暗号資産(仮想通貨)MASKとは?SNSを匿名化するプロジェクトの将来性を解説

世界中の人々がX(旧Twitter)やInstagramのようなWEB2技術で情報を発信できるようになりました。最近では、次世代のインターネットであるWEB3とSNSを繋ぐプロジェクト「Mask Network(マスクネットワーク)」が注目されています。そこで、本記事ではMask Networkと暗号資産MASKについて解説していきます。

世界中の人々がX(旧Twitter)やInstagramのようなWEB2技術で情報を発信できるようになりました。最近では、次世代のインターネットであるWEB3とSNSを繋ぐプロジェクト「Mask Network(マスクネットワーク)」が注目されています。そこで、本記事ではMask Networkと暗号資産MASKについて解説していきます。

この記事でわかること


暗号資産(仮想通貨)MASKとは

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暗号資産MASKは、Mask Network(マスクネットワーク)上で取り扱われる暗号資産です。暗号資産MASKが海外取引所で上場したのは2021年2月で、国内取引所では2023年11月に上場しました。

暗号資産MASKはマスクネットワークというWEB3ツールを利用することや、そのガバナンストークンとして利用することができます。また、MASKをステーキングすることで報酬を得ることもできます。詳しく見ていきましょう。

※なお、当社にMASKを入金・送金される場合は、Ethereumネットワーク上のERC20をご利用ください。異なるネットワークから送られた場合は通貨が失われる可能性がありますのでご注意ください。

通貨名 マスクネットワーク
通貨単位 MASK
誕生 2021年
価格(2025年4月22日時点) 146.48円
時価総額(2025年4月22日時点) 約147億円(316位)
発行上限 1億MASK
コンセンサスアルゴリズム Proof of Stake(Ethereum)
ホワイトペーパー https://masknetwork.medium.com/introducing-mask-network-maskbook-the-future-of-the-internet-5a973d874edd

MASKはガバナンストークンとして利用できる

暗号資産MASKは、プロジェクトのガバナンストークンとしての価値を持っています。ガバナンストークンとはDAO(分散型自律組織)やDApps(分散型アプリケーション)の運営や、組織の意思決定に参加する権利が保有できるトークンです。

MASK保有者は、MaskDAOに提出された提案に対し、自身のMASKをステーキングすることで投票権を得られます。この投票権を行使することで、MaskDAOにおける意思決定に参加できます。

詳しくはMask DAOのフォーラムをご覧ください。

ステーキングを行うことで報酬がもらえる

ステーキングとは、Proof of Stakeを採用している暗号資産について一定の行為を行い、ブロックチェーンの安定稼働へ貢献することにより、報酬を獲得することを意味します。
暗号資産をブロックチェーンネットワークに預け入れると、その暗号資産は一定期間ロックされ、送金や売買ができなくなります。ロックされた暗号資産は、ブロックチェーンの維持や取引の承認に使用され、預け入れた暗号資産の銘柄や数量、期間に応じて報酬が付与されます。
MASKはコンセンサスアルゴリズムにProof of Stakeを採用しており、ステーキングを行うことで報酬が得られます。MASKステーキングの具体的な手順については「Stake $MASK for Rewards」をご覧ください。

マスクネットワークが対応しているプラットフォーム

マスクネットワークは、既存のSNS上でブラウザ拡張機能を提供するサービスです。普段使用しているSNSを利用しながら、WEB3の機能を活用できる特徴があります。2025年4月現在で、マスクネットワークがサポートするSNSは「X(旧Twitter)」「Facebook」「Instagram」「Minds」「Mirror」の5つです。

マスクネットワークは、アプリをダウンロードすることで利用できます。パソコンではChromeやFirefoxブラウザで拡張機能を設定し、スマートフォンではアプリをダウンロードするだけです。SNS上でマスクネットワークのダッシュボードを開けば、SNSプラットフォームでブロックチェーン機能にアクセスできます。

マスクネットワークの特徴

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マスクネットワークはWEB2技術であるSNSと、WEB3技術を掛け合わせた新しいサービスです。X(旧Twitter)やFacebookなどのWEB2技術を楽しみながら、より自由なWEB3環境を利用できます。

既存のSNS上でWEB3サービスを利用可能

SNS上でマスクネットワークの拡張機能を利用すれば、WEB3機能の使用が可能です。具体的には、暗号化したメッセージの送受信・暗号資産の送受金・非代替トークン(NFT)の取引・DeFi(分散型金融)へのアクセス・DApps(分散型アプリケーション)へのアクセスなどが挙げられます。

SNS上でのメッセージを暗号化可能

マスクネットワークを利用すれば、メッセージを暗号化して送信できます。暗号化されたメッセージは、マスクネットワークを利用しているユーザーしか見られなくなります。たとえ、SNSの運営会社であったとしても内容を閲覧できません。

分散型ファイルストレージを利用可能

暗号化されたファイルを共有できる「分散型ストレージ」が利用できるのも、マスクネットワークの魅力でしょう。分散型ストレージに画像や動画をアップロードすればユーザーと共有できるだけではなく、閲覧する人も制限できます。また、SNS上で共有が困難とされていたPDFなどのファイルにも対応しています。

マスクネットワークは、ブロックチェーン技術によりデータの安全性とプライバシー保護を複数のノードに分散させています。ファイルの改ざんや捏造が非常に困難で、安心して利用できるといえるでしょう。

ITOというTwitter上で資金調達可能な機能がある

マスクネットワークには「ITO(Initial Twitter Offering)」と呼ばれるサービスがあります。ITOとは、X(旧Twitter)上で暗号資産の資金調達をおこなえる機能です。

X(旧Twitter)は世界中の人々が利用しているため、多くの人に資金調達を呼びかけることができるでしょう。事業やプロジェクトの資金調達もしやすくなるかもしれません。

暗号資産MASKの価格動向

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引用:CoinMarketCap

ローンチ当初(2021年2月)の暗号資産MASKの価格は、1,000円代後半~2,000円代を上下しながら推移していました。しかし、半年後の7月には価格を大きく下げ、一時は300円代にまで下落します。2021年後半には徐々に価格が上昇し、発行当初の2,000円代にまで回復する場面がありました。

ところが、2022年に入ると暗号資産市場全体の冷え込みにより急激に値を下げ、10月には150円代まで大きく価格を落としています。2024年に入るとビットコインの現物ETFが米国で承認された影響を受けて、暗号資産市場全体が大きな盛り上がりをみせました。暗号資産MASKも一時的に上昇しましたが、2025年には再び値を下げ、4月7日時点で178円台を推移しています。

CoincheckでMASKを購入する方法

Coincheck

Coincheckでは、2025年5月13日よりMASKの取り扱いを開始しました。

CoincheckでMASKを購入する方法には、以下の2種類があります。

  • スマホアプリで購入する
  • パソコンで購入する

以下で、それぞれの購入方法をご紹介します。

スマホアプリでMASKを購入する方法

MASK

最初に、Coincheckのスマホアプリを使ってMASKを購入する方法を紹介します。具体的な手順は以下の通りです。

  • 1.画面下メニューの「販売所」をタップする
  • 2.表示されたコインの中から「MASK」をタップする
  • 3.「購入」をタップする
  • 4.購入金額を入力し、「日本円でMASKを購入」→「購入」をタップする

スマホアプリを使えば、時間や場所を問わずわずかこれだけの操作で取引ができます。

※Coincheckアプリのダウンロードはこちらから。

パソコンでMASKを購入する方法

Coincheck

パソコンでMASKを購入する際の手順は、以下の通りです。

  • 1.Coincheckにログインし、販売所(購入)ページに移動する
  • 2.画面に表示されている銘柄の中から「MASK」を選択する
  • 3.購入する数量を入力し、交換する通貨を選択する
  • 4.購入金額を確認し、「購入する」をクリックする

パソコンを使う場合でも、スマホアプリと同じく簡単な操作で取引をすることができます。パソコンはスマホよりも画面が大きく、見やすいのが魅力です。

※なお、当社にMASKを入金・送金される場合は、Ethereumネットワーク上のERC20をご利用ください。異なるネットワークから送られた場合は通貨が失われる可能性がありますのでご注意ください。

詳しくはこちらをご参照ください。

暗号資産MASKの特徴・将来性

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マスクネットワークは、WEB2技術とWEB3技術の架け橋となるプロジェクトです。今後、SNSの状況によって、マスクは大きく成長することが期待されます。しかし、マスクの価値が大きく下がってしまう懸念材料もあるのが現実です。ここでは、マスクの将来性について触れていきます。

プライバシー意識の向上で需要が増える可能性がある

プライバシー保護の観点から、マスクネットワークの需要が増える可能性があります。誰でも手軽に楽しめるがゆえに、個人情報が漏えいしてしまうトラブルも発生しているためです。SNSは、個人情報を保護する意識が低いと考える人も少なからずいます。

しかし、WEB3技術であるブロックチェーン技術を用いれば、管理者不在で個人情報などのデータを安全に記録・共有できます。また、高いセキュリティで、データの保護と情報漏えい防止が可能です。SNS上で情報の管理意識が高まれば、安全性が高いマスクネットワークが注目されるでしょう。

分散型SNSの隆盛が悪影響となる可能性がある

既存のSNSの代替ツールとして話題になっている分散型SNSは、マスクネットワークの脅威になる可能性があります。「分散型SNS」とは特定の管理者が不在で、ユーザー自身がデータの管理をおこなうSNSです。代表的な分散型SNSは「Bluesky(ブルースカイ)」「Misskey(ミスキー)」「Mastodon(マストドン)」などが挙げられます。

最近では、既存のSNSに対して不満を抱えている人も少なくありません。分散型SNSが普及すれば、X(旧Twitter)やInstagramなどのSNSからユーザーが離れてしまうかもしれません。既存SNSの拡張機能であるマスクネットワークにとって好ましい状況とはいえないでしょう。

しかしながら、使い慣れた既存のSNSにとどまるユーザーも一定数はいると考えられています。マスクネットワークがどのような局面を迎えるか注目されます。

まとめ

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マスクネットワークは既存のSNSを利用しながらも、WEB3の機能を活用できるプロジェクトです。暗号化したメッセージの送受信ができるだけではなく、暗号資産の送受金や非代替トークン(NFT)の取引などもできます。特定の管理者に影響を受けないため、自由なインターネットの利用が可能になるでしょう。

また、WEB3の高いセキュリティも魅力です。データの改ざん防止や捏造(ねつぞう)はほぼ不可能で、データやプライバシー保護の観点からも安心して利用できます。既存のSNSは世界中の人々が利用しているプラットフォームです。WEB3の需要が高まれば、マスクの価値も高まっていくかもしれません。