仮想通貨ネム(NEM/XEM)とは?特徴や今後の展望を初心者向けに解説!

ネム(NEM/XEM)の取引を始めたばかりの方や、これから取引を始めようと考えている方は、ネムがどんな特徴の仮想通貨(暗号資産)で、価格が今後どうなっていくのかといったことが気になるのではないでしょうか?

ネムは2015年に誕生した比較的新しい仮想通貨で、PoIやハーベスティングといった独自の仕組みを採用しています。

この記事ではネムの特徴や代表的な機能、今後の展望などについて初心者にもわかりやすく解説します。

2021年2月にローンチ予定のシンボルについての詳細が知りたい方は以下の記事をご覧ください。

執筆Coincheck Column編集部

Coincheck Column編集部は仮想通貨の取引経験者やブロックチェーンの知見に深いメンバーで構成されています。これから仮想通貨を始める方々に「仮想通貨について正しく理解していただき安心して取引できる」ことを目的に執筆しています。/ 運営元:コインチェック株式会社

2015年に誕生した仮想通貨ネム(NEM/XEM)



ネム(NEM)という名称は「New Economy Movement」の頭文字から取られています。

つまり、「国や政府、中央銀行といった既存の枠組みを離れた、新しい経済のしくみを目指す」ことを目標として生まれました。多くの仮想通貨も同じ理念のもとに作られてきましたが、それをあえて通貨の名称にするあたりに、開発グループの意思が感じられます。

なお、ネム(NEM)という名称はブロックチェーン技術を利用した決済・送金プラットフォームのことを指し、そこで使用される仮想通貨のことをゼム(XEM)といいます。

多くの人がネムのことを通貨名だと考えているようですが、厳密にはネムはプラットフォームの名称であり、トークン名はゼム(XEM)だということを覚えておきましょう。

ネム(NEM/XEM)の特徴について

仮想通貨ネム(XEM)の特徴

ネムの主な特徴について、一覧表にまとめてみました。

プラットフォーム名
ネム(NEM)
トークン名
ゼム(XEM)
時価総額(2020年12月18時点)
約2,550億円(17位)
承認方式
PoI
発行上限枚数
約90億枚
送金時間
約1分
主な用途
決済、送金、ビジネスなど
公式サイト
https://nem.io/platforms/
公式Twitter
https://twitter.com/nemofficial

ネムの仕様や機能には、ほかの仮想通貨には無い、独特なものがあります。そのなかでも代表的な仕様や機能についてご紹介します。

処理が速く、スピーディーな取引が可能

データの処理速度は、そのまま取引のスピードに直結します。処理速度は仮想通貨にとっては非常に大切なところで、スピードが遅くなればなるほど、通貨としてはマイナスに作用します。

その点、ネムは「処理の速さ」には定評があります。わかりやすいように、ビットコイン(BTC)との送金速度の違いを表で比較してみましょう。


ビットコイン(BTC)
ネム(XEM)
送金時間
10分〜40分程度
約1分
送金手数料
0.001BTC※(約2,000円)
0.5XEM※(約10円)

(※)2020年12月3日時点の「1BTC=約2,000,000円」「1XEM=約20円」で計算
(※)0.001BTC及び0.5XEMはCoincheckの仮想通貨/送金手数料

ブロック1つあたりの生成スピードがビットコインでは10分〜40分程度かかるところが、ネムはわずか1分程度です。さらに、ビットコインよりもはるかに安い手数料で送金できる点もメリットとして挙げることができます。

高額の送金では送金先に着金するまで非常に気にかかるところではありますので、このスピード感は大きな信頼につながります。

通貨の供給量が増えることがない

ネムは、公開当初に約90億XEMが配布され、それ以降は、新たなコインの発行をしていません。多くの仮想通貨はマイニングによって新規コインを発行していますので、市場に出回るコインの総量は年々増え続けています。

しかし、ネムの場合、今以上に供給量が増えることがないのです。これは、「市場に流通するコインが増えすぎて、インフレを起こす」不安を軽減させます。

承認方式に「PoI」を採用している

ビットコインなど多くの仮想通貨では、取引データを承認する作業を「マイニング」と呼び、マイニング作業に対して報酬が支払われます。

それらの仮想通貨は、Proof of Work(PoW)というコンセンサスアルゴリズム(承認方式)を採用し、「作業量に見合った報酬を支払う」仕組みになっています。

しかし、マイニングで多くの利益を得るためには、高価で大がかりな設備と大電力が必要になります。これでは、資金力を持つマイナーばかりが報酬を独占してしまうことになります。

そこで、ネム(XEM)ではProof of Importance(PoI)という独自のしくみを採用しました。

これは、ネム(XEM)専用のウォレット「Nano Wallet」にある、ネム(XEM)の「保有量」「保有期間」などから得られるスコアによって、ネットワーク運営にどれだけ貢献したかを評価するというものです。

Nano Walletにネム(XEM)を一定量以上保有しておくと、1日ごとにスコアが加算されていきます。この既得バランスと呼ばれるスコアが10,000XEM以上を超えた時点で、データの承認作業に参加することができる様になり報酬を得る資格を持つことができるのです。

なお、ネムでは上記のようにデータの承認作業に参加し、報酬を得ることを「ハーベスティング」と呼んでいます。

ネム(NEM/XEM)の今後の展望

仮想通貨ネム(XEM)の将来性

ネムの今後の展望として、こちらの項目では以下の2点について解説していきます。

  • シンボル(Symbol)について
  • ネムの最新ニュース

シンボル(Symbol)について

シンボル(Symbol)とは、ネムの大型アップデートで新しく誕生するプラットフォームの名前です。メインネットは2021年2月にローンチ予定。

ネムからシンボルに変わることによって、主に以下の点が向上すると推測されています。

  • セキュリティが強化される
  • 処理速度が速くなる
  • 実用性がアップする

現在ゼム(XEM)を持っている場合は、同じ数量のジム(XYM)を受け取ることが可能です。今のところ移行期間は立ち上げ後6年となっており、6年の間に請求されなかったジムはコミュニティ投票によって消滅してしまいます。

Coincheckのシンボル(Symbol)への対応方針について

ネムは2021年2月にアップデートを予定しており、新たに「シンボル(XYM)」が発生します。これに伴い、現在、ネム保有者がシンボルを受取る際に必要な「オプトイン」の受付が開始されておりますが、当社ではお客様からお預かりしている全てのネムにおいてオプトインを実施いたします。

本件においては、引き続きお客様の利益を最優先に考えた対応方針を検討しており、シンボルの配布及びその方法などの詳細については改めてお知らせいたします。

ネム(NEM/XEM)の今後を占う最新ニュース

ネムの今後を予測するためには、ネムに関するニュースをこまめにチェックする必要があります。
この項目では、ネムに関する最新情報をご紹介します。

なお、最新情報はネムの公式サイトTwitterからも確認することができます。

【2020/11/19】「シンボル」のローンチが2021年1月14日に決定

仮想通貨ネム(XEM)の特徴
出典:NEM Japan

2020年11月19日、NEMグループは新プラットフォーム「シンボル(Symbol)」のメインネット・ローンチに関する最新情報を発表しました。

同発表によると、シンボルのメインネットのローンチは、それまで予定されていた2020年12月17日から約4週間遅れとなる2021年1月14日に決定。また、シンボルで使用されるトークン「XYM(ジム)」のスナップショット(権利確定)も、同日に行われることが発表されました。

なお、延期となった理由についてNEMグループは、「コア・サーバー、テストネット・パッチ、ウォレット、ノード・モニタリングなどのバグ修正のため」と公式サイト上で説明しています。

※2021年現在、シンボルのメインネットローンチはストレステスト実施で発覚した新たな問題を原因に延期し、2月を予定しています。

参考:nem公式サイト
参考:スナップショット日が確定しました

【2020/9/15】「シンボル」のオプトイン開始

ネムが開発中の新ブロックチェーン「シンボル」で使用される暗号資産「ジム(XYM)」のオプトインが、2020年9月15日から開始されました。

オプトインとは、現在ネムで使用されている暗号資産ゼム(XEM)の所有者が、自ら意思表示をすることによって新通貨ジムを受け取る付与方式のこと。

オプトインに参加すると、12月上旬に予定されているスナップショット時に保有しているゼムの枚数によって、「1:1」の割合でジムを受け取ることができます。

【2020/2/5】シンボル、2022年W杯のホテル建設に採用

ネム財団は、2022年に中東カタールで開催されるFIFAワールドカップの建設プロジェクトに、ネムの新ブロックチェーン「シンボル」が利用される予定であることを発表しました。

これは、南米に拠点を置く多国籍企業「Bimtrazer」と、カタールの建設会社が覚書を締結することで実現しました。建設会社は、Bimtrazerが開発した管理ツール「BIM」をシンボルブロックチェーンと組み合わせることで、プロジェクトの進捗管理を行うとのこと。

このニュースを受けて、ネム(XEM)の価格は急騰し、一時1.5倍ほど値を上げました。

参考:Bimtrazer signs MOU in Qatar to support FIFA World Cup through Symbol blockchain

ネム(NEM/XEM)の3つの機能

ネム(XEM)

ネムには、他の仮想通貨にはない独自の機能がいくつかあります。この項目では、その中から以下の3点について解説していきます。

  1. ネームスペース、モザイク
  2. アポスティーユ(公証機能)
  3. EigenTrust++

それぞれどのような内容なのか、順番に見ていきましょう。

1.独自トークンを発行できる(ネームスペース、モザイク)

ネムには、ブロックチェーンを利用することで「モザイク」という独自のトークンを発行する機能があります。

ネムでモザイクを発行するには、まず「ネームスペース」をレンタルする必要があります。ネームスペースとは、ホームページのドメインのようなもので、モザイクはサイト内のコンテンツのように例えられることがあります。

モザイクは仮想通貨としてだけでなく、株式、投票、署名、デジタルゲームなど、さまざまな用途で利用することが可能です。

2.アポスティーユ(公証機能)

ネムには、「アポスティーユ」と呼ばれる公証発行機能もあります。公証とは不動産の登記や選挙人名簿への登録など、特定の事実の存在や法律行為の適法性などを公に証明することを意味します。

ネムでは、不動産の登記記録や契約書・遺言書などの公正証書を、ブロックチェーンを利用することで第三者を通さずに作成することができます。

3.EigenTrust++(アイゲントラスト)でセキュリティも万全

ネムは、EigenTrust++という特殊なアルゴリズムを採用している唯一の仮想通貨です。EigenTrust++とは、ネムのネットワークに参加しているノードの動作を監視することで、虚偽の情報を流したりする悪意あるノードを排除するための仕組みです。

EigenTrust++を採用することで、ネムはハッキングなどのリスクを防ぎながら高いセキュリティを確保しています。

ネム(NEM/XEM)に関するQ&A

ネム(XEM)

ネムに関するよくある疑問を、Q&A形式でご紹介します。

Q:ネム(NEM/XEM)はどのような目的で開発されたのですか?

「国や政府、中央銀行といった既存の枠組みを離れた、新しい経済のしくみを目指す」ことを目標として、2015年に発行されました。

Q:ネム(NEM/XEM)の送金にかかる時間は?

ネムは約1分で送金が完了します。

Q:ネム(NEM/XEM)の過去最高値はいくらですか?

ネムのこれまでの最高価格は、2018年1月に記録した「1XEM=約240円」です。

Q:ネム(NEM/XEM)の現在の価格は?

現在のネムの価格はリアルタイムチャートページから確認できます。

Q:ネム(NEM/XEM)の購入方法を教えてください。

ネムを購入するには、まず暗号資産取引所で口座開設を行い、日本円を入金する必要があります。金融機関から取引所の口座に振込が完了したら、実際にネムの購入手続きを行うことができます。

暗号資産の購入方法については、Coincheckの場合「アプリで購入する」方法と「WEB画面で購入する」方法の二通りがあります。具体的な購入方法については、こちらを確認ください。