イーサリアム(ETH)の今後は?2026年最新動向と将来性を解説

イーサリアム(ETH)は、ビットコインに次ぐ世界第2位の時価総額を持つ暗号資産(仮想通貨)で、NFTやDeFiなどWeb3領域の基盤として広く利用されています。2024年の現物ETF承認を経て、投資対象としての信頼性が高まる一方で、価格変動や技術的な進化も激しく、「今後はどうなるのか」を検討している投資家も多いでしょう。

この記事では、こうした最新の市況をふまえながら、イーサリアムの今後に影響を与えるポイントや、将来性を考えるうえで押さえておきたい情報を整理していきます。

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【最新速報】イーサリアム(ETH)の下落が止まらず44万円台に突入

【最新速報】イーサリアム(ETH)の下落が止まらず44万円台に突入

2025年11月時点で、イーサリアム(ETH)の相場は調整局面にあり、下落基調が続いています。月半ばには現物ETFへの資金流入などを背景に一時1ETH=50万円台を回復し、さらなる上昇が期待された場面もありましたが、直近では売り圧力が優勢となり、現在は44万円台まで価格を切り下げています。

この44万円台という水準は、過去のチャートにおいてもしばしば意識されてきた価格帯です。市場参加者の間では、ここを上昇トレンドの中での一時的な「押し目(買い場)」と捉えて反発を待つ動きがある一方で、このラインを割り込むとさらなる下落トレンド入りするのではないかと警戒する声もあり、強気と弱気が交錯する重要な局面を迎えています。

今回の下落は、イーサリアムのネットワーク停止や大規模なハッキングといった、システム自体の欠陥に起因するものではありません。主な要因は、急ピッチな上昇に対する反動としての利益確定売りや、年末に向けた機関投資家のポジション調整、さらにはマクロ経済指標の発表を控えた市場全体のリスクオフ(回避)ムードなど、需給バランスの一時的な調整であるとの見方が一般的です。

イーサリアムの価格や最新ニュースは、 CoincheckのETH/JPYリアルタイムチャート で確認できます。

イーサリアムとは

イーサリアムとは

イーサリアム(Ethereum)は、スマートコントラクトと呼ばれる技術を用いて、ブロックチェーン上で分散型アプリケーション(dApps)を構築・実行できるプラットフォームです。

アプリの実行には手数料としてETHを使うため、Web3サービスが広がるほどETHの需要も増えやすい仕組みになっています。

仕組みや特徴についてさらに詳しく知りたい方は、以下の記事も併せてご覧ください。

イーサリアム(ETH)の将来性を左右する3つの軸

イーサリアム(ETH)の将来性を左右する3つの軸

今後の値動きや普及度合いを考えるうえで、特に重要となるのが「技術」「資金」「需給」に関わる3つの軸です。これらは、イーサリアムが単なる暗号資産から社会インフラへと進化し、2026年以降の成長を支えるための土台となります。

①技術面:レイヤー2による取引の高速化

1つ目は、ネットワークの使いやすさを決める「レイヤー2(L2)」技術の進展です。イーサリアムには利用者が増えると手数料(ガス代)が高騰し、処理が遅くなるという課題がありました。これを解決するのが、イーサリアム本体とは別の層で処理を行うレイヤー2という技術です。

2024年に実施された「Dencun(デンクン)」アップグレードなどを経て、レイヤー2の手数料は大幅に低下しました。これにより、少額決済やゲームなど、これまでコスト面で開発が難しかったサービスの構築が可能になっています。レイヤー2の普及が進み、ユーザーがストレスなくアプリを使える環境が整うことは、イーサリアム経済圏の拡大に直結する重要な要素と言えます。

②投資面:現物ETF承認に伴う機関投資家の参入

2つ目は、投資環境の変化です。米国での現物ETF承認により、株式と同じような感覚でイーサリアムに投資できる環境が整いました。これにより、これまで規制や管理の面で参入障壁が高かった機関投資家の資金が、市場に流入しやすくなっています。

ETFを通じた資金フローは、個人投資家だけの市場に比べて規模が大きく、中長期的な価格の底堅さを支える要因となります。今後、イーサリアムがビットコインに次ぐ分散投資先のスタンダードとして定着するかどうかは、このETFを通じた機関投資家の動きにかかっているといえるでしょう。

③需給面:ステーキングとバーンによる供給量の減少

3つ目は、イーサリアム特有の「需給バランス」の変化です。現在のイーサリアムには、ネットワークの維持に協力してETHを預け入れる「ステーキング」という仕組みと、利用手数料の一部が自動的に消滅する「バーン(焼却)」という仕組みがあります。

ネットワークの利用が活発になればなるほど、バーンによって市場に流通するETHの量は減少していきます。さらに、ステーキングで多くのETHが預け入れられれば、市場ですぐに売却可能なETHも減ることになります。結果として、「買いたい」という需要に対して「市場にあるETH」の供給が少なくなるため、資産としての希少性が高まり、価格にとってポジティブな要因として働きやすくなるのです。

イーサリアムの2026年に注目したい動向

イーサリアムの2026年に注目したい動向

2026年は、これまでに整備されてきた技術が実社会でどのように使われ始めるか、そして「どれだけ信頼されるようになるか」が大きな焦点となります。

レイヤー2エコシステムの成熟とユーザー体験の向上

技術面で特に注目したいのが、レイヤー2(L2)の進化と「使いやすさ」の改善です。現在は多くのレイヤー2プロジェクトが存在していますが、2026年に向けては技術的な競争が進み、より便利で安全なネットワークが選別されていくでしょう。

また、ユーザーが「今どのブロックチェーンを使っているか」や「ガス代の支払い」といった複雑な仕組みを気にせずにアプリを使えるような技術開発も進んでいます。スマホアプリと同じような感覚で操作できるようになれば、Web3ゲームやSNSなどが一般層にも広がりやすくなります。そうして実際のサービス利用が増えれば、イーサリアム経済圏の基盤はより強固なものになるはずです。

ETF運用実績の定着と投資家層の拡大

市場面では、現物ETFの運用実績が積み上がることで、投資家の裾野がさらに広がるフェーズに入ります。ETF承認直後は「新しい投資先」としての話題性が先行しましたが、2026年にはある程度の運用データが蓄積され、リスクとリターンの傾向が見えやすくなります。

データに基づいた判断ができるようになれば、これまで慎重な姿勢をとっていた保守的な資産運用会社や一般企業も、分散投資の手段としてイーサリアムを保有しやすくなります。その結果、機関投資家による安定的な買い需要が定着すれば、相場の価格変動(ボラティリティ)も徐々に落ち着き、より健全な資産形成の対象として認知されていくことが期待されます。

イーサリアムの2030年に向けて想定される展望

イーサリアムの2030年に向けて想定される展望

さらに長期的な視点となる2030年に向けては、イーサリアムが単なる投資対象を超え、インターネットや金融の裏側を支える「社会インフラ」として定着するかどうかが大きなテーマとなります。

世界の決済・金融インフラとしての社会実装

2030年には、大手金融機関や企業によるブロックチェーン活用が、実験段階を終えて実用段階に入っている可能性が高いでしょう。とくに注目されているのが、株式・不動産・債券などの「現実の資産(RWA)」をデジタル化して取引する分野です。

これらの資産取引や企業の決済基盤としてイーサリアムが採用されれば、ETHはデジタル経済を動かすための「燃料」として、社会活動に欠かせない存在となります。もし世界中の経済活動の一部がイーサリアム上で処理されるようになれば、その価値は現在とは比較にならないほど大きく変化するでしょう。

ネットワーク効果による競争優位性の維持

ブロックチェーン業界では「ソラナ(Solana)」など、より高速な処理を売りにした新しいチェーンとの競争が続いています。しかし、2030年に向けてイーサリアムは、圧倒的な開発者数と運用実績、そしてセキュリティの高さを武器に、信頼性を最優先する金融や高額資産の分野でシェアを維持すると見られています。

技術進化への対応としてスケーラビリティ(処理能力)の改善が順調に進めば、最も安全で流動性の高いプラットフォームとしての地位は、2030年時点でも盤石である可能性が高いでしょう。

イーサリアムの今後・将来性についてのまとめ

イーサリアムの今後・将来性についてのまとめ

イーサリアム(ETH)は、単なる暗号資産の枠を超え、Web3時代のアプリケーションプラットフォームとして着実に進化を続けています。足元の相場は44万円台での調整局面にありますが、開発体制やエコシステムの拡大といった根本的な価値は損なわれておらず、むしろ技術的な基盤は強化されています。

今後の展望としては、2026年にかけてのレイヤー2技術の普及によって「誰もが簡単に使えるプラットフォーム」へと進化し、ETFを通じた機関投資家の参入が市場を支えることが期待されます。さらに2030年に向けては、金融や企業活動のインフラとして社会に根付くことで、デジタル経済に不可欠な資産としての地位を確立していく可能性が高いでしょう。

イーサリアムの価格や最新ニュースは、 CoincheckのETH/JPYリアルタイムチャート で確認できます。今後の動向を追いながら、自分に合った方法で暗号資産との向き合い方を検討してみてください。