仮想通貨を始めるには?会社員が始める前に知っておきたい基礎知識

「投資」と聞くとどうしてもハードルが上がってしまい、なかなか手を出しにくいという人も多いかもしれません。
しかし、昨今では様々な投資商品が誕生し、少額から投資を行いやすくなっているのも事実です。今までの投資といえば、株式投資や投資信託などがメインとなっていましたが、最近では投資対象の種類も多くなっています。
仮想通貨も、そのような簡単に始められる投資対象の一つです。金融庁登録済の仮想通貨の取引所Coincheckでは、500円から仮想通貨を購入することができます。
また、スマートフォンやアプリからでも簡単に仮想通貨投資を行うことができます。そこでこの記事では、スマートフォンでも簡単に行える仮想通貨投資の始め方や、始める前に知っておきたい基礎知識などについてご紹介します。
投資が一般的になりつつある世の中
近年、投資の幅が広がったことで投資家の数は増えています。
テーマとしてメディアに取り上げられることも多く、一般に「投資」という言葉が馴染みあるものになりつつあります。そうしたこともあってか、投資を本業にする人はもちろんのこと、投資家以外のサラリーマンも副業として投資を行う人が増えてきています。
それだけ世間の投資への興味関心が高くなっているということもあり、多くの人が投資でちょっとした儲けを出したいと思っているのかもしれません。また、近年の金利低下も世間の投資を促す要因の一つとなっています。
銀行口座に自分のお金を預けるだけでは資産が増えない時代になりました。もしこの記事を読んでいる人で「投資」という概念が頭になかった人は、投資に関して一度勉強してみると考えが変わるかもしれません。
世間から注目が集まっている仮想通貨投資の始め方
投資を副業として始める人が増える中、その選択肢の一つとして仮想通貨投資にもまた注目が集まっています。
仮想通貨投資は、株式投資などと比べても比較的簡単に始めることができ、少額から始められるため、開始のハードルが低い投資となっています。そんな仮想通貨投資を始めるためには、まずはネット上の仮想通貨の取引所で、口座を開設しなければいけません。
仮想通貨の取引所は世界中に存在し、日本国内で開設されている取引所もあれば、海外の取引所もあります。ただし、海外の取引所はセキュリティ面に不安があったり、日本語での対応がなかったりしますので、利用時には注意が必要です。
そのため、基本的には金融庁に登録された仮想通貨交換業者が運営する、仮想通貨の取引所・販売所を利用されるのが良いでしょう。
仮想通貨の取引所Coincheckの口座開設の流れ
仮想通貨の取引所Coincheckで口座開設するのはとても簡単です。
公式サイトから新規にアカウントを登録して、個人情報を入力し、本人確認書類の画像やIDセルフィーの提出などを行い、後日自宅に届く郵便物を受け取ると、口座開設が完了します。
あとは日本円を仮想通貨の取引所Coincheckの自分の口座に入金すれば、その日本円を利用して仮想通貨を売買することができます。
しかし、実際に仮想通貨の取引を開始する前には、設定すべきことがあります。それは自分の口座のセキュリティに関する設定です。
本人確認を終えて口座開設が完了した際は、必ず「二段階認証」をすぐに設定するようにしましょう。これは仮想通貨取引を安全に行なっていく上で、非常に重要なことです。
こういった手続きをしっかりと行うことで、仮想通貨の盗難被害などのリスクを抑えることができます。
Coincheck登録方法から使い方までの初心者向けマニュアルはこちら
ウォレットを使って安全な仮想通貨の資産管理を
そのほかにも、仮想通貨の取引所の口座あるいは自分で管理するウォレットを複数所持しておくことも安全な資産管理につながります。
例えば、一箇所だけに資産を置いていると、万が一そこがハッキング被害に遭ってしまった際には、全ての仮想通貨資産が奪われてしまう可能性があります。そのような危険を避ける為にも、資産の分散管理を心掛けるようにしましょう。
ウォレットに関して言えば、ハードウェアウォレットと呼ばれる、セキュリティの高いウォレットを利用するのも良いでしょう。ハードウェアウォレットは、PCやスマホのウォレットとは異なり、インターネットから仮想通貨の秘密鍵を切り離して管理することができるウォレットとなっています。
ハードウェアウォレットの購入には一般的に1万円程度の費用がかかりますが、自分の仮想通貨をインターネット上の一つのウォレットのみで管理することは、リスクもその分高くなりますので注意が必要です。
詳しくはこちら:仮想通貨のウォレットとは?特徴や種類は?
本業で会社員をしつつ副業で仮想通貨投資を行う前に
本業でサラリーマンをやりながら、副業で仮想通貨投資を行なっている人は数多くいますが、副業について会社の規定を知らないと、就業違反となってしまう可能性があります。
副業の規定は会社によって変わってきますが、基本的に「全面禁止」「許可制」「自由」のいずれかに分かれます。仮想通貨投資を始める前には、自分の会社がどれに当たるのかをしっかりと理解しておくことが重要です。
全面的に禁止となっている企業では、副業をすることはできません。許可制となっている企業は社内で許可を得る必要が出てきます。
許可が得られれば副業解禁となりますし、許可が得られないのであれば副業はNGとなります。自由となっている人たちは副業をすぐに始めても問題ないと言えるでしょう。
とは言え、本業に支障が出ては本末転倒です。副業として仮想通貨投資を始める際には、本業とのバランスを考えるようにしましょう。
仮想通貨の税金制度も理解する
そのほかにも、仮想通貨を副業として始める場合は、副業に関する税金制度なども理解しておいた方が良いでしょう。
副業として仮想通貨投資を始め、多くの利益が出た場合は、自分で税務署に行って仮想通貨投資分の税金を納税する必要があります。なお、仮想通貨取引にて20万円以上の利益を出している人は、必ず申請の必要があるため、確定申告を忘れないようにしましょう。
仮想通貨は雑所得に分類されるため、利益を出せば出すほど税率が上がっていきます。そのため、税金を抑えたい場合は、その点も踏まえて投資を検討することも必要です。
仮想通貨の取引で税金が発生するタイミング
そのためにはまず、仮想通貨に税金が発生するタイミングを知らなければいけません。基本的に仮想通貨で税金が発生する瞬間は、仮想通貨の利益が確定した時です。
仮想通貨が日本円に換金された時や、仮想通貨を利用して買い物をした時などに利益が確定します。この瞬間から課税の対象となるので、注意しましょう。
確定申告を忘れずに
確定申告について考え始める年末の時期になると、本業の方も忙しくなるかもしれません。
副業として仮想通貨投資を行なっている人は、特にこの時期は確定申告について意識するようにしましょう。確定申告前には、自分が年間を通してどれだけ仮想通貨で利益を得たのかを計算して、自分の税率を確かめておく必要があります。
こう行った確認作業を疎かにした結果、確定申告の時期に税金を支払うことができず、追加で税金を払う必要に迫られてしまった人も存在します。それでは本末転倒ですので、仮想通貨投資を副業として始めるのであれば、あらかじめ税金事情も理解しておくことが重要です。
詳しくはこちら:仮想通貨にかかる税金とは?計算方法から確定申告のやり方まで解説
※税金等の詳細につきましては管轄の税務署や税理士等にお訊ねいただくか、または国税庁タックスアンサーをご参照ください。
正しい仮想通貨の知識をつけて仮想通貨投資を始めよう
以上のような基本的なことを理解して、ようやく落ち着いて仮想通貨投資を行うことができます。
副業として取り組む際には、本業に支障をきたさない為にも、必要以上に資金を投じないよう気をつけましょう。投資で大きな損を出しては、本業にも集中できません。
あくまで投資は余剰資金で行い、ちょっとしたお金でちょっとした儲けを期待するくらいの気分で行う方が精神衛生上も良いと言えるでしょう。