ビットコインキャッシュ(BCH)は、ビットコインの送金速度や手数料の高さといった課題を解決するために誕生した暗号資産です。2017年にビットコインから分岐(ハードフォーク)して生まれ、より多くの取引を高速に処理できるよう設計されています。
この記事では、ビットコインキャッシュの特徴やビットコインとの違い、メリット・デメリットについてわかりやすく解説します。
※現在の価格を確認したい方はこちら:ビットコインキャッシュ(BCH)リアルタイムチャート をご覧ください。
目次
ビットコインキャッシュ(BCH)とは?
ビットコインキャッシュ(Bitcoin Cash/BCH)は、ビットコインの送金速度や手数料の課題を解決するために、2017年8月にビットコインから分岐(ハードフォーク) して誕生した暗号資産です。
当時、ビットコインの取引量が増加したことで、ネットワークの処理が追いつかず、送金遅延や手数料の高騰が発生していました。これに対し、開発者の間で「ブロックサイズ(取引データを記録できる容量)を拡大すべきか」が議論となり、最終的に別チェーンとして分岐する形でビットコインキャッシュが誕生しました。
BCHは、ブロックサイズの拡張をはじめとした独自の仕様により、ビットコインとは異なる設計思想を持つ暗号資産として進化しています。
| 通貨単位 | BCH |
|---|---|
| 時価総額(2025年10月15日時点) | 約9,000億円前後(※変動あり) |
| 発行上限枚数 | 2,100万枚 |
| コンセンサスアルゴリズム | Proof of Work(PoW) |
| ホワイトペーパー | Bitcoin Cash: Peer-to-Peer Electronic Cash |
| 公式サイト | bitcoincash.org |
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 通貨単位 | Bitcoin Cash/BCH |
| 発行上限枚数 | 2,100万枚 |
| コンセンサスアルゴリズム | Proof of Work |
| 価格(2026年2月13日時点) | 78,173円 |
| 時価総額ランキング(2026年2月13日時点) | 12位 ※CoinGecko調べ |
| 過去最高値 | 42万8,738円(2017年12月)※CoinGecko調べ |
| 関連サイト | https://bch.info/ja/ |
| Coincheck取扱い開始日 | 2017年8月7日 |
ビットコインキャッシュとビットコインとの違い
ビットコインキャッシュはビットコインと同じルーツを持つ一方、目指している用途や拡張方針には違いがあります。ここでは「用途」「設計」「取引」の3つの観点から違いを整理します。
- 決済に特化している
- オンチェーン拡張によって処理能力を高めている
- 送金スピードが速く手数料も安い
決済に特化している
ビットコインが価値の保有や投資目的で使われることが多くなっているのに対し、ビットコインキャッシュは日常の支払いにも使いやすい形を目指して開発が進められてきました。取引が滞りにくいようにすることが重視され、そのための拡張が検討されてきた点が大きな違いです。
オンチェーン拡張によって処理能力を高めている
ビットコインがLightning Networkなどのレイヤー2技術を使って処理を分散させる方針をとっているのに対し、ビットコインキャッシュはチェーン本体の処理量を増やす方向で拡張が進められてきました。ブロックサイズを広げるなど、基盤そのものを見直すことで、より多くの取引をチェーン上で扱えるようにしています。
送金スピードが速く手数料も安い
ビットコインキャッシュは最大32MBのブロック容量を確保しており、取引が混雑しにくい点が特徴です。承認が比較的早く、手数料も抑えられやすいため、少額の支払いでも利用しやすい環境が整っています。
ビットコインキャッシュの特徴
ビットコインキャッシュには、供給ルールや拡張性に関わるいくつかの特徴があります。ここでは、その代表的なポイントを整理して紹介します。
- CashTokensの導入でブロックチェーン上の機能が拡張されている
- 半減期によって供給量がコントロールされている
- 送金用途にも向く仕組みが採用されている
CashTokensの導入でブロックチェーン上の機能が拡張されている
ビットコインキャッシュは、2023年のアップグレードで CashTokens を導入しました。これにより、ブロックチェーン上で独自トークンやNFTを発行したり、シンプルなコントラクト機能を利用したりできるようになり、送金以外の用途にも対応できるようになっています。
もともとビットコイン系のチェーンは決済中心の設計で、アプリケーション開発の幅が限られていましたが、CashTokensの実装によってエコシステムの拡張性が高まり、ビットコインキャッシュの活用領域が広がっています。
半減期によって供給量がコントロールされている
ビットコインキャッシュは、ビットコインと同じく「半減期」と呼ばれる仕組みを採用しています。これは、マイニング報酬が約4年ごとに半分になる仕組みで、発行ペースを段階的に抑えることで、通貨の供給量を計画的にコントロールするものです。
発行上限は2,100万枚に固定されており、新規供給が徐々に減っていくことで希少性が高まりやすい設計になっています。半減期は価格変動の要因として市場から注目されるイベントでもあり、長期的な価値の形成に影響を与える可能性があります。
送金用途にも向く仕組みが採用されている
ビットコインキャッシュは、ブロックチェーンそのものの処理量を高める「オンチェーン拡張」を重視しており、ブロックサイズの拡大などを通じて取引をスムーズに処理できる仕組みが整えられています。ネットワークが混雑しにくい設計のため、日常的な送金にも使いやすい点が特徴です。
ビットコインキャッシュのメリット
ビットコインキャッシュには、送金のしやすさやアップグレード体制など、利用しやすい点がいくつかあります。ここでは、主なメリットを整理して紹介します。
少額送金や海外送金にも使いやすい
ビットコインキャッシュは、ネットワークが混雑しにくい構造のため、手数料が急に上がりにくく、費用を抑えて取引しやすい点が利用者にとってのメリットです。送金コストが大きくぶれにくいことで、少額の支払いでも使いやすく、海外送金など複数回に分けて取引を行う場面でも利用しやすい環境が整っています。
継続的なアップグレードにより安心して利用できる
ビットコインキャッシュは、定期的なアップグレードが行われている点もメリットでしょう。ブロックサイズの調整や機能拡張、ネットワークの安定性向上など、利用環境を整えるための改善が継続して実施されています。こうしたアップデートが積み重ねられることで、長期的にも安心して利用しやすいネットワークが保たれています。
時価総額が比較的安定しており、取引しやすい環境がある
ビットコインキャッシュは、主要な暗号資産の中でも一定の時価総額を維持しており、取引量も比較的安定しています。流動性が大きく落ち込みにくいことで、売買がしやすく、価格が極端に動きづらい点は利用者にとっての安心材料になります。初心者でも取引を行いやすい環境が整っていることは、ビットコインキャッシュのメリットのひとつといえるでしょう。
ビットコインキャッシュのデメリット
ビットコインキャッシュには送金のしやすさや拡張性といったメリットがある一方で、知っておきたいデメリットもあります。ここでは、ビットコインと比較したときに意識しておきたいポイントを整理します。
ハッシュレートと流動性がビットコインより小さい
ビットコインキャッシュはビットコインと同じProof of Work(PoW)方式を採用していますが、ネットワーク全体のハッシュレートはビットコインと比べると大きな差があります。マイナーの参加規模が小さいことで、急激な変動が起きた際には安全性やブロック生成速度への影響が懸念されることがあります。
また、取引量や流動性もビットコインほど大きくありません。通常の売買には支障がない水準ですが、市場が大きく動いた場面では、希望する価格で取引が成立しにくくなる可能性があります。
他の分岐通貨との混同に注意が必要
ビットコインキャッシュは、ビットコインからのハードフォークによって誕生した経緯を持ちますが、その後も派生プロジェクトがいくつか生まれています。とくに「Bitcoin SV(BSV)」など、名称が似ている通貨もあり、初心者にとっては区別しづらい場合があります。
名称の違いを理解しないまま取引すると、意図しない通貨を購入してしまう可能性もあります。取引の際は、ティッカーシンボル(BCH/BSV など)を必ず確認することが大切です。
後発ブロックチェーンとの競争が激しくなっている
ビットコインキャッシュは送金に強みを持つ一方で、近年はより高機能なブロックチェーンが続々と登場しています。高速処理やスマートコントラクトを前提に設計されたチェーンが増えたことで、決済以外の用途では選択肢が広がり、ビットコインキャッシュの存在感が相対的に薄くなる場面もあります。
とくに、アプリケーション開発やDeFiなどの分野では、専用の機能を備えた後発チェーンが主流になりつつあり、利用シーンによってはビットコインキャッシュが競争の厳しい位置に置かれることがあります。
ビットコインキャッシュ(BCH)現在の価格動向
ビットコインキャッシュは、現在1BCH=約7.7万〜8万円前後で取引されています。(2025年11月現在)ここ数カ月は8万円台を中心に上下しており、9万円台には届いていない状況です。ビットコインなど主要銘柄の動きに影響を受けやすく、市場全体の動きと連動しやすい通貨です。
過去の動きを見ると、2017年の誕生直後には数千ドル規模まで上昇した一方、その後の下落局面では100ドル台まで下がるなど、大きく値を振れた時期もありました。2023〜2025年にかけては、アップグレードや半減期への関心から短期的に取引が活発になる場面も見られています。
今後も、ビットコイン市場の動きやアップグレード、半減期といった要因が価格に影響しやすいため、チャートと合わせて過去の流れを押さえておくと理解が深まります。
ビットコインキャッシュまとめ
ビットコインキャッシュは、ビットコインの課題であった送金の遅さや手数料の高さに応える形で生まれた暗号資産です。送金のしやすさを重視した設計や継続的なアップグレードにより、決済用途にも対応しやすい環境が整えられてきました。
一方で、ビットコインに比べると市場規模や流動性に差があるため、特徴を理解したうえで活用を検討することが大切です。
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