が立てられます。
しかし、このルールには家計行動のインフレが考慮されていません。最近は、電気代やガス代などが値上がりしており、資金計画を立てていても、こうした値上がりの影響で貯蓄や投資に回せる資金が少なくなる場合があります。
長期的な資産運用・資産価値維持の戦略が必要
早期リタイアをするなら、長期的な資産運用が重要です。ですが、世界情勢や経済動向などは予測が難しいため、計画通りの資金運用が進められない可能性があります。
また、不労所得のみで生活していくのであれば、将来性などを踏まえたうえで高配当利回りの資産に目を向ける必要があるでしょう。
社会的信用を得にくい
生活に必要な資産を形成できていても、早期リタイアは無職であることに変わりありません。そのため、社会的信用が低下し、クレジットカードやローンの新規審査に通りにくくなる可能性があります。
もしこれらの手続きが必要であれば、今後必要な契約などをリストアップしたり、引退前に契約しておいたりするなどの対策をしておくとよいでしょう。
まとめ
FIREとは、経済的な自立と早期リタイアを指す「Financial Independence, Retire Early」の略語で、雇用制度の見直しや多様性の観点から、注目を集める生き方です。とくに近年は、暗号資産でFIREの実現を目指すケースもあり、運用を始める人が増えています。
暗号資産市場は成長中であることから、適切な投資活動をおこなうことで暗号資産でのFIREは可能です。とはいえ、安易に手を出せば失敗に終わる可能性もあるため、知識や経験が必要となります。
これからFIREを目指す方は、なぜFIREしたいのかを明確にし、安定性の高い運用をおこないましょう。
ビットコインには、発行上限が定められています。発行上限を達成すればビットコインは新規発行がされず、プロジェクトが終わってしまうと考える人も少なくありません。しかし、発行上限に到達してもビットコインの価値は下がらず「終わりの日」は来ないといわれています。本記事では、ビットコインが「終わらない理由」やその他のリスクについて解説していきます。
この記事でわかること
ビットコインの終わりの日とは
ビットコインが発行上限に達しても「終わらない」理由
ビットコインの価値がゼロになる可能性がある事例
ビットコインの終わりの日に備えた投資行動
Coincheckの無料登録はこちら
目次
ビットコインの終わりの日とは発行上限到達日を指す
ビットコインの半減期により終わりの日が訪れる
「終わりの日」の予測は2140年
ビットコインはマイニングにより維持されている
ビットコインが発行上限に達しても「終わらない」理由
ビットコインのマイニング報酬は手数料も含まれる
ビットコインの価値がゼロになる「終わりの日」
ビットコインの価値がゼロになる可能性がある事例
量子コンピューターによる暗号解読
大規模なハッキング
電力問題・環境保護によるマイニング規制の変化
暴落とマイニング収益分岐点が乖離する
ビットコインの終わりの日が到来しにくい理由
マイニング報酬がゼロになるのは遠い将来
量子コンピューターの技術進歩速度が不明瞭である
ビットコインの保有者が増加している
ビットコインの終わりの日に備えた投資行動
新しい技術の暗号資産のリサーチを行う
分散投資を行う
余裕を持った資金運用を心がける
まとめ
ビットコインの終わりの日とは発行上限到達日を指す
ビットコインの「終わりの日」とは、一般的にビットコインの発行上限に到達した状態を指すことが多いです。サトシ・ナカモトによって設定されたビットコインは無制限に発行されるわけではなく、2,100万BTCが発行されると発行上限となる仕組みを採用しています。
ビットコインの半減期により終わりの日が訪れる
ビットコインには、半減期と呼ばれる仕組みがあります。半減期とはマイニングでマイナーの得られる報酬が、半分になってしまう大きなイベントです。
ビットコインはユーザーの取引の記録・トランザクションをブロックに保存し、ブロック同士を繋げることで成り立っています。マイニングは新しいブロックを生成するための承認作業を指し、マイニングに成功したマイナーにマイニング報酬が支払われます。
マイナーはマイニング報酬をもとに機材を導入したり、電気代をまかなったりするため、マイニング報酬が落ち込むとビットコインの維持作業であるマイニングを継続できなくなる場合があります。
半減期が繰り返し訪れることで、やがてマイニング報酬の一部がゼロになるため、終わりの日と表現されています。
「終わりの日」の予測は2140年
ビットコインが発行上限に達する「終わりの日」は、2140年ごろといわれています。
ビットコインは約10分で1ブロック生成され、21万ブロックごとに半減期が訪れます。半減期の周期は約4年に1回です。すべてのマイニングが終わり、33回目の半減期を迎えればビットコインは発行上限に達します。
ビットコインはマイニングにより維持されている
マイニングは、ビットコインにとって必要不可欠な作業です。ビットコインはブロックチェーン技術によって成り立っていますが、各ブロックのトランザクションの正しさを保証し続ける必要があります。ブロックチェーンの仕組みを維持するために必要な作業がマイニングです。
ビットコインは、ネットワークに参加する不特定多数の参加者(ノード)が、相互に管理をおこなう仕組み(P2P:ピアツーピア)を採用しています。ノードがマイニングによって、トランザクションを記録・承認したり、ブロックを生成したりしています。マイニングが重要な役割を担っているといえるでしょう。
マイニングでの作業は、特定の条件を満たすハッシュ値(一方向にしか変換できない不規則な文字列)を導き出すことです。直前の取引が記録されているブロックのハッシュ値とナンス値(使い捨ての32ビットの値)を用いて、膨大な計算をおこないます。
ビットコインが発行上限に達しても「終わらない」理由
発行上限に達したとしても、ビットコインは終わるわけではありません。ビットコインの発行上限は設計当初から予定されていたものであり、たとえ、発行上限に達したとしても貨幣価値を保ち、機能し続ける可能性が高いといわれています。
ビットコインのマイニング報酬は手数料も含まれる
マイニングによって得られる報酬は「ブロック報酬」と「トランザクション手数料」に分けられます。ブロック報酬とは、新しいブロックを生成したことに対して支払われる報酬で、半減期により減少する報酬を指します。
一方、トランザクション手数料は、トランザクションを処理した際にマイナーに支払われる手数料です。
つまり、ビットコインが発行上限に達したとしても、マイニング報酬がゼロになるわけではなく、ブロック報酬がなくなるだけで、手数料収入は維持されます。
ブロック報酬は半減期を経て段階的に漸減していくため、発行上限到達時点では、マイニング報酬に占めるブロック報酬の割合がかなり低くなっていると考えられるでしょう。
また、マイナーは少しでも手数料が高い取引を優先的に処理して収益を得ようとします。今後、企業や機関投資家による大口送金や企業間取引が増えれば、高額な手数料を伴う取引が安定的に発生し、マイナーの重要な報酬源になるでしょう。
そのため、発行上限に達すること自体がビットコインの「終わりの日」とは考えにくく、仮にブロック報酬が減少することでマイニングの維持が困難になるのであれば、発行上限到達以前に「終わりの日」が来ると考えるのが妥当だといえます。
Coincheckの無料登録はこちら
ビットコインの価値がゼロになる「終わりの日」
発行上限到達ではなく、ビットコインの価値がなくなった場合もビットコインの「終わり」といえるでしょう。しかしながら、現在のビットコインの状況から価値がゼロになる可能性は限りなく低いと考えられます。
ビットコインは、世界中の企業や人との決済手段として非常に優れています。とくに、海外への送金で手数料が格安で済むことがメリットです。今後、暗号資産業界の展開によっては、ビットコインが日常的に使われる日が訪れるかもしれません。
ビットコインの価値がゼロになる可能性がある事例
価値があるといわれているビットコインでも、貨幣価値がなくなる可能性はゼロとはいえません。将来、ビットコインの価値がどうなるかは誰にも予測できませんが、さまざまな要因が価値を下げる要因になり得るでしょう。
量子コンピューターによる暗号解読
現在のノイマン型コンピューターの演算速度を大きく上回るといわれている量子コンピューターは、暗号をもとに価値を維持しているビットコインの脅威です。量子コンピューターの演算速度は、ノイマン型を大きく上回ります。一般的に、今後量子コンピューターの進化によってビットコインの暗号が突破される可能性があるといわれており、ブロックチェーン技術を根底から覆す技術になり得ます。
大規模なハッキング
ブロックチェーン自体ではなく、取引所がハッキングされてしまえばビットコインの価値が下げられてしまう恐れもあります。有名な事例では、マウントゴックス事件が挙げられます。
当時、世界最大の暗号資産の交換業者だったマウントゴックス社が不正アクセスされ、大量のビットコインが流出し、ビットコインの価格は暴落しました。ハッキングをもとにビットコインが暴落した場合、マイニング収益が悪化し、ブロックチェーンが維持されなくなる可能性があるのです。
ブロックチェーンのセキュリティは非常に高く、透明性の高いやり取りが特徴です。しかし、セキュリティがどれだけ高くても、暗号資産自体を扱う企業や団体がハッキングによる被害を受けてしまえば、どうすることもできません。
電力問題・環境保護によるマイニング規制の変化
マイニングをおこなうには膨大な電力が必要です。ビットコインが「プルーフ・オブ・ワーク(Proof of Work:PoW)」と呼ばれるコンセンサスアルゴリズムを採用している以上、マイナー同士は高性能なコンピューターを用いてマイニングをおこない、競い合います。
現在の発電施設で需要が満たせなくなると、発電所の増設をおこなう必要があります。
そのため、発電に伴う環境保護の観点から、国家レベルでのマイニング規制が強化される可能性も考えられます。電力が足りなければマイニングができなくなり、ビットコインの価値に大きな影響を与えてしまいます。
暴落とマイニング収益分岐点が乖離する
マイニングで利益と損失が同じになる点を損益分岐点と呼びます。損益分岐点は事業運営の指標になり、継続的に利益を上げるには重要な要素です。損益分岐点の計算式には、主にハッシュレートや変動費・固定費が用いられています。
暴落時にはビットコインの価値が急激に落ち、損益分岐点を大きく下回る可能性があります。マイニングで多額の損失を出し、事業運営に悪影響を及ぼすのであれば、マイニングから撤退する必要も考えなくてはいけません。
現在、多くのマイニングをおこなう企業がハッシュレートの高さ、販売管理費の高騰による課題に直面しています。収益を維持するにはコスト削減を徹底し、利益を出す仕組み作りが求められるでしょう。
ビットコインの終わりの日が到来しにくい理由
ビットコインは比較的新しい技術のため、発行上限や価値の喪失などに対してさまざまな意見がでます。ビットコインに対して強い問題意識や不安を感じてしまうかもしれませんが、悲観的になる必要はないと考えられています。
マイニング報酬がゼロになるのは遠い将来
マイニング報酬がゼロになるのは、2140年ごろといわれています。2025年現在から計算しても100年以上先の話です。将来のビットコインの動向を予測するのは困難を極めます。
仮にマイニング報酬が減少していても、ビットコインの総量は変わりません。世の中の流れによってはビットコインの希少価値が高まり、爆発的にビットコインの価値が上がる可能性もあります。
また、マイニングの報酬がなくなるのは「ブロックを生成したときの報酬」のみです。トランザクションを記録した場合の「トランザクション手数料」は残り続けます。ビットコインのビジネスが今以上に展開していけば、マイナーの需要はより高まっていくことが予想されます。
量子コンピューターの技術進歩速度が不明瞭である
量子コンピューターの実現に向けて多くの課題があり、量子ビットの安定性向上やエラー訂正処理・冷却技術の進展が挙げられています。とくに、量子ビットの不安定さには大きな課題があるといえるでしょう。量子コンピューターで使用される量子ビットは、外部からの干渉や熱などの要因によって不安定になりやすい性質があります。
また、計算中にエラーが起こりやすい問題も無視できません。量子コンピューターはエラーを訂正しながら正確な計算結果を得るため、膨大な数の量子ビットが必要です。現在の量子コンピューターでは、量子ビットの数が不足しており、実現にはまだ時間がかかる見込みです。
ビットコインの保有者が増加している
「デジタルゴールド」としてビットコインを積極的に保有する国や投資家が増加しています。多くの国や企業、投資家がビットコイン市場への関心が高まっているといえるでしょう。
国によって保有目的はさまざまですが、積極的に保有する姿勢を見せているのは、米国、イギリスをはじめとする先進国です。とくに、2025年現在、米国のトランプ大統領がみせたビットコインへの前向きな姿勢は世界中のメディアが注目し、ビットコインの需要を高めました。
Coincheckの無料登録はこちら
ビットコインの終わりの日に備えた投資行動
ビットコインの終わりの日をリスクとして捉えるならば、リスク回避を行う投資行動を取る必要があります。
ビットコインの終わりの日に対する暗号資産運用の一例を紹介します。
新しい技術の暗号資産のリサーチを行う
ビットコインの価格変動に備えるには、最新の情報を日々収集する必要があります。とくに、ビットコインの価格変動は非常に敏感です。国際的な規制の変更や著名人の発言、サイバーセキュリティ事件などのニュースを総合的に掲載するサイトがおすすめです。
誰もが簡単に情報を入手できる時代になりましたが、YouTubeやSNSのインフルエンサーによる情報収集には注意が必要です。迅速に情報を入手できますが、情報の正確性が疑わしいケースも少なからずあり、インフルエンサーの主観が入りやすくなるのがデメリットとして挙げられます。取引所の公式HPなど、暗号資産関連のニュースを専門に扱うサイトを確認するのをおすすめします。
Coincheckの無料登録はこちら
分散投資を行う
価格変動が激しい暗号資産への投資をおこなう場合には、さまざまな分野への分散投資を検討してもよいでしょう。暗号資産だけではなく、株式や不動産、債権など投資の幅を広げることもリスク管理のひとつです。ただし、暗号資産や株式への投資は自己責任です。できる限りリスクを低減するために、下落時に備えた運用をしていきましょう。
余裕を持った資金運用を心がける
ビットコインを運用する場合には、余裕を持った資金運用を心がける必要があります。暗号資産の将来の動きは、誰にもわかりません。ビットコインが急成長しているからといって、全財産を投資してしまうのは大きなリスクになります。生活資金を残したうえで、可能な範囲で資金運用を心がけてください。
まとめ
「ビットコインの終わりの日」とは2種類の意味で使われるケースがほとんどで「発行枚数の上限に達した場合」と「ビットコイン自体が価値を失った場合」です。どちらのケースでも楽観的な考えと悲観的な考えが混在するため、誰も将来を予測できない状態です。
しかし、ビットコインは半減期を迎えるたびに価格は大きく上昇しています。とくに、世界の注目が集まっている影響もあり、2025年8月には過去最高値を記録しました。また、暗号資産は伸びしろがある技術であり、多くの国や企業が注目しています。今後も、ビットコインへの注目は高まっていくといえるでしょう。
近年、パスワード認証に代わる認証方法としてパスキー認証が注目されています。パスキー認証は、利便性とセキュリティ強化を両立しやすい認証方法であり、Coincheckでもより安全にサービスをご利用いただくために導入されています。
この記事では、パスキー認証とは何か、仕組み、パスワードや生体認証との違い、メリット、利用時の注意点を中心に解説します。Coincheckでの具体的な設定手順を知りたい方は、Coincheckのパスキー設定方法を解説|使える場面・推奨環境・FAQまとめもあわせてご覧ください。
この記事でわかること
パスキー認証とは
パスキー認証のメリット
パスキー認証の注意点
Coincheckでのパスキー認証
Coincheckの無料登録はこちら
目次
パスキー認証とは
パスキーの仕組み
生体認証とパスワードとの違い
FIDO UAF認証との違い
パスキー認証のメリット
パスワードを覚えなくてよい
ログインの所要時間が減る
複数デバイス間で利用できる
パスワードに比べて安全性が高い
パスキー認証の注意点
個人専用のデバイスでの使用に限定する
二段階認証は削除しない
Coincheckでのパスキー認証
Coincheckで利用できる場面
Coincheckでの設定方法
よくある質問
パスキー認証でどのようにログインしますか?
二段階認証とパスキー認証は同時に行いますか?
クロスデバイスとはなんですか?
まとめ
パスキー認証とは
パスキー認証とは、パスワードを使わず、指紋認証や顔認証などの生体要素やPINコードで本人確認を行う認証方法です。認証は端末上で完結するため、認証情報が第三者に流れたり、サービス側にそのまま保存されたりしにくい点が特徴です。
また、パスキーは iCloudキーチェーンや Google パスワードマネージャーなどで管理でき、同じアカウントで利用している複数デバイス間で使える場合があります。利便性とセキュリティの両方を高めやすいことから、多くのサービスで導入が進んでいます。
パスキーの仕組み
パスキー認証には、公開鍵暗号方式が使われています。利用開始時に、サービス側には「公開鍵」が登録され、ユーザーの端末側には「秘密鍵」が保存されます。
ログイン時は、サービスから送られた認証要求に対して、端末内の秘密鍵で署名を行い、その結果を公開鍵で検証します。秘密鍵そのものがサービス側へ送信されないため、サーバ侵害や情報漏えいが起きた場合でも、パスワード認証に比べて被害が広がりにくい仕組みです。
生体認証とパスワードとの違い
生体認証は、指紋や顔、虹彩などの特徴を利用して本人確認を行う仕組みです。パスキー認証でも生体認証が使われることがありますが、これは端末内の秘密鍵を利用するための本人確認として機能しています。
一般的なパスワード認証では、ユーザーが覚えた文字列をサービスへ送信して認証します。そのため、使い回し、推測、フィッシング、漏えいといったリスクがつきまといます。パスキー認証は、こうした「秘密を文字列として入力する」前提から離れた認証方式である点が大きな違いです。
総務省によると、令和5年に検挙された不正アクセスの手口として多かったのは、パスワードの設定・管理の甘さにつけ込んで入手する方法でした。パスキー認証は、こうしたパスワード起点の攻撃リスクを抑えやすい認証手段です。
引用:「令和5年における不正アクセス行為(識別符号窃用型)の手口別検挙件数」
総務省「不正アクセス行為の発生状況及びアクセス制御機能に関する技術の研究開発の状況」p.6
FIDO UAF認証との違い
FIDO UAFは、FIDOアライアンスが策定したパスワード不要の認証規格のひとつです。一方で「パスキー」は、クラウドを介して認証情報を複数デバイス間で共有しやすくした仕組みを含む、より広い概念として使われることがあります。
FIDO UAFは対応端末や実装環境に依存しやすい一方、パスキーは OS 標準のパスワード管理機能と連携しながら、複数の端末で使いやすい点が特徴です。
パスキー認証のメリット
パスキー認証の主なメリットは、利便性とセキュリティ強化を両立しやすい点です。パスワード管理の負担を減らしながら、不正ログインのリスクも抑えやすくなります。
パスワードを覚えなくてよい
パスワード認証では、サービスごとに文字列を覚えたり管理したりする必要があります。パスキー認証では、端末側に認証情報を保存して利用するため、複雑な文字列を記憶する負担を減らせます。
ログインの所要時間が減る
パスキー認証は、指紋認証や顔認証、PINコードの入力でログインを進められるため、パスワードを探したり打ち込んだりする手間がかかりません。入力ミスによるやり直しも起きにくく、ログイン体験をスムーズにしやすい特徴があります。
複数デバイス間で利用できる
パスキーをクラウドのパスワード管理機能で保存していれば、同じアカウントで利用しているスマートフォン、PC、タブレットなど複数の端末で利用できる場合があります。機種変更時にも引き継ぎやすい点は大きな利点です。
パスワードに比べて安全性が高い
パスキー認証では、秘密鍵がサーバ上に保存されず、認証時にも秘密鍵そのものを送信しません。また、認証情報はサービスごとのドメインに紐づくため、他サイトでの使い回しもできません。
このため、フィッシング詐欺やクレデンシャルスタッフィングなど、パスワード認証で起こりやすい攻撃に強い耐性を持ちます。
パスキー認証の注意点
パスキー認証は利便性と安全性に優れていますが、使い方によってはリスクもあります。安全に利用するために、最低限押さえておきたい注意点を確認しておきましょう。
個人専用のデバイスでの使用に限定する
パスキーは端末に保存されるため、共有デバイスで設定すると、その端末を使う他者も認証を行える可能性があります。家族共用の端末や職場の共用PCなどではなく、本人専用のデバイスで利用することが重要です。
二段階認証は削除しない
パスキーを導入したあとでも、サービスによっては出金や重要な設定変更時に、別の認証手段が必要になる場合があります。Coincheckでも、日本円の出金や各種設定変更時に必要となる場合があるため、二段階認証コードを削除しないようにしましょう。
Coincheckでのパスキー認証
Coincheckでは、ログインや一部のお手続きでパスキー認証を利用できます。ここでは、Coincheckでの活用場面と、設定方法の案内先を簡単に紹介します。
Coincheckで利用できる場面
Coincheckでは、ログイン時に加えて、暗号資産の送金申請、暗号資産送金先の登録、NFT受取アドレス追加などでパスキー認証が利用されます。ご利用環境や操作内容によっては、パスキー認証が必須となる場面もあります。
どの操作で必要になるかを詳しく確認したい方は、Coincheckのパスキー設定方法を解説|使える場面・推奨環境・FAQまとめをご覧ください。
Coincheckでの設定方法
Coincheckでは、アプリやスマートフォンブラウザ、PCブラウザからパスキーを設定できます。実際の設定手順、推奨環境、FAQは、設定ガイド記事にまとめています。
Coincheckのパスキー設定方法を解説|使える場面・推奨環境・FAQまとめ
FAQの詳細は、FAQ:パスキー設定もご確認ください。
よくある質問
ここでは、パスキー認証の仕組みや使い方に関する基本的な質問に回答します。より詳しい設定関連の情報は、Coincheckのパスキー設定方法を解説|使える場面・推奨環境・FAQまとめもあわせてご覧ください。
パスキー認証でどのようにログインしますか?
一般的には、サービスにログインしようとした際に、端末上で指紋認証や顔認証、PINコードの入力などを行って本人確認を進めます。Coincheckでも、設定済みであればログイン時にパスキー認証画面が表示され、案内に従って認証を行います。
二段階認証とパスキー認証は同時に行いますか?
ログイン時にはパスキー認証が使われる一方で、サービスによっては出金や重要な設定変更時に別の認証手段が求められることがあります。Coincheckでも、二段階認証が必要になる場面があるため、削除せず保持しておくのが安全です。
クロスデバイスとはなんですか?
クロスデバイスとは、あるデバイスで設定したパスキーを、同じアカウントで利用している他のデバイスでも使えるようにする仕組みです。クラウドのパスワード管理機能と連携していれば、機種変更後も同じパスキーを利用しやすくなります。
まとめ
パスキー認証とは、パスワードを使わずに本人確認を行う認証方法であり、公開鍵暗号方式を利用することで、パスワード起点の漏えいや不正利用リスクを抑えやすい点が特徴です。利便性とセキュリティの両方を高めやすいことから、今後も導入が広がっていくと考えられます。
Coincheckでもパスキー認証を導入しており、ログインや一部のお手続きで利用できます。Coincheckでの具体的な設定方法や推奨環境を確認したい方は、Coincheckのパスキー設定方法を解説|使える場面・推奨環境・FAQまとめをご覧ください。
暗号資産(仮想通貨)のバーン(Burn)という言葉を聞くと、「価格が上がるのでは?」と期待する人も多いのではないでしょうか。 実際にバーンは、暗号資産の市場供給量を減らすことで、暗号資産の価値を高めることを目的として行われることもあります。ですが、全てのバーンが価格の上昇に結びつくわけではありません。 本記事では、バーンとは何か、意味や目的、仕組み、注意点について分かりやすく解説します。 Coincheckの無料登録はこちら 目次 暗号資産(仮想通貨)のバーン(Burn)とは、暗号資産を永久に使用不能にすること 暗号資産のバーン(Burn)の仕組み なぜ暗号資産をバーン(Burn)するのか?意図と価格上昇する理由 バーンによる暗号資産の供給量の減少と価値の上昇 投資家へ安心感を提供する バーン(Burn)を行っている代表的な暗号資産と目的 イーサリアム(ETH) エックスアールピー(XRP) アバランチ(AVAX) バイナンスコイン(BNB) シバイヌコイン(SHIB) 暗号資産のバーン(Burn)の注意点とリスク すべてのバーン(Burn)が価格上昇につながるわけではない 誤情報・フェイクニュースが流れる可能性がある 総供給量が減ることで将来的にリスクが発生する可能性がある 大規模なバーン(Burn)の発生時には情報精査・価格変動に注意 暗号資産のBurn(バーン・焼却)のまとめ 暗号資産(仮想通貨)のバーン(Burn)とは、暗号資産を永久に使用不能にすること 暗号資産のバーン(Burn)とは、「焼却」を意味し、暗号資産の一部を永久に使えない状態にすることを指します。バーンを行うことで、市場に流通している暗号資産の量が減少し、希少性が増します。 一時的に暗号資産を使えない状態にする「ロックアップ」とは異なり、バーンは「永久に利用不能」にする点が特徴です。 バーンには大きく分けて2つのパターンがあります。 ・価格に短期的な影響が少ないタイプ 手数料(ガス代)の一部または全部を自動的にバーンする仕組み ・短期的に価格上昇につながる可能性があるタイプ プロジェクトの運営元やコミュニティが行う、イベント的なバーン 暗号資産のバーン(Burn)の仕組み 多くの場合、暗号資産のバーンは、秘密鍵が誰にも知られていない特定のウォレット(バーンアドレス)に通貨を送ることで行われます。このウォレットからは一切引き出しができないため、通貨は永久に使用不能となります。 また、ブロックチェーンの仕組みの中でトークンが自動的に消失するバーンの方法もあります。これは、スマートコントラクトに組み込まれたルールに基づき、特定の条件が満たされた際にトークンが自動的に焼却される仕組みで、ビルドアンドビルド(BNB)などで使用されています。 なぜ暗号資産をバーン(Burn)するのか?意図と価格上昇する理由 なぜ暗号資産をバーンするのかというと、主に以下の目的があります。 供給量の調整・コントロール 通貨の価格の維持・上昇促進 ネットワーク効率の向上・スパム防止 バーンによる暗号資産の供給量の減少と価値の上昇 暗号資産のバーンによって、市場に流通する総量が減少すると、同じ需要に対して供給が抑えられるため、暗号資産一枚あたりの価値が高まりやすくなります。この仕組みにより、インフレを抑制し、価格の安定や上昇に寄与する効果があります。 投資家へ安心感を提供する 大量の暗号資産の発行やステーキング報酬によって通貨の供給量が過剰に増加すると、投資家にインフレ懸念を抱かせることがあります。また、プロジェクトの運営元が大量のトークンを保有している場合、その売却による急落のリスクが懸念されます。 バーンを行うことで市場の流通量を適切に調整し、インフレ懸念を軽減するとともに、取引の安定性を保つ効果があります。これにより、投資家は安心して長期保有を検討しやすくなるでしょう。 バーン(Burn)を行っている代表的な暗号資産と目的 バーンには、「自動的に仕組みとして組み込まれているバーン」と、「プロジェクトやコミュニティによってイベント的に行われるバーン」という2つのパターンがあり、いくつかの例をご紹介します。代表的な暗号資産であるビットコインには、バーンの仕組みはありません。 イーサリアム(ETH) イーサリアムは発行量の上限が設定されていない暗号資産ですが、ガス代といわれる手数料の一部が自動的にバーンされる仕組みをもっています。 取引ごとに手数料の一部がバーンされるため、取引量が多いほどバーンされる量も増加し、市場のインフレ抑制や価値の維持に寄与しています。 イーサリアム(ETH)とは?できること・特徴・注意点をわかりやすく解説 Coincheck エックスアールピー(XRP) エックスアールピー(XRP)は取引ごとに手数料が少量ずつバーンされる仕組みを採用しています。イーサリアムと同様に手数料のバーンが行われていますが、目的が異なります。エックスアールピーのバーンは主にネットワークの効率の向上や持続可能性の確保、スパム防止を目的としています。 なお、エックスアールピーは最初に総発行量1000億枚が発行済みで、現状では、総供給量に対してバーンされる量が非常に少ないため、バーンが価格へ与える影響は限定的です。 XRP(エックスアールピー)とは?特徴や仕組み、メリットについて解説! Coincheck アバランチ(AVAX) アバランチ(AVAX)のバーンは、供給量を減らして価値を高めることに加えて、ネットワーク効率や持続可能性の向上、スパム防止の効果を兼ね備えています。 全ての手数料がバーンされる仕組みとなっており、市場の流通量が過剰に増加するのを防いでいます。発行上限は最大7億2000万枚で、この上限を超えることはありません。これにより、価値の維持・上昇が図られています。 暗号資産アバランチ(AVAX)とは?特徴や将来性を詳しく解説! Coincheck バイナンスコイン(BNB) バイナンスコイン(BNB)は、総発行枚数2億枚がすべて発行済みで、通貨の価値の維持・上昇と安全性の確保のために2種類のバーンが行われています。 1つは手数料の一部を自動的にバーンする仕組み、もう1つは四半期ごとに自動的に実施されるバーンです。四半期ごとのバーンでは、BNBの平均価格が下がるほどバーン量が増え、価格に合わせて供給量の調整が最適化されています。 四半期ごとのバーンを継続し、最終的には流通量を総発行量の約半分である1億枚まで減らすことを目標としています。 シバイヌコイン(SHIB) ミームコインであるシバイヌコイン(SHIB)は供給枚数が1,000兆枚と非常に多いため、コミュニティ主導で供給量の削減と希少性向上を目的とした「手動バーン」が継続的に行われています。 2024年、SHIBコミュニティは活発なバーン活動を行い、流通量を大幅削減しました。バーン率の急増により、2024年末までにSHIBの価格は約0.000022ドル付近まで上昇し、年初の約0.0000108ドルから回復傾向がみられました。 また、2023年から「シバリウム(Shibarium)」と呼ばれる独自レイヤー2ブロックチェーンでも、取引手数料の一部が自動的にバーンされる仕組みが組み込まれ、バーン数が増加しています。 シバイヌ(柴犬コイン/Shiba Inu/SHIB)とは?特徴や将来性、購入方法を解説 Coincheck 暗号資産のバーン(Burn)の注意点とリスク バーンには短期的な価格上昇につながるケースもありますが、必ずしも全てのバーンが価格上昇につながるわけではありません。ここでは、バーンに関して知っておくべき注意点とリスクを解説します。 すべてのバーン(Burn)が価格上昇につながるわけではない イベント的なバーンが起こる前に暗号資産を購入しても、必ず価格が上昇するとは限りません。バーンによって市場の供給量が減少し希少価値が高まったとしても、市場のニーズや需要が伴わなければ価格は上がりません。価格変動には、供給と需要のバランスが重要です。 また、バーン量と新規発行枚数が同じか多い場合は、結果的に供給量が減少していないため、バーン情報だけに惑わされないように注意が必要です。 誤情報・フェイクニュースが流れる可能性がある バーンに関する情報が流れてきても、フェイクニュースや詐欺かもしれません。 偽のアカウントを使用し運営元やインフルエンサーを装い、「買い戻しバーンを実施する」などの嘘の情報をSNSなどで拡散し、価格の急騰を狙う手口もみられます。 その情報が公式なものか、情報の出所を必ず確認することが重要です。公式発表がないバーン情報は慎重に扱いましょう。 また、プロジェクト元がバーンを発表し暗号資産を販売しながらも、実際にはほとんど行われていなかったり、極めて少量だけ実施されるようなケースもあります。公開情報やブロックチェーン上のトランザクション履歴から、大量のトークンがバーンされているか確かめることが重要です。 総供給量が減ることで将来的にリスクが発生する可能性がある 総供給量が減少することにより、様々なリスクが生じる場合があります。バーンによって市場に流通する通貨量が減ると、流動性の低下が起こりやすくなり、価格が急騰・急落しやすくなることがあります。価格の安定性の低下は、投資家の不安の増大や信頼の低下を招く可能性があります。 また、一部の暗号資産においては、取引手数料やマイニング報酬が供給の一部として分配されています。供給量の減少に伴い報酬が減少すると、マイナーやバリデータの維持が難しくなり、ネットワークの安全性や安定性が低下するリスクも考えられます。 さらに、インセンティブの不足が原因でエコシステムの成長が妨げられたり、実用性の低下によりユーザー離れの原因になったりすることも起こりえます。 大規模なバーン(Burn)の発生時には情報精査・価格変動に注意 過去には、バーン発表を受けて買いが集中した後にバーンが実施され、価格が急落する事例もあります。大規模なバーン情報が出た際には、その情報がフェイクや誇張ではないか必ず情報の真偽を精査しましょう。公式情報であっても、過度な期待による急激な価格変動には注意が必要です。 また、バーン率が総供給量に対してどの程度か、既に市場価格に織り込まれていないか、需要があるのかなどを冷静に判断することが重要です。 暗号資産のBurn(バーン・焼却)のまとめ バーンのニュースは投資家心理を大きく動かしますが、誇張や虚偽の情報が紛れていることもあります。また、価格の動きはバーンだけでなく、様々な要因が複雑に絡み合って決まるため、一つの情報だけで過度に振り回されないことが大切です。正確な知識を持ち、冷静な判断を心がけましょう。
SNSなどで話題になっている銘柄をいち早く買ってみたい、あるいは高いレバレッジをかけて大きな利益を狙いたい。仮想通貨取引に慣れてくると、取扱銘柄の多さや手数料の低さなどから海外の仮想通貨取引所を検討する方もいるかもしれません。 結論として、海外取引所は初心者や安全な資産形成を重視する方にはおすすめできません。なぜなら、海外取引所は日本の法律の対象外であり、トラブルが起きた際に大切な資産を守れないリスクが非常に高いからです。 この記事では、海外取引所の特徴や人気の背景を整理しながら、なぜ利用が推奨されないのか、その具体的なリスクと国内取引所との違いについて解説します。 Coincheckの無料登録はこちら 目次 海外の仮想通貨取引所とは? 海外の仮想通貨取引所の特徴 なぜ海外の仮想通貨取引所が人気なのか 海外と国内の仮想通貨取引所の違い ①日本の金融庁の登録制度の対象外である ②顧客資産の保管ルールが異なる ③ 税務・サポート対応が難しい 海外の仮想通貨取引所をおすすめしない理由 ① 日本の金融庁による監督外で、トラブル時に保護を受けられない ② 資産管理方法や破綻時の扱いが事業者ごとに異なり、透明性が低い ③ 税務処理と英語サポートが負担となり、問題解決に時間がかかりやすい 海外の仮想通貨取引所を利用する場合の注意点 ① 少額から始める ② 二段階認証などセキュリティを徹底する ③ 出金制限・手数料・規約を確認する ④ 取引履歴を保存して税務に備える 結論:海外の仮想通貨取引所はおすすめしない 海外の仮想通貨取引所とは? 海外の仮想通貨取引所とは、その名の通り日本国外に拠点を置き、その国や地域の法律やルールの下で運営されている暗号資産交換業者のことです。 海外の仮想通貨取引所の特徴 海外の仮想通貨取引所の大きな特徴は、まず取り扱っている暗号資産の種類の圧倒的な多さです。国内取引所が数十種類程度の銘柄を扱うのに対し、海外では数百種類規模のトークンが上場しているケースも少なくありません。 また、現物取引に加えて、レバレッジ取引や先物取引、ステーキングなど、多様な金融サービスを利用できる点も特徴的です。サービスの幅が広く、収益機会を積極的に探りたいユーザーにとって選択肢が多く用意されています。 一方で、多くの取引所が日本円での入金に対応していません。利用を始めるには、国内取引所を通じて暗号資産を購入し、それを海外の口座に送金するという手間が必要になるため、利用開始までのハードルは国内サービスより高いと言えます。 なぜ海外の仮想通貨取引所が人気なのか 多くのリスクがあるにもかかわらず、海外の仮想通貨取引所が人気を集めるのは、前述のとおり“国内にはない圧倒的な銘柄の多さ”や“取引機能の幅広さ”が理由です。 まず挙げられるのが「国内未上場銘柄への先行投資チャンス」があること。海外取引所に先行して上場し、その後に国内取引所で取り扱いが始まるケースもあるため、より早い段階で投資機会を得たいと考える人にとって、海外取引所は候補になりやすい存在です。 また、レバレッジ取引や先物取引など、価格の上昇局面だけでなく下落局面でも収益機会を狙える取引手法を利用できる点も、一部のトレーダーにとっては魅力です。SNS や動画配信を通じて、海外取引所を利用した取引事例やキャンペーン情報が共有されることも多く、そうした情報をきっかけに興味を持つ人もいます。 さらに、売買手数料やスプレッドの水準が相対的に低いと感じられる取引所があることも、人気の背景のひとつでしょう。取引板を使った板取引を前提に、手数料を低く設定している取引所や、取引量に応じて手数料を優遇する仕組みを採用している取引所もあり、頻繁に取引を行うユーザーにとっては、コスト面で魅力的に映る場合があります。 このように、海外取引所は銘柄の多さや取引機能といったサービス面では魅力的に見える部分がありますが、その裏側には制度や安全性、税務上の取り扱いなど、別の観点から確認すべき点も多く存在します。そこで、次の章では海外取引所と国内取引所の違いについて整理します。 海外と国内の仮想通貨取引所の違い 海外の仮想通貨取引所と国内の取引所は、見た目や操作画面が似ていても、制度や運営の仕組みには大きな違いがあります。ここでは、日本の金融庁の登録制度との関係、顧客資産の保管・管理方法、税務やサポート対応の面から、その違いを整理します。 ①日本の金融庁の登録制度の対象外である 国内の仮想通貨取引所は、資金決済法などの法律に基づき、金融庁への登録を行った上でサービスを提供しています。登録事業者には、一定の体制整備や報告義務、マネーロンダリング対策などが求められ、問題が生じた場合には行政処分や業務改善命令などを通じて、運営体制の見直しを迫られる仕組みになっています。 一方、海外の仮想通貨取引所は、日本国内で適用される金融庁の登録制度の対象外です。所在する国や地域の制度に従って運営されており、日本の金融当局による監督や指導を前提としていません。日本居住者が海外取引所を利用する場合でも、日本の行政機関が直接関与してトラブルを解決したり、国内と同じ基準で業務改善を求めたりすることは想定されておらず、この点はあらかじめ理解しておく必要があります。 ②顧客資産の保管ルールが異なる 国内の取引所では、利用者から預かった資産を自社の資産とは分けて管理する「分別管理」が義務付けられています。また、利用者から預かった顧客金銭については、信託銀行等への信託による保全が法律で義務付けられています。これにより、万が一取引所側に問題が生じた場合でも、顧客金銭が事業者の財産とは分けて管理される仕組みが整えられています。さらに、顧客から預かった暗号資産については、原則として顧客保有残高と同額以上をコールドウォレットで管理することが法律上義務付けられています。これにより、オンライン環境に接続された状態で管理される資産を最小限に抑える仕組みとなっています。 これに対して、海外取引所では、顧客資産の保管方法や管理体制が国や事業者ごとに異なります。どの範囲までコールドウォレットで保管しているのか、自社資産とどのように区分しているのか、取引所が経営破綻した場合に顧客資産がどのように扱われるのかといった重要なポイントも、各取引所の方針や所在国のルールに左右されます。情報開示の内容や頻度にもばらつきがあり、利用者側からはリスクの水準を具体的にイメージしにくいことが多く、結果として国内取引所と同じ感覚で資産を預けることが難しい環境だといえます。 ③ 税務・サポート対応が難しい 国内の取引所を利用する場合、取引履歴や年間の損益など、確定申告に必要となる情報を日本円ベースで確認しやすい環境が整っています。国内の暗号資産交換業者は、法令等に基づき、取引報告書や残高報告書の交付をしており、利用者は確定申告に必要な情報を確認できます。また、CSV形式などで取引履歴を出力できるため、日本の税制に沿って損益を整理しやすい環境が整っています。サポート窓口も日本語で案内されており、ログインできない、出金が反映されないといったトラブルが起きた際にも、日本語で状況を説明しながら対応を依頼できます。 これに対して海外取引所では、取引履歴が現地通貨建てや英語表記で出力されることが多く、日本の税制に合わせて自分でレート換算や損益計算をやり直さなければならない場面が少なくありません。サポート対応も英語が中心となり、問い合わせフォームやチャットでのやり取りに時間がかかることもあります。その結果、税務とサポートの両面で利用者の負担は大きくなりやすく、国内取引所を利用する場合と比べると、問題解決までのハードルが高くなる点は押さえておきたいところです。 海外の仮想通貨取引所をおすすめしない理由 海外取引所をおすすめしない理由は次の3点です。 1. 日本の金融庁による監督外で、トラブル時に保護を受けられない 2. 資産管理方法や破綻時の扱いが事業者ごとに異なり、透明性が低い 3. 税務処理と英語サポートが負担となり、問題解決に時間がかかりやすい ① 日本の金融庁による監督外で、トラブル時に保護を受けられない 海外取引所は、日本の金融庁が定める登録制度の対象外で運営されています。そのため、日本の法律に基づく監督や利用者保護の仕組みが前提になっておらず、トラブルが発生しても国内と同じような保護措置を期待することはできません。 万が一、出金停止・アカウント凍結・サービス閉鎖などが起きた場合、日本の行政機関が直接関与して問題を解決することも想定されていない点は大きなリスクです。 ② 資産管理方法や破綻時の扱いが事業者ごとに異なり、透明性が低い 国内取引所は「分別管理」や「コールドウォレット保管」などのルールが法律で定められていますが、海外取引所は国や事業者によって資産管理の方法が大きく異なります。 どこまでコールドウォレットで保管しているのか、顧客資産と自社資産をどのように区分しているのか、取引所が破綻した場合に資産がどう扱われるのかなど、重要な部分が明確に示されていないケースもあります。そのため、利用者側がリスクの大きさを判断しにくい点が問題となります。 ③ 税務処理と英語サポートが負担となり、問題解決に時間がかかりやすい 海外取引所の取引履歴は現地通貨や英語表記で出力されることが多く、日本の税制に合わせてレート換算や損益計算を自分で行う必要があります。また、サポート対応も基本的に英語で、問い合わせだけでも手間がかかる場合があります。 ログインや出金トラブルが発生した際には、状況説明や対応依頼に時間がかかりやすく、国内取引所に比べて実務面での負担が大きくなります。 このように、制度面・資産管理・税務およびサポートの観点から見ると、海外取引所は国内取引所と比べて不確実な要素が多く、日本居住者が主な利用先として選ぶには慎重な検討が必要な環境だといえます。 海外の仮想通貨取引所を利用する場合の注意点 海外の仮想通貨取引所を利用する場合に、できるだけリスクを抑えるために意識しておきたいポイントを整理します。 ① 少額から始める 海外の仮想通貨取引所を初めて利用する場合は、まず少額から試すことが基本です。入出金の流れや、出金にかかる時間、取引画面の使い勝手などは、実際に使ってみないとわからない部分が多いからです。最初から多額の資産を移すのではなく、あくまで余裕資金の一部で動作確認をしながら、問題がないと判断できてから利用額を検討しましょう。 ② 二段階認証などセキュリティを徹底する 海外取引所を利用する場合は、自分自身のアカウントを守るためのセキュリティ対策が欠かせません。パスワードの使い回しは避け、必ず二段階認証を有効にしたうえで、認証アプリを使った方式を選ぶことが大切です。ログインメールやSNS経由のメッセージの中には、公式サイトを装ったフィッシングサイトへ誘導しようとするものもあるため、URLの確認やブックマークからのアクセスを徹底しておくと安心です。 ③ 出金制限・手数料・規約を確認する 海外取引所では、本人確認のレベルやアカウントのステータスに応じて、1日に出金できる上限額や利用できるサービスが変わることがあります。あらかじめ利用規約やヘルプページを確認し、自分のアカウントでどの程度の金額を出金できるのか、どのような条件で制限がかかるのかを把握しておくことが重要です。あわせて、暗号資産の送金手数料や入出金手数料の水準も取引所ごとに異なるため、想定外のコストが発生しないように事前にチェックしておきましょう。 ④ 取引履歴を保存して税務に備える 海外取引所を利用した場合でも、日本に居住している方は、日本の税制に沿って利益や損失を申告する必要が生じる可能性があります。そのため、取引履歴や入出金の記録は定期的にダウンロードし、自分で保管しておくことが大切です。取引所側が過去データを長期間保存しているとは限らないため、少なくとも年ごとにバックアップを取っておくと、後から損益計算を行う際の負担を減らせます。 結論:海外の仮想通貨取引所はおすすめしない ここまで見てきたように、海外の仮想通貨取引所は、取扱銘柄の多さや手数料水準、レバレッジ・先物などの多様な取引機能といった、サービス面での魅力があります。一方で、日本の金融庁の登録制度の対象外であること、顧客資産の保管・管理方法が事業者ごとに大きく異なること、日本の税制や日本語サポートを前提としていないことなど、国内の取引所とは前提条件そのものが違う点は無視できません。 こうした点を総合すると、海外取引所は「サービスの幅が広い代わりに、制度面や実務面の負担も大きい環境」といえます。とくに、これから暗号資産取引を始める方や、長期的な資産形成を目的にしている方にとっては、リスクと手間がメリットを上回りやすい選択肢です。そのため、日本居住者が安心して取引を行ううえでは、まずは日本の法律に基づいて登録・監督されている国内の取引所を利用することをおすすめします。
JPYCとは、日本円と連動することを目的としたステーブルコインです。価格の変動が大きい暗号資産とは異なる性質を持ち、決済や送金での利用を想定しています。 本記事では、JPYCの基本的な仕組みや特徴、メリットと注意点、将来性についてまでを解説します。 Coincheckの無料登録はこちら 目次 JPYCとは? JPYCの仕組みと特徴 JPYCと海外ステーブルコイン(USDT/USDC等)の違い JPYCのメリット 価格が安定しやすく使いやすい 送金・決済の手数料を抑えられる 幅広いサービスで利用できる JPYCの注意点とリスク 利用できるサービスが限定される場合がある 発行者リスクを理解する必要がある 海外ステーブルコインとは性質が異なる JPYCの将来性 日銀デジタル通貨(CBDC)議論で注目が高まっている クレジットカード・アプリ決済への対応が進んでいる JPYC EXによりオンチェーンの発行・償還が可能になった 日本政府がステーブルコインの活用を後押ししている 日本円ステーブルコイン市場で優位性を持っている JPYCの買い方 JPYCまとめ JPYCとは? JPYCは、日本円と連動することを目的に発行されているステーブルコインです。ブロックチェーン上で発行・管理されており、決済や送金など、価格の安定が求められる場面での利用を想定しています。 一般的な暗号資産は価格が変動しますが、JPYCは日本円を基準にした価値で設計されています。そのため、価格の目安を把握しやすい点が特徴です。 ステーブルコインとは、法定通貨などの価値に連動するよう設計されたデジタル通貨の総称で、価格変動を抑えることを目的としています。詳細は以下の記事で解説しています。 ステーブルコインとは?仕組み・種類・メリットとリスク、日本の規制と最新動向を解説 Coincheck JPYCの仕組みと特徴 JPYCは、日本の資金決済法に基づき「前払式支払手段(第三者型)」として発行されています。利用者から受け取った日本円をもとに価値が発行され、支払いや決済に使われる点が特徴で、価格の値上がりを目的とする暗号資産とは性質が異なります。 また、JPYCの発行には「JPYC Trust」が用いられています。JPYCが発行されると、その数量に対する日本円が用意され、発行されたJPYCの数量と対応する形で管理されます。 価値は「1円=1JPYC」を基準に設計されています。発行量は対応する日本円の範囲内で管理され、大きな価格変動を前提としません。そのため、決済や送金といった用途での利用が想定されています。 JPYCと海外ステーブルコイン(USDT/USDC等)の違い JPYCとUSDT、USDCなどの海外ステーブルコインでは、発行の枠組みや想定される利用環境が異なります。 JPYCは、前述のとおり日本の法制度に基づく「前払式支払手段」として発行されており、国内での決済やサービス連携を前提とした設計です。一方、USDTやUSDCは、海外の規制体系のもとで発行されており、暗号資産取引所や国際的な取引など、グローバルでの利用を主な目的としています。 利用できる範囲や交換性にも違いがあります。USDTやUSDCは多くの取引所やサービスで扱われているのに対し、JPYCは主に国内向けの利用が想定されています。 一方で、価値の担保方法も異なり、JPYCは日本円との対応関係を前提に管理されるのに対し、USDTやUSDCは外貨建て資産などを用いた担保モデルが採用されています。 JPYCのメリット JPYCを利用するうえで、押さえておきたいメリットを整理します。 価格が安定しやすく使いやすい JPYCは日本円と連動することを前提に設計されているため、価格の目安を把握しやすい点が特徴です。価格変動を前提とする暗号資産と比べ、支払い金額や送金額をイメージしやすく、決済や送金といった用途で使いやすい設計になっています。暗号資産に不慣れな人でも、比較的理解しやすい点がメリットといえます。 送金・決済の手数料を抑えられる JPYCはブロックチェーン上でやり取りされるため、銀行振込やクレジットカード決済のように、複数の事業者を経由する決済フローを通らずに完結する場合があります。その結果、利用する方法によっては、送金や決済の際に手数料を抑えられるケースがあります。 幅広いサービスで利用できる JPYCは、一部の実店舗やイベントでの支払い、オンラインサービスでの決済、Web3関連の取り組みなどで利用例があります。ただし、利用できるサービスはまだ限定的で、一般的な決済手段として広く普及している段階ではありません。制度整備やサービス連携の進展により、今後の動向が注目されています。 JPYCの注意点とリスク JPYCを利用するにあたっては、メリットだけでなく、事前に理解しておきたい注意点もあります。 利用できるサービスが限定される場合がある JPYCは一部の実店舗やオンラインサービス、Web3関連などで利用例がありますが、対応しているサービスはまだ限られています。USDTやUSDCのように、幅広い取引所や決済サービスで利用できるわけではないため、実際に使う際は事前に対応状況を確認することが必要です。 発行者リスクを理解する必要がある JPYCは、国や中央銀行が発行する通貨ではなく、民間の事業者によって発行・管理されています。日本円との対応関係を前提とした設計ではありますが、利用にあたっては、その点を理解したうえで判断することが大切です。 海外ステーブルコインとは性質が異なる JPYCはブロックチェーン上で扱われるため、技術的には海外のウォレットへ送金することも可能です。ただし、海外ではJPYCを利用できるサービスや交換先が限られており、送金後の使い道は多くありません。USDTやUSDCのように、海外の取引所や決済、DeFiで広く使われているステーブルコインとは異なり、JPYCは実用面では国内での利用を前提とした設計といえます。 JPYCの将来性 JPYCは、暗号資産として値上がりを期待する通貨ではありません。日本円と連動する性質上、価格変動を前提にした売買で注目されるというより、決済や業務などの用途で使われることを想定したステーブルコインです。 一方で、JPYCは決済や業務用途を前提とした設計を持つ通貨です。将来性を評価するうえでは、「取引市場で広く流通するか」ではなく、「特定の用途で使われ続けるか」という視点が重要になります。Coincheckでは、JPYCを投資・売買の対象として成長する通貨ではなく、用途が明確な実用型ステーブルコインとして位置づけています。 日銀デジタル通貨(CBDC)議論で注目が高まっている 日本では、中央銀行デジタル通貨(CBDC)に関する検討が進められています。JPYCは民間によって発行されるデジタルマネーであり、CBDCとは位置づけが異なりますが、デジタル決済の選択肢が広がる中で、関連する取り組みとして言及される場面が増えています。 CBDCの議論が進むことで、デジタル通貨やステーブルコインに対する理解や制度整理が進む可能性があり、JPYCの今後の活用を考えるうえでも、その動向が意識されています。 現物ETFとは?先物ETFとの違いや仕組みをわかりやすく解説 Coincheck クレジットカード・アプリ決済への対応が進んでいる JPYCでは、ブロックチェーン上でのやり取りに加えて、クレジットカードやスマートフォンアプリを通じた決済への対応も進められています。これにより、暗号資産やウォレットの操作に不慣れな人でも、従来のキャッシュレス決済に近い感覚で利用できる環境が整い始めています。 実際の活用例としては、鹿島建設における現場作業員へのインセンティブ付与や、徳島県海陽町でのふるさと納税の電子商品券などがあります。また、Web3分野では、投げ銭サービスのTIPWAVEのように、アプリ上の操作だけでJPYCを送れる仕組みも登場しています。今後、こうした仕組みが整っていけば、JPYCを利用する際のハードルはさらに下がると考えられます。 JPYC EXによりオンチェーンの発行・償還が可能になった JPYCの利便性を向上させたのが、JPYC社公式プラットフォーム「JPYC EX」の登場です。このサービスにより、日本円からJPYCへの「発行」と、JPYCから日本円への「償還」という一連の手続きが、オンライン上で完結するようになりました。 利用者はJPYC EX上で発行予約を行い、日本円を指定口座に振り込むことで、登録したウォレットにJPYCを受け取れます。償還も同様に、JPYC EX上で償還予約を行い、指定アドレスへJPYCを送付すれば、登録口座に日本円が払い戻されます。 このように「円⇄JPYC」の出入口が明確になったことで、活用の幅は大きく広がりました。日常の支払いはもちろん、ビジネスシーンでも頼れるデジタルマネーとして実用性が高まっています。 日本政府がステーブルコインの活用を後押ししている 日本では、2023年施行の改正資金決済法により、法定通貨と連動するステーブルコインを「電子決済手段」として位置付け、暗号資産とは別の枠組みで扱う制度が整備されました。発行や管理のあり方に加え、売買・交換・送金などを取り扱う側にもルールを設けることで、国内で安心して使える環境づくりが進んでいます。 こうした制度整備により、民間が発行するステーブルコインの決済やサービス連携への見通しも立てやすくなります。 日本円ステーブルコイン市場で優位性を持っている JPYCは、日本円と連動するステーブルコインとして、国内利用を前提に設計されている点が特徴です。日本の法制度に基づく枠組みの中で発行・運用されていることから、国内向けの決済やサービス連携を検討する際に選択肢となりやすい側面があります。 今後、制度整備や対応サービスが広がれば、日本円ステーブルコイン市場において一定の役割を担う存在として位置づけられる可能性があります。 JPYCの買い方 JPYCは、一般的な暗号資産のように暗号資産取引所で自由に売買できる通貨ではありません。入手方法や利用条件はサービスごとに異なり、日本円での購入や特定の用途に限った利用が想定されている場合があります。また、JPYCはブロックチェーン上で管理されるため、利用するサービスやネットワークに応じて対応するウォレットが必要になります。 提供方法や対応状況は変更される可能性があるため、実際に利用する際は、公式情報を確認したうえで判断すると安心です。 なお、JPYCは現時点でCoincheckでは取り扱っていません。本記事は、JPYCの仕組みや特徴を理解するための情報提供を目的としたものです。 JPYCまとめ JPYCは、決済や送金といった実用面を意識して設計されたステーブルコインです。すべての場面で使えるわけではありませんが、用途や前提を理解したうえで選択肢の一つとして捉えることが大切です。 JPYCをきっかけに、暗号資産やブロックチェーンの仕組みそのものに関心を持った方もいるでしょう。Coincheckでは、ビットコインをはじめとした暗号資産をスマートフォンアプリから管理・購入できます。口座を開設しておけば、必要なタイミングで取引を始めることができます。 Coincheck(コインチェック)の口座開設方法を解説 Coincheck
Phantom(ファントム)ウォレットは、暗号資産を自分で管理し、DEXやDApps、NFT、ゲームなどと接続して使うソフトウェアウォレットです。取引所の口座とは仕組みが異なり、復元フレーズを含む重要情報は利用者が管理します。 本記事では、Phantomの基本、PC・スマホでの導入、Coincheckからの入金・送金の流れを整理します。あわせて、送金前のチェックポイント、反映されないときの確認手順、詐欺対策もまとめます。購入から外部ウォレットへの入金をまとめて進めたい方向けに、Coincheck OnRampの使い方も紹介します。 Coincheckの無料登録はこちら この記事でわかること Phantomの基本と対応ネットワークの確認方法 Coincheckからの送金手順 届かないときの確認手順 目次 Phantom(ファントム)ウォレットとは Phantomウォレットでできること Phantomの対応ネットワークの確認方法 Phantom(ファントム)ウォレットの始め方 PCでインストールする スマホでインストールする Phantomウォレットの初期設定 復元フレーズの管理で注意したいこと CoincheckからPhantom(ファントム)ウォレットへ入金する前に確認すること 送金できる通貨とネットワークを確認する ネットワークをそろえる 受取アドレスを確認する 少額でテストする考え方 CoincheckからPhantom(ファントム)ウォレットへ送金する手順 Phantom(ファントム)ウォレットで受取アドレスを確認する Coincheckで送金先アドレスを登録して送金する 送金後にTxIDを控える PCで買ってすぐ外部ウォレットに入れたい人向けの選択肢 Coincheck OnRampでできること 使い方の流れ 送金が届かないときの確認手順 TxIDとExplorerで状況を確認する 受取側でトークンを表示できているか確認する 手続き中や制限に該当する場合の確認ポイント Phantom(ファントム)ウォレットの注意点・リスク 偽サイトや偽アプリを避ける 送金を促す連絡やDMに注意する 二段階認証などの基本設定を見直す Phantom(ファントム)ウォレットのよくある質問 Q. Phantomの対応ネットワークはどこで確認できますか? Q. CoincheckからSOLは送れますか? Q. 送金が反映されないときはどうすればいいですか? Q. Phantomの利用料金はかかりますか? Q. Phantomの資産を日本円にするにはどうすればいいですか? Phantom(ファントム)ウォレットとは Phantom(ファントム)ウォレットは、暗号資産を自分で保管・送受信し、DEXやDApps、NFT、ゲームなどのサービスと接続して使うソフトウェアウォレットです。取引所の口座とは異なり、ウォレットの復元フレーズや秘密情報は利用者が管理します。 そのため、使い始める前に「対応している通貨やネットワーク」「受取アドレスの確認方法」「操作時の注意点」を理解しておくと、送金のミスや表示トラブルを減らしやすくなります。ここではPhantomでできることと、対応ネットワークの確認方法を整理します。 Phantomウォレットでできること 暗号資産の保管・送受信に加え、DAppsやDEX、NFTマーケットなどへの接続ができる点が特徴です。利用できる機能はアプリの更新で変わることがあるため、操作時は画面表示や公式案内を確認してください。 Phantomの対応ネットワークの確認方法 対応ネットワークは、Phantomアプリ内のネットワーク表示や公式の案内ページで確認できます。表記や対応状況は変わる可能性があるため、送金前に最新情報を確認しておくと安心です。 また、Phantomが対応していないネットワークに送ると、送金が成功してもPhantom側に表示されないことがあります。代表例として、BSC、Arbitrum、Optimism、Avalanche、Lineaなどは対応外として案内されています。 参照:Supported chains in Phantom Phantom(ファントム)ウォレットの始め方 ここでは、PCとスマホの導入手順、初期設定、復元フレーズの管理ポイントをまとめます。 PCでインストールする PCではブラウザ拡張として利用します。公式サイトから対応ブラウザの拡張機能を選び、インストールしてください。 参照:Phantom公式 スマホでインストールする スマホでは公式アプリをインストールして利用します。偽アプリを避けたい場合は、公式サイトの案内からストアに移動する流れにすると確認しやすくなります。 Phantomウォレットの初期設定 初回起動時にパスワード設定とウォレット作成を行います。画面の案内に沿って進め、受取アドレスを表示できる状態まで進めておくと、Coincheckからの入金手順に移りやすくなります。 復元フレーズの管理で注意したいこと 復元フレーズはウォレットを復元するための重要情報です。スクリーンショットやクラウド保存は避け、紙に書いてオフラインで保管してください。 CoincheckからPhantom(ファントム)ウォレットへ入金する前に確認すること Coincheckの無料登録はこちら 送金前の確認だけで、誤送金や反映遅れのリスクを大きく減らせます。ネットワーク・アドレス・送金条件を整理します。 送金できる通貨とネットワークを確認する Coincheckから送金できる通貨とネットワークは、送金画面の表示や公式FAQで確認します。通貨名が同じでもネットワークが異なることがあるため、送金前に「通貨」と「ネットワーク」をセットで確認してください。 参照:暗号資産送金・受取時の対応ネットワーク ネットワークをそろえる 送金元と送金先のネットワークが一致していないと、着金しないことがあります。Phantom側の受取ネットワークとCoincheckの送金画面のネットワークが一致しているか確認しましょう。 受取アドレスを確認する アドレスはコピー&ペーストで入力し、先頭・末尾の数文字を目視で確認します。手入力は避けましょう。 少額でテストする考え方 初めての送金先には、少額でテスト送金して反映を確認してから本送金すると安心です。 「買ってすぐ外部ウォレットへ入れたい」場合は、購入〜入金をまとめて進められるCoincheck OnRampという選択肢もあります。詳しくは後半の手順で紹介します。 CoincheckからPhantom(ファントム)ウォレットへ送金する手順 Phantom側の受取アドレス確認から、Coincheckでの送金手続き、TxIDの控え方までの流れを紹介します。 Phantom(ファントム)ウォレットで受取アドレスを確認する Phantomの受取画面でアドレスを表示し、コピーします。送金する通貨やネットワークが正しいかも確認してください。 Coincheckで送金先アドレスを登録して送金する Coincheckの送金画面で、通貨とネットワークを確認し、送金先アドレスを登録します。初回の送金先は登録が必要なため、余裕を持って手続きしてください。 1)送金元の通貨を選び、送金手続きに進みます。 2)パスキー認証を行います。 3)送金申請内容を確認します。 4)送金先アドレスを追加します。 5)送金先情報を確認して登録します。 6)送金前の最終確認画面で内容を確認します。 送金後にTxIDを控える 送金完了後は、TxID(取引ID)を控えます。反映が遅い場合は、TxIDを使ってエクスプローラーで状況を確認します。 ETHを送る場合は、Phantom側で受け取りネットワークがEthereumになっているかを確認し、Coincheckの送金画面でも通貨とネットワークの一致を確認してから進めると安心です。Phantomの対応状況は変更される可能性があるため、公式の最新案内も確認してください。 参照:Phantom公式 PCで買ってすぐ外部ウォレットに入れたい人向けの選択肢 購入から外部ウォレットへの入金をまとめて進めたい方向けに、Coincheck OnRampの使い方を簡潔に案内します。 Coincheckの無料登録はこちら Coincheck OnRamp(ウォレットチャージ)|購入してそのまま外部ウォレットへ入れる方法 Coincheck Coincheck OnRampでできること 購入と外部ウォレットへの入金をまとめて進められるため、送金先アドレスの入力やネットワーク選択を手動で行う場面を減らせます。 Coincheckで現在取り扱っている以下の通貨が対象になります。 ETH FNCT(ERC20) SAND(ERC20) WBTC(ERC20) MATIC 使い方の流れ 開始する 通貨と金額を入力する ウォレットを接続する 注文内容を確認する 完了と履歴を確認する 1)開始画面で内容を確認し、入力に進みます。 2)通貨と金額を入力します。 3)画面の鉛筆マークからウォレットを起動して接続します。この接続が送金先の指定になるため、送金先アドレスを手入力する操作はありません。 4)注文内容(ネットワーク/宛先など)を確認して実行します。 5)完了画面で履歴/ステータスを確認します。 OnRampの画面や手順は変更される場合があります。最新の表示に従って操作してください。 送金が届かないときの確認手順 届かない・反映されない場合は、TxIDとエクスプローラーの確認が基本です。原因別に見直しポイントを整理します。 TxIDとExplorerで状況を確認する 送金履歴からTxIDを確認し、ブロックエクスプローラーでステータスを確認します。取引が成功していても、受取側でトークン追加が必要なことがあります。 また、TxID上は成功しているのにPhantom側に表示されない場合は、送ったネットワークがPhantomの対応外でないかも確認します。対応外ネットワークに送った場合、表示されないことがあると案内されています。 受取側でトークンを表示できているか確認する 送金先でトークンが表示されない場合、トークンの追加が必要なことがあります。公式の案内に沿って追加してください。 手続き中や制限に該当する場合の確認ポイント 送金が「手続き中」のまま進まない、または入金直後で移動制限がある場合は、以下のFAQも確認してください。 ・送金が「手続き中」のまま進まない:暗号資産の送金が「手続き中」のまま進みません ・入金・購入後の資産移動と制限:入金・購入後の資産移動と制限内容 ・第三者に送金を求められた:第三者に暗号資産の送金を求められたらご注意ください ・パスキー設定:パスキーの設定方法 Phantom(ファントム)ウォレットの注意点・リスク 偽サイトや詐欺DMなど、送金前後で起きやすいリスクをまとめます。 偽サイトや偽アプリを避ける インストール先は公式の案内を起点に確認します。検索広告やSNS経由のリンクから開く場合は、URLや遷移先が公式かどうかを確認してから進めます。 送金を促す連絡やDMに注意する SNSやDMで送金を指示されるケースは詐欺の可能性があります。少しでも不安がある場合は送金せず、公式FAQを確認してください。 二段階認証などの基本設定を見直す 取引所側の認証設定やパスキー設定を確認し、必要な手続きを済ませておきましょう。 Phantom(ファントム)ウォレットのよくある質問 Q. Phantomの対応ネットワークはどこで確認できますか? A. Phantomの対応ネットワークは公式の対応チェーン一覧で確認できます。送金前に最新情報を確認してください。参照:Supported chains in Phantom Q. CoincheckからSOLは送れますか? A. 現時点では送れません。最新の提供状況は公式FAQで確認してください。参照:SOL(ソラナ)の送金ができない理由 Q. 送金が反映されないときはどうすればいいですか? A. TxIDとエクスプローラーのステータスを確認してください。取引が成功していても、受取側でトークン追加が必要なことがあります。 Q. Phantomの利用料金はかかりますか? A. Phantomアプリ自体の利用は無料として案内されることがありますが、送金やスワップではネットワーク手数料が発生する場合があります。手数料は操作画面で確認してください。 Q. Phantomの資産を日本円にするにはどうすればいいですか? A. Phantom内で日本円に換金するのではなく、取引所へ送金して売却し、日本円として出金する流れになることがあります。送金時は通貨とネットワークの一致を確認してください。
「ソウルバウンドトークン(Soul Bound Token、SBT)」とは、譲渡や売買ができないNFTのことです。 日本語で「魂に縛られたトークン」または「魂に紐付いたトークン」と訳され、トークン発行後は永久的に特定の個人に紐付けられるという特性を持っています。 本記事では、ソウルバウンドトークンの特徴を中心に、活用方法やNFTとの違いなど、ソウルバウンドトークンについて詳しく解説していきます。ぜひ参考にしてください。 この記事でわかること ソウルバウンドトークンとNFTの違い ソウルバウンドトークンの特徴 ソウルバウンドトークンの活用方法 Coincheckの無料登録はこちら 目次 ソウルバウンドトークン(SBT)とは ソウルバウンドトークンとNFTの違い 譲渡性の有無 市場価値の信用価値の性質の違い 発行者と所有者の関係 ソウルバウンドトークンの特徴 受け取り後に送信・送金(譲渡や売買)ができない 分散型ID(DID)のデジタルIDとして利用できる 資産用途外での利用が主となる ソウルバウンドトークンの活用方法 各種証明書への活用 信用データへの活用 許可証への活用 医療記録への活用 ソウルバウンドトークンの将来性 まとめ ソウルバウンドトークン(SBT)とは ソウルバウンドトークン(Soul Bound Token、SBT)は、譲渡や売買ができないNFTであり、「魂に紐付いたトークン」とも呼ばれます。トークン発行後は特定の個人に永久的に結び付けられるという特徴があります。 ソウルバウンドトークンとNFTの違い ソウルバウンドトークンとNFTは、それぞれ他のトークンと置き換えることができない唯一無二である性質(=非代替性)を持っているという点で共通しています。 一方で、2者の間では主に以下の3つが異なる特徴として挙げられます。 譲渡性の有無 市場価値の信用価値の性質の違い 発行者と所有者の関係 それぞれの項目について詳しくみていきましょう。 譲渡性の有無 NFTは所有者が自由に譲渡・売買できるのに対し、ソウルバウンドトークンは発行後に他人へと譲渡できない点が最大の違いです。 NFTは主にアートや音楽、不動産などの資産を市場で取引する目的で発展しました。「あるNFTを所有しているという所有権」を証明することが、NFTの最大の有用性であると言えるでしょう。 一方で、ソウルバウンドトークンは「個人の信用や経歴を証明する」ために存在しています。 一度発行されるとその情報はブロックチェーン上に永続的に結び付けられ、デジタルIDのように機能します。個人の保有するウォレットで信頼性の向上につなげることができます。 市場価値の信用価値の性質の違い NFTはアート作品やゲーム内デジタルコンテンツなどの希少性・人気によって市場での価値が形成されるのに対して、ソウルバウンドトークンは金融資産的な価値を持った取引対象ではありません。 ソウルバウンドトークンは、インターネット上において、実際の社会で得ている「信用」や「信頼」を可視化させる非市場的な価値を持っています。 詳しくは後述しますが、例として、「教育機関が発行する卒業証書」や「出生証明書」などの各種証明書においてソウルバウンドトークンが活用されることが挙げられます。これによって、ブロックチェーン上で個人の社会的信用を示すことができるようになるのです。 発行者と所有者の関係 NFTの場合、譲渡・売買が成立した時点で所有権は発行者から移り、その時点で発行者と所有者の関係は切れますが、ソウルバウンドトークンでは、発行者と所有者の関係が永久的に続きます。 つまり、発行元の信頼性がそのままトークンの信頼性へとつながり、これがソウルバウンドトークンの特徴の一つと言えます。 ソウルバウンドトークンの特徴 ここでは、ソウルバウンドトークンの特徴を以下の3つの視点から解説します。 受け取り後に送信・送金(譲渡や売買)ができない 分散型ID(DID)のデジタルIDとして利用できる 資産用途外での利用が主となる 受け取り後に送信・送金(譲渡や売買)ができない 先にも述べた通り、ソウルバウンドトークンは受け取った後は譲渡や売買ができません。 譲渡や売買ができないということは、取得後は個人のウォレットに情報が永久に結び付けられるということです。 そのため、学歴などの経歴に関する証明書や金融市場における信用力といった、個人の存在証明(アイデンティティ)に活用することができます。 分散型ID(DID)のデジタルIDとして利用できる 分散型IDとは、ユーザー自身が自分の保持しているデジタルアイデンティティ(デジタルID)情報をコントロールすることができる仕組みです。 ソウルバウンドトークンはこの分散型IDのデジタルIDとしての役割を持ち、トークンの所有者が「トークンの情報に誰がアクセス可能か」を制御できる場合があります。 デジタル世界において、自身が何者なのかを証明するアイデンティティとなるのです。 資産用途外での利用が主となる トークンという名前から、ビットコインなどのほかの暗号資産のように金融資産としての役割が連想されるという方も少なくないでしょう。 しかし、ソウルバウンドトークンは資産としての価値よりも、個人の学歴・職歴・資格など社会的信用の裏付けとなる信用を証明するための手段としての利用が主に想定されています。 ブロックチェーンを用いて改ざん不可能なデータを示すことで、情報の信頼性を担保することができます。 ソウルバウンドトークンの活用方法 ソウルバウンドトークンが個人の存在証明に活用できることはすでに前述した通りです。 ソウルバウンドトークンの具体的な活用方法について解説します。 各種証明書への活用 ソウルバウンドトークンの活用方法としてよく挙げられるのが、卒業証明書や職務経歴書などの各種証明書です。 特に、紙での発行が主体である卒業証明書が、ソウルバウンドトークンを利用してデジタル発行となった場合、就職活動における採用プロセスをより効率的に行えるようになる可能性があります。 また、経歴の偽造や改ざんのリスクも低減できます。 信用データへの活用 ソウルバウンドトークンにて、個人の支払い能力などの金融的な与信情報や、企業の在籍証明書、卒業証明書などの信用データを一括で保持することで、ローン借り入れや融資における信用力を担保することができます。 ソウルバウンドトークンでは、個人の経歴や実績を偽造・改ざん不可能な形で発行できるため、Web3時代の新たな信用基盤としての活用が期待されています。 許可証への活用 運転免許証やパスポートなどの公的機関が発行する許可証も、各種証明書と同様、これまで紙ベースで発行されてきたため、常に偽造や改ざんのリスクを抱えていました。 ソウルバウンドトークンを活用し、これらの情報をブロックチェーン上で管理することで、データ偽造や改ざんが困難になります。 さらに、ソウルバウンドトークンの技術を導入することで、許可証をオンライン上で管理できるようになるため、市民の利便性の向上が期待されています。 医療記録への活用 個人の疾病歴や処方データ、ワクチン接種情報などの医療記録をソウルバウンドトークンとして保有することで、データの改ざんや不正共有を防ぎつつ、患者本人が安全にデータを管理できます。 さらに、転院や医師間の引継ぎなどをスムーズに行うことが可能になるでしょう。 本人確認を含めた情報の伝達における煩わしさを、ソウルバウンドトークンのみで解消することができます。 ソウルバウンドトークンの将来性 ソウルバウンドトークンを用いた分散型IDやデジタルIDによるアイデンティティの管理は、社会的インフラが整っている先進国に居住する我々にとって、メリットが薄いと感じることもあるでしょう。 しかし、発展途上国などでは国や自治体などの公共機関が発行するアイデンティティ(ID)に信頼ができないといった問題があります。日本での戸籍のような仕組みによる住民管理が不十分であるため、公共機関が発行するIDであっても、汚職やなりすましにより、十分に信頼に値しない可能性があるのです。 そして、そのような出自の人の就労機会では、出自を理由にIDの信頼性が担保できない可能性を考慮し、機械的にエントリーを拒否する場面があるといわれています。 そのため、ソウルバウンドトークンなどの信頼性が高い分散型IDを活用することで、就労機会などの平等性の担保等ができる可能性があるのです。 まとめ ソウルバウンドトークンとは、「譲渡や売買ができないNFT」のことです。 魂に縛られたトークン、あるいは、魂に紐付いたトークンという名前の通り、トークン発行後はある特定のユーザーに永久的に紐付き、個人の存在証明に役立ちます。 ほかの暗号資産やNFTなどのデジタル資産とは異なり、ソウルバウンドトークンには金融資産のような市場価値はありません。一方で、ソウルバウンドトークンの活用が進み、ソウルバウンドトークンが発行されたプラットフォームは知名度や信頼性が向上し、より利用者が増える可能性もあるでしょう。 ソウルバウンドトークンは、仮想世界において「信用」や「信頼」を担保するための信用価値を提供する存在なのです。 今後、ソウルバウンドトークンを各種証明書や信用データなどに活用することで、各情報の信頼性が向上し、個人情報を求められるような手続きがよりスムーズに進むようになることが期待されています。
インターネットが急速に発展している今、オンライン上における個人情報のやり取りは日々当たり前に行われています。 それに伴って、情報漏洩や不正アクセスなど、プライバシーを脅かす問題も顕在化してきました。 これまでのデジタル社会では、企業や行政が個人個人のユーザーIDを発行する中央集権的な管理体制が主流でしたが、近年は「分散型ID(DID)」という新たな概念が注目を集めています。 本記事では、分散型IDやその特徴、メリットなど、分散型IDについて体系的に解説します。 この記事でわかること 分散型IDが注目される背景 従来型のID・中央集権型IDと分散型IDの違い 分散型IDとブロックチェーンの関連について 分散型IDの活用事例 Coincheckの無料登録はこちら 目次 分散型ID(DID)とは 自己主権型アイデンティティ(SSI:Self-Sovereign Identity)という場合もある 分散型IDが注目される背景 従来型のID・中央集権型IDと分散型IDの違い 分散型IDの仕組み 分散型IDとブロックチェーンの関連について DID/VC(Verifiable Credential)の関連性について 分散型IDのメリット 異なるシステム間で相互運用性を持たせられる IDを自己管理できるプライベート性の高さがある システム障害が起きにくい 分散型IDのデメリット ユーザーに高いリテラシーが求められる 技術導入が複雑 分散型IDの活用事例 【慶応義塾大学】分散型IDを用いた証明書関連の実証実験 【大阪・関西万博】シグネチャーパビリオンでの「null²」の展示 【ワールドコイン】虹彩による個人認証 まとめ 分散型ID(DID)とは 分散型IDとは、Decentralized Identityを日本語で訳したもので、DIDと略されることもあります。 従来のシステムでは、中央集権的な存在である政府や企業、オンラインサービスなどが主体・管理者となって、私たち利用者の身元情報や証明書などの個人情報を管理し、保管してきました。 これらの情報は管理者のサーバーに保管・管理されているため、利用者側の制限を受けないことが特徴です。それゆえに、管理者側のサーバーに脆弱性があったり、不適切な情報管理をされていたりした場合には、情報漏洩や悪用などの問題が発生します。 こうした問題があるなか、分散型IDの技術の登場によって、利用者の情報を管理する中央集権的存在のシステムに依存しない、サービス利用者自身によるデジタルアイデンティティ情報の所有・管理を実現することが期待されています。 自己主権型アイデンティティ(SSI:Self-Sovereign Identity)という場合もある 分散型IDと密接に関連する概念として、自己主権型アイデンティティ(Self-Sovereign Identity、SSI)があります。 これは「アイデンティティ情報(Identity)は、個人(Self)がSovereign(主権者)である」という考え方のことです。 自己主権型アイデンティティは概念・考え方であり、「自己主権型アイデンティティを実現するための技術」が分散型IDであると言えるでしょう。 分散型IDが注目される背景 近年、SNSやECサイト、行政サービスに至るまで、様々な分野におけるデジタル化が進展しており、オンライン上での本人確認や個人情報管理の重要性が急速に高まっています。 個人情報の中には秘匿性の高いものも含まれており、それらの情報を複数のサービス提供者がそれぞれ異なる方法で管理しています。 先にも触れたように、こうした中央集権的な仕組みでは、 情報漏洩で多くの個人情報が流出するリスクがある 同一人物であるにもかかわらず、サービスごとに本人確認や登録を繰り返す必要がある 個人の判断で自身のデータを事由に管理・移転できない などの課題が多く残されています。 このような状況のなか、「アイデンティティ情報を本人が自ら管理・保管する」分散型IDの仕組みが、利用者のプライバシー保護と利便性の両立を可能にする新しいアプローチとして注目され始めています。 従来型のID・中央集権型IDと分散型IDの違い 従来型のID・中央集権型IDでは、行政や各種プラットフォームなどの管理者が、氏名・メールアドレス・住所・パスワードなどといった利用者のアイデンティティ情報を一元的に管理・保管してきました。 例として、SNSやECサイトなどのログイン情報は、事業者(管理者)のサーバーに保存され、利用者はその管理のもと、本人かどうかの認証を受けることなどが挙げられます。 分散型IDを導入することで、アイデンティティ情報を管理する主体が「管理者から利用者本人」へと移ります。 これが、従来型のID・中央集権型IDと分散型IDの最大の違いです。 分散型IDの仕組み 分散型IDは、Webに関する各種技術を標準化するために設立された非営利団体「World Wide Web Consortium(W3C)」によって定められた分散型IDの規格に従って生成された識別子です。 生成された分散型IDは一意の、つまり唯一無二の識別子であり、従来のメールアドレスやユーザーIDといった管理者サーバーに依存する識別子とは異なります。 World Wide Web Consortiumによると、分散型IDは特定のルールによって生成されており、「スキーマ」「DIDメソッド」「DIDメソッド固有の識別子」の3要素から構成されると定義されています。 分散型IDとブロックチェーンの関連について 分散型IDは、利用者の署名情報や公開鍵などの基本的な情報が含まれているデータ「DIDドキュメント」に紐付けられています。そして、このDIDドキュメントの多くはブロックチェーン上に保管されています。 サービス提供者はブロックチェーンを介してそれぞれのアイデンティティ情報の正当性を検証することができ、これによって中央集権的組織を介する必要なく、本人確認が可能となるのです。 ブロックチェーン上に格納したデータは改ざんが極めて困難であるため、ブロックチェーンは分散型IDの信頼性を担保するための重要な技術と言えるでしょう。 DID/VC(Verifiable Credential)の関連性について DID/VCとは、Decentralized Identifier(分散型識別子、DID)とVerifiable Credential(デジタル証明書、VC)という別々の技術を組み合わせたデジタルIDのことです。 例えば、ある人物を識別するのがDIDであり、その人が「ある大学を卒業している」「この企業に在籍している」という事柄を証明するのがVCです。 DIDとVCは必ずセットで利用されるわけではありませんが、両者を組み合わせることによって、メリットがより際立つことがあるため、DID/VCとして利用される場合があります。 詳しくは後述しますが、大阪・関西万博では、実際にDID/VC技術を顔認証システムに活用した展示がされていました。 分散型IDのメリット 分散型IDは従来の中央集権的管理方法の課題を解決する技術として注目を集めていますが、大きなメリットとしてセキュリティやプライバシーの向上、利便性の向上などが挙げられます。 ここでは、分散型IDのメリットを、 異なるシステム間で相互運用性を持たせられる IDを自己管理できるプライベート性の高さがある システム障害が起きにくい 上記の3つの視点から詳しく解説します。 異なるシステム間で相互運用性を持たせられる 分散型IDの大きなメリットは、プラットフォームが異なる場合でもシームレスに運用できる点です。 従来の仕組みでは、各サービスがそれぞれ独自の認証システムを導入しているため、利用者はサービスごとにユーザーIDやパスワードなどの情報を設定・管理する必要がありました。 利用者はパスワード紛失や漏洩のリスクを抱えつつ、複数のアカウントを管理しなければならず、決してスマートな管理方法とは言えない方法です。 分散型IDでは、World Wide Web Consortiumによって定義された規格に基づいてDIDが生成されるため、一回作成したDIDを、高い安全性を保ちつつ様々なサービスに再適用することができるようになります。 これによって本人確認がよりスムーズに行え、利用者の利便性向上が期待されています。 IDを自己管理できるプライベート性の高さがある 分散型IDは、IDを自己管理できるプライベート性の高さがあるという特徴もあります。 従来の方法では、「利用者のどのような情報をどのように管理するか」は、管理者側が一方的に取り決めていたため、自分の情報にも関わらず、利用者には情報をコントロールする手段がありませんでした。 一方で、分散型IDでは、中央管理者が存在しないため、情報の公開範囲や相手を自身でコントロールできます。 必要最低限の情報提供のみで済むため、過剰な個人情報の開示をする必要がなくなり、プライバシー保護強化につながります。 さらに、分散型IDでは「ゼロ知識証明(Zero-Knowledge Proof)」という暗号技術を用いることで、特定の情報を保持していることを証明する際に、その情報を開示する必要なく、「条件を満たしていること」だけを証明することも可能です。 システム障害が起きにくい 中央集権的なシステムでは、サーバー側のシステム障害によってログイン障害が起きたり、アカウントが乗っ取られたりすると、利用者はそのサービスを利用できなくなってしまうというリスクがあります。 一方で、分散型IDはブロックチェーン技術によって分散して管理・保存されているため、特定のサーバーがダウンしてログインできなくなるといったリスクを大幅に低減することが可能です。 分散型IDのデメリット 分散型IDにはプライバシー保護やセキュリティ向上などの観点からメリットが大きいですが、デメリットも一部存在しています。 ここでは、分散型IDのデメリットを、 ユーザーに高いリテラシーが求められる 技術導入が複雑 上記の2つの視点から詳しく解説します。 ユーザーに高いリテラシーが求められる 分散型IDでは、中央管理者がパスワードなどの管理や本人確認を利用者の代わりにやってくれる従来の方法と異なり、利用者自身で秘密鍵などを管理する必要が出てきます。 秘密鍵は分散型IDの認証に不可欠な情報であり、管理における不始末はすべて利用者本人の責任となります。 万が一自身の分散型IDや秘密鍵を紛失した場合、IDに紐付けられているデータやそれにアクセスする権利を失う可能性があることは、理解しておかなければなりません。 分散型IDを取り扱う際には、分散型IDやそれに関連する知識について高いレベルが要求されることは、念頭に置いておきましょう。 技術導入が複雑 World Wide Web Consortiumによって分散型IDの基本的な仕様は定義されているとはいえ、実際に運用するにあたっての方法は標準化に至っていません。 各種プラットフォームやブロックチェーンごとに独自の規格が採用されているケースもあるため、相互運用性を確保するには、分散型IDに関連するすべての規格を標準化する必要があります。 このような問題に対処するために、業界ではすでに異なる規格同士でもスムーズにID利用ができるような技術開発が行われています。 今後、分散型IDの標準化が進み相互運用が実現されれば、社会システムにおけるデジタル化が促進されより利便性が向上するでしょう。 分散型IDの活用事例 分散型IDは、世界各国で実証実験や実装が進められており、日本においても教育機関・企業・民間プロジェクトなどで導入が始まっています。 ここでは、異なる分野における代表的な取り組みとして、慶應義塾大学、大阪・関西万博、ワールドコインの3つの事例を紹介します。 【慶応義塾大学】分散型IDを用いた証明書関連の実証実験 慶応義塾大学は企業と協力し、次世代デジタルアイデンティティ基盤の実証実験を2020年10月から開始しています。 具体的な内容は、「在学証明書や卒業見込証明書をスマートフォンアプリへ発行する」といったものです。 各種証明書を発行したい場合、従来だと大学の教務窓口に出向き、学生証の提示や申請書の記入など諸手続きを行う必要がありました。 今回の実証実験は、その煩雑さを解消し、在学生および卒業生がオンラインで各種証明書を入手できるようにするためのデジタルアイデンティティ基盤について、機能や標準化などの検証を行うものです。 さらに、「就職活動を行う学生に対してスマートフォンアプリにて卒業見込証明を発行し、採用企業に成績証明書や卒業見込証明書を提供するといった民間企業との連携」や「転校や編入に伴う地域・国をまたいだ大学間の情報連携」も考慮されています。 また、将来的には、ショッピングにおける決済システムや通学定期などの商用システムとの連携による学生割引の適用などにも拡大させることで、学生の利便性向上へとつながることが期待されています。 【大阪・関西万博】シグネチャーパビリオンでの「null²」の展示 2025年4月13日に開催された大阪・関西万博のシグネチャーパビリオン「null²」では、来場者が自律的に情報開示を行えるように、NECの顔認証技術を使用したDID/VCソリューション「NEC Digital Identity VCs Connect」を導入し、分散型IDに関する展示をしました。 NEC Digital Identity VCs Connectは、利用者の顔画像をVC(デジタル証明書)化し、改ざんできない形でスマートデバイスのウォレットに格納することで、本人であることの信頼性を担保し、なりすましなどの不正を防ぐために機能しています。 DID/VCとして顔認証技術を組み合わせることで、デジタルの世界でも高い信頼性とセキュリティを実現できるとされています。 【ワールドコイン】虹彩による個人認証 ワールドコイン(Worldcoin/WLD)とは、ChatGPTを提供するOpenAI社のCEOが手掛けた暗号資産です。 ワールドコインには、虹彩スキャン端末「Orb(オーブ)」を活用した生体認証と、本人証明に基づいて発行される唯一無二の「World ID」が導入されています。 これにより、ボットやAIではない実在する人間によるアクセスや取引であることを保証し、匿名性を維持しつつオンライン上で個人認証を行うことができます。 まとめ 分散型ID(Decentralized Identity、DID)は、これまでの中央集権的なID管理手法の課題を解決するための画期的な技術です。 普及するには利用者側のリテラシー向上や、標準化などの一定の問題はあるものの、教育機関や企業を中心に、現在、実用化に向けた環境整備が整えられています。 今後ますますデジタル化が進むなか、私たちの暮らしにおける利便性が分散型IDによって向上していくことが期待されています。
暗号資産(仮想通貨)スイ(SUI)は、急成長を遂げています。スイが気になっている人もいるでしょう。スイがどんなものなのか詳しく知りたい人もいるかもしれません。 本記事では、暗号資産(仮想通貨)スイ(SUI)の特徴や将来性を解説します。また、購入方法などもお伝えするので、ぜひ参考にしてみてください。 目次 暗号資産(仮想通貨)スイ(SUI)とは 暗号資産(仮想通貨)スイ(SUI)の特徴 高いスケーラリビティ性能 元Facebook・Metaのメンバーが開発 DAG(有向非巡回グラフ)を搭載している スイ(SUI)の将来性 GREE、ORACLE Red Bull RACING、Alibaba Cloudなどとパートナーシップ DeFiに高いTVLを持っている Meta系の競合プロジェクト・アプトス(APT)がある スイ(SUI)の買い方・購入方法 スイ(SUI)の注意点・リスク ボラティリティ(価格変動)が大きい 競合プロジェクトのアプトス(APT)の存在 スイ上のDAppsのハッキング まとめ 暗号資産(仮想通貨)スイ(SUI)とは スイとは、Mysten Labs社が開発したレイヤー1のブロックチェーンであり、ネイティブ暗号資産が「SUI」です。 スイは、ガス代の支払いやステーキングと呼ばれるブロックチェーンの維持に貢献することで得られる報酬にも対応しています。 従来のブロックチェーンは、処理速度が遅く、手数料が高額なところが問題点でした。しかし、スイは処理速度の速さを低コストで提供し、多くのアプリケーション開発に対応することを目標にしています。 暗号資産(仮想通貨)スイ(SUI)の特徴 スイ(SUI)の特徴は、「高いスケーラリビティ性能」や「元Facebook・Metaのメンバーが開発している点」、「DAGを搭載している点」が挙げられます。暗号資産(仮想通貨)スイ(SUI)の特徴をさらに詳しく見ていきましょう。 高いスケーラリビティ性能 スイ(SUI)は、高いスケーラリビティ性能が特徴的です。スケーラリビティとは、利用者数や処理量が増加したとしても、柔軟に対応できる能力のことです。システムの規模や負荷が大きくなったとしても、性能や処理速度を落とすことなく対応します。 イーサリアムの処理能力が毎秒約25件であるのに対し、スイは毎秒約30万件です。 参照:Sui公式 スイの高いスケーラリビティ性能のポイントは、「取引履歴を記録するためのデータの塊であるオブジェクトのデータモデル」や「コンセンサスを部分的に省略する点」です。 従来のブロックチェーンであるイーサリアム(ETH)などは、取引を一列に処理しています。そのため、処理速度に限界がありました。 スイは、別の電子的な通貨として管理し、独立して履歴を追跡するため、同時処理が可能となり、高いスケーラリビティ性能を保てます。 つまり、利用者1から2への送金と利用者3から4への送金が同時処理され、取引に順序を付けずに済みます。スイは、従来のようなコンセンサスを部分的に省略し、取引データが正しいかどうかの判断が瞬時に可能です。 元Facebook・Metaのメンバーが開発 暗号資産(仮想通貨)スイ(SUI)は、元Facebook・Metaのメンバーが開発しています。 Facebook・Metaには立ち上げ当初の名称で「Libra」という暗号資産プロジェクトが存在していました。Libraは「Diem」と改称してプロジェクトが継続していましたが、規制等の影響によりプロジェクトが断念。その後、プロジェクトメンバーが独自で暗号資産・ブロックチェーンを開発しており、スイ(SUI)だけでなくAptos(アプトス)などのプロジェクトが派生しています。 なお、スイ(SUI)ではスイネットワークを補助するための企業として、2021年にミステンラボが立ち上げられました。 DAG(有向非巡回グラフ)を搭載している DAGに関する論文はAptosなどと共著で発表していることもあり、Diem系のブロックチェーンがDAGを重視しています。 スイは、DAG(有向非巡回グラフ)を搭載しているため、効率的にデータ管理をしています。DAG(有向非巡回グラフ)とは、暗号資産に活用できる新しい技術理論です。DAG(有向非巡回グラフ)の特殊なデータ構造によって、全ての取引データを複数同時に処理が可能なため、ブロックチェーンよりも高速な取引処理に役立っていると言えます。 スイ(SUI)の将来性 スイ(SUI)は、元Facebook・Metaのメンバーが開発したこともあり、注目されやすい暗号資産といえます。 スイ(SUI)の将来性に関わる事例を解説します。 GREE、ORACLE Red Bull RACING、Alibaba Cloudなどとパートナーシップ スイ(SUI)は、GREE、ORACLE Red Bull RACING、Alibaba Cloudなどとパートナーシップを提携しています。GREEは、日本のソーシャルゲームの会社であり、「インターネットを通じて世界をより良くする」というスローガンを掲げている会社です。GREEは、100%子会社のREALITYを通じて、ブロックチェーンゲームの開発とWeb3事業への取り組みを進めています。 ORACLE Red Bull RACINGは、オーストラリアの飲料メーカーのレッドブルが所有するF1チームです。世界中のファンとチームを結びつけることを目的に、ブロックチェーン技術を取り入れてきました。ユーザーの満足度向上を目指し、より魅力的なものになるだろうと予想しています。将来的には、全世界のファンに喜んでもらえるようなデジタル体験を構築するでしょう。 Alibaba Cloudは、Alibabaグループのクラウドコンピューティング部門として設立されました。スイ(SUI)とAlibaba Cloudは、Move言語向けのAI搭載コーディングアシスタントを公開し、ブロックチェーン開発の効率性がアップしたり、セキュリティが向上したりしました。 暗号資産市場は変動的ですが、スイ(SUI)はAI主導の開発者ツールに力を注いでおり、長期的な目線を持ち合わせているといえます。 DeFiに高いTVLを持っている スイ(SUI)は、DeFiに高いTVL(Total Value Locked)を持っており、スイ(SUI)ネットワーク上で多くの暗号資産が活用されていることがわかります。 DeFiは、分散型金融のことであり、その分散金融上にある資金量であるTVLによって評価の測定が可能です。TVLが高いほどユーザーのプラットフォームに対する信頼感が高いことを意味しています。 Meta系の競合プロジェクト・アプトス(APT)がある Meta系の競合プロジェクトにはアプトス(APT)があります。アプトス(APT)は、Meta社のDiemプロジェクトから派生したメンバーによって開発されたレイヤー1ブロックチェーンのプロジェクトです。アプトス(APT)とスイ(SUI)の共通点は、プログラム言語であるMoveを基盤としている点になります。 仕様や設計思想などに共通点が多いため、アプトス(APT)の今後の動向に着目する必要があるでしょう。 スイ(SUI)の買い方・購入方法 スイ(SUI)は国内外の暗号資産取引所で購入することができます。 国外の暗号資産取引所で購入するためには、まずCoincheckなどの日本円から暗号資産を購入できる取引所で暗号資産を購入し、その暗号資産を国外の取引所へ送金して購入する流れになります。 ※2025年9月時点で、Coincheckではスイ(SUI)を取り扱っていません。 Coincheckははじめて暗号資産を取引する人でも扱いやすい取引所となっているため、これから暗号資産取引を行う人にもおすすめの取引所です。 下記にてCoincheckの利用方法・登録方法を解説しています。 スイ(SUI)の注意点・リスク 投資家から注目が集まっているスイ(SUI)ですが、注意点やリスクも存在します。 この章では、スイ(SUI)のもつリスクや、暗号資産一般にも関連するリスクを紹介します。 ボラティリティ(価格変動)が大きい スイ(SUI)だけでなく、一般的に暗号資産はボラティリティが大きいため、価格が下落時の下落幅も大きくなる傾向にあります。 大きな価格下落は投資家にとって心理的負担の増大につながるため、あらかじめボラティリティに備えた対策を講じる必要があります。 競合プロジェクトのアプトス(APT)の存在 先述のとおり、スイ(SUI)は旧Facebook・Meta社のDiemから派生したプロジェクトです。Diemからはスイ(SUI)だけでなく、アプトス(APT)も派生しており、設計思想や使用技術等が似ているプロジェクトです。 そのため、プロジェクトへの需要が競合し、互いの需要が大きく成りきらない場合も考えられます。 一方で、競合プロジェクトの存在により技術開発等により注力される可能性もあるでしょう。 スイ上のDAppsのハッキング スイでは、2025年9月時点で、ブロックチェーンに対するハッキングなどの攻撃が成功した例や、脆弱性の発露がなされたことがありません。 しかし、スイ上のDAppsで、最大級の規模であったDEXのCetusがハッキングを受けたことがあります。スイのブロックチェーンには影響がなくとも、ブロックチェーン上にある需要の大きなDAppsが攻撃されることで、スイ(SUI)の流動性が低下したり、価格低下につながったりすることがあります。 まとめ スイ(SUI)は、元Facebook・Metaのメンバーが開発した次世代のブロックチェーンとして注目されています。 処理速度の速さを低コストで提供し、多くのアプリケーション開発に対応しており、将来的にさらに成長していく可能性が予想されるでしょう。 なお、スイ(SUI)は、ローンチされて比較的新しく、将来的に予想外の出来事が起きたり、不具合が発見されたりするケースもゼロではない点にも気を付けながら、スイ(SUI)の取引を検討してみてください。
近年「もっと自由に暮らしたい」という思いから、FIREを目指す人が増えています。FIREの手段には、株式や投資信託、不動産の保有などさまざまな方法がありますが、暗号資産によるFIREも注目されています。 この記事では、FIREの概要やメリットとデメリット、暗号資産でFIREするときの注意点などを解説します。これから暗号資産でFIREを目指したいという方は、ぜひ最後までお読みください。 この記事でわかること 暗号資産でFIREは可能か FIREが注目される理由 暗号資産でFIREを行うメリット 暗号資産でFIREした場合の注意点 Coincheckの無料登録はこちら 目次 FIREとは FIREとアーリーリタイア・セミリタイアの違い 暗号資産でFIREは可能か 直近のビットコインの値動きについて FIREが注目される理由 終身雇用制度がなくなりつつある 働き方やワークライフバランスの意識が変わってきている 日本の経済成長率の低下が起こっている FIREで必要な資金計画シミュレーション 資金計画には旅行や娯楽、ライフイベントなどを加味する 固定費を削減することも検討する 暗号資産でFIREを行うメリット 値動き(ボラティリティ)が大きく適切な投資行動の結果が出やすい 時間を自由に使うことができる 若い時間を自分に使うことができる 会社等の人間関係から解放される 居住地を自由に選択できる 暗号資産でFIREした場合の注意点 支出の増加 適切なタイミングでの利確を行えない いつまでも急騰を続けるわけではない チャート・相場に付きっきりになる 一般的なFIREのデメリットや注意点、リスク 時間を持て余す 人間関係が希薄になり孤独感を感じる インフレ等に対応を行う必要がある 長期的な資産運用・資産価値維持の戦略が必要 社会的信用を得にくい まとめ FIREとは FIREとは、経済的な自立と早期リタイアを指す「Financial Independence, Retire Early」の略語です。FIREでは、資産運用で金融所得を得ることが想定されているため、後述するアーリーリタイアやセミリタイアと比較して、資産運用の知識や経験が必要です。 似た用語で「アーリーリタイア」や「セミリタイア」という言葉についても解説します。 FIREとアーリーリタイア・セミリタイアの違い アーリーリタイアとセミリタイアは非常に似ている言葉で、セミリタイアはアーリーリタイアの一カテゴリだといえます。 アーリーリタイアは蓄財し早期に仕事から撤退することを指しますが、アーリーリタイアでは完全に仕事を辞める完全リタイアと、仕事を続けるセミリタイアのふたつが存在します。 セミリタイアとは、完全に仕事をやめるわけではなく、十分な資産・貯蓄などを築き上げたうえで、仕事を人生の主軸に置かない生活をすることです。仕事を完全に辞めることを指さない場合が多いです。 暗号資産でFIREは可能か 暗号資産は成長中の市場であり、適切な投資行動を行うことで、FIREにつながるような結果をもたらす可能性があるでしょう。 一方で、FIREを意識する場合では、資金の安定性は不可欠です。暗号資産市場は値上がりが大きい反面、値下がり率もかなり大きいため、FIREに必要な資金を確保でき次第、適切な資金管理を行い、より安定性の高い資産運用を行うことが賢明だといえます。 Coincheckの無料登録はこちら 直近のビットコインの値動きについて BTC_JPY 上の図は、ビットコインの発行が開始されてから2025年8月現在に至るまでの価格推移を表したものです。 暗号資産は成長中の市場であり、適切な投資行動をおこなえば利益を出せる可能性はあるでしょう。 一方で、FIREを意識する場合では、資金の安定性は不可欠です。暗号資産市場は値上がりが大きい反面、値下がり率もかなり大きいため、セミリタイアに必要な資金を確保でき次第、適切な資金管理をおこない、より安定性の高い資産運用をするのが望ましいでしょう。 FIREが注目される理由 経済的な自立と早期リタイアを目指すFIREは、ここ数年で一気に注目度が上がっている生き方です。ここでは、なぜ今FIREが注目されているのかについて、3つの観点から説明します。 終身雇用制度がなくなりつつある これまでは定年まで同じ企業で雇用され続ける終身雇用制が一般的でしたが、最近では、日本経済の低迷や成果報酬型の採用などを背景に、この制度が崩壊しつつあります。 このような時代のなかで、不安定で不確実な社会で生きていく方法のひとつとして、会社に頼らずに自身の生活を守るFIREを検討する方が増えたのかもしれません。 働き方やワークライフバランスの意識が変わってきている 人生100年時代と言われる今、多様性が認められる社会のなかで、さまざまな働き方やライフスタイルを選択する人が増えてきています。 この動きに伴い、自分の人生や将来を改めて見つめ直すことで、早期リタイアという選択肢も浮かんでくるのでしょう。 日本の経済成長率の低下が起こっている 日本経済が低迷していることに伴い、経済成長率の低下が起こっています。そうしたなかで物価高や賃金が上がらないことに不安や危機感を抱き、自分で資産形成するという動きが増えてきたのかもしれません。 FIREで必要な資金計画シミュレーション FIREを実現するためには、将来の生活を支える資金計画を細かく立てておかなければいけません。そこで、資金計画を考える際のポイントを2つ紹介します。 資金計画には旅行や娯楽、ライフイベントなどを加味する 早期リタイアすると、これまで働いていた時間が自分に使える時間となり、旅行や習い事、趣味などを楽しむ時間が増えます。また、将来は孫ができたり、自宅をリフォームしたりするなどのライフイベントも起きるかもしれません。 そのため、最低限の生活費だけでなく、さまざまなイベントやそこにかかる費用まで加味しておくと、充実したFIRE生活が送れるでしょう。 固定費を削減することも検討する 都心の賃貸住宅ではなく、田舎の庭付き中古戸建を検討するなど。庭付き物件なら家庭菜園で食費を圧縮することもできるため、柔軟な発想で固定費削減を考えてみましょう。物価の安い海外へ移住することも手段の一つです。 暗号資産でFIREを行うメリット FIREの1番のメリットは、さまざまな面で自由になれることです。ここでは、FIREで手に入る5つのメリットについて解説します。 なお、暗号資産の投資にはメリットだけでなくリスクも付随します。後の章で解説している、暗号資産でFIREした場合の注意点や一般的なFIREのデメリットや注意点、リスクも十分にご確認ください。 値動き(ボラティリティ)が大きく適切な投資行動の結果が出やすい 暗号資産は値動き(ボラティリティ)が大きいため、適切な投資行動をとれた場合、FIREに必要な資金をほかの金融商品と比べて早く手にできる可能性があります。 また、成長中の市場であるため先行者利益を獲得できる可能性もあり、小額からでも結果につなげることができる市場だといえるでしょう。 なお、暗号資産には価格が変動するリスクや資産が減少するリスクがあり、ブロックチェーンの障害や取引所のメンテナンス、そのほかのリスクが発生するため、投資時には十分な注意が必要です。 時間を自由に使うことができる FIREでは、仕事から完全に引退するため、自分の時間が大幅に増加します。何をするのも自分の自由です。 家族と過ごしたり、学び直しやボディメイクなどの自分磨きをしたりするなど、やりたいことや好きなことに時間を使えるようになります。 一方で、暗号資産に関する情報収集は常に欠かせないことは念頭に置く必要があります。 若い時間を自分に使うことができる 一般的に定年まで働けば60代になり、そこからやりたいことを始めようとしても、体力や気力が落ちていて難しいというケースは少なくありません。 一方で、30代など若いうちにFIREできれば、体力や気力が満足にあるうちに好きなことを楽しめるため、人生の充実度を高められます。 会社等の人間関係から解放される 働いていると、どうしても気が合わない人がいたり、気が進まない会に参加したりする必要があり、ストレスを感じやすくなります。しかし、FIREすることで今までのコミュニティや団体から離れられるため、苦手な人と付き合う必要がなくなるでしょう。 居住地を自由に選択できる 会社を離れることで通勤がなくなり、活動エリアを制限する必要がなくなるため、好きな場所で暮らせます。たとえば、都会から田舎に移り住んだり、資金的な余裕があれば、いくつかの拠点を転々としたりして生活することも可能です。 Coincheckの無料登録はこちら 暗号資産でFIREした場合の注意点 短期間で激しい値動きを起こす暗号資産には、セミリタイアに必要な資金を入手できる可能性があるといえるでしょう。しかし、暗号資産でセミリタイアを行った場合、通常のセミリタイアよりも注意すべき点が存在します。 支出の増加 暗号資産は比較的短期間で急な値動きが発生するため、一時的に含み益や利益がかなり大きくなることがあります。そのため、相場が好調なときに贅沢をしてしまうと、生活レベルを下げることが困難になり、セミリタイアに必要な資金が当初の想定よりも高額になってしまう可能があります。 適切なタイミングでの利確を行えない 暗号資産は暴騰時には、どこまでも相場が上がっていくような感覚になる投資家も少なくありません。 もっと上がるかもしれないという投資家心理で利確を行うことができず、含み益から比較すると思っていたよりも利益が大きくならなかったということになりかねません。セミリタイアを検討して暗号資産投資を行う際は、必要な資金をあらかじめ決めたうえで、利確を行ったほうが最終的にはよい結果になることがあるでしょう。 いつまでも急騰を続けるわけではない ビットコインやイーサリアムをはじめとする暗号資産市場は年々成長しており、価格も上昇傾向にあります。くわえて、世界情勢や権力者の発言などをきっかけに価格が急騰するケースも少なくありません。 しかし、この動きがいつまでも続くとは限らないため、急騰を想定した資金計画を立てるのは危険です。暴落の可能性も考慮して、安定性の高い運用をおこないましょう。 チャート・相場に付きっきりになる 暗号資産を運用していると、チャートや相場が気になるという方もいるでしょう。しかし、チャート画面に張り付く生活が続くようでは、FIREをする意味が薄れてしまいます。 そもそもFIREとは、自由を手に入れる方法のひとつです。せっかくできた時間をすべて資産運用に使うのであれば、また自由が制限されてしまいます。 資産運用も大切ですが、まずは自分のために時間を使うようにしましょう。 一般的なFIREのデメリットや注意点、リスク FIREは自由になれるというメリットがある一方で、多少のリスクや難しさがあります。そこで、FIREデメリットについても紹介します。 時間を持て余す 早期リタイア後は、仕事をしていたときよりも大幅に自分に使える時間が増えます。とはいえ、できた時間で何をするのかを決めていなければ、貴重な時間を無駄にしてしまうことも少なくありません。 このように時間を持て余さないよう、何のためにFIREをするのか、FIREしたら何をしたいのかなど事前に目的を明確にしておくとよいでしょう。 間関係が希薄になり孤独感を感じる 仕事をしていれば同僚や取引先との交流を通じて社会とのつながりを感じられますが、リタイア後は関わりの場が減ります。さらに友人が働いていれば時間も合わず、自分に時間があっても集まれる機会を作れるとは限りません。 こうした状況で孤独感を抱きやすい人は、ボランティアや習い事など、自分からコミュニティに参加する姿勢が大切です。 インフレ等に対応を行う必要がある 4%ルールは、FIREを実現するためのもっとも有名な考え方です。これは「生活費を投資元本の4%以内に抑えることができれば、資産が目減りすることなく暮らしていくことが可能である」とするもので、ルールに従うことでインフレを考慮した資産計画が立てられます。 しかし、このルールには家計行動のインフレが考慮されていません。最近は、電気代やガス代などが値上がりしており、資金計画を立てていても、こうした値上がりの影響で貯蓄や投資に回せる資金が少なくなる場合があります。 長期的な資産運用・資産価値維持の戦略が必要 早期リタイアをするなら、長期的な資産運用が重要です。ですが、世界情勢や経済動向などは予測が難しいため、計画通りの資金運用が進められない可能性があります。 また、不労所得のみで生活していくのであれば、将来性などを踏まえたうえで高配当利回りの資産に目を向ける必要があるでしょう。 社会的信用を得にくい 生活に必要な資産を形成できていても、早期リタイアは無職であることに変わりありません。そのため、社会的信用が低下し、クレジットカードやローンの新規審査に通りにくくなる可能性があります。 もしこれらの手続きが必要であれば、今後必要な契約などをリストアップしたり、引退前に契約しておいたりするなどの対策をしておくとよいでしょう。 まとめ FIREとは、経済的な自立と早期リタイアを指す「Financial Independence, Retire Early」の略語で、雇用制度の見直しや多様性の観点から、注目を集める生き方です。とくに近年は、暗号資産でFIREの実現を目指すケースもあり、運用を始める人が増えています。 暗号資産市場は成長中であることから、適切な投資活動をおこなうことで暗号資産でのFIREは可能です。とはいえ、安易に手を出せば失敗に終わる可能性もあるため、知識や経験が必要となります。 これからFIREを目指す方は、なぜFIREしたいのかを明確にし、安定性の高い運用をおこないましょう。
ビットコインには、発行上限が定められています。発行上限を達成すればビットコインは新規発行がされず、プロジェクトが終わってしまうと考える人も少なくありません。しかし、発行上限に到達してもビットコインの価値は下がらず「終わりの日」は来ないといわれています。本記事では、ビットコインが「終わらない理由」やその他のリスクについて解説していきます。 この記事でわかること ビットコインの終わりの日とは ビットコインが発行上限に達しても「終わらない」理由 ビットコインの価値がゼロになる可能性がある事例 ビットコインの終わりの日に備えた投資行動 Coincheckの無料登録はこちら 目次 ビットコインの終わりの日とは発行上限到達日を指す ビットコインの半減期により終わりの日が訪れる 「終わりの日」の予測は2140年 ビットコインはマイニングにより維持されている ビットコインが発行上限に達しても「終わらない」理由 ビットコインのマイニング報酬は手数料も含まれる ビットコインの価値がゼロになる「終わりの日」 ビットコインの価値がゼロになる可能性がある事例 量子コンピューターによる暗号解読 大規模なハッキング 電力問題・環境保護によるマイニング規制の変化 暴落とマイニング収益分岐点が乖離する ビットコインの終わりの日が到来しにくい理由 マイニング報酬がゼロになるのは遠い将来 量子コンピューターの技術進歩速度が不明瞭である ビットコインの保有者が増加している ビットコインの終わりの日に備えた投資行動 新しい技術の暗号資産のリサーチを行う 分散投資を行う 余裕を持った資金運用を心がける まとめ ビットコインの終わりの日とは発行上限到達日を指す ビットコインの「終わりの日」とは、一般的にビットコインの発行上限に到達した状態を指すことが多いです。サトシ・ナカモトによって設定されたビットコインは無制限に発行されるわけではなく、2,100万BTCが発行されると発行上限となる仕組みを採用しています。 ビットコインの半減期により終わりの日が訪れる ビットコインには、半減期と呼ばれる仕組みがあります。半減期とはマイニングでマイナーの得られる報酬が、半分になってしまう大きなイベントです。 ビットコインはユーザーの取引の記録・トランザクションをブロックに保存し、ブロック同士を繋げることで成り立っています。マイニングは新しいブロックを生成するための承認作業を指し、マイニングに成功したマイナーにマイニング報酬が支払われます。 マイナーはマイニング報酬をもとに機材を導入したり、電気代をまかなったりするため、マイニング報酬が落ち込むとビットコインの維持作業であるマイニングを継続できなくなる場合があります。 半減期が繰り返し訪れることで、やがてマイニング報酬の一部がゼロになるため、終わりの日と表現されています。 「終わりの日」の予測は2140年 ビットコインが発行上限に達する「終わりの日」は、2140年ごろといわれています。 ビットコインは約10分で1ブロック生成され、21万ブロックごとに半減期が訪れます。半減期の周期は約4年に1回です。すべてのマイニングが終わり、33回目の半減期を迎えればビットコインは発行上限に達します。 ビットコインはマイニングにより維持されている マイニングは、ビットコインにとって必要不可欠な作業です。ビットコインはブロックチェーン技術によって成り立っていますが、各ブロックのトランザクションの正しさを保証し続ける必要があります。ブロックチェーンの仕組みを維持するために必要な作業がマイニングです。 ビットコインは、ネットワークに参加する不特定多数の参加者(ノード)が、相互に管理をおこなう仕組み(P2P:ピアツーピア)を採用しています。ノードがマイニングによって、トランザクションを記録・承認したり、ブロックを生成したりしています。マイニングが重要な役割を担っているといえるでしょう。 マイニングでの作業は、特定の条件を満たすハッシュ値(一方向にしか変換できない不規則な文字列)を導き出すことです。直前の取引が記録されているブロックのハッシュ値とナンス値(使い捨ての32ビットの値)を用いて、膨大な計算をおこないます。 ビットコインが発行上限に達しても「終わらない」理由 発行上限に達したとしても、ビットコインは終わるわけではありません。ビットコインの発行上限は設計当初から予定されていたものであり、たとえ、発行上限に達したとしても貨幣価値を保ち、機能し続ける可能性が高いといわれています。 ビットコインのマイニング報酬は手数料も含まれる マイニングによって得られる報酬は「ブロック報酬」と「トランザクション手数料」に分けられます。ブロック報酬とは、新しいブロックを生成したことに対して支払われる報酬で、半減期により減少する報酬を指します。 一方、トランザクション手数料は、トランザクションを処理した際にマイナーに支払われる手数料です。 つまり、ビットコインが発行上限に達したとしても、マイニング報酬がゼロになるわけではなく、ブロック報酬がなくなるだけで、手数料収入は維持されます。 ブロック報酬は半減期を経て段階的に漸減していくため、発行上限到達時点では、マイニング報酬に占めるブロック報酬の割合がかなり低くなっていると考えられるでしょう。 また、マイナーは少しでも手数料が高い取引を優先的に処理して収益を得ようとします。今後、企業や機関投資家による大口送金や企業間取引が増えれば、高額な手数料を伴う取引が安定的に発生し、マイナーの重要な報酬源になるでしょう。 そのため、発行上限に達すること自体がビットコインの「終わりの日」とは考えにくく、仮にブロック報酬が減少することでマイニングの維持が困難になるのであれば、発行上限到達以前に「終わりの日」が来ると考えるのが妥当だといえます。 Coincheckの無料登録はこちら ビットコインの価値がゼロになる「終わりの日」 発行上限到達ではなく、ビットコインの価値がなくなった場合もビットコインの「終わり」といえるでしょう。しかしながら、現在のビットコインの状況から価値がゼロになる可能性は限りなく低いと考えられます。 ビットコインは、世界中の企業や人との決済手段として非常に優れています。とくに、海外への送金で手数料が格安で済むことがメリットです。今後、暗号資産業界の展開によっては、ビットコインが日常的に使われる日が訪れるかもしれません。 ビットコインの価値がゼロになる可能性がある事例 価値があるといわれているビットコインでも、貨幣価値がなくなる可能性はゼロとはいえません。将来、ビットコインの価値がどうなるかは誰にも予測できませんが、さまざまな要因が価値を下げる要因になり得るでしょう。 量子コンピューターによる暗号解読 現在のノイマン型コンピューターの演算速度を大きく上回るといわれている量子コンピューターは、暗号をもとに価値を維持しているビットコインの脅威です。量子コンピューターの演算速度は、ノイマン型を大きく上回ります。一般的に、今後量子コンピューターの進化によってビットコインの暗号が突破される可能性があるといわれており、ブロックチェーン技術を根底から覆す技術になり得ます。 大規模なハッキング ブロックチェーン自体ではなく、取引所がハッキングされてしまえばビットコインの価値が下げられてしまう恐れもあります。有名な事例では、マウントゴックス事件が挙げられます。 当時、世界最大の暗号資産の交換業者だったマウントゴックス社が不正アクセスされ、大量のビットコインが流出し、ビットコインの価格は暴落しました。ハッキングをもとにビットコインが暴落した場合、マイニング収益が悪化し、ブロックチェーンが維持されなくなる可能性があるのです。 ブロックチェーンのセキュリティは非常に高く、透明性の高いやり取りが特徴です。しかし、セキュリティがどれだけ高くても、暗号資産自体を扱う企業や団体がハッキングによる被害を受けてしまえば、どうすることもできません。 電力問題・環境保護によるマイニング規制の変化 マイニングをおこなうには膨大な電力が必要です。ビットコインが「プルーフ・オブ・ワーク(Proof of Work:PoW)」と呼ばれるコンセンサスアルゴリズムを採用している以上、マイナー同士は高性能なコンピューターを用いてマイニングをおこない、競い合います。 現在の発電施設で需要が満たせなくなると、発電所の増設をおこなう必要があります。 そのため、発電に伴う環境保護の観点から、国家レベルでのマイニング規制が強化される可能性も考えられます。電力が足りなければマイニングができなくなり、ビットコインの価値に大きな影響を与えてしまいます。 暴落とマイニング収益分岐点が乖離する マイニングで利益と損失が同じになる点を損益分岐点と呼びます。損益分岐点は事業運営の指標になり、継続的に利益を上げるには重要な要素です。損益分岐点の計算式には、主にハッシュレートや変動費・固定費が用いられています。 暴落時にはビットコインの価値が急激に落ち、損益分岐点を大きく下回る可能性があります。マイニングで多額の損失を出し、事業運営に悪影響を及ぼすのであれば、マイニングから撤退する必要も考えなくてはいけません。 現在、多くのマイニングをおこなう企業がハッシュレートの高さ、販売管理費の高騰による課題に直面しています。収益を維持するにはコスト削減を徹底し、利益を出す仕組み作りが求められるでしょう。 ビットコインの終わりの日が到来しにくい理由 ビットコインは比較的新しい技術のため、発行上限や価値の喪失などに対してさまざまな意見がでます。ビットコインに対して強い問題意識や不安を感じてしまうかもしれませんが、悲観的になる必要はないと考えられています。 マイニング報酬がゼロになるのは遠い将来 マイニング報酬がゼロになるのは、2140年ごろといわれています。2025年現在から計算しても100年以上先の話です。将来のビットコインの動向を予測するのは困難を極めます。 仮にマイニング報酬が減少していても、ビットコインの総量は変わりません。世の中の流れによってはビットコインの希少価値が高まり、爆発的にビットコインの価値が上がる可能性もあります。 また、マイニングの報酬がなくなるのは「ブロックを生成したときの報酬」のみです。トランザクションを記録した場合の「トランザクション手数料」は残り続けます。ビットコインのビジネスが今以上に展開していけば、マイナーの需要はより高まっていくことが予想されます。 量子コンピューターの技術進歩速度が不明瞭である 量子コンピューターの実現に向けて多くの課題があり、量子ビットの安定性向上やエラー訂正処理・冷却技術の進展が挙げられています。とくに、量子ビットの不安定さには大きな課題があるといえるでしょう。量子コンピューターで使用される量子ビットは、外部からの干渉や熱などの要因によって不安定になりやすい性質があります。 また、計算中にエラーが起こりやすい問題も無視できません。量子コンピューターはエラーを訂正しながら正確な計算結果を得るため、膨大な数の量子ビットが必要です。現在の量子コンピューターでは、量子ビットの数が不足しており、実現にはまだ時間がかかる見込みです。 ビットコインの保有者が増加している 「デジタルゴールド」としてビットコインを積極的に保有する国や投資家が増加しています。多くの国や企業、投資家がビットコイン市場への関心が高まっているといえるでしょう。 国によって保有目的はさまざまですが、積極的に保有する姿勢を見せているのは、米国、イギリスをはじめとする先進国です。とくに、2025年現在、米国のトランプ大統領がみせたビットコインへの前向きな姿勢は世界中のメディアが注目し、ビットコインの需要を高めました。 Coincheckの無料登録はこちら ビットコインの終わりの日に備えた投資行動 ビットコインの終わりの日をリスクとして捉えるならば、リスク回避を行う投資行動を取る必要があります。 ビットコインの終わりの日に対する暗号資産運用の一例を紹介します。 新しい技術の暗号資産のリサーチを行う ビットコインの価格変動に備えるには、最新の情報を日々収集する必要があります。とくに、ビットコインの価格変動は非常に敏感です。国際的な規制の変更や著名人の発言、サイバーセキュリティ事件などのニュースを総合的に掲載するサイトがおすすめです。 誰もが簡単に情報を入手できる時代になりましたが、YouTubeやSNSのインフルエンサーによる情報収集には注意が必要です。迅速に情報を入手できますが、情報の正確性が疑わしいケースも少なからずあり、インフルエンサーの主観が入りやすくなるのがデメリットとして挙げられます。取引所の公式HPなど、暗号資産関連のニュースを専門に扱うサイトを確認するのをおすすめします。 Coincheckの無料登録はこちら 分散投資を行う 価格変動が激しい暗号資産への投資をおこなう場合には、さまざまな分野への分散投資を検討してもよいでしょう。暗号資産だけではなく、株式や不動産、債権など投資の幅を広げることもリスク管理のひとつです。ただし、暗号資産や株式への投資は自己責任です。できる限りリスクを低減するために、下落時に備えた運用をしていきましょう。 余裕を持った資金運用を心がける ビットコインを運用する場合には、余裕を持った資金運用を心がける必要があります。暗号資産の将来の動きは、誰にもわかりません。ビットコインが急成長しているからといって、全財産を投資してしまうのは大きなリスクになります。生活資金を残したうえで、可能な範囲で資金運用を心がけてください。 まとめ 「ビットコインの終わりの日」とは2種類の意味で使われるケースがほとんどで「発行枚数の上限に達した場合」と「ビットコイン自体が価値を失った場合」です。どちらのケースでも楽観的な考えと悲観的な考えが混在するため、誰も将来を予測できない状態です。 しかし、ビットコインは半減期を迎えるたびに価格は大きく上昇しています。とくに、世界の注目が集まっている影響もあり、2025年8月には過去最高値を記録しました。また、暗号資産は伸びしろがある技術であり、多くの国や企業が注目しています。今後も、ビットコインへの注目は高まっていくといえるでしょう。
近年、パスワード認証に代わる認証方法としてパスキー認証が注目されています。パスキー認証は、利便性とセキュリティ強化を両立しやすい認証方法であり、Coincheckでもより安全にサービスをご利用いただくために導入されています。 この記事では、パスキー認証とは何か、仕組み、パスワードや生体認証との違い、メリット、利用時の注意点を中心に解説します。Coincheckでの具体的な設定手順を知りたい方は、Coincheckのパスキー設定方法を解説|使える場面・推奨環境・FAQまとめもあわせてご覧ください。 この記事でわかること パスキー認証とは パスキー認証のメリット パスキー認証の注意点 Coincheckでのパスキー認証 Coincheckの無料登録はこちら 目次 パスキー認証とは パスキーの仕組み 生体認証とパスワードとの違い FIDO UAF認証との違い パスキー認証のメリット パスワードを覚えなくてよい ログインの所要時間が減る 複数デバイス間で利用できる パスワードに比べて安全性が高い パスキー認証の注意点 個人専用のデバイスでの使用に限定する 二段階認証は削除しない Coincheckでのパスキー認証 Coincheckで利用できる場面 Coincheckでの設定方法 よくある質問 パスキー認証でどのようにログインしますか? 二段階認証とパスキー認証は同時に行いますか? クロスデバイスとはなんですか? まとめ パスキー認証とは パスキー認証とは、パスワードを使わず、指紋認証や顔認証などの生体要素やPINコードで本人確認を行う認証方法です。認証は端末上で完結するため、認証情報が第三者に流れたり、サービス側にそのまま保存されたりしにくい点が特徴です。 また、パスキーは iCloudキーチェーンや Google パスワードマネージャーなどで管理でき、同じアカウントで利用している複数デバイス間で使える場合があります。利便性とセキュリティの両方を高めやすいことから、多くのサービスで導入が進んでいます。 パスキーの仕組み パスキー認証には、公開鍵暗号方式が使われています。利用開始時に、サービス側には「公開鍵」が登録され、ユーザーの端末側には「秘密鍵」が保存されます。 ログイン時は、サービスから送られた認証要求に対して、端末内の秘密鍵で署名を行い、その結果を公開鍵で検証します。秘密鍵そのものがサービス側へ送信されないため、サーバ侵害や情報漏えいが起きた場合でも、パスワード認証に比べて被害が広がりにくい仕組みです。 生体認証とパスワードとの違い 生体認証は、指紋や顔、虹彩などの特徴を利用して本人確認を行う仕組みです。パスキー認証でも生体認証が使われることがありますが、これは端末内の秘密鍵を利用するための本人確認として機能しています。 一般的なパスワード認証では、ユーザーが覚えた文字列をサービスへ送信して認証します。そのため、使い回し、推測、フィッシング、漏えいといったリスクがつきまといます。パスキー認証は、こうした「秘密を文字列として入力する」前提から離れた認証方式である点が大きな違いです。 総務省によると、令和5年に検挙された不正アクセスの手口として多かったのは、パスワードの設定・管理の甘さにつけ込んで入手する方法でした。パスキー認証は、こうしたパスワード起点の攻撃リスクを抑えやすい認証手段です。 引用:「令和5年における不正アクセス行為(識別符号窃用型)の手口別検挙件数」 総務省「不正アクセス行為の発生状況及びアクセス制御機能に関する技術の研究開発の状況」p.6 FIDO UAF認証との違い FIDO UAFは、FIDOアライアンスが策定したパスワード不要の認証規格のひとつです。一方で「パスキー」は、クラウドを介して認証情報を複数デバイス間で共有しやすくした仕組みを含む、より広い概念として使われることがあります。 FIDO UAFは対応端末や実装環境に依存しやすい一方、パスキーは OS 標準のパスワード管理機能と連携しながら、複数の端末で使いやすい点が特徴です。 パスキー認証のメリット パスキー認証の主なメリットは、利便性とセキュリティ強化を両立しやすい点です。パスワード管理の負担を減らしながら、不正ログインのリスクも抑えやすくなります。 パスワードを覚えなくてよい パスワード認証では、サービスごとに文字列を覚えたり管理したりする必要があります。パスキー認証では、端末側に認証情報を保存して利用するため、複雑な文字列を記憶する負担を減らせます。 ログインの所要時間が減る パスキー認証は、指紋認証や顔認証、PINコードの入力でログインを進められるため、パスワードを探したり打ち込んだりする手間がかかりません。入力ミスによるやり直しも起きにくく、ログイン体験をスムーズにしやすい特徴があります。 複数デバイス間で利用できる パスキーをクラウドのパスワード管理機能で保存していれば、同じアカウントで利用しているスマートフォン、PC、タブレットなど複数の端末で利用できる場合があります。機種変更時にも引き継ぎやすい点は大きな利点です。 パスワードに比べて安全性が高い パスキー認証では、秘密鍵がサーバ上に保存されず、認証時にも秘密鍵そのものを送信しません。また、認証情報はサービスごとのドメインに紐づくため、他サイトでの使い回しもできません。 このため、フィッシング詐欺やクレデンシャルスタッフィングなど、パスワード認証で起こりやすい攻撃に強い耐性を持ちます。 パスキー認証の注意点 パスキー認証は利便性と安全性に優れていますが、使い方によってはリスクもあります。安全に利用するために、最低限押さえておきたい注意点を確認しておきましょう。 個人専用のデバイスでの使用に限定する パスキーは端末に保存されるため、共有デバイスで設定すると、その端末を使う他者も認証を行える可能性があります。家族共用の端末や職場の共用PCなどではなく、本人専用のデバイスで利用することが重要です。 二段階認証は削除しない パスキーを導入したあとでも、サービスによっては出金や重要な設定変更時に、別の認証手段が必要になる場合があります。Coincheckでも、日本円の出金や各種設定変更時に必要となる場合があるため、二段階認証コードを削除しないようにしましょう。 Coincheckでのパスキー認証 Coincheckでは、ログインや一部のお手続きでパスキー認証を利用できます。ここでは、Coincheckでの活用場面と、設定方法の案内先を簡単に紹介します。 Coincheckで利用できる場面 Coincheckでは、ログイン時に加えて、暗号資産の送金申請、暗号資産送金先の登録、NFT受取アドレス追加などでパスキー認証が利用されます。ご利用環境や操作内容によっては、パスキー認証が必須となる場面もあります。 どの操作で必要になるかを詳しく確認したい方は、Coincheckのパスキー設定方法を解説|使える場面・推奨環境・FAQまとめをご覧ください。 Coincheckでの設定方法 Coincheckでは、アプリやスマートフォンブラウザ、PCブラウザからパスキーを設定できます。実際の設定手順、推奨環境、FAQは、設定ガイド記事にまとめています。 Coincheckのパスキー設定方法を解説|使える場面・推奨環境・FAQまとめ FAQの詳細は、FAQ:パスキー設定もご確認ください。 よくある質問 ここでは、パスキー認証の仕組みや使い方に関する基本的な質問に回答します。より詳しい設定関連の情報は、Coincheckのパスキー設定方法を解説|使える場面・推奨環境・FAQまとめもあわせてご覧ください。 パスキー認証でどのようにログインしますか? 一般的には、サービスにログインしようとした際に、端末上で指紋認証や顔認証、PINコードの入力などを行って本人確認を進めます。Coincheckでも、設定済みであればログイン時にパスキー認証画面が表示され、案内に従って認証を行います。 二段階認証とパスキー認証は同時に行いますか? ログイン時にはパスキー認証が使われる一方で、サービスによっては出金や重要な設定変更時に別の認証手段が求められることがあります。Coincheckでも、二段階認証が必要になる場面があるため、削除せず保持しておくのが安全です。 クロスデバイスとはなんですか? クロスデバイスとは、あるデバイスで設定したパスキーを、同じアカウントで利用している他のデバイスでも使えるようにする仕組みです。クラウドのパスワード管理機能と連携していれば、機種変更後も同じパスキーを利用しやすくなります。 まとめ パスキー認証とは、パスワードを使わずに本人確認を行う認証方法であり、公開鍵暗号方式を利用することで、パスワード起点の漏えいや不正利用リスクを抑えやすい点が特徴です。利便性とセキュリティの両方を高めやすいことから、今後も導入が広がっていくと考えられます。 Coincheckでもパスキー認証を導入しており、ログインや一部のお手続きで利用できます。Coincheckでの具体的な設定方法や推奨環境を確認したい方は、Coincheckのパスキー設定方法を解説|使える場面・推奨環境・FAQまとめをご覧ください。