イーサリアムクラシック(ETC)の今後は?2026〜2030年の動向と将来性を解説

イーサリアムクラシック(ETC)は、時価総額ランキング上位のイーサリアム(ETH)から分岐して誕生した暗号資産(仮想通貨)です。

「Code is Law(コードこそが法)」という独自の理念を掲げており、ビットコインと同じ「PoW(プルーフ・オブ・ワーク)」を採用し続けている点や、発行上限が設定されている点など、イーサリアムとは異なる特徴を持っています。そのため、今後の開発ロードマップや価格推移がどのように独自の道を歩むのか、関心を寄せる投資家も少なくありません。

この記事では、イーサリアムクラシックの今後を左右する重要なポイントや、2026年・2030年に向けた将来性のシナリオを整理して解説します。

【最新速報】イーサリアムクラシック(ETC)、ETH下落に連動し3,000円台へ

【最新速報】イーサリアムクラシック(ETC)、ETH下落に連動し3,000円台へ

2025年11月現在、イーサリアムクラシック(ETC)の相場は、暗号資産市場全体の調整局面に巻き込まれる形で下落基調にあります。特に、兄弟通貨であるイーサリアム(ETH)が50万円台から44万円台へと急落した動きに強く連動しており、ETCも月半ばにつけた高値から値を下げ、現在は1ETC=3,000円台の節目を守れるかどうかの攻防が続いています。

今回の下落は、ETCのネットワーク停止や開発トラブルといった独自の要因によるものではなく、市場のリーダー格であるイーサリアムの値動きに引きずられた側面が強いと言えます。チャートを見ると、3,000円という価格帯は過去にも反発のポイントとなってきた重要な水準です。投資家の間では、ETHが下げ止まるタイミングに合わせて、ETCもこのラインで反発できるかどうかに注目が集まっています。

ただし、市場全体の心理が悪化してETHがさらに下値を掘る展開となれば、ETCも連れ安となり3,000円を割り込むリスクがあります。今が買い時なのか、まだ静観すべきなのかを見極めるためには、ETC単体の動きだけでなく、先行指標となるイーサリアム(ETH)やビットコイン(BTC)の動向を合わせてチェックすることが欠かせません。Coincheckのリアルタイムチャートを活用し、最新の価格推移を確認しておきましょう。

イーサリアムクラシックの価格や最新ニュースは、 CoincheckのETC/JPYリアルタイムチャート で確認できます。

イーサリアムクラシック(ETC)とは

イーサリアムクラシック(ETC)とは

イーサリアムクラシック(Ethereum Classic)は、イーサリアムの分岐(ハードフォーク)によって誕生した、独自のブロックチェーンおよび暗号資産です。

もともとは現在のイーサリアムと同じ一つのチェーンでしたが、2016年に起きた「The DAO事件」という巨額のハッキング被害への対応をめぐり、コミュニティの方針が分裂しました。被害をなかったことにするためにデータを書き換えたのが現在の「イーサリアム(ETH)」であり、一方で「ブロックチェーンの記録は不可逆であるべき(Code is Law)」という理念を貫き、ハッキングの記録もそのまま残して存続したのが「イーサリアムクラシック(ETC)」です。

そのため、基本的な仕組みはイーサリアムと共通していますが、運用方針には大きな違いがあります。ETHがマイニング不要の「PoS」へ移行したのに対し、ETCはビットコインと同じ「PoW(プルーフ・オブ・ワーク)」を継続しています。また、発行上限も設定されていることから、「プログラム機能を持ったデジタル・ゴールド」としての側面も併せ持っています。

イーサリアムクラシック(ETC)の将来性を左右する3つの軸

イーサリアムクラシック(ETC)の将来性を左右する3つの軸

今後の値動きや将来性を考えるうえで、特に注目しておきたいのが「安全性」「使いやすさ」「希少性」の3つのポイントです。これらは、イーサリアムクラシックが独自の価値を持ち続けられるかどうかを判断する大切な材料になります。

①過去の教訓を活かした「セキュリティの強化」

1つ目は、安心して使えるネットワークであるかどうか、という点です。実はイーサリアムクラシックは、過去に何度かハッキング攻撃(51%攻撃)を受けた歴史があります。しかし、その経験を糧に「MESS」と呼ばれる独自の防御システムを導入するなど、セキュリティ対策を徹底的に強化してきました。

また、「Olympia(オリンピア)」などのアップグレードを通じて、ネットワークの機能を定期的に改善しています。「過去の攻撃を乗り越えて、どれだけ頑丈な仕組みを作れるか」。この技術的な信頼の回復こそが、将来の価格安定の土台となります。

②イーサリアムとの「互換性」によるアプリの増加

2つ目は、イーサリアム(ETH)との相性の良さです。イーサリアムクラシックは、兄弟であるイーサリアムとプログラムの構造がほとんど同じです。そのため、イーサリアム上で作られたゲームや金融アプリ(DeFi)を、簡単にイーサリアムクラシック上へコピーして動かすことができます。

開発者にとって「ゼロから作り直さなくていい」というのは大きなメリットです。今後、この互換性を活かして多くのアプリが移植されれば、イーサリアムクラシックを使う人も自然と増えていくでしょう。国内取引所での取り扱いによる「売買のしやすさ(流動性)」も、この流れを後押ししてくれるはずです。

③発行上限がある「デジタル・ゴールド」としての価値

3つ目は、ビットコインに似た「お金としての性質」です。ここが本家のイーサリアム(ETH)と大きく違う点ですが、イーサリアムクラシックには「発行枚数の上限(約2億1,000万枚)」が決まっています。

さらに、「5M20」という独自のルールがあり、時間が経つほど新しく発行されるコインの量が減っていく仕組みになっています。つまり、金(ゴールド)やビットコインと同じように、「数に限りがあるからこそ価値が出る」という設計になっているのです。便利な機能を持ちながら、資産としての希少性も併せ持っている点は、長期的な投資を考えるうえでのユニークな魅力と言えるでしょう。

2026年に注目すべき動向

2026年に注目すべき動向

2026年にかけては、これまでのアップグレードが実を結び「実際に使われるチェーン」になれるか、そして日本国内での人気がどう変化していくかが焦点となります。

Olympia採択後のエコシステムの変化

技術面でまず注目したいのが、大型アップグレード「Olympia(オリンピア)」などがもたらす変化です。このアップグレードによってイーサリアム(ETH)との互換性がさらに高まり、アプリを開発する際のルールや規格がより統一されました。

2026年に向けては、この整った環境を活かして、実際にどれだけの新しいサービスがイーサリアムクラシック上で生まれるかが問われる時期です。特に、手数料の安さを活かしたゲームや、金融サービス(DeFi)などが充実してくれば、単なる投資対象としてだけでなく「使えるブロックチェーン」としての価値が大きく向上し、実需に基づいた価格形成が進んでいくことでしょう。

ハッシュレート推移とマイナー定着

ネットワークの裏側を支える「マイナー(採掘者)」の動きも、安全性を測るうえで見逃せません。イーサリアム(ETH)がマイニングを終了して以降、行き場を失った高性能なマシンの多くが、受け皿としてイーサリアムクラシックを選んだという経緯があります。

マイナーが集まるということは、それだけネットワークの計算能力(ハッシュレート)が高まり、外部からの攻撃に強くなることを意味します。もし2026年になっても高いハッシュレートを維持し、マイナーたちが収益性を確保しながら定着してくれれば、セキュリティへの信頼感はより盤石なものになり、大口の投資家も安心して参入しやすくなるのではないでしょうか。

国内利用環境の改善とユーザー増加

最後に、日本国内での動きです。実はイーサリアムクラシックは、日本の投資家から根強い人気がある銘柄の一つであり、Coincheckをはじめとする国内取引所でも活発に取引されています。

2026年には、こうした取引環境の良さを背景に、国内コミュニティがさらに拡大する可能性があります。投資家層が広がり、認知度が高まれば、日本発の関連プロジェクトが登場したり、決済手段としての実証実験が行われたりする未来も描けるかもしれません。海外のトレンドだけでなく、こうした身近な「日本市場での盛り上がり」も、価格を下支えする心強い材料となるでしょう。

2030年に向けた長期的展望

2030年に向けた長期的展望

続いて、2030年という長期的なスパンでの展望も整理しておきましょう。この頃には、イーサリアムクラシックが単なる「イーサリアムの分岐コイン」という枠を超え、独自の役割を持った社会インフラとして確立されているかが大きなテーマとなります。

PoW型スマートコントラクト基盤としての差別化

2030年に向けて最大の強みとなるのが、「PoW(プルーフ・オブ・ワーク)で動くスマートコントラクト基盤」という独自性です。本家のイーサリアム(ETH)がPoSへ移行した今、ビットコインと同じ堅牢なセキュリティ(PoW)を持ちながら、複雑なアプリも動かせるブロックチェーンは非常に希少な存在となりました。

金融機関や政府機関のような、効率よりも「絶対的な安全性」や「検閲耐性(誰にも止められないこと)」を最優先するプロジェクトにとって、イーサリアムクラシックは代わりの効かない有力な選択肢になる可能性があります。他のチェーンが高速化を競う中で、あえて重厚なセキュリティを維持し続けることが、結果として強力な差別化につながっていくのではないでしょうか。

アップグレード起点の開発活性化とユースケース創出

技術面では、これまでのアップグレードを土台にした「実用例(ユースケース)」の広がりにも期待がかかります。特に相性が良いと言われているのが、IoT(モノのインターネット)の分野です。

「Code is Law(プログラムが絶対)」という理念は、機械同士が自動で支払いを行うような場面でこそ真価を発揮します。例えば、自動運転車が充電スタンドに支払いをしたり、冷蔵庫が自動で食材を注文したりといった未来において、人の意思が介在しないイーサリアムクラシックの仕組みが選ばれるケースも出てくるかもしれません。2030年には、こうした具体的な活用シーンがどれだけ日常に浸透しているかが将来を占うカギになるでしょう。

供給ルールが価格・需給に与える長期的影響

価格形成の面で長期的なカギを握るのが、イーサリアムクラシック独自の金融政策である「5M20」です。これは500万ブロックごとに新規発行量が20%ずつ減っていくルールですが、2030年に向けてこのサイクルが繰り返されることで、市場に出回るコインの量は着実に絞られていきます。

需要が変わらない、あるいは利用拡大で需要が増える中で、供給だけが減っていく。この需給バランスの変化は、長い時間をかけてじわりと効いてくるものです。ビットコインが半減期を経て価格を切り上げてきたように、イーサリアムクラシックもまた、この供給減少のメカニズムが長期的な価格上昇の要因として機能するのではないか。そう期待を寄せる投資家も少なくありません。

イーサリアムクラシック(ETC)の今後・将来性についてのまとめ

イーサリアムクラシック(ETC)の今後・将来性についてのまとめ

イーサリアムクラシックは、イーサリアム(ETH)と共通のルーツを持ちながらも、「Code is Law」という独自の哲学と、ビットコインのような希少性を併せ持つユニークな暗号資産です。

2025年11月現在は、市場全体の調整に連動して3,000円台での推移が続いていますが、プロジェクトの根幹であるセキュリティや開発体制は着実に強化されています。2026年に向けては「実際に使えるチェーン」としてのエコシステム拡大が、そして2030年に向けてはPoWならではの堅牢性と供給減少による希少性が、それぞれの局面で価値を支える柱となっていくでしょう。

イーサリアムとは異なる特徴を持つETCが、今後どのような値動きを見せるのか。今の水準が投資のチャンスとなるのかを見極めるためにも、まずはCoincheckのリアルタイムチャートで、最新の市場動向をチェックすることから始めてみてはいかがでしょうか。

イーサリアムクラシックの価格や最新ニュースは、 CoincheckのETC/JPYリアルタイムチャート称 で確認できます。