ネム(NEM/XEM)の取引や購入にかかる手数料の種類とは?

ネム(XEM)を購入する場合、一般的には購入時の価格に数量を掛けた対価だけでなく、手数料がかかります。

購入する場合は、できるだけ手数料を抑えて手に入れることがポイントです。安く手に入れることができれば、利益を出しやすくなるからです。

ネム(XEM)の取引を行う人は、手数料を安く抑えたいと考えるでしょう。手数料を抑えるためには、購入時などにかかる手数料の種類を理解しておくことが必要です。

そこで、ネム(XEM)を購入する方法や購入以外の取引手数料などについて解説します。

※手数料は、2023年6月1日時点の金額です。

暗号資産ネム(NEM/XEM)の取引の手数料の種類

ネム(XEM)

ネム(XEM)の取引には、売買や送金などさまざまな種類があります。代表的な取引は売買取引です。

1. 売買手数料

一般的には、ネム(XEM)を売買するときに手数料がかかります。

購入や売却を行う場合は、どの程度の手数料がかかるのかを理解しておくことが重要です。手数料は、暗号資産交換業者ごとに異なるため、自分が口座を開設している業者が提示している手数料をあらかじめ確認しておくと良いでしょう。

日本の金融庁登録済の暗号資産交換業者の1つであるCoincheckでネム(XEM)を売買する場合は、販売所を利用します。販売所とは、暗号資産交換業者を相手に売買を行う場所のことで、売買価格はCoincheckによって提示されます。

2. 日本円の入金手数料

ネム(XEM)の購入を行うためには、まず、暗号資産の取引所で開設した口座に日本円を入金する必要があります。ネム(XEM)の購入対価は、基本的には日本円で支払うことになるためです。

Coincheckで銀行振込による入金を行う場合、入金手数料は無料となっています。ただし、銀行に支払う振込手数料は入金する人の負担です。

振込を行ったタイミングによっては、銀行振込を行ってからCoincheckの口座に残高が反映されるまでにタイムラグが発生します。購入する場合は、早めに振込処理をしておくことがポイントです。

また、コンビニ入金やクイック入金という入金方法もあります。これらの方法で入金を行う場合は、入金金額によって手数料が異なります。

3万円未満の場合は770円、3万円以上30万円以下の場合は1018円となっています。さらに、クイック入金については、50万円以上の場合、「入金額×0.11%+495円」の手数料負担が必要です。

詳しくはこちら:ネム(XEM)取引の口座開設から購入方法について

3. スワップ手数料

スワップ手数料
ネム(XEM)のレバレッジ取引を行う場合は、スワップ手数料がかかります。

レバレッジ取引とは、自己資金を担保として暗号資産の取引所に預け、その何倍もの金額の取引ができる売買手法です。小さな力で大きなものを動かせる「てこの原理」のことを、レバレッジといいます。

少額の資金で大きな金額の取引ができるため、このタイプの取引手法はレバレッジ取引と呼ばれているのです。レバレッジ取引を行う場合、取引に使用する金額は暗号資産の取引所から借りることになります。

スワップ手数料とは、借入金利に相当する手数料のことです。一般的には、取引金額に応じて毎日手数料負担が発生します。

レバレッジ取引のスワップ手数料は、暗号資産の取引所ごとに異なるため、自分が取引している取引所のスワップ手数料がいくらなのかは、取引を始める前に確認しておく必要があるでしょう。

※現在、Coincheckではレバレッジ取引は一時停止中です。

4. 日本円の出金手数料

ネム(XEM)の取引を行った結果、日本円を口座から出金することもあります。

ネム(XEM)を売却して日本円に換金したあとで投資資金を回収する場合は、出金処理が必要です。出金処理を行うことで、取引所の口座から自分の銀行口座に日本円を移動できます。

出金することによって、売却によって得た利益を確定することが可能です。この場合も、手数料負担が必要になります。

Coincheckの口座から出金する場合の手数料は、金額に関わらず一律407円です。少額の出金を何度も行っていると、手数料負担がかさんでしまいます。

そのため、出金を行う場合は、ある程度まとまった金額で行うことが、手数料を抑えるコツです。また、売却益によって増えた日本円を、自分の銀行口座に出金することが最善の方法かどうかの判断も大切になります。

増加した資金で再度ネム(XEM)を購入する予定がある場合は、出金せずに取引所に置いておくことも選択肢の1つです。

5. 暗号資産の送金手数料

ネム(XEM)
ネム(XEM)を購入したら、送金することも可能です。

例えば、暗号資産の取引所の口座から、自分のウォレットに送金することで、資産を分散管理することができます。ウォレットとは、暗号資産用の電子財布のことです。

パソコンに保管するデスクトップウォレットや、USB状のデバイスに保管するハードウェアウォレットなど、ウォレットには複数のタイプがあります。また、別の人にネム(XEM)を送りたい場合も、送金処理を行うことになります。

送金を行う場合も、手数料負担が生じることに注意が必要です。送金手数料も、取引所ごとに設定が異なります。

Coincheckでネム(XEM)を送金する場合、0.5XEM(ゼム)の手数料負担が必要です。XEMは、ネム(XEM)の通貨単位を表します。

日本円でいくらになるかを知りたい場合は、ネム(XEM)の価格を掛けることでわかります。ただし、Coincheckを利用している別のユーザーの口座宛てに送金を行う場合は、手数料は無料です。

ネム(NEM/XEM)のハーベストを行う場合の手数料

ハーベストの手数料
ネム(XEM)のハーベストを行う場合も、手数料がかかります。

ハーベストとは、ネム(XEM)の取引検証行為のことです。一定量のネム(XEM)を保有したうえで、一定以上の取引を行うことによって、ハーベストに参加する権利が得られます。

ハーベストを行うと、報酬としてネム(XEM)を受けとることが可能です。ネム(XEM)は、販売所などで購入するだけでなく、ハーベストでも取得できます。

ネム(XEM)のハーベストを行うことによってかかる手数料は、6XEMです。この手数料は、ハーベストに必要となるNanoWalletと呼ばれるウォレットを有効化するために必要になります。

ただし、ハーベストに参加するためには、手数料負担だけでなくネム(XEM)を1万XEM以上保有しているなどの条件を満たすことが必要です。ハーベストは、ネム(XEM)の保有量が増えてから検討しましょう。

詳しくはこちら:ネム(XEM)のハーベストとは?方法やマイニングとの違いを解説

ビットコイン(BTC)とは異なる性質を持つネム(NEM/XEM)の特徴

ネム(XEM)は、暗号資産の代表格であるビットコイン(BTC)とは異なる性質を持っている通貨です。

ネム(XEM)に興味がある人は、すぐに取引してみたいと考えるかもしれませんが、取引を始める前には、ネム(XEM)に関する基本的な知識を理解しておくことも大切です。

詳しくはこちら:暗号資産ネム(XEM)とは?特徴を初心者にもわかりやすく解説

また、ビットコイン(BTC)と比較して違いを理解することで、よりネム(XEM)について詳しく知ることもできるでしょう。

詳しくはこちら:ネム(XEM)とビットコイン(BTC)の違いや比較した時の特徴

手数料から見るネム(NEM/XEM)取引のポイント

ネム取引のポイント

ネム(XEM)の各取引には、それぞれ異なる体系の手数料がかかります。

1回の手数料は、日本円に換算すると数百円程度でとどまることが多いため、それほど負担には感じないでしょう。しかし、1回あたりで設定されている手数料がかかる取引の場合は、少額取引を何度も繰り返していると、手数料負担は重くなっていきます。

手数料の増加は、売買などで得た利益を減らしてしまう可能性があります。そのため日本円の入金や出金は、ある程度まとまった金額で行うことがポイントです。

また、計画的に取引を行うことも大切になります。手数料負担が重くなりすぎないように工夫して、ネム(XEM)の取引を継続していきましょう。