ベーシックアテンショントークン(BAT)とは?Brave Rewardsの仕組み・用途・特徴をわかりやすく解説

暗号資産BAT(Basic Attention Token)は、Webブラウザ『Brave』で利用される独自トークンです。

本記事では、BATの仕組みや使い道、Brave Rewardsとの関わりを整理し、将来性を考える際の視点も紹介します。

BAT(ベーシックアテンショントークン)とは?

前述した通り、BATはWebブラウザ『Brave』上で利用される独自トークンのことで、正式名称は「Basic Attention Token(ベーシックアテンショントークン)」と言います。

デフォルトで広告がブロックされる仕組みになっているWebブラウザ『Brave』をユーザーがダウンロードし、広告を見ることを自分で選択した際に、報酬としてもらえるのがBATです。

BATは「広告の注意(Attention)」を価値として扱い、ユーザー・広告主・クリエイター(媒体)の関係を組み替えることを狙った設計です。

※Brave Rewardsの受け取り方や表示名(ポイント等)は、国や地域、Brave側の仕様変更等により変わる場合があります。最新の案内はBrave公式情報をご確認ください。

BATの仕組み

BATは、2017年5月にBrave Software, Inc. によって公開され、イーサリアムブロックチェーン上のトークンとして発行されています。

【BATの基礎情報】

  • 発行開始:2017年5月31日
  • 利用シーン:Webブラウザ『Brave』の「Brave Rewards」で広告(Brave Ads)を受け取った際の報酬として受け取れる
  • 発行枚数:15億BAT(全て発行済み)
  • トークン規格:ERC-20 その他特徴:マイニング、半減期なし
  • 公式ホームページ:https://basicattentiontoken.org/ja/

BAT注目の理由は既存の広告モデルの問題を解決するから

仮想通貨

BATは、Webブラウザ『Brave』と共に利用されることによって、現在の広告モデルが抱える問題を解決できる可能性があると注目されています。

実は、ユーザーである私たちは、意図せぬ広告表示やトラッキングによって、バッテリーの大幅な減少や表示の遅さといった不利益を被っています

また、広告に関わる企業が、私たちユーザーの閲覧履歴などを追跡することが、プライバシー侵害につながる可能性もあると示唆されているのです。

しかし、Webブラウザ『Brave』では広告をデフォルトでブロックするため、ユーザーはブラウジングの遅滞に悩まされず、快適なインターネット環境を手に入れることができます。

また、ユーザーの閲覧履歴を外部のサーバーに送信することもないため、プライバシーも強固に守られる仕組みになっているのです。

さらに、Googleなどの仲介者が存在しないことから、広告主の資金がサイト運営者とユーザーに流れるといったメリットもあります。

このように、BATは、Webブラウザ『Brave』と共に利用されることによって現在の広告モデルが抱える問題を解決できる画期的な仮想通貨として注目されているのです。

仮想通貨BATが注目される理由

Webブラウザ『Brave』とBATがもたらすメリットについて、ユーザー、サイト運営者、広告主の視点でそれぞれ詳しく解説します。

ユーザーの利点

BATは、Webブラウザ『Brave』と共に利用されることによって、私たちユーザーに下記のようなメリットをもたらします。

  • 通信量、バッテリーの節約
  • ブラウジングの高速化
  • プライバシー保護
  • 広告の表示を選択することで、報酬を受け取れる仕組みがある
  • クリエイターを気軽に応援
  • 広告に埋め込まれたウイルス感染リスクの減少

Webブラウザ『Brave』を利用すれば広告をデフォルトでブロックしてくれるため、ブラウジングの高速化、通信量とバッテリーの節約を実現します。

さらに、Webブラウザ『Brave』ではユーザーの閲覧履歴を外部のサーバーに送信することもないため、プライバシーも強固に守られる仕組みとなっています。

これまでは望まない広告表示のために、私たちユーザーが時間やコストを消費していましたが、Webブラウザ『Brave』とBATの新しいモデルによって負担が大きく減ることが期待されているのです。

また、ユーザーが『Brave Rewards』に参加して広告を閲覧すると、報酬としてBATを受け取れる仕組みです。ただし、受け取り方法は国や地域、Brave側の仕様、アカウント連携の有無などにより変わる場合があります。最新の案内はBrave公式情報をご確認ください。

※Brave Rewardsの受け取り方や使い道は、国や地域、Brave側の仕様変更等により変わる場合があります。最新の案内はBrave公式情報をご確認ください。

【ユーザーがBATを受け取るまでの流れ】

  1. Webブラウザ『Brave』をダウンロードして、Brave Rewardsに参加する
  2. 広告が表示されるようになる
  3. 広告を閲覧することを選択すると、報酬が付与される場合があります。
  4. 付与されたBATポイントで、サイト運営者の支援ができる

※日本では、受け取り方や使い道が国や地域によって異なる点に注意が必要です。最新の案内はBrave公式情報をご確認ください。

サイト運営者の利点

BATは、Webブラウザ『Brave』と共に利用されることによってサイト運営者に下記のようなメリットをもたらします。

  • 広告収益率アップ
  • PVよりクオリティー重視の運営が可能に

現在の広告モデルにおいては、広告の利益のほとんどをGoogleやFacebookといった仲介者に取られてしまうため、サイト運営者のマネタイズが難しくなってきています。

ユーザーは望まない広告を押し付けられることにうんざりし、広告ブロック機能を利用するようにもなっているので、サイト運営者の利益は減るばかりです。

ページビュー(PV)を集めれば利益が増えるため、良質なサイトよりも過激な内容のサイトが注目を集めやすいという問題もあります。

Webブラウザ『Brave』とBATの新しい広告モデルでは、これらの問題を解決することが期待されています。

新しい広告モデルでは、仲介者が存在しないために、広告主からサイト運営者に直接資金が流れる仕組みとなっていて、サイト運営者の収益アップに貢献するとのことです。

また、ユーザーがBATでサイトを支援できるため、PVを求めるだけの浅いコンテンツが淘汰され、良質なサイトが増えることも期待されています

広告主の利点

BATは、Webブラウザ『Brave』と共に利用されることによって広告主に下記のようなメリットをもたらします。

  • 高精度なマーケティングの実現

現在の広告モデルでは、ユーザーは広告を押し付けられているにすぎず、広告主としてもマーケティングがうまくいかないといった問題を抱えています。

Webブラウザ『Brave』とBATモデルでは、匿名性を確保しながらもユーザーと広告のマッチングを高精度に行うことが可能になっています。

また、ユーザーが自分で選んで広告を表示させることもあり、本当にその広告を求めている人に届きやすい仕組みです。

【BATとBraveによる革新的な広告モデルが誕生】

BATの広告モデル

Brave公式サイトの掲載情報では、BATを利用するクリエイターは200万人以上と紹介されています。今後の拡大も期待されます。

広告主の利点のイメージ

引用:Brave公式HP

Braveについて|BATを理解するために知るべきこと

Brave

BATが注目されている理由を解説しましたが、BATは今のところ主にBrave上で使われるトークンであるため、Braveについて理解することも大切です。

Braveが注目されればBATにも注目が集まり、価格変動に影響を及ぼす可能性があります。

そこで、本章では、Braveの特徴や注意点について、既存のChromeやFirefoxと比べながら紹介していきます。

Braveは広告ブロックなどにより表示が軽く感じられる場合がある

Braveは広告ブロックやプライバシー保護機能により注目され、利用者は増加傾向にあります。

Braveは既存のWebブラウザと比べて表示速度が圧倒的のイメージ

引用:Brave公式HP

広告表示やトラッキングによる表示の遅さへの影響を減らすことができるため、広告ブロック等により、体感上の表示が軽くなる場合があります。

Brave表示速度比較

参考:角川アスキー総合研究所による主要コンテンツサイトの表示速度の調査

パフォーマンスが高いだけでなく、Chromeの拡張機能をそのまま使えたり、ChromeやFirefoxのブックマークをそのままインストールできたりと便利な機能も多くあります。

既存のWebブラウザと比べてBraveについて留意しておくこと

Braveは大きなメリットのあるWebブラウザで、利用者数も伸びてきており、将来性も期待されています。

ただ、現在のところはGoogle ChromeやFirefoxのシェアが圧倒的であり、「どこまでBraveのユーザー数を増やせるか?」といった予測は難しいです。

また、Brave RewardsはiOSでは機能が一部制限されるため、利用環境によって使える範囲が異なる点にも注意が必要です。

ユーザー数

上記表を見ると、Braveのユーザー数は増えてきているとは言え、ChromeやFirefoxに比べるとまだまだマイナーなWebブラウザということが分かります。

1人が使うWebブラウザは1つで十分であることから、いかにBraveに変更してもらえるかが勝負になってきます。

今後、Braveのユーザー数が伸びていかなければBATも一緒に失速する可能性もあるので、将来性を考えるなら、Braveの利用動向(利用者数やサービス展開)を継続して確認しておくと判断しやすくなります。

BATの歴史とこれまでの価格

※価格は常に変動します。過去の推移は参考情報であり、将来の価格を示すものではありません。

BAT_JPY

BATの将来性について述べる前に、前提となるBATの歴史とこれまでの価格について解説していきます。

これまでのBATに関する大きなニュース

これまでのBATに関する大きなニュースを振り返ってみると、2017年の5月に「ICOにおいて30秒で35億円の資金調達に成功した」ことは大きな話題になっています。

Braveの歴史

また、『Brave』の正式リリースは2019年11月であるにも関わらず、月間ユーザー数を急激に伸ばしています。Brave公式ブログでは、2024年9月末時点で月間アクティブユーザーが1億を超えたと発表しています。

これまでのBATに関する大きなニュースのイメージ

引用:Basic Attention Token 公式サイト

BATの歴史を簡単に振り返るだけでも、今後が期待されている通貨ということが分かるでしょう。

次章からは、BATの将来性について解説していきます。

BATの今後の将来性は?Brave利用者増加によって価格変動も

仮想通貨

「BATの価格は今後どうなる?」という疑問を持っている人に向けて、BATの将来性について解説していきます。

BATは、下記のような出来事によって価格が大きく変動する可能性があります。

  • Braveのユーザー数の拡大
  • Braveが他企業と連携する(BATの使い道が増える)
  • Web3.0銘柄に注目が集まる

将来性を考えるときは、Braveの利用動向やエコシステムの広がりなど、いくつかの観点を押さえておくことが大切です。詳しく解説します。

Brave利用者が拡大すれば変動の可能性がある

BATは現在のところWebブラウザ『Brave』上で主に使われている仮想通貨であるために、Webブラウザ『Brave』のユーザー数の増加が価格変動には重要な指標といえます。

『Brave』のユーザー数が増えることでBATが多く流通するようになり、需要が増え、価格変動につながる可能性があります。

もちろん、ユーザーに伴って広告主やクリエイターが増加することも必須です。Braveの収益は広告主からの費用になるため、広告主が増えなければBATの宣伝も分配もままならなくなってしまうからです。

『Brave』は画期的な広告モデルと、ユーザーへのメリットが大きいことから、ここまで右肩上がりでユーザー数を増やしてきました。しかし、今後さらにユーザー数を伸ばすには、利用者が多いChromeなどからシェアを奪わなければなりません。

『Brave』がどこまでユーザーやクリエイター、広告主に価値を提供できるのか、知名度をあげられるのかといったところが、BATの価格変動に影響を与えていくでしょう。価格の変動要因を理解したい場合は、『Brave』のユーザー数の推移や、広告主・クリエイター側の広がりをあわせて確認すると整理しやすくなります。

Braveが他企業と連携する(BATの使い道が増える)

Braveのユーザー数増加に加えて、Braveが他企業と連携しBATの使い道が増えることも価格変動につながる可能性のある要因の一つです。

日本では、受け取り方や使い道が国や地域によって異なる点に注意が必要です。まずは「Brave Rewardsでどのように付与され、何に使える設計か」を確認しておくと誤解が減ります。

広告の表示を選択することで報酬が付与される仕組みはユーザーにとってメリットになり得ますが、使い道が広がらない場合は利便性が限定されます。

今後、アメリカなどの海外のように実店舗で使えるようになったり、Amazonギフト券に変えられたりするようになれば、魅力が増して国内での『Brave』のダウンロード数も増えていくでしょう。

また、有力な他のブロックチェーンと接続されるなど、『Brave』の相互運用性の高まりに期待がもてるニュースにも注目するべきでしょう。

Web3.0銘柄に注目が集まる

Web3.0とは、GAFAMなどの巨大テック企業がプラットフォームとして中央集権的にサービスを提供するWeb2.0時代のネクストステージとも言える、ブロックチェーンに代表される情報が分散された非中央集権的なWebの仕組みを指す言葉です。

Web3.0の特徴として、個人のプライバシーが保護されており、ブロックチェーンを利用することでセキュリティが高いところが挙げられます。

日本では、2021年後半あたりから徐々に注目が集まり始め、その期待感が価格に影響を与える可能性は低くないでしょう。

BraveはWeb3.0時代のブラウザとして期待されているため、Web3.0に注目が集まるタイミングは意識を向けるべきでしょう。

BATに関するFAQ

Q. BATとはどのような仮想通貨ですか?

A. BATはWebブラウザ『Brave』上で利用される独自トークンのことで、正式名称は「Basic Attention Token(ベーシックアテンショントークン)」と言います。

デフォルトで広告がブロックされる仕組みになっているWebブラウザ『Brave』をユーザーがダウンロードし、広告を見ることを自分で選択した際に、報酬としてもらえるのがBATです。

詳しくはこちらをご覧ください。

Q. BATの将来性について教えてください。

A. BATの将来性は、以下の2つのポイントに影響を受けると考えられています。

  • Braveの利用動向として、利用者数や機能展開がどう推移するか
  • 広告主・クリエイター側の広がりと、BATの用途がどう増えるか

各内容の詳細につきましては、こちらをご覧ください。

まとめ

仮想通貨BAT

本記事では、以下の内容を紹介しました。

  • BATの特徴と仕組み(Brave Rewardsとの関わり)
  • BATが注目される背景(広告モデルとプライバシー)
  • Braveの特徴と、利用時に押さえたいポイント
  • 将来性を考えるときの見方(判断材料の整理)

BATは、Webブラウザ『Brave』上で利用できる独自トークンのことです。ユーザーは『Brave Rewards』で広告(Brave Ads)を受け取ることで、報酬としてBATを受け取れます。

BATと『Brave』は、既存のインターネット広告モデルの問題を一気に解決するとして、注目されています。そのため、BATはまだ知名度は低いですが、今後の伸び代が期待できる仮想通貨とも言えます。

BATの将来性については、『Brave』のユーザーが増えることで需要が増え、価格変動につながる可能性があります。そのため、『Brave』がどれだけChromeやFirefoxからシェアを奪えるかにかかっているとも言えるでしょう。

本記事がBATの将来性を判断する際の参考情報として役立てば幸いです。