暗号資産取引所の5つの選び方と気をつけるべきポイント

暗号資産(仮想通貨)の取引を行う場合は、取引所に口座を開設する必要があります。多くの取引所が存在するため、自分に適した取引所を選ぶことが重要です。

取引所の基本的な機能は、暗号資産の売買ができる環境を提供することですが、細かい点まで含めると取引所ごとに提供しているサービスは異なります。

そのため、取引所選びを行うためにはポイントを理解しておくことが大切です。そこで、暗号資産取引所選びのポイントについて解説します。

取引所の選び方①安全性が高い

安全性
暗号資産取引所選びの1つ目のポイントは、安全性が高いことです。

取引所の安全性にはいくつかの要素がありますが、なかでも重要な要素はセキュリティです。取引所は、投資家の財産や個人情報を守る必要があります。

外部からのハッキングやなりすましによるログインなどに対抗するためのセキュリティ対策を講じることは、取引所として必須です。

そのため、ログイン時に2段階認証を採用する、パスワードが複数揃わないと取引できないシステムにするなどの対策を行っている取引所を選ぶ必要があるでしょう。

また、サーバーの安定性やSSL強度も重要な要素になります。サーバーが安定していれば、取引量が増えても取引成立までの時間がかからず快適な取引が可能です。

暗号化通信であるSSLも、強度が高いほうが安全性は高まります。さらに、ユーザーサポートが充実していることも大切なポイントです。

取引や入出金に関する問い合わせにすぐに対応してくれる取引所であれば、初心者でも安心して暗号資産取引を行うことができます。

取引所の選び方②管理体制がきちんとしている

管理体制
取引所の選び方の2つ目のポイントは、分別管理態勢や同態勢へのモニタリングなど、取引所内部の管理体制がしっかりしていることです。

法令に則り、きちんと顧客資産と取引所の資産とを分別して管理していることに加えて、日次で過不足が生じていないかを確認する管理態勢があるかどうかなども、重要なポイントとなります。

分別管理が行われていれば、万が一取引所の運営会社が倒産してしまったとしても、原則として顧客が預けた資産は、すべて顧客に返還されることになります。

そのため、顧客資産の分別管理は、安心して取引を行うための重要な基盤であり、証券会社などでも課されているルールです。

このような態勢を構築するためにはそれなりの人員規模や資本も必要となるため、取引所の従業員数や資本金規模なども確認しておくと良いでしょう。

取引所の選び方③取り扱い通貨が多い

コインチェックの取り扱い通貨
取引所の選び方の3つ目のポイントは、取り扱っている暗号資産の種類です。

暗号資産にはさまざまな種類があります。ビットコイン(BTC)は最初に世に出た暗号資産の元祖であり、取引量が多いことなどが特徴です。

基本的には、ビットコイン(BTC)はどの取引所であっても取り扱われています。注目するポイントは、ビットコイン(BTC)以外の取り扱い暗号資産の種類です。

ビットコイン(BTC)以外の暗号資産を、総称してアルトコインといいます。アルトコインの代表格には、イーサリアム(ETH)やリップル(XRP)が挙げられます。ほかにも数多くの暗号資産があり、取引所ごとに取り扱い暗号資産は異なります。

初心者のうちは、取り扱い暗号資産の種類が少ない取引所を利用しても、自分が取引したい暗号資産の取り扱いさえあれば問題にならないでしょう。

しかし、取引を重ねていくうちに、さまざまな種類の暗号資産に興味が出てくる可能性があります。

そうなったときに備えて、取り扱い通貨が多い取引所を選んでおくことは有効です。取引できる暗号資産の種類が多ければ、より幅広い取引ができるようになります。

Coincheck(コインチェック)の取扱通貨・銘柄は?各暗号資産の特徴を徹底解説

取引所の選び方④機能性が高い

コインチェックアプリ(iOS)
4つ目の取引所選びのポイントは、機能性が高いことです。

取引所によって、売買注文を入力する際の操作や画面デザインなどは異なります。そのため、同じ取引を行う場合であっても、ある取引所では操作がしにくく感じ、別の取引所では操作しやすくストレスを感じないということがありえるのです。

操作性がよい取引所で取引を行えば快適な取引を行うことができ、操作に気を取られることなく取引に集中できるようになるでしょう。

操作性の高さは、ミスを防ぐことにもつながります。たとえば、売りと買いの注文ボタンの大きさが小さく距離も離れていない場合、売りと買いを間違えて操作してしまうかもしれません。

ミスをしてしまうと多額の損失につながる可能性もあります。実際に操作ミスしなかったとしても、常に間違えないように気にしながら操作を行うようでは、ストレスにつながるでしょう。

そのため、操作性が高い取引所を選ぶことで、操作ミスの可能性を抑えて無用なストレスから解放されますので、操作性の高い取引所を選ぶことも大切です。

取引所の選び方⑤手数料が安い

ビットコイン取引所
5つ目の取引所選びのポイントは、手数料です。

手数料は、取引に応じていくつかの種類に分かれています。売買を行う場合に対応する手数料は、取引手数料です。

売買金額に対して一定率などの手数料設定になっていることが多く、暗号資産の種類によっても手数料水準は異なります。暗号資産取引を始めたあとは、取引手数料コストを考慮した利益計算が必要です。

また、暗号資産を送金する場合や、日本円を取引所から銀行などに出金する場合も手数料の負担が必要です。

取引所にとって、手数料は利益の増減や顧客の獲得とも関係が深い重要な要素です。そのため、手数料水準は、取引所によって異なります。

取引所選びにおいては、複数の取引所の手数料を比較して判断することも重要です。売買のたびに生じる取引手数料の水準が低ければ、数多くの取引を繰り返していく場合でも、過度な手数料負担で悩まずに済むでしょう。

長期的に数多くの取引を行いたいと考えている場合は、コストを重視して手数料水準が低い取引所を選ぶことがポイントです。

暗号資産取引所を選ぶ際に気を付けるべきこと

注意点
暗号資産取引所を選ぶ際には、下記の2点には最低限注意しましょう。

①同じ暗号資産でも取引所ごとに価格が異なる

1つ目は、同じ暗号資産でも取引所ごとに価格が異なることです。

取引参加者の多さなどによって取引所ごとに価格が異なるため、取引したい暗号資産の価格が有利になりそうな取引所を選ぶことも大切になります。

また、相場が大きく変動しているときなどには、取引所ごとの価格差が開く場合もあるため、注意が必要です。

②複数の取引所の利用も検討する

2つ目は、複数の取引所の利用も検討することです。

複数の取引所に口座を開いておけば、トラブルやメンテナンスで1つの取引所が使えない場合でも、継続して取引可能な状態を確保できます。

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暗号資産の取引所の選び方を知っておくことは大切

取引所の選び方を知っておくこと
暗号資産の取引を始める際には、まずは暗号資産の取引所を選びます。

その際には、少なくとも2段階認証を取り入れているなど、利用者のセキュリティに配慮している取引所を選ぶことがポイントになります。

また、取引所の操作性や流動性も大切なポイントです。取引所の操作性や流動性などの違いによっても、暗号資産投資の利回りは影響を受けます。

さらに、自分の取引スタイルに応じて、どの取引所が一番適しているのかを想定することも必要になります。

紹介した取引所選びのポイントは一例ではありますが、選び方のポイントを把握して自分に適した取引所を選び、暗号資産取引を行ってみてはいかがでしょうか。