アバランチ(Avalanche)とは、DApps(分散型アプリケーション)を構築するためのオープンソースプラットフォームです。グローバルな金融の規模にも対応することが目指されており、処理速度の速さや開発の柔軟性などに注力した開発がなされています。
暗号資産アバランチ(AVAX)はプラットフォームのネイティブトークンであり、トランザクション手数料の支払いやアカウントの基本単位として使用されます。
今回の記事では、12月7日からコインチェックでも取り扱う暗号資産アバランチの特徴や将来性ついて解説します。
※AVAXは複数のブロックチェーン上で取引される暗号資産ですが、当社で取扱うAVAXはCチェーンのみに対応しています。そのため、Cチェーン以外を利用したAVAXの受取、送金には対応しておりません。
目次
暗号資産アバランチ(AVAX)とは
アバランチ(Avalanche)とは、DApps(分散型アプリケーション)を構築するためのオープンソースプラットフォームです。グローバルな金融の規模にも対応することが目指されており、処理速度の速さや開発の柔軟性などに注力した開発がなされています。暗号資産アバランチ(AVAX)はプラットフォームのネイティブトークンであり、トランザクション手数料の支払いやアカウントの基本単位として使用されます。
アバランチは、スマートコントラクトを提供するDappsのプラットフォームとしてイーサリアムと競合しています。(通称:イーサリアムキラー)そのため、イーサリアムにネガティブなニュースが出たタイミング(ガス代高騰、など)では、アバランチへの期待がより高まる可能性があります。
通貨単位 | AVAX |
発行上限数 | 720,000,000 AVAX |
コンセンサスアルゴリズム | Avalanche Consensus |
公式サイト | https://www.avax.network/ |
アバランチ(Avalanche)の特徴
アバランチ(Avalanche)は、エネルギー効率が高く処理速度が速いことに注目されているプロジェクトです。アバランチには、以下のような特徴があります。
- 独自のコンセンサスアルゴリズム「Avalanche Consensus」
- 3つのチェーンから形成される「Primary Network」
それぞれ詳しく見ていきましょう。
独自のコンセンサスアルゴリズム「Avalanche Consensus」
Avalanche Consensusとは、アバランチが独自に開発したコンセンサスアルゴリズムのことです。ビットコインに代表されるコンセンサスアルゴリズム「Proof of Work」の課題を解消するために開発され、処理能力やスピード、強固なセキュリティを実現しています。
上の図は、アバランチにおける取引処理のプロセスを表したものです。10段階以上の確認と処理を行うことで正確性はかなり高い上に、一つの承認に対するノード数を限定することで高速な処理を実現しています。アバランチでは、一つの承認に対して、ネットワーク全体のうち20ノードにしか問い合わせません。それに対して、14以上のノードが同じ回答をした場合、その回答が問い合わせノードの優先順位として採用されます。このプロセスが20回連続した場合に、選択が最終的に決定されるという仕組みになっています。(アバランチはこれを「スノーボールアルゴリズム」と呼んでいます)
そのため、全てのノードに問い合わせをするコンセンサスアルゴリズムに比べて、理論的な正確性を損なうことなく、高速な処理速度を実現しています。アバランチでは、毎秒数千のトランザクションを1~2秒で処理することが可能になっています。
3つのチェーンから形成される「Primary Network」
アバランチは、「Primary Network」と呼ばれる「Xチェーン」「Cチェーン」「Pチェーン」の3種類の異なるブロックチェーンを運営する特別なサブネットが構築されています。それぞれが異なる役割を分担することで、トランザクションの処理が混雑しないように工夫されています。
Xチェーン(Exchange Chain)は、デジタルスマートアセットの作成などを担当しています。スマートアセットとは、実世界の資産(例えば、株式や債券など)をデジタル上で表現したもので、「明日まで取引できない」などのルールを設定することができます。(スマートコントラクト)暗号資産アバランチ(AVAX)も、このXチェーンで発行されています。
Cチェーン(Contract Chain)は、イーサリアムとの互換性を担当しています。イーサリアム仮想マシン(EVM)が実装されており、イーサリアムの開発言語であるSolidityで書かれたスマートコントラクトをアバランチに移行する際のデプロイと実行をサポートしています。
Pチェーン(Platform Chain)は、すべてのバリデータ(取引承認者)とサブネット(複数のノードから構成されるネットワーク)の操作を担当します。新しいブロックチェーンとサブネットの作成、サブネットへのバリデータの追加、ステーキング操作、その他のプラットフォームレベルの操作をサポートしています。
アバランチのメインネットは、Primary Networkと配置されたすべてのサブネットで構成されます。
暗号資産アバランチ(AVAX)の将来性
暗号資産アバランチ(AVAX)は、Dapps構築のプラットフォーム「アバランチ(Avalanche)」のネイティブトークンです。そのため、プラットフォームとしてのアバランチに注目が集まる次のようなタイミングで、価格が変動する可能性が高いです。
- アバランチ上のNFTゲーム・NFTアートに注目が集まる
- 有名企業・プロジェクトがアバランチを採用する
それぞれ詳しく見ていきましょう。
アバランチ上のNFTゲーム・NFTアートに注目が集まる
アバランチは、スマートコントラクトを実装できるDapps構築のプラットフォームです。アプリの中でも特に、NFTゲーム・NFTアートの誘致に力を入れています。
NFTゲームでは、新たなNFTゲームの開発だけではなく、世界的に認知されたタイトルにWeb3のメリットを提供することにも取り組んでいます。例えば、2022年10月には、アバランチは日本の有名ゲーム会社「Gree」と戦略的パートナーシップを提携しました。アバランチ上のゲームが話題になれば、プラットフォームとしてのアバランチにも注目が集まることが予想されます。
また、NFTアートに対しては「アヴァイサンス(Avaissance)」や「Mona Lisa Initiative(モナリザイニシアチブ)」などを通して、資金援助やメンター提供などのクリエイター支援を行っています。アバランチ上のNFTアートの大型落札やIP利用などのニュースが話題になれば、プラットフォームとしてのアバランチにも注目が集まることが予想されます。
有名企業・プロジェクトがアバランチを採用する
有名企業やプロジェクトがアバランチを採用するタイミングも、注目が集まるタイミングと言えるでしょう。例えば、2023年1月には、クラウドプラットフォームのAWS(Amazon Web Services)がアバランチと提携したことを発表し、大きな話題になりました。世界的なクラウドサービスであるAWSが、アバランチを通して企業や政府機関などに対するブロックチェーン技術の導入促進に取り組むことを発表したことは、暗号資産アバランチ(AVAX)の価格にも影響を与えました。(発表後24時間で約13.5%の価格上昇)
また、2023年5月には、法定通貨連動型ステーブルコインの発行を手掛ける米サークル社が、アバランチ上にユーロ連動型のステーブルコイン「Euro Coin」を展開したことを発表しました。ステーブルコインは、Apple payでUSDCが利用できるようになるなどユースケースが拡大しており、話題になりやすいプロジェクトです。Euro Coinを含めた、アバランチ上のプロジェクトに注目が集まるタイミングにも、暗号資産アバランチ(AVAX)の価格が変動することが予想されます。
暗号資産アバランチ(AVAX)の購入方法
Coincheckでアバランチ(AVAX)を購入する方法には、以下の2種類があります。
- スマホアプリで購入する
- パソコンで購入する
以下で、それぞれの購入方法をご紹介します。
スマホアプリで暗号資産アバランチ(AVAX)を購入する方法
最初に、Coincheckのスマホアプリを使ってアバランチ(AVAX)を購入する方法を紹介します。具体的な手順は以下の通りです。
- 1. 画面下メニューの「販売所」をタップする
- 2. 表示されたコインの中から「AVAX(アバランチ)」をタップする
- 3. 「購入」をタップする
- 4. 購入金額を入力し、「日本円でAVAXを購入」→「購入」をタップする
スマホアプリを使うと、時間や場所を問わず、わずかこれだけの操作で取引を完了できます。
詳しくはこちらをご参照ください。
パソコンで暗号資産アバランチ(AVAX)を購入する方法
Coincheckはスマホアプリが便利ですが、パソコンを使っても暗号資産を購入することができます。パソコンでアバランチ(AVAX)を購入する際の手順は、以下の通りです。
- 1. Coincheckにログインして、画面の上にある「ウォレット」を選択する
- 2. ウォレットページで「コインを買う」をクリックして、「AVAX(アバランチ)」を選択する
- 3.AVAXの購入数量を指定し、表示された時価に基づいた購入金額を確認する
- 4.「OK」をクリックして購入完了
パソコンを使う場合でも、スマホアプリと同じく、簡単な操作で取引をすることができます。パソコンはスマホよりも画面が大きく、見やすいのが魅力です。
場面や投資スタイルに応じて使い分けるのが良いでしょう。
取引所でアバランチ(AVAX)を購入する方法
Coincheck取引所での売買は、ブラウザから利用することができます。取引所での購入方法は以下の記事で詳しく解説しているので、興味がある方はぜひご覧ください。
※アバランチ(AVAX)の取引所での取扱い開始予定は10月下旬です。