「仮想通貨の上場ってどういうこと?」
「仮想通貨が上場したら価格は上がるの?」
など、あなたは今、仮想通貨(暗号資産)の上場について詳しく知りたいと考えていませんか?
仮想通貨の上場とは、国内外の取引所で特定の仮想通貨の取り扱いが始まり、一般投資家が売買できるようになることです。
上場によって仮想通貨の価格は上がる傾向にあると言われているため、「未上場のうちに仮想通貨を手に入れて、上場後の価格上昇の際に売却して利益を得たい」と考える投資家も少なくありません。
しかし、全ての仮想通貨が上場時に価格が上がるわけはではなく、さらに、未上場の仮想通貨を購入することには大きなリスクもあるのです。
そのため、未上場の仮想通貨を購入して利益を得るためには、仮想通貨の上場について詳しく理解した上で、リスクを避けるための知識を持っている必要があります。
そこで、本記事では、
- 仮想通貨の上場とは何か?
- 仮想通貨が上場したら価格は上がる傾向にある理由
- 未上場の仮想通貨を買うリスク
- 価格が上がる未上場の仮想通貨を見分けるポイント
について詳しく解説し、仮想通貨の上場に関する疑問や不安を全て解消していきます。
さらに、 仮想通貨の上場やICOに関する情報をチェックできるサイトまとめ
についても紹介しているので、投資のための具体的な仮想通貨を探しているという人も、行動に移しやすい記事になっています。
本記事を読むことで、仮想通貨の上場について深く理解し、上場前の仮想通貨を購入するかどうかの判断を自分でできるようになるでしょう。
目次
仮想通貨の上場とは?
冒頭でも述べたように、仮想通貨の上場とは、国内外の取引所で特定の仮想通貨の取り扱いが始まり、取引所の口座保有者などが売買できるようになることです。
「仮想通貨の上場」という表現は色々な場面で使われますが、大きくは下記2つの意味に分けられます。
- 取引所で新たに仮想通貨の取り扱いが開始されること
- ICO(資金調達プロジェクト)を経て取引所に上場すること
取引所で新たに仮想通貨の取り扱いが開始されること
国内外の取引所で仮想通貨の取り扱いが開始されることを「仮想通貨の上場」と表現します。
例えば、これまで海外取引所のみで取り扱われていた特定の仮想通貨が、国内取引所ではじめて扱われる際には、「国内取引所にはじめて上場」と報道されます。
最近の事例としては、海外取引所のみでしか取り扱われていなかったクアンタム(QTUM)の取り扱いを、2020年3月にCoincheckで開始した際に「クアンタム(QTUM)が国内取引所にはじめて上場」とニュースになりました。
他にも、すでに国内取引所で扱われていて仮想通貨が、新たに別の取引所で扱われる際にも「上場」と表現されます。
上記のような上場を果たした仮想通貨は価格上昇の傾向があるため、「仮想通貨の上場」に関するニュースには多くの投資家が関心を寄せていることでしょう。
価格上昇については、「未上場が狙い目!|仮想通貨が上場したら価格は上がる傾向」で詳しく解説します。
ICOを経て取引所に上場すること
次に、「仮想通貨の上場」の意味として、ICOを経て取引所に上場するという流れについても押さえておきましょう。
ICOとは、企業やプロジェクトチームが資金調達のために独自の仮想通貨(トークン)を発行することで、基本的に下記のような流れになります。
<ICOの主な流れ>
事前準備
事業立案や独自トークン(仮想通貨)の開発などを行う。ICOの目的やスケジュールを記載したホワイトペーパーを用意する。告知
ホワイトペーパーの公開、SNSを通じてICOの告知を行う。プレセール、トークンセール
ICO前に独自トークン(仮想通貨)を販売するプレセールを経て、一般投資家へのトークンセール開始。一般投資家は、トークンセールの段階で上場前の仮想通貨を手に入れることができる。取引所への上場
事業計画がスムーズに進めば、取引所に上場する。上場のタイミングで仮想通貨の価格が上がる可能性がある。
上記の流れにあるように、一般投資家でもICOに参加することによって、トークンセールの段階で未上場の仮想通貨を手に入れることが可能です。
仮想通貨は上場すれば価格が上がる傾向にあるといわれているので、投資家にとっては利益を得るための大きなチャンスになります。
例えば、イーサリアム(ETH)はICOを経て上場した仮想通貨ですが、ICO時には約30円ほどだったものが、2020年3月現在では1万5000円と500倍になっています。
しかし、ICOにおいてはリスクも存在するので必ず押さえておく必要があります。リスクについては、「詐欺に注意!|未上場の仮想通貨を買う3つのリスク」にて詳しく解説しています。
未上場が狙い目!仮想通貨が上場したら価格は上がる?
「仮想通貨の上場」には具体的には下記のような事例があり、どのパターンでも価格が上昇する傾向があります。
- 海外取引所のみでしか扱いのなかった仮想通貨が、国内取引所にはじめて上場
- 他の国内外の取引所で取り扱われている仮想通貨が、新たな取引所でも上場開始
- ICOを経て国内外の取引所に上場
※海外取引所にはじめて上場する場合は、上昇すると言いにくい点があり注意が必要
なぜなら、仮想通貨が上場する前は、ほとんど価格がついておらず知名度も低いことがほとんどですが、上場することで多くの人が認知し、取引できる状態になるからです。
そのため、未上場の仮想通貨を早いうちに購入しておくと、上場した後に一気に価格が上昇して大きな利益を得られる可能性もあります。
特に、国内取引所へはじめて上場する際には、JVCEAの一定の基準を満たしている仮想通貨と見なされ、海外取引所へはじめて上場する場合に比べて価格が上昇しやすい傾向にあるといわれています。
また、他の取引所にすでに上場していて、新たに利用者の多い大手取引所への上場が発表された時にも、価格上昇の可能性があります。
例えば、2019年6月5日にはモナコイン (MONA)がCoincheckに上場しましたが、上場発表から価格が一気に上昇しているのが分かります。
上場発表前は120円程度の価格をつけていましたが、徐々に価格を上げていき、上場した2019年6月5日には一時700円台の価格をつけるほどに上昇しました。
価格上昇は一時ではあったものの、上場の影響力に圧倒された瞬間でもありました。
ただ、上場のみが価格上昇の理由とは言い切れないことや、全ての仮想通貨が上場したのちに価格が上昇するわけではないことには注意が必要です。
詐欺に注意!未上場の仮想通貨を買う3つのリスク
未上場の仮想通貨には、上場後に大きな利益が得られる可能性がある一方で、購入するリスクが存在します。
自分の資産を守るためにも、下記3点について必ずチェックしておくようにしましょう。
- 詐欺に巻き込まれるリスクがある
- 上場キャンセルや取り消しの可能性がある
- 価格が下がって損をする可能性がある
詐欺に巻き込まれるリスクがある
ICOのプロジェクトに参加して、未上場の仮想通貨を購入する際には、詐欺のリスクがあることを押さえておきましょう。
実はこれまで、最初からプロジェクトを進行させる気などなく、仮想通貨を集めるためだけにICOを行う詐欺案件は少なくありませんでした。
「必ず儲かる」と吹聴してセミナーを使った強引な勧誘が行われたり、実態のない会社が主導したりしているICO案件は詐欺の可能性があります。
詐欺に巻き込まれた場合には、ICOによって購入した仮想通貨にはもちろん価値が付かず、自分が支払った金額は返ってこないことがほとんどです。入金した途端連絡が取れなくなることも多いです。
ICOには詐欺事件が多いと言われていて「ICOの8割が詐欺ではないか?」といった意見もあるくらいなので、詐欺に巻き込まれないよう十分に注意してください。
詐欺に巻き込まれたら消費者センターや弁護士に相談するという手段がありますが、どちらにしても、当事者が逃げてしまった後にお金を取り戻すのは難しいでしょう。
上場キャンセルや取り消しの可能性がある
上場後の値上がりを期待して未上場の仮想通貨を購入しても、上場がキャンセルになることや上場が取り消される可能性もあります。
例えば、取引所への上場まではスムーズに進んでも、上場後に取引量が少ないなどの理由で上場が取り消されることです。
上場がキャンセルになったり取り消されたりした場合には、未上場時に購入した仮想通貨はそのまま価格が上がらないか価格が下落してしまうことが多いでしょう。
そのため、仮想通貨自体に価値や需要、知名度があるかどうかを事前に確認し、上場キャンセルや取り消しの可能性が低いものを選ぶことが大切です。
価格が下がって損をする可能性もある
海外取引所や国内取引所に上場しても、仮想通貨の価格が上がらないどころか、価格が下がってしまうリスクがあることに注意してください。
例えば、日本国内ではあまり考えられませんが、海外の小さい取引所などではお金さえ払えば上場できるようなところもあるようです。
そのような取引所で上場したからと言って、開発の目的がない、中身のない仮想通貨であれば価格は上がるはずはなく、下がる可能性が高いと言えます。
国内取引所への上場は、JVCEAの一定の基準を満たしている通貨が対象になるので、上記海外取引所のようなことは起こりにくいです。
そのため、海外取引所への上場が必ずしもリスクがあるという訳ではないですが、より安全性の高いものを求める人は、国内取引所に上場する前の仮想通貨を狙うことをおすすめします。
次章からは、今後国内取引所に上場することが期待される通貨を紹介します。
価格が上がる未上場の仮想通貨を見分ける3つのポイント
未上場の仮想通貨を購入して利益を得たい人が押さえておくべき、価格が上がる未上場の仮想通貨を見極める3つのポイントについて紹介します。
- 仮想通貨自体の価値を分析する
- 開発体制が整っているかチェックする
- 詐欺案件でないかチェックする
仮想通貨自体の価値を分析する
著名人を広告塔にしての買い煽りなどにつられるのではなく、仮想通貨自体の価値をしっかり分析することが大切です。仮想通貨自体に価値があれば、スムーズに上場して、価格が上がっていくことが多いからです。
仮想通貨自体の価値を分析するのは難しいかもしれませんが、特に下記の点に注目して、念入りに確認してみてください。
仮想通貨の開発の目的
きちんとした理念を持って開発に携わっているのかを確認仮想通貨の性能
どのような用途で作られ、どのような技術を搭載しているのかを確認仮想通貨の匿名性の高さ
匿名性が高すぎる仮想通貨は、犯罪に利用される可能性も高くなり、そのような通貨の価格が上昇することは考えにくいので、匿名性が高すぎないかを確認
仮想通貨自体に将来性があるかどうかを判断することは、価格が上がる仮想通貨を見極めるための1番大切なポイントであることを押さえておきましょう。
開発体制が整っているかチェックする
実用化に向けた開発体制が整っている仮想通貨は、今後価格が上がっていくことが期待されます。
仮想通貨は未上場の段階では、実用化からは遠いために、開発が進められなければ価格が上がることはほぼないでしょう。
そのため、しっかりとした開発団体が存在しているのかや、プロジェクトが進行しているのかを、SNSや公式HPにて慎重にチェックしてみてください。
詐欺案件でないかチェックする
未上場の仮想通貨を購入する際に注意しなければならないのは、詐欺案件に巻き込まれないことです。言うまでもないですが、詐欺案件の場合には手に入れた仮想通貨は無価値なものになってしまうからです。
特にICOにおいては、大きな利益が得られるかもしれない期待を煽りながらも、実はプロジェクトを進めるつもりはなく、お金だけ持って逃げてしまう詐欺案件が存在します。
詐欺に巻き込まれた場合には、ICOによって購入した仮想通貨に価値が付かないだけでなく、自分が支払った金額は返ってこないことが多いので、大きな損につながってしまいます。
詐欺案件の特徴は下記のようなものになるため、ICOに参加する前にはよく確認するようにしてくださいね。
<詐欺案件の特徴>
- 著名人やインフルエンサーの名を利用した過剰な買い煽り
- セミナーで勧誘される
- ホワイトペーパーが存在しない、ホワイトペーパーの内容がない
- 会社の実態、もしくは役員や創業者の情報がない
- ICOに関する詳細スケジュールなどを確認できない
仮想通貨で「絶対儲かる」ということはないため、甘い言葉での勧誘があった場合には特に注意し、慎重に情報を集めた上で購入するかどうかの判断をするようにしましょう。
仮想通貨の上場やICOに関する情報をチェックできるサイトまとめ
仮想通貨の上場に関する最新情報は以下3つのサイトがおすすめです。
ICOに関する最新情報も発信されているので、ぜひチェックしてみてください。
ただ、ICOは2018年をピークに、詐欺の横行や各国の規制のために数がどんどん減少し、2020年3月現在では、探すのが難しくなっています。
ICOに変わって、IEOと呼ばれる取引所が企業の代わりにトークン(仮想通貨)を売買する方法も注目されていますが、こちらも以前のICOほど数は多くないようです。
IEOが気になる人は、ICOと同様に上記のようなサイトでチェックできるので、あわせて確認してみてくださいね。
サイトに記載されているICOやIEO案件に関しては、100%価格が上がることを保証している訳ではなく、詐欺の可能性も完全に排除できないので、自己責任にて購入判断を行うようにしましょう。
まとめ
仮想通貨の上場について、
- 仮想通貨の上場とは何か?
- 仮想通貨が上場したら価格は上がる傾向にある理由
- 未上場の仮想通貨を買うリスク
- 価格が上がる未上場の仮想通貨を見分けるポイント
- 今後国内取引所に上場予定の仮想通貨
- 未上場の仮想通貨をチェックできるICOサイトまとめ
について解説しました。
仮想通貨の上場とは、「国内外の取引所で特定の仮想通貨の取り扱いが始まり、一般投資家などが売買できるようになる」ことです。
上場によって仮想通貨の価格は上がる傾向にあると言われていますが、下記のようなリスクもあります。
- 詐欺に巻き込まれるリスクがある
- 上場キャンセルや取り消しの可能性がある
- 価格が上がらないまま損だけする可能性がある
リスクに注意しながら、価格が上がる未上場の仮想通貨を見極める下記ポイントを押さえ、
- 仮想通貨自体の価値を分析する
- 開発体制が整っているかチェックする
- 詐欺案件でないかチェックする
慎重に情報を集めた上で、上場前の仮想通貨を購入するかどうかの判断をするようにしてくださいね。