リップル(XRP)での取引を考えている人のなかには、現物取引とレバレッジ取引の違いが知りたい人もいるでしょう。現物取引とレバレッジ取引には、それぞれにメリットとデメリットがあります。
仮想通貨(暗号資産)初心者の場合はメリットとデメリットを理解してから取引を始めることで、資産を守りながら投資することができます。レバレッジ取引は大きな損益を生み出す可能性もあるため、投資する際には注意が必要です。
この記事では、リップル(XRP)の現物取引とレバレッジ取引の違いをわかりやすく解説します。
*Coincheckでは2021年1月時点でレバレッジ取引のサービスを提供しておりません。
目次
仮想通貨の現物取引とレバレッジ取引の主な違い
現物取引とは、1万円の仮想通貨を1万円で売買する取引方法のことを指します。
一方、レバレッジ取引は元手の数倍の金額の取引が可能です。例えば日本円を証拠金として仮想通貨の取引所に預けて、レバレッジを掛けた分だけの金額の取引を行うことが可能です。
現物取引とレバレッジ取引の違いは、現物取引は仮想通貨の所有者になれることに対し、レバレッジ取引では所有者になれないことが特徴です。また、現物取引は投資した金額分の取引しかできませんが、レバレッジ取引では仮想通貨の取引所に預けた資金以上の金額の仮想通貨の取引をすることができます。
ただし、現物取引では仮想通貨の送金や決済を行えますが、レバレッジ取引では行えないため注意しましょう。現物取引に比べて、レバレッジ取引はよりハイリスク・ハイリターンな投資方法だといえます。
Coincheckでは2021年1月時点でレバレッジ取引のサービスを提供しておりません。
仮想通貨の現物取引のメリットとデメリット
仮想通貨の現物取引のメリットとは、手元資金だけで売買をするため、手元資金以上の損をすることはないことです。
また、購入した仮想通貨の所有者となることができ、取引の期限は設けられていないため、長期保有することもできます。そのため、例えば短期トレードではなく中長期の取引がしたい人にも向いている取引方法だといえるでしょう。
現物取引はシンプルな取引であるため、仮想通貨初心者にもわかりやすい取引方法だといえます。
一方で、現物取引をする際のデメリットは、売りから先に入ることができない点です。例えば価格が急落したところで保有していた現物を売却してしまうと、大きく損をしてしまうケースもあります。
また、値動きが小さいと大きく稼げない取引方法でもあります。そのため、ハイリスクハイリターンを狙うトレーダーには向いていない取引方法だといえます。
仮想通貨のレバレッジ取引のメリット
仮想通貨のレバレッジ取引のメリットは、売りから先に入れるため、仮想通貨の価格が下がっていく時にも利益をあげることができる点です。また、レバレッジをかけることで、少ない元手も大きな金額の取引をすることができます。
仮想通貨の取引所によって異なりますが、数倍までのレバレッジをかけることが可能です。例えば2倍のレバレッジをかける場合は、50万円の証拠金でも100万円分の資金で取引ができます。
ただし、仮想通貨のレバレッジ取引で利益を出すためには、チャート分析やテクニカル分析などを理解する必要がありますので、初心者にはハードルの高い取引となっています。
仮想通貨のレバレッジ取引のデメリット
仮想通貨のレバレッジ取引は非常にハイリスク・ハイリターンであるため、損をするときはレバレッジ倍率の分だけ損失が大きくなるケースがあります。
そのため、仮想通貨初心者が行うのは危険であり、中級者以上のトレーダーに向いている投資方法だといえるでしょう。値動きの変動が激しいことが仮想通貨の特徴であるため、資金が減るスピードも早いといえます。
また、仮想通貨のレバレッジ取引には、スワップ手数料という手数料が24時間ごとに発生することが一般的です。ポジションを保有したまま日をまたぐとこの手数料が毎日発生することから、短期トレードがレバレッジ取引には向いているといえます。
さらに、レバレッジ取引の場合は強制ロスカットや強制決済などのシステムがあるため、含み損が大きくなった場合は、ポジションが自動的に決済されることもあります。急激に価格が高騰したり暴落したりした際にロスカットが遅延するケースもあり、追加で証拠金を入金する事態が発生する場合があることなども心得ておきましょう。
そのため、大きな損益を抱えないために、レバレッジ取引を行うとチャートから目を離せなくなるという状態に陥ることもあり、精神的な負担が大きい取引とも言えるでしょう。
リップル(Ripple/XRP)の取引をする方法
リップル(XRP)の取引をするためには、リップル(XRP)を扱っている仮想通貨の取引所に登録する必要があります。
Coincheckではリップル(XRP)を含めて複数の仮想通貨を取り扱っていますが、日本国内の全ての取引所がリップル(XRP)を扱っているわけではないため、登録する際には注意しましょう。
また、仮想通貨の取引所を選ぶ際には、金融庁登録済の業者であるかや、セキュリティ面やスマホアプリの利用しやすさなども考慮したうえで選ぶことがポイントです。リップル(XRP)の売買する際の手数料にも、取引所によっては異なるケースもあります。
そうして新規登録した仮想通貨の取引所に日本円やビットコインなどを入金することで、リップル(XRP)の取引を開始できます。
Coincheckではリップル(Ripple/XRP)の貸暗号資産サービスも提供
Coincheckではリップル(XRP)の現物取引に加えて、最大年率5%の貸暗号資産サービスがあります。10万円相当額以上のリップル(XRP)を保有する場合、貸暗号資産サービスを利用してリップル(XRP)をCoincheckに貸し出すことで、利用料をもらうことができます。
Coincheckの貸暗号資産サービスでは、ビットコインのみならず、イーサリアム、リップル、ネム等のCoincheckで取扱う暗号資産の貸付ができます。対応している暗号資産は、Coincheckのアカウントにログインの上、こちらのページをご確認ください。
利率は貸し出す期間によって異なります。14日間年率1%・30日間年率2%・90日間年率3%・365日間年率5%となるため、長い期間貸し出した方が年率は上がります。
貸出期間が終了した後に、利用料を加算された仮想通貨を受け取れる仕組みとなっています。ただし、Coincheckに仮想通貨を貸し出している期間は、仮想通貨を売却することができませんのであらかじめご了承ください。
また、貸暗号資産サービスは、申請してから承認までに時間を要するケースがあります。長期間にわたって仮想通貨の資産を運用したい人に、貸暗号資産サービスは向いています。
リップル(Ripple/XRP)で取引をする際のポイント
初心者がリップル(XRP)で取引をする際には、まずは現物取引から始めたほうが安全性は高いといえます。最初からレバレッジ取引を行って損失を出してしまうと、借金ができてしまう恐れもあるため、仮想通貨初心者は避けた方が賢明でしょう。
また、リップル(XRP)を購入した後の管理も大切です。仮想通貨の取引所のウォレットを利用する際は、二段階認証を設定したり、パスワードは複雑なものにするなど、自身でもセキュリティが高められるよう工夫してみましょう。
さらに、リップル社は世界各国の銀行と提携していますが、世界各国の銀行のリップル(XRP)に関する動向のニュースなども随時チェックするのも良いでしょう。リップル(XRP)の価格に影響を与える可能性もあるためです。
また、仮想通貨市場の動向や世界での仮想通貨に対する規制なども、リップル(XRP)の価格に大きな影響を及ぼすこともありますので注意が必要です。
初心者はリップル(Ripple/XRP)の現物取引から
リップル(XRP)は送金スピードや送金手数料の安さなどに強みをもつ仮想通貨です。
リップル社は世界中の銀行と提携しており、リップルネットワークの将来性は期待されているといえます。リップル(XRP)は多くのトレーダーからも注目されており、時価総額も過去から高い値を維持しています。
また、リップル(XRP)でレバレッジ取引ができる海外の仮想通貨の取引所も存在しますが、利用する際には安全性をきちんと確認してから登録することがポイントです。仮想通貨初心者が海外の仮想通貨の取引所を使うのは言葉や安全性の面で不安な面もあり、取引のタイミングを逃してしまうケースもあります。
そのため、仮想通貨の初心者の場合、まずは国内の仮想通貨の取引所でリップル(XRP)の現物取引に十分に慣れてから、レバレッジ取引に挑戦すると良いでしょう。