2023年9月にCoicnehck販売所で取引が開始されるイミュータブル(Immutable/IMX)。
Immutable X(IMX)はNFT向けのイーサリアムのレイヤー2ソリューションの一つと言われていますが、どのような特徴があるのでしょうか。
本記事では、Immutable X(IMX)の特徴からどのようなメリットを持っているか、また将来性について解説していきます。
目次
イミュータブル(Immutable/IMX)とは
イミュータブル(Immutable/IMX)とは、NFTのミント(作成)を無料化しWEB3ゲームをスケーラブルにすることを目的に開発された「Immutable X」で使用される暗号資産です。Immutable Xは、イーサリアムの拡張を目的とした「レイヤー2スケーリングソリューション」として開発されています。
イーサリアムはトランザクション処理能力の低さや利用手数料(ガス代)が高いことが問題視されることがあります。そこで、イーサリアムのデメリットを補うべく、メインのブロックチェーン(メインネット、レイヤー1、L1)以外でトランザクションを行う技術である、レイヤー2という技術が登場しました。
Immutable X上では、ERC-20やERC-721といった、イーサリアム上で発行されたトークンの送受信が可能になっています。イーサリアムのメインネットで送受信を行うと高いガス代がかかるほか処理に時間がかかるケースがありますが、Immutable Xではこれを解決するように設計されています。
また、Immutable Xではゼロ知識証明という技術を用いており、レイヤー2ながらも分散性・セキュリティの高さがあると言えるでしょう。
イミュータブル(Immutable/IMX)の特徴
イミュータブル(IMX)は、NFTの流通に特化しているレイヤー2ソリューションと言えます。
イーサリアムのセキュリティ能力を維持しながら、高いトランザクション処理能力と低コストを備えており、ガス代ゼロでNFT取引などが行えます。
また、プログラミングの開発面でも考慮されており、NFTゲーム・WEB3ゲームの開発への参入障壁を低くすることを狙っています。
なお、Immutable X(IMX)では、イーサリアムで実装されているスマートコントラクトはサポートされていません。
NFT取引でガス代が不要
Immutable Xでは、ガス代を支払う必要なく、NFTのミントやトレード、交換が可能です。
これは大量の取引が地球規模のゲームを想定しており、NFTゲームやWEB3ゲームをよりスケーラブルにするといった目的を達成する大きな柱と言えます。
開発が容易
Immutable Xを用いた開発は、Ethereumよりも簡単に行えます。一般に、イーサリアムの開発では、Solidityというプログラミング言語の習得が必要になります。Solidityで複雑なスマートコントラクトの処理を行うことは難易度が高いと評されることがあります。
Immutable Xには操作が容易なAPIとSDKが用意されており、またスマートコントラクトの処理はサポート外であるため、ゲームなどへ簡単に実装できるように設計されています。
処理速度が速くスケーラビリティ問題に貢献
Immutable Xは1秒あたり9000件のトランザクションを処理する性能を掲げています。
Ethereum L1、つまりイーサリアムのブロックチェーンでは、1 秒あたり約15トランザクションの処理が限度です。そのため、Immutable Xのトランザクション処理能力はEthereum L1よりも600倍以上あると言えるでしょう。
スケーラビリティとは
暗号資産におけるスケーラリビティとは、1秒間にどれだけの取引・トランザクションを処理できるかという性能です。トランザクション処理毎秒(Transaction Per Second=TPS)という指標が存在します。
たとえば、ビットコイン(Bitcoin)では1秒あたり7件、イーサリアムでは15件と言われています。暗号資産以外では、クレジットカード決済を提供するVISAが24,000件としています。
暗号資産はまだ世界的に浸透していないため、VISAほどのスケーラリビティは必要ありませんが、将来的に決済システムとして使用するには、スケーラリビティを拡大しなければいけません。この問題をスケーラリビティ問題といい、多くのブロックチェーンで解決を目指すソリューションが提示され続けています。
CoincheckでIMXの買い方・購入方法
Coincheckでは、2023年9月21日より、Immutable X(IMX)を販売所での取り扱いを開始しました。
イミュータブル(IMX)を購入するためには、Coincheckで口座開設が必要になります。まだ口座開設がお済みでない方は、下記をご参考のうえご登録下さい。
口座開設方法
最初に、Coincheckアプリをダウンロードします。アプリは以下からダウンロードすることができます。
アカウント作成
ダウンロードしたアプリを開き、「会員登録」タブからメールアドレスを登録してアカウントを作成します。
本人確認
アカウント登録が完了した後は、本人確認を行います。
本人確認申請の受け付けは、次の条件にあてはまる方のみとさせていただきます。
- 居住国が日本
- 18歳以上74歳以下
本人確認は以下の手順で行ってください。
(1)アプリを開き「本人確認をする」をタップして基本情報入力を開始
(2) 各種重要事項を確認して「同意する」をタップ
(3)電話番号を入力してSMSに送信された6桁の認証コードを入力
基本情報の入力
(4)氏名、生年月日、性別、職業、住所などを入力
(5)利用目的、取引経験を入力して、外国PEPsに該当しない場合はチェック
(6)基本情報にお間違いがないかを確認して「確認」をタップ
本人確認書類の提出
(7)STEP3の「本人確認書類」をタップ
(8)現在お持ちの本人確認書類を選択してください
本人確認書類と顔の撮影
(9)最後に本人確認書類と顔の撮影を行います
<本人確認書類の撮影>
- 「表面」の撮影
- 「表面・斜め上から」の撮影
- 「裏面」の撮影
<顔の撮影>
- 「顔正面」の撮影
- 「首振り」の撮影
撮影の詳しいやり方については、以下の動画をご覧ください。
撮影完了後、「次へ」をタップしたら、お客様の本人確認手続きは終了です。審査完了までしばらくお待ちください。
入金方法
銀行振込の入金をアプリから操作する場合は、Coincheckアプリとネットバンク・ATMそれぞれの手続きが必要です。本記事では、利用者の多い楽天銀行アプリからの振込を例に入金方法を紹介します。
画像赤枠「ウォレット」をタップしたあと「JPY/日本円」をタップする
日本円残高の画面で画像赤枠の「入金」をタップ
入金の種類を選択
指定口座に振込
振込先の口座情報が表示されます。ご希望の指定口座に振込みを行います。口座番号はクリップボードにコピーすることができます。振込操作は十分に注意して行ってください。
GMOあおぞらネット銀行・楽天銀行のどちらにご入金いただいても反映されます。
お手持ちの銀行口座から振込を実行して完了!
お手持ちの銀行口座からCoincheckへ振込み、入金が完了すれば暗号資産の売買が可能になります。
振込はネットバンクのアプリなどの、インターネットを使った振込を活用すると手間がかからないことでしょう。
本記事では、楽天銀行アプリからCoincheckに入金する手順をご紹介します。
①「振込・振替・送金」を選択
②「振込する」を選択
③「新規振込」を選択
※すでにCoincheckへ振込をしたことがあり、登録が済んでいる場合は⑥へ
④入金指定口座を選択(ステップ③で表示された口座を選択する。ここでは、楽天銀行。)
⑤入金指定口座の支店を選択
⑥振込情報(依頼人・口座番号・金額など)を入力
⑦振込内容を確認し、「振込実行」を選択
アプリ操作の解説
入金が完了したら、暗号資産を購入することができます。画像では、ビットコインの購入方法を紹介していますが、イミュータブル(IMX)でも同様の操作で購入が可能です。
(5)「販売所」をタップ
(6)イミュータブル(IMX)を選択、タップ
(7)赤枠の購入をタップ
(8)日本円で購入金額を入力し、「「日本円でIMXを購入」→「購入」をタップ
(9)購入をタップすれば購入完了です
購入したIMXを確認したい場合は「ウォレットを確認」をタップしてください。
(10)購入したビットコインを確認したい場合は「ウォレットを確認」をタップ
(11)画像のように購入した通貨を確認することができます
Coincheckの販売所はアプリからの購入がおすすめです。見やすいチャートと操作がしやすいアプリなら、初めての方でも簡単に暗号資産を購入できます。
取引所でイミュータブル(IMX)を購入する方法
Coincheck取引所での売買は、ブラウザから利用することができます。取引所での購入方法は以下の記事で詳しく解説しているので、興味がある方はぜひご覧ください。
※イミュータブル(IMX)の取引所での取扱い開始予定は10月下旬です。
イミュータブル(Immutable/IMX)の将来性
Immutable Xは、ガス代が不要なことや操作の容易性から、NFTの取引をより増加させる可能性があると言えるでしょう。高速のトランザクションと低い利用コストから、活用先は単純なNFTの取引だけにとどまりません。
イミュータブル(IMX)は、NFTゲーム・WEB3ゲームなどでの利用を前提に設計されています。NFTゲーム・WEB3ゲームでは、ガス代の高騰や扱うNFTの高価さから、サービス開始後の新規参入では思ったような成果が上がらない場面があります。
しかし、イミュータブル(IMX)ではガス代がかからないため、より少額であったり普遍的であったりするアイテムなどでもゲーム内でNFTとして流通できる可能性があるでしょう。
NFT市場やNFTゲームなどがより活発化することで、NFTがより多く取引され、親和性の高いイミュータブル(IMX)が注目されることがあるかもしれません。
まとめ
Immutable Xは高速なトランザクション処理ができ、ガス代がかからないレイヤー2ソリューションです。今後、NFTマーケットが発展するうえで、スケーラビリティ問題とガス代の高騰は解決しなければならない問題です。Immutable Xは解決策の一つになるか注目されることでしょう。
イミュータブル(IMX)へ興味が出た方は、Coicnehckでの購入を検討していただけると幸いです。