カテゴリー: 暗号資産を知る
高市政権と暗号資産(仮想通貨)の関係について、ニュースなどで目にしたことがある方もいるかもしれません。
2025年10月に高市早苗氏が内閣総理大臣に就任し、その後2026年2月には第二次高市政権が発足しました。
政権の経済政策や制度の方向性は、暗号資産市場や投資家の期待に影響することがあります。
本記事では、高市政権の政策スタンスや税制議論、最近話題となった出来事などを整理しながら、政治と暗号資産(仮想通貨)の関係についてわかりやすく解説します。
Coincheckの無料登録はこちら
目次
高市政権で暗号資産(仮想通貨)の税制改正に期待
税制改正・減税に前向きな姿勢
財務大臣に元・財務官僚の片山さつき氏を起用
暗号資産(仮想通貨)に関わる高市政権の特徴
世論の関心が高い分野を重視する傾向
アメリカの政策と歩調を合わせる傾向
政治による暗号資産(仮想通貨)への影響
日本の政治動向と暗号資産市場
暗号資産(仮想通貨)の規制動向には注意
高市政権で暗号資産(仮想通貨)の税制改正に期待
高市氏は責任ある積極財政を掲げ、成長分野への投資や国内需要の活性化を重視する姿勢を示しています。
こうした経済政策の方向性を踏まえると、暗号資産(仮想通貨)分野についても、制度面の見直しや環境整備が進むのではないかと期待する見方があります。
税制改正・減税に前向きな姿勢
高市氏は、経済活動を活発にすることで国全体の成長を促すスタンスを示しています。その一環として、税制の見直しや減税についても前向きな姿勢を打ち出しています。
日本の暗号資産(仮想通貨)をめぐる税制では、現在は総合課税の対象であり、税率の高さが課題として指摘されることも少なくありません。こうしたなか、株式などと同様の申告分離課税への移行に向けた議論が重ねられてきました。
政府は金融商品取引法への移行を前提に、暗号資産(仮想通貨)への申告分離課税を導入する方針を示しており、高市政権のもとで、税制設計がどのように具体化していくのかが、業界関係者や投資家から注目されています。
また、2026年2月の施政方針演説では、食料品の消費税率を一定期間ゼロとする法案の提出に言及しました。実現には財源確保などの課題があるとみられますが、経済刺激策に積極的な姿勢を示している点は特徴といえるでしょう。
このように、暗号資産(仮想通貨)に直接関わる制度改正だけでなく、景気全体を押し上げる政策が間接的に市場環境へ影響を与える可能性もあります。
財務大臣に元・財務官僚の片山さつき氏を起用
暗号資産(仮想通貨)の税制や制度設計を考えるうえでは、財務大臣や金融担当大臣の方針も重要なポイントとなります。
高市政権では、元財務官僚の片山さつき氏が財務大臣・金融担当大臣を務めています。財政や税制に精通した経歴を持つ人物が大臣を担当している点は、市場からも一定の関心を集めています。
片山氏はデジタル分野への関心を示しており、2026年を「デジタル元年」と言及するなど、ブロックチェーン技術やデジタル資産に関連する発言もみられます。暗号資産(仮想通貨)の分離課税への見直しを含め、制度整備の議論がどのように進むのか、今後の政策動向が注目されるところです。
暗号資産(仮想通貨)に関わる高市政権の特徴
暗号資産(仮想通貨)への影響は、税制改正のような直接的な政策に限られません。政権全体の運営の方向性やスタンスが、間接的に市場環境へ作用することもあります。
では、高市政権にはどのような特徴があり、それが暗号資産(仮想通貨)市場にどのように関わりうるのでしょうか。
世論の関心が高い分野を重視する傾向
高市政権については、「世論の関心が高い分野に重点的に政策を打ち出す傾向がある」との見方があります。こうした姿勢を評価する声がある一方で、批判的に捉える意見もみられます。
たとえば、電気代やガス代への支援策を積極的に打ち出してきた点や、消費税減税に向けた検討に言及している点などが挙げられます。
こうした家計の負担を軽減する政策によって国民の可処分所得(手元に残るお金)に余裕が生まれれば、その一部が投資資金へと回る可能性があり、結果として暗号資産(仮想通貨)を含む市場全体に間接的な影響が波及することも考えられます。
アメリカの政策と歩調を合わせる傾向
高市政権は、安全保障分野などを中心に、アメリカの政策に足並みを揃える傾向にあるという見方があります。
アメリカのトランプ政権は、暗号資産(仮想通貨)に対して前向きな姿勢を打ち出しており、ステーブルコインに関する法整備や、国家戦略としての暗号資産(仮想通貨)活用に向けた動きを加速させています。
こうした背景を踏まえると、日本の暗号資産(仮想通貨)政策においても、日本固有の規制環境や慎重論は残しつつも、長期的にはトランプ政権の動向に歩調を合わせる形で緩和や環境整備が進むのではないかという見方もあります。
トランプ大統領の影響でビットコイン(BTC)が急上昇?公約や発言をわかりやすく解説
Coincheck
政治による暗号資産(仮想通貨)への影響
ここまで、高市政権と暗号資産(仮想通貨)というキーワードを中心に見てきましたが、最後に視点を広げ、政治が暗号資産(仮想通貨)市場に与えるであろう一般的な影響について整理します。
日本の政治動向と暗号資産市場
政治が暗号資産(仮想通貨)市場に与える影響は国によって異なります。日本では長らく、利用者保護を目的とした法規制や実務を、金融庁をはじめとする行政機関が中心に進めてきました。
一方で、近年は与党でもオンチェーン金融の推進に向けた提言がまとまるなど、政治主導で市場環境の整備を後押しする動きがみられます。
参考:次世代AI・オンチェーン金融構想PT提言
こうした流れを受け、2026年7月21日に閣議決定された経済財政運営と改革の基本方針2026、骨太の方針では、オンチェーン金融の推進が盛り込まれました。政府の重点施策を示す文書に明記されたことで、国家戦略としての位置づけがより明確になったといえます。
参考:経済財政運営と改革の基本方針2026
あわせて、令和8年度税制改正では、金融商品取引法の改正を前提に、一定の暗号資産取引から生じる所得を総合課税から申告分離課税へ見直す枠組みが決まりました。2026年7月には、暗号資産を金融商品取引法の枠組みで位置づける改正法も成立しています。
参考:金融庁「国会提出法案等」
分離課税の適用開始は、改正金商法の施行日が属する年の翌年1月1日以降とされており、2028年開始が見込まれます。対象取引の範囲や施行時期の詳細は、政省令等の整備状況によって変わり得るため、最新の制度を確認することが大切です。税制改正の論点整理は、令和8年度の暗号資産税制改正でも解説しています。
このように日本では、厳格な利用者保護のスタンスを維持しつつ、政府方針や業法・税制の両面でルール作りが進みつつあります。政権や国会の動向が、暗号資産(仮想通貨)の将来的な制度設計に影響を与え続ける点には引き続き留意が必要です。
暗号資産(仮想通貨)の規制動向には注意
地政学的な緊張が高まる局面では、政治動向が暗号資産(仮想通貨)に比較的強く作用し、規制強化につながる可能性もあります。
典型的な例が、戦争等の国際的な有事です。暗号資産(仮想通貨)は特定の国に依存しない決済手段としての利便性を持つ反面、経済制裁を受ける国にとっては、資金入手の抜け道になり得る側面も持ち合わせています。
こうした問題意識を背景に、国際的なマネーロンダリング・テロ資金供与対策(AML/CFT)の枠組みでは、送金者・受取人の情報を事業者間で共有する「トラベルルール」の運用が広がってきました。日本でも2023年以降、暗号資産交換業者等に通知義務が課されており、対象となる国・地域の見直しも続いています。
平時には制度整備や環境改善を掲げる政権であっても、安全保障上の要請があれば、一転して規制強化へ舵を切る可能性があります。平時の政策だけでなく、世界情勢の変化が規制の引き締めに直結し得るリスクを理解し、多角的な視点で動向を注視しておくことが重要です。
モネロ(XMR)は、高い匿名性・プライバシー性を持つ暗号資産であり、匿名通貨の代表的な存在と言われています。
2025年終盤~2026年初頭にかけ、アメリカを中心とした暗号資産関係の動向の変化が大きな原因のひとつとされる価格の大幅高騰を受け、再び注目が集まった暗号資産です。
本記事では、モネロ(XMR)の特徴や将来性、注意点などを幅広く解説していきます。
なお、モネロ(XMR)は現在日本国内での取扱いがなく、本記事は同通貨の取引や購入、海外取引所の利用を推奨するものではありません。
Coincheckの無料登録はこちら
目次
モネロ(XMR)とは
モネロ(XMR)の特徴
高い匿名性を持ち匿名通貨とも呼ばれる
ステルスアドレスやリング署名などの匿名化技術を採用している
ビットコインとは異なるPoWを採用している
モネロ(XMR)の将来性
国による規制の可能性がある
制裁下や通貨危機下で活用される可能性がある
プライバシーを優先したいユーザーから注目される可能性がある
モネロ(XMR)の注意点
日本国内の暗号資産取引所では購入できない
51%攻撃を仕掛けられたことがある
ダークマーケットでも活用される
Coinhive事件とは
モネロ(XMR)はどこで買えるか
まとめ|モネロ(XMR)について
モネロ(XMR)とは
モネロ(XMR)とは、匿名性の高い暗号資産・アルトコインで、代表的な匿名通貨のひとつです。
匿名通貨とは、暗号資産のなかでも特に匿名性・プライバシー性の高いものを指し、モネロ(XMR)のほかにはZcash(ジーキャッシュ・ZEC)やDash(ダッシュ・DASH)などが挙げられます。
モネロ(XMR)を代表とした匿名通貨は、一般的にビットコインやイーサリアムと異なり、取引の詳細内容や相手などが見えにくいような仕組みとなっていることが多いです。
モネロ(XMR)の特徴
匿名通貨として名高いモネロ(XMR)の代表的な特徴を紹介します。
高い匿名性を持ち匿名通貨とも呼ばれる
先述の通り、モネロ(XMR)は高い匿名性から「匿名通貨」とよばれる暗号資産・アルトコインのカテゴリに属しています。
匿名通貨はその高い匿名性から身代金要求型のマルウェアであるランサムウェアによる支払いなどに使われてしまう一方、検閲への対策としても活用できる暗号資産としても注目されています。
ステルスアドレスやリング署名などの匿名化技術を採用している
モネロはすべての取引がデフォルトで匿名性を持っています。
ステルスアドレスやリング署名、RingCTという3つの技術により、取引の送信者・受信者・金額が秘匿されています。
そのため、モネロ(XMR)の取引は追跡が極めて困難とされ、送受信の履歴が第三者から見えにくい設計です。
ビットコインとは異なるPoWを採用している
モネロのコンセンサスアルゴリズムはPoWですが、PoWで代表的なビットコインとは異なるマイニングアルゴリズムを採用しています。
モネロは誰もがマイニングできること、平等なマイニング機会を維持することを理念として掲げています。RandomXというマイニングアルゴリズムを採用しており、GPUよりもCPUでの採掘効率が高いとされています。そのため、ビットコインなどのマイニングに用いられるASIC(特定の計算に特化した専用機器)に対する耐性があり、私たちの持つスマートフォンやPCでのマイニングが可能です。
反対に、ビットコインはSHA-256d(Double SHA-256)というコンセンサスアルゴリズムを採用しており、これに対応した専用機器のASICが多数登場しています。
そのため、マイナーの分散性に関してはビットコインよりもモネロに優位性があるといえるでしょう。
モネロ(XMR)の将来性
モネロ(XMR)は高い匿名性を持つことが強みの暗号資産であるため、将来性を考える際にポジティブな面とネガティブな面が極端になりがちです。モネロ(XMR)の将来性を紹介します。
国による規制の可能性がある
モネロ(XMR)は高い匿名性から、資金洗浄などを危惧して規制に乗り出す国が多く存在します。後述しますが、日本でもアンチマネーロンダリング(AML)の観点から、暗号資産交換業者に関連する制度が整備された段階でモネロ(XMR)を取引できる国内暗号資産取引所は消滅しました。
しかし、各国が規制に動くことは、モネロの匿名性の高さを示しているともいえ、高いプライバシー性が求められる場面では注目される可能性があります。
制裁下や通貨危機下で活用される可能性がある
経済制裁や通貨危機といった有事の局面で、資産を保全する手段のひとつとして活用が見込まれるケースがあります。
実際、2025年末~2026年初頭にかけ、アメリカの規制強化下で高い匿名性が評価されたとされ、価格が急騰したケースがあります。
なんらかの政治的・経済的な危機が発生した場合、暗号資産を用いて資産防衛を行うにしても、ビットコイン(BTC)などは取引履歴が公開されているため、専門的な知識がなければ、第三者から取引を追跡されやすいといえます。
一方で、モネロ(XMR)は追跡が難しいため、プライバシーを保ちやすいといえます。また、コンセンサスアルゴリズム的にビットコインよりも省エネルギー的であるため、国際情勢が悪化しても電力的な問題でモネロのセキュリティが大幅に下がることは考えにくいといえます。
プライバシーを優先したいユーザーから注目される可能性がある
現状、暗号資産取引において、高いプライバシー性を重視したいというユーザーの声は多数を占めているわけでは無いでしょう。
しかし、上記のような何らかの危機下などにおいては、プライバシー性を重視するユーザーが増加し、結果としてモネロ(XMR)が注目される可能性もあるといえます。
モネロ(XMR)の注意点
モネロ(XMR)は高い匿名性から注目されている暗号資産ですが、その高いプライバシー性に起因する注意点が存在します。
日本国内の暗号資産取引所では購入できない
モネロ(XMR)は日本国内の暗号資産取引所で購入することができません。
先述の通り、暗号資産交換業者の制度が制定されたタイミングで、アンチマネーロンダリング(AML)の観点から、国内での取り扱いが廃止されました。
Coincheckでも、2018年5月にモネロ(XMR)の取り扱い廃止が発表され、同年6月に廃止されています。
参考:仮想通貨 Watch「コインチェックがモネロ(XMR)の取り扱いを廃止」
また、この規制動向は日本国内に留まりません。近年では、国際的なAML/CFT基準の厳格化に伴い、海外の大手暗号資産取引所(BinanceやOKXなど)においても、モネロをはじめとする匿名通貨の取扱終了(上場廃止)や欧州等の一部地域での取引制限に踏み切る事例が相次いでいます。
参考:Binance公式サポート
51%攻撃を仕掛けられたことがある
2025年8月、Qubicというブロックチェーンプロジェクトが、モネロに対し51%攻撃を行ったと主張しています。実際に51%攻撃が成功したかは定かではないという意見も存在しますが、少なくとも30%前後のハッシュパワーは独占されていたようです。そのため、51%攻撃ではない「セルフィッシュマイニング」という異なる攻撃手法が取られたとする意見もあります。
また、Qubicはモネロのブロックチェーンの破壊を狙って51%攻撃を仕掛けたわけではないようで、この事件後もモネロは安定的に稼働しています。
モネロに限らず、51%攻撃のような行為が行われる際は、ブロックチェーンコミュニティやエンジニアによるイデオロギー的なものが大きく、ブロックチェーンから大きく資金が流出することは稀です。攻撃を受けたブロックチェーンに熱心な開発コミュニティが残っていれば、反対に攻撃に対する対策が議論・実装されることもあるため、モネロの場合は必ずしもネガティブになりすぎる必要はないかもしれません。
参考:CRYPTO TIMES「モネロ、51%攻撃で暴落|事実上の乗っ取り状態へ」
ダークマーケットでも活用される
モネロ(XMR)は、インターネット上の犯罪行為における決済手段として使われる側面も存在します。
金融庁の資料では、ダークウェブ上の決済手段で匿名通貨であるモネロ(XMR)とダッシュ(DASH)が使われているとの調査結果が掲載されています。
このように、送信者や金額が完全に秘匿されるモネロ(XMR)の仕組みは、国際的なマネーロンダリング・テロ資金供与対策(AML/CFT)の観点から非常に大きなリスクとみなされています。
規制当局や捜査機関による不正取引の追跡が極めて困難であるため、プライバシーコイン一般が犯罪組織に悪用されやすいという本質的な課題を抱えています。
出典:金融庁「ブロックチェーンを用いた金融取引のプライバシー保護と追跡可能性に関する調査研究」引用:金融庁公式サイト
Coinhive事件とは
モネロを巡った国内の大きな事件として、「Coinhive事件」が挙げられます。
Coinhive事件とは、Webページに訪れたユーザーの端末を用いてモネロ(XMR)のマイニングを行う「Coinhive」を設置したことが不正指令電磁的記録保管罪に問われるとして起訴された事件です。
この事件は2018年ごろ周知され、一審無罪、二審有罪となるものの、最終的に最高裁まで争う形となり、2022年1月に最高裁で無罪を獲得しています。
Coinhive事件を巡っては、そもそもWebサイトで表示される広告や、特に動画広告などの動作はCoinhiveよりも悪質ではないかといった意見も多く散見され、検挙を行った警察などへの批判も見られました。
モネロ(XMR)はどこで買えるか
モネロ(XMR)は、2026年5月時点では日本国内の暗号資産取引所で購入することができません。先述の通り、アンチマネーロンダリング(AML)の観点から、国内での取り扱いが廃止されたためです。
海外の暗号資産取引所では取り扱いがある場合もありますが、海外取引所の利用には、国内の法規制や各取引所の利用規約、税務上の取り扱いなどに注意が必要です。匿名性の高い暗号資産は各国で規制の対象となることもあるため、最新の制度や取り扱い状況を確認することが大切です。
まとめ|モネロ(XMR)について
モネロ(XMR)は高い匿名性をもつ暗号資産であり、匿名通貨の代表的なコインです。
高いプライバシー性を持つ一方で、マネーロンダリング等の不正利用リスクや、各国政府・主要取引所による規制・取扱終了の動向など、投資家として留意すべき厳格なリスクが存在します。
日本国内からは購入できず、今後の国際的な規制強化の流れも含め、その動向には慎重な見極めが必要です。
暗号資産(仮想通貨)やNFTの取引をする際に、ガス代というものを支払うことがあります。
サービスを利用しているとなんとなく支払っているガス代ですが、利用するタイミングなどによりガス代が変動することが気になった方も少なくないのではないでしょうか。
本記事では、ガス代の概要や特性、ガス代を払う必要性や、ガス代が高騰する場面、ガス代を安くする方法などを解説します。
Coincheckの無料登録はこちら
目次
暗号資産(仮想通貨)のガス代とは何か
ガス代はブロックチェーンにより異なる
暗号資産(仮想通貨)のガス代はなぜ支払う必要があるのか
ネットワークを維持する必要がある
スパムや攻撃の防止になる
ガス代が発生するタイミング
ガス代は自分で設定することができる
NFT取引でガス代が発生する理由
暗号資産(仮想通貨)のイーサリアムにおけるガス代とは
イーサリアムのガス代の計算方法や調べ方
暗号資産(仮想通貨)のガス代が高くなる理由
NFT取引が活発化する
DEXなどのDAppsの利用が増加する
トークン発行・売買が頻発する
暗号資産(仮想通貨)のガス代を安くする方法
利用者が少ない時間に利用する
安いガス代で設定して待つ
レイヤー2などを利用する
まとめ|仮想通貨のガス代
暗号資産(仮想通貨)のガス代とは何か
暗号資産(仮想通貨)のガス代とは、主にイーサリアムのネットワーク利用手数料のことを指します。
現在では、スマートコントラクトを搭載した暗号資産が増えており、イーサリアム以外のスマートコントラクトを搭載した暗号資産でも、ネットワーク手数料をガス代と表記することが多いです。
反対に、スマートコントラクトを搭載していないビットコインなどでは、ガス代と呼ばずに単にネットワーク手数料・送金手数料・手数料などということが一般的です。
ガス代はブロックチェーンにより異なる
ガス代とはブロックチェーンに支払う手数料であるため、一般的にブロックチェーンの処理能力などにより異なります。
一般的にはソラナなどの処理能力が高いブロックチェーンのほうがガス代は安価になりやすく、イーサリアムのように処理能力が低いブロックチェーンではガス代が高価になる傾向にあります。
暗号資産(仮想通貨)のガス代はなぜ支払う必要があるのか
暗号資産やブロックチェーンは、非中央集権で分散的に管理されているのに、なぜ、どこにガス代という手数料を支払う必要があるのかと思う方も少なくありません。
ここでは、ガス代を払う必要性を解説します。
ネットワークを維持する必要がある
暗号資産のガス代とは、先述の通りブロックチェーンの利用手数料です。
ブロックチェーンは、一般に非中央集権的・分散的に世界中のマイナーやバリデータと呼ばれるネットワーク維持者が維持しています。ブロックチェーンの維持のインセンティブとして暗号資産が得られる仕組みになっており、ガス代がインセンティブの一部、もしくは全部となるのです。
つまり、ガス代がなければバリデータやマイナーの収益性が悪化し、ブロックチェーンが維持されなくなる可能性もあるため、ガス代を支払う必要があります。
スパムや攻撃の防止になる
悪意のあるユーザーが、スパム行為や攻撃を行うと仮定してみましょう。
攻撃時に、スマートコントラクトの実行が無料で行えてしまうと、無限にスマートコントラクトの実行リクエストをすることができてしまいます。バリデータやマイナーは、そういった攻撃やスパム的なスマートコントラクトを無限に処理していかなければならず、本来スマートコントラクトの実行を必要としている善良なユーザーを処理することが困難になります。
しかし、スマートコントラクトの実行に手数料が必要な場合、スパム的な攻撃を行うにも金銭的な制約が発生するため、理論上どこかで攻撃を止めざるをえません。
そのため、スマートコントラクトやブロックチェーンの利用に手数料を設定することで、自律分散的に稼働するブロックチェーンを仕組みとして保護することができるのです。
ガス代が発生するタイミング
ガス代は、ブロックチェーンにデータを書き込む操作をするときに発生します。代表例は以下の通りです。
暗号資産の送金
NFTの作成(ミント)や売買
DAppsの操作やスマートコントラクトの実行(スワップなど)
ガス代は自分で設定することができる
ガス代は、取引をどれくらい急ぐかに応じて、自分で設定できる場合があります。
バリデータやマイナーは、基本的に設定されたガス代が高いものから優先的に処理していきます。急ぎで行いたいスマートコントラクトでは高いガス代を、急がない場合は比較的安めのガス代を設定するなど、場面に合わせて合理的にガス代を設定してみることも良いでしょう。
ただし、あまりにも安いガス代を設定すると、かなりの長時間承認されない可能性もあるため、使うブロックチェーンのガス代の相場は調べておきましょう。
急ぎ具合に合わせて3段階程度でガス代を自動で設定してくれる機能を持っているサービスもあるため、ガス代の設定に自信がない方は、サービス内で設定されるガス代を支払うほうが安全です。
NFT取引でガス代が発生する理由
NFTはブロックチェーン上で発行されているトークンです。そのため、NFTの発行や送信などではスマートコントラクトを使用する必要があり、ガス代が必要になります。スマートコントラクトを用いたNFT売買を行う際にも、当然ながらガス代が必要です。
暗号資産(仮想通貨)のイーサリアムにおけるガス代とは
イーサリアムのガス代は、イーサリアムのブロックチェーン・スマートコントラクトを利用する際の手数料です。
主にガス代が発生する場面は、ETHの送金・送信やトークン発行、NFT発行、DApps利用、DEX利用など、基本的にほとんどの場面でガス代が必要です。
反対にガス代が不要な場面は、ETHやトークン、NFTを受け取るときや、イーサリアムアドレスを調べるとき、ガス代を調べるときなどです。
イーサリアムのガス代の計算方法や調べ方
ガス代の計算方法や調べ方では、まずGweiというイーサリアムのガス代にかかわる単位を覚えておきましょう。
イーサリアムのガス代は、Gweiという単位で表されています。
Gweiは新しい暗号資産・トークンではなく、GweiはETHを細かく分割した単位で「1Gwei=0.000000001ETH」(10億分の1ETH)で計算されます。
ガス代はネットワークの混雑状況によって目安が変わるため、取引や操作の前に「いまの相場」を確認しておくと安心です。スマートコントラクトに必要なガス代は、Etherscanのgastrackerや、beaconcha.inのGasNowなどで確認することができます。
引用:Etherscanのgastracker
引用:beaconcha.in - GasNow
なお、イーサリアムのガス代は、スワップやNFT売却など、行いたい処理によって異なりますが、各ツールでそれぞれ確認できます。
暗号資産(仮想通貨)のガス代が高くなる理由
ガス代の高騰は、ネットワークが混雑した結果として発生します。
ブロックチェーンが処理できる取引以上に取引の需要が発生した場合、設定されているガス代が安いとスマートコントラクトが処理されなくなってしまう可能性があるため、ユーザーは他者よりも高いガス代を設定する動きをとるため、ガス代が断続的に高騰していきます。
このような状況はスケーラビリティ問題にもつながるため、より詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
暗号資産のスケーラビリティ問題とは?言葉の意味や問題になる理由・解決策を解説
Coincheck
どのような場面でガス代が高騰するか解説します。
NFT取引が活発化する
NFT取引が活発化すると、その分処理したいスマートコントラクトの量が増加し、より早く取引を行いたい需要によってガス代が高騰していきます。
また、これまでのNFTブームはある程度投機的な目的で参加しているユーザーが多かったため、より早くNFTを購入・売却したいという心理も加わり、ガス代が高騰していました。
DEXなどのDAppsの利用が増加する
分散型取引所のDEXや、分散型アプリケーションのDAppsは、ブロックチェーン・スマートコントラクト上で自律分散的に稼働しているサービスです。そのため、利用にはガス代が必要です。
特にDEXの利用が活発化している際はNFT取引の時と同様、より早くトークンを購入・売却したいという需要から、ガス代が高騰していきます。
トークン発行・売買が頻発する
新規トークンの発行、売買にもガス代が必要です。特にスマートコントラクト上で発行されたミームコインなどがブームになっているタイミングでは、トークンの売買、新規発行が頻発するため、このような場面でもガス代が高騰します。
暗号資産(仮想通貨)のガス代を安くする方法
ガス代を安くする基本は、混雑を避けること、急がない取引は低めのガス代で待つこと、レイヤー2など手数料が安くなりやすい仕組みを使うことの3つです。
これまで解説したように、ガス代高騰は需要が集中するタイミングで発生します。人間には生活リズムがあるので、人間の行動によってガス代は高騰します。
一方で、トラブルがなければ、ブロックチェーンは365日24時間、コンスタントにスマートコントラクトを処理・実行しています。
そのため、需要が集中していないタイミングを狙うことで、ガス代を安くすることができます。
利用者が少ない時間に利用する
ブロックチェーンは利用者が少ない時間帯が存在します。先ほど紹介したEtherscanのgastrackerや、beaconcha.inのGasNowでは、過去のガス代を時間別にソートしたグラフなどで確認できるため、ガス代が安い時間を予測することができます。
安いガス代で設定して待つ
極端に安いガス代を設定しなければ、処理が集中していない時間などにスマートコントラクトは処理されます。
ある程度時間に余裕がある時は、安めのガス代を設定して時間の経過を待つことも、ガス代を安くするのに有効な手段です。
レイヤー2などを利用する
若干使い方は難しいですが、特定の処理に特化したレイヤー2というブロックチェーンを使うことでガス代が圧縮できます。
レイヤー2とは、特定の分野の処理を別のブロックチェーンなどで行い、処理の結果だけを本体のブロックチェーンに書き込む仕組みです。
特にNFTに特化したレイヤー2などがあり、場面に合わせてレイヤー2を使うことでガス代を安くすることができます。
ブロックチェーン・暗号資産(仮想通貨)のレイヤー2(L2)とは?銘柄やメリットを解説
Coincheck
まとめ|仮想通貨のガス代
利用時取られる手数料であるため煩わしく感じる人も少なくありませんが、スマートコントラクトを利用する際に発生するガス代はブロックチェーンの維持に欠かせないものです。
しかし、ガス代の特性を理解することで、ガス代を節約することもできます。仕組みをしっかりと把握し、取引の遅延やガス代の高騰などの影響を受けにくくすることが望ましいでしょう。
さらに理解を深めたい方は、目的に合わせて次の記事も参考にしてください。
ガス代が高くなる根本原因を知りたい方は「スケーラビリティ問題」
手数料を抑える方法を広げたい方は「レイヤー2」
NFTの手数料や操作で迷っている方は「NFT取引の基礎」
これらを確認すると整理しやすくなります。
暗号資産(仮想通貨)柴犬コイン(シバイヌ・SHIB)は、社会的な実用性を目的としたものではなく、ジョーク的なミームコインとして誕生しました。
現在は、イーサリアムブロックチェーン上に、独自のレイヤー2ネットワーク「Shibariumu(シバリウム)」を構築し運用しています。ミームコインとして人気が高く、2026年6月2日時点の時価総額ランキングは29位(CoinMarketCap調べ)となっています。
引用:CoinMarketCap - Shiba Inu
分散型取引所(DEX)「ShibaSwap(シバスワップ)」を持ち、NFT・メタバース・ゲームなどの分野で独自のエコシステムを展開しながら成長を続けています。
この記事では、暗号資産(仮想通貨)柴犬コイン(シバイヌ・SHIB)の購入方法を解説します。
Coincheckの無料登録はこちら
目次
柴犬コイン(シバイヌ・SHIB)とは
柴犬コイン(シバイヌ・SHIB)の買い方【3ステップ】
暗号資産(仮想通貨)取引所に口座開設する
日本円を入金する
販売所で柴犬コイン(シバイヌ・SHIB)を購入する
柴犬コイン(シバイヌ・SHIB)を購入する際の注意点
流行や話題性によって価格が変動している
価格変動が大きい
柴犬コイン(シバイヌ・SHIB)はCoincheckでかんたんに購入できる!
柴犬コイン(シバイヌ・SHIB)とは
柴犬コイン(シバイヌ・SHIB)は、インターネット上の話題性やコミュニティの盛り上がりを背景に広まった「ミームコイン」と呼ばれる暗号資産の一つです。
特徴や仕組み、関連プロジェクトなどの詳しい解説は、以下の記事をご覧ください。
シバイヌ(柴犬コイン/Shiba Inu/SHIB)とは?特徴や仕組みを初心者向けに解説
Coincheck
柴犬コイン(シバイヌ・SHIB)の買い方【3ステップ】
柴犬コイン(シバイヌ・SHIB)は、金融庁に登録された国内の暗号資産交換業者(取引所・販売所)を通じて簡単に購入できます。初心者は安全性の高い国内業者の利用がおすすめです。
ここでは、Coincheckでの柴犬コイン(シバイヌ・SHIB)の購入方法を解説します。
暗号資産取引所に口座開設する
日本円を入金する
柴犬コイン(SHIB)を購入する
口座開設から購入までの流れはシンプルで、最短5分で柴犬コインを購入できます。
それぞれのステップを順に解説します。
暗号資産(仮想通貨)取引所に口座開設する
まず、柴犬コインの取り扱いがあるCoincheckに口座を開設します。口座開設は、ブラウザやスマートフォンアプリから簡単に行えます。
口座開設には本人確認が必要になるため、マイナンバーカードや運転免許証と、スマートフォンを用意してください。
日本円を入金する
口座開設が完了したら、日本円を入金します。
主な入金方法は「銀行振込」「コンビニ入金」「クイック入金」などです。
販売所で柴犬コイン(シバイヌ・SHIB)を購入する
入金後は、販売所で柴犬コインを購入するのが簡単です。
販売所でシバイヌ(SHIB)を選択し、日本円で金額を入力し「購入」をタップすることで、柴犬コインの購入が完了します。
柴犬コイン(シバイヌ・SHIB)を購入する際の注意点
柴犬コインは「ミームコイン」と呼ばれるカテゴリに属します。投資前にミームコイン特有のリスクや特徴を理解しておくことが大切です。
ミームコインの特徴
流行や話題性によって価格が変動しやすい
主要な暗号資産と比べて価格の変動(ボラティリティ)が大きい
流行や話題性によって価格が変動している
柴犬コインを含むミームコインは、価格が流行に大きく左右されるという特徴があります。
ビットコインやイーサリアムなどのように明確な実用性や技術的価値がある資産とは異なり、ミームコインは、ユニークさやコミュニティの盛り上がりが価格に影響します。SNSやインフルエンサーの発言で価格が急変することも珍しくありません。
価格変動が大きい
ミームコインは短期間で大きく値上がり・値下がりする傾向があります。
例として、2021年にイーロン・マスク氏がドージコイン(DOGE)についてツイッターで言及した際、柴犬コインの価格が一時的に20倍以上に上昇したことがありました。その後は急落する場面もみられ、投機的な値動きの典型例とされています。
このように、急騰後の反動で大きく値を下げることもあるため、高値掴みには注意が必要です。
また、主要な暗号資産が下落する際、ミームコインも同時に値下がりする傾向があります。特に、ミームコインは投機的な側面が強いため、相場全体が下落局面に入るとリスクの高い資産として優先的に売却され、主要な暗号資産よりも下落幅が大きくなりやすいのです。
リスクを抑えるためには、
余裕資金の範囲での購入
積立投資などによる購入時期の分散
が有効です。計画的な投資判断を心がけましょう。
柴犬コイン(シバイヌ・SHIB)はCoincheckでかんたんに購入できる!
Coincheckでは、柴犬コイン(シバイヌ・SHIB)を500円から簡単に購入でき、値動きが激しくて不安な方も小額から始めることができます。
これから暗号資産を始める方でも、簡単に取引ができるスマートフォンアプリがあるため、まずはお気軽にアプリをインストールし、アカウントを作成してみてくださいね。
暗号資産(仮想通貨)のバーン(Burn)という言葉を聞くと、「価格が上がるのでは?」と期待する人も多いのではないでしょうか。
実際にバーンは、暗号資産の市場供給量を減らすことで、暗号資産の価値を高めることを目的として行われることもあります。ですが、全てのバーンが価格の上昇に結びつくわけではありません。
本記事では、バーンとは何か、意味や目的、仕組み、注意点について分かりやすく解説します。
Coincheckの無料登録はこちら
目次
暗号資産(仮想通貨)のバーン(Burn)とは、暗号資産を永久に使用不能にすること
暗号資産のバーン(Burn)の仕組み
なぜ暗号資産をバーン(Burn)するのか?意図と価格上昇する理由
バーンによる暗号資産の供給量の減少と価値の上昇
投資家へ安心感を提供する
バーン(Burn)を行っている代表的な暗号資産と目的
イーサリアム(ETH)
エックスアールピー(XRP)
アバランチ(AVAX)
バイナンスコイン(BNB)
シバイヌコイン(SHIB)
暗号資産のバーン(Burn)の注意点とリスク
すべてのバーン(Burn)が価格上昇につながるわけではない
誤情報・フェイクニュースが流れる可能性がある
総供給量が減ることで将来的にリスクが発生する可能性がある
大規模なバーン(Burn)の発生時には情報精査・価格変動に注意
暗号資産のBurn(バーン・焼却)のまとめ
暗号資産(仮想通貨)のバーン(Burn)とは、暗号資産を永久に使用不能にすること
暗号資産のバーン(Burn)とは、「焼却」を意味し、暗号資産の一部を永久に使えない状態にすることを指します。バーンを行うことで、市場に流通している暗号資産の量が減少し、希少性が増します。
一時的に暗号資産を使えない状態にする「ロックアップ」とは異なり、バーンは「永久に利用不能」にする点が特徴です。
バーンには大きく分けて2つのパターンがあります。
・価格に短期的な影響が少ないタイプ
手数料(ガス代)の一部または全部を自動的にバーンする仕組み
・短期的に価格上昇につながる可能性があるタイプ
プロジェクトの運営元やコミュニティが行う、イベント的なバーン
暗号資産のバーン(Burn)の仕組み
多くの場合、暗号資産のバーンは、秘密鍵が誰にも知られていない特定のウォレット(バーンアドレス)に通貨を送ることで行われます。このウォレットからは一切引き出しができないため、通貨は永久に使用不能となります。
また、ブロックチェーンの仕組みの中でトークンが自動的に消失するバーンの方法もあります。これは、スマートコントラクトに組み込まれたルールに基づき、特定の条件が満たされた際にトークンが自動的に焼却される仕組みで、ビルドアンドビルド(BNB)などで使用されています。
なぜ暗号資産をバーン(Burn)するのか?意図と価格上昇する理由
なぜ暗号資産をバーンするのかというと、主に以下の目的があります。
供給量の調整・コントロール
通貨の価格の維持・上昇促進
ネットワーク効率の向上・スパム防止
バーンによる暗号資産の供給量の減少と価値の上昇
暗号資産のバーンによって、市場に流通する総量が減少すると、同じ需要に対して供給が抑えられるため、暗号資産一枚あたりの価値が高まりやすくなります。この仕組みにより、インフレを抑制し、価格の安定や上昇に寄与する効果があります。
投資家へ安心感を提供する
大量の暗号資産の発行やステーキング報酬によって通貨の供給量が過剰に増加すると、投資家にインフレ懸念を抱かせることがあります。また、プロジェクトの運営元が大量のトークンを保有している場合、その売却による急落のリスクが懸念されます。
バーンを行うことで市場の流通量を適切に調整し、インフレ懸念を軽減するとともに、取引の安定性を保つ効果があります。これにより、投資家は安心して長期保有を検討しやすくなるでしょう。
バーン(Burn)を行っている代表的な暗号資産と目的
バーンには、「自動的に仕組みとして組み込まれているバーン」と、「プロジェクトやコミュニティによってイベント的に行われるバーン」という2つのパターンがあり、いくつかの例をご紹介します。代表的な暗号資産であるビットコインには、バーンの仕組みはありません。
イーサリアム(ETH)
イーサリアムは発行量の上限が設定されていない暗号資産ですが、ガス代といわれる手数料の一部が自動的にバーンされる仕組みをもっています。
取引ごとに手数料の一部がバーンされるため、取引量が多いほどバーンされる量も増加し、市場のインフレ抑制や価値の維持に寄与しています。
イーサリアム(ETH)とは?できること・特徴・注意点をわかりやすく解説
Coincheck
エックスアールピー(XRP)
エックスアールピー(XRP)は取引ごとに手数料が少量ずつバーンされる仕組みを採用しています。イーサリアムと同様に手数料のバーンが行われていますが、目的が異なります。エックスアールピーのバーンは主にネットワークの効率の向上や持続可能性の確保、スパム防止を目的としています。
なお、エックスアールピーは最初に総発行量1000億枚が発行済みで、現状では、総供給量に対してバーンされる量が非常に少ないため、バーンが価格へ与える影響は限定的です。
XRP(エックスアールピー)とは?特徴や仕組み、メリットについて解説!
Coincheck
アバランチ(AVAX)
アバランチ(AVAX)のバーンは、供給量を減らして価値を高めることに加えて、ネットワーク効率や持続可能性の向上、スパム防止の効果を兼ね備えています。
全ての手数料がバーンされる仕組みとなっており、市場の流通量が過剰に増加するのを防いでいます。発行上限は最大7億2000万枚で、この上限を超えることはありません。これにより、価値の維持・上昇が図られています。
暗号資産アバランチ(AVAX)とは?特徴や将来性を詳しく解説!
Coincheck
バイナンスコイン(BNB)
バイナンスコイン(BNB)は、総発行枚数2億枚がすべて発行済みで、通貨の価値の維持・上昇と安全性の確保のために2種類のバーンが行われています。
1つは手数料の一部を自動的にバーンする仕組み、もう1つは四半期ごとに自動的に実施されるバーンです。四半期ごとのバーンでは、BNBの平均価格が下がるほどバーン量が増え、価格に合わせて供給量の調整が最適化されています。
四半期ごとのバーンを継続し、最終的には流通量を総発行量の約半分である1億枚まで減らすことを目標としています。
シバイヌコイン(SHIB)
ミームコインであるシバイヌコイン(SHIB)は供給枚数が1,000兆枚と非常に多いため、コミュニティ主導で供給量の削減と希少性向上を目的とした「手動バーン」が継続的に行われています。
2024年、SHIBコミュニティは活発なバーン活動を行い、流通量を大幅削減しました。バーン率の急増により、2024年末までにSHIBの価格は約0.000022ドル付近まで上昇し、年初の約0.0000108ドルから回復傾向がみられました。
また、2023年から「シバリウム(Shibarium)」と呼ばれる独自レイヤー2ブロックチェーンでも、取引手数料の一部が自動的にバーンされる仕組みが組み込まれ、バーン数が増加しています。
シバイヌ(柴犬コイン/Shiba Inu/SHIB)とは?特徴や将来性、購入方法を解説
Coincheck
暗号資産のバーン(Burn)の注意点とリスク
バーンには短期的な価格上昇につながるケースもありますが、必ずしも全てのバーンが価格上昇につながるわけではありません。ここでは、バーンに関して知っておくべき注意点とリスクを解説します。
すべてのバーン(Burn)が価格上昇につながるわけではない
イベント的なバーンが起こる前に暗号資産を購入しても、必ず価格が上昇するとは限りません。バーンによって市場の供給量が減少し希少価値が高まったとしても、市場のニーズや需要が伴わなければ価格は上がりません。価格変動には、供給と需要のバランスが重要です。
また、バーン量と新規発行枚数が同じか多い場合は、結果的に供給量が減少していないため、バーン情報だけに惑わされないように注意が必要です。
誤情報・フェイクニュースが流れる可能性がある
バーンに関する情報が流れてきても、フェイクニュースや詐欺かもしれません。
偽のアカウントを使用し運営元やインフルエンサーを装い、「買い戻しバーンを実施する」などの嘘の情報をSNSなどで拡散し、価格の急騰を狙う手口もみられます。
その情報が公式なものか、情報の出所を必ず確認することが重要です。公式発表がないバーン情報は慎重に扱いましょう。
また、プロジェクト元がバーンを発表し暗号資産を販売しながらも、実際にはほとんど行われていなかったり、極めて少量だけ実施されるようなケースもあります。公開情報やブロックチェーン上のトランザクション履歴から、大量のトークンがバーンされているか確かめることが重要です。
総供給量が減ることで将来的にリスクが発生する可能性がある
総供給量が減少することにより、様々なリスクが生じる場合があります。バーンによって市場に流通する通貨量が減ると、流動性の低下が起こりやすくなり、価格が急騰・急落しやすくなることがあります。価格の安定性の低下は、投資家の不安の増大や信頼の低下を招く可能性があります。
また、一部の暗号資産においては、取引手数料やマイニング報酬が供給の一部として分配されています。供給量の減少に伴い報酬が減少すると、マイナーやバリデータの維持が難しくなり、ネットワークの安全性や安定性が低下するリスクも考えられます。
さらに、インセンティブの不足が原因でエコシステムの成長が妨げられたり、実用性の低下によりユーザー離れの原因になったりすることも起こりえます。
大規模なバーン(Burn)の発生時には情報精査・価格変動に注意
過去には、バーン発表を受けて買いが集中した後にバーンが実施され、価格が急落する事例もあります。大規模なバーン情報が出た際には、その情報がフェイクや誇張ではないか必ず情報の真偽を精査しましょう。公式情報であっても、過度な期待による急激な価格変動には注意が必要です。
また、バーン率が総供給量に対してどの程度か、既に市場価格に織り込まれていないか、需要があるのかなどを冷静に判断することが重要です。
暗号資産のBurn(バーン・焼却)のまとめ
バーンのニュースは投資家心理を大きく動かしますが、誇張や虚偽の情報が紛れていることもあります。また、価格の動きはバーンだけでなく、様々な要因が複雑に絡み合って決まるため、一つの情報だけで過度に振り回されないことが大切です。正確な知識を持ち、冷静な判断を心がけましょう。
SNSなどで話題になっている銘柄をいち早く買ってみたい、あるいは高いレバレッジをかけて大きな利益を狙いたい。仮想通貨取引に慣れてくると、取扱銘柄の多さや手数料の低さなどから海外の仮想通貨取引所を検討する方もいるかもしれません。
結論として、海外取引所は初心者や安全な資産形成を重視する方にはおすすめできません。なぜなら、海外取引所は日本の法律の対象外であり、トラブルが起きた際に大切な資産を守れないリスクが非常に高いからです。
この記事では、海外取引所の特徴や人気の背景を整理しながら、なぜ利用が推奨されないのか、その具体的なリスクと国内取引所との違いについて解説します。
Coincheckの無料登録はこちら
目次
海外の仮想通貨取引所とは?
海外の仮想通貨取引所の特徴
なぜ海外の仮想通貨取引所が人気なのか
海外と国内の仮想通貨取引所の違い
①日本の金融庁の登録制度の対象外である
②顧客資産の保管ルールが異なる
③ 税務・サポート対応が難しい
海外の仮想通貨取引所をおすすめしない理由
① 日本の金融庁による監督外で、トラブル時に保護を受けられない
② 資産管理方法や破綻時の扱いが事業者ごとに異なり、透明性が低い
③ 税務処理と英語サポートが負担となり、問題解決に時間がかかりやすい
海外の仮想通貨取引所を利用する場合の注意点
① 少額から始める
② 二段階認証などセキュリティを徹底する
③ 出金制限・手数料・規約を確認する
④ 取引履歴を保存して税務に備える
結論:海外の仮想通貨取引所はおすすめしない
海外の仮想通貨取引所とは?
海外の仮想通貨取引所とは、その名の通り日本国外に拠点を置き、その国や地域の法律やルールの下で運営されている暗号資産交換業者のことです。
海外の仮想通貨取引所の特徴
海外の仮想通貨取引所の大きな特徴は、まず取り扱っている暗号資産の種類の圧倒的な多さです。国内取引所が数十種類程度の銘柄を扱うのに対し、海外では数百種類規模のトークンが上場しているケースも少なくありません。
また、現物取引に加えて、レバレッジ取引や先物取引、ステーキングなど、多様な金融サービスを利用できる点も特徴的です。サービスの幅が広く、収益機会を積極的に探りたいユーザーにとって選択肢が多く用意されています。
一方で、多くの取引所が日本円での入金に対応していません。利用を始めるには、国内取引所を通じて暗号資産を購入し、それを海外の口座に送金するという手間が必要になるため、利用開始までのハードルは国内サービスより高いと言えます。
なぜ海外の仮想通貨取引所が人気なのか
多くのリスクがあるにもかかわらず、海外の仮想通貨取引所が人気を集めるのは、前述のとおり“国内にはない圧倒的な銘柄の多さ”や“取引機能の幅広さ”が理由です。
まず挙げられるのが「国内未上場銘柄への先行投資チャンス」があること。海外取引所に先行して上場し、その後に国内取引所で取り扱いが始まるケースもあるため、より早い段階で投資機会を得たいと考える人にとって、海外取引所は候補になりやすい存在です。
また、レバレッジ取引や先物取引など、価格の上昇局面だけでなく下落局面でも収益機会を狙える取引手法を利用できる点も、一部のトレーダーにとっては魅力です。SNS や動画配信を通じて、海外取引所を利用した取引事例やキャンペーン情報が共有されることも多く、そうした情報をきっかけに興味を持つ人もいます。
さらに、売買手数料やスプレッドの水準が相対的に低いと感じられる取引所があることも、人気の背景のひとつでしょう。取引板を使った板取引を前提に、手数料を低く設定している取引所や、取引量に応じて手数料を優遇する仕組みを採用している取引所もあり、頻繁に取引を行うユーザーにとっては、コスト面で魅力的に映る場合があります。
このように、海外取引所は銘柄の多さや取引機能といったサービス面では魅力的に見える部分がありますが、その裏側には制度や安全性、税務上の取り扱いなど、別の観点から確認すべき点も多く存在します。そこで、次の章では海外取引所と国内取引所の違いについて整理します。
海外と国内の仮想通貨取引所の違い
海外の仮想通貨取引所と国内の取引所は、見た目や操作画面が似ていても、制度や運営の仕組みには大きな違いがあります。ここでは、日本の金融庁の登録制度との関係、顧客資産の保管・管理方法、税務やサポート対応の面から、その違いを整理します。
①日本の金融庁の登録制度の対象外である
国内の仮想通貨取引所は、資金決済法などの法律に基づき、金融庁への登録を行った上でサービスを提供しています。登録事業者には、一定の体制整備や報告義務、マネーロンダリング対策などが求められ、問題が生じた場合には行政処分や業務改善命令などを通じて、運営体制の見直しを迫られる仕組みになっています。
一方、海外の仮想通貨取引所は、日本国内で適用される金融庁の登録制度の対象外です。所在する国や地域の制度に従って運営されており、日本の金融当局による監督や指導を前提としていません。日本居住者が海外取引所を利用する場合でも、日本の行政機関が直接関与してトラブルを解決したり、国内と同じ基準で業務改善を求めたりすることは想定されておらず、この点はあらかじめ理解しておく必要があります。
②顧客資産の保管ルールが異なる
国内の取引所では、利用者から預かった資産を自社の資産とは分けて管理する「分別管理」が義務付けられています。また、利用者から預かった顧客金銭については、信託銀行等への信託による保全が法律で義務付けられています。これにより、万が一取引所側に問題が生じた場合でも、顧客金銭が事業者の財産とは分けて管理される仕組みが整えられています。さらに、顧客から預かった暗号資産については、原則として顧客保有残高と同額以上をコールドウォレットで管理することが法律上義務付けられています。これにより、オンライン環境に接続された状態で管理される資産を最小限に抑える仕組みとなっています。
これに対して、海外取引所では、顧客資産の保管方法や管理体制が国や事業者ごとに異なります。どの範囲までコールドウォレットで保管しているのか、自社資産とどのように区分しているのか、取引所が経営破綻した場合に顧客資産がどのように扱われるのかといった重要なポイントも、各取引所の方針や所在国のルールに左右されます。情報開示の内容や頻度にもばらつきがあり、利用者側からはリスクの水準を具体的にイメージしにくいことが多く、結果として国内取引所と同じ感覚で資産を預けることが難しい環境だといえます。
③ 税務・サポート対応が難しい
国内の取引所を利用する場合、取引履歴や年間の損益など、確定申告に必要となる情報を日本円ベースで確認しやすい環境が整っています。国内の暗号資産交換業者は、法令等に基づき、取引報告書や残高報告書の交付をしており、利用者は確定申告に必要な情報を確認できます。また、CSV形式などで取引履歴を出力できるため、日本の税制に沿って損益を整理しやすい環境が整っています。サポート窓口も日本語で案内されており、ログインできない、出金が反映されないといったトラブルが起きた際にも、日本語で状況を説明しながら対応を依頼できます。
これに対して海外取引所では、取引履歴が現地通貨建てや英語表記で出力されることが多く、日本の税制に合わせて自分でレート換算や損益計算をやり直さなければならない場面が少なくありません。サポート対応も英語が中心となり、問い合わせフォームやチャットでのやり取りに時間がかかることもあります。その結果、税務とサポートの両面で利用者の負担は大きくなりやすく、国内取引所を利用する場合と比べると、問題解決までのハードルが高くなる点は押さえておきたいところです。
海外の仮想通貨取引所をおすすめしない理由
海外取引所をおすすめしない理由は次の3点です。
1. 日本の金融庁による監督外で、トラブル時に保護を受けられない
2. 資産管理方法や破綻時の扱いが事業者ごとに異なり、透明性が低い
3. 税務処理と英語サポートが負担となり、問題解決に時間がかかりやすい
① 日本の金融庁による監督外で、トラブル時に保護を受けられない
海外取引所は、日本の金融庁が定める登録制度の対象外で運営されています。そのため、日本の法律に基づく監督や利用者保護の仕組みが前提になっておらず、トラブルが発生しても国内と同じような保護措置を期待することはできません。
万が一、出金停止・アカウント凍結・サービス閉鎖などが起きた場合、日本の行政機関が直接関与して問題を解決することも想定されていない点は大きなリスクです。
② 資産管理方法や破綻時の扱いが事業者ごとに異なり、透明性が低い
国内取引所は「分別管理」や「コールドウォレット保管」などのルールが法律で定められていますが、海外取引所は国や事業者によって資産管理の方法が大きく異なります。
どこまでコールドウォレットで保管しているのか、顧客資産と自社資産をどのように区分しているのか、取引所が破綻した場合に資産がどう扱われるのかなど、重要な部分が明確に示されていないケースもあります。そのため、利用者側がリスクの大きさを判断しにくい点が問題となります。
③ 税務処理と英語サポートが負担となり、問題解決に時間がかかりやすい
海外取引所の取引履歴は現地通貨や英語表記で出力されることが多く、日本の税制に合わせてレート換算や損益計算を自分で行う必要があります。また、サポート対応も基本的に英語で、問い合わせだけでも手間がかかる場合があります。
ログインや出金トラブルが発生した際には、状況説明や対応依頼に時間がかかりやすく、国内取引所に比べて実務面での負担が大きくなります。
このように、制度面・資産管理・税務およびサポートの観点から見ると、海外取引所は国内取引所と比べて不確実な要素が多く、日本居住者が主な利用先として選ぶには慎重な検討が必要な環境だといえます。
海外の仮想通貨取引所を利用する場合の注意点
海外の仮想通貨取引所を利用する場合に、できるだけリスクを抑えるために意識しておきたいポイントを整理します。
① 少額から始める
海外の仮想通貨取引所を初めて利用する場合は、まず少額から試すことが基本です。入出金の流れや、出金にかかる時間、取引画面の使い勝手などは、実際に使ってみないとわからない部分が多いからです。最初から多額の資産を移すのではなく、あくまで余裕資金の一部で動作確認をしながら、問題がないと判断できてから利用額を検討しましょう。
② 二段階認証などセキュリティを徹底する
海外取引所を利用する場合は、自分自身のアカウントを守るためのセキュリティ対策が欠かせません。パスワードの使い回しは避け、必ず二段階認証を有効にしたうえで、認証アプリを使った方式を選ぶことが大切です。ログインメールやSNS経由のメッセージの中には、公式サイトを装ったフィッシングサイトへ誘導しようとするものもあるため、URLの確認やブックマークからのアクセスを徹底しておくと安心です。
③ 出金制限・手数料・規約を確認する
海外取引所では、本人確認のレベルやアカウントのステータスに応じて、1日に出金できる上限額や利用できるサービスが変わることがあります。あらかじめ利用規約やヘルプページを確認し、自分のアカウントでどの程度の金額を出金できるのか、どのような条件で制限がかかるのかを把握しておくことが重要です。あわせて、暗号資産の送金手数料や入出金手数料の水準も取引所ごとに異なるため、想定外のコストが発生しないように事前にチェックしておきましょう。
④ 取引履歴を保存して税務に備える
海外取引所を利用した場合でも、日本に居住している方は、日本の税制に沿って利益や損失を申告する必要が生じる可能性があります。そのため、取引履歴や入出金の記録は定期的にダウンロードし、自分で保管しておくことが大切です。取引所側が過去データを長期間保存しているとは限らないため、少なくとも年ごとにバックアップを取っておくと、後から損益計算を行う際の負担を減らせます。
結論:海外の仮想通貨取引所はおすすめしない
ここまで見てきたように、海外の仮想通貨取引所は、取扱銘柄の多さや手数料水準、レバレッジ・先物などの多様な取引機能といった、サービス面での魅力があります。一方で、日本の金融庁の登録制度の対象外であること、顧客資産の保管・管理方法が事業者ごとに大きく異なること、日本の税制や日本語サポートを前提としていないことなど、国内の取引所とは前提条件そのものが違う点は無視できません。
こうした点を総合すると、海外取引所は「サービスの幅が広い代わりに、制度面や実務面の負担も大きい環境」といえます。とくに、これから暗号資産取引を始める方や、長期的な資産形成を目的にしている方にとっては、リスクと手間がメリットを上回りやすい選択肢です。そのため、日本居住者が安心して取引を行ううえでは、まずは日本の法律に基づいて登録・監督されている国内の取引所を利用することをおすすめします。
JPYCとは、日本円と連動することを目的としたステーブルコインです。価格の変動が大きい暗号資産とは異なる性質を持ち、決済や送金での利用を想定しています。
本記事では、JPYCの基本的な仕組みや特徴、メリットと注意点、将来性についてまでを解説します。
Coincheckの無料登録はこちら
目次
JPYCとは?
JPYCの仕組みと特徴
JPYCと海外ステーブルコイン(USDT/USDC等)の違い
JPYCのメリット
価格が安定しやすく使いやすい
送金・決済の手数料を抑えられる
幅広いサービスで利用できる
JPYCの注意点とリスク
利用できるサービスが限定される場合がある
発行者リスクを理解する必要がある
海外ステーブルコインとは性質が異なる
JPYCの将来性
日銀デジタル通貨(CBDC)議論で注目が高まっている
クレジットカード・アプリ決済への対応が進んでいる
JPYC EXによりオンチェーンの発行・償還が可能になった
日本政府がステーブルコインの活用を後押ししている
日本円ステーブルコイン市場で優位性を持っている
JPYCの買い方
JPYCまとめ
JPYCとは?
JPYCは、日本円と連動することを目的に発行されているステーブルコインです。ブロックチェーン上で発行・管理されており、決済や送金など、価格の安定が求められる場面での利用を想定しています。
一般的な暗号資産は価格が変動しますが、JPYCは日本円を基準にした価値で設計されています。そのため、価格の目安を把握しやすい点が特徴です。
ステーブルコインとは、法定通貨などの価値に連動するよう設計されたデジタル通貨の総称で、価格変動を抑えることを目的としています。詳細は以下の記事で解説しています。
ステーブルコインとは?仕組み・種類・メリットとリスク、日本の規制と最新動向を解説
Coincheck
JPYCの仕組みと特徴
JPYCは、日本の資金決済法に基づき「前払式支払手段(第三者型)」として発行されています。利用者から受け取った日本円をもとに価値が発行され、支払いや決済に使われる点が特徴で、価格の値上がりを目的とする暗号資産とは性質が異なります。
また、JPYCの発行には「JPYC Trust」が用いられています。JPYCが発行されると、その数量に対する日本円が用意され、発行されたJPYCの数量と対応する形で管理されます。
価値は「1円=1JPYC」を基準に設計されています。発行量は対応する日本円の範囲内で管理され、大きな価格変動を前提としません。そのため、決済や送金といった用途での利用が想定されています。
JPYCと海外ステーブルコイン(USDT/USDC等)の違い
JPYCとUSDT、USDCなどの海外ステーブルコインでは、発行の枠組みや想定される利用環境が異なります。
JPYCは、前述のとおり日本の法制度に基づく「前払式支払手段」として発行されており、国内での決済やサービス連携を前提とした設計です。一方、USDTやUSDCは、海外の規制体系のもとで発行されており、暗号資産取引所や国際的な取引など、グローバルでの利用を主な目的としています。
利用できる範囲や交換性にも違いがあります。USDTやUSDCは多くの取引所やサービスで扱われているのに対し、JPYCは主に国内向けの利用が想定されています。
一方で、価値の担保方法も異なり、JPYCは日本円との対応関係を前提に管理されるのに対し、USDTやUSDCは外貨建て資産などを用いた担保モデルが採用されています。
JPYCのメリット
JPYCを利用するうえで、押さえておきたいメリットを整理します。
価格が安定しやすく使いやすい
JPYCは日本円と連動することを前提に設計されているため、価格の目安を把握しやすい点が特徴です。価格変動を前提とする暗号資産と比べ、支払い金額や送金額をイメージしやすく、決済や送金といった用途で使いやすい設計になっています。暗号資産に不慣れな人でも、比較的理解しやすい点がメリットといえます。
送金・決済の手数料を抑えられる
JPYCはブロックチェーン上でやり取りされるため、銀行振込やクレジットカード決済のように、複数の事業者を経由する決済フローを通らずに完結する場合があります。その結果、利用する方法によっては、送金や決済の際に手数料を抑えられるケースがあります。
幅広いサービスで利用できる
JPYCは、一部の実店舗やイベントでの支払い、オンラインサービスでの決済、Web3関連の取り組みなどで利用例があります。ただし、利用できるサービスはまだ限定的で、一般的な決済手段として広く普及している段階ではありません。制度整備やサービス連携の進展により、今後の動向が注目されています。
JPYCの注意点とリスク
JPYCを利用するにあたっては、メリットだけでなく、事前に理解しておきたい注意点もあります。
利用できるサービスが限定される場合がある
JPYCは一部の実店舗やオンラインサービス、Web3関連などで利用例がありますが、対応しているサービスはまだ限られています。USDTやUSDCのように、幅広い取引所や決済サービスで利用できるわけではないため、実際に使う際は事前に対応状況を確認することが必要です。
発行者リスクを理解する必要がある
JPYCは、国や中央銀行が発行する通貨ではなく、民間の事業者によって発行・管理されています。日本円との対応関係を前提とした設計ではありますが、利用にあたっては、その点を理解したうえで判断することが大切です。
海外ステーブルコインとは性質が異なる
JPYCはブロックチェーン上で扱われるため、技術的には海外のウォレットへ送金することも可能です。ただし、海外ではJPYCを利用できるサービスや交換先が限られており、送金後の使い道は多くありません。USDTやUSDCのように、海外の取引所や決済、DeFiで広く使われているステーブルコインとは異なり、JPYCは実用面では国内での利用を前提とした設計といえます。
JPYCの将来性
JPYCは、暗号資産として値上がりを期待する通貨ではありません。日本円と連動する性質上、価格変動を前提にした売買で注目されるというより、決済や業務などの用途で使われることを想定したステーブルコインです。
一方で、JPYCは決済や業務用途を前提とした設計を持つ通貨です。将来性を評価するうえでは、「取引市場で広く流通するか」ではなく、「特定の用途で使われ続けるか」という視点が重要になります。Coincheckでは、JPYCを投資・売買の対象として成長する通貨ではなく、用途が明確な実用型ステーブルコインとして位置づけています。
日銀デジタル通貨(CBDC)議論で注目が高まっている
日本では、中央銀行デジタル通貨(CBDC)に関する検討が進められています。JPYCは民間によって発行されるデジタルマネーであり、CBDCとは位置づけが異なりますが、デジタル決済の選択肢が広がる中で、関連する取り組みとして言及される場面が増えています。
CBDCの議論が進むことで、デジタル通貨やステーブルコインに対する理解や制度整理が進む可能性があり、JPYCの今後の活用を考えるうえでも、その動向が意識されています。
現物ETFとは?先物ETFとの違いや仕組みをわかりやすく解説
Coincheck
クレジットカード・アプリ決済への対応が進んでいる
JPYCでは、ブロックチェーン上でのやり取りに加えて、クレジットカードやスマートフォンアプリを通じた決済への対応も進められています。これにより、暗号資産やウォレットの操作に不慣れな人でも、従来のキャッシュレス決済に近い感覚で利用できる環境が整い始めています。
実際の活用例としては、鹿島建設における現場作業員へのインセンティブ付与や、徳島県海陽町でのふるさと納税の電子商品券などがあります。また、Web3分野では、投げ銭サービスのTIPWAVEのように、アプリ上の操作だけでJPYCを送れる仕組みも登場しています。今後、こうした仕組みが整っていけば、JPYCを利用する際のハードルはさらに下がると考えられます。
JPYC EXによりオンチェーンの発行・償還が可能になった
JPYCの利便性を向上させたのが、JPYC社公式プラットフォーム「JPYC EX」の登場です。このサービスにより、日本円からJPYCへの「発行」と、JPYCから日本円への「償還」という一連の手続きが、オンライン上で完結するようになりました。
利用者はJPYC EX上で発行予約を行い、日本円を指定口座に振り込むことで、登録したウォレットにJPYCを受け取れます。償還も同様に、JPYC EX上で償還予約を行い、指定アドレスへJPYCを送付すれば、登録口座に日本円が払い戻されます。
このように「円⇄JPYC」の出入口が明確になったことで、活用の幅は大きく広がりました。日常の支払いはもちろん、ビジネスシーンでも頼れるデジタルマネーとして実用性が高まっています。
日本政府がステーブルコインの活用を後押ししている
日本では、2023年施行の改正資金決済法により、法定通貨と連動するステーブルコインを「電子決済手段」として位置付け、暗号資産とは別の枠組みで扱う制度が整備されました。発行や管理のあり方に加え、売買・交換・送金などを取り扱う側にもルールを設けることで、国内で安心して使える環境づくりが進んでいます。
こうした制度整備により、民間が発行するステーブルコインの決済やサービス連携への見通しも立てやすくなります。
日本円ステーブルコイン市場で優位性を持っている
JPYCは、日本円と連動するステーブルコインとして、国内利用を前提に設計されている点が特徴です。日本の法制度に基づく枠組みの中で発行・運用されていることから、国内向けの決済やサービス連携を検討する際に選択肢となりやすい側面があります。
今後、制度整備や対応サービスが広がれば、日本円ステーブルコイン市場において一定の役割を担う存在として位置づけられる可能性があります。
JPYCの買い方
JPYCは、一般的な暗号資産のように暗号資産取引所で自由に売買できる通貨ではありません。入手方法や利用条件はサービスごとに異なり、日本円での購入や特定の用途に限った利用が想定されている場合があります。また、JPYCはブロックチェーン上で管理されるため、利用するサービスやネットワークに応じて対応するウォレットが必要になります。
提供方法や対応状況は変更される可能性があるため、実際に利用する際は、公式情報を確認したうえで判断すると安心です。
なお、JPYCは現時点でCoincheckでは取り扱っていません。本記事は、JPYCの仕組みや特徴を理解するための情報提供を目的としたものです。
JPYCまとめ
JPYCは、決済や送金といった実用面を意識して設計されたステーブルコインです。すべての場面で使えるわけではありませんが、用途や前提を理解したうえで選択肢の一つとして捉えることが大切です。
JPYCをきっかけに、暗号資産やブロックチェーンの仕組みそのものに関心を持った方もいるでしょう。Coincheckでは、ビットコインをはじめとした暗号資産をスマートフォンアプリから管理・購入できます。口座を開設しておけば、必要なタイミングで取引を始めることができます。
Coincheck(コインチェック)の口座開設方法を解説
Coincheck
Phantom(ファントム)ウォレットは、暗号資産を自分で管理し、DEXやDApps、NFT、ゲームなどと接続して使うソフトウェアウォレットです。取引所の口座とは仕組みが異なり、復元フレーズを含む重要情報は利用者が管理します。
本記事では、Phantomの基本、PC・スマホでの導入、Coincheckからの入金・送金の流れを整理します。あわせて、送金前のチェックポイント、反映されないときの確認手順、詐欺対策もまとめます。購入から外部ウォレットへの入金をまとめて進めたい方向けに、Coincheck OnRampの使い方も紹介します。
Coincheckの無料登録はこちら
この記事でわかること
Phantomの基本と対応ネットワークの確認方法
Coincheckからの送金手順
届かないときの確認手順
目次
Phantom(ファントム)ウォレットとは
Phantomウォレットでできること
Phantomの対応ネットワークの確認方法
Phantom(ファントム)ウォレットの始め方
PCでインストールする
スマホでインストールする
Phantomウォレットの初期設定
復元フレーズの管理で注意したいこと
CoincheckからPhantom(ファントム)ウォレットへ入金する前に確認すること
送金できる通貨とネットワークを確認する
ネットワークをそろえる
受取アドレスを確認する
少額でテストする考え方
CoincheckからPhantom(ファントム)ウォレットへ送金する手順
Phantom(ファントム)ウォレットで受取アドレスを確認する
Coincheckで送金先アドレスを登録して送金する
送金後にTxIDを控える
PCで買ってすぐ外部ウォレットに入れたい人向けの選択肢
Coincheck OnRampでできること
使い方の流れ
送金が届かないときの確認手順
TxIDとExplorerで状況を確認する
受取側でトークンを表示できているか確認する
手続き中や制限に該当する場合の確認ポイント
Phantom(ファントム)ウォレットの注意点・リスク
偽サイトや偽アプリを避ける
送金を促す連絡やDMに注意する
二段階認証などの基本設定を見直す
Phantom(ファントム)ウォレットのよくある質問
Q. Phantomの対応ネットワークはどこで確認できますか?
Q. CoincheckからSOLは送れますか?
Q. 送金が反映されないときはどうすればいいですか?
Q. Phantomの利用料金はかかりますか?
Q. Phantomの資産を日本円にするにはどうすればいいですか?
Phantom(ファントム)ウォレットとは
Phantom(ファントム)ウォレットは、暗号資産を自分で保管・送受信し、DEXやDApps、NFT、ゲームなどのサービスと接続して使うソフトウェアウォレットです。取引所の口座とは異なり、ウォレットの復元フレーズや秘密情報は利用者が管理します。
そのため、使い始める前に「対応している通貨やネットワーク」「受取アドレスの確認方法」「操作時の注意点」を理解しておくと、送金のミスや表示トラブルを減らしやすくなります。ここではPhantomでできることと、対応ネットワークの確認方法を整理します。
Phantomウォレットでできること
暗号資産の保管・送受信に加え、DAppsやDEX、NFTマーケットなどへの接続ができる点が特徴です。利用できる機能はアプリの更新で変わることがあるため、操作時は画面表示や公式案内を確認してください。
Phantomの対応ネットワークの確認方法
対応ネットワークは、Phantomアプリ内のネットワーク表示や公式の案内ページで確認できます。表記や対応状況は変わる可能性があるため、送金前に最新情報を確認しておくと安心です。
また、Phantomが対応していないネットワークに送ると、送金が成功してもPhantom側に表示されないことがあります。代表例として、BSC、Arbitrum、Optimism、Avalanche、Lineaなどは対応外として案内されています。
参照:Supported chains in Phantom
Phantom(ファントム)ウォレットの始め方
ここでは、PCとスマホの導入手順、初期設定、復元フレーズの管理ポイントをまとめます。
PCでインストールする
PCではブラウザ拡張として利用します。公式サイトから対応ブラウザの拡張機能を選び、インストールしてください。
参照:Phantom公式
スマホでインストールする
スマホでは公式アプリをインストールして利用します。偽アプリを避けたい場合は、公式サイトの案内からストアに移動する流れにすると確認しやすくなります。
Phantomウォレットの初期設定
初回起動時にパスワード設定とウォレット作成を行います。画面の案内に沿って進め、受取アドレスを表示できる状態まで進めておくと、Coincheckからの入金手順に移りやすくなります。
復元フレーズの管理で注意したいこと
復元フレーズはウォレットを復元するための重要情報です。スクリーンショットやクラウド保存は避け、紙に書いてオフラインで保管してください。
CoincheckからPhantom(ファントム)ウォレットへ入金する前に確認すること
Coincheckの無料登録はこちら
送金前の確認だけで、誤送金や反映遅れのリスクを大きく減らせます。ネットワーク・アドレス・送金条件を整理します。
送金できる通貨とネットワークを確認する
Coincheckから送金できる通貨とネットワークは、送金画面の表示や公式FAQで確認します。通貨名が同じでもネットワークが異なることがあるため、送金前に「通貨」と「ネットワーク」をセットで確認してください。
参照:暗号資産送金・受取時の対応ネットワーク
ネットワークをそろえる
送金元と送金先のネットワークが一致していないと、着金しないことがあります。Phantom側の受取ネットワークとCoincheckの送金画面のネットワークが一致しているか確認しましょう。
受取アドレスを確認する
アドレスはコピー&ペーストで入力し、先頭・末尾の数文字を目視で確認します。手入力は避けましょう。
少額でテストする考え方
初めての送金先には、少額でテスト送金して反映を確認してから本送金すると安心です。
「買ってすぐ外部ウォレットへ入れたい」場合は、購入〜入金をまとめて進められるCoincheck OnRampという選択肢もあります。詳しくは後半の手順で紹介します。
CoincheckからPhantom(ファントム)ウォレットへ送金する手順
Phantom側の受取アドレス確認から、Coincheckでの送金手続き、TxIDの控え方までの流れを紹介します。
Phantom(ファントム)ウォレットで受取アドレスを確認する
Phantomの受取画面でアドレスを表示し、コピーします。送金する通貨やネットワークが正しいかも確認してください。
Coincheckで送金先アドレスを登録して送金する
Coincheckの送金画面で、通貨とネットワークを確認し、送金先アドレスを登録します。初回の送金先は登録が必要なため、余裕を持って手続きしてください。
1)送金元の通貨を選び、送金手続きに進みます。
2)パスキー認証を行います。
3)送金申請内容を確認します。
4)送金先アドレスを追加します。
5)送金先情報を確認して登録します。
6)送金前の最終確認画面で内容を確認します。
送金後にTxIDを控える
送金完了後は、TxID(取引ID)を控えます。反映が遅い場合は、TxIDを使ってエクスプローラーで状況を確認します。
ETHを送る場合は、Phantom側で受け取りネットワークがEthereumになっているかを確認し、Coincheckの送金画面でも通貨とネットワークの一致を確認してから進めると安心です。Phantomの対応状況は変更される可能性があるため、公式の最新案内も確認してください。
参照:Phantom公式
PCで買ってすぐ外部ウォレットに入れたい人向けの選択肢
購入から外部ウォレットへの入金をまとめて進めたい方向けに、Coincheck OnRampの使い方を簡潔に案内します。
Coincheckの無料登録はこちら
Coincheck OnRamp(ウォレットチャージ)|購入してそのまま外部ウォレットへ入れる方法
Coincheck
Coincheck OnRampでできること
購入と外部ウォレットへの入金をまとめて進められるため、送金先アドレスの入力やネットワーク選択を手動で行う場面を減らせます。
Coincheckで現在取り扱っている以下の通貨が対象になります。
ETH
FNCT(ERC20)
SAND(ERC20)
WBTC(ERC20)
MATIC
使い方の流れ
開始する
通貨と金額を入力する
ウォレットを接続する
注文内容を確認する
完了と履歴を確認する
1)開始画面で内容を確認し、入力に進みます。
2)通貨と金額を入力します。
3)画面の鉛筆マークからウォレットを起動して接続します。この接続が送金先の指定になるため、送金先アドレスを手入力する操作はありません。
4)注文内容(ネットワーク/宛先など)を確認して実行します。
5)完了画面で履歴/ステータスを確認します。
OnRampの画面や手順は変更される場合があります。最新の表示に従って操作してください。
送金が届かないときの確認手順
届かない・反映されない場合は、TxIDとエクスプローラーの確認が基本です。原因別に見直しポイントを整理します。
TxIDとExplorerで状況を確認する
送金履歴からTxIDを確認し、ブロックエクスプローラーでステータスを確認します。取引が成功していても、受取側でトークン追加が必要なことがあります。
また、TxID上は成功しているのにPhantom側に表示されない場合は、送ったネットワークがPhantomの対応外でないかも確認します。対応外ネットワークに送った場合、表示されないことがあると案内されています。
受取側でトークンを表示できているか確認する
送金先でトークンが表示されない場合、トークンの追加が必要なことがあります。公式の案内に沿って追加してください。
手続き中や制限に該当する場合の確認ポイント
送金が「手続き中」のまま進まない、または入金直後で移動制限がある場合は、以下のFAQも確認してください。
・送金が「手続き中」のまま進まない:暗号資産の送金が「手続き中」のまま進みません
・入金・購入後の資産移動と制限:入金・購入後の資産移動と制限内容
・第三者に送金を求められた:第三者に暗号資産の送金を求められたらご注意ください
・パスキー設定:パスキーの設定方法
Phantom(ファントム)ウォレットの注意点・リスク
偽サイトや詐欺DMなど、送金前後で起きやすいリスクをまとめます。
偽サイトや偽アプリを避ける
インストール先は公式の案内を起点に確認します。検索広告やSNS経由のリンクから開く場合は、URLや遷移先が公式かどうかを確認してから進めます。
送金を促す連絡やDMに注意する
SNSやDMで送金を指示されるケースは詐欺の可能性があります。少しでも不安がある場合は送金せず、公式FAQを確認してください。
二段階認証などの基本設定を見直す
取引所側の認証設定やパスキー設定を確認し、必要な手続きを済ませておきましょう。
Phantom(ファントム)ウォレットのよくある質問
Q. Phantomの対応ネットワークはどこで確認できますか?
A. Phantomの対応ネットワークは公式の対応チェーン一覧で確認できます。送金前に最新情報を確認してください。参照:Supported chains in Phantom
Q. CoincheckからSOLは送れますか?
A. 現時点では送れません。最新の提供状況は公式FAQで確認してください。参照:SOL(ソラナ)の送金ができない理由
Q. 送金が反映されないときはどうすればいいですか?
A. TxIDとエクスプローラーのステータスを確認してください。取引が成功していても、受取側でトークン追加が必要なことがあります。
Q. Phantomの利用料金はかかりますか?
A. Phantomアプリ自体の利用は無料として案内されることがありますが、送金やスワップではネットワーク手数料が発生する場合があります。手数料は操作画面で確認してください。
Q. Phantomの資産を日本円にするにはどうすればいいですか?
A. Phantom内で日本円に換金するのではなく、取引所へ送金して売却し、日本円として出金する流れになることがあります。送金時は通貨とネットワークの一致を確認してください。
「ソウルバウンドトークン(Soul Bound Token、SBT)」とは、譲渡や売買ができないNFTのことです。
日本語で「魂に縛られたトークン」または「魂に紐付いたトークン」と訳され、トークン発行後は永久的に特定の個人に紐付けられるという特性を持っています。
本記事では、ソウルバウンドトークンの特徴を中心に、活用方法やNFTとの違いなど、ソウルバウンドトークンについて詳しく解説していきます。ぜひ参考にしてください。
この記事でわかること
ソウルバウンドトークンとNFTの違い
ソウルバウンドトークンの特徴
ソウルバウンドトークンの活用方法
Coincheckの無料登録はこちら
目次
ソウルバウンドトークン(SBT)とは
ソウルバウンドトークンとNFTの違い
譲渡性の有無
市場価値の信用価値の性質の違い
発行者と所有者の関係
ソウルバウンドトークンの特徴
受け取り後に送信・送金(譲渡や売買)ができない
分散型ID(DID)のデジタルIDとして利用できる
資産用途外での利用が主となる
ソウルバウンドトークンの活用方法
各種証明書への活用
信用データへの活用
許可証への活用
医療記録への活用
ソウルバウンドトークンの将来性
まとめ
ソウルバウンドトークン(SBT)とは
ソウルバウンドトークン(Soul Bound Token、SBT)は、譲渡や売買ができないNFTであり、「魂に紐付いたトークン」とも呼ばれます。トークン発行後は特定の個人に永久的に結び付けられるという特徴があります。
ソウルバウンドトークンとNFTの違い
ソウルバウンドトークンとNFTは、それぞれ他のトークンと置き換えることができない唯一無二である性質(=非代替性)を持っているという点で共通しています。
一方で、2者の間では主に以下の3つが異なる特徴として挙げられます。
譲渡性の有無
市場価値の信用価値の性質の違い
発行者と所有者の関係
それぞれの項目について詳しくみていきましょう。
譲渡性の有無
NFTは所有者が自由に譲渡・売買できるのに対し、ソウルバウンドトークンは発行後に他人へと譲渡できない点が最大の違いです。
NFTは主にアートや音楽、不動産などの資産を市場で取引する目的で発展しました。「あるNFTを所有しているという所有権」を証明することが、NFTの最大の有用性であると言えるでしょう。
一方で、ソウルバウンドトークンは「個人の信用や経歴を証明する」ために存在しています。
一度発行されるとその情報はブロックチェーン上に永続的に結び付けられ、デジタルIDのように機能します。個人の保有するウォレットで信頼性の向上につなげることができます。
市場価値の信用価値の性質の違い
NFTはアート作品やゲーム内デジタルコンテンツなどの希少性・人気によって市場での価値が形成されるのに対して、ソウルバウンドトークンは金融資産的な価値を持った取引対象ではありません。
ソウルバウンドトークンは、インターネット上において、実際の社会で得ている「信用」や「信頼」を可視化させる非市場的な価値を持っています。
詳しくは後述しますが、例として、「教育機関が発行する卒業証書」や「出生証明書」などの各種証明書においてソウルバウンドトークンが活用されることが挙げられます。これによって、ブロックチェーン上で個人の社会的信用を示すことができるようになるのです。
発行者と所有者の関係
NFTの場合、譲渡・売買が成立した時点で所有権は発行者から移り、その時点で発行者と所有者の関係は切れますが、ソウルバウンドトークンでは、発行者と所有者の関係が永久的に続きます。
つまり、発行元の信頼性がそのままトークンの信頼性へとつながり、これがソウルバウンドトークンの特徴の一つと言えます。
ソウルバウンドトークンの特徴
ここでは、ソウルバウンドトークンの特徴を以下の3つの視点から解説します。
受け取り後に送信・送金(譲渡や売買)ができない
分散型ID(DID)のデジタルIDとして利用できる
資産用途外での利用が主となる
受け取り後に送信・送金(譲渡や売買)ができない
先にも述べた通り、ソウルバウンドトークンは受け取った後は譲渡や売買ができません。
譲渡や売買ができないということは、取得後は個人のウォレットに情報が永久に結び付けられるということです。
そのため、学歴などの経歴に関する証明書や金融市場における信用力といった、個人の存在証明(アイデンティティ)に活用することができます。
分散型ID(DID)のデジタルIDとして利用できる
分散型IDとは、ユーザー自身が自分の保持しているデジタルアイデンティティ(デジタルID)情報をコントロールすることができる仕組みです。
ソウルバウンドトークンはこの分散型IDのデジタルIDとしての役割を持ち、トークンの所有者が「トークンの情報に誰がアクセス可能か」を制御できる場合があります。
デジタル世界において、自身が何者なのかを証明するアイデンティティとなるのです。
資産用途外での利用が主となる
トークンという名前から、ビットコインなどのほかの暗号資産のように金融資産としての役割が連想されるという方も少なくないでしょう。
しかし、ソウルバウンドトークンは資産としての価値よりも、個人の学歴・職歴・資格など社会的信用の裏付けとなる信用を証明するための手段としての利用が主に想定されています。
ブロックチェーンを用いて改ざん不可能なデータを示すことで、情報の信頼性を担保することができます。
ソウルバウンドトークンの活用方法
ソウルバウンドトークンが個人の存在証明に活用できることはすでに前述した通りです。
ソウルバウンドトークンの具体的な活用方法について解説します。
各種証明書への活用
ソウルバウンドトークンの活用方法としてよく挙げられるのが、卒業証明書や職務経歴書などの各種証明書です。
特に、紙での発行が主体である卒業証明書が、ソウルバウンドトークンを利用してデジタル発行となった場合、就職活動における採用プロセスをより効率的に行えるようになる可能性があります。
また、経歴の偽造や改ざんのリスクも低減できます。
信用データへの活用
ソウルバウンドトークンにて、個人の支払い能力などの金融的な与信情報や、企業の在籍証明書、卒業証明書などの信用データを一括で保持することで、ローン借り入れや融資における信用力を担保することができます。
ソウルバウンドトークンでは、個人の経歴や実績を偽造・改ざん不可能な形で発行できるため、Web3時代の新たな信用基盤としての活用が期待されています。
許可証への活用
運転免許証やパスポートなどの公的機関が発行する許可証も、各種証明書と同様、これまで紙ベースで発行されてきたため、常に偽造や改ざんのリスクを抱えていました。
ソウルバウンドトークンを活用し、これらの情報をブロックチェーン上で管理することで、データ偽造や改ざんが困難になります。
さらに、ソウルバウンドトークンの技術を導入することで、許可証をオンライン上で管理できるようになるため、市民の利便性の向上が期待されています。
医療記録への活用
個人の疾病歴や処方データ、ワクチン接種情報などの医療記録をソウルバウンドトークンとして保有することで、データの改ざんや不正共有を防ぎつつ、患者本人が安全にデータを管理できます。
さらに、転院や医師間の引継ぎなどをスムーズに行うことが可能になるでしょう。
本人確認を含めた情報の伝達における煩わしさを、ソウルバウンドトークンのみで解消することができます。
ソウルバウンドトークンの将来性
ソウルバウンドトークンを用いた分散型IDやデジタルIDによるアイデンティティの管理は、社会的インフラが整っている先進国に居住する我々にとって、メリットが薄いと感じることもあるでしょう。
しかし、発展途上国などでは国や自治体などの公共機関が発行するアイデンティティ(ID)に信頼ができないといった問題があります。日本での戸籍のような仕組みによる住民管理が不十分であるため、公共機関が発行するIDであっても、汚職やなりすましにより、十分に信頼に値しない可能性があるのです。
そして、そのような出自の人の就労機会では、出自を理由にIDの信頼性が担保できない可能性を考慮し、機械的にエントリーを拒否する場面があるといわれています。
そのため、ソウルバウンドトークンなどの信頼性が高い分散型IDを活用することで、就労機会などの平等性の担保等ができる可能性があるのです。
まとめ
ソウルバウンドトークンとは、「譲渡や売買ができないNFT」のことです。
魂に縛られたトークン、あるいは、魂に紐付いたトークンという名前の通り、トークン発行後はある特定のユーザーに永久的に紐付き、個人の存在証明に役立ちます。
ほかの暗号資産やNFTなどのデジタル資産とは異なり、ソウルバウンドトークンには金融資産のような市場価値はありません。一方で、ソウルバウンドトークンの活用が進み、ソウルバウンドトークンが発行されたプラットフォームは知名度や信頼性が向上し、より利用者が増える可能性もあるでしょう。
ソウルバウンドトークンは、仮想世界において「信用」や「信頼」を担保するための信用価値を提供する存在なのです。
今後、ソウルバウンドトークンを各種証明書や信用データなどに活用することで、各情報の信頼性が向上し、個人情報を求められるような手続きがよりスムーズに進むようになることが期待されています。
インターネットが急速に発展している今、オンライン上における個人情報のやり取りは日々当たり前に行われています。
それに伴って、情報漏洩や不正アクセスなど、プライバシーを脅かす問題も顕在化してきました。
これまでのデジタル社会では、企業や行政が個人個人のユーザーIDを発行する中央集権的な管理体制が主流でしたが、近年は「分散型ID(DID)」という新たな概念が注目を集めています。
本記事では、分散型IDやその特徴、メリットなど、分散型IDについて体系的に解説します。
この記事でわかること
分散型IDが注目される背景
従来型のID・中央集権型IDと分散型IDの違い
分散型IDとブロックチェーンの関連について
分散型IDの活用事例
Coincheckの無料登録はこちら
目次
分散型ID(DID)とは
自己主権型アイデンティティ(SSI:Self-Sovereign Identity)という場合もある
分散型IDが注目される背景
従来型のID・中央集権型IDと分散型IDの違い
分散型IDの仕組み
分散型IDとブロックチェーンの関連について
DID/VC(Verifiable Credential)の関連性について
分散型IDのメリット
異なるシステム間で相互運用性を持たせられる
IDを自己管理できるプライベート性の高さがある
システム障害が起きにくい
分散型IDのデメリット
ユーザーに高いリテラシーが求められる
技術導入が複雑
分散型IDの活用事例
【慶応義塾大学】分散型IDを用いた証明書関連の実証実験
【大阪・関西万博】シグネチャーパビリオンでの「null²」の展示
【ワールドコイン】虹彩による個人認証
まとめ
分散型ID(DID)とは
分散型IDとは、Decentralized Identityを日本語で訳したもので、DIDと略されることもあります。
従来のシステムでは、中央集権的な存在である政府や企業、オンラインサービスなどが主体・管理者となって、私たち利用者の身元情報や証明書などの個人情報を管理し、保管してきました。
これらの情報は管理者のサーバーに保管・管理されているため、利用者側の制限を受けないことが特徴です。それゆえに、管理者側のサーバーに脆弱性があったり、不適切な情報管理をされていたりした場合には、情報漏洩や悪用などの問題が発生します。
こうした問題があるなか、分散型IDの技術の登場によって、利用者の情報を管理する中央集権的存在のシステムに依存しない、サービス利用者自身によるデジタルアイデンティティ情報の所有・管理を実現することが期待されています。
自己主権型アイデンティティ(SSI:Self-Sovereign Identity)という場合もある
分散型IDと密接に関連する概念として、自己主権型アイデンティティ(Self-Sovereign Identity、SSI)があります。
これは「アイデンティティ情報(Identity)は、個人(Self)がSovereign(主権者)である」という考え方のことです。
自己主権型アイデンティティは概念・考え方であり、「自己主権型アイデンティティを実現するための技術」が分散型IDであると言えるでしょう。
分散型IDが注目される背景
近年、SNSやECサイト、行政サービスに至るまで、様々な分野におけるデジタル化が進展しており、オンライン上での本人確認や個人情報管理の重要性が急速に高まっています。
個人情報の中には秘匿性の高いものも含まれており、それらの情報を複数のサービス提供者がそれぞれ異なる方法で管理しています。
先にも触れたように、こうした中央集権的な仕組みでは、
情報漏洩で多くの個人情報が流出するリスクがある
同一人物であるにもかかわらず、サービスごとに本人確認や登録を繰り返す必要がある
個人の判断で自身のデータを事由に管理・移転できない
などの課題が多く残されています。
このような状況のなか、「アイデンティティ情報を本人が自ら管理・保管する」分散型IDの仕組みが、利用者のプライバシー保護と利便性の両立を可能にする新しいアプローチとして注目され始めています。
従来型のID・中央集権型IDと分散型IDの違い
従来型のID・中央集権型IDでは、行政や各種プラットフォームなどの管理者が、氏名・メールアドレス・住所・パスワードなどといった利用者のアイデンティティ情報を一元的に管理・保管してきました。
例として、SNSやECサイトなどのログイン情報は、事業者(管理者)のサーバーに保存され、利用者はその管理のもと、本人かどうかの認証を受けることなどが挙げられます。
分散型IDを導入することで、アイデンティティ情報を管理する主体が「管理者から利用者本人」へと移ります。
これが、従来型のID・中央集権型IDと分散型IDの最大の違いです。
分散型IDの仕組み
分散型IDは、Webに関する各種技術を標準化するために設立された非営利団体「World Wide Web Consortium(W3C)」によって定められた分散型IDの規格に従って生成された識別子です。
生成された分散型IDは一意の、つまり唯一無二の識別子であり、従来のメールアドレスやユーザーIDといった管理者サーバーに依存する識別子とは異なります。
World Wide Web Consortiumによると、分散型IDは特定のルールによって生成されており、「スキーマ」「DIDメソッド」「DIDメソッド固有の識別子」の3要素から構成されると定義されています。
分散型IDとブロックチェーンの関連について
分散型IDは、利用者の署名情報や公開鍵などの基本的な情報が含まれているデータ「DIDドキュメント」に紐付けられています。そして、このDIDドキュメントの多くはブロックチェーン上に保管されています。
サービス提供者はブロックチェーンを介してそれぞれのアイデンティティ情報の正当性を検証することができ、これによって中央集権的組織を介する必要なく、本人確認が可能となるのです。
ブロックチェーン上に格納したデータは改ざんが極めて困難であるため、ブロックチェーンは分散型IDの信頼性を担保するための重要な技術と言えるでしょう。
DID/VC(Verifiable Credential)の関連性について
DID/VCとは、Decentralized Identifier(分散型識別子、DID)とVerifiable Credential(デジタル証明書、VC)という別々の技術を組み合わせたデジタルIDのことです。
例えば、ある人物を識別するのがDIDであり、その人が「ある大学を卒業している」「この企業に在籍している」という事柄を証明するのがVCです。
DIDとVCは必ずセットで利用されるわけではありませんが、両者を組み合わせることによって、メリットがより際立つことがあるため、DID/VCとして利用される場合があります。
詳しくは後述しますが、大阪・関西万博では、実際にDID/VC技術を顔認証システムに活用した展示がされていました。
分散型IDのメリット
分散型IDは従来の中央集権的管理方法の課題を解決する技術として注目を集めていますが、大きなメリットとしてセキュリティやプライバシーの向上、利便性の向上などが挙げられます。
ここでは、分散型IDのメリットを、
異なるシステム間で相互運用性を持たせられる
IDを自己管理できるプライベート性の高さがある
システム障害が起きにくい
上記の3つの視点から詳しく解説します。
異なるシステム間で相互運用性を持たせられる
分散型IDの大きなメリットは、プラットフォームが異なる場合でもシームレスに運用できる点です。
従来の仕組みでは、各サービスがそれぞれ独自の認証システムを導入しているため、利用者はサービスごとにユーザーIDやパスワードなどの情報を設定・管理する必要がありました。
利用者はパスワード紛失や漏洩のリスクを抱えつつ、複数のアカウントを管理しなければならず、決してスマートな管理方法とは言えない方法です。
分散型IDでは、World Wide Web Consortiumによって定義された規格に基づいてDIDが生成されるため、一回作成したDIDを、高い安全性を保ちつつ様々なサービスに再適用することができるようになります。
これによって本人確認がよりスムーズに行え、利用者の利便性向上が期待されています。
IDを自己管理できるプライベート性の高さがある
分散型IDは、IDを自己管理できるプライベート性の高さがあるという特徴もあります。
従来の方法では、「利用者のどのような情報をどのように管理するか」は、管理者側が一方的に取り決めていたため、自分の情報にも関わらず、利用者には情報をコントロールする手段がありませんでした。
一方で、分散型IDでは、中央管理者が存在しないため、情報の公開範囲や相手を自身でコントロールできます。
必要最低限の情報提供のみで済むため、過剰な個人情報の開示をする必要がなくなり、プライバシー保護強化につながります。
さらに、分散型IDでは「ゼロ知識証明(Zero-Knowledge Proof)」という暗号技術を用いることで、特定の情報を保持していることを証明する際に、その情報を開示する必要なく、「条件を満たしていること」だけを証明することも可能です。
システム障害が起きにくい
中央集権的なシステムでは、サーバー側のシステム障害によってログイン障害が起きたり、アカウントが乗っ取られたりすると、利用者はそのサービスを利用できなくなってしまうというリスクがあります。
一方で、分散型IDはブロックチェーン技術によって分散して管理・保存されているため、特定のサーバーがダウンしてログインできなくなるといったリスクを大幅に低減することが可能です。
分散型IDのデメリット
分散型IDにはプライバシー保護やセキュリティ向上などの観点からメリットが大きいですが、デメリットも一部存在しています。
ここでは、分散型IDのデメリットを、
ユーザーに高いリテラシーが求められる
技術導入が複雑
上記の2つの視点から詳しく解説します。
ユーザーに高いリテラシーが求められる
分散型IDでは、中央管理者がパスワードなどの管理や本人確認を利用者の代わりにやってくれる従来の方法と異なり、利用者自身で秘密鍵などを管理する必要が出てきます。
秘密鍵は分散型IDの認証に不可欠な情報であり、管理における不始末はすべて利用者本人の責任となります。
万が一自身の分散型IDや秘密鍵を紛失した場合、IDに紐付けられているデータやそれにアクセスする権利を失う可能性があることは、理解しておかなければなりません。
分散型IDを取り扱う際には、分散型IDやそれに関連する知識について高いレベルが要求されることは、念頭に置いておきましょう。
技術導入が複雑
World Wide Web Consortiumによって分散型IDの基本的な仕様は定義されているとはいえ、実際に運用するにあたっての方法は標準化に至っていません。
各種プラットフォームやブロックチェーンごとに独自の規格が採用されているケースもあるため、相互運用性を確保するには、分散型IDに関連するすべての規格を標準化する必要があります。
このような問題に対処するために、業界ではすでに異なる規格同士でもスムーズにID利用ができるような技術開発が行われています。
今後、分散型IDの標準化が進み相互運用が実現されれば、社会システムにおけるデジタル化が促進されより利便性が向上するでしょう。
分散型IDの活用事例
分散型IDは、世界各国で実証実験や実装が進められており、日本においても教育機関・企業・民間プロジェクトなどで導入が始まっています。
ここでは、異なる分野における代表的な取り組みとして、慶應義塾大学、大阪・関西万博、ワールドコインの3つの事例を紹介します。
【慶応義塾大学】分散型IDを用いた証明書関連の実証実験
慶応義塾大学は企業と協力し、次世代デジタルアイデンティティ基盤の実証実験を2020年10月から開始しています。
具体的な内容は、「在学証明書や卒業見込証明書をスマートフォンアプリへ発行する」といったものです。
各種証明書を発行したい場合、従来だと大学の教務窓口に出向き、学生証の提示や申請書の記入など諸手続きを行う必要がありました。
今回の実証実験は、その煩雑さを解消し、在学生および卒業生がオンラインで各種証明書を入手できるようにするためのデジタルアイデンティティ基盤について、機能や標準化などの検証を行うものです。
さらに、「就職活動を行う学生に対してスマートフォンアプリにて卒業見込証明を発行し、採用企業に成績証明書や卒業見込証明書を提供するといった民間企業との連携」や「転校や編入に伴う地域・国をまたいだ大学間の情報連携」も考慮されています。
また、将来的には、ショッピングにおける決済システムや通学定期などの商用システムとの連携による学生割引の適用などにも拡大させることで、学生の利便性向上へとつながることが期待されています。
【大阪・関西万博】シグネチャーパビリオンでの「null²」の展示
2025年4月13日に開催された大阪・関西万博のシグネチャーパビリオン「null²」では、来場者が自律的に情報開示を行えるように、NECの顔認証技術を使用したDID/VCソリューション「NEC Digital Identity VCs Connect」を導入し、分散型IDに関する展示をしました。
NEC Digital Identity VCs Connectは、利用者の顔画像をVC(デジタル証明書)化し、改ざんできない形でスマートデバイスのウォレットに格納することで、本人であることの信頼性を担保し、なりすましなどの不正を防ぐために機能しています。
DID/VCとして顔認証技術を組み合わせることで、デジタルの世界でも高い信頼性とセキュリティを実現できるとされています。
【ワールドコイン】虹彩による個人認証
ワールドコイン(Worldcoin/WLD)とは、ChatGPTを提供するOpenAI社のCEOが手掛けた暗号資産です。
ワールドコインには、虹彩スキャン端末「Orb(オーブ)」を活用した生体認証と、本人証明に基づいて発行される唯一無二の「World ID」が導入されています。
これにより、ボットやAIではない実在する人間によるアクセスや取引であることを保証し、匿名性を維持しつつオンライン上で個人認証を行うことができます。
まとめ
分散型ID(Decentralized Identity、DID)は、これまでの中央集権的なID管理手法の課題を解決するための画期的な技術です。
普及するには利用者側のリテラシー向上や、標準化などの一定の問題はあるものの、教育機関や企業を中心に、現在、実用化に向けた環境整備が整えられています。
今後ますますデジタル化が進むなか、私たちの暮らしにおける利便性が分散型IDによって向上していくことが期待されています。
高市政権と暗号資産(仮想通貨)の関係について、ニュースなどで目にしたことがある方もいるかもしれません。 2025年10月に高市早苗氏が内閣総理大臣に就任し、その後2026年2月には第二次高市政権が発足しました。 政権の経済政策や制度の方向性は、暗号資産市場や投資家の期待に影響することがあります。 本記事では、高市政権の政策スタンスや税制議論、最近話題となった出来事などを整理しながら、政治と暗号資産(仮想通貨)の関係についてわかりやすく解説します。 Coincheckの無料登録はこちら 目次 高市政権で暗号資産(仮想通貨)の税制改正に期待 税制改正・減税に前向きな姿勢 財務大臣に元・財務官僚の片山さつき氏を起用 暗号資産(仮想通貨)に関わる高市政権の特徴 世論の関心が高い分野を重視する傾向 アメリカの政策と歩調を合わせる傾向 政治による暗号資産(仮想通貨)への影響 日本の政治動向と暗号資産市場 暗号資産(仮想通貨)の規制動向には注意 高市政権で暗号資産(仮想通貨)の税制改正に期待 高市氏は責任ある積極財政を掲げ、成長分野への投資や国内需要の活性化を重視する姿勢を示しています。 こうした経済政策の方向性を踏まえると、暗号資産(仮想通貨)分野についても、制度面の見直しや環境整備が進むのではないかと期待する見方があります。 税制改正・減税に前向きな姿勢 高市氏は、経済活動を活発にすることで国全体の成長を促すスタンスを示しています。その一環として、税制の見直しや減税についても前向きな姿勢を打ち出しています。 日本の暗号資産(仮想通貨)をめぐる税制では、現在は総合課税の対象であり、税率の高さが課題として指摘されることも少なくありません。こうしたなか、株式などと同様の申告分離課税への移行に向けた議論が重ねられてきました。 政府は金融商品取引法への移行を前提に、暗号資産(仮想通貨)への申告分離課税を導入する方針を示しており、高市政権のもとで、税制設計がどのように具体化していくのかが、業界関係者や投資家から注目されています。 また、2026年2月の施政方針演説では、食料品の消費税率を一定期間ゼロとする法案の提出に言及しました。実現には財源確保などの課題があるとみられますが、経済刺激策に積極的な姿勢を示している点は特徴といえるでしょう。 このように、暗号資産(仮想通貨)に直接関わる制度改正だけでなく、景気全体を押し上げる政策が間接的に市場環境へ影響を与える可能性もあります。 財務大臣に元・財務官僚の片山さつき氏を起用 暗号資産(仮想通貨)の税制や制度設計を考えるうえでは、財務大臣や金融担当大臣の方針も重要なポイントとなります。 高市政権では、元財務官僚の片山さつき氏が財務大臣・金融担当大臣を務めています。財政や税制に精通した経歴を持つ人物が大臣を担当している点は、市場からも一定の関心を集めています。 片山氏はデジタル分野への関心を示しており、2026年を「デジタル元年」と言及するなど、ブロックチェーン技術やデジタル資産に関連する発言もみられます。暗号資産(仮想通貨)の分離課税への見直しを含め、制度整備の議論がどのように進むのか、今後の政策動向が注目されるところです。 暗号資産(仮想通貨)に関わる高市政権の特徴 暗号資産(仮想通貨)への影響は、税制改正のような直接的な政策に限られません。政権全体の運営の方向性やスタンスが、間接的に市場環境へ作用することもあります。 では、高市政権にはどのような特徴があり、それが暗号資産(仮想通貨)市場にどのように関わりうるのでしょうか。 世論の関心が高い分野を重視する傾向 高市政権については、「世論の関心が高い分野に重点的に政策を打ち出す傾向がある」との見方があります。こうした姿勢を評価する声がある一方で、批判的に捉える意見もみられます。 たとえば、電気代やガス代への支援策を積極的に打ち出してきた点や、消費税減税に向けた検討に言及している点などが挙げられます。 こうした家計の負担を軽減する政策によって国民の可処分所得(手元に残るお金)に余裕が生まれれば、その一部が投資資金へと回る可能性があり、結果として暗号資産(仮想通貨)を含む市場全体に間接的な影響が波及することも考えられます。 アメリカの政策と歩調を合わせる傾向 高市政権は、安全保障分野などを中心に、アメリカの政策に足並みを揃える傾向にあるという見方があります。 アメリカのトランプ政権は、暗号資産(仮想通貨)に対して前向きな姿勢を打ち出しており、ステーブルコインに関する法整備や、国家戦略としての暗号資産(仮想通貨)活用に向けた動きを加速させています。 こうした背景を踏まえると、日本の暗号資産(仮想通貨)政策においても、日本固有の規制環境や慎重論は残しつつも、長期的にはトランプ政権の動向に歩調を合わせる形で緩和や環境整備が進むのではないかという見方もあります。 トランプ大統領の影響でビットコイン(BTC)が急上昇?公約や発言をわかりやすく解説 Coincheck 政治による暗号資産(仮想通貨)への影響 ここまで、高市政権と暗号資産(仮想通貨)というキーワードを中心に見てきましたが、最後に視点を広げ、政治が暗号資産(仮想通貨)市場に与えるであろう一般的な影響について整理します。 日本の政治動向と暗号資産市場 政治が暗号資産(仮想通貨)市場に与える影響は国によって異なります。日本では長らく、利用者保護を目的とした法規制や実務を、金融庁をはじめとする行政機関が中心に進めてきました。 一方で、近年は与党でもオンチェーン金融の推進に向けた提言がまとまるなど、政治主導で市場環境の整備を後押しする動きがみられます。 参考:次世代AI・オンチェーン金融構想PT提言 こうした流れを受け、2026年7月21日に閣議決定された経済財政運営と改革の基本方針2026、骨太の方針では、オンチェーン金融の推進が盛り込まれました。政府の重点施策を示す文書に明記されたことで、国家戦略としての位置づけがより明確になったといえます。 参考:経済財政運営と改革の基本方針2026 あわせて、令和8年度税制改正では、金融商品取引法の改正を前提に、一定の暗号資産取引から生じる所得を総合課税から申告分離課税へ見直す枠組みが決まりました。2026年7月には、暗号資産を金融商品取引法の枠組みで位置づける改正法も成立しています。 参考:金融庁「国会提出法案等」 分離課税の適用開始は、改正金商法の施行日が属する年の翌年1月1日以降とされており、2028年開始が見込まれます。対象取引の範囲や施行時期の詳細は、政省令等の整備状況によって変わり得るため、最新の制度を確認することが大切です。税制改正の論点整理は、令和8年度の暗号資産税制改正でも解説しています。 このように日本では、厳格な利用者保護のスタンスを維持しつつ、政府方針や業法・税制の両面でルール作りが進みつつあります。政権や国会の動向が、暗号資産(仮想通貨)の将来的な制度設計に影響を与え続ける点には引き続き留意が必要です。 暗号資産(仮想通貨)の規制動向には注意 地政学的な緊張が高まる局面では、政治動向が暗号資産(仮想通貨)に比較的強く作用し、規制強化につながる可能性もあります。 典型的な例が、戦争等の国際的な有事です。暗号資産(仮想通貨)は特定の国に依存しない決済手段としての利便性を持つ反面、経済制裁を受ける国にとっては、資金入手の抜け道になり得る側面も持ち合わせています。 こうした問題意識を背景に、国際的なマネーロンダリング・テロ資金供与対策(AML/CFT)の枠組みでは、送金者・受取人の情報を事業者間で共有する「トラベルルール」の運用が広がってきました。日本でも2023年以降、暗号資産交換業者等に通知義務が課されており、対象となる国・地域の見直しも続いています。 平時には制度整備や環境改善を掲げる政権であっても、安全保障上の要請があれば、一転して規制強化へ舵を切る可能性があります。平時の政策だけでなく、世界情勢の変化が規制の引き締めに直結し得るリスクを理解し、多角的な視点で動向を注視しておくことが重要です。
モネロ(XMR)は、高い匿名性・プライバシー性を持つ暗号資産であり、匿名通貨の代表的な存在と言われています。 2025年終盤~2026年初頭にかけ、アメリカを中心とした暗号資産関係の動向の変化が大きな原因のひとつとされる価格の大幅高騰を受け、再び注目が集まった暗号資産です。 本記事では、モネロ(XMR)の特徴や将来性、注意点などを幅広く解説していきます。 なお、モネロ(XMR)は現在日本国内での取扱いがなく、本記事は同通貨の取引や購入、海外取引所の利用を推奨するものではありません。 Coincheckの無料登録はこちら 目次 モネロ(XMR)とは モネロ(XMR)の特徴 高い匿名性を持ち匿名通貨とも呼ばれる ステルスアドレスやリング署名などの匿名化技術を採用している ビットコインとは異なるPoWを採用している モネロ(XMR)の将来性 国による規制の可能性がある 制裁下や通貨危機下で活用される可能性がある プライバシーを優先したいユーザーから注目される可能性がある モネロ(XMR)の注意点 日本国内の暗号資産取引所では購入できない 51%攻撃を仕掛けられたことがある ダークマーケットでも活用される Coinhive事件とは モネロ(XMR)はどこで買えるか まとめ|モネロ(XMR)について モネロ(XMR)とは モネロ(XMR)とは、匿名性の高い暗号資産・アルトコインで、代表的な匿名通貨のひとつです。 匿名通貨とは、暗号資産のなかでも特に匿名性・プライバシー性の高いものを指し、モネロ(XMR)のほかにはZcash(ジーキャッシュ・ZEC)やDash(ダッシュ・DASH)などが挙げられます。 モネロ(XMR)を代表とした匿名通貨は、一般的にビットコインやイーサリアムと異なり、取引の詳細内容や相手などが見えにくいような仕組みとなっていることが多いです。 モネロ(XMR)の特徴 匿名通貨として名高いモネロ(XMR)の代表的な特徴を紹介します。 高い匿名性を持ち匿名通貨とも呼ばれる 先述の通り、モネロ(XMR)は高い匿名性から「匿名通貨」とよばれる暗号資産・アルトコインのカテゴリに属しています。 匿名通貨はその高い匿名性から身代金要求型のマルウェアであるランサムウェアによる支払いなどに使われてしまう一方、検閲への対策としても活用できる暗号資産としても注目されています。 ステルスアドレスやリング署名などの匿名化技術を採用している モネロはすべての取引がデフォルトで匿名性を持っています。 ステルスアドレスやリング署名、RingCTという3つの技術により、取引の送信者・受信者・金額が秘匿されています。 そのため、モネロ(XMR)の取引は追跡が極めて困難とされ、送受信の履歴が第三者から見えにくい設計です。 ビットコインとは異なるPoWを採用している モネロのコンセンサスアルゴリズムはPoWですが、PoWで代表的なビットコインとは異なるマイニングアルゴリズムを採用しています。 モネロは誰もがマイニングできること、平等なマイニング機会を維持することを理念として掲げています。RandomXというマイニングアルゴリズムを採用しており、GPUよりもCPUでの採掘効率が高いとされています。そのため、ビットコインなどのマイニングに用いられるASIC(特定の計算に特化した専用機器)に対する耐性があり、私たちの持つスマートフォンやPCでのマイニングが可能です。 反対に、ビットコインはSHA-256d(Double SHA-256)というコンセンサスアルゴリズムを採用しており、これに対応した専用機器のASICが多数登場しています。 そのため、マイナーの分散性に関してはビットコインよりもモネロに優位性があるといえるでしょう。 モネロ(XMR)の将来性 モネロ(XMR)は高い匿名性を持つことが強みの暗号資産であるため、将来性を考える際にポジティブな面とネガティブな面が極端になりがちです。モネロ(XMR)の将来性を紹介します。 国による規制の可能性がある モネロ(XMR)は高い匿名性から、資金洗浄などを危惧して規制に乗り出す国が多く存在します。後述しますが、日本でもアンチマネーロンダリング(AML)の観点から、暗号資産交換業者に関連する制度が整備された段階でモネロ(XMR)を取引できる国内暗号資産取引所は消滅しました。 しかし、各国が規制に動くことは、モネロの匿名性の高さを示しているともいえ、高いプライバシー性が求められる場面では注目される可能性があります。 制裁下や通貨危機下で活用される可能性がある 経済制裁や通貨危機といった有事の局面で、資産を保全する手段のひとつとして活用が見込まれるケースがあります。 実際、2025年末~2026年初頭にかけ、アメリカの規制強化下で高い匿名性が評価されたとされ、価格が急騰したケースがあります。 なんらかの政治的・経済的な危機が発生した場合、暗号資産を用いて資産防衛を行うにしても、ビットコイン(BTC)などは取引履歴が公開されているため、専門的な知識がなければ、第三者から取引を追跡されやすいといえます。 一方で、モネロ(XMR)は追跡が難しいため、プライバシーを保ちやすいといえます。また、コンセンサスアルゴリズム的にビットコインよりも省エネルギー的であるため、国際情勢が悪化しても電力的な問題でモネロのセキュリティが大幅に下がることは考えにくいといえます。 プライバシーを優先したいユーザーから注目される可能性がある 現状、暗号資産取引において、高いプライバシー性を重視したいというユーザーの声は多数を占めているわけでは無いでしょう。 しかし、上記のような何らかの危機下などにおいては、プライバシー性を重視するユーザーが増加し、結果としてモネロ(XMR)が注目される可能性もあるといえます。 モネロ(XMR)の注意点 モネロ(XMR)は高い匿名性から注目されている暗号資産ですが、その高いプライバシー性に起因する注意点が存在します。 日本国内の暗号資産取引所では購入できない モネロ(XMR)は日本国内の暗号資産取引所で購入することができません。 先述の通り、暗号資産交換業者の制度が制定されたタイミングで、アンチマネーロンダリング(AML)の観点から、国内での取り扱いが廃止されました。 Coincheckでも、2018年5月にモネロ(XMR)の取り扱い廃止が発表され、同年6月に廃止されています。 参考:仮想通貨 Watch「コインチェックがモネロ(XMR)の取り扱いを廃止」 また、この規制動向は日本国内に留まりません。近年では、国際的なAML/CFT基準の厳格化に伴い、海外の大手暗号資産取引所(BinanceやOKXなど)においても、モネロをはじめとする匿名通貨の取扱終了(上場廃止)や欧州等の一部地域での取引制限に踏み切る事例が相次いでいます。 参考:Binance公式サポート 51%攻撃を仕掛けられたことがある 2025年8月、Qubicというブロックチェーンプロジェクトが、モネロに対し51%攻撃を行ったと主張しています。実際に51%攻撃が成功したかは定かではないという意見も存在しますが、少なくとも30%前後のハッシュパワーは独占されていたようです。そのため、51%攻撃ではない「セルフィッシュマイニング」という異なる攻撃手法が取られたとする意見もあります。 また、Qubicはモネロのブロックチェーンの破壊を狙って51%攻撃を仕掛けたわけではないようで、この事件後もモネロは安定的に稼働しています。 モネロに限らず、51%攻撃のような行為が行われる際は、ブロックチェーンコミュニティやエンジニアによるイデオロギー的なものが大きく、ブロックチェーンから大きく資金が流出することは稀です。攻撃を受けたブロックチェーンに熱心な開発コミュニティが残っていれば、反対に攻撃に対する対策が議論・実装されることもあるため、モネロの場合は必ずしもネガティブになりすぎる必要はないかもしれません。 参考:CRYPTO TIMES「モネロ、51%攻撃で暴落|事実上の乗っ取り状態へ」 ダークマーケットでも活用される モネロ(XMR)は、インターネット上の犯罪行為における決済手段として使われる側面も存在します。 金融庁の資料では、ダークウェブ上の決済手段で匿名通貨であるモネロ(XMR)とダッシュ(DASH)が使われているとの調査結果が掲載されています。 このように、送信者や金額が完全に秘匿されるモネロ(XMR)の仕組みは、国際的なマネーロンダリング・テロ資金供与対策(AML/CFT)の観点から非常に大きなリスクとみなされています。 規制当局や捜査機関による不正取引の追跡が極めて困難であるため、プライバシーコイン一般が犯罪組織に悪用されやすいという本質的な課題を抱えています。 出典:金融庁「ブロックチェーンを用いた金融取引のプライバシー保護と追跡可能性に関する調査研究」引用:金融庁公式サイト Coinhive事件とは モネロを巡った国内の大きな事件として、「Coinhive事件」が挙げられます。 Coinhive事件とは、Webページに訪れたユーザーの端末を用いてモネロ(XMR)のマイニングを行う「Coinhive」を設置したことが不正指令電磁的記録保管罪に問われるとして起訴された事件です。 この事件は2018年ごろ周知され、一審無罪、二審有罪となるものの、最終的に最高裁まで争う形となり、2022年1月に最高裁で無罪を獲得しています。 Coinhive事件を巡っては、そもそもWebサイトで表示される広告や、特に動画広告などの動作はCoinhiveよりも悪質ではないかといった意見も多く散見され、検挙を行った警察などへの批判も見られました。 モネロ(XMR)はどこで買えるか モネロ(XMR)は、2026年5月時点では日本国内の暗号資産取引所で購入することができません。先述の通り、アンチマネーロンダリング(AML)の観点から、国内での取り扱いが廃止されたためです。 海外の暗号資産取引所では取り扱いがある場合もありますが、海外取引所の利用には、国内の法規制や各取引所の利用規約、税務上の取り扱いなどに注意が必要です。匿名性の高い暗号資産は各国で規制の対象となることもあるため、最新の制度や取り扱い状況を確認することが大切です。 まとめ|モネロ(XMR)について モネロ(XMR)は高い匿名性をもつ暗号資産であり、匿名通貨の代表的なコインです。 高いプライバシー性を持つ一方で、マネーロンダリング等の不正利用リスクや、各国政府・主要取引所による規制・取扱終了の動向など、投資家として留意すべき厳格なリスクが存在します。 日本国内からは購入できず、今後の国際的な規制強化の流れも含め、その動向には慎重な見極めが必要です。
暗号資産(仮想通貨)やNFTの取引をする際に、ガス代というものを支払うことがあります。 サービスを利用しているとなんとなく支払っているガス代ですが、利用するタイミングなどによりガス代が変動することが気になった方も少なくないのではないでしょうか。 本記事では、ガス代の概要や特性、ガス代を払う必要性や、ガス代が高騰する場面、ガス代を安くする方法などを解説します。 Coincheckの無料登録はこちら 目次 暗号資産(仮想通貨)のガス代とは何か ガス代はブロックチェーンにより異なる 暗号資産(仮想通貨)のガス代はなぜ支払う必要があるのか ネットワークを維持する必要がある スパムや攻撃の防止になる ガス代が発生するタイミング ガス代は自分で設定することができる NFT取引でガス代が発生する理由 暗号資産(仮想通貨)のイーサリアムにおけるガス代とは イーサリアムのガス代の計算方法や調べ方 暗号資産(仮想通貨)のガス代が高くなる理由 NFT取引が活発化する DEXなどのDAppsの利用が増加する トークン発行・売買が頻発する 暗号資産(仮想通貨)のガス代を安くする方法 利用者が少ない時間に利用する 安いガス代で設定して待つ レイヤー2などを利用する まとめ|仮想通貨のガス代 暗号資産(仮想通貨)のガス代とは何か 暗号資産(仮想通貨)のガス代とは、主にイーサリアムのネットワーク利用手数料のことを指します。 現在では、スマートコントラクトを搭載した暗号資産が増えており、イーサリアム以外のスマートコントラクトを搭載した暗号資産でも、ネットワーク手数料をガス代と表記することが多いです。 反対に、スマートコントラクトを搭載していないビットコインなどでは、ガス代と呼ばずに単にネットワーク手数料・送金手数料・手数料などということが一般的です。 ガス代はブロックチェーンにより異なる ガス代とはブロックチェーンに支払う手数料であるため、一般的にブロックチェーンの処理能力などにより異なります。 一般的にはソラナなどの処理能力が高いブロックチェーンのほうがガス代は安価になりやすく、イーサリアムのように処理能力が低いブロックチェーンではガス代が高価になる傾向にあります。 暗号資産(仮想通貨)のガス代はなぜ支払う必要があるのか 暗号資産やブロックチェーンは、非中央集権で分散的に管理されているのに、なぜ、どこにガス代という手数料を支払う必要があるのかと思う方も少なくありません。 ここでは、ガス代を払う必要性を解説します。 ネットワークを維持する必要がある 暗号資産のガス代とは、先述の通りブロックチェーンの利用手数料です。 ブロックチェーンは、一般に非中央集権的・分散的に世界中のマイナーやバリデータと呼ばれるネットワーク維持者が維持しています。ブロックチェーンの維持のインセンティブとして暗号資産が得られる仕組みになっており、ガス代がインセンティブの一部、もしくは全部となるのです。 つまり、ガス代がなければバリデータやマイナーの収益性が悪化し、ブロックチェーンが維持されなくなる可能性もあるため、ガス代を支払う必要があります。 スパムや攻撃の防止になる 悪意のあるユーザーが、スパム行為や攻撃を行うと仮定してみましょう。 攻撃時に、スマートコントラクトの実行が無料で行えてしまうと、無限にスマートコントラクトの実行リクエストをすることができてしまいます。バリデータやマイナーは、そういった攻撃やスパム的なスマートコントラクトを無限に処理していかなければならず、本来スマートコントラクトの実行を必要としている善良なユーザーを処理することが困難になります。 しかし、スマートコントラクトの実行に手数料が必要な場合、スパム的な攻撃を行うにも金銭的な制約が発生するため、理論上どこかで攻撃を止めざるをえません。 そのため、スマートコントラクトやブロックチェーンの利用に手数料を設定することで、自律分散的に稼働するブロックチェーンを仕組みとして保護することができるのです。 ガス代が発生するタイミング ガス代は、ブロックチェーンにデータを書き込む操作をするときに発生します。代表例は以下の通りです。 暗号資産の送金 NFTの作成(ミント)や売買 DAppsの操作やスマートコントラクトの実行(スワップなど) ガス代は自分で設定することができる ガス代は、取引をどれくらい急ぐかに応じて、自分で設定できる場合があります。 バリデータやマイナーは、基本的に設定されたガス代が高いものから優先的に処理していきます。急ぎで行いたいスマートコントラクトでは高いガス代を、急がない場合は比較的安めのガス代を設定するなど、場面に合わせて合理的にガス代を設定してみることも良いでしょう。 ただし、あまりにも安いガス代を設定すると、かなりの長時間承認されない可能性もあるため、使うブロックチェーンのガス代の相場は調べておきましょう。 急ぎ具合に合わせて3段階程度でガス代を自動で設定してくれる機能を持っているサービスもあるため、ガス代の設定に自信がない方は、サービス内で設定されるガス代を支払うほうが安全です。 NFT取引でガス代が発生する理由 NFTはブロックチェーン上で発行されているトークンです。そのため、NFTの発行や送信などではスマートコントラクトを使用する必要があり、ガス代が必要になります。スマートコントラクトを用いたNFT売買を行う際にも、当然ながらガス代が必要です。 暗号資産(仮想通貨)のイーサリアムにおけるガス代とは イーサリアムのガス代は、イーサリアムのブロックチェーン・スマートコントラクトを利用する際の手数料です。 主にガス代が発生する場面は、ETHの送金・送信やトークン発行、NFT発行、DApps利用、DEX利用など、基本的にほとんどの場面でガス代が必要です。 反対にガス代が不要な場面は、ETHやトークン、NFTを受け取るときや、イーサリアムアドレスを調べるとき、ガス代を調べるときなどです。 イーサリアムのガス代の計算方法や調べ方 ガス代の計算方法や調べ方では、まずGweiというイーサリアムのガス代にかかわる単位を覚えておきましょう。 イーサリアムのガス代は、Gweiという単位で表されています。 Gweiは新しい暗号資産・トークンではなく、GweiはETHを細かく分割した単位で「1Gwei=0.000000001ETH」(10億分の1ETH)で計算されます。 ガス代はネットワークの混雑状況によって目安が変わるため、取引や操作の前に「いまの相場」を確認しておくと安心です。スマートコントラクトに必要なガス代は、Etherscanのgastrackerや、beaconcha.inのGasNowなどで確認することができます。 引用:Etherscanのgastracker 引用:beaconcha.in - GasNow なお、イーサリアムのガス代は、スワップやNFT売却など、行いたい処理によって異なりますが、各ツールでそれぞれ確認できます。 暗号資産(仮想通貨)のガス代が高くなる理由 ガス代の高騰は、ネットワークが混雑した結果として発生します。 ブロックチェーンが処理できる取引以上に取引の需要が発生した場合、設定されているガス代が安いとスマートコントラクトが処理されなくなってしまう可能性があるため、ユーザーは他者よりも高いガス代を設定する動きをとるため、ガス代が断続的に高騰していきます。 このような状況はスケーラビリティ問題にもつながるため、より詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。 暗号資産のスケーラビリティ問題とは?言葉の意味や問題になる理由・解決策を解説 Coincheck どのような場面でガス代が高騰するか解説します。 NFT取引が活発化する NFT取引が活発化すると、その分処理したいスマートコントラクトの量が増加し、より早く取引を行いたい需要によってガス代が高騰していきます。 また、これまでのNFTブームはある程度投機的な目的で参加しているユーザーが多かったため、より早くNFTを購入・売却したいという心理も加わり、ガス代が高騰していました。 DEXなどのDAppsの利用が増加する 分散型取引所のDEXや、分散型アプリケーションのDAppsは、ブロックチェーン・スマートコントラクト上で自律分散的に稼働しているサービスです。そのため、利用にはガス代が必要です。 特にDEXの利用が活発化している際はNFT取引の時と同様、より早くトークンを購入・売却したいという需要から、ガス代が高騰していきます。 トークン発行・売買が頻発する 新規トークンの発行、売買にもガス代が必要です。特にスマートコントラクト上で発行されたミームコインなどがブームになっているタイミングでは、トークンの売買、新規発行が頻発するため、このような場面でもガス代が高騰します。 暗号資産(仮想通貨)のガス代を安くする方法 ガス代を安くする基本は、混雑を避けること、急がない取引は低めのガス代で待つこと、レイヤー2など手数料が安くなりやすい仕組みを使うことの3つです。 これまで解説したように、ガス代高騰は需要が集中するタイミングで発生します。人間には生活リズムがあるので、人間の行動によってガス代は高騰します。 一方で、トラブルがなければ、ブロックチェーンは365日24時間、コンスタントにスマートコントラクトを処理・実行しています。 そのため、需要が集中していないタイミングを狙うことで、ガス代を安くすることができます。 利用者が少ない時間に利用する ブロックチェーンは利用者が少ない時間帯が存在します。先ほど紹介したEtherscanのgastrackerや、beaconcha.inのGasNowでは、過去のガス代を時間別にソートしたグラフなどで確認できるため、ガス代が安い時間を予測することができます。 安いガス代で設定して待つ 極端に安いガス代を設定しなければ、処理が集中していない時間などにスマートコントラクトは処理されます。 ある程度時間に余裕がある時は、安めのガス代を設定して時間の経過を待つことも、ガス代を安くするのに有効な手段です。 レイヤー2などを利用する 若干使い方は難しいですが、特定の処理に特化したレイヤー2というブロックチェーンを使うことでガス代が圧縮できます。 レイヤー2とは、特定の分野の処理を別のブロックチェーンなどで行い、処理の結果だけを本体のブロックチェーンに書き込む仕組みです。 特にNFTに特化したレイヤー2などがあり、場面に合わせてレイヤー2を使うことでガス代を安くすることができます。 ブロックチェーン・暗号資産(仮想通貨)のレイヤー2(L2)とは?銘柄やメリットを解説 Coincheck まとめ|仮想通貨のガス代 利用時取られる手数料であるため煩わしく感じる人も少なくありませんが、スマートコントラクトを利用する際に発生するガス代はブロックチェーンの維持に欠かせないものです。 しかし、ガス代の特性を理解することで、ガス代を節約することもできます。仕組みをしっかりと把握し、取引の遅延やガス代の高騰などの影響を受けにくくすることが望ましいでしょう。 さらに理解を深めたい方は、目的に合わせて次の記事も参考にしてください。 ガス代が高くなる根本原因を知りたい方は「スケーラビリティ問題」 手数料を抑える方法を広げたい方は「レイヤー2」 NFTの手数料や操作で迷っている方は「NFT取引の基礎」 これらを確認すると整理しやすくなります。
暗号資産(仮想通貨)柴犬コイン(シバイヌ・SHIB)は、社会的な実用性を目的としたものではなく、ジョーク的なミームコインとして誕生しました。 現在は、イーサリアムブロックチェーン上に、独自のレイヤー2ネットワーク「Shibariumu(シバリウム)」を構築し運用しています。ミームコインとして人気が高く、2026年6月2日時点の時価総額ランキングは29位(CoinMarketCap調べ)となっています。 引用:CoinMarketCap - Shiba Inu 分散型取引所(DEX)「ShibaSwap(シバスワップ)」を持ち、NFT・メタバース・ゲームなどの分野で独自のエコシステムを展開しながら成長を続けています。 この記事では、暗号資産(仮想通貨)柴犬コイン(シバイヌ・SHIB)の購入方法を解説します。 Coincheckの無料登録はこちら 目次 柴犬コイン(シバイヌ・SHIB)とは 柴犬コイン(シバイヌ・SHIB)の買い方【3ステップ】 暗号資産(仮想通貨)取引所に口座開設する 日本円を入金する 販売所で柴犬コイン(シバイヌ・SHIB)を購入する 柴犬コイン(シバイヌ・SHIB)を購入する際の注意点 流行や話題性によって価格が変動している 価格変動が大きい 柴犬コイン(シバイヌ・SHIB)はCoincheckでかんたんに購入できる! 柴犬コイン(シバイヌ・SHIB)とは 柴犬コイン(シバイヌ・SHIB)は、インターネット上の話題性やコミュニティの盛り上がりを背景に広まった「ミームコイン」と呼ばれる暗号資産の一つです。 特徴や仕組み、関連プロジェクトなどの詳しい解説は、以下の記事をご覧ください。 シバイヌ(柴犬コイン/Shiba Inu/SHIB)とは?特徴や仕組みを初心者向けに解説 Coincheck 柴犬コイン(シバイヌ・SHIB)の買い方【3ステップ】 柴犬コイン(シバイヌ・SHIB)は、金融庁に登録された国内の暗号資産交換業者(取引所・販売所)を通じて簡単に購入できます。初心者は安全性の高い国内業者の利用がおすすめです。 ここでは、Coincheckでの柴犬コイン(シバイヌ・SHIB)の購入方法を解説します。 暗号資産取引所に口座開設する 日本円を入金する 柴犬コイン(SHIB)を購入する 口座開設から購入までの流れはシンプルで、最短5分で柴犬コインを購入できます。 それぞれのステップを順に解説します。 暗号資産(仮想通貨)取引所に口座開設する まず、柴犬コインの取り扱いがあるCoincheckに口座を開設します。口座開設は、ブラウザやスマートフォンアプリから簡単に行えます。 口座開設には本人確認が必要になるため、マイナンバーカードや運転免許証と、スマートフォンを用意してください。 日本円を入金する 口座開設が完了したら、日本円を入金します。 主な入金方法は「銀行振込」「コンビニ入金」「クイック入金」などです。 販売所で柴犬コイン(シバイヌ・SHIB)を購入する 入金後は、販売所で柴犬コインを購入するのが簡単です。 販売所でシバイヌ(SHIB)を選択し、日本円で金額を入力し「購入」をタップすることで、柴犬コインの購入が完了します。 柴犬コイン(シバイヌ・SHIB)を購入する際の注意点 柴犬コインは「ミームコイン」と呼ばれるカテゴリに属します。投資前にミームコイン特有のリスクや特徴を理解しておくことが大切です。 ミームコインの特徴 流行や話題性によって価格が変動しやすい 主要な暗号資産と比べて価格の変動(ボラティリティ)が大きい 流行や話題性によって価格が変動している 柴犬コインを含むミームコインは、価格が流行に大きく左右されるという特徴があります。 ビットコインやイーサリアムなどのように明確な実用性や技術的価値がある資産とは異なり、ミームコインは、ユニークさやコミュニティの盛り上がりが価格に影響します。SNSやインフルエンサーの発言で価格が急変することも珍しくありません。 価格変動が大きい ミームコインは短期間で大きく値上がり・値下がりする傾向があります。 例として、2021年にイーロン・マスク氏がドージコイン(DOGE)についてツイッターで言及した際、柴犬コインの価格が一時的に20倍以上に上昇したことがありました。その後は急落する場面もみられ、投機的な値動きの典型例とされています。 このように、急騰後の反動で大きく値を下げることもあるため、高値掴みには注意が必要です。 また、主要な暗号資産が下落する際、ミームコインも同時に値下がりする傾向があります。特に、ミームコインは投機的な側面が強いため、相場全体が下落局面に入るとリスクの高い資産として優先的に売却され、主要な暗号資産よりも下落幅が大きくなりやすいのです。 リスクを抑えるためには、 余裕資金の範囲での購入 積立投資などによる購入時期の分散 が有効です。計画的な投資判断を心がけましょう。 柴犬コイン(シバイヌ・SHIB)はCoincheckでかんたんに購入できる! Coincheckでは、柴犬コイン(シバイヌ・SHIB)を500円から簡単に購入でき、値動きが激しくて不安な方も小額から始めることができます。 これから暗号資産を始める方でも、簡単に取引ができるスマートフォンアプリがあるため、まずはお気軽にアプリをインストールし、アカウントを作成してみてくださいね。
暗号資産(仮想通貨)のバーン(Burn)という言葉を聞くと、「価格が上がるのでは?」と期待する人も多いのではないでしょうか。 実際にバーンは、暗号資産の市場供給量を減らすことで、暗号資産の価値を高めることを目的として行われることもあります。ですが、全てのバーンが価格の上昇に結びつくわけではありません。 本記事では、バーンとは何か、意味や目的、仕組み、注意点について分かりやすく解説します。 Coincheckの無料登録はこちら 目次 暗号資産(仮想通貨)のバーン(Burn)とは、暗号資産を永久に使用不能にすること 暗号資産のバーン(Burn)の仕組み なぜ暗号資産をバーン(Burn)するのか?意図と価格上昇する理由 バーンによる暗号資産の供給量の減少と価値の上昇 投資家へ安心感を提供する バーン(Burn)を行っている代表的な暗号資産と目的 イーサリアム(ETH) エックスアールピー(XRP) アバランチ(AVAX) バイナンスコイン(BNB) シバイヌコイン(SHIB) 暗号資産のバーン(Burn)の注意点とリスク すべてのバーン(Burn)が価格上昇につながるわけではない 誤情報・フェイクニュースが流れる可能性がある 総供給量が減ることで将来的にリスクが発生する可能性がある 大規模なバーン(Burn)の発生時には情報精査・価格変動に注意 暗号資産のBurn(バーン・焼却)のまとめ 暗号資産(仮想通貨)のバーン(Burn)とは、暗号資産を永久に使用不能にすること 暗号資産のバーン(Burn)とは、「焼却」を意味し、暗号資産の一部を永久に使えない状態にすることを指します。バーンを行うことで、市場に流通している暗号資産の量が減少し、希少性が増します。 一時的に暗号資産を使えない状態にする「ロックアップ」とは異なり、バーンは「永久に利用不能」にする点が特徴です。 バーンには大きく分けて2つのパターンがあります。 ・価格に短期的な影響が少ないタイプ 手数料(ガス代)の一部または全部を自動的にバーンする仕組み ・短期的に価格上昇につながる可能性があるタイプ プロジェクトの運営元やコミュニティが行う、イベント的なバーン 暗号資産のバーン(Burn)の仕組み 多くの場合、暗号資産のバーンは、秘密鍵が誰にも知られていない特定のウォレット(バーンアドレス)に通貨を送ることで行われます。このウォレットからは一切引き出しができないため、通貨は永久に使用不能となります。 また、ブロックチェーンの仕組みの中でトークンが自動的に消失するバーンの方法もあります。これは、スマートコントラクトに組み込まれたルールに基づき、特定の条件が満たされた際にトークンが自動的に焼却される仕組みで、ビルドアンドビルド(BNB)などで使用されています。 なぜ暗号資産をバーン(Burn)するのか?意図と価格上昇する理由 なぜ暗号資産をバーンするのかというと、主に以下の目的があります。 供給量の調整・コントロール 通貨の価格の維持・上昇促進 ネットワーク効率の向上・スパム防止 バーンによる暗号資産の供給量の減少と価値の上昇 暗号資産のバーンによって、市場に流通する総量が減少すると、同じ需要に対して供給が抑えられるため、暗号資産一枚あたりの価値が高まりやすくなります。この仕組みにより、インフレを抑制し、価格の安定や上昇に寄与する効果があります。 投資家へ安心感を提供する 大量の暗号資産の発行やステーキング報酬によって通貨の供給量が過剰に増加すると、投資家にインフレ懸念を抱かせることがあります。また、プロジェクトの運営元が大量のトークンを保有している場合、その売却による急落のリスクが懸念されます。 バーンを行うことで市場の流通量を適切に調整し、インフレ懸念を軽減するとともに、取引の安定性を保つ効果があります。これにより、投資家は安心して長期保有を検討しやすくなるでしょう。 バーン(Burn)を行っている代表的な暗号資産と目的 バーンには、「自動的に仕組みとして組み込まれているバーン」と、「プロジェクトやコミュニティによってイベント的に行われるバーン」という2つのパターンがあり、いくつかの例をご紹介します。代表的な暗号資産であるビットコインには、バーンの仕組みはありません。 イーサリアム(ETH) イーサリアムは発行量の上限が設定されていない暗号資産ですが、ガス代といわれる手数料の一部が自動的にバーンされる仕組みをもっています。 取引ごとに手数料の一部がバーンされるため、取引量が多いほどバーンされる量も増加し、市場のインフレ抑制や価値の維持に寄与しています。 イーサリアム(ETH)とは?できること・特徴・注意点をわかりやすく解説 Coincheck エックスアールピー(XRP) エックスアールピー(XRP)は取引ごとに手数料が少量ずつバーンされる仕組みを採用しています。イーサリアムと同様に手数料のバーンが行われていますが、目的が異なります。エックスアールピーのバーンは主にネットワークの効率の向上や持続可能性の確保、スパム防止を目的としています。 なお、エックスアールピーは最初に総発行量1000億枚が発行済みで、現状では、総供給量に対してバーンされる量が非常に少ないため、バーンが価格へ与える影響は限定的です。 XRP(エックスアールピー)とは?特徴や仕組み、メリットについて解説! Coincheck アバランチ(AVAX) アバランチ(AVAX)のバーンは、供給量を減らして価値を高めることに加えて、ネットワーク効率や持続可能性の向上、スパム防止の効果を兼ね備えています。 全ての手数料がバーンされる仕組みとなっており、市場の流通量が過剰に増加するのを防いでいます。発行上限は最大7億2000万枚で、この上限を超えることはありません。これにより、価値の維持・上昇が図られています。 暗号資産アバランチ(AVAX)とは?特徴や将来性を詳しく解説! Coincheck バイナンスコイン(BNB) バイナンスコイン(BNB)は、総発行枚数2億枚がすべて発行済みで、通貨の価値の維持・上昇と安全性の確保のために2種類のバーンが行われています。 1つは手数料の一部を自動的にバーンする仕組み、もう1つは四半期ごとに自動的に実施されるバーンです。四半期ごとのバーンでは、BNBの平均価格が下がるほどバーン量が増え、価格に合わせて供給量の調整が最適化されています。 四半期ごとのバーンを継続し、最終的には流通量を総発行量の約半分である1億枚まで減らすことを目標としています。 シバイヌコイン(SHIB) ミームコインであるシバイヌコイン(SHIB)は供給枚数が1,000兆枚と非常に多いため、コミュニティ主導で供給量の削減と希少性向上を目的とした「手動バーン」が継続的に行われています。 2024年、SHIBコミュニティは活発なバーン活動を行い、流通量を大幅削減しました。バーン率の急増により、2024年末までにSHIBの価格は約0.000022ドル付近まで上昇し、年初の約0.0000108ドルから回復傾向がみられました。 また、2023年から「シバリウム(Shibarium)」と呼ばれる独自レイヤー2ブロックチェーンでも、取引手数料の一部が自動的にバーンされる仕組みが組み込まれ、バーン数が増加しています。 シバイヌ(柴犬コイン/Shiba Inu/SHIB)とは?特徴や将来性、購入方法を解説 Coincheck 暗号資産のバーン(Burn)の注意点とリスク バーンには短期的な価格上昇につながるケースもありますが、必ずしも全てのバーンが価格上昇につながるわけではありません。ここでは、バーンに関して知っておくべき注意点とリスクを解説します。 すべてのバーン(Burn)が価格上昇につながるわけではない イベント的なバーンが起こる前に暗号資産を購入しても、必ず価格が上昇するとは限りません。バーンによって市場の供給量が減少し希少価値が高まったとしても、市場のニーズや需要が伴わなければ価格は上がりません。価格変動には、供給と需要のバランスが重要です。 また、バーン量と新規発行枚数が同じか多い場合は、結果的に供給量が減少していないため、バーン情報だけに惑わされないように注意が必要です。 誤情報・フェイクニュースが流れる可能性がある バーンに関する情報が流れてきても、フェイクニュースや詐欺かもしれません。 偽のアカウントを使用し運営元やインフルエンサーを装い、「買い戻しバーンを実施する」などの嘘の情報をSNSなどで拡散し、価格の急騰を狙う手口もみられます。 その情報が公式なものか、情報の出所を必ず確認することが重要です。公式発表がないバーン情報は慎重に扱いましょう。 また、プロジェクト元がバーンを発表し暗号資産を販売しながらも、実際にはほとんど行われていなかったり、極めて少量だけ実施されるようなケースもあります。公開情報やブロックチェーン上のトランザクション履歴から、大量のトークンがバーンされているか確かめることが重要です。 総供給量が減ることで将来的にリスクが発生する可能性がある 総供給量が減少することにより、様々なリスクが生じる場合があります。バーンによって市場に流通する通貨量が減ると、流動性の低下が起こりやすくなり、価格が急騰・急落しやすくなることがあります。価格の安定性の低下は、投資家の不安の増大や信頼の低下を招く可能性があります。 また、一部の暗号資産においては、取引手数料やマイニング報酬が供給の一部として分配されています。供給量の減少に伴い報酬が減少すると、マイナーやバリデータの維持が難しくなり、ネットワークの安全性や安定性が低下するリスクも考えられます。 さらに、インセンティブの不足が原因でエコシステムの成長が妨げられたり、実用性の低下によりユーザー離れの原因になったりすることも起こりえます。 大規模なバーン(Burn)の発生時には情報精査・価格変動に注意 過去には、バーン発表を受けて買いが集中した後にバーンが実施され、価格が急落する事例もあります。大規模なバーン情報が出た際には、その情報がフェイクや誇張ではないか必ず情報の真偽を精査しましょう。公式情報であっても、過度な期待による急激な価格変動には注意が必要です。 また、バーン率が総供給量に対してどの程度か、既に市場価格に織り込まれていないか、需要があるのかなどを冷静に判断することが重要です。 暗号資産のBurn(バーン・焼却)のまとめ バーンのニュースは投資家心理を大きく動かしますが、誇張や虚偽の情報が紛れていることもあります。また、価格の動きはバーンだけでなく、様々な要因が複雑に絡み合って決まるため、一つの情報だけで過度に振り回されないことが大切です。正確な知識を持ち、冷静な判断を心がけましょう。
SNSなどで話題になっている銘柄をいち早く買ってみたい、あるいは高いレバレッジをかけて大きな利益を狙いたい。仮想通貨取引に慣れてくると、取扱銘柄の多さや手数料の低さなどから海外の仮想通貨取引所を検討する方もいるかもしれません。 結論として、海外取引所は初心者や安全な資産形成を重視する方にはおすすめできません。なぜなら、海外取引所は日本の法律の対象外であり、トラブルが起きた際に大切な資産を守れないリスクが非常に高いからです。 この記事では、海外取引所の特徴や人気の背景を整理しながら、なぜ利用が推奨されないのか、その具体的なリスクと国内取引所との違いについて解説します。 Coincheckの無料登録はこちら 目次 海外の仮想通貨取引所とは? 海外の仮想通貨取引所の特徴 なぜ海外の仮想通貨取引所が人気なのか 海外と国内の仮想通貨取引所の違い ①日本の金融庁の登録制度の対象外である ②顧客資産の保管ルールが異なる ③ 税務・サポート対応が難しい 海外の仮想通貨取引所をおすすめしない理由 ① 日本の金融庁による監督外で、トラブル時に保護を受けられない ② 資産管理方法や破綻時の扱いが事業者ごとに異なり、透明性が低い ③ 税務処理と英語サポートが負担となり、問題解決に時間がかかりやすい 海外の仮想通貨取引所を利用する場合の注意点 ① 少額から始める ② 二段階認証などセキュリティを徹底する ③ 出金制限・手数料・規約を確認する ④ 取引履歴を保存して税務に備える 結論:海外の仮想通貨取引所はおすすめしない 海外の仮想通貨取引所とは? 海外の仮想通貨取引所とは、その名の通り日本国外に拠点を置き、その国や地域の法律やルールの下で運営されている暗号資産交換業者のことです。 海外の仮想通貨取引所の特徴 海外の仮想通貨取引所の大きな特徴は、まず取り扱っている暗号資産の種類の圧倒的な多さです。国内取引所が数十種類程度の銘柄を扱うのに対し、海外では数百種類規模のトークンが上場しているケースも少なくありません。 また、現物取引に加えて、レバレッジ取引や先物取引、ステーキングなど、多様な金融サービスを利用できる点も特徴的です。サービスの幅が広く、収益機会を積極的に探りたいユーザーにとって選択肢が多く用意されています。 一方で、多くの取引所が日本円での入金に対応していません。利用を始めるには、国内取引所を通じて暗号資産を購入し、それを海外の口座に送金するという手間が必要になるため、利用開始までのハードルは国内サービスより高いと言えます。 なぜ海外の仮想通貨取引所が人気なのか 多くのリスクがあるにもかかわらず、海外の仮想通貨取引所が人気を集めるのは、前述のとおり“国内にはない圧倒的な銘柄の多さ”や“取引機能の幅広さ”が理由です。 まず挙げられるのが「国内未上場銘柄への先行投資チャンス」があること。海外取引所に先行して上場し、その後に国内取引所で取り扱いが始まるケースもあるため、より早い段階で投資機会を得たいと考える人にとって、海外取引所は候補になりやすい存在です。 また、レバレッジ取引や先物取引など、価格の上昇局面だけでなく下落局面でも収益機会を狙える取引手法を利用できる点も、一部のトレーダーにとっては魅力です。SNS や動画配信を通じて、海外取引所を利用した取引事例やキャンペーン情報が共有されることも多く、そうした情報をきっかけに興味を持つ人もいます。 さらに、売買手数料やスプレッドの水準が相対的に低いと感じられる取引所があることも、人気の背景のひとつでしょう。取引板を使った板取引を前提に、手数料を低く設定している取引所や、取引量に応じて手数料を優遇する仕組みを採用している取引所もあり、頻繁に取引を行うユーザーにとっては、コスト面で魅力的に映る場合があります。 このように、海外取引所は銘柄の多さや取引機能といったサービス面では魅力的に見える部分がありますが、その裏側には制度や安全性、税務上の取り扱いなど、別の観点から確認すべき点も多く存在します。そこで、次の章では海外取引所と国内取引所の違いについて整理します。 海外と国内の仮想通貨取引所の違い 海外の仮想通貨取引所と国内の取引所は、見た目や操作画面が似ていても、制度や運営の仕組みには大きな違いがあります。ここでは、日本の金融庁の登録制度との関係、顧客資産の保管・管理方法、税務やサポート対応の面から、その違いを整理します。 ①日本の金融庁の登録制度の対象外である 国内の仮想通貨取引所は、資金決済法などの法律に基づき、金融庁への登録を行った上でサービスを提供しています。登録事業者には、一定の体制整備や報告義務、マネーロンダリング対策などが求められ、問題が生じた場合には行政処分や業務改善命令などを通じて、運営体制の見直しを迫られる仕組みになっています。 一方、海外の仮想通貨取引所は、日本国内で適用される金融庁の登録制度の対象外です。所在する国や地域の制度に従って運営されており、日本の金融当局による監督や指導を前提としていません。日本居住者が海外取引所を利用する場合でも、日本の行政機関が直接関与してトラブルを解決したり、国内と同じ基準で業務改善を求めたりすることは想定されておらず、この点はあらかじめ理解しておく必要があります。 ②顧客資産の保管ルールが異なる 国内の取引所では、利用者から預かった資産を自社の資産とは分けて管理する「分別管理」が義務付けられています。また、利用者から預かった顧客金銭については、信託銀行等への信託による保全が法律で義務付けられています。これにより、万が一取引所側に問題が生じた場合でも、顧客金銭が事業者の財産とは分けて管理される仕組みが整えられています。さらに、顧客から預かった暗号資産については、原則として顧客保有残高と同額以上をコールドウォレットで管理することが法律上義務付けられています。これにより、オンライン環境に接続された状態で管理される資産を最小限に抑える仕組みとなっています。 これに対して、海外取引所では、顧客資産の保管方法や管理体制が国や事業者ごとに異なります。どの範囲までコールドウォレットで保管しているのか、自社資産とどのように区分しているのか、取引所が経営破綻した場合に顧客資産がどのように扱われるのかといった重要なポイントも、各取引所の方針や所在国のルールに左右されます。情報開示の内容や頻度にもばらつきがあり、利用者側からはリスクの水準を具体的にイメージしにくいことが多く、結果として国内取引所と同じ感覚で資産を預けることが難しい環境だといえます。 ③ 税務・サポート対応が難しい 国内の取引所を利用する場合、取引履歴や年間の損益など、確定申告に必要となる情報を日本円ベースで確認しやすい環境が整っています。国内の暗号資産交換業者は、法令等に基づき、取引報告書や残高報告書の交付をしており、利用者は確定申告に必要な情報を確認できます。また、CSV形式などで取引履歴を出力できるため、日本の税制に沿って損益を整理しやすい環境が整っています。サポート窓口も日本語で案内されており、ログインできない、出金が反映されないといったトラブルが起きた際にも、日本語で状況を説明しながら対応を依頼できます。 これに対して海外取引所では、取引履歴が現地通貨建てや英語表記で出力されることが多く、日本の税制に合わせて自分でレート換算や損益計算をやり直さなければならない場面が少なくありません。サポート対応も英語が中心となり、問い合わせフォームやチャットでのやり取りに時間がかかることもあります。その結果、税務とサポートの両面で利用者の負担は大きくなりやすく、国内取引所を利用する場合と比べると、問題解決までのハードルが高くなる点は押さえておきたいところです。 海外の仮想通貨取引所をおすすめしない理由 海外取引所をおすすめしない理由は次の3点です。 1. 日本の金融庁による監督外で、トラブル時に保護を受けられない 2. 資産管理方法や破綻時の扱いが事業者ごとに異なり、透明性が低い 3. 税務処理と英語サポートが負担となり、問題解決に時間がかかりやすい ① 日本の金融庁による監督外で、トラブル時に保護を受けられない 海外取引所は、日本の金融庁が定める登録制度の対象外で運営されています。そのため、日本の法律に基づく監督や利用者保護の仕組みが前提になっておらず、トラブルが発生しても国内と同じような保護措置を期待することはできません。 万が一、出金停止・アカウント凍結・サービス閉鎖などが起きた場合、日本の行政機関が直接関与して問題を解決することも想定されていない点は大きなリスクです。 ② 資産管理方法や破綻時の扱いが事業者ごとに異なり、透明性が低い 国内取引所は「分別管理」や「コールドウォレット保管」などのルールが法律で定められていますが、海外取引所は国や事業者によって資産管理の方法が大きく異なります。 どこまでコールドウォレットで保管しているのか、顧客資産と自社資産をどのように区分しているのか、取引所が破綻した場合に資産がどう扱われるのかなど、重要な部分が明確に示されていないケースもあります。そのため、利用者側がリスクの大きさを判断しにくい点が問題となります。 ③ 税務処理と英語サポートが負担となり、問題解決に時間がかかりやすい 海外取引所の取引履歴は現地通貨や英語表記で出力されることが多く、日本の税制に合わせてレート換算や損益計算を自分で行う必要があります。また、サポート対応も基本的に英語で、問い合わせだけでも手間がかかる場合があります。 ログインや出金トラブルが発生した際には、状況説明や対応依頼に時間がかかりやすく、国内取引所に比べて実務面での負担が大きくなります。 このように、制度面・資産管理・税務およびサポートの観点から見ると、海外取引所は国内取引所と比べて不確実な要素が多く、日本居住者が主な利用先として選ぶには慎重な検討が必要な環境だといえます。 海外の仮想通貨取引所を利用する場合の注意点 海外の仮想通貨取引所を利用する場合に、できるだけリスクを抑えるために意識しておきたいポイントを整理します。 ① 少額から始める 海外の仮想通貨取引所を初めて利用する場合は、まず少額から試すことが基本です。入出金の流れや、出金にかかる時間、取引画面の使い勝手などは、実際に使ってみないとわからない部分が多いからです。最初から多額の資産を移すのではなく、あくまで余裕資金の一部で動作確認をしながら、問題がないと判断できてから利用額を検討しましょう。 ② 二段階認証などセキュリティを徹底する 海外取引所を利用する場合は、自分自身のアカウントを守るためのセキュリティ対策が欠かせません。パスワードの使い回しは避け、必ず二段階認証を有効にしたうえで、認証アプリを使った方式を選ぶことが大切です。ログインメールやSNS経由のメッセージの中には、公式サイトを装ったフィッシングサイトへ誘導しようとするものもあるため、URLの確認やブックマークからのアクセスを徹底しておくと安心です。 ③ 出金制限・手数料・規約を確認する 海外取引所では、本人確認のレベルやアカウントのステータスに応じて、1日に出金できる上限額や利用できるサービスが変わることがあります。あらかじめ利用規約やヘルプページを確認し、自分のアカウントでどの程度の金額を出金できるのか、どのような条件で制限がかかるのかを把握しておくことが重要です。あわせて、暗号資産の送金手数料や入出金手数料の水準も取引所ごとに異なるため、想定外のコストが発生しないように事前にチェックしておきましょう。 ④ 取引履歴を保存して税務に備える 海外取引所を利用した場合でも、日本に居住している方は、日本の税制に沿って利益や損失を申告する必要が生じる可能性があります。そのため、取引履歴や入出金の記録は定期的にダウンロードし、自分で保管しておくことが大切です。取引所側が過去データを長期間保存しているとは限らないため、少なくとも年ごとにバックアップを取っておくと、後から損益計算を行う際の負担を減らせます。 結論:海外の仮想通貨取引所はおすすめしない ここまで見てきたように、海外の仮想通貨取引所は、取扱銘柄の多さや手数料水準、レバレッジ・先物などの多様な取引機能といった、サービス面での魅力があります。一方で、日本の金融庁の登録制度の対象外であること、顧客資産の保管・管理方法が事業者ごとに大きく異なること、日本の税制や日本語サポートを前提としていないことなど、国内の取引所とは前提条件そのものが違う点は無視できません。 こうした点を総合すると、海外取引所は「サービスの幅が広い代わりに、制度面や実務面の負担も大きい環境」といえます。とくに、これから暗号資産取引を始める方や、長期的な資産形成を目的にしている方にとっては、リスクと手間がメリットを上回りやすい選択肢です。そのため、日本居住者が安心して取引を行ううえでは、まずは日本の法律に基づいて登録・監督されている国内の取引所を利用することをおすすめします。
JPYCとは、日本円と連動することを目的としたステーブルコインです。価格の変動が大きい暗号資産とは異なる性質を持ち、決済や送金での利用を想定しています。 本記事では、JPYCの基本的な仕組みや特徴、メリットと注意点、将来性についてまでを解説します。 Coincheckの無料登録はこちら 目次 JPYCとは? JPYCの仕組みと特徴 JPYCと海外ステーブルコイン(USDT/USDC等)の違い JPYCのメリット 価格が安定しやすく使いやすい 送金・決済の手数料を抑えられる 幅広いサービスで利用できる JPYCの注意点とリスク 利用できるサービスが限定される場合がある 発行者リスクを理解する必要がある 海外ステーブルコインとは性質が異なる JPYCの将来性 日銀デジタル通貨(CBDC)議論で注目が高まっている クレジットカード・アプリ決済への対応が進んでいる JPYC EXによりオンチェーンの発行・償還が可能になった 日本政府がステーブルコインの活用を後押ししている 日本円ステーブルコイン市場で優位性を持っている JPYCの買い方 JPYCまとめ JPYCとは? JPYCは、日本円と連動することを目的に発行されているステーブルコインです。ブロックチェーン上で発行・管理されており、決済や送金など、価格の安定が求められる場面での利用を想定しています。 一般的な暗号資産は価格が変動しますが、JPYCは日本円を基準にした価値で設計されています。そのため、価格の目安を把握しやすい点が特徴です。 ステーブルコインとは、法定通貨などの価値に連動するよう設計されたデジタル通貨の総称で、価格変動を抑えることを目的としています。詳細は以下の記事で解説しています。 ステーブルコインとは?仕組み・種類・メリットとリスク、日本の規制と最新動向を解説 Coincheck JPYCの仕組みと特徴 JPYCは、日本の資金決済法に基づき「前払式支払手段(第三者型)」として発行されています。利用者から受け取った日本円をもとに価値が発行され、支払いや決済に使われる点が特徴で、価格の値上がりを目的とする暗号資産とは性質が異なります。 また、JPYCの発行には「JPYC Trust」が用いられています。JPYCが発行されると、その数量に対する日本円が用意され、発行されたJPYCの数量と対応する形で管理されます。 価値は「1円=1JPYC」を基準に設計されています。発行量は対応する日本円の範囲内で管理され、大きな価格変動を前提としません。そのため、決済や送金といった用途での利用が想定されています。 JPYCと海外ステーブルコイン(USDT/USDC等)の違い JPYCとUSDT、USDCなどの海外ステーブルコインでは、発行の枠組みや想定される利用環境が異なります。 JPYCは、前述のとおり日本の法制度に基づく「前払式支払手段」として発行されており、国内での決済やサービス連携を前提とした設計です。一方、USDTやUSDCは、海外の規制体系のもとで発行されており、暗号資産取引所や国際的な取引など、グローバルでの利用を主な目的としています。 利用できる範囲や交換性にも違いがあります。USDTやUSDCは多くの取引所やサービスで扱われているのに対し、JPYCは主に国内向けの利用が想定されています。 一方で、価値の担保方法も異なり、JPYCは日本円との対応関係を前提に管理されるのに対し、USDTやUSDCは外貨建て資産などを用いた担保モデルが採用されています。 JPYCのメリット JPYCを利用するうえで、押さえておきたいメリットを整理します。 価格が安定しやすく使いやすい JPYCは日本円と連動することを前提に設計されているため、価格の目安を把握しやすい点が特徴です。価格変動を前提とする暗号資産と比べ、支払い金額や送金額をイメージしやすく、決済や送金といった用途で使いやすい設計になっています。暗号資産に不慣れな人でも、比較的理解しやすい点がメリットといえます。 送金・決済の手数料を抑えられる JPYCはブロックチェーン上でやり取りされるため、銀行振込やクレジットカード決済のように、複数の事業者を経由する決済フローを通らずに完結する場合があります。その結果、利用する方法によっては、送金や決済の際に手数料を抑えられるケースがあります。 幅広いサービスで利用できる JPYCは、一部の実店舗やイベントでの支払い、オンラインサービスでの決済、Web3関連の取り組みなどで利用例があります。ただし、利用できるサービスはまだ限定的で、一般的な決済手段として広く普及している段階ではありません。制度整備やサービス連携の進展により、今後の動向が注目されています。 JPYCの注意点とリスク JPYCを利用するにあたっては、メリットだけでなく、事前に理解しておきたい注意点もあります。 利用できるサービスが限定される場合がある JPYCは一部の実店舗やオンラインサービス、Web3関連などで利用例がありますが、対応しているサービスはまだ限られています。USDTやUSDCのように、幅広い取引所や決済サービスで利用できるわけではないため、実際に使う際は事前に対応状況を確認することが必要です。 発行者リスクを理解する必要がある JPYCは、国や中央銀行が発行する通貨ではなく、民間の事業者によって発行・管理されています。日本円との対応関係を前提とした設計ではありますが、利用にあたっては、その点を理解したうえで判断することが大切です。 海外ステーブルコインとは性質が異なる JPYCはブロックチェーン上で扱われるため、技術的には海外のウォレットへ送金することも可能です。ただし、海外ではJPYCを利用できるサービスや交換先が限られており、送金後の使い道は多くありません。USDTやUSDCのように、海外の取引所や決済、DeFiで広く使われているステーブルコインとは異なり、JPYCは実用面では国内での利用を前提とした設計といえます。 JPYCの将来性 JPYCは、暗号資産として値上がりを期待する通貨ではありません。日本円と連動する性質上、価格変動を前提にした売買で注目されるというより、決済や業務などの用途で使われることを想定したステーブルコインです。 一方で、JPYCは決済や業務用途を前提とした設計を持つ通貨です。将来性を評価するうえでは、「取引市場で広く流通するか」ではなく、「特定の用途で使われ続けるか」という視点が重要になります。Coincheckでは、JPYCを投資・売買の対象として成長する通貨ではなく、用途が明確な実用型ステーブルコインとして位置づけています。 日銀デジタル通貨(CBDC)議論で注目が高まっている 日本では、中央銀行デジタル通貨(CBDC)に関する検討が進められています。JPYCは民間によって発行されるデジタルマネーであり、CBDCとは位置づけが異なりますが、デジタル決済の選択肢が広がる中で、関連する取り組みとして言及される場面が増えています。 CBDCの議論が進むことで、デジタル通貨やステーブルコインに対する理解や制度整理が進む可能性があり、JPYCの今後の活用を考えるうえでも、その動向が意識されています。 現物ETFとは?先物ETFとの違いや仕組みをわかりやすく解説 Coincheck クレジットカード・アプリ決済への対応が進んでいる JPYCでは、ブロックチェーン上でのやり取りに加えて、クレジットカードやスマートフォンアプリを通じた決済への対応も進められています。これにより、暗号資産やウォレットの操作に不慣れな人でも、従来のキャッシュレス決済に近い感覚で利用できる環境が整い始めています。 実際の活用例としては、鹿島建設における現場作業員へのインセンティブ付与や、徳島県海陽町でのふるさと納税の電子商品券などがあります。また、Web3分野では、投げ銭サービスのTIPWAVEのように、アプリ上の操作だけでJPYCを送れる仕組みも登場しています。今後、こうした仕組みが整っていけば、JPYCを利用する際のハードルはさらに下がると考えられます。 JPYC EXによりオンチェーンの発行・償還が可能になった JPYCの利便性を向上させたのが、JPYC社公式プラットフォーム「JPYC EX」の登場です。このサービスにより、日本円からJPYCへの「発行」と、JPYCから日本円への「償還」という一連の手続きが、オンライン上で完結するようになりました。 利用者はJPYC EX上で発行予約を行い、日本円を指定口座に振り込むことで、登録したウォレットにJPYCを受け取れます。償還も同様に、JPYC EX上で償還予約を行い、指定アドレスへJPYCを送付すれば、登録口座に日本円が払い戻されます。 このように「円⇄JPYC」の出入口が明確になったことで、活用の幅は大きく広がりました。日常の支払いはもちろん、ビジネスシーンでも頼れるデジタルマネーとして実用性が高まっています。 日本政府がステーブルコインの活用を後押ししている 日本では、2023年施行の改正資金決済法により、法定通貨と連動するステーブルコインを「電子決済手段」として位置付け、暗号資産とは別の枠組みで扱う制度が整備されました。発行や管理のあり方に加え、売買・交換・送金などを取り扱う側にもルールを設けることで、国内で安心して使える環境づくりが進んでいます。 こうした制度整備により、民間が発行するステーブルコインの決済やサービス連携への見通しも立てやすくなります。 日本円ステーブルコイン市場で優位性を持っている JPYCは、日本円と連動するステーブルコインとして、国内利用を前提に設計されている点が特徴です。日本の法制度に基づく枠組みの中で発行・運用されていることから、国内向けの決済やサービス連携を検討する際に選択肢となりやすい側面があります。 今後、制度整備や対応サービスが広がれば、日本円ステーブルコイン市場において一定の役割を担う存在として位置づけられる可能性があります。 JPYCの買い方 JPYCは、一般的な暗号資産のように暗号資産取引所で自由に売買できる通貨ではありません。入手方法や利用条件はサービスごとに異なり、日本円での購入や特定の用途に限った利用が想定されている場合があります。また、JPYCはブロックチェーン上で管理されるため、利用するサービスやネットワークに応じて対応するウォレットが必要になります。 提供方法や対応状況は変更される可能性があるため、実際に利用する際は、公式情報を確認したうえで判断すると安心です。 なお、JPYCは現時点でCoincheckでは取り扱っていません。本記事は、JPYCの仕組みや特徴を理解するための情報提供を目的としたものです。 JPYCまとめ JPYCは、決済や送金といった実用面を意識して設計されたステーブルコインです。すべての場面で使えるわけではありませんが、用途や前提を理解したうえで選択肢の一つとして捉えることが大切です。 JPYCをきっかけに、暗号資産やブロックチェーンの仕組みそのものに関心を持った方もいるでしょう。Coincheckでは、ビットコインをはじめとした暗号資産をスマートフォンアプリから管理・購入できます。口座を開設しておけば、必要なタイミングで取引を始めることができます。 Coincheck(コインチェック)の口座開設方法を解説 Coincheck
Phantom(ファントム)ウォレットは、暗号資産を自分で管理し、DEXやDApps、NFT、ゲームなどと接続して使うソフトウェアウォレットです。取引所の口座とは仕組みが異なり、復元フレーズを含む重要情報は利用者が管理します。 本記事では、Phantomの基本、PC・スマホでの導入、Coincheckからの入金・送金の流れを整理します。あわせて、送金前のチェックポイント、反映されないときの確認手順、詐欺対策もまとめます。購入から外部ウォレットへの入金をまとめて進めたい方向けに、Coincheck OnRampの使い方も紹介します。 Coincheckの無料登録はこちら この記事でわかること Phantomの基本と対応ネットワークの確認方法 Coincheckからの送金手順 届かないときの確認手順 目次 Phantom(ファントム)ウォレットとは Phantomウォレットでできること Phantomの対応ネットワークの確認方法 Phantom(ファントム)ウォレットの始め方 PCでインストールする スマホでインストールする Phantomウォレットの初期設定 復元フレーズの管理で注意したいこと CoincheckからPhantom(ファントム)ウォレットへ入金する前に確認すること 送金できる通貨とネットワークを確認する ネットワークをそろえる 受取アドレスを確認する 少額でテストする考え方 CoincheckからPhantom(ファントム)ウォレットへ送金する手順 Phantom(ファントム)ウォレットで受取アドレスを確認する Coincheckで送金先アドレスを登録して送金する 送金後にTxIDを控える PCで買ってすぐ外部ウォレットに入れたい人向けの選択肢 Coincheck OnRampでできること 使い方の流れ 送金が届かないときの確認手順 TxIDとExplorerで状況を確認する 受取側でトークンを表示できているか確認する 手続き中や制限に該当する場合の確認ポイント Phantom(ファントム)ウォレットの注意点・リスク 偽サイトや偽アプリを避ける 送金を促す連絡やDMに注意する 二段階認証などの基本設定を見直す Phantom(ファントム)ウォレットのよくある質問 Q. Phantomの対応ネットワークはどこで確認できますか? Q. CoincheckからSOLは送れますか? Q. 送金が反映されないときはどうすればいいですか? Q. Phantomの利用料金はかかりますか? Q. Phantomの資産を日本円にするにはどうすればいいですか? Phantom(ファントム)ウォレットとは Phantom(ファントム)ウォレットは、暗号資産を自分で保管・送受信し、DEXやDApps、NFT、ゲームなどのサービスと接続して使うソフトウェアウォレットです。取引所の口座とは異なり、ウォレットの復元フレーズや秘密情報は利用者が管理します。 そのため、使い始める前に「対応している通貨やネットワーク」「受取アドレスの確認方法」「操作時の注意点」を理解しておくと、送金のミスや表示トラブルを減らしやすくなります。ここではPhantomでできることと、対応ネットワークの確認方法を整理します。 Phantomウォレットでできること 暗号資産の保管・送受信に加え、DAppsやDEX、NFTマーケットなどへの接続ができる点が特徴です。利用できる機能はアプリの更新で変わることがあるため、操作時は画面表示や公式案内を確認してください。 Phantomの対応ネットワークの確認方法 対応ネットワークは、Phantomアプリ内のネットワーク表示や公式の案内ページで確認できます。表記や対応状況は変わる可能性があるため、送金前に最新情報を確認しておくと安心です。 また、Phantomが対応していないネットワークに送ると、送金が成功してもPhantom側に表示されないことがあります。代表例として、BSC、Arbitrum、Optimism、Avalanche、Lineaなどは対応外として案内されています。 参照:Supported chains in Phantom Phantom(ファントム)ウォレットの始め方 ここでは、PCとスマホの導入手順、初期設定、復元フレーズの管理ポイントをまとめます。 PCでインストールする PCではブラウザ拡張として利用します。公式サイトから対応ブラウザの拡張機能を選び、インストールしてください。 参照:Phantom公式 スマホでインストールする スマホでは公式アプリをインストールして利用します。偽アプリを避けたい場合は、公式サイトの案内からストアに移動する流れにすると確認しやすくなります。 Phantomウォレットの初期設定 初回起動時にパスワード設定とウォレット作成を行います。画面の案内に沿って進め、受取アドレスを表示できる状態まで進めておくと、Coincheckからの入金手順に移りやすくなります。 復元フレーズの管理で注意したいこと 復元フレーズはウォレットを復元するための重要情報です。スクリーンショットやクラウド保存は避け、紙に書いてオフラインで保管してください。 CoincheckからPhantom(ファントム)ウォレットへ入金する前に確認すること Coincheckの無料登録はこちら 送金前の確認だけで、誤送金や反映遅れのリスクを大きく減らせます。ネットワーク・アドレス・送金条件を整理します。 送金できる通貨とネットワークを確認する Coincheckから送金できる通貨とネットワークは、送金画面の表示や公式FAQで確認します。通貨名が同じでもネットワークが異なることがあるため、送金前に「通貨」と「ネットワーク」をセットで確認してください。 参照:暗号資産送金・受取時の対応ネットワーク ネットワークをそろえる 送金元と送金先のネットワークが一致していないと、着金しないことがあります。Phantom側の受取ネットワークとCoincheckの送金画面のネットワークが一致しているか確認しましょう。 受取アドレスを確認する アドレスはコピー&ペーストで入力し、先頭・末尾の数文字を目視で確認します。手入力は避けましょう。 少額でテストする考え方 初めての送金先には、少額でテスト送金して反映を確認してから本送金すると安心です。 「買ってすぐ外部ウォレットへ入れたい」場合は、購入〜入金をまとめて進められるCoincheck OnRampという選択肢もあります。詳しくは後半の手順で紹介します。 CoincheckからPhantom(ファントム)ウォレットへ送金する手順 Phantom側の受取アドレス確認から、Coincheckでの送金手続き、TxIDの控え方までの流れを紹介します。 Phantom(ファントム)ウォレットで受取アドレスを確認する Phantomの受取画面でアドレスを表示し、コピーします。送金する通貨やネットワークが正しいかも確認してください。 Coincheckで送金先アドレスを登録して送金する Coincheckの送金画面で、通貨とネットワークを確認し、送金先アドレスを登録します。初回の送金先は登録が必要なため、余裕を持って手続きしてください。 1)送金元の通貨を選び、送金手続きに進みます。 2)パスキー認証を行います。 3)送金申請内容を確認します。 4)送金先アドレスを追加します。 5)送金先情報を確認して登録します。 6)送金前の最終確認画面で内容を確認します。 送金後にTxIDを控える 送金完了後は、TxID(取引ID)を控えます。反映が遅い場合は、TxIDを使ってエクスプローラーで状況を確認します。 ETHを送る場合は、Phantom側で受け取りネットワークがEthereumになっているかを確認し、Coincheckの送金画面でも通貨とネットワークの一致を確認してから進めると安心です。Phantomの対応状況は変更される可能性があるため、公式の最新案内も確認してください。 参照:Phantom公式 PCで買ってすぐ外部ウォレットに入れたい人向けの選択肢 購入から外部ウォレットへの入金をまとめて進めたい方向けに、Coincheck OnRampの使い方を簡潔に案内します。 Coincheckの無料登録はこちら Coincheck OnRamp(ウォレットチャージ)|購入してそのまま外部ウォレットへ入れる方法 Coincheck Coincheck OnRampでできること 購入と外部ウォレットへの入金をまとめて進められるため、送金先アドレスの入力やネットワーク選択を手動で行う場面を減らせます。 Coincheckで現在取り扱っている以下の通貨が対象になります。 ETH FNCT(ERC20) SAND(ERC20) WBTC(ERC20) MATIC 使い方の流れ 開始する 通貨と金額を入力する ウォレットを接続する 注文内容を確認する 完了と履歴を確認する 1)開始画面で内容を確認し、入力に進みます。 2)通貨と金額を入力します。 3)画面の鉛筆マークからウォレットを起動して接続します。この接続が送金先の指定になるため、送金先アドレスを手入力する操作はありません。 4)注文内容(ネットワーク/宛先など)を確認して実行します。 5)完了画面で履歴/ステータスを確認します。 OnRampの画面や手順は変更される場合があります。最新の表示に従って操作してください。 送金が届かないときの確認手順 届かない・反映されない場合は、TxIDとエクスプローラーの確認が基本です。原因別に見直しポイントを整理します。 TxIDとExplorerで状況を確認する 送金履歴からTxIDを確認し、ブロックエクスプローラーでステータスを確認します。取引が成功していても、受取側でトークン追加が必要なことがあります。 また、TxID上は成功しているのにPhantom側に表示されない場合は、送ったネットワークがPhantomの対応外でないかも確認します。対応外ネットワークに送った場合、表示されないことがあると案内されています。 受取側でトークンを表示できているか確認する 送金先でトークンが表示されない場合、トークンの追加が必要なことがあります。公式の案内に沿って追加してください。 手続き中や制限に該当する場合の確認ポイント 送金が「手続き中」のまま進まない、または入金直後で移動制限がある場合は、以下のFAQも確認してください。 ・送金が「手続き中」のまま進まない:暗号資産の送金が「手続き中」のまま進みません ・入金・購入後の資産移動と制限:入金・購入後の資産移動と制限内容 ・第三者に送金を求められた:第三者に暗号資産の送金を求められたらご注意ください ・パスキー設定:パスキーの設定方法 Phantom(ファントム)ウォレットの注意点・リスク 偽サイトや詐欺DMなど、送金前後で起きやすいリスクをまとめます。 偽サイトや偽アプリを避ける インストール先は公式の案内を起点に確認します。検索広告やSNS経由のリンクから開く場合は、URLや遷移先が公式かどうかを確認してから進めます。 送金を促す連絡やDMに注意する SNSやDMで送金を指示されるケースは詐欺の可能性があります。少しでも不安がある場合は送金せず、公式FAQを確認してください。 二段階認証などの基本設定を見直す 取引所側の認証設定やパスキー設定を確認し、必要な手続きを済ませておきましょう。 Phantom(ファントム)ウォレットのよくある質問 Q. Phantomの対応ネットワークはどこで確認できますか? A. Phantomの対応ネットワークは公式の対応チェーン一覧で確認できます。送金前に最新情報を確認してください。参照:Supported chains in Phantom Q. CoincheckからSOLは送れますか? A. 現時点では送れません。最新の提供状況は公式FAQで確認してください。参照:SOL(ソラナ)の送金ができない理由 Q. 送金が反映されないときはどうすればいいですか? A. TxIDとエクスプローラーのステータスを確認してください。取引が成功していても、受取側でトークン追加が必要なことがあります。 Q. Phantomの利用料金はかかりますか? A. Phantomアプリ自体の利用は無料として案内されることがありますが、送金やスワップではネットワーク手数料が発生する場合があります。手数料は操作画面で確認してください。 Q. Phantomの資産を日本円にするにはどうすればいいですか? A. Phantom内で日本円に換金するのではなく、取引所へ送金して売却し、日本円として出金する流れになることがあります。送金時は通貨とネットワークの一致を確認してください。
「ソウルバウンドトークン(Soul Bound Token、SBT)」とは、譲渡や売買ができないNFTのことです。 日本語で「魂に縛られたトークン」または「魂に紐付いたトークン」と訳され、トークン発行後は永久的に特定の個人に紐付けられるという特性を持っています。 本記事では、ソウルバウンドトークンの特徴を中心に、活用方法やNFTとの違いなど、ソウルバウンドトークンについて詳しく解説していきます。ぜひ参考にしてください。 この記事でわかること ソウルバウンドトークンとNFTの違い ソウルバウンドトークンの特徴 ソウルバウンドトークンの活用方法 Coincheckの無料登録はこちら 目次 ソウルバウンドトークン(SBT)とは ソウルバウンドトークンとNFTの違い 譲渡性の有無 市場価値の信用価値の性質の違い 発行者と所有者の関係 ソウルバウンドトークンの特徴 受け取り後に送信・送金(譲渡や売買)ができない 分散型ID(DID)のデジタルIDとして利用できる 資産用途外での利用が主となる ソウルバウンドトークンの活用方法 各種証明書への活用 信用データへの活用 許可証への活用 医療記録への活用 ソウルバウンドトークンの将来性 まとめ ソウルバウンドトークン(SBT)とは ソウルバウンドトークン(Soul Bound Token、SBT)は、譲渡や売買ができないNFTであり、「魂に紐付いたトークン」とも呼ばれます。トークン発行後は特定の個人に永久的に結び付けられるという特徴があります。 ソウルバウンドトークンとNFTの違い ソウルバウンドトークンとNFTは、それぞれ他のトークンと置き換えることができない唯一無二である性質(=非代替性)を持っているという点で共通しています。 一方で、2者の間では主に以下の3つが異なる特徴として挙げられます。 譲渡性の有無 市場価値の信用価値の性質の違い 発行者と所有者の関係 それぞれの項目について詳しくみていきましょう。 譲渡性の有無 NFTは所有者が自由に譲渡・売買できるのに対し、ソウルバウンドトークンは発行後に他人へと譲渡できない点が最大の違いです。 NFTは主にアートや音楽、不動産などの資産を市場で取引する目的で発展しました。「あるNFTを所有しているという所有権」を証明することが、NFTの最大の有用性であると言えるでしょう。 一方で、ソウルバウンドトークンは「個人の信用や経歴を証明する」ために存在しています。 一度発行されるとその情報はブロックチェーン上に永続的に結び付けられ、デジタルIDのように機能します。個人の保有するウォレットで信頼性の向上につなげることができます。 市場価値の信用価値の性質の違い NFTはアート作品やゲーム内デジタルコンテンツなどの希少性・人気によって市場での価値が形成されるのに対して、ソウルバウンドトークンは金融資産的な価値を持った取引対象ではありません。 ソウルバウンドトークンは、インターネット上において、実際の社会で得ている「信用」や「信頼」を可視化させる非市場的な価値を持っています。 詳しくは後述しますが、例として、「教育機関が発行する卒業証書」や「出生証明書」などの各種証明書においてソウルバウンドトークンが活用されることが挙げられます。これによって、ブロックチェーン上で個人の社会的信用を示すことができるようになるのです。 発行者と所有者の関係 NFTの場合、譲渡・売買が成立した時点で所有権は発行者から移り、その時点で発行者と所有者の関係は切れますが、ソウルバウンドトークンでは、発行者と所有者の関係が永久的に続きます。 つまり、発行元の信頼性がそのままトークンの信頼性へとつながり、これがソウルバウンドトークンの特徴の一つと言えます。 ソウルバウンドトークンの特徴 ここでは、ソウルバウンドトークンの特徴を以下の3つの視点から解説します。 受け取り後に送信・送金(譲渡や売買)ができない 分散型ID(DID)のデジタルIDとして利用できる 資産用途外での利用が主となる 受け取り後に送信・送金(譲渡や売買)ができない 先にも述べた通り、ソウルバウンドトークンは受け取った後は譲渡や売買ができません。 譲渡や売買ができないということは、取得後は個人のウォレットに情報が永久に結び付けられるということです。 そのため、学歴などの経歴に関する証明書や金融市場における信用力といった、個人の存在証明(アイデンティティ)に活用することができます。 分散型ID(DID)のデジタルIDとして利用できる 分散型IDとは、ユーザー自身が自分の保持しているデジタルアイデンティティ(デジタルID)情報をコントロールすることができる仕組みです。 ソウルバウンドトークンはこの分散型IDのデジタルIDとしての役割を持ち、トークンの所有者が「トークンの情報に誰がアクセス可能か」を制御できる場合があります。 デジタル世界において、自身が何者なのかを証明するアイデンティティとなるのです。 資産用途外での利用が主となる トークンという名前から、ビットコインなどのほかの暗号資産のように金融資産としての役割が連想されるという方も少なくないでしょう。 しかし、ソウルバウンドトークンは資産としての価値よりも、個人の学歴・職歴・資格など社会的信用の裏付けとなる信用を証明するための手段としての利用が主に想定されています。 ブロックチェーンを用いて改ざん不可能なデータを示すことで、情報の信頼性を担保することができます。 ソウルバウンドトークンの活用方法 ソウルバウンドトークンが個人の存在証明に活用できることはすでに前述した通りです。 ソウルバウンドトークンの具体的な活用方法について解説します。 各種証明書への活用 ソウルバウンドトークンの活用方法としてよく挙げられるのが、卒業証明書や職務経歴書などの各種証明書です。 特に、紙での発行が主体である卒業証明書が、ソウルバウンドトークンを利用してデジタル発行となった場合、就職活動における採用プロセスをより効率的に行えるようになる可能性があります。 また、経歴の偽造や改ざんのリスクも低減できます。 信用データへの活用 ソウルバウンドトークンにて、個人の支払い能力などの金融的な与信情報や、企業の在籍証明書、卒業証明書などの信用データを一括で保持することで、ローン借り入れや融資における信用力を担保することができます。 ソウルバウンドトークンでは、個人の経歴や実績を偽造・改ざん不可能な形で発行できるため、Web3時代の新たな信用基盤としての活用が期待されています。 許可証への活用 運転免許証やパスポートなどの公的機関が発行する許可証も、各種証明書と同様、これまで紙ベースで発行されてきたため、常に偽造や改ざんのリスクを抱えていました。 ソウルバウンドトークンを活用し、これらの情報をブロックチェーン上で管理することで、データ偽造や改ざんが困難になります。 さらに、ソウルバウンドトークンの技術を導入することで、許可証をオンライン上で管理できるようになるため、市民の利便性の向上が期待されています。 医療記録への活用 個人の疾病歴や処方データ、ワクチン接種情報などの医療記録をソウルバウンドトークンとして保有することで、データの改ざんや不正共有を防ぎつつ、患者本人が安全にデータを管理できます。 さらに、転院や医師間の引継ぎなどをスムーズに行うことが可能になるでしょう。 本人確認を含めた情報の伝達における煩わしさを、ソウルバウンドトークンのみで解消することができます。 ソウルバウンドトークンの将来性 ソウルバウンドトークンを用いた分散型IDやデジタルIDによるアイデンティティの管理は、社会的インフラが整っている先進国に居住する我々にとって、メリットが薄いと感じることもあるでしょう。 しかし、発展途上国などでは国や自治体などの公共機関が発行するアイデンティティ(ID)に信頼ができないといった問題があります。日本での戸籍のような仕組みによる住民管理が不十分であるため、公共機関が発行するIDであっても、汚職やなりすましにより、十分に信頼に値しない可能性があるのです。 そして、そのような出自の人の就労機会では、出自を理由にIDの信頼性が担保できない可能性を考慮し、機械的にエントリーを拒否する場面があるといわれています。 そのため、ソウルバウンドトークンなどの信頼性が高い分散型IDを活用することで、就労機会などの平等性の担保等ができる可能性があるのです。 まとめ ソウルバウンドトークンとは、「譲渡や売買ができないNFT」のことです。 魂に縛られたトークン、あるいは、魂に紐付いたトークンという名前の通り、トークン発行後はある特定のユーザーに永久的に紐付き、個人の存在証明に役立ちます。 ほかの暗号資産やNFTなどのデジタル資産とは異なり、ソウルバウンドトークンには金融資産のような市場価値はありません。一方で、ソウルバウンドトークンの活用が進み、ソウルバウンドトークンが発行されたプラットフォームは知名度や信頼性が向上し、より利用者が増える可能性もあるでしょう。 ソウルバウンドトークンは、仮想世界において「信用」や「信頼」を担保するための信用価値を提供する存在なのです。 今後、ソウルバウンドトークンを各種証明書や信用データなどに活用することで、各情報の信頼性が向上し、個人情報を求められるような手続きがよりスムーズに進むようになることが期待されています。
インターネットが急速に発展している今、オンライン上における個人情報のやり取りは日々当たり前に行われています。 それに伴って、情報漏洩や不正アクセスなど、プライバシーを脅かす問題も顕在化してきました。 これまでのデジタル社会では、企業や行政が個人個人のユーザーIDを発行する中央集権的な管理体制が主流でしたが、近年は「分散型ID(DID)」という新たな概念が注目を集めています。 本記事では、分散型IDやその特徴、メリットなど、分散型IDについて体系的に解説します。 この記事でわかること 分散型IDが注目される背景 従来型のID・中央集権型IDと分散型IDの違い 分散型IDとブロックチェーンの関連について 分散型IDの活用事例 Coincheckの無料登録はこちら 目次 分散型ID(DID)とは 自己主権型アイデンティティ(SSI:Self-Sovereign Identity)という場合もある 分散型IDが注目される背景 従来型のID・中央集権型IDと分散型IDの違い 分散型IDの仕組み 分散型IDとブロックチェーンの関連について DID/VC(Verifiable Credential)の関連性について 分散型IDのメリット 異なるシステム間で相互運用性を持たせられる IDを自己管理できるプライベート性の高さがある システム障害が起きにくい 分散型IDのデメリット ユーザーに高いリテラシーが求められる 技術導入が複雑 分散型IDの活用事例 【慶応義塾大学】分散型IDを用いた証明書関連の実証実験 【大阪・関西万博】シグネチャーパビリオンでの「null²」の展示 【ワールドコイン】虹彩による個人認証 まとめ 分散型ID(DID)とは 分散型IDとは、Decentralized Identityを日本語で訳したもので、DIDと略されることもあります。 従来のシステムでは、中央集権的な存在である政府や企業、オンラインサービスなどが主体・管理者となって、私たち利用者の身元情報や証明書などの個人情報を管理し、保管してきました。 これらの情報は管理者のサーバーに保管・管理されているため、利用者側の制限を受けないことが特徴です。それゆえに、管理者側のサーバーに脆弱性があったり、不適切な情報管理をされていたりした場合には、情報漏洩や悪用などの問題が発生します。 こうした問題があるなか、分散型IDの技術の登場によって、利用者の情報を管理する中央集権的存在のシステムに依存しない、サービス利用者自身によるデジタルアイデンティティ情報の所有・管理を実現することが期待されています。 自己主権型アイデンティティ(SSI:Self-Sovereign Identity)という場合もある 分散型IDと密接に関連する概念として、自己主権型アイデンティティ(Self-Sovereign Identity、SSI)があります。 これは「アイデンティティ情報(Identity)は、個人(Self)がSovereign(主権者)である」という考え方のことです。 自己主権型アイデンティティは概念・考え方であり、「自己主権型アイデンティティを実現するための技術」が分散型IDであると言えるでしょう。 分散型IDが注目される背景 近年、SNSやECサイト、行政サービスに至るまで、様々な分野におけるデジタル化が進展しており、オンライン上での本人確認や個人情報管理の重要性が急速に高まっています。 個人情報の中には秘匿性の高いものも含まれており、それらの情報を複数のサービス提供者がそれぞれ異なる方法で管理しています。 先にも触れたように、こうした中央集権的な仕組みでは、 情報漏洩で多くの個人情報が流出するリスクがある 同一人物であるにもかかわらず、サービスごとに本人確認や登録を繰り返す必要がある 個人の判断で自身のデータを事由に管理・移転できない などの課題が多く残されています。 このような状況のなか、「アイデンティティ情報を本人が自ら管理・保管する」分散型IDの仕組みが、利用者のプライバシー保護と利便性の両立を可能にする新しいアプローチとして注目され始めています。 従来型のID・中央集権型IDと分散型IDの違い 従来型のID・中央集権型IDでは、行政や各種プラットフォームなどの管理者が、氏名・メールアドレス・住所・パスワードなどといった利用者のアイデンティティ情報を一元的に管理・保管してきました。 例として、SNSやECサイトなどのログイン情報は、事業者(管理者)のサーバーに保存され、利用者はその管理のもと、本人かどうかの認証を受けることなどが挙げられます。 分散型IDを導入することで、アイデンティティ情報を管理する主体が「管理者から利用者本人」へと移ります。 これが、従来型のID・中央集権型IDと分散型IDの最大の違いです。 分散型IDの仕組み 分散型IDは、Webに関する各種技術を標準化するために設立された非営利団体「World Wide Web Consortium(W3C)」によって定められた分散型IDの規格に従って生成された識別子です。 生成された分散型IDは一意の、つまり唯一無二の識別子であり、従来のメールアドレスやユーザーIDといった管理者サーバーに依存する識別子とは異なります。 World Wide Web Consortiumによると、分散型IDは特定のルールによって生成されており、「スキーマ」「DIDメソッド」「DIDメソッド固有の識別子」の3要素から構成されると定義されています。 分散型IDとブロックチェーンの関連について 分散型IDは、利用者の署名情報や公開鍵などの基本的な情報が含まれているデータ「DIDドキュメント」に紐付けられています。そして、このDIDドキュメントの多くはブロックチェーン上に保管されています。 サービス提供者はブロックチェーンを介してそれぞれのアイデンティティ情報の正当性を検証することができ、これによって中央集権的組織を介する必要なく、本人確認が可能となるのです。 ブロックチェーン上に格納したデータは改ざんが極めて困難であるため、ブロックチェーンは分散型IDの信頼性を担保するための重要な技術と言えるでしょう。 DID/VC(Verifiable Credential)の関連性について DID/VCとは、Decentralized Identifier(分散型識別子、DID)とVerifiable Credential(デジタル証明書、VC)という別々の技術を組み合わせたデジタルIDのことです。 例えば、ある人物を識別するのがDIDであり、その人が「ある大学を卒業している」「この企業に在籍している」という事柄を証明するのがVCです。 DIDとVCは必ずセットで利用されるわけではありませんが、両者を組み合わせることによって、メリットがより際立つことがあるため、DID/VCとして利用される場合があります。 詳しくは後述しますが、大阪・関西万博では、実際にDID/VC技術を顔認証システムに活用した展示がされていました。 分散型IDのメリット 分散型IDは従来の中央集権的管理方法の課題を解決する技術として注目を集めていますが、大きなメリットとしてセキュリティやプライバシーの向上、利便性の向上などが挙げられます。 ここでは、分散型IDのメリットを、 異なるシステム間で相互運用性を持たせられる IDを自己管理できるプライベート性の高さがある システム障害が起きにくい 上記の3つの視点から詳しく解説します。 異なるシステム間で相互運用性を持たせられる 分散型IDの大きなメリットは、プラットフォームが異なる場合でもシームレスに運用できる点です。 従来の仕組みでは、各サービスがそれぞれ独自の認証システムを導入しているため、利用者はサービスごとにユーザーIDやパスワードなどの情報を設定・管理する必要がありました。 利用者はパスワード紛失や漏洩のリスクを抱えつつ、複数のアカウントを管理しなければならず、決してスマートな管理方法とは言えない方法です。 分散型IDでは、World Wide Web Consortiumによって定義された規格に基づいてDIDが生成されるため、一回作成したDIDを、高い安全性を保ちつつ様々なサービスに再適用することができるようになります。 これによって本人確認がよりスムーズに行え、利用者の利便性向上が期待されています。 IDを自己管理できるプライベート性の高さがある 分散型IDは、IDを自己管理できるプライベート性の高さがあるという特徴もあります。 従来の方法では、「利用者のどのような情報をどのように管理するか」は、管理者側が一方的に取り決めていたため、自分の情報にも関わらず、利用者には情報をコントロールする手段がありませんでした。 一方で、分散型IDでは、中央管理者が存在しないため、情報の公開範囲や相手を自身でコントロールできます。 必要最低限の情報提供のみで済むため、過剰な個人情報の開示をする必要がなくなり、プライバシー保護強化につながります。 さらに、分散型IDでは「ゼロ知識証明(Zero-Knowledge Proof)」という暗号技術を用いることで、特定の情報を保持していることを証明する際に、その情報を開示する必要なく、「条件を満たしていること」だけを証明することも可能です。 システム障害が起きにくい 中央集権的なシステムでは、サーバー側のシステム障害によってログイン障害が起きたり、アカウントが乗っ取られたりすると、利用者はそのサービスを利用できなくなってしまうというリスクがあります。 一方で、分散型IDはブロックチェーン技術によって分散して管理・保存されているため、特定のサーバーがダウンしてログインできなくなるといったリスクを大幅に低減することが可能です。 分散型IDのデメリット 分散型IDにはプライバシー保護やセキュリティ向上などの観点からメリットが大きいですが、デメリットも一部存在しています。 ここでは、分散型IDのデメリットを、 ユーザーに高いリテラシーが求められる 技術導入が複雑 上記の2つの視点から詳しく解説します。 ユーザーに高いリテラシーが求められる 分散型IDでは、中央管理者がパスワードなどの管理や本人確認を利用者の代わりにやってくれる従来の方法と異なり、利用者自身で秘密鍵などを管理する必要が出てきます。 秘密鍵は分散型IDの認証に不可欠な情報であり、管理における不始末はすべて利用者本人の責任となります。 万が一自身の分散型IDや秘密鍵を紛失した場合、IDに紐付けられているデータやそれにアクセスする権利を失う可能性があることは、理解しておかなければなりません。 分散型IDを取り扱う際には、分散型IDやそれに関連する知識について高いレベルが要求されることは、念頭に置いておきましょう。 技術導入が複雑 World Wide Web Consortiumによって分散型IDの基本的な仕様は定義されているとはいえ、実際に運用するにあたっての方法は標準化に至っていません。 各種プラットフォームやブロックチェーンごとに独自の規格が採用されているケースもあるため、相互運用性を確保するには、分散型IDに関連するすべての規格を標準化する必要があります。 このような問題に対処するために、業界ではすでに異なる規格同士でもスムーズにID利用ができるような技術開発が行われています。 今後、分散型IDの標準化が進み相互運用が実現されれば、社会システムにおけるデジタル化が促進されより利便性が向上するでしょう。 分散型IDの活用事例 分散型IDは、世界各国で実証実験や実装が進められており、日本においても教育機関・企業・民間プロジェクトなどで導入が始まっています。 ここでは、異なる分野における代表的な取り組みとして、慶應義塾大学、大阪・関西万博、ワールドコインの3つの事例を紹介します。 【慶応義塾大学】分散型IDを用いた証明書関連の実証実験 慶応義塾大学は企業と協力し、次世代デジタルアイデンティティ基盤の実証実験を2020年10月から開始しています。 具体的な内容は、「在学証明書や卒業見込証明書をスマートフォンアプリへ発行する」といったものです。 各種証明書を発行したい場合、従来だと大学の教務窓口に出向き、学生証の提示や申請書の記入など諸手続きを行う必要がありました。 今回の実証実験は、その煩雑さを解消し、在学生および卒業生がオンラインで各種証明書を入手できるようにするためのデジタルアイデンティティ基盤について、機能や標準化などの検証を行うものです。 さらに、「就職活動を行う学生に対してスマートフォンアプリにて卒業見込証明を発行し、採用企業に成績証明書や卒業見込証明書を提供するといった民間企業との連携」や「転校や編入に伴う地域・国をまたいだ大学間の情報連携」も考慮されています。 また、将来的には、ショッピングにおける決済システムや通学定期などの商用システムとの連携による学生割引の適用などにも拡大させることで、学生の利便性向上へとつながることが期待されています。 【大阪・関西万博】シグネチャーパビリオンでの「null²」の展示 2025年4月13日に開催された大阪・関西万博のシグネチャーパビリオン「null²」では、来場者が自律的に情報開示を行えるように、NECの顔認証技術を使用したDID/VCソリューション「NEC Digital Identity VCs Connect」を導入し、分散型IDに関する展示をしました。 NEC Digital Identity VCs Connectは、利用者の顔画像をVC(デジタル証明書)化し、改ざんできない形でスマートデバイスのウォレットに格納することで、本人であることの信頼性を担保し、なりすましなどの不正を防ぐために機能しています。 DID/VCとして顔認証技術を組み合わせることで、デジタルの世界でも高い信頼性とセキュリティを実現できるとされています。 【ワールドコイン】虹彩による個人認証 ワールドコイン(Worldcoin/WLD)とは、ChatGPTを提供するOpenAI社のCEOが手掛けた暗号資産です。 ワールドコインには、虹彩スキャン端末「Orb(オーブ)」を活用した生体認証と、本人証明に基づいて発行される唯一無二の「World ID」が導入されています。 これにより、ボットやAIではない実在する人間によるアクセスや取引であることを保証し、匿名性を維持しつつオンライン上で個人認証を行うことができます。 まとめ 分散型ID(Decentralized Identity、DID)は、これまでの中央集権的なID管理手法の課題を解決するための画期的な技術です。 普及するには利用者側のリテラシー向上や、標準化などの一定の問題はあるものの、教育機関や企業を中心に、現在、実用化に向けた環境整備が整えられています。 今後ますますデジタル化が進むなか、私たちの暮らしにおける利便性が分散型IDによって向上していくことが期待されています。