2月16日、コインチェックでスナップショットの付与がされた暗号資産ジム(XYM)。シンボル(Symbol)ブロックチェーンで利用されるネイティブトークンとして、注目を集めています。
今回の記事では
について詳しく解説しています。
この記事がジムを知るための参考情報として役立てば幸いです。
※2月16日現在、Coincheckではジムは送金機能のみご利用いただけます。購入・売却・受取機能はご利用いただけません。詳しくはこちらをご確認ください。
暗号資産ジム(XYM)とは
ジム(XYM)は、シンボル(Symbol)ブロックチェーンで利用されるネイティブトークンです。
シンボルブロックチェーンとは、もともとネム(NEM)のブロックチェーンのアップデート案であるカタパルト(Catapault)として構想されていましたが、ユーザー投票によって「シンボル(Symbol)」へと改称されました。
通貨単位 | XYM(ジム) |
発行可能上限数 | 8,999,999,999 XYM |
コンセンサスアルゴリズム | Proof of Stake Plus(PoS+) |
時価総額ランキング(2022年1月時点) | 213位 |
ホワイトペーパーはこちら
ネム(NEM)ブロックチェーンとの関係
ジムは、2021年3月12日にネム(NEM)のスナップショットが実行されたことで話題になりました。
ネムブロックチェーンが個人や開発者向けのサービスであるのに対してシンボルブロックチェーンは企業や公的機関などエンタープライズ向けに開発されている*特徴があります。
シンボルへのアップデートが完了した後もネムの開発は続くと公表されているため、今後はネム・シンボルのそれぞれが目的に応じて使用されていくでしょう。
ジム(XYM)の特徴3選
XYMには、主に3つの優れた特徴があります。
- ①進化したコンセンサスアルゴリズム「PoS+」
- ②様々な用途に対応できる「ハイブリッドブロックチェーン」
- ③強固なセキュリティシステム「マルチレベルマルチシグ」
それぞれ詳しく見ていきましょう
特徴①進化したコンセンサスアルゴリズム「PoS+」
シンボルブロックチェーンでは、コンセンサスアルゴリズムにPoS(Proof-of-Stake)をアップデートしたProof of Stake Plus(以下PoS+)が採用されています。
PoSとは、発行済みの全コイン総量に対する保有コインの割合によって、発言力が変動するコンセンサスアルゴリズムです。世界時価総額ランキング2位のイーサリアムもPoSへの移行に向けて進んでいるなど、注目が集まっています。
ジムは、そのPoSをさらにアップデートしたPoS+を採用しています。
PoS+では、コインの保有量だけでなくエコシステムへの貢献度も重視されます。最新の活動状況や、他ユーザーからのハーベスティング委任量など、コイン保有量だけに頼らないシステム運用となっているのです。
PoS+を採用することで、ネムでは(※)約1分かかっていたブロック生成が、シンボルでは(※)約30秒で行われるなど、ネムより高い処理能力が可能となっています。
(※)いずれも、テスト環境下での数値
特徴②様々な用途に対応できる「ハイブリッドブロックチェーン」
シンボルでは、企業や公的機関の様々な用途に対応できる「ハイブリッドブロックチェーン」を採用しています。
「ハイブリッドブロックチェーン」とは、ビットコインに代表されるパブリックブロックチェーン(取引が全て公開されている)と管理者を設定するプライベートブロックチェーンのどちらにも対応できるブロックチェーンです。
今まで特別なシステムを設定する必要があったパブリックブロックチェーンとプライベートブロックチェーンの接続も、シンボル上では容易に可能です。また、この二つを組み合わせることで、高いセキュリティを保ちつつ、高速な通信が維持できます。
ハイブリッドブロックチェーンを採用することで、シンボルは企業や公的機関の様々な用途・ニーズに答えることができるのです。
特徴③強固なセキュリティシステム「マルチレベルマルチシグ」
「マルチシグ」とは、暗号資産の送付や取引を複数の秘密鍵で署名するという方法です。この仕組みはネムにも採用されており、高いセキュリティが実装されているといえます。
シンボルでは、その「マルチシグ」を複数のレイヤーに分けることで、さらに強固なセキュリティを設定することが可能となっています。
この「マルチレベルマルチシグ」によって、複雑な開発に対応が可能となり、様々な用途に利用することができます。企業や公的機関にとっても、高いセキュリティが可能な点は魅力と言えるでしょう。
出典:Symbol公式サイト
ジム(XYM)の今後・将来性に期待がもてる理由
ジムの今後・将来性に期待がもてる暗号資産です。その理由をそれぞれ詳しく見ていきましょう。
理由①企業・公的機関に導入されている
シンボルブロックチェーンは、企業・公的機関の様々なニーズに答えることができるため、すでに導入され始めています。
例えば、南米に拠点を置くグローバル企業Bimtrazer社では、シンボルブロックチェーンを利用することで、改ざん不能で常に効率化が図れる建設工程管理システムを実装しました。
出典:Symbol公式サイト
また、コロンビアでは、シンボルブロックチェーンを使用した実証実験スペースを開設しています。
ネム・シンボルの開発を行うPeersyst Technologyと情報技術通信省(TIC)が共同でプロジェクトを推進していくという方針です。
出典:Peersyst Technology(Twitter)
このようにシンボルは企業や公的機関に導入されるポテンシャルがあり、今後も導入が進んでいくことに期待が持てます。
理由②コミュニティが活発
シンボルは、コミュニティがとても活発なことで有名です。
技術普及(コミュニティ活動)中心の資金運用体制を再構築するためのハードフォーク「キプロス」が実装されるなど、常に活発な活動を繰り広げています。
シンボルブロックチェーン上の様々な開発だけでなく、決済手段としての普及に取り組んだりと、非常に高い熱量をもったコミュニティであることは、暗号資産にとって今後に期待が持てる点です。
暗号資産決済があまり普及していない日本国内でも、XYM決済を導入する店舗が現れています。今後のますますの普及にも期待がもてます。
理由③NFT・Defi領域に参入している
DeFi(Decentralized Finance)とは、ブロックチェーン上に構築される金融サービスやエコシステムの総称で、日本語では「分散型金融」といいます。
現在のDeFiのほとんどは、イーサリアムのスマートコントラクト上で構築されており、その弊害としてスケーラビリティ(拡張性)や流動性に課題があります。
相互運用性、使いやすさ、プライベートとパブリック両チェーンを兼ねそろえるハイブリッドチェーンなど、Symboブロックチェーンの特徴はその課題を克服し、ビジネスとブロックチェーンを結びつける可能性があるのです。シンボルブロックチェーンのDeFiでの使用にも、期待がもてます。
また、シンボルはNFTマーケットプレイスを手がけるなど、NFT領域にも積極的に参入しています。
このようにシンボルは、ユースケースの多様さから様々な領域に進出しています。今後も新たな領域への進出・普及に期待がもてます。
Coincheckでジム(XYM)を利用する方法
2月16日現在、Coincheckではジムを次のように利用することができます。
- ①シンボルの送金
- ②シンボルの貸付(Coincheck貸暗号資産サービス)
それぞれ詳しく見ていきましょう。
※当社からXYMを送金される場合は、Symbolネットワークをご利用ください。異なるネットワークから送られた場合は通貨が失われる可能性がありますのでご注意ください。
①ジムの送金
ジムの送金には、送金先の「入金用アドレス」が必要なのであらかじめ準備しておきます。
次にCoincheckの画面で「暗号資産の送金」を選択します。送金する暗号資産の種類を選択し、「宛先」「送金額」
を入力し「次へ」をタップしましょう。
申請内容をよく確認し、問題が無ければ二段階認証を入力し「申し込みを確定する」をタップすると完了です。
※アプリでの送金方法はこちらをご覧ください。
②ジム(XYM)の貸付
Coincheck貸暗号資産サービスでは以下の通りジムの貸付を募集します。
【募集貸付プラン】
14日間 | 年率1.0% |
30日間 | 年率2.0% |
90日間 | 年率3.0% |
Coincheck貸暗号資産サービスは、お客様の保有する暗号資産をコインチェックに貸付けるだけで契約期間満了後に貸付けた暗号資産と同量・同等の暗号資産と利用料を得られるサービスです。
対象通貨をお持ちのお客様は、この機会にぜひCoincheck貸暗号資産サービスのご利用をご検討ください!
公式サイト:https://coincheck.com/ja/lending