イーサリアム(ETH)は、2015年に誕生した暗号資産(仮想通貨)で、スマートコントラクトをはじめとする独自の仕組みにより、分散型アプリケーション(DApps)やNFT、DeFiなど、さまざまなサービスの基盤として利用されています。誕生から約10年の間に価格は大きく変動しながらも、暗号資産市場における存在感を高めてきました。
2024年には米国でイーサリアム現物ETFが承認され、投資家からの関心が再び高まりました。さらに2025年12月現在、ETHは2021年の高値を上回る水準で推移しており、過去最高値の更新が意識される展開が続いています。まずは、現在の価格をリアルタイムチャートで確認してみましょう。
では、イーサリアムはこれまでどのように価格が推移してきたのでしょうか。この記事では、2015年の誕生から2025年12月時点までのイーサリアム(ETH)の価格推移を振り返りながら、価格が上昇・下落する背景について整理していきます。
目次
イーサリアム(ETH)の最高値と価格推移の歴史
イーサリアム(ETH)のこれまでの最高値(最高価格)は、通貨単位によって記録された時期が異なります。
- ドル建て最高値:4,891.70ドル(2021年11月)
- 円建て最高値:約70万5,000円(2025年10月)
ドル建てで最高値を記録した2021年当時、日本円建ての価格は約54万円前後(当時のレートは1ドル=114円程度)でピークを迎えました。しかしその後、大幅な円安が進行したことで、2025年にはドル建て価格が最高値を更新する手前の段階であっても、日本円建てでは過去最高値を更新する展開となっています。
これまでイーサリアム(ETH)価格は、市場環境や技術的なアップグレードによって大きく動いてきました。ここからは、2015年の誕生期から2025年までの価格推移を振り返り、その背景にあった主な出来事を整理していきます。
2015年の価格推移・最高値・最安値
最高値:約170円前後
最安値:約50円前後
2015年は、イーサリアム(ETH)のネットワークが正式に立ち上がり、取引所での売買が始まった年です。取引初期のETHは1ETHあたり数十円〜数百円程度の水準で推移しており、時価総額や取引高も現在と比べるとまだ小さい規模でした。
当時は、スマートコントラクトを備えた新しいプラットフォームとして開発者コミュニティの期待が高まりつつあった段階で、本格的な価格上昇はまだ先のテーマでした。価格面では大きな高騰は見られなかったものの、エコシステムの土台が整い始めたことで、翌年以降の値動きに影響する準備期間となった一年といえます。
2016年の価格推移・最高値・最安値

引用:CoinGecko
最高値:約2,148円(2016年6月)
最安値:約500円(2016年1月)
| 年月 | 出来事 | 1ETHの価格(円建て) |
|---|---|---|
| 2016年2月初旬 | 「ホームステッド」アップデート前。長く500円未満で推移 | 500円未満 |
| 2016年3月15日 | 2回目の大型アップデート「ホームステッド」を実施 | 1,696円 |
| 2016年6月16日 | The DAOのICOが盛り上がり、需要が急増。年内最高値を記録 | 2,148円 |
| 2016年7月20日 | The DAO事件を受けたハードフォークでETH/ETCに分裂 | 約1,000円 |
2016年は、イーサリアム(ETH)の価格が初めて大きく動いた年であり、「アップグレードによる期待→The DAO事件→ハードフォーク」という、将来の市場を形づくる出来事が集中した一年でした。
2016年初頭のイーサリアム(ETH)は、1ETHあたり500円未満の水準で静かな値動きが続いていました。しかし、3月15日に2回目の大型アップデートである「ホームステッド」が実施されると、価格は急騰し、一時1,696円を記録します。
その後、分散型投資ファンド「The DAO」の大規模な資金調達が続き、ETH需要が急増したことで、6月16日には年初比3〜4倍の2,148円を記録しました。
しかし6月17日、TheDAOがハッキング被害を受け、約360万ETHが流出。市場には不安が広がり、価格は急落します。最終的にはハードフォークによる救済策が採用され、ネットワークはETH(現在のイーサリアム)とETC(クラシック)に分裂する結果となりました。
この一連の出来事は、イーサリアムのガバナンスをめぐる議論を生み、のちのアップグレード方針やコミュニティの方向性を決定づける重要な局面となりました。
2017年の価格推移・最高値・最安値

引用:CoinGecko
最高値:約97,000円(2017年12月)
最安値:約900円(2017年1月)
| 日付 | 出来事 | 価格(円建て) |
|---|---|---|
| 2017年3月頃 | DApps開発やICOの動きが増え、出来高が拡大 | 約4,000円 |
| 2017年4〜5月 | 企業連合「EEA(Enterprise Ethereum Alliance)」発足 | 約8,000〜2万円 |
| 2017年6月 | ICOが本格化し、ETH需要が急増 | 約3万5,000円 |
| 2017年9月 | 中国がICO規制を発表。不安から一時急落 | 約2万5,000円前後 |
| 2017年11〜12月 | 世界的な暗号資産バブルとともに価格が急騰 | 約8万円 |
| 2017年12月13日 | 当時の過去最高値を更新 | 約9万7,000円 |
2017年のイーサリアム(ETH)は、ICOブームと開発コミュニティの急拡大を背景に、1年間でおよそ100倍近い価格上昇を記録した年でした。
年初のETH価格は900円前後とまだ低位にありましたが、分散型アプリケーション(DApps)開発が進んだことに加え、イーサリアムを基盤にトークンを発行するICO(Initial Coin Offering)が世界的に急増。ETH需要が高まったことで価格は大きく上昇します。
5月には大手企業が参画した EEA(Enterprise Ethereum Alliance)が発足。マイクロソフトやJPモルガンなど世界的企業の参加が話題となり、イーサリアムの技術を活用した実証実験が広がります。
こうした需要拡大の追い風を受け、ETH価格は年後半にかけて本格的な上昇局面に入り、 12月13日には約97,000円を記録し、当時の最高値を更新しました。
2017年は、イーサリアムが単なる暗号資産の一つではなく、「アプリケーションの基盤となるプラットフォーム」として世界的に存在感を高めた年であり、翌年の暗号資産バブルの中心的存在となる基盤が形成された一年となりました。
2018年の価格推移・最高値・最安値

引用:CoinGecko
最高値:約16万円(2018年1月)
最安値:約1万円前後(2018年12月)
| 日付 | 出来事 | 価格(円建て) |
|---|---|---|
| 2018年1月13日 | 2017年のバブルを引き継ぎ、過去最高値を記録 | 約16万円 |
| 2018年2月 | 世界的な規制強化(米SEC、中国など)で市場が急落 | 約7万円 |
| 2018年4月 | 一時反発するも上値は重く、戻り局面は限定的 | 約6万円 |
| 2018年6月 | ICOプロジェクトによるETH売却が増加し、需給が悪化 | 約4万円 |
| 2018年9月 | 市場全体が弱気相場へ。DApps利用は増えるが価格は低迷 | 約2万5,000円 |
| 2018年12月 | 暗号資産市場の底値圏を形成 | 約1万円 |
2018年は、イーサリアム(ETH)が大幅な価格調整局面に入った一年でした。年初のETHは、2017年の暗号資産バブルの勢いを受けて上昇を続け、1月13日には 約160,000円 と当時の過去最高値を更新しました。
しかしその直後から市場環境が急変します。米SECによるICO規制の強化や、中国をはじめとした各国の規制方針、取引所のハッキング報道などが重なり、2月以降の市場は急速に冷え込みました。
春には一時的に反発も見られましたが、中盤以降はICOプロジェクトによるETH売却が増加し、需給バランスが悪化したことで価格への下押し圧力が強まりました。
秋以降は市場全体が弱気相場に入り、ETHは12月にかけて 約10,000円前後 まで下落。2017年の最高値と比較すると約90%の調整幅となり、暗号資産市場における“冬の時代”を象徴する値動きとなりました。
一方、開発面ではPoS移行やスケーラビリティ改善に向けた議論が進み、のちに実装される大型アップグレード(The Mergeなど)へつながる基盤が整った年でもありました。
2019年の価格推移・最高値・最安値

引用:CoinGecko
最高値:約37,000円(2019年6月)
最安値:約11,000円(2019年2月)
| 日付 | 出来事 | 価格(円建て) |
|---|---|---|
| 2019年2月 | 市場が弱含みとなり、年内最安値を記録 | 約1万1,000円 |
| 2019年4月 | 市場がやや回復し、ETHも反発 | 約1万8,000円 |
| 2019年6月 | 市場が活況となり、年内最高値を更新 | 約3万7,000円 |
| 2019年9月 | 上値の重さが意識され、再び弱含み | 約2万円 |
| 2019年12月 | 年末にかけて価格は落ち着き、横ばいへ | 約1万4,000円 |
2019年のイーサリアム(ETH)は、2018年の大幅下落を引き継ぎ、低水準からのスタートとなりました。年初の価格は約14,000円前後で、2月には年内最安値となる11,447円を記録します。
しかし春以降、市場全体がやや回復基調に入り、6月には約37,000円と年内の最高値を更新しました。これは、ETH2.0(PoS移行)に向けた開発進展や、DeFiプロジェクトの増加が市場に評価されたことも影響しています。
ただし、夏以降は再び上値が重くなり、規制報道や市場の過熱感の後退とともに価格は調整局面へ。秋から冬にかけてETHは下落傾向に戻り、年末には13,000〜14,000円前後で落ち着きました。
2019年は価格面では大きな上昇は見られなかったものの、技術面ではPoS移行(ETH2.0)やスケーラビリティ改善に向けた議論が進み、のちの大型アップグレードへつながる基盤が形作られた年と言えます。
2020年の価格推移・最高値・最安値

引用:CoinGecko
最高値:約7万8,000円(2020年12月)
最安値:約12,000円(2020年3月)
| 日付 | 出来事 | 価格(円建て) |
|---|---|---|
| 2020年3月 | コロナショックで市場全体が急落(年内最安値) | 約1万2,000円 |
| 2020年5月 | 金融緩和を背景に市場が回復基調へ | 約2万3,000円 |
| 2020年7月 | DeFiプロジェクトの普及が進み、ETH需要が拡大 | 約3万1,000円 |
| 2020年9月 | DeFi関連銘柄が相次いで台頭し、ガス代も高止まり | 約4万5,000円 |
| 2020年12月 | 強い上昇トレンドのまま年末へ(年内高値圏で推移) | 約7万8,000円 |
2020年のイーサリアム(ETH)は、世界的なパンデミックによる市場急落と、その後の強い回復という、大きな価格変動を経験した一年でした。
3月12日の「ブラックサーズデー」では、金融市場全体が急落し、ETHも一時11,567円まで下落しました。しかし、暴落後は急速に資金が暗号資産市場へ戻り始め、ETHの需要は回復。さらに、2020年夏以降はDeFi(分散型金融)ブームが本格化し、UniswapやAaveなど、イーサリアム上のDAppsの利用が急増しました。
また、DeFiプロジェクトのガバナンストークン需要や、手数料(ガス代)の上昇により、ETHはネットワーク利用とともに価格も上昇。12月には約78,000円まで到達し、年初の水準を大きく超える回復を見せました。
この年は、イーサリアムが単なる暗号資産ではなく、「分散型アプリケーションの基盤資産」としての役割を強く示した重要な一年と言えます。
2021年の価格推移・最高値・最安値

引用:CoinGecko
最高値:約540,000円(2021年11月)※当時の為替レート(1ドル=約114円)
最安値:約75,000円(2021年1月)
| 日付 | 出来事 | 価格(円建て) |
|---|---|---|
| 2021年1月 | 年初はまだ10万円前後の水準でスタート | 約7万5,000円 |
| 2021年3月 | DeFi市場の拡大とともに資金流入が進み、上昇トレンドが鮮明に | 約20万円 |
| 2021年5月 | 強気相場がピークを迎え、春の高値圏に到達 | 約48万円 |
| 2021年5月後半 | 中国の規制強化などを背景に暗号資産市場が急落 | 約26万円 |
| 2021年8月5日 | アップデート「London」でEIP-1559が実装され、手数料の一部バーンが開始 | 約30万円 |
| 2021年10月 | NFTブームの再燃やアップグレード効果を背景に再上昇 | 約42万円 |
| 2021年11月9日 | 強気相場が再加速し、その年の最高値を更新 | 約54万円 |
| 2021年12月 | 調整を挟みつつも高値圏を維持 | 約48万円 |
2021年のイーサリアム(ETH)は、NFTブームとDeFi市場の拡大、そしてアップグレードが重なり、歴史的な上昇を遂げた一年でした。年初のETH価格は約7万5,000円と、まだ比較的落ち着いた水準でしたが、春にかけてDeFi関連プロジェクトへの資金流入が加速し、3〜5月には一時48万円前後まで上昇しました。
5月後半には、中国のマイニング規制やリスクオフの流れを受けて暗号資産市場全体が急落し、ETHも一時26万円前後まで調整します。それでも、イーサリアム上で動くNFTマーケットやDeFiサービスの利用は増え続けており、夏以降はネットワークの改善に向けたアップグレードへの期待が高まりました。
8月には「London」アップデートが実施され、EIP-1559により手数料の一部がバーン(焼却)される仕組みが導入されます。これにより、ETHの供給が抑制される効果が意識され、秋にかけて価格は再び上昇トレンドへ。11月9日には約54万5,000円まで上昇し、その年の最高値を記録しました。
NFTやDeFiといった実需に支えられつつ、将来の供給面でも注目を集めたことで、2021年はイーサリアムが「ビットコインに次ぐ主要資産」としての地位を一段と強めた年だったと言えます。
2022年の価格推移・最高値・最安値

引用:CoinGecko
最高値:約44万円(2022年1月)
最安値:約13万円(2022年6月)
| 日付 | 出来事 | 価格(円建て) |
|---|---|---|
| 2022年1月 | 年初は40万円台の高値圏で推移 | 約44万円 |
| 2022年3月 | 利上げ観測とインフレ懸念で暗号資産市場が弱含み | 約36万円 |
| 2022年5月 | Terra(LUNA)崩壊により市場全体が急落 | 約24万円 |
| 2022年6月 | 暗号資産市場が大幅安、ETHは年初来安値を記録 | 約13万円 |
| 2022年8月 | The Merge期待の高まりで反発 | 約23万円 |
| 2022年9月15日 | The Merge(PoS完全移行)実施 | 約21万円 |
| 2022年12月 | 市場環境は依然厳しく、高値圏から調整 | 約17万円 |
2022年のイーサリアム(ETH)は、暗号資産市場全体が「歴史的な弱気相場」に突入する中でも、ネットワークの将来を決定づけるThe Merge(PoS完全移行)を実現した重要な一年でした。
年初には40万円台の高値圏を維持していたETHですが、米国のインフレ加速と利上げによる金融引き締めでリスク資産の売りが強まり、価格は徐々に下降。5月にはTerra(LUNA)ショックが発生し、市場全体の信用が急激に失われ、ETHは大きく下落しました。
6月には約13万円の年内最安値を記録。しかし秋に向けて、イーサリアムの大型アップグレード「The Merge」をめぐる期待から価格は反発し、一時23万円台まで回復します。 9月15日、「The Merge」が無事に実施され、イーサリアムはPoWからPoSへ完全移行。エネルギー消費が大幅に削減され、将来のネットワーク設計において重要な節目となりました。
ただし、市場環境そのものは依然として厳しく、年末にかけて再び軟調に推移。2022年は価格こそ大きく下落したものの、イーサリアムの技術的基盤が大きく前進した年だったといえます。
2023年の価格推移・最高値・最安値

引用:CoinGecko
最高値:約34万円(2023年12月)
最安値:約16万円(2023年1月)
| 日付 | 出来事 | 価格(円建て) |
|---|---|---|
| 2023年1月 | 年初は弱気ムードが残りつつも安定した水準で推移 | 約16万円 |
| 2023年3月 | マクロ環境が落ち着き、徐々に回復の兆し | 約21万円 |
| 2023年4月12日 | 上海アップグレード(Shapella)実施、ステーキング引き出しが解禁 | 約25万円 |
| 2023年6月 | 市場の回復基調が継続し、ETHへの資金流入が増加 | 約26万円 |
| 2023年7月 | 夏場は上昇が一服し、約28万円前後で推移 | 約28万円 |
| 2023年12月 | 市場は安定局面に入り、翌年への注目が高まる | 約34万円 |
2023年のイーサリアム(ETH)は、2022年の弱気相場を脱し、徐々に回復基調へ転じた一年でした。年初は約16万円前後と、前年の下落局面を引きずった水準でのスタートとなりましたが、4月に実施された「上海アップグレード(Shapella)」を契機に、市場の評価が一段と高まりました。
上海アップグレードでは、これまでロックされていたステーキングETHの引き出しが解禁され、PoS移行後のネットワーク運用がより柔軟に。売り圧力が懸念されたものの、市場はむしろ「PoSとして成熟した」点をポジティブに受け止め、ETH価格は着実に反発しました。
その後も、金利上昇の一服やリスク資産への資金流入が追い風となり、夏場にかけてETHは約28万円台まで回復。年末にかけては米国のETF期待が徐々に織り込まれ、12月上旬には約34万円と年初来高値を更新しました。
価格は2021年の水準には戻らなかったものの、ネットワークの信頼性向上とともに、市場の着実な回復が確認された一年だったと言えます。
2024年の価格推移・最高値・最安値

引用:CoinGecko
最高値:約62万円(2024年12月)
最安値:約32万円(2024年1月)
| 日付 | 出来事 | 価格(円建て) |
|---|---|---|
| 2024年3月 | ETF承認期待が高まり、上昇基調へ | 約60万円 |
| 2024年5月 | 調整局面に入りつつも40万円台後半で推移 | 約47万円 |
| 2024年8月 | 半減期後の市場安定で、ETHも回復基調 | 約43万円 |
| 2024年10月 | ETF資金流入継続で再び上昇 | 約55万円 |
| 2024年12月 | 年内最高値を更新 | 約62万円 |
2024年のイーサリアム(ETH)は、米国でのETH現物ETF承認を中心に価格が大きく動いた一年でした。年初のETHは約32万円前後と比較的落ち着いた水準でスタートしましたが、2〜3月にかけてETF承認への期待が強まり、価格は急速に回復。3月には一時約60万円まで上昇し、2022〜2023年の水準を大きく超える展開となりました。
5月23日には、米SECが複数のETH現物ETFを正式に承認。市場全体では、この承認をイーサリアムの「制度的な信用向上」と受け止める動きが強まり、夏場にかけても堅調な推移が続きました。7月のETF取引開始後は、一時的な売りと買いが交錯したものの、ETF経由の資金流入が徐々に積み上がり、ETHへの長期的な需要を下支えする要因となりました。
秋以降はマクロ環境の落ち着きとETF関連の資金流入が追い風となり、ETHは再び上昇基調へ。12月17日には約62万円を記録し、年内最高値を更新しました。
2024年は、イーサリアムが“ETFという新たな資金流入チャネルを獲得した年”として、ネットワークの将来性と市場の評価が大きく変わった一年だったと言えます。
2025年の価格推移・最高値・最安値

引用:CoinGecko
最高値:約70万5,000円(2025年10月)
最安値:約21万5,000円(2025年4月)
| 日付 | 出来事 | 価格(円建て) |
|---|---|---|
| 2025年4月 | 市場の調整が続き、年内最安値を記録 | 約21万円 |
| 2025年7月 | ETF期待と金融政策転換期待から反発基調へ | 約45万円 |
| 2025年9月 | 秋に向けて資金流入が強まり、上昇トレンドが鮮明に | 約52万円 |
| 2025年10月 | 資金流入が集中し、年内最高値を記録 | 約70万円 |
2025年のイーサリアム(ETH)は、年初から市況が不安定で、全体として大きな値幅で動いた一年となりました。春にかけては調整局面が続き、取引量も減少基調に。4月9日には21万4,481円(約21万5,000円)をつけ、年間最安値を更新しました。
夏以降は市場環境が徐々に改善し、米国の金融政策転換期待や暗号資産市場全体の資金流入が追い風となってETHは上昇トレンドに転換。とくに秋にかけてはETF関連の材料も重なり、資金流入が加速しました。10月7日には70万4,983円(約70万5,000円)を記録。ドル建て価格はまだ2021年の水準には届いていませんが、歴史的な円安水準が追い風となり、日本円建てでは過去最高値を大きく更新する一年となりました。
その後は一部調整が入りつつも、依然として40万〜50万円台を維持しながら推移。ETF関連の資金流入継続や2026年アップグレードへの期待もあり、年末にかけて市場の関心は高い状態を保ちました。
イーサリアム(ETH)、10年前に買ってたら何倍に?

2015年のイーサリアム(ETH)は数十円〜数百円の水準で取引されており、現在の価格と比べると大きな差があります。
2015年に最安値付近(約50円)でETHを購入していた場合、2025年12月の価格(約48万円前後)と比較すると、およそ約9,600倍となります。
また、2015年の高値水準(約170円)と比較しても、現在価格は約280倍の水準です。過去の価格推移を見ても、イーサリアムは誕生から大きく成長してきたことがわかります。
イーサリアム(ETH)価格が変動する主な要因

イーサリアム(ETH)の価格は、ネットワークの利用状況やアップグレードの進行度、市場全体の投資環境などが重なり合うことで変動します。イーサリアムはDeFiやNFT、レイヤー2など多様なサービスの基盤となっているため、アプリケーションの利用が増える局面では手数料支払いに必要なETHの需要が高まり、逆に利用が減少する局面では価格への影響が限定的になることがあります。
また、EIP-1559による手数料の一部バーンや、PoS移行後のステーキングによって流通量が抑えられる一方、ETFや大口投資家の動きなど外部の資金流入も価格を左右します。これらの需給や投資家心理、ネットワークの動きが組み合わさることで、ETHの価格は変動していきます。
イーサリアム(ETH)の価格推移を十分に理解して投資しよう
イーサリアム(ETH)は、誕生からこれまでの10年間で大きく価値を変動させてきました。市場の盛り上がりやアップグレードで需要が高まる局面がある一方、世界的な金融環境の変化やネットワークの課題を背景に下落する時期もあります。
こうした歴史を踏まえると、ETHは長期的な成長可能性を持ちながらも、短期的な値動きの影響を受けやすい資産だといえます。投資を検討する際は、価格推移の背景にある要因を理解しつつ、最新の市況や今後予定されているアップデートを確認しながら、自分に合ったペースで判断することが大切です。