ライトコイン(LTC)の価格予想や値動きについてチェックしていると、「半減期が来るとチャートが上昇する」「半減期になると価格が変動する」といった情報を目にすることがあるかもしれません。
この「半減期」とは、どのようなものなのでしょうか。ここでは、暗号資産(仮想通貨)の半減期とライトコイン(LTC)の半減期について、わかりやすくまとめています。
半減期の時期や、半減期を迎えた後のライトコイン(LTC)の動向予測、価格への影響などについても解説していきます。
目次
ライトコイン(Litecoin/LTC)とは?
まずは、ライトコイン(LTC)の概要について、簡単にご紹介しましょう。
2019年2月末時点で時価総額上位のコイン
ライトコイン(LTC)とは、2011年に誕生した暗号資産で、通貨単位はLTCです。
2019年2月末時点では、時価総額5位に位置するコインでもあります。ライトコイン(LTC)は、時価総額上位の暗号資産の中でも、ビットコイン(BTC)に次いで長い歴史を持っています。
開発もビットコイン(BTC)をベースにしており、ビットコイン(BTC)が持つウィークポイントである「スケーラビリティ」を解消する目的で発行されたコインです。
スケーラビリティとは、ビットコイン(BTC)が持つブロックチェーンの容量に制限があり、送金記録や承認などの手続きが遅くなる問題のことです。
セグウィット(SegWit)を導入
ライトコイン(LTC)は、取引データを縮小して認証にかかる時間を短縮する「セグウィット(SegWit)」を導入したことが、大きな特徴の1つとなっています。
暗号資産の半減期とは?
ライトコイン(LTC)とビットコイン(BTC)には、どちらにも「半減期」と呼ばれる調整期が設定されています。この「半減期」とは、主に暗号資産をマイニングしている「マイナー」と呼ばれる人が影響を受けるものです。
ビットコイン(BTC)やライトコイン(LTC)は、マイニング(採掘)という作業によって、ブロックチェーンに送金の取引データが記録されます。この認証にかかる作業の報酬として、マイナーには暗号資産が付与されます。
採掘報酬が半減する
ビットコイン(BTC)もライトコイン(LTC)も、発行枚数には上限があります。上限に近づくにつれ、付与される枚数が少なくなっていくように、一定の期間ごとに付与されるコインが半減する期間をもうけたのが「半減期」です。
半減期をもうけている暗号資産は、ほかにビットコインキャッシュ(BCH)などがあります。半減期は基本的に4年に1度ですが、3年に1度のものもあります。
また、コインが発行された時期によっても、半減期がくる年度は変わってくるのです。
半減期が起こるとどうなる?
半減期によって実質的な影響を受けるのはマイナーですが、暗号資産を保有している人にとっても、値動きに変動が起こることで、間接的な影響があります。半減期が起これば、そのコインが流通する枚数が少なくなるため、希少価値が高まるからです。
多くの場合、半減期による値動きは上昇傾向となりますが、下落に転じる可能性もあります。半減期が近づくと、チャート予想や価格の話題が多くなるのはこのためです。
それでは、ライトコイン(LTC)の半減期はどのようになっているのでしょうか。
ライトコイン(Litecoin/LTC)の半減期とは?
次に、ライトコイン(LTC)の半減期についてくわしく見てみましょう。
2019年は2度目の半減期を迎える
ライトコイン(LTC)の半減期は、ビットコイン(BTC)と同様、4年に1度の周期となっています。
ライトコイン(LTC)は2011年に発行されたため、2015年に最初の半減期を迎えました。それから4年後の2019年は、2度目の半減期が起こる時期となります。
具体的な時期と影響について
ライトコイン(LTC)が1回目の半減期を迎えたのは、2015年の7月でした。2度目の半減期が起こる時期は、2019年8月ごろと発表されています。
1度目の半減期の際、ライトコイン(LTC)は一時価格が3倍ほどに高騰したこともあり、2度目の半減期でも同様の値動きが期待されています。
半減期の影響で価格が上昇した後は、下落や上昇を繰り返しつつ、半減前よりも高値で安定するのではないかと予想されています。
ただし、他の暗号資産や販売所などで大きな事件があったり、ニュースで取り上げられたりすると、半減期以上に価格へ影響をおよぼすケースもあります。特にビットコイン(BTC)の価格は、他の暗号資産へも大きな影響をおよぼします。
半減期は、ライトコイン(LTC)保有者にとって、チャートを判断する良い材料の1つです。しかし、半減期以外の影響も大きいことを覚えておいたほうが良いでしょう。
半減期を迎えた後のライトコイン(Litecoin/LTC)の今後は?
半減期を迎えた後のライトコイン(LTC)の今後や、動向の予想についても見てみましょう。
技術面での発展に期待が寄せられている
ライトコイン(LTC)は、ビットコイン(BTC)に次ぐ長い歴史を持ちながらも、比較的地味な印象のコインかもしれません。リップル(XRP)やイーサリアム(ETH)、ビットコインキャッシュ(BCH)に比べると、日本国内での知名度もそれほど高くはありません。
国内ではあまり取り沙汰されないライトコイン(LTC)ですが、アメリカなど海外での知名度は高く、息の長い人気を誇っています。大手企業との提携も活発で、さまざまなプロジェクトが進行中であることも、人気の理由といえるでしょう。
2度の半減期を迎えた後も、プロジェクトの状況次第で、今後更に人気のコインとなる可能性は充分にあります。コツコツと実績を積み重ねているコインなので、あまりニュースになっていない時期から保有して、成長を見守ってみるのも良いかもしれません。
新しいニュースも値動きに影響する
2019年に半減期となるライトコイン(LTC)は、値動きに大きな変動が起こると予想されます。ビットコインキャッシュ(BCH)やイーサリアム(ETH)もハードフォークを行い、暗号資産は今後も新たな変化が多様な影響をおよぼすでしょう。
その中で、ライトコイン(LTC)がどのような発表をしていくのか、半減期以外の新規プロジェクトなど、良いニュースは高騰の材料にもなります。ライトコイン(LTC)以外の暗号資産の状況も、高騰をはかるうえでの良い判断材料です。特にビットコイン(BTC)の動向は、すべての暗号資産に影響力を持っています。
値動きに一喜一憂せず、チャートの動きをある程度予想するためには、何が起ころうとしているのかを正しく理解する必要があります。そのためには、保有しているコインだけでなく、ビットコイン(BTC)や他の暗号資産に加え、暗号資産の取引所や金融庁の発表、世界情勢など、常に最新の情報をチェックすることが大切となります。
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ライトコイン(Litecoin/LTC)の半減期についてのまとめ
ライトコイン(LTC)には半減期があり、4年に1度の周期でマイニング報酬が半減していきます。
半減期がある理由としては、コインの発行枚数に上限があり、需要と供給のバランスを取るという目的によるものです。半減期を迎えるとコインの価値が上がり、1枚あたりの価格も上昇すると予想されています。
ライトコイン(LTC)は、2019年8月ごろに2度目の半減期を迎えます。知名度はそれほど高くないものの、大手企業との提携など活動は活発で、時価総額も2019年2月末時点で5位に位置しています。
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