2011年にビットコイン(BTC)から派生して誕生した「ライトコイン(LTC)」の将来性や特徴、今後を左右する可能性のある最新ニュースなどについて解説していきます。
この記事を読むことで、ライトコインの
について知ることができます。ライトコインの購入を検討されている方は、ぜひご覧ください。ライトコインの現在の価格は以下のチャートより確認することができます。目次
ライトコイン(LTC)とは?
ライトコイン(LTC)は、*2011年10月にビットコイン(BTC)から派生して誕生した暗号資産(仮想通貨)
*です。ビットコインのソースコードを基に、元GoogleエンジニアのCharlie Lee氏によって発案されました。
ライトコインは、ビットコインが抱えるトランザクション(取引)処理速度の問題などを解決する目的で開発されました。
ビットコインよりも身近で使いやすい暗号資産を目指し、送金スピードをビットコインの4倍に改善したことが最大の特徴です。
また、ライトコインの通貨単位はLTCで、発行上限はビットコインの4倍の 8,400万枚で設定されています。
ライトコイン(LTC)の特徴
ライトコインの主な特徴について、一覧表にまとめてみました。
通貨名 | ライトコイン |
通貨単位 | LTC |
誕生 | 2011年 |
価格(2022年3月2日時点) | 約13,000円 |
時価総額(2022年3月2日時点) | 約9,000億円(21位) |
発行上限 | 約8,400万枚 |
コンセンサスアルゴリズム | PoW(Proof of Work) |
ホワイトペーパー | Litecoin Whitepaper |
公式サイト | litecoin.org |
以下で、より詳しくライトコインの特徴を説明します。
発行上限が約8,400万枚
ビットコインの発行上限2,100万枚に対して、ライトコインの発行上限はその4倍の8,400万枚です。
この枚数の設定は、ビットコインと異なり、日常的な少額かつ高速決済に使われることを前提に設計されているためです。
ライトコイン(LTC)を管理する団体や組織は存在しない
ライトコインは、ビットコインと同じようにマイニングによって採掘され、多くの採掘者によってブロックチェーンのネットワークの安全性が保たれています。
そのため、政府や銀行などの中央管理体の意向に左右されない、非中央集権的な暗号資産であると言われています。
しかし、暗号資産の業界内には、ライトコインの開発や啓蒙活動を主に行っている「ライトコイン財団」が、実質的な実権を握っているとの声もあるようです。
また、創始者のCharlie Lee氏は同財団の代表を務めていることでも有名です。
ブロック生成速度がビットコイン(BTC)より早い
ライトコインのブロック生成速度は、ビットコインと比較して4倍ほど速くなっています。
ビットコインは1ブロックあたり約10分掛かりますが、ライトコインの場合は約2.5分という早さで済みます。
ライトコインは「Segwit」という技術をビットコインに先駆けて実装し、ブロックサイズの圧縮を実現しています。
「Segwit」を利用することでライトコインはスケーラビリティ問題を改善しました。
スケーラビリティ問題とは、ブロックサイズの制約やトランザクション(取引)容量などが原因で、データの処理すなわち送金が遅れてしまう問題です。
ライトニングネットワークの導入
また、「Segwit」を用いることで、ライトニングネットワークの導入が容易となりました。
ライトニングネットワークは、スケーラビリティ問題の大幅な改善が期待される技術として、現在も開発が進められています。この技術では、当事者間の取引をブロックチェーン外で行います。
最初と最後の取引だけがブロックチェーン上に記録され、毎回の取引をブロックチェーンで記録する必要がないため、少額かつ複数決済であったとしても手数料がほとんど発生しません。
また、ライトニングネットワークを利用することで、高速に処理を行うことができると言われています。本格的にライトニングネットワークが導入されれば、今まで以上にライトコインが利用しやすくなるかもしれません。
ライトコイン(LTC)の今後の将来性は?
今後のライトコインの将来性は、ライトコインを決済手段として採用する企業が増えると、ライトコインの価値はより高まることになるでしょう。
なぜなら、ビットコインよりも使いやすく実用性に優れているためです。
ビットコインが金であれば、ライトコインは銀であるとよく言われます。
例えば、アクセサリーでも、金やプラチナは非常に高価で簡単に購入することはできませんが、金より価値の低い銀(シルバー)は最も多くのアクセサリーで使われ、もう少し安価に購入することもできる身近な存在です。
実際にライトコインは、決済サービスへの実用化に力を入れています。速く安く安全に決済できる暗号資産として、企業や決済サービスとの連携も進んでいます。
より日常的に使われることを目的として作られた暗号資産がライトコインのため、暗号資産が決済ソリューションとして普及することになれば、ビットコインよりもライトコインのほうが、一般に浸透する可能性もあります。
ライトコイン(LTC)の今後を左右する最新ニュース
続いて、リスクの今後を左右する可能性のある最新ニュースについてご紹介します。
【2021/1/8】リップル社出資のFlare Networks「ライトコインの統合」を発表
2021年1月8日、暗号資産XRPにスマートコントラクト機能を導入することを目的とするプロジェクト「Flare Networks」は、第2四半期に予定されているメインネットのローンチに先立って、ライトコイン(LTC)を統合することを発表しました。
引用:Flare
今回の統合についてFlareは、「Flare Network上でイーサリアムのスマートコントラクトを利用することで、第三者を必要とせずにLTCを使用できるようになり、LTCの相互作用性と構成可能性が広がる」と説明。
また、新規発行されるSparkトークン(FLR)のうち、50億FLRをLTC参加者に配布する予定であることも明らかにしました。
【2020/9/2】世界最大のポルノサイト「Pornhub」、決済手段にライトコインを採用
世界最大級のポルトサイト「Pornhub」が、プレミアム会員(有料配信サービス)の決済手段としてビットコイン(BTC)とライトコイン(LTC)を採用したことが明らかになりました。
Pornhubの副社長であるCorey Price氏は、今回の決定についてプレスリリースで以下のように述べています。
「1日の視聴者数が1億3,000万人を超えるアダルトコンテンツのリーダーとして、世界中で利用されている2つのデジタル通貨を決済手段としてユーザーに提供できることを嬉しく思います」
Pornhubは以前から4種類暗号資産決済を受け入れていましたが、今回の導入により計6銘柄での決済が可能になりました。
ライトコイン(LTC)の半減期について
ライトコインは、2019年8月に2度目の半減期を迎えました。
半減期とは、マイナーへ支払われる報酬が半減するタイミングのことです。ライトコインの場合、マイニングという採掘作業でのみ、新しいライトコインが発行されます。
ライトコイン(LTC)はあらかじめコインの発行枚数が決まっており、マイニングできる量も決まっています。インフレを防ぐため、その採掘者へ支払われる報酬が減るようになっています。
なお、2019年8月に迎えた2度目の半減期により、マイニング報酬により新規発行されるライトコインの量は25LTCから12.5LTCへと半減しました。
一般的に、半減期を迎える通貨はその前後に価格が上昇しやすいといわれています。そしてその説を実証するかのように、ライトコインの価格は2015年8月に迎えた1回目のときも、2019年の2回目のときも、半減期の1〜2ヶ月ほど前に急上昇しました。
ライトコインの半減期は4年に1度の周期で訪れるため、3度目となる次回は2023年の8月になるといわれています。そして、次の半減期の際も過去2回のときと同様の値動きになるのではないかと予測されています。
ライトコイン(LTC)を購入できる取引所は?
ライトコインを購入することができる暗号資産の取引所として、初心者にも利用しやすい暗号資産の取引所Coincheckをご紹介します。
1. Coincheck(コインチェック)の概要
Coincheckを運営するコインチェック株式会社は、2012年8月に設立され、2018年4月にマネックスグループにグループ入りした会社です。
マネックスグループは、東証プライム市場にも上場しており、証券会社で実績のある大企業です。
2. Coincheckの特徴
Coincheckの主な特徴には、下記の点が挙げられます。
- 取扱い通貨の数が15種類以上とたくさんある
- 取引画面が見やすく操作がしやすい
- 初心者でも簡単に取引ができる
- 最大年率5%の貸暗号資産サービスがある
Coincheckは、国内取引所の中では、かなり多くの銘柄を取り扱っています。また、投資の初心者でも使いやすいサービスとなっています。
3. Coincheckの口座開設の方法
Coincheckの口座開設方法はとても簡単です。以下の3つのSTEPでアカウントを作成することができます。
- アカウント登録
- SMS認証
- 本人確認書類の画像の提出
本人確認書類を提出後、登録した住所に届いたハガキを受け取れば、Coincheckでのすべてのサービスが利用可能となります。
セキュリティの観点から、登録後は「2段階認証」を必ず設定しておきましょう。
※Coincheckでライトコインを購入する方法については、以下の記事をご参照ください。
ライトコイン(LTC)についてのまとめ
ライトコイン(LTC)について簡単にまとめます。
- 1.ライトコインはビットコインから派生した暗号資産
- 2.ブロックサイズや発行上限を変更し、ビットコインの抱える問題の解決を図った暗号資産
- 3.ライトコインは決済サービスとしても力を入れている
- 4.半減期を迎える前には価格が動く可能性がある
ライトコインはCoincheckで500円から購入することができます。本記事を読んで気になった方は、まずは少額から投資を始めてみてはいかがでしょうか。