Nifty Gateway(ニフティゲートウェイ)とは?特徴や始め方、NFTの購入・販売方法を解説!

Nifty Gatewayは、2018年11月にリリースされた、審査制のNFTマーケットプレイスです。「誰もが NFT にアクセスできるようにする」ことを目標とし、双子のコックフォスター兄弟(ダンカン&グリフィン)により設立されました。この記事では、取り扱われた代表的なNFTやNifty Gatewayの機能、始め方などを画像を用いて解説しています。

Nifty Gateway(ニフティゲートウェイ)とは

Nifty Gateway(ニフティゲートウェイ)

引用:Nifty Gateway(ニフティゲートウェイ)

Nifty Gatewayは、2018年11月にリリースされた、審査制のNFTマーケットプレイスです。「誰もが NFT にアクセスできるようにする」ことを目標とし、双子のコックフォスター兄弟(ダンカン&グリフィン)により設立されました。

2019年11月にはアメリカの暗号資産取引所Geminiに買収されており、現在はGeminiの子会社となっています。

Nifty Gatewayではアート・写真・音楽・ゲームアイテムなど、さまざまなジャンルのNFTが販売されています。

購入時の支払いはクレジットカード、デビットカード、仮想通貨イーサリアム(ETH)が利用できます。

Nifty Gatewayの特徴・メリット

Nifty Gatewayの特徴やメリットをいくつか紹介します。

NFTを販売するには審査を通過する必要がある

Nifty GatewayでNFTを販売する場合、クリエイター審査を通過している「認定クリエイター」である必要があります。

誰もが自由にNFTを出品できるわけではありませんが、審査により違法な作品や品質の低い作品が出回るリスクが制御されています。品質や安全性が担保される点は、審査制マーケットプレイスのメリットといえるでしょう。

作品にレアリティが設定されることもある

Nifty Gatewayで取引される作品は、レアリティが設定されていることも多いです。レアリティを付与し、作品に希少性をもたせることもできます。

設定されたレアリティが高いほど作品の価値は高まり、注目されやすくなるでしょう。

クレジットカード決済に対応している

Nifty Gatewayでは、クレジットカード決済が利用可能です。一般的なNFTマーケットプレイスでは、購入時の決済方法が暗号資産である場合が多いです。

暗号資産による決済はNFT初心者にとってハードルが高いだけでなく、決済方法の登録の手間もかかります。

Nifty Gatewayはクレジットカード決済に対応しているため、初心者にとって利用のハードルが低いといえます。法定通貨(アメリカドル)での購入が可能なため、取引における利便性も高いです。

Nifty Gatewayで取り扱われるNFTの代表例

Nifty Gatewayでは世界的に有名なアーティストの作品も取り扱われており、数万ドルから数百万ドルの値がつくこともあります。ここでは、Nifty Gatewayで取り扱われる作品の代表例を紹介します。

世界的DJ Steve Aoki(スティーブ・アオキ)

DJ Steve Aoki(スティーブ・アオキ)

引用:Steve Aoki(スティーブ・アオキ)公式X

世界的DJのSteve Aoki(スティーブ・アオキ)は、Nifty Gatewayでデジタルアートを販売しました。

2021年3月7日に販売されたアートコレクション「Dream Catcher」は、425万ドル(約4億5,900万円※1ドル108円にて計算)の売り上げを記録しています。

また、別のNFT作品「Hairy」を販売した際には、88万8,888ドル(約9,600万円※1ドル108円にて計算)で購入されました。

ラッパー EMINEM(エミネム)

ラッパー EMINEM(エミネム)

引用:ラッパー EMINEM(エミネム)公式X

ラッパーのEMINEM(エミネム)は、2021年4月25日にトレーディングカードや限定トラックなどのNFT「SHADY CON」を販売しました。

販売された12点のNFTは完売しており、高額な作品はオークションにて10万ドル(約1,080万円※1ドル108円にて計算)で落札されています。

音楽家 Calvin Harris(カルヴィン・ハリス)

音楽家 Calvin Harris(カルヴィン・ハリス)

引用:Calvin Harris(カルヴィン・ハリス)公式X

Calvin Harris(カルヴィン・ハリス)は、ミュージックビデオ・ディレクターの Emil Nava(エミル・ナヴァ)とコラボした、2021年3月30日に未発表曲5曲と、デジタル・アート5点からなるNFT作品集、「TECHNOFISH」を販売。

それぞれ9999個、9999個、100個、50個、1個限定で、2,500ドル(約27万5,000円※1ドル110円にて計算)や108,888ドル(約1,200万円※1ドル100円にて計算)などの価格をつけ、完売しました。

  

   

販売時には、作品の周知とNFTの取り組み推進を目的に、Clubhouse 内の「Good Time Show」に出演していました。

Nifty Gatewayの機能とNFTを探す方法

ここでは、Nifty GatewayでNFTを探す方法を3つ紹介します。

Marketplace

Marketplace

 


MarketplaceはNifty Gatewayの作品検索ページのことで、販売されている作品の閲覧や検索が可能です。

アーティストやタグ、コレクションなどによるフィルタリングを行い、特定の条件にマッチする作品に絞って探すことができます。

Curated Drops

Curated Drops

 


Curated Dropsは、Nifty Gatewayの運営が厳選した作品を掲載しているページです。公式サイトでは、Marketplaceで「Nifty Gateway Curated」のフィルターを適用することで閲覧できます。

最新のトレンドや今注目されているアーティストの作品を知りたい方におすすめです。

Verified Drops

Verified Drops

 


Verified Dropsは、有名クリエイターや企業が特集を組んで作品を販売するページです。公式サイトでは、検索窓で「Nifty Gateway Verified」と検索すると、ページに移動して作品を閲覧できます。

人気が少なくコアな作品も多く見つかるため、話題になる前の作品を一足先にチェックしたい方におすすめです。

Nifty Gatewayの登録方法/始め方

ここからは、Nifty Gatewayでのアカウント作成方法と、NFTの購入や売却の手順を解説します。

Nifty Gatewayでアカウントを作成する手順

購入や売却の手順の前に、取引を進めるために必要なアカウントの作成手順を解説します。

①「Sign Up」をクリックし、必要事項を入力

①「Sign Up」をクリックし、必要事項を入力

 


はじめに公式サイト右上の「Sign Up」をクリックし、メールアドレスと名前、パスワードを設定します。

②メールで送信された認証コードを入力

②メールで送信された認証コードを入力

 


サインアップ完了後、登録したメールアドレスに認証コードが記載されたメールが送信されます。メールが届いたら、認証コードを入力欄に入力しましょう。

ときどき、サインアップ完了後に認証コード入力画面に遷移せず、そのままログイン状態となることがあります。ログイン後にメール認証を行いたい場合は、一度ログアウトしたのちに再度ログインを行ってください。

メールアドレスとパスワードでログインを行うと、認証コードが記載されたメールが送信されます。

③支払い情報を登録する

③支払い情報を登録する

 


メールアドレスの認証ができたら、支払い情報の登録を行います。画面右上の人型アイコンをクリックしてメニューを開き、「Settings」から支払い情報を登録します。

③支払い情報を登録する

 


③支払い情報を登録する

 


クレジットカードで決済を行いたい場合は、「Balance & Payment Methods」から「Add New Card」を選択し、クレジットカード情報を登録します。

③支払い情報を登録する

 


暗号資産で決済を行いたい場合は、口座開設後「External Wallets」から口座の接続を行いましょう。

Nifty GatewayでNFTを購入する手順

次に、NFTの購入手順を解説します。

①購入したいNFTを検索

①購入したいNFTを検索

 


公式サイトで、Marketplace、もしくは画面上部の検索窓で購入したいNFTを検索します。

②作品をクリックし、作品ページに移動

②作品をクリックし、作品ページに移動

 


購入したい作品が見つかったら該当箇所をクリックし、作品ページに移動しましょう。

③購入手続きまたは購入リクエストを行う

③購入手続きまたは購入リクエストを行う

 


作品ページに移動したら、購入手続きを行います。購入したい作品に表示されるボタンの内容により以降の手順が異なるため、画面表示や手順に注意してください。

購入したい作品に、「Buy」のボタンが表示されている場合はすぐに購入が可能です。購入の際は、「購入金額」と「ガス代」とよばれるネットワーク手数料の合計を支払います。

購入したい作品に「Make an Offer」が表示されているときは、その時点では即時購入が利用できないため、オファー(購入希望の提示)で取引を検討します。「Make an Offer」ボタンをクリックし、購入リクエストを送りましょう。

購入リクエスト後、出品者がリクエストを承認したら取引成立です。出品されたら、購入手続きを行いましょう。

Nifty GatewayでNFTを売却(販売)する手順

次に、NFTの売却(販売)手順を解説します。

①人型アイコンをクリックし「Dashboard」をクリック

①人型アイコンをクリックし「Dashboard」をクリック

 


画面右上の人型アイコンをクリックしてメニューを開き、「Dashboard」をクリックします。

②「become an authorized seller」をクリック

②「become an authorized seller」をクリック

 


「Sale/Purchases」の「Sales」タブを選択し、「become an authorized seller」のリンクをクリックしてください。

③住んでいる国を選択して「Authorize your Seller Account」をクリック

③住んでいる国を選択して「Authorize your Seller Account」をクリック

 


住んでいる国を選択し、「Authorize your Seller Account」をクリックしてクリエイター審査を受けましょう。

③住んでいる国を選択して「Authorize your Seller Account」をクリック

なお、人型アイコンをクリックして表示されるメニューの項目「Settings」の「Seller Settings」からもこの画面に遷移できます。

④承認されたら「Profile」から自分のコレクションページに移動し、出品したいNFTに価格を設定

④承認されたら「Profile」から自分のコレクションページに移動し、出品したいNFTに価格を設定

 


「認定クリエイター」として承認されたら、自分で作成したNFTを出品できます。「Profile」から自分のコレクションページに移動し、出品したい作品を選択しましょう。

作品を選択したら販売価格を入力し、ガス代を支払います。

作品を選択したら販売価格を入力し、ガス代を支払います

Nifty Gateway以外のNFTマーケットプレイス

ここで、Nifty Gateway以外のNFTマーケットプレイスとして「Coincheck NFT」を紹介します。Coincheck NFTは、2021年3月24日にリリースされた国内初のNFTマーケットプレイスです。

日本の暗号資産取引所であるCoincheckが運営しています。Coincheckの口座を持っている方は誰でもNFTの出品や購入が可能で、ネットワーク手数料はかかりません。

Nifty Gatewayに関するQ&A

Nifty Gatewayの利用を検討するにあたって、いくつか疑問が浮かぶ方も多いでしょう。ここでは、Nifty Gatewayに関するQ&Aをいくつか取り上げて解説します。

購入時や販売・売却時に手数料は発生しますか?

Nifty GatewayでNFTを購入する際に、クレジットカード決済を利用した場合は決済手数料が発生するケースがあります。

また、Nifty GatewayでNFTを販売する際には、作品が売れたときに売上からプラットフォーム手数料が差し引かれます。イーサリアムによるブロックチェーン取引の場合は、売却時に「ガス代」とよばれるネットワーク手数料も発生します。

日本語表記には対応していますか?

Nifty Gatewayはアメリカで運営されているため公式サイトは英語表記ですが、公式サイト内に日本語表示機能はありません。

ただし、Google Chromeから公式サイトを閲覧している場合は、ブラウザの翻訳機能を使って日本語で表示することは可能です。ブラウザの翻訳機能はAI翻訳のため、利用する場合は分かりにくい表現で翻訳される場合もある点に注意しましょう。

購入した作品の二次利用はできますか?

Nifty Gatewayで購入した作品は、ユーザー間であれば二次販売が可能です。ただし、作品の著作権は購入者ではなく作成者にあります。

そのため、自ら作成したかのような宣伝や、大幅な加工は禁止されています。無許可での加工や作成者の偽装は、著作権侵害にあたる場合もあるため注意しましょう。

まとめ

Nifty Gatewayは、幅広いジャンルの作品を取り扱うNFTマーケットプレイスです。審査を通過しなければ出品できませんが、ユーザーも運営側も気軽に利用できる環境が整えられています。

また、クレジットカード決済も使えるため、購入の手間が少なく取引のハードルも低くなっています。NFT初心者でも利用しやすいNifty Gateway。今後の選択肢の1つとして検討してみてはいかがでしょうか。

 

著者神崎なつめ

  

1996年生まれ。Web3.0、仮想通貨、買取などの記事を執筆。雑誌『アルトコインナビVol.2』(双葉社)などを手掛けた。また、一般社団法人古物査定士認定協会の広報として、アート・骨董品・お酒などの分野で監修をしている。