
「暗号資産(仮想通貨)のチャートの見方が知りたい」
「暗号資産でチャート分析する際に役立つサービスは?」
暗号資産のトレードをしている方の中には、このような希望や疑問を持っている方が多くいらっしゃるのではないでしょうか?
暗号資産のチャート分析は、「Tradeview」というチャートツールを使うと初心者の方でも簡単に行うことができます。
そこでこの記事では、
- Tradeviewの概要
- 暗号資産における相場分析の重要性
- Tradeviewの使い方
- CoincheckのTradeviewで暗号資産を売買する方法
について詳しく解説していきます。
※CoincheckのTradeviewはこちらからご利用いただけます。
目次
Tradeviewとはブラウザ上で利用できるチャートサービス
Tradeviewとは、Google ChromeやSafariなどのWebブラウザ上で利用できるトレーディングツールのことで、チャート分析に役立つ豊富な分析ツールやテクニカル指標を搭載しています。
Coincheckで暗号資産の取引をする場合も、Tradeviewを使ってチャート分析を行い、価格の動向を予測することが可能です。
また、Tradeviewは暗号資産以外にも株式、FX、先物など、さまざまな金融商品のリアルタイム相場とチャートを利用することができます。さまざまなインジケーター(テクニカル指標)を使って価格予測をするトレーダーの方には、必須のツールといえるでしょう。
※CoincheckのTradeviewはこちらからご利用いただけます。
暗号資産における相場分析の重要性
相場の分析には、テクニカル分析とファンダメンタル分析という2種類の分析手法があります。
テクニカル分析とは、過去の値動きを記したチャートからさまざまなパターンを読み取り、今後どのような値動きをするのかを予測する方法です。
チャートに何らかの特徴的な動きが見られたら、同じような値動きをした過去の記録を参照して、予測に反映させるのです。その際、分析に利用されるのがTradeviewなどのチャートツールです。
一方のファンダメンタル分析とは、景気動向や財務状況などをもとに将来の価格を予測する手法のことをいいます。暗号資産の場合、購入を検討している通貨の機能や開発状況などを調べて、将来的に値上がりするかどうかを分析するのが通常のファンダメンタル分析のやり方になります。
一般的に、暗号資産のトレードではどちらの分析方法も有効に機能するといわれています。ケースバイケースで2つの分析手法を使い分けることで、分析をしないよりも正確な価格予想ができるようになるのです。
Tradeviewの画面構成・使い方
この項目では、TradeVIewの基本的な機能である以下の5つについて解説していきます。
※項目をクリックすると該当する解説箇所にスクロールします。
①基本機能の使い方
まずは、Tradeviewのもっとも基本的な機能である以下の5つについて解説していきます。
- 通貨ペアの表示
- 時間足の変更
- チャートタイプの変更
- スケールの設定方法
- タイムゾーンの変更
1.通貨ペアの表示
通貨ペアとは、取引で売買する通貨の組み合わせのことをいいます。
通貨ペアを変更したい場合は、画像の「Coincheck BTC/JPY」という文字の上にマウスオーバーすると利用可能な通貨ペアの一覧が表示されるので、希望のペアを選択してください。なお、デフォルトでは「BTC/JPY」が選択されています。
2.時間足の変更
時間足には、1分、5分、15分、1時間、4時間、1日の6種類があります。希望の時間足を選んでクリックすると、選んだ時間軸でのチャートが表示されます。
1日の時間足の右隣の「▼」マークをクリックすると、6種類の時間足の一覧が表示されるため、その中から選んで変更することも可能です。
なお、1分足の表示は以下の7つのペアが可能です。
- BTC/JPY
- ETC/JPY
- MONA/JPY
- PLT/JPY
- LSK/JPY
- OMG/JPY
- FNCT/JPY
3.チャートタイプの変更
画像の白い四角で囲まれたローソク足のマークをクリックすると、以下の7種類のチャートタイプが表示されます。
- バー
- ローソク足
- 中空ローソク足
- 平均足
- ライン
- エリア
- ベースライン
上記の中から使用したいタイプを選んでクリックすると、チャートタイプが変更されます。
4.スケールの設定方法
チャート画面を拡大・縮小させたい場合は、画面内の「+」および「−」マークをクリックして好みのサイズに調節してください。また、日付が表示されている箇所で、マウスホイールを上下することでも画面を拡大・縮小することができます。
5.タイムゾーンの変更
タイムゾーンは、画像の白い四角で囲まれた時刻が表示されている箇所をクリックすると変更することができます。なお、初期設定では日本標準時のUTC+9が選択されています。
②インジケーター(テクニカル指標)の使い方
チャートに移動平均線やボリンジャーバンドなどのインジケーター(テクニカル指標)を表示するには、チャート上で右クリックし、表示されるメニューから「インジケーターを挿入」を選びます。
また、チャート画面上部の「インジケーター」ボタンから選択することも可能です。
すると上の画像のようなポップアップが表示されるので、検索窓に使用したい指標の名称を入力して検索するか、リストの中から希望する指標を選択します。
なお、インジケーターは複数表示させることも可能です。
インジケーターの設定を変更する方法
インジケーターのパラメーター(期間、ソース、シグナルの長さなど)の設定は変更することができます。やり方は、表示させたインジケーターの名称の横の「▼」マークをクリックし(画像①)、「設定」を選択します。
すると画像②のような設定画面が表示されるので、好みの設定に変更し「OK」ボタンを押せば完了となります。また、変更した設定を元に戻したい場合は、「デフォルト」をクリックして「設定をリセット」を選択してください。
③描画ツールの使い方
Tradeviewでは、用途に合わせてさまざまな描画ツールを使用することができます。トレンドラインや水平線などの直線ラインのツールはもちろん、ピッチフォーク系やギャン系、フィボナッチやエリオット波動など豊富な描画ツールが用意されています。
続けて、代表的な描画ツールであるトレンドラインの引き方について解説します。
トレンドラインの引き方
トレンドラインは、描画ツールの上から2つめの「トレンドライン」を選択し、チャート上でドラッグして引きます。引いたラインは、マウスをドラッグすると自由に動かすことができます。
また、ラインを選択した状態で右クリックを押して「複製」を選択すると、コピーされたラインが近くに表示されます。
ラインの設定方法
描画したラインをダブルクリックすると、上の画像のような設定画面が表示されます。
スタイルタブでは、ラインの色や太さを変更することができます。また、座標タブでは直接価格を入力してラインの始点と終点を指定することができます。
可視性タブでは、どの時間軸のチャートを表示するのかを選択することが可能です。
たとえば上の画像のように「分」のチェックを外すと、1分足、5分足、15分足のすべての分足チャートでトレンドラインが表示されなくなります。
ラインを削除する方法
描画したラインを消したい場合は、ラインを選択した状態で設定パネル内のゴミ箱マークをクリックするか、Deleteキーを押すと削除されます。
④チャートレイアウトの保存と読み込み
パラメーターを変更したインジケーターや描画ツールを使って引いたラインなどは、チャートレイアウトとして保存することができます。
保存方法は、まずチャート画面右上部の「保存」をクリックします。すると上の画像のようなポップアップが表示されるので、新しいチャートレイアウトの名前を入力し、「保存」を押せば完了となります。
保存したレイアウトを読み込むには、「保存」の横にある「▼」マークをクリックし、「チャートレイアウトを読み込み」を選択してください。
すると、上の画像のようなポップアップが表示されるので、読み込みたいレイアウト名を選んでクリックすれば、保存したチャートレイアウトがチャート上に展開されます。
⑤スナップショットの撮影(Twitter連携)
Tradeviewには、チャート画面を撮影できるスクリーンショット機能が搭載されています。スクリーンショット機能を使うには、まず画面右上のカメラマークをクリックします。
すると、上の画像のようなポップアップが表示されるので、以下の中からひとつを選択してください。
- コピー(スクリーンショットへのURLをコピーする)
- 画像の保存(チャート画面が別タブで開かれる)
- ツイート(Twitterアカウントと連携して、スクリーンショットをツイートする)
スクリーンショット機能を使えば、チャート画面や分析結果を簡単に共有することができます。
CoincheckのTradeviewで暗号資産を売買する方法
続いて、CoincheckのTradeviewで暗号資産を売買する方法をご紹介します。
CoincheckのTradeviewでは、以下7種類の通貨ペアで取引ができます(2023年4月26日時点)。
- BTC/JPY
- ETC/JPY
- MONA/JPY
- PLT/JPY
- LSK/JPY
- OMG/JPY
- FNCT/JPY
1.通貨ペアを選択する

2.注文方法(指値、成行)を選ぶ

- 指値注文…希望する売買価格を指定して発注する注文方法
- 成行注文…売買価格を指定せず、現在表示されている価格で発注する注文方法
- 逆指値注文…通常の指値注文とは逆に、指定した価格以上になったら「買い」、以下になったら「売り」の発注をする注文方法
3.買い(売り)注文を出す

暗号資産(仮想通貨)のチャート分析にはTradeviewがおすすめ

執筆柳田孝介
出版社でテレビ情報誌や映画雑誌の編集を経験した後、2019年からフリーライターとして活動。暗号資産の取引は2017年から開始。推し通貨はイーサリアム(ETH)。最近はNFTマーケットでデジタルアートの取引を始め、日々、審美眼磨きにいそしんでいる。