オーエムジー(OMG)とは?特徴や今後の将来性を解説!

この記事では、OMGの取引に興味をお持ちの方に向けて、

について詳しく解説します。

「オーエムジーってどんな通貨?」、「オーエムジーの将来性が知りたい」という方はぜひご覧ください。

※Coincheckでは2023年7月25日(予定)をもってOMGの取扱いを廃止することになりました。

オーエムジー(OMG)とは、OMG Network上で使用される独自の暗号資産

オーエムジーとは、OMG Network上で使用される独自の暗号資産(仮想通貨)です。イーサリアム(ETH)のスケーラビリティ問題を解決することが目指されています。

スケーラビリティ問題とは、ネットワークが混雑することでトランザクション(仮想通貨のアドレス間移動)の遅延が起こる問題のことです。膨大な取引が行われると発生します。

オーエムジーは、この問題をイーサリアムのセキュリティを損なうことなく解決し、より早くより安い取引を提供することを目的としています。

2017年に「OmiseGO」としてタイで開発されたオーエムジーは、2020年6月に「OMG Network」としてリブランドされて現在に至ります。

オーエムジー(OMG)の3つのメリット

オーエムジーは、スケーラビリティ問題を解決することを目的とした上で、決済インフラの提供を目指しました。そのため、以下のような特徴をもっています。

  • 取引が早く、コストも安い
  • セキュリティが強固で、信頼性が高い
  • スマホで取引が完結する

それぞれ、詳しく見ていきましょう。

特徴①取引が早く、コストも安い

OMG Networkは、「高速で安価、そして安全でオープンな金融サービスの提供」を掲げています。

そこで開発されたのが、「MoreViable Plasma(MoreVP)」と呼ばれるネットワークです。

MoreVPは、OMG Network独自のブロックチェーン技術です。サイドチェーンを使用することで、複数のトランザクションをグループ化します。通常1つずつ処理されるトランザクションを、まとめて1つのトランザクションとして扱うことが可能なので、処理スピードが高まり、そのうえ低コストで済みます。

MoreVP

出典:OMG Network

このネットワークを採用した「OMG Network V1 Mainnet Beta」が、2020年6月1日にリリースされました。トランザクションにかかるコストは約1/3に抑えられ、1秒あたり最大4,000件のトランザクションを処理する(イーサリアムは1秒あたり約12件)ことが可能になりました。

※処理件数及び取引手数料はネットワーク状況によって変動します。

特徴②セキュリティが強固で、信頼性が高い

いくら取引が早くても、安全性が低ければ企業や自治体に採用されません。そこで、「OMG Network V1 Mainnet Beta」は、イーサリアム(ETH)と同等の安全性が保証されるように工夫されています。

具体的には、MoreVPの他に、Minimal Viable Plasma (MVP)というプラズマチェーンを使用します。

Minimal Viable Plasma

出典:OMG Network

確認署名の扱い・取引信憑性の判断基準が違う2つのプラズマチェーンを使用することで、すべての当事者が署名し、取引を検証することを保証しています。

この高度な技術で、安全性が保証されているのです。

特徴③スマホで取引が完結する

OMG Networkは、オープンバンキングとして、デジタル金融サービスを提供しています。オーエムジーを使用することで、スマホ一台での決済が可能です。

OMG Networkがビジネスを展開する東南アジアには、「アンバンクド」と呼ばれる、銀行口座をもてないがゆえに金融サービスを享受できない人々が少なくありません。

デバイスとネット環境さえあれば、OMG Networkのデジタル金融サービスを享受することができるため、タイなどで広く普及しています。

性能も高いため、今後もより多くの人に金融サービスを提供することが期待されています。

オーエムジー(OMG)の今後・将来性に期待できる3つの理由

オーエムジーは、高度な技術の上に成り立つ暗号資産(仮想通貨)です。その技術力には、世界中から注目が集まっています。

オーエムジーの今後・将来性に期待できる理由を詳しく見ていきましょう。

日本のブロックチェーン技術推進の懸け橋になる可能性がある

2020年6月、OMG Networkの親会社(※)「SYNQA Pte.Ltd」(以下「SYNQA」)は、トヨタファイナンシャルサービス(TFS)や三井住友銀行などから8,000万ドル(約86億円)の資金調達を受けました。

※2020年6月資金調達時の親会社。2021年3月時点ではGenesis Block Ventures(GBV)。

参照:SMBC公式「SYNQA社(旧 Omise Holdings)への出資について」

資金調達の目的は、OMG Networkがもつ高いブロックチェーン技術を自社のサービスに活かすことです。日本の大企業にOMG Networkの知見が共有されることで、日本のブロックチェーン技術推進の懸け橋となる可能性をオーエムジーは秘めています。

特に、TOYOTAとの連携には注目です。2020年12月には、SYNQAとTFSのパートナーシップ締結が発表されました。「TOYOTA Wallet」の成長を加速させるなど、TFSを更にサポートすることが目的です。「Woven City(ウーブン・シティ)」や「トヨタ・ブロックチェーン・ラボ」など、先進的な研究、そしてその実装を試みるTOYOTAと、OMG Networkの連携には期待がもてます。

参照:SYNQA 公式HP

世界中で取引されている

オーエムジーの特徴として、取引量が多いことも挙げられます。

暗号資産の価値を測る尺度としてよく使われるのは時価総額ですが、活発な取引がなされている(取引高)ことも重要です。

オーエムジーの取引高は暗号資産市場全体の中でも多く、市場が期待していることが表れています。

特に、2020年の取引高は多く、市場にとって重要な暗号資産をピックアップする「CoinDesk20」にも選出されました。

参考:CoinDesk20が「銘柄」入れ替え

日本でも今後の活発な取引に期待がもてます。

Tether社に採用された

2020年8月、Tether社は同社で発行しているステーブルコインTether(USDT)の一部をOMG Networkに移行したことを発表しました。

参照:Tether社 公式HP

Tetherとは、米ドル価格に連動するように設計された暗号資産(仮想通貨)です。その価格の安定性から、暗号資産取引の入り口として利用されています。

Tetherの総発行量は1兆円を超えており、この通貨がOMG Networkを採用したことはとても大きなニュースと言えるでしょう。

オーエムジーは、世界の暗号資産取引を支える技術を提供していると言えます。

オーエムジー(OMG)に関するFAQ

Q. オーエムジー(OMG)とはどのような仮想通貨ですか?

A. OMG Network上で使用される独自の仮想通貨です。イーサリアム(ETH)のスケーラビリティ問題を解決することが目指されています。

詳しくはこちらをご覧ください。

Q. オーエムジー(OMG)のメリットを教えてください。

A. オーエムジーのメリットには、主に以下の3つがあります。

  1. 取引が早く、コストも安い
  2. セキュリティが強固で、信頼性が高い
  3. スマホで取引が完結する

各内容の詳細につきましては、こちらをご覧ください。

オーエムジー(OMG)のまとめ

本記事では

  • オーエムジーの特徴
  • オーエムジーの今後
  • オーエムジーの将来性

について紹介しました。

オーエムジーは、OMG Networkの利用者が増えること・OMG Networkの技術が採用されることで、価格変動に影響を与える可能性があります。公式Twitterなどで、OMG Networkの今後の動向に注目する必要があると言えるでしょう。

OMG Network

公式Twitter : OMG Network

本記事がオーエムジーを購入するかどうかの参考情報として役立てば幸いです。

※Coincheckでは2023年7月25日(予定)をもってOMGの取扱いを廃止することになりました。