
これからネム(XEM)を取引したいと考える人のなかには、どのようなアプリや保管方法があるのか知りたい人もいるかもしれません。
ネムには、スマホなどで手軽に保管ができる方法もあります。ネムの取引をする前にスマホアプリの使用方法を理解しておくことで、ネムの急激な価格変動にも対応することが可能です。
この記事では、ネムを取引したり保管するためには、どのようなアプリが使えるのかを紹介します。
ネム(NEM/XEM)の取引にはコインチェックアプリを使ってみよう
金融庁登録済の仮想通貨の取引所Coincheckでは、さまざまな仮想通貨の保管や取引ができるスマホアプリを提供しています。
CoincheckのアプリはiPhoneにもAndroidにも対応しており、シンプルで直感的かつ使いやすいため、仮想通貨初心者から上級者のトレーダーまで幅広く利用されています。
合計15種類以上の仮想通貨に対応しており、ネム(XEM)の取引もすることが可能です。
1. アカウント登録
まず、Coincheckの公式サイトへ移動します。そこからメールアドレスと、半角英数字を混在させたパスワードを入力し、「新規登録」を押します。
直後に、登録したアドレス宛に認証メールが届きます。そのメールに記載されたリンクを押せばアカウント登録は完了です。
再びCoincheckのトップページが表示されますから、右上の「ログイン」ボタンからログインします。なお、Facebookアカウントがある方は、トップページにある「Facebookで10秒登録」から、簡単にアカウントを作成できます。
2. SMS認証(電話番号認証)を行う
メールアドレスとパスワードの登録が完了した後は、本人確認を行います。本人確認ではまず、SMS認証(電話番号認証)を行います。
Coincheckにログインした状態で、サイトに表示される「本人確認書類を提出する」を緑色のボタンを押して、「SMSを送信する」を押すと、携帯電話にメッセージが届きます。
そこで、SMSに送信された「認証コード6桁」の番号を、Coincheckの「送信された認証コード」欄に入力することで、SMS認証が完了となります。
3.本人確認を行う
Coincheckでの本人確認は『iOS/Androidアプリからでのお申し込み』と『Webからのお申し込み』の2種類があり、それぞれ確認方法が少し異なります。
Webからのお申し込みは当社審査後、ハガキの受け取りで完了となりますが、アプリからのお申し込みは「かんたん本人確認」で審査が完了すればすぐにご利用可能になります。
「かんたん本人確認」とは、スマートフォンアプリで本人確認書類と顔の写真・動画を撮影、送信することで、インターネットで口座開設の手続きが完結するサービスです。
※現在お住いの住所が記載されている本人確認書類が必要です。
当社からご登録住所へ本人確認ハガキの郵送は不要で、審査完了後、すぐにご利用が可能となります。
参考:「かんたん本人確認」とは
iOS/Androidアプリからの本人確認
アプリからのお申し込みは、SMS認証が完了すると、お客様情報の登録および本人確認書類の提出を行います。名前や性別、生年月日、住所といった基本情報を、間違いがないように注意して入力します。
次に、本人確認書類をアップロードしますが、使用できる書類は以下のいずれかとなります。
場合によってはアプリからでもハガキによる本人確認の手続きをお願いする場合がございます。その際は以下のリンクの内容をご確認ください。
<登録可能な本人確認書類>
- 運転免許証(表面と裏面)
- パスポート(「顔写真ページ」と「住所記載ページ」)
- 在留カード(表面と裏面)
- 特別永住者証明書(表面と裏面)
- 運転経歴証明書(表面と裏面。交付年月日が2012年4月1日以降のもの)
- 住民基本台帳カード(表面と裏面)
- 個人番号カード(表面のみ、裏面は提出不要)※「通知カード(写真なし)」は本人確認書類としては利用不可。
本人確認に必要な書類について不明点等ございましたら以下のリンクをご参照ください。
お客様情報の入力後は、本人確認の撮影を行います。
STEP①
はじめに、「表面を撮影」「裏面を撮影」ボタンから、それぞれ書類の表と裏の写真を撮影してください。
パスポートを撮影する場合、「表面を撮影」では顔写真ページを撮影してください。「裏面を撮影」では所持人記入欄を撮影してください。
STEP②
次に、顔と本人確認書類表面の撮影を行います。
ご自身の顔と書類表面がイラストの位置に来るように、書類を手に持って撮影してください。
画面の案内に従って、ゆっくりと顔を傾けたり表情を変えたりしてください。
STEP③
最後に、顔と本人確認書類の厚みの撮影を行います。
画面に顔と書類を写し、書類をゆっくりとイラストのように斜めに傾けて撮影してください。
撮影が終わりましたら「現在確認中です」と表示されます。審査完了までしばらくお待ちください。
審査が完了し、承認となればCoincehckのすべての機能をご利用になれます。
参考:本人確認書類の撮影方法
Webからの本人確認
Webからのお申し込みは、SMS認証が完了すると、お客様情報の登録および本人確認書類の提出を行います。名前や性別、生年月日、住所といった基本情報を、間違いがないように注意して入力します。
次に、「IDセルフィー」(提出書類とご本人がいっしょに写っている写真)を用意します。例えば、運転免許証をアップロードする場合、運転免許証を手に持って、自分の顔を自撮りしてアップロードします。
次に、本人確認書類をアップロードしますが、使用できる書類は以下のいずれかとなります。
<登録可能な本人確認書類>
- 運転免許証(表面と裏面)
- パスポート(「顔写真ページ」と「住所記載ページ」)
- 在留カード(表面と裏面)
- 特別永住者証明書(表面と裏面)
- 運転経歴証明書(表面と裏面。交付年月日が2012年4月1日以降のもの)
- 住民基本台帳カード(表面と裏面)
- 個人番号カード(表面のみ、裏面は提出不要) ※「通知カード(写真なし)」は本人確認書類としては利用不可。
本人確認に必要な書類について不明点等ございましたら以下のリンクをご参照ください。
書類の提出が終わると画面に、「本人確認書類の確認が完了するまで1~2営業日お待ちください」と表示されます。Coincheck側で書類の確認ができれば、「本人確認完了」のメールと、住所確認用のハガキが住所に届けられます。
ハガキ受け取りを当社が確認した時点で、すべてのCoincheckの機能が利用可能となります。
犯収法の改定に伴い本人確認書類について変更がございましたので以下のURLをご参照ください
コインチェックアプリの特徴
コインチェックアプリの特徴として、仮想通貨の取引に加えて、仮想通貨の送金や入金が可能なこと、リアルタイムでレートを確認できることなどがあげられます。
チャートは、1時間・1日・1週間・1カ月・1年間の価格変動を切り替えながら確認することが可能です。アプリのメニューからは仮想通貨の売買や総資産も確認することができます。
コインチェックアプリは取引画面が見やすく初心者にも操作が簡単なので、取引タイミングを逃さずにすばやく取引することができるでしょう。仮想通貨を購入する際は、購入したい通貨を選択して数量を入力してから「購入」ボタンをタップします。
仮想通貨の購入手続きが完了したら、日本円に換算された金額を忘れずにチェックしましょう。
NEM Walletの基本的な仕組みと機能
ネムのスマホアプリには、NEM Walletもあります。
NEM Walletは、App StoreやGoogle Playからインストールして利用することができます。NEM Walletは秘密鍵を自分のローカル環境で安全に管理することができます。
オンライン上に保管するウェブウォレットとは異なるため、NEM Walletは多額の仮想通貨を分散保管したいトレーダーからも選ばれています。NEM Walletは簡単に持ち運びができるスマホアプリで、仮想通貨初心者でも容易に操作できるようになっています。
NEM Walletは、自宅にウォレットを置いておくことが心配な人にも向いています。NEM Walletで特徴的な機能は、ハーベストの状態が確認できること、マルチシグネチャ・コールドウォレットなどのセキュリティ対策が充実していることなどです。
仮想通貨のスマホアプリのなかには、フィッシングと呼ばれる偽サイトへの誘導を試みる危険なものもあります。そのため、アプリの提供元が公式サイトであるかを確認してからインストールするようにしましょう。
初めてNEM Walletアプリを利用するときの設定方法
画像出典:https://nem.io/downloads/
NEM Walletを利用するためには、あらかじめ初期設定を行っておく必要があります。
iOS版ですと、まずNEM Walletをインストールするとカメラ・連絡先・写真などへのアクセスを要求されますので許可しておきましょう。というのも、QRコードを読み込む際にカメラが必要となるからです。
NEM Walletの初期設定を行う際には、パスワードをできれば20文字以上の英数字を組み合わせた複雑なものに設定しましょう。最初は面倒に思えても、自分の大切な資産を保護するためには必要なことです。
つぎに、タッチIDを設定しておくことで、次回からパスワードを入力せずにログインできます。そうすることで、より簡単にNEM Walletが利用できるようになります。
タッチIDは、トップ画面の左上の歯車のマークから設定を行うことができます。NEM Walletの初期の状態では「タッチID」はオフになっていますので、自分でセキュリティ項目の「タッチID」をタップして利用できるようにしておきましょう。
「タッチID」をオンにしたあとは、画面右上に表示される「完了」をタップするのを忘れないようにしましょう。
NEM Walletのアカウントを追加する方法と注意点
画像出典:https://apps.apple.com/jp/app/nem-wallet/id1227112677
NEM Walletでアカウントを追加する方法は、まず「アカウントを追加する」をタップします。
アカウントを追加するには、「新しく作る」「QRコードをスキャン」「キーをインポート」の3種類の方法のなかから選びます。
PC版のNano Wallet(最新版はNEM Walletと名称変更)と同期しなければ「QRコードをスキャン」と「キーをインポート」は利用できないため注意が必要です。アカウントを新規作成する際には、「新しく作る」からアカウントを作成しましょう。
希望のアカウント名を入力したうえで「新しくアカウントを作る」を選択し、注意事項を確認後「OK」をタップすることでアカウント作成は完了です。アカウントを作成するときには、秘密鍵はバックアップをとって保存しておくようにしましょう。
アカウント作成後は、アカウントが追加されていることを確認することも必要です。NEM WalletでQRコードを利用してアカウント登録する場合は、PC版のNano Walletと同期します。
Nano Walletの「アカウント」をクリックし、「ウォレットをQRでエクスポート(アンドロイド&iOS)」を選択しましょう。Nano Walletのパスワードを入力したあとに「公開」をクリックすれば、QRコードが表示されます。
QRコードをNEM Walletで読み取れば同期できます。その後は、NEM WalletにNano Walletのパスワードを入力し、「確認」をタップすることでアカウントが追加できます。
キーをインポートしてアカウントを作成するためには、プライベートキー(秘密鍵)とウォレット名を入力しましょう。この際、プライベートキーが緑色になっていれば正しいプライベートキーであることを表し、赤色になっていれば誤っていることを表しています。
プライベートキーが緑色であることを確認したうえで、「アカウントを追加する」をタップしましょう。
NEM Walletでプライベートキーを確認するための方法
NEM Walletでプライベートキーを確認するためには、アプリ画面右下の「メニュー」をタップしましょう。
続けて表示される「アカウントをエクスポート」を選択し、つぎの画面で「確認」をタップします。
左側に目のマークがある赤文字の「プライベートに関する見解」を選択し、警告内容を確認したうえで「プライベートキー(秘密鍵)を表示」をタップしましょう。
その後、プライベートキーが表示されたら、メモに残し厳重に保管します。プライベートキーは、第三者の手に渡ったり紛失したりしないように気をつけましょう。
NEM Walletから送金を行うときの手順
NEM Walletからほかの宛先へ送金する際には、アプリ画面右上の「ペンマーク」をタップしましょう。つぎに、送信画面が表示されたら、宛先・量・メッセージを入力し手数料を確認します。
その後はパスワードを入力し、宛先や量に間違いがないことを確認したうえで「送信する」をタップしましょう。
誤った宛先へ送金してしまった場合はネムを紛失してしまうケースもあるため、宛先は間違えないようコピー&ペーストすることが大切です。
NEM Walletはアドレス帳を登録しておくことでさらに便利に使える
NEM Walletは、アドレス帳を登録することでより便利に利用できるようになります。
NEM Walletのアドレス帳を登録するには、アプリ画面下にある人の形のアイコンの「アドレス帳」をタップしましょう。つぎの画面で「コンタクトの追加」をタップし、名前・苗字・アドレスを入力します。
入力後は、画面右上の「保存」をタップすることでアドレス帳の登録は完了です。アドレス帳に登録したあとは、NEMマークがついたアドレスがアドレス帳に登録されているかを確認しましょう。
アドレス帳に登録されたアドレスをクリックすると、名前とアドレスが表示されます。宛先に送信したいときには「メッセージ送信」をタップしましょう。
メッセージ送信をタップすると数量・メッセージなどを入力する画面が表示されるため、アドレス帳に保存したアドレスへ送金する際は表示されている画面から手続きをするようになります。
NEM Walletはセキュリティを高めるためのマルチシグネチャ設定が可能
NEM Walletは、ハッキングリスクを軽減させるためにマルチシグネチャ設定を行うことが可能です。
マルチシグネチャとは、仮想通貨を送金する際に複数のアカウントの承認を必要とする仕組みです。つまり、マルチシグネチャが設定されていると、ハッカーは秘密鍵を1つ盗んだとしても複数の秘密鍵すべてを盗まなければ仮想通貨をハッキングすることはできません。
マルチシグネチャを設定する際には、保管用のアカウント1つと署名用のアカウント3つの最低でも4つのアカウントが必要となります。
署名者を追加するには、1人あたり約0.7XEMほどの手数料が必要です。マルチシグネチャの設定には手数料がかかることを考慮したうえで、NEM Walletのアプリの「その他」から設定を行いましょう。
マルチシグネチャの設定画面が表示されたら、署名者の人数を入力し各アカウントを入力したうえで「発行」をタップしましょう。マルチシグネチャが正しく設定されると、署名アカウントの削除や署名人数の変更、ネムの送金などは署名者全員の同意なしに行うことはできなくなるため注意が必要です。
NEM Walletを強固なセキュリティで保護するためにも、マルチシグネチャは取引前に必ず設定しておくようにしましょう。
NEM Walletではコールドウォレットの作成が可能
NEM Walletは、マルチシグネチャの秘密鍵をオフラインで保管できるコールドウォレットを作成することができます。コールドウォレットを作成するためには、まず保管庫と署名用のアカウントが必要です。
署名用アカウントの秘密鍵をバックアップしたうえで、アカウントを削除しましょう。NEM Walletは署名用アカウントをオフラインで管理できるため、オンライン上からハッキングされる心配もありません。
コールドウォレット作成時に削除したアカウントは、NEM Wallet内から完全にデータが消失します。コールドウォレットを作成することで、外出時などに秘密鍵を表示した際に第三者に見られてしまう心配がなくなるでしょう。
つまり、コールドウォレットがあることでマルチシグネチャをより厳重なセキュリティにできるため、取引前に設定しておくことが大切です。
NEM Walletでマルチシグネチャを削除する方法と必要な手順
マルチシグネチャの設定を削除する際には、最小署名人数に達していないと削除ができないため注意が必要です。
まず、保管庫以外のアカウントからマルチシグネチャの設定へ進み、署名者数に0を入力します。その後「確認」をタップすると、「マルチ2」「マルチ3」に署名人数の変更の確認が表示され、承認することで署名者の削除ができるようになります。
つぎに、マルチシグネチャの設定から署名アカウントの一覧が表示されるため、任意のアカウントで「×」を選択し「変更」をタップしましょう。その後は、「×」を選択していないアカウントで再度変更を承認することが求められますので、承認することでマルチシグネチャの削除ができるようになります。
マルチシグネチャが外れると、ダッシュボードの保管庫に「取引」ボタンが表示されるようになり、作業が完了したことを確認できます。
NEM Walletでのハーベスティングの確認方法
NEM Walletでは、ハーベスティングの確認を行える点が便利です。
ハーベスティングするための条件は、ネム(XEM)を1万XEM以上所持していること、Nano Walletにネムを所持していることです。この条件を満たすことで、報酬として自動的にネムを受け取ることができます。つまり、ハーベスティングは仮想通貨の不労所得だといえるでしょう。
ネムを送金したりNEMネットワークを使用したりすることで、報酬をもらえる可能性は高まります。また、Nano Walletの「既得バランス(有効なXEM)」が多いほど、ハーベスティングの開始は早まります。
そのため、ハーベスティングを早く行いたいトレーダーは条件を満たしていることを確認したうえで、早めにハーベスティングを申請するようにしましょう。
ネム(NEM/XEM)のアプリを使いこなしてトレードのストレスを減らそう
仮想通貨を短期間でトレードしたい人は、事前にスマホアプリの使い勝手をチェックしておくと良いでしょう。仮想通貨の急激な価格の変動や、万一仮想通貨の取引所の通信障害などが起きた時に、すばやく対応するためです。
大切な資産を守るためにも、スマホアプリをインストールしたあとは、早めに使い方を理解しておくようにしましょう。また、マルチシグネチャやコールドウォレットをあらかじめ設定しておくことで、セキュリティを高めることができます。
スマホアプリを利用する際は、携帯できる利便性もありますが、紛失しないよう細心の注意を払う必要があります。ストレスのないトレードが行えるよう、見やすく使いやすいネムのアプリを利用すると良いでしょう。