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Sweatcoin(スウェットコイン)とは、移動した歩数に応じてゲーム内通貨がもらえる「Move to Earn」をコンセプトにしたスマホアプリです。
数年前から暗号資産界隈で目にするようになった「Move to Earn(移動して利益を出す)」というコンセプトは、日本では2022年にブームになったSTEPN(ステップン)の登場によって有名になりました。
今回ご紹介するSweatcoinは、STEPNよりも前の2016年にリリースされたMove to Earnの元祖的な存在です。この記事ではMove to Earn及びSweatcoinに興味をお持ちの方に向けて、Sweatcoinの特徴や始め方、利益の出し方、将来性などについて解説していきます。
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目次
Sweatcoin(スウェットコイン)とは
STEPN(ステップン)との違い
Sweatcoin(スウェットコイン)の特徴
無料で始められる
1億2,000万人以上が登録している
獲得したコインを暗号資産や商品と交換できる
日本語に対応している
Sweatcoin(スウェットコイン)の始め方
①アプリをダウンロードする
②サインアップ(新規登録)する
③スマホを持って歩く
Sweatcoin(スウェットコイン)で利益を出す方法
歩いてSweatcoin(SWC)を獲得する
友達を紹介する
広告を視聴する
ステーキングを行う
Sweatcoin(スウェットコイン)の攻略方法
「デイリー2倍ブースト」を活用する
課金してプレミアムプランに加入する
Sweatcoin(スウェットコイン)の換金方法
①Sweat Walletアプリをダウンロードする
②Sweat walletアプリからSWEATを海外取引所に送金
③SWEATを他の暗号資産に交換する
④交換した暗号資産を国内取引所に送金する
⑤暗号資産を円に換金する
Sweatcoin(スウェットコイン)の将来性・今後の動向
多数の企業や投資家から出資を受けている
Move to Earnの普及度に影響を受ける
さまざまな機能が追加されている
NFTゲーム「Sweat Hero」などの関連サービスも提供している
Sweatcoin(スウェットコイン)に関するQ&A
まとめ
Sweatcoin(スウェットコイン)とは
引用:Sweatcoin
Sweatcoin(スウェットコイン)とは、イギリスおよびウェールズで設立されたSweatcoin社によって開発されたスマホアプリです。
Sweatcoinでは、散歩やランニングによって得た歩数に応じてゲーム内通貨の「Sweatcoin(SWC)」を獲得することができます。そして、集めたSweatcoinはギフト券や暗号資産の「SWEAT」と交換することが可能です。
プロジェクト名
Sweatcoin(スウェットコイン)
通貨名(ティッカーシンボル)
SWEAT
価格(2023年9月2日時点)
約1.2円
時価総額ランキング(2023年9月2日時点)
321位 ※CoinGecko調べ
公式サイト
https://sweatco.in/
STEPN(ステップン)との違い
移動するだけで暗号資産が貯まる「Move to Earn(M2E)」をコンセプトにしているアプリとしては、日本では2022年に流行した「STEPN(ステップン)」が有名です。しかし、SweatcoinはSTEPNよりも前の2016年にリリースされており、Move to Earnアプリとして古い歴史をもっています。
また、STEPNがゲームを始める前にNFTスニーカーを購入しなくてはならないのに対して、Sweatcoinは初期費用をかけずに無料で始めることが可能です。アプリさえダウンロードすればすぐに始められる敷居の低さが特徴的なSweatcoinは、「お金をかけずに気軽にMove to Earnを楽しみたい」という層から人気を集めています。
NFTゲーム「STEPN(ステップン)」とは? 始め方やゲーム内暗号資産(仮想通貨)GSTについて解説
Coincheck
Sweatcoin(スウェットコイン)の特徴
Sweatcoin(スウェットコイン)には、主に以下の4つの特徴があります。
無料で始められる1億2,000万人以上が登録している獲得したコインを暗号資産や商品と交換できる日本語に対応している
無料で始められる
1つ目の特徴は、「無料で始められる」点です。
前述したように、Sweatcoinはスマートフォンさえ持っていれば誰でも無料で始めることができます。
類似アプリの中には、NFTスニーカーを購入しないとゲームに参加することができないものも存在します。そうしたアプリとは異なり無料で始められるSweatcoinは、「Move to Earnのアプリを試しに使ってみたい」というビギナーの方でも安心して利用できます。
1億2,000万人以上が登録している
2つ目の特徴は、「1億2,000万人以上が登録している」点です。
Sweatcoinの公式サイトでは、2023年9月時点で1億2,000万人以上の登録ユーザーがいると謳っています。
引用:Sweatcoin
歩くだけで資産が貯まる無料アプリということで、Sweatcoinに対しては「怪しい」や「詐欺なのでは?」といった懐疑的な印象をもっている人もいるようです。
しかし、1億2,000万人以上の登録者がおり、これまでに目立ったトラブルも発生していないところを見る限り、Sweatcoinは危険性が低いアプリと考えて問題ないでしょう。
獲得したコインを暗号資産や商品と交換できる
3つ目の特徴は、「獲得したコインを暗号資産と交換できる」点です。
ウォーキングで得たSweatcoin(SWC)は、専用のウォレットアプリ「Sweat Wallet」内で暗号資産の「SWEAT」と交換することができます。そして、SWEATは上場している海外取引所でUSDT(テザー)などに換金することが可能です。
また、Sweatcoin(SWC)はアプリ内のマーケットで以下のような商品を交換することもできます。
過去に交換できた商品
Amazonギフトカード
スターバックスのギフトカード
adidasのギフトカード
Netflixの1ヶ月分のギフトカード
日本語に対応している
4つ目の特徴は、「日本語に対応している」点です。
Sweatcoinは海外の企業が開発したアプリですが、日本語にも対応しています。そのため、英語が苦手という方も安心して利用することができます。
Sweatcoin(スウェットコイン)の始め方
引用:Sweatcoin
Sweatcoin(スウェットコイン)の始め方は、以下の通りです。
①アプリをダウンロードする②サインアップ(新規登録)する③スマホを持って歩く
各手順について、順番に解説していきます。
①アプリをダウンロードする
最初に、スマートフォンにSweatcoinのアプリをダウンロードします。
iPhoneユーザーはこちらから、Androidユーザーはこちらからアプリをダウンロードすることができます。
②サインアップ(新規登録)する
アプリをダウンロードしたら、次はAppleIDやGoogle PlayのIDを使ってサインアップ(新規登録)を行います。
その際に、スマホに入っている既存のヘルスケアアプリとの連携を行います。画面に日本語で表示される指示通りに操作すれば、簡単に連携することができます。
③スマホを持って歩く
サインアップが完了したら、あとはスマホを持って歩くだけです。バッグやポケットにスマホを入れて歩くだけで自動的にSweatcoin(SWC)が付与されます。
ヘルスケアアプリと連動して歩数をカウントしてくれるので、歩くたびにSweatcoinアプリを起動する必要はありません。
Sweatcoin(スウェットコイン)で利益を出す方法
Sweatcoin(スウェットコイン)で利益を出す方法としては、主に次の4つがあります。
歩いてSweatcoinを獲得する友達を紹介する広告を視聴するステーキングを行う
それぞれ詳しく見ていきましょう。
歩いてSweatcoin(SWC)を獲得する
1つ目の利益を出す方法は、「歩いてSweatcoinを獲得する」です。
Sweatcoinアプリをダウンロードしたスマホを持ち歩くだけで、一日の歩数に応じて自動的にSweatcoin(SWC)が貯まります。なお、無料プランでは1,000歩ごとに1SWCが付与されるようになっています(2023年9月時点)。
集めたSweatcoin(SWC)は、ギフト券などの商品や暗号資産の「SWEAT」と交換することが可能です。なお、Sweatcoin(SWC)をSWEATと交換するには、別途「Sweat Wallet」アプリをダウンロードして、Sweatcoinアプリと連携させる必要があります。
友達を紹介する
2つ目の方法は、「友達を紹介する」です。
Sweatcoinアプリ上で友達を招待すると、報酬として1人につき「5SWC」を獲得することができます。
招待人数に上限はないので、多く招待するほどたくさんのSweatcoinを得ることができます。
広告を視聴する
3つ目の方法は、「広告を視聴する」です。
アプリのホーム内にある「デイリーリワード」から広告を視聴すると、報酬としてSweatcoinを獲得することができます。
広告の長さは30秒ほどで、視聴し終えるとランダムで0〜1,000SWCの報酬がもらえます。
ステーキングを行う
4つ目の方法は、「ステーキングを行う」です。
ステーキングとは、保有する暗号資産を特定のブロックチェーンネットワークに預け入れることで、報酬を受け取ることができる仕組みのことです。
Sweatcoin(SWC)と交換することができる暗号資産の「SWEAT」は、「Sweat Wallet」というウォレットアプリ内でステーキングすることが可能です。
SWEATのステーキングでは、預け入れる期間によって以下のように利率が決定します。
期間
利率
12ヶ月
12%
6ヶ月
6%
3ヶ月
3%
ステーキングとは?利益を得られる仕組みとリスク(Lisk)ステーキングサービスについて
Coincheck
Sweatcoin(スウェットコイン)の攻略方法
Sweatcoin(スウェットコイン)を効率良く貯める方法としては、次の2つがあります。
「デイリー2倍ブースト」を活用する課金してプレミアムプランに加入する
どのような方法なのか、1つずつ解説していきます。
「デイリー2倍ブースト」を活用する
1つ目の攻略方法は、「デイリー2倍ブーストを活用する」です。
「デイリー2倍ブースト」とは、20分間だけ歩数に応じて獲得できるSweatcoin(SWC)の数が2倍になる機能のことです。
1日に1回しか使うことができないので、ランニングや散歩などで確実に20分以上歩くタイミングで使用するのが効果的です。
課金してプレミアムプランに加入する
2つ目の攻略方法は、「課金してプレミアムプランに加入する」です。
Sweatcoinは原則無料で使用できますが、「より効果的にコインを貯めたい」という方に向けてプレミアム(有料)プランも用意されています。
プレミアムプランに加入すると、以下のような特典を受けることができます。
プレミアムプランの特典
1日の歩数制限が無制限になる
獲得できるSWCが2倍になる(1,000歩につき2SWC)
プレミアムプラン限定のショップを利用できる
アイコンを変更できる
無料プランでは1日の歩数制限が5,000歩に設定されていますが、プレミアムプランに加入すると無制限になります。また、無料プランでは1,000歩につき1SWCが付与されるのに対して、プレミアムプランではその倍の2SWCが獲得できます。
なお、プレミアムプランの加入料金はiOSが月額550円/年額2,700円、Androidが月額780円/年額3,880円となっています。
Sweatcoin(スウェットコイン)の換金方法
集めたSweatcoin(スウェットコイン)を日本円に換金する際の手順は、以下の通りです。
①Sweat Walletアプリをダウンロードする②Sweat WalletアプリからSWEATを海外取引所に送金③SWEATを他の暗号資産に交換する④交換した暗号資産を国内取引所に送金する⑤暗号資産を円に換金する
①Sweat Walletアプリをダウンロードする
Sweatcoin(SWC)を暗号資産のSWEATに換金するためには、「Sweat Wallet」というアプリをダウンロードし、Sweatcoinアプリと連動させる必要があります。
アプリの名称
概要
Sweatcoin
歩いてSweatcoin(SWC)を貯めるためのアプリ
Sweat Wallet
Sweatcoin(SWC)をSWEATに換金したり、SWEATを取引所に送金したりするためのアプリ
Sweat WalletをダウンロードしてSweatcoinと連動させると、Sweatcoinで歩いて貯めたSWCが自動的にSweat Wallet内でSWEATに変換されます。
②Sweat WalletアプリからSWEATを海外取引所に送金
次に、暗号資産のSWEATをSweat Walletから取引所に送金します。
2023年9月現在、国内の取引所でSWEATを上場しているところは存在しないため、以下のようなSWEATを取り扱っている海外取引所に送金する必要があります。
OKX
BitMart
MEXC
KuCoin
Bybit など
SWEATの送金は、Sweat Walletのホーム画面にある「Transfer」というメニューから行うことができます。
③SWEATを他の暗号資産に交換する
次に、取引所でSWEATを他の暗号資産に交換します。
SWEATを取り扱っている取引所の多くは、ビットコイン(BTC)などの暗号資産との通貨ペアを提供していません。そのため、以下のように一旦USDT(テザー)に換金してから他の暗号資産と交換するのが一般的です。
①SWEATをUSDT(テザー)に換金する②USDTをBTCなどの暗号資産と交換する③交換した暗号資産を国内取引所に送金する
USDTを他の暗号資産と交換する際には、送金先の国内取引所で取り扱っている銘柄と交換する必要があるので注意しましょう。
④交換した暗号資産を国内取引所に送金する
USDTと交換した暗号資産を、国内の取引所に送金します。
⑤暗号資産を円に換金する
暗号資産の送金が完了したら、国内の取引所で暗号資産を日本円に換金します。
以上でSWEATの換金は完了です。
Sweatcoin(スウェットコイン)の将来性・今後の動向
Sweatcoin(スウェットコイン)の将来性を占うポイントとしては、次の4点を挙げることができます。
多数の企業や投資家から出資を受けているMove to Earnの普及度に影響を受けるさまざまな機能が追加されているNFTゲーム「Sweat Hero」などの関連サービスも提供している
どのような内容なのか、順番に見ていきましょう。
多数の企業や投資家から出資を受けている
1つ目のポイントは、「多数の企業や投資家から出資を受けている」です。
2022年7月、Sweatcoinの運営チームはMedium上で、1,300万ドルの資金調達を完了したことを報告しました。
この時の出資には、暗号資産に特化したベンチャーキャピタルの「Electric Capital」や、大手暗号資産取引所が運営元の「OKX Blockdream Ventures」、NEARプロトコルの開発を支援する非営利団体の「NEAR Foundation」などが参加しました。
こうした資金調達の経緯を見る限り、Sweatcoinは多くの企業や投資家から将来性を期待されているプロジェクトと言えるでしょう。
Move to Earnの普及度に影響を受ける
2つ目のポイントは、「Move to Earnの普及度に影響を受ける」です。
前述の通り、Sweatcoinは「Move to Earn」をコンセプトにしたフィットネスアプリです。Move to Earnとは、その名の通り「歩く・走る・動く」などの動作によって暗号資産を獲得できるアプリやサービスを指します。
Sweatcoin以外のMove to Earn関連のアプリとしては、以下のようなものがあります。
Move to Earn関連のアプリ
STEPN(ステップン)
Walken(ウォーケン)
Step App(ステップアップ)
Calo Run(カロラン)
Fitmint(フィットミント)
RunBlox(ランブロックス)
Yuliverse(ユリバース)
日本では、2022年にSTEPNが流行した際にMove to Earnという言葉を見聞きした人が多いかもしれません。今後、Move to Earnというコンセプトがさらに普及していけば、Sweatcoinなどの関連アプリを利用する人も増えていくでしょう。
NFTゲーム「STEPN(ステップン)」とは? 始め方やゲーム内暗号資産(仮想通貨)GSTについて解説
Coincheck
さまざまな機能が追加されている
3つ目のポイントは、「さまざまな機能が追加されている」です。
Sweatcoinは定期的にアップデートをし、アプリとして改良を重ねています。2023年2月には、独自ウォレット「Sweat Wallet」に新機能「Learn and Earn」が追加されました。
「Learn and Earn」とは、Sweatcoinに関する記事を読んだ後に4択クイズに答えることで、暗号資産のSWEATがもらえる教育コンテンツです。
「Learn and Earn」のようなコンテンツが今後も追加されていき、アプリとしての使いやすさや利便性が向上していけば、それに伴いSweatcoinを利用するユーザーも増えていくことが考えられます。
NFTゲーム「Sweat Hero」などの関連サービスも提供している
引用:Sweat Hero Open Beta
4つ目のポイントは、「NFTゲームなどの関連サービスも提供している」です。
2023年7月、Sweatcoinの開発元であるSweat EconomyはNFTゲームの「Sweat Hero」をリリースしました。
「Sweat Hero」は、Sweatcoinのウォレットアプリ「Sweat Wallet」内で遊べるバトル形式のNFTゲームです。リズムに合わせて画面をタッチしてスコアを稼ぎながら、他のプレイヤーとポイントを競い合うリズムゲームのような内容となっています。なお、バトルに勝利したプレイヤーは、SWEATと交換できるゲーム内通貨の「バトルコイン」を獲得することができます。
今後も「Sweat Hero」のようなコンテンツが追加されることで、それらを目当てにSweatcoinのアプリをダウンロードする人が増加することが考えられます。
Sweatcoin(スウェットコイン)に関するQ&A
Sweatcoin(スウェットコイン)に関するよくある疑問を、Q&A形式でご紹介します。
Sweatcoinとは何ですか?
Sweatcoinとは、イギリスおよびウェールズで設立されたSweatcoin社によって開発されたスマホアプリです。
Sweatcoinでは、散歩やランニングによって得た歩数に応じてゲーム内通貨の「Sweatcoin(SWC)」を獲得することができます。そして、集めたSweatcoinはギフト券や暗号資産の「SWEAT」と交換することが可能です。
Sweatcoinの特徴は何ですか?
Sweatcoinには、主に以下の4つの特徴があります。
無料で始められる
1億2,000万人以上が登録している
獲得したコインを暗号資産や商品と交換できる
日本語に対応している
Sweatcoinの始め方を教えてください。
Sweatcoinの始め方は、以下の通りです。
アプリをダウンロードする
サインアップ(新規登録)する
スマホを持って歩く
Sweatcoinの利益の出し方は?
Sweatcoinで利益を出す方法としては、主に次の4つがあります。
歩いてSweatcoinを獲得する
友達を紹介する
広告を視聴する
ステーキングを行う
まとめ
ここまで、Sweatcoin(スウェットコイン)の特徴や始め方などについて解説していきました。
ゲームを始める条件として、NFTスニーカーの購入が必須な類似アプリが多いなか、初期費用が無料で使えるSweatcoinは「Move to Earn」初心者の方でも気軽に始めることができます。
アプリ内で貯めたSweatcoin(SWC)は、ギフト券や暗号資産のSWEATなどと交換することができます。そのため、普段から散歩やランニングをする習慣がある人は、Sweatcoinをダウンロードしたスマホを持って歩くだけでお得に利益を出すことができます。
Sweatcoinは無料で利用でき操作も簡単なので、「Move to Earnに興味がある」という方は試しに利用してみてはいかがでしょうか。
歩くことでビットコインを獲得できるポイ活アプリのBitWalk(ビットウォーク)。
本記事では、BitWalk(ビットウォーク)の始め方や使い方、使用の上での注意点を解説しています。
無料で暗号資産(仮想通貨)を獲得できることで注目が集まっているアプリですが、おさえておきたいポイントを意識しておくと、より快適に使えることでしょう。
この記事でわかること
BitWalk(ビットウォーク)の始め方・使い方
BitWalk(ビットウォーク)での出金・換金方法
Coincheckなどに登録しないと出金・換金できない
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目次
BitWalk(ビットウォーク)とは
BitWalk(ビットウォーク)の始め方・使い方
アプリインストール
BitWalk(ビットウォーク)での出金・換金方法
BitWalk(ビットウォーク)のその他の機能
リップルが貯まるXRP Walkというアプリがある
BitWalk(ビットウォーク)の注意点
Coincheckなどに登録しないと出金・換金できない
有効期限がある
広告を見る回数
まとめ
BitWalk(ビットウォーク)とは
BitWalk(ビットウォーク)とは、株式会社Paddleが提供する、歩くことでビットコインを貯められるポイ活・ヘルスケア系のスマートフォン向けアプリです。
スマートフォンの歩数計に連動して500歩ごとにスタンプを獲得でき、1日で20,000歩相当の最大40個までスタンプを貯めることができます。
このスタンプは1つでおよそ0.05円前後のビットコインが獲得できると言われており、獲得時に10秒から1分程度の広告を閲覧すると獲得量が5倍になります。
純粋に歩くだけでもビットコインを獲得することができますが、ポイ活が目的のユーザーは広告を閲覧しています。
BitWalk(ビットウォーク)はSTEPNのようなブロックチェーンゲームやNFTゲームの一種ではなく、一般的なポイ活アプリです。
歩くことでビットコインを貯めることができる性質上、Move To Earn系のブロックチェーンゲーム・NFTゲームに似ているように見えますが、BitWalk(ビットウォーク)でのビットコイン獲得には、ブロックチェーンの関係がありません。単純に広告収益をユーザーで分配しているサービスです。
ビットコインは気になるけれど、まずは無料で手に入れてみたいという方にもオススメのアプリでしょう。
BitWalk(ビットウォーク)の始め方・使い方
BitWalk(ビットウォーク)を始めるには、アプリのインストールとビットコインを受け取るために暗号資産取引所の口座開設が必要になります。
口座開設には数日程度時間を要することもあるため、まだ暗号資産取引所の口座をお持ちでない場合は、早めに口座を開設しておきましょう。
暗号資産取引所のCoincheckでは、最短1日で取引が行えます。口座開設をご検討の方は、ぜひCoincheckをご利用ください。
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アプリインストール
BitWalk(ビットウォーク)を始めるには、まずスマートフォンにアプリをインストールしましょう。iOSはApp Storeから、AndroidではGoogle Playからダウンロードできます。
また、歩いてポイントを獲得するという性質上、スマートフォンには歩数計機能が必要になります。
iPhoneにはヘルスケアAppが搭載されているため、BitWalkのインストール後に連携をしておきましょう。
AndroidにはデフォルトでGoogle Fitなどの歩数計アプリがインストールされていない場合があるため、必要に応じてGoogle Fitをインストールしましょう。
アプリの設定が終わったら、歩いてスタンプを貯められます。
また、会員登録を行っておくと、機種変更時や誤ってアプリを削除したときに安心です。
BitWalk(ビットウォーク)での出金・換金方法
BitWalk(ビットウォーク)で貯めたビットコインを出金・換金するためには、先述の暗号資産取引所の口座開設をする必要があるほか、最低出金金額が設定されています。
最低出金金額には0.2mBTC、つまり0.0002BTCが必要になります。0.2mBTCは、2023年7月24日時点のレート(1BTC=約420万円)で、850円相当です。
送金時には受け取り用のビットコインアドレスが必要です。Coincheckではアプリからかんたんに受け取ることができます。詳細な方法は、こちらからご確認ください。
h2 BitWalk(ビットウォーク)のその他の機能
BitWalk(ビットウォーク)は、歩いてビットコインを貯める以外にも、ビットコインの相場を見る機能や、相場予想でビットコインが獲得できる機能、CMを見てガチャを回せる機能があります。
リップルが貯まるXRP Walkというアプリがある
BitWalk(ビットウォーク)の姉妹アプリに、同じような機能でリップルを獲得することができるXRP Walkというアプリがあります。
提供会社は同じ株式会社Paddleで、同様に換金では暗号資産取引所の口座が必要です。
XRP Walkも含めて、多くの歩いてポイントを獲得するタイプのアプリは、同一端末なら同じ歩数計を参照しています。そのため、複数のアプリをインストールし、それぞれのアプリから報酬を獲得しているユーザーがいます。
BitWalk(ビットウォーク)の注意点
BitWalkを利用する上で、いくつか覚えておきたいポイントがあります。うっかりすると獲得したスタンプやビットコインを任意のタイミングで獲得できない場合があるため、予め注意しましょう。
Coincheckなどに登録しないと出金・換金できない
BitWalkのアプリ単体では、日本円に換金することができません。換金を行うには、出金先の暗号資産取引所でビットコインを売却し、その取引所から銀行口座に出金する必要があります。
また、一般に暗号資産取引所は口座開設には数日の時間がかかります。そのため、ビットウォークで貯めたビットコインをすぐに換金したい場合には、貯まる前に口座開設を行っておくとスムーズです。
有効期限がある
貯めたスタンプには有効期限が存在します。貯まったスタンプは午前3時までにビットコインに交換しないと有効期限が切れてしまうため、毎日スタンプをビットコインに交換する必要があります。
スタンプをビットコインに交換するためには、1スタンプごとにそのままビットコインを獲得するか、動画を見て5倍獲得するかを選択する必要があります。そのため、有効期限ギリギリの時間で広告を見ると、スタンプを失う可能性があるため、時間に余裕を持ってビットコインに交換するとよいです。
広告を見る回数
前項の通り、ビットコインを獲得する際に、スタンプごとに広告を閲覧して5倍で獲得するかを選択する必要があります。
そのため、一日の最大獲得量である40個のスタンプを5倍で獲得するには、それだけ多くの広告を閲覧しなければいけません。
ビットウォークはアプリの性質上、広告を見ることでポイントを獲得するタイプのアプリといえます。広告は見るものと考えてサービスを利用すると考えるとよいかもしれません。
なお、5倍にしないでビットコインは獲得できますが、貯まる量がそれだけ減るということも覚えておきましょう。自分の生活スタイルや時間の余裕に合わせた利用をオススメします。
まとめ
広告を見ることでビットコインを獲得できるBitWalk(ビットウォーク)は、無料で暗号資産取引を始めたい方に向いているサービスです。
日々の移動で暗号資産を手に入れることができるため歩くことにインセンティブができ、運動不足と言われている現代では、健康の維持管理でも役に立つアプリかもしれませんね。
メルコイン(メルカリでビットコイン)とは、2021年4月に設立された、日本大手のフリマアプリ「メルカリ」が運営する子会社です。
2023年3月9日、メルコイン(メルカリでビットコイン)が、アプリ内でビットコイン取引ができるサービスの提供を開始しました。サービス提供開始3ヶ月強で利用者が50万人を突破するなど、大きな盛り上がりを見せています。
そこで今回の記事では、Coincheck(コインチェック)とメルコインに焦点を絞って、それぞれの手数料やサービスを徹底比較していきます。
※メルコイン(メルカリでビットコイン)の最新情報については公式サイト(https://about.mercoin.com/ )をご参照ください。
初心者におすすめする仮想通貨やビットコイン取引所に関してはこちらに記載しているので、ぜひご覧ください。
【おすすめ】初心者向けの仮想通貨・ビットコイン取引所とは?【暗号資産取引所】 Coincheck
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目次
1.メルコイン(メルカリでビットコイン)とは
2.メルコイン(メルカリでビットコイン)とCoincheckの比較一覧
3.メルコイン(メルカリでビットコイン)とCoincheckの比較その1【取扱通貨・銘柄数】
4.メルコイン(メルカリでビットコイン)とCoincheckの比較その2【口座開設までにかかる時間】
5.メルコイン(メルカリでビットコイン)とCoincheckの比較その3【手数料】
取引手数料
スプレッド
入出金手数料
6.メルコイン(メルカリでビットコイン)とCoincheckの比較その4【その他サービス】
7.メルコイン(メルカリでビットコイン)はこんな人にオススメ
8.Coincheck(コインチェック)はこんな人にオススメ
9.まとめ
他の暗号資産(仮想通貨)取引所との比較記事一覧
1.メルコイン(メルカリでビットコイン)とは
メルコインとは、2021年4月に設立された、日本大手のフリマアプリ「メルカリ」が設立した子会社です。
主にブロックチェーンに関するサービスの提供を行っており、2023年3月にはメルカリ内で得た売上金でビットコイン(BTC)が購入できるサービスをリリースしました。ビットコイン購入時の資金として、メルカリで不用品を売った売上金やお友達招待などでもらったポイント、そして金融機関からチャージした残高を利用することができます。
メルコインは「多様な価値がめぐる新しい経済をつくる」ことをミッションとして掲げており、
テクノロジーによって、誰もが暗号資産、デジタル資産などあらゆる価値を簡単に交換できる世界の実現を目指しています。そのことから、現時点でのメルコインで購入できるのはビットコインのみとなっていますが、今後取引銘柄を増やす可能性やNFTマーケットプレイスなどのサービスが展開されることも十分にあると考えられるでしょう。
【初心者向け】ビットコインとは?仕組みをわかりやすく解説!
Coincheck
2.メルコイン(メルカリでビットコイン)とCoincheckの比較一覧
まずは、メルコインとCoincheckの基本情報の違いを確認していきましょう。以下は、2024年9月時点の情報を元に作成した表です。
メルコイン(メルカリでビットコイン)
Coincheck
取扱通貨・銘柄数
2
30
口座開設までの時間(※1)
・最短即日(既にメルカリのアカウントを持っていて、本人確認が完了していればすぐに口座開設の申し込みが可能)
・最短即日
本人確認方法
・マイナンバー読み取り方式・自撮り方式(※2)
・アプリでのかんたん本人確認・Webからの本人確認(※3)
取引手数料
・無料(販売所)
・無料(販売所)・一部銘柄にMaker手数料、Taker手数料あり(取引所)(※4)
スプレッド(※5)
・約1%(販売所)
・0.1%〜5%(販売所)・約0.0028%(取引所)
入出金手数料
・入金:無料・出金:200円(※6)
・入金:無料(銀行振込の場合)・出金:407円
最低購入価格
1円から
500円から
外部ウォレットへの送金
不可
可能
主なサービス
・メルコイン
・ビットコインつみたて
・メルカリ・メルペイ
・メルカリShops
・Coincheck(販売所/取引所)
・Coincheck NFT
・Coincheck貸暗号資産サービス
・Coincheckつみたて
・Coincheckでんき
・Coincheckガス
・Coincheck IEO
・Coincheck INO
公式サイト
https://about.mercoin.com/
https://coincheck.com/ja/
(※1)本人確認方法や申し込みの混雑状況によって変化します
(※2)詳細はメルカリのウェブサイトをご覧ください
(※3)Coincheckの本人確認方法については、こちらをご覧ください。
(※4)Coincheckの取引所における取引手数料については、こちらをご覧ください。
(※5)2024年9月時点のビットコイン取引におけるスプレッドを示しています。
(※6)メルペイアカウントへの出金は無料。メルペイアカウントから銀行等への振込に200円の手数料が生じる。
表から見て取れるように、Coincheckとメルコインには、手数料や取扱銘柄、提供するサービスの種類などに様々な違いがあります。それぞれの特徴を把握した上で、それぞれの取引所は以下のような人におすすめです。
おすすめな人
おすすめの取引所
理由
既にメルカリでの本人確認を完了しており、ビットコインに興味がある人
メルコイン
既にメルカリを利用して本人確認まで済んでいる人であれば、最短即日で口座開設が完了するため
不要な日用品をビットコインに変えたい人
メルコイン
メルカリで得た売上金を使ってビットコインが購入できるため
色んな暗号資産を保有してみたい人
Coincheck
取引所も合わせて30種類もの暗号資産を取扱っているため
取引所で購入した暗号資産をプライベートウォレットに送金したい人
Coincheck
暗号資産を購入後、取引所のウォレットからプライベートウォレットに送金できるため
NFT取引にも興味がある人
Coincheck
Coincheckでは暗号資産交換業だけでなく、NFTマーケットプレイスを運営しているため
ここでまとめたメルコイン(メルカリでビットコイン)とCoincheckの比較を以下から詳しく解説します。
3.メルコイン(メルカリでビットコイン)とCoincheckの比較その1【取扱通貨・銘柄数】
2024年9月時点、メルコインとCoincheckで取引できる銘柄は以下の通りです。
メルコイン(メルカリでビットコイン)
Coincheck
ビットコイン(BTC)
◯
◯
イーサリアム(ETH)
〇
◯
イーサリアムクラシック(ETC)
-
◯
リスク(LSK)
-
◯
リップル(XRP)
-
◯
ネム(XEM)
-
◯
ライトコイン(LTC)
-
◯
ビットコインキャッシュ(BCH)
-
◯
モナコイン(MONA)
-
◯
ステラルーメン(XLM)
-
◯
クアンタム(QTUM)
-
◯
ベーシックアテンショントークン(BAT)
-
◯
アイオーエスティー(IOST)
-
◯
エンジンコイン(ENJ)
-
◯
パレットトークン(PLT)
-
◯(取引所での取扱い)
サンド(SAND)
-
◯
ポルカドット(DOT)
-
◯
フィナンシェトークン(FNCT)
-
◯
チリーズ(CHZ)
-
◯
チェーンリンク(LINK)
-
◯
メイカー(MKR)
-
◯
ダイ(DAI)
-
◯(取引所での取扱い)
ポリゴン(POL/旧MATIC)
-
◯(Polygonチェーン対応)
アクシーインフィニティ(AXS)
-
◯
エイプコイン(APE)
-
◯
イミュータブル(IMX)
-
◯
ラップドビットコイン(WBTC)
-
◯
アバランチ(AVAX)
-
◯
シバイヌ(SHIB)
-
◯
ブリリアンクリプトトークン(BRIL)
-
◯
※取扱通貨数及び取扱銘柄は2024年9月6日時点のもの
現時点でCoincheckでは取引所も含め、合計で30種類もの通貨の取扱いを行っています。一方で、メルコインで取扱っている通貨はビットコイン(BTC)のみですが、逆に他の選択肢がないため、最初からビットコイン取引だけを目的とする方にとっては使いやすいサービスと言えるでしょう。
Coincheck(コインチェック)で現在取引できる通貨は何種類?仮想通貨(暗号資産)の購入手順
Coincheck
4.メルコイン(メルカリでビットコイン)とCoincheckの比較その2【口座開設までにかかる時間】
続いて、口座開設までにかかる時間を比較してみましょう。メルコインとCoincheckでは、口座開設に要する時間をそれぞれ次のように説明しています(※1)。
メルコイン→最短即日(※2)
Coincheck→最短即日
メルコインでは、口座開設の申し込みを行う際には、以下の3つを完了しておく必要があります。
メルカリアプリのアカウント登録
生体認証の登録
本人情報の確認(「マイナンバー読み取り方式」or「自撮り方式」)
既にメルカリでのアカウント登録に併せて本人確認が完了している場合は、その日のうちに暗号資産取引を始めることが可能です。口座開設までの詳細については、メルカリのウェブサイトをご覧ください。
同様に、Coincheckの口座開設を行う際にも3つのステップを完了させる必要があります。
Coincheckのアカウント登録
SMS認証(電話番号認証)
本人確認を行う(「アプリでのかんたん本人確認」or「Webからの本人確認」)
Coincheckでの本人確認は『iOS/Androidアプリからでのお申し込み』と『Webからのお申し込み』の2種類があり、それぞれ確認方法や完了までに要する時間が変化します。Webからのお申し込みは当社審査後、ハガキの受け取りで完了となりますが、アプリからのお申し込みは「かんたん本人確認」で審査が完了すればすぐにご利用可能になります。
Coincheckでの口座開設方法については、以下の記事を参考に進めてみてください。
(※1)口座開設にかかる日数は混雑状況や本人確認の方法により変わります。
(※2)既にメルカリでの本人確認を完了させている方のみ対象です。
Coincheck(コインチェック)の口座開設方法と手順を解説【動画付き】
Coincheck
5.メルコイン(メルカリでビットコイン)とCoincheckの比較その3【手数料】
次に暗号資産取引における各種手数料についてみていきましょう。
取引手数料
ここで紹介する取引手数料とは、主に取引金額に関係なく、売買回数に応じて一定の金額が引かれる固定ベースの手数料を示しています。
取引手数料に関しては、メルコインとCoincheckでは、以下のように説明されています。
メルコイン→無料
Coincheck→無料
スプレッド
暗号資産取引の場合、スプレッドは「売値と買値の差額」という意味で用いられます。そしてこの差額分が課金される仕組みをスプレッドと呼びます。
例えば、ある販売所でビットコイン(BTC)の価格が「買値=74万円、売値=72万円」になっていたとします。この場合のスプレッドは「74万-72万の2万円」になります。
スプレッドが狭ければ手数料負担が少なくなり、トレーダーにとって有利な取引条件となります。また、このスプレッドの幅は通貨の種類や流動性、「販売所」と「取引所」によっても変わってきます。
「販売所」はユーザーが運営会社が保有する暗号資産を対象に売買を行うのに対して、「取引所」はユーザー同士が暗号資産の購入や売却を行う取引場です。
この場合、メルコインは「販売所」に該当し、Coincheckは「販売所」と「取引所」の両方に該当します。
2024年9月時点で、メルコインとCoincheckが公表しているスプレッドは以下の通りです。(BTCの場合)
メルコイン(販売所)→非公表(スプレッドあり)
Coincheck(販売所)→0.1〜5.0% (カバー先又は当社取引所の価格に対して)
※価格の急変時や市場の流動性などにより、上記を超える手数料相当額を含んだ売買価格を提示する場合があります。
Coincheck(取引所)→0%(スプレッドなし)
取引金額が大きくなるにつれて、スプレッドも多くかかります。一方で取引所はスプレッドがない代わりに、アプリでは取引できないため取引未経験の方には少し難解な方法に感じるかもしれません。「まずは少額からビットコインを保有してみたい」と考えている方は、取引方法がシンプルなメルコインやCoincheckの販売所から取引を始めてみることをオススメします。
取引所での売買方法が気になる方は、以下の記事を参考にしてみてください。
暗号資産(仮想通貨)の買い方を解説!初心者が知っておきたい注意点も
Coincheck
入出金手数料
入出金手数料とは、暗号資産取引所で資金を入金する際や利益を引き出す際に発生する手数料です。取引所によって異なり、一部の入金方法に対して手数料を課したり、出金手数料を設定している場合もあります。
※2024年9月時点
Coincheckでは、銀行振込、コンビニ入金、クイック入金の3つの入金方法を利用することができます。
メルコインでの入金(チャージ)方法も3つです。そして特徴的なのは、銀行やコンビニATMからのチャージが無料である点です。最低入金金額や一日あたりの入金金額の上限があるにしても、それぞれの入金方法で手数料が一切かからないのはメルコインを利用する大きなメリットと言えるでしょう。
また、それぞれのウォレットにある資金を銀行口座に振り込む際には、Coincheckでは一度あたり407円、メルコインでは200円の手数料が発生します。
仮想通貨(暗号資産)・ビットコイン(BTC)の入金方法
Coincheck
6.メルコイン(メルカリでビットコイン)とCoincheckの比較その4【その他サービス】
最後に、メルコインとCoincheckが独自に提供しているその他のサービスについてもみていきましょう。
メルコイン(メルカリでビットコイン)
Coincheck
主なサービス
・メルコイン
・ビットコインつみたて
・メルカリ
・メルペイ
・メルカリShops
・Coincheck(販売所/取引所)
・Coincheck NFT
・Coincheck貸暗号資産サービス
・Coincheckつみたて
・Coincheckでんき
・Coincheckガス
・Coincheck IEO
・Coincheck INO
アプリに関しては、現在メルコインが提供しているものはなく、株式会社メルカリが提供しているフリマアプリ『メルカリ』のサービスの一部として、メルコインが提供しているビットコイン交換サービスが導入されています。
それに対してCoincheckでは、2019年から5年連続で年間ダウンロード数「国内No.1(※)」を獲得している「コインチェックアプリ」を提供しています。
その他サービスに関しては、メルコインではメルカリの売上金やポイントを暗号資産と交換できたり、保有している暗号資産をメルペイにチャージして、メルカリでのショッピングや提携している飲食店等で決算に利用できるなど、メルカリ経済圏と連動したサービスを提供しています。
一方のCoincheckは、Coincheck IEOやCoincheckつみたて、Coincheck貸暗号資産サービスやCoincheckガスなど、暗号資産の取引以外のサービスも充実している点が特徴的です。
(※)対象:国内の暗号資産取引アプリ、データ協力:AppTweak
Coincheck(コインチェック)の特徴と4つのサービスを紹介します
Coincheck
7.メルコイン(メルカリでビットコイン)はこんな人にオススメ
これまで見てきた特徴を考慮すると、メルコインは次のような人におすすめのサービスと言えるでしょう。
初めてのトレードで、まずはビットコインを購入してみたい
既に本人確認を済ませていて口座開設をスピーディーに行いたい
日頃からメルカリ関連のサービスを利用している
メルコインでは、最低価格1円からビットコイン取引を始めることが可能です。また、暗号資産取引の経験がない方でも、メルカリ関連のサービスを利用しており本人確認を済ませていれば、最短即日で口座を開設することができるため、「前々から暗号資産取引に興味があり、まずは簡単にビットコインを購入してみたい」という方に特におすすめのサービスです。
8.Coincheck(コインチェック)はこんな人にオススメ
逆にCoincheckは、次のような人におすすめのサービスと言えます。
さまざまな暗号資産を取引したい
NFTの取引をしたい
IEO・INOに参加してみたい
暗号資産の積立投資がしたい
Coincheckでは、ビットコインを始めとする30種類もの暗号資産を取り扱っていることから、主要コインだけなく複数の暗号資産を保有することで資産リスクを分散させることができます。また、取扱通貨の豊富さだけでなく、毎月一定額の暗号資産を購入できる「Coincheckつみたて」や、まだ市場に出ていないトークンを割安価格で購入できる「Coincheck IEO」、初めて販売されるNFTコレクションを購入できる「Coincheck INO」など、様々な方法で暗号資産を保有できる点がCoincheckを利用する大きなメリットであると考えられます。
また、メルコインではNFTの取引サービスは提供していません。一方のCoincheckでは、「Coincheck NFT」というマーケットプレイスを通じて以下の※25タイトルのNFT売買を行うことが可能です。
※2024年9月時点
Coincheck NFT取扱いタイトル
CryptoSpells
The Sandbox
NFTトレカ
Sorare
Meebits
Decentraland
Art Blocks
Generativemasks
3D Generativemasks
Otherside
Moonbirds
ENS(Ethereum Name Service)
MAYC(Mutant Ape Yacht Club)
NOT A HOTEL
元素騎士オンライン-META WORLD-
SEKAINOOWARIKARA
TSUBASA NFT
ANREALAGE(アンリアレイジ)
※OASIS COMMUNITY PASS NFT(OCP)
Eternal Crypt - Wizardry BC -(エターナルクリプト -ウィザードリーBC-)
CEREZO OSAKA SUPPORTERS NFT
LIFULL STAY MEMBERSHIP
De:Lithe Last Memories(ディライズ ラストメモリーズ)
Nine Chronicles M(ナインクロニクルズ エム)
Brilliantcrypto 「つるはしNFT」
(※)コインチェック株式会社は、「OASIS」の運営をはじめとするメタバース事業を、マネックスクリプトバンク株式会社に事業譲渡することを決定し、MCBは本年10月2日付けで同事業を承継することといたしました。
詳しくはこちら
「豊富な種類の方法の中から、さまざまな方法で暗号資産を保有したい」、「暗号資産だけでなく、NFTにも興味がある」「IEOやINOに参加したい」という方は、ぜひこの機会にCoincheckで取引をはじめてみましょう。
Coincheckの無料登録はこちら
9.まとめ
今回は、メルコインとCoincheckについて比較してみました。
まとめ
Coincheckは複数の暗号資産を購入でき、取引以外のサービスも豊富
メルコインはビットコインなら1円から購入でき、また既にメルカリで本人確認が完了していれば最短即日で口座開設ができるスピーディーさが魅力
どちらも初心者にとっても使いやすく、併用も可能
総括して、メルコインとCoincheckは、それぞれ異なったサービスの魅力を持っています。
その中で、もし自身の目的に合致するものがあれば、この機会にメルコインやCoincheckのサイトでサービスの詳細をチェックしてみるとよいでしょう。
また、どちらも口座開設手数料や維持コストはかからないので、せっかくなら両方に口座を開設して、使用感を確かめて比べてみるのもおすすめです。
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P2P(ピアツーピア)とは、サーバーを介さずに端末同士で直接データのやり取りを行う通信方式のことです。
LINEやビットコイン、ファイル共有ソフトなどに活用されているP2Pは、新たな通信方式としてさまざまな業界から注目されており、活用の幅は今度ますます拡大していくと言われています。
この記事では、P2Pの仕組みや従来のクライアントサーバー方式との違い、メリット・デメリット、活用事例などについて解説していきます。
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目次
P2P(ピアツーピア)とは
クライアントサーバー方式との違い
P2P(ピアツーピア)の種類
ピュアP2P
ハイブリッドP2P
スーパーノード型P2P
P2P(ピアツーピア)のメリット
通信環境が安定している
匿名性が高い
低コストでシステムを構築できる
P2P(ピアツーピア)のデメリット
ウイルスが拡散しやすい
ネットワーク帯域が圧迫されやすい
P2P(ピアツーピア)の活用事例
ビットコイン
LINE
ファイル共有ソフト(Winnyなど)
P2P(ピアツーピア)に関するQ&A
まとめ
P2P(ピアツーピア)とは
P2Pとは「Peer to Peer」の略称のことで、サーバーを介さずに端末(PC、スマホなど)同士で直接データのやり取りを行う通信方式のことを指します。
Peerには、「(地位・能力などが)同等の人、同僚、仲間」などの意味があり、ネットワークに接続している端末のことを、“ピア”もしくは“ノード”と呼びます。そして、P2P技術を用いてピア(ノード)同士が接続されているネットワークのことを、「P2Pネットワーク」といいます。
クライアントサーバー方式との違い
ネットワークの通信方式には、P2P方式の他に従来型の「クライアントサーバー方式」があります。
両者の最も大きな違いとしては、中央集権的なサーバーの有無が挙げられます。一般的な通信方式として知られるクライアントサーバー方式では、利用者が操作するクライアント(端末)からの要求に基づいて、サーバーがデータの提供を行います。私たちが普段インターネットでアクセスするサイトは、主にこちらの方式を採用しています。
一方、P2P方式では情報を一元管理するサーバーが存在せず、ネットワークに接続している端末同士で直接データの検索や転送を行います。P2Pでは、1つの端末がクライアントとサーバーの両方の役割を担っています。具体的には、情報を所持している端末がサーバーの役割をするのに対して、情報を必要としている端末がクライアントとなり、サーバー役の端末に対してデータの検索要求を行います。
なお、P2Pの技術はLINEやビットコインに代表される暗号資産、ファイル共有ソフトなどで活用されています。
P2P(ピアツーピア)の種類
P2Pには、以下の3つの種類があります。
ピュアP2PハイブリッドP2Pスーパーノード型P2P
それぞれ詳しく見ていきましょう。
ピュアP2P
「ピュアP2P」とは、中央サーバーを設置せずに各ノード間で直接ファイルの検索と転送を行う一般的なP2Pの方式のことを指します。対等の立場と機能を持った端末同士で、直接通信を行います。
サーバーを利用しないピュアP2Pでは、端末同士でデータや情報を分散して持ち合い、不足しているデータを補い合いながら情報ネットワークを構築しています。具体的には、情報を必要としている端末がクライアントとなり、情報を所持している他の端末に対して検索要求を行うことで情報を取得する仕組みとなっています。
ハイブリッドP2P
「ハイブリッドP2P」とは、従来のP2Pネットワークにサーバーを用いる通信方式のことを指します。
ハイブリッドP2Pでは、「どのノードがどんな情報を持っているか」というインデックス情報の管理をサーバーが行い、実際のデータのやり取りはノード間で直接行います。この通信方法は、クライアントサーバー方式とP2P方式を組み合わせていることから、“ハイブリッド方式”と呼ばれています。
スーパーノード型P2P
「スーパーノード型P2P」とは、ノードのインデックス情報を“スーパーノード”と呼ばれる特別な端末が管理する方式のことです。
スーパーノードには、優れた処理能力を持っていて通信回線が安定している端末が複数選ばれます。スーパーノードとして選ばれた端末は、ネットワークに参加しているノードの情報を管理し、各ノードからの要求に応じて必要な情報の検索を行います。
P2P(ピアツーピア)のメリット
P2Pには、主に以下の3つのメリットがあります。
通信環境が安定している匿名性が高い低コストでシステムを構築できる
どのような内容なのか、順番に解説していきます。
通信環境が安定している
1つ目のメリットは、「通信環境が安定している」点です。
1つのサーバーで情報の管理と処理を行う従来のクライアントサーバー方式では、アクセスが集中してサーバーがダウンしてしまうと、クライアントは情報を受け取ることができません。このように、サーバーダウンによりネットワーク全体が停止してしまうことを「ダウンタイム」といいます。
それに対して、P2P方式では複数の端末でデータを分散管理することで回線にかかる負荷を軽減し、クライアントサーバー方式よりも高速な通信を行うことができます。また、特定のクライアントが停止しても残りのアクティブな端末同士で通信を継続できるため、ネットワークが停止することがない「ゼロダウンタイム」を実現することも可能です。
匿名性が高い
2つ目のメリットは、「匿名性が高い」点です。
P2Pではデータがネットワーク上に分散されるため、すべてのノードの情報が把握されにくく匿名性が確保されやすい仕組みになっています。プライバシーを守られながら通信できる点は、ネットワーク参加者にとって大きな利点と言えるでしょう。
低コストでシステムを構築できる
3つ目のメリットは、「低コストでシステムを構築できる」点です。
特定の中央サーバーによってデータの管理を行うクライアントサーバー方式では、膨大な情報の処理ができる高性能なサーバーを用意する必要があります。それに加えて、サーバーの保守・運用費などのランニングコストもかかるため、システムの構築・維持に高額な費用がかかります。
一方、P2Pではサーバーを用意する必要がないため、クライアントサーバー方式に比べて低コストでシステムを構築することができます。
P2P(ピアツーピア)のデメリット
先ほど紹介したようなメリットがある一方で、P2Pには次のようなデメリットもあります。
ウイルスが拡散しやすいネットワーク帯域が圧迫されやすい
各内容について、以下で解説していきます。
ウイルスが拡散しやすい
1つ目のデメリットは、「ウイルスが拡散しやすい」点です。
P2Pでは、サーバーを介さずに端末同士で直接データをやり取りするため、接続先にセキュリティ上の問題があると通信中に被害を受けてしまう可能性があります。
また、網の目のように無数のPCが接続されているので、ウイルスがネットワーク全体に拡散しやすいことや、感染源を特定するのが困難な点もデメリットとして挙げることができます。
例えば、2000年代初頭に流行したファイル共有ソフトの「Winny」もP2Pを利用していたことから、一時期「暴露ウイルス」と呼ばれる情報漏洩系のウイルスに感染するユーザーが続出し、社会問題にまで発展しました。
ネットワーク帯域が圧迫されやすい
2つ目のデメリットは、「ネットワーク帯域が圧迫されやすい」点です。
P2Pではデータの送受信を断続的に行うため、ネットワーク帯域が圧迫されやすくなります。そのため、P2Pを利用したアプリケーションを使用している間は、他のアプリケーションの通信環境に影響を与えることがあります。
P2P(ピアツーピア)の活用事例
続いて、P2Pの活用事例についてご紹介します。P2Pの技術は、主に次のようなアプリやサービスなどに利用されています。
ビットコインLINEファイル共有ソフト(Winnyなど)
それぞれ詳しく見ていきましょう。
ビットコイン
ビットコイン(BTC)に代表される暗号資産では、P2Pの通信方式が使われています。
ビットコインでは、銀行などの管理者を介することなく、ユーザー間で直接資金のやり取りが行われるシステム(P2Pネットワーク)を採用しています。そして、過去の取引情報はブロックチェーンと呼ばれるデジタル台帳にすべて記録されており、誰でも自由に閲覧することができます。
このブロックチェーンは、P2Pネットワークに参加しているノードによって分散管理されているため、一部のコンピューターが故障したりハッキングなどにあっても、システムダウンすることなく安定的にネットワークを運営することができます。
また、多数の端末でデータを共有しているため、悪意を持ったユーザーがデータを改ざんしようとしてもすぐに発見することができ、ハッキングを防止することもできます。
LINE
無料通信アプリとして日本で圧倒的なシェアを誇る「LINE」でも、P2Pの技術が活用されています。
LINEでは、ユーザーIDなどのアカウント情報はサーバーで一元管理されていますが、チャット上で送信される画像や動画はP2Pで共有されています。
P2Pを利用することで、大規模なサーバーを用意しないでもサービスの提供が行えるため、運営コストの節約につながり、それが結果的にLINEが無料で使用できる要因の1つとなっていると言われています。
ファイル共有ソフト(Winnyなど)
WinnyやBitTorrentなどのファイル共有ソフトでも、P2Pは活用されています。
ファイル共有ソフトとは、インターネット上で不特定多数のユーザーとファイルを交換するためのソフトのことで、WinnyやBitTorrentの他にもNapster、WinMX、Shareなどさまざまな種類が開発されました。
しかし、交換されるファイルの大半がゲームや音楽、漫画、映画などから違法に複製されたものだったことから、ファイル共有ソフトの使用をめぐっては著作権法違反の容疑で逮捕・起訴される利用者が続出しました。
Winny(ウィニー)とは?仕組みや開発者・金子勇氏について解説
Coincheck
P2P(ピアツーピア)に関するQ&A
P2Pに関するよくある疑問を、Q&A形式でご紹介します。
P2Pとは何ですか?
P2Pとは「Peer to Peer」の略称のことで、サーバーを介さずに端末(PC、スマホなど)同士で直接ファイルのやり取りを行う通信方式のことを指します。
クライアントサーバー方式とP2P方式の違いは?
両者の最も大きな違いとしては、中央集権的なサーバーの有無が挙げられます。クライアントサーバー方式では、利用者が操作するクライアント(端末)からの要求に基づいて、サーバーがデータの提供を行います。
一方、P2P方式では情報を一元管理するサーバーが存在せず、ネットワークに接続している端末同士で直接データの検索や転送を行います。
P2Pにはどんな種類がありますか?
P2Pには、以下の3つの種類があります。
ピュアP2P
ハイブリッドP2P
スーパーノード型P2P
P2Pのメリットを教えてください。
P2Pには、主に以下の3つのメリットがあります。
通信環境が安定している
匿名性が高い
低コストでシステムを構築できる
まとめ
P2Pの仕組みや種類、メリット・デメリット、活用事例などについて解説してきました。
サーバーを介さずに端末同士で直接ファイルのやり取りを行うP2Pには、サーバーダウンのリスクがなく安定して通信できたり、低コストでネットワークシステムを構築したりできるメリットがあります。
すでにLINEやビットコインなどに活用されているP2Pは、新たな通信方式としてさまざまな業界から注目されており、活用事例は今後さらに増えていくことが予想されます。
Winnyとは、2002年に日本で登場したWindows向けのファイル共有ソフトです。Peer to Peer(ピアツーピア:P2P)と呼ばれる通信方式を利用することで、サーバーを介さずにユーザー同士で直接データのやり取りを行います。
Winnyの使用をめぐっては、著作権侵害や情報漏洩を起こす利用者が続出したことで、社会問題にまで発展しました。そして、違法アップロードを行い逮捕されるユーザーが出てくる中で、捜査の手は開発者の金子勇氏にまで及ぶようになります。
この記事では、日本中で物議を醸し、2023年には映画化までされたWinnyの仕組みや問題点、金子氏が逮捕・起訴されてから無罪を勝ち取るまでの軌跡(通称「Winny事件」)などについて解説していきます。
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目次
Winny(ウィニー)とは
P2P技術を利用してファイルの共有を行う
Winny(ウィニー)が問題視された理由
違法なファイルのやり取り(著作権侵害問題)
「暴露ウイルス」感染による情報流出
Winny(ウィニー)事件とは?誕生までの経緯と開発者・金子勇氏が逮捕された理由
2ちゃんねるの神「47氏」によって開発されたWinny
続出する著作権侵害
金子氏はなぜ逮捕された?「Winny事件」の経緯・争点
【2023年】Winny事件をテーマにした映画が公開
Winny(ウィニー)以外のファイル共有ソフト
Napster(ナップスター)
WinMX(ウィンエムエックス)
Share(シェア)
BitTorrent(ビットトレント)
パソコンからの情報流出を防ぐ方法
セキュリティソフトを導入する
ファイル共有ソフトをインストールしない
PCのアップデートをこまめに行う
Winny(ウィニー)に関するQ&A
まとめ
Winny(ウィニー)とは
Winnyとは、2002年に日本で登場したWindows向けのファイル共有ソフトです。巨大掲示板の2ちゃんねる上で「47氏」と呼ばれていた、プログラマーの金子勇氏によって開発されました。金子氏は当時、東京大学の大学院で特任助手を務めていました。
ファイル共有ソフトとは、インターネット上で不特定多数のユーザーとファイルを交換するためのソフトのことで、Winnyの他にもNapster、WinMX、Shareなどさまざまな種類が開発されました。
しかし、交換されるファイルの大半がゲームや音楽、漫画、映画などから違法に複製されたものだったことから、ファイル共有ソフトの使用をめぐっては著作権法違反の容疑で逮捕・起訴される利用者が続出しました。
そしてWinnyに関しては、使用者だけでなく開発者の金子氏も逮捕される事態に発展したため、他のソフトに比べて話題性が高く、金子氏の裁判の経緯はメディアでも度々取り上げられました。
P2P技術を利用してファイルの共有を行う
Winnyでは「Peer to Peer(ピアツーピア:P2P)」と呼ばれる技術を利用して、ユーザー間でファイルの共有を行います。
P2Pとは、不特定多数の端末(PC、スマホなど)がサーバーを経由せずに、端末同士で直接ファイルのやり取りを行う通信方式を指します。なお、P2Pネットワークに接続している端末のことを、“ピア”もしくは“ノード”と呼びます。
クライアントサーバー方式とP2P方式の違い
ネットワークの通信方式には、P2P方式の他に従来型の「クライアントサーバー方式」があります。
両者の最も大きな違いとしては、中央集権的なサーバーの有無が挙げられます。一般的な通信方式として知られるクライアントサーバー方式では、利用者が操作するクライアント(端末)からの要求に基づいて、サーバーがデータの提供を行います。私たちが普段インターネットでアクセスするサイトは、主にこちらの方式を採用しています。
一方、P2P方式では情報を一元管理するサーバーが存在せず、ネットワークに接続している端末同士で直接データの検索や送受信を行います。P2Pでは特定のサーバーに処理が集中しないため、クライアントサーバー方式に比べて回線が軽く、処理速度が速いという特長があります。また、高価なサーバーを用意する必要がない分、低コストで通信システムを構築できる点もメリットとして挙げられます。
なお、P2Pの技術はWinnyなどのファイル共有ソフトの他にも、LINEやビットコインに代表される暗号資産にも活用されています。
Winny(ウィニー)が問題視された理由
Winnyの利用に関する問題点としては、主に以下の2つが挙げられます。
違法なファイルのやり取り(著作権侵害問題)「暴露ウイルス」感染による情報流出
それぞれ詳しく見ていきましょう。
違法なファイルのやり取り(著作権侵害問題)
前述したように、Winnyの使用をめぐっては法的な面からさまざまな問題が起こりました。Winnyを介してやり取りされるファイルの大半が、市販されている漫画やゲーム、音楽やビジネスソフトなどから違法に複製されたものだったため、著作権を侵害する利用者が続出し、深刻な社会的被害をもたらしたのです。
2003年11月には、任天堂の『スーパーマリオアドバンス』などのゲームソフトをWinny
上に違法アップロードした19歳の男性と、『ビューティフル・マインド』などの映画を違法アップロードした41歳の男性が著作権法違反の疑いで逮捕されました。
なお、著作権法第119条第1項の規定によると、違法アップロードによって著作権や出版権を侵害した場合には、10年以下の懲役もしくは1,000千万円以下の罰金、またはこれらが併科されます。
「暴露ウイルス」感染による情報流出
ファイル共有ソフトを使ってダウンロードしたファイルの中には、「暴露ウイルス」と呼ばれるマルウェアが仕込まれていることがあります。
暴露ウイルスとは、PCに保存されている情報を外部に漏洩させる機能をもつコンピュータウイルスのことです。Winnyでは、「Antinny」や「山田オルタナティブ」などの暴露ウイルスが登場し、感染した利用者の個人情報の流出が問題になりました。
2006年2月には、海上自衛隊に所属する通信員の私物PCから、海上自衛隊の機密情報がWinnyを通じて流出するという事件が起こりました。続く2007年3月には、生命保険会社が管理する顧客情報など1,501件の個人情報がWinnyを通じて流出しました。さらに、同年6月には同じくWinnyのウイルスに感染した警察官の私物PCから、1万件を超える警察庁の内部情報が流出する事件が起こり、データを流出させた巡査長が懲戒免職になりました。
いずれのケースも、関係者のPCが暴露ウイルスに感染していたことが情報漏洩の原因だったことから、Winnyの使用は重大なセキュリティリスクとして認識されるようになります。そして、多くの企業や官公庁が社員や職員に対してWinnyなどのファイル共有ソフトの使用を禁止にする措置を講じて、情報漏洩の防止に努めるようになりました。
Winny(ウィニー)事件とは?誕生までの経緯と開発者・金子勇氏が逮捕された理由
多発する著作権侵害が社会問題化する中で、Winnyをめぐる騒動は開発者の金子氏も巻き込んで法定闘争へと発展しました。
2004年に「著作権法違反ほう助」の疑いで逮捕・起訴された金子氏は、それから7年をかけて自らの無罪を証明するために闘います。この一連の法廷闘争は通称「Winny事件」と呼ばれ、裁判の経緯や争点がこれまでさまざまなメディアで取り上げられてきました。2023年には事件をテーマにした映画も公開されるなど、Winny事件は今もなお多くの人々の関心を集めています。
ここでは、Winnyが誕生してからWinny事件が終結するまでの経緯を解説していきます。
2ちゃんねるの神「47氏」によって開発されたWinny
Winnyの開発者である金子氏には、「47氏」という別の呼び名がありました。
2002年4月1日、2ちゃんねるの「MXの次はなんなんだ?」というスレッド上で、Windows向けの新たなファイル共有ソフトの開発を示唆する書き込みがありました。そして、その書き込み番号が47番だったことから、この投稿者は「47氏」や「47さん」、あるいは「47神」などと呼ばれるようになりました。
当時、ファイル共有ソフトとしてはWinMXが主流でした。しかし、ユーザーごとにIPが表示されるWinMXには匿名性の低さや、ウイルスが仕込まれているファイルが多いなどの問題があったため、利用者の間で代替ソフトの開発を望む声が多く上がっていました。そうした声に応えるように登場したのが、47氏でした。
そして、2ちゃんねるに書き込みがあった1ヶ月後の2002年5月6日、47氏によってWinnyのベータ版が公開されました。ネット上に公開されると瞬く間にユーザーが増えていき、ピーク時には200万以上の人が利用していたと言われるほどの人気をWinnyは獲得していきます。
続出する著作権侵害
Winnyの爆発的な流行とともに、著作権者の許諾を受けずに漫画や音楽などを違法にアップロードする利用者が急増しました。そして、著作権侵害の温床となったWinnyは、次第に取り締まりの対象となっていきます。
そして前述したように、2003年11月にはゲームソフトや映画などをWinny上に違法アップロードしたとして、41歳と19歳の男性が逮捕されました。
Winnyが登場してからしばらくの間は、ファイルを違法にアップロードした利用者のみが処罰の対象となっていましたが、2010年1月1日からは違法ファイルと知りながらダウンロードする行為も違法となりました。
金子氏はなぜ逮捕された?「Winny事件」の経緯・争点
Winnyによる著作権侵害が社会問題化していく中で、警察による捜査の手はついに開発者の金子氏にまで及ぶようになります。そして、ベータ版が公開されてから2年後の2004年5月10日、金子氏は著作権法違反ほう助の疑いにより京都府警に逮捕され、同年5月31日に起訴されます。
裁判では、「Winnyの使用をめぐる著作権侵害の責任は誰にあるのか?」という点が争点となりました。具体的には、検察側が使用者だけでなくソフト開発者の金子氏にも責任があると主張したのに対して、弁護側はソフトそのものに違法性はなく、違法行為があるとすればそれはソフトを使った者の問題であるという主張を繰り広げました。
また、もう1つの争点として、「金子氏がどのような意図をもってWinnyを開発・配布したのか?」という点も審理されました。この点に関しては、検察側がWinnyのもつ犯罪性を認識しながら開発したと主張したのに対して、弁護側は優れたソフトを作りたいという開発者としての純粋な向上心が動機だったと反論しました。
その結果、2006年12月、一審の京都地裁はWinnyが違法だと知りながらソフトの開発を続けたとして、罰金150万円の有罪判決を金子氏に下しました。これに対して、弁護側は判決を不服として控訴します。
そして、二審の大阪地裁は2009年10月、金子氏には犯意がなかったとして一審判決を破棄し、金子氏に対して無罪判決を言い渡しました。それに対して検察は上告しましたが、最高裁により棄却され、これにより金子氏の無罪が確定しました。
【2023年】Winny事件をテーマにした映画が公開
引用:ナカチカピクチャーズ「映画『Winny』予告編」
2023年3月には、Winny事件を題材にした映画『Winny』が公開されました。
同作では2004年に金子氏が逮捕・起訴されてから、7年をかけて無罪判決を勝ち取るまでの軌跡を軸に、Winnyの情報流出により明らかになった愛媛県警による「裏金問題」なども絡む迫真のドラマが展開されます。
なお、映画『Winny』では以下のようなキャッチコピーが使われており、ソフトの開発者と(違法)使用者の帰責性について一考を投じる内容が描かれています。
殺人に使われた包丁をつくった職人は逮捕されるのか─。
技術者の未来と権利を守るため、権力やメディアと戦った男たちの真実の物語。
引用:映画『Winny』
Winny(ウィニー)以外のファイル共有ソフト
P2P型のファイル共有ソフトには、Winnyの他にも次のようなものがあります。
NapsterWinMXShareBitTorrent
それぞれ詳しく見ていきましょう。
Napster(ナップスター)
Napsterは1999年、当時米ノース・イースタン大学の学生だったショーン・ファニングによって開発・公開されたP2P方式のファイル共有ソフトです。
Napsterでは、「どのノードがどんな情報を持っているか」というインデックス情報の管理を中央サーバーが行い、実際のファイルの転送はノード間で直接行われる仕組み(ハイブリッドP2P)を採用していました。
元々大学の仲間内でMP3などの音楽ファイルを共有する目的で開発されたNapsterは、瞬く間に世界中で流行するようになり、公開から1年後の2000年7月には約490万人ものユーザーを抱えるまで成長しました。
しかし、やり取りされるコンテンツの大半が音楽CDから違法に複製されたものだったことから、Napsterは著作権侵害で全米レコード協会(RIAA)から提訴され敗訴し、2001年7月にサービスを停止しました。
WinMX(ウィンエムエックス)
WinMXは、2001年にFrontcode Technologies社が開発したハイブリッド型のファイル共有ソフトです。
チャット機能が搭載されていたWinMXは、ファイルの交換だけでなくコミュニケーションツールとしても活用されていました。Napsterが浸透しなかった日本でファイル共有ソフトを利用する人が増えたのは、WinMXがきっかけになったと言われています。
またWinny同様、WinMXでも音楽や映画、ソフトウェアなどの違法ファイルの交換を行うユーザーが増加する問題が起こりました。そして2001年11月、日本において当時19歳と20歳だった2人の学生が著作権侵害容疑で逮捕されました。ちなみにこの事件は、ファイル共有ソフトの使用で刑事摘発された世界初の事例と言われています。
著作権侵害の問題はその後も解消されず、ついに2005年9月、アメリカ最高裁の判決によりWinMXの公式サーバーは閉鎖されました。
Share(シェア)
Shareは、2004年に日本で公開されたWindows用のファイル共有ソフトです。
NapsterやWinMXなどのハイブリッド型とは異なり、「ピュアP2P」と呼ばれるネットワーク方式を採用しているShareでは、中央集権的なサーバーを設置せずに各ノード間で直接ファイルの検索と送受信を行います。
不特定多数のノード間でファイルをやり取りすることに加えて、拡散アップロードなどの機能があるShareは、1対1で通信するWinMXなどと比べて匿名性が高いという評価を受けてきました。
しかし、さまざまな解析が進み特定が可能になったことから、次第にShareにおいても著作権法違反で逮捕される利用者が出てきます。2011年には漫画やゲーム、ビジネスソフトなどを違法アップロードした疑いで、国内在住の6名が逮捕されました。
BitTorrent(ビットトレント)
BitTorrentは、2001年に米国人プログラマーのブラム・コーエン氏によって開発されたファイル共有ソフトです。
BitTorrentでは、ファイルの送受信はピア同士で行いますが、ファイルの提供者のリスト管理及び検索は“トラッカー”と呼ばれるサーバー上で行われます。つまり、中央集権的なサーバーを使用するBitTorrentはハイブリッドP2Pに分類されます。
BitTorrentではファイルをネットワーク上に分散させているので、容量の大きなファイルも高速でダウンロードすることができます。また、プロトコルなどの仕様が公開されているため、BitCometやμTorrentなどの互換ソフトが多く存在するのも特徴的です。
パソコンからの情報流出を防ぐ方法
前述したように、ファイル共有ソフトを使ってダウンロードしたファイルの中には、「暴露ウイルス」と呼ばれるコンピュータウイルスが仕込まれていることがあります。
Winnyで問題となった暴露ウイルスとしては、「Antinny」やその亜種(山田オルタナティブなど)が挙げられます。これらのウイルスに感染したコンピュータは、個人のプライベート写真や個人情報などがWinny上に勝手に公開されてしまいます。
このような情報流出を防ぐ方法としては、主に以下の3つがあります。
セキュリティソフトを導入するファイル共有ソフトをインストールしないPCのアップデートをこまめに行う
どのような方法なのか、順番に見ていきましょう。
セキュリティソフトを導入する
パソコンにセキュリティソフトをインストールしておくと、ダウンロードする前にウイルスを発見して警告を出してくれたり、マルウェアが機密情報にアクセスするのを防いだりしてくれます。
また、万が一ウイルスに感染したとしても、セキュリティソフトがネットワーク遮断を行い、個人情報が外部に流出するのを防止してくれます。
ファイル共有ソフトをインストールしない
暴露ウイルスに感染しないための最もシンプルな方法としては、「そもそもファイル共有ソフトを使用しない」ということが挙げられます。
特に、自営業などで仕事とプライベートの用途を分けずに1台のパソコンで兼用している場合には、ファイル共有ソフトの使用は厳禁です。ウイルスに感染して顧客情報などが流出した際には、社会的信用を失うだけでなく、訴訟などの重大な問題に発展する可能性もあります。
PCのアップデートをこまめに行う
WindowsやMacには、OSに標準搭載されているセキュリティソフトや機能があります。パソコンを定期的にアップデートすることで、OSに搭載されているセキュリティ機能も最新の状態に更新されます。
またアップデートだけでなく、マルウェア削除ツール(MSRT、MRT)を使用して、悪質なマルウェアの検出・削除を行うことも情報流出の対策として効果的です。
Winny(ウィニー)に関するQ&A
Winnyに関するよくある疑問を、Q&A形式でご紹介します。
Winnyとは何ですか?
Winnyとは、2002年に日本で登場したWindows向けのファイル共有ソフトです。Peer to Peer(ピアツーピア:P2P)と呼ばれる通信方式を利用することで、サーバーを介さずにユーザー間でファイルの送受信を行います。
Winnyを開発したのは誰ですか?
Winnyは、2ちゃんねる上で「47氏」と呼ばれていたプログラマーの金子勇氏によって開発されました。当時、金子氏は東京大学の大学院で特任助手を務めていました。
Winny事件とはどのような事件ですか?
Winny開発者の金子勇氏が、2004年に「著作権法違反ほう助」の疑いで逮捕・起訴されてから、2011年に無罪判決を勝ち取るまでの過程を通称「Winny事件」といいます。
ファイル共有ソフトにはWinnyの他にどのようなものがありますか?
ファイル共有ソフトとしては、Winnyの他にも以下のようなものが開発されました。
Napster
WinMX
Share
BitTorrent
まとめ
Winnyの仕組みや問題点、開発者・金子勇氏の法廷闘争(Winny事件)などについて解説してきましたが、いかがだったでしょうか。
Winnyに関しては、著作権侵害や情報流出といったネガティブな面ばかりが取り上げられる傾向があります。しかし、そこで使用されているP2Pが有用な技術であることや、ファイル共有ソフト自体が優れた発明であることは、これまでの活用事例を見ればすでに証明されていると言っても問題ないでしょう。
Winnyが開発されてから、金子氏が逮捕・起訴された後に無罪を勝ち取るまでの軌跡は、映画『Winny』で詳しく描かれています。濃厚なドラマを楽しみながらWinnyについて学ぶことができるので、興味がある方はぜひご覧になってみてください。
DAOとは、特定の所有者や管理者が存在せずとも、事業やプロジェクトを推進できる組織を指す言葉です。
DAOは、株式会社をはじめとする従来の組織とは根本的に異なっており、Web3.0が本格化する時代において盛り上がる組織形態として注目されています。
そこで、本記事ではDAOについて、その特徴やメリット・デメリット、歴史などのトピックを、図解などを交えて初心者でも分かりやすく解説していきます。
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目次
DAOとは
DAOと従来の組織構造との比較
DAOの特徴
中央管理者不在の組織
ガバナンストークン(暗号資産)を利用した投票による意思決定
組織運営に関する透明性が高い
所有権の分配
DAOのメリット
効率的な資金調達
労働のインセンティブが明確かつ有意義
DAOの問題点(デメリット)
法整備が整っていない
意思決定や施策の実行に時間がかかる
DAOに関する重要イベント
The DAOの誕生とThe DAO事件
MakerDAOの完全な分散化の表明
DAOの代表的な事例5選
Compound Grants
BitDAO
PleasrDAO
Nouns DAO
CityDAO
まとめ
DAOとは
DAOとは、特定の所有者や管理者が存在せずとも、事業やプロジェクトを推進できる組織を指す言葉です。
正式名称はDecentralized Autonomous Organization(分散型自律組織)となっており、その頭文字を取ってDAOと呼ばれています。
DAOは、株式会社をはじめとする従来の組織とは根本的に異なっており、Web3.0が本格化する時代において盛り上がる組織形態として注目されています。
有名なDAOの例としては、ビットコイン(BTC)が挙げられます。
ビットコインは、特定のリーダーがいなくとも、世界中のマイナーたちによるマイニング活動によってブロックチェーンネットワークが維持・管理されています。
結果としてBTCの時価総額は約50兆円に到達しており、プロジェクトとしては成功したと言ってよいでしょう。
また2022年10月には、NFTコレクションのMoonbirds(ムーンバーズ)を運営しているPROOFがTwitter上で「Moonbirds DAO」を2023年より本格的に開始する計画を発表し、大きな話題となっています。
本記事ではDAOについて、その特徴やメリット・デメリット、歴史などのトピックを、図解などを交えて初心者でも分かりやすく解説していきます。
WEB3.0とは?DAOとの関係やメリット・デメリットを解説
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DAOと従来の組織構造との比較
DAOの全体像をつかめた所で、DAOと伝統的な組織との構造の比較について、具体的に見ていきましょう。
イーサリアム財団は、公式ホームページにてDAOと従来の組織構造との比較を、以下のような表で表しています。
DAOが注目されている理由は、この表に全て詰まっているといっても過言ではありません。
参考:イーサリアム財団 ー Why do we need DAOs?
要約すると、DAOは組織の意思決定はコミュニティの投票によって自動的に集計および実行が成されるために民主制や情報の透明性が高い組織で、伝統的な組織は上記のプロセス中に人為的な介入が発生しやすい組織である、とこの表では主張しています。
※補足
DAOの組織構造として挙げられている点において、「仲介者なし」、「自動的に処理」といったワードが散見されるかと思います。
このワードが意味しているのは、DAOの運営においてスマートコントラクト(ブロックチェーン上で契約を自動的に履行する仕組み)が動作しているということです。
DAOと伝統的な組織の主な相違点の一つは、スマートコントラクトの有無であると言うこともできます。
DAOの特徴
これまでの内容で、DAOの概要と伝統的な組織との比較は理解いただけたかと思います。
この項目では、より具体的なDAOの特徴について解説していきます。
DAOには、主に以下の4つの特徴があります。
中央管理者不在の組織ガバナンストークン(暗号資産)を利用した投票による意思決定組織運営に関する透明性が高い所有権の分配
なお、DAOは解説する主体によって定義が異なることが多々あります。ここでは、イーサリアム財団がブログにて公開している情報に基づいて、厳密性を大幅に欠かない程度に平易化してお伝えいたします。
参考:イーサリアム財団ブログ - あいまいな専門用語に関するガイド(DAO、DACs、DAsなど)
中央管理者不在の組織
DAOの特徴として最も代表的なのは、中央管理者が不在の組織であるという点です。
DAOの組織運営には特定のリーダーは存在せず、その運営方針はコミュニティメンバーの総意(投票活動)によって決定されます。
このような運営方式の具体例としてはビットコインが挙げられると先に示しました。
ただし、より発展的なDAOの活用は、イーサリアムブロックチェーンにおけるスマートコントラクト技術が開発されたことによって検討され始めました。
そのため、現在のDAOの議論は、イーサリアムブロックチェーンを始めとしたレイヤー1系統のブロックチェーン、およびそれらのブロックチェーン上に開発されるDappsに関するシステムに導入するためのDAO、といった文脈で語られることが多いです。
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ガバナンストークン(暗号資産)を利用した投票による意思決定
DAOの運営方針はコミュニティメンバーの投票活動によって決定されます。
その投票活動を行う際に活用されるのが、ガバナンストークンです。
ガバナンストークンとはトークン(暗号資産)の一種で、ガバナンストークンの保有者はDAOの組織運営に関する提案や投票活動への参加を行うことが可能です。
組織運営に関する透明性が高い
組織運営に当たっての透明性が高いのも、DAOの特徴として挙げられます。
多くのDAOでは、メンバー個々の投票はブロックチェーン上に刻まれるため不正の実行は難しく、さらに投票状況もリアルタイムに反映されます。
コミュニティメンバー間の交流はDiscrod上で行われることが多く、そこでの会話は誰でも閲覧可能であり、必要に応じて過去の会話内容を遡ることもできます。
所有権の分配
DAOでは、当該組織自体の所有権を分配するという思想が色濃く反映されています。
ここで言及している所有権とは、株式会社における株式(会社の所有権)をイメージしていただければ問題ありません。
DAOの所有権に当たるのが、前述したガバナンストークンです。
DAOでは一般的に、開発者、提携パートナー、ユーザーなどといったDAOに参画している人々に対して、DAOへの貢献度合いに応じてガバナンストークンを分配します。
このようなシステムにより、従来の株式会社の文脈で起こっていた創業者や投資家への所有権の集中を防止することができます。
なお実態としては、DAOの発起人や立ち上げ段階からの投資家にガバナンストークンが一定量付与されていることは多いです。ただし、これらの人たちもあくまでコミュニティの一員であるという立場を取ってDAOの所有権を保有しています。
上記のような所有権の分配を実現することで、幅広いステークホルダーに対してDAOへ貢献するインセンティブを付与し、組織としてではなく所属する個々人がDAOに対して価値を生み出すことができるようになるのです。
DAOのメリット
DAOの特徴について理解できたところで、次にDAOのメリットについて解説していきます。
DAOには、主に以下の2つのメリットがあります。
効率的な資金調達労働のインセンティブが明確かつ有意義
なぜこんなにもDAOが注目されているのかを理解することで、DAOに関連したビジネスチャンス、投資チャンスに対する情報感度を高められるかと思います。
なお、当記事で言及するDAOのメリットは代表例であり、個々のケースによってはメリットとしてそぐわない場合があることに留意いただけますと幸いです。
効率的な資金調達
DAOはスマートコントラクトを通して資金調達を行うため、従来の組織体系と比較して資金調達を効率的に実行することが可能です。
DAOは一般的に、イーサリアムなどのパブリック・ブロックチェーン上に構築されているため、ガバナンストークンの発行などによって簡単に資金調達を行うことができます。
このようなプロセスは従来の資金調達のプロセスと比べると非常にシンプルで、コストも抑えられます。
労働のインセンティブが明確かつ有意義
DAOに参加しているコミュニティメンバー(貢献者という意味で、コントリビューターとも呼ばれます)は、自分自身が魅力的だと思う報酬や方法で、当該DAOへ貢献することが可能です。
従来の組織体系においては、組織に属する個人が組織に対して行う貢献は従属的なものです。
つまり、会社の要求に応じて業務を処理する形式で、自分自身の意思は関係なかったということです。
一方で、DAOへの貢献、つまりDAOへの価値創造に対しては、コントリビューターは自分で労働を選択します。
このようなアプローチを取ることで、DAOにおいては人々が労働(価値提供)を行う際のインセンティブを整えることができます。それは報酬(トークンの付与)であり、労働内容であり、DAOの運営方針ないし理念です。
トップダウン(上からの命令)で組織運営を行うのではなく、ボトムアップ(コミュニティからの提案)で組織運営を活性化することができるのも、DAO的な労働に付随するメリットでしょう。
DAOの問題点(デメリット)
前述したような利点がある一方で、DAOには次のようなデメリットもあります。
法整備が整っていない意思決定や施策の実行に時間がかかる
法整備が整っていない
DAOは株式会社をはじめとした伝統的な組織体系とは異なり、民主的かつシステミックな運営プロセスを前提として統治されています。
そのため、このようなブロックチェーンを基本としたシステムは、既存の法律の管轄外で運営されており、多くの国家や地域においてDAOに関する法整備が追いついていません。
DAOに関する法整備が進んでいないことは、DAOを軸としてプロジェクトを立ち上げる際の障壁になり得るでしょう。
ただし、このトピックについては特定の地域で解決が進んでいます。
2021年4月、アメリカのワイオミング州において、DAOを有限責任会社として正式な法人格を認める法案が承認されています。
加えて、ミクロネシアのマーシャル諸島では2022年2月に、DAOを法人として承認する法改正が可決されています。こちらもワイオミング州と同様に有限責任会社と同等の権利を認めるもので、マーシャル諸島は国家としてDAOを承認した世界初の事例となりました。
意思決定や施策の実行に時間がかかる
DAOのメリットとして、中央集権者がおらず民主的に運営される点を挙げました。
この特徴は裏を返すと、組織としての意思決定が遅くなってしまうという懸念に繋がります。
DAOが運営方針を決定をするためにはガバナンストークンによる投票が必要なので、どうしても方向性の決定までに時間がかかってしまいます。
そのため、DAOが運営および管理しているサービスがハッキングされたとき、スマートコントラクト上の欠陥が発見された時、などといった致命的なインシデントが発生した際には、意思決定が遅れてしまう可能性が考えられます。
このような状況下においても、組織の意思決定に際して原則的にガバナンストークンによる投票が必要になります。
もし投票活動によるコミュニティの意思を無視するようなことがあった場合、その組織はDAOとしては機能していないことになってしまうためです。
上記のような不測の事態に対して、トップダウンで素早く事態の収拾を図るような動きが取れないことは、DAO運営上のデメリットと言えるでしょう。
DAOに関する重要イベント
DAOの概念は、ビットコインの仕組みに影響を受けて誕生したイーサリアムコミュニティによって、2015年当たりから業界全体に広がっていきました。
その後に様々な出来事を通して今日のDAOに関する議論まで到達している訳ですが、この記事ではDAOの歴史を語る上で外すことのできない2つのイベントについて解説します。
一つ目のイベントが「The DAOの誕生とThe DAO事件」、もう一つが「MakerDAOの完全な分散化の表明」です。
The DAOの誕生とThe DAO事件
DAOの概念を初期段階において反映した代表的なプロジェクトとして「The DAO」が挙げられます。
The DAOは、投資先をDAO参加者の投票で決定し、利益が上がればDAOメンバーに配分するというシステムのDAOでした。
一般的なDAOの類型においては、資本と資本家を集めて投資活動を行うためのDAOである「投資系DAO(Investment DAO)」というカテゴリに属しています。
このようなシステムを採用したThe DAOの登場は当時の業界としては画期的で、2016年5月に行ったICOでは、史上最高額の約150億円(約1207万ETH)を集めることに成功しました。
しかしその後、The DAOにおけるシステム上の脆弱性を突かれ、約364万ETHもの資金が盗まれるという事件が発生します。これが「The DAO事件」です。
The DAO事件の後始末に際してイーサリアムコミュニティ内で分裂が生じ、結果として従来のイーサリアムはハードフォークを行った新しいイーサリアム(現在のイーサリアム)と、The DAO事件以前のイーサリアム(現在のイーサリアムクラシック)とに分裂しました。
The DAO事件はブロックチェーン業界において「Mt.Gox事件(マウントゴックス事件)」以来最大規模の事件として取り上げられ、2016年から2017年間における暫しの低迷期の原因となりました。
上記のようなThe DAOの誕生と失敗は、後世におけるDAO系プロジェクト発展のための礎となっており、DAOの歴史上で重要な出来事となっています。
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MakerDAOの完全な分散化の表明
DAOの文脈で重要なもう一つの主要プレイヤーとしては、MakerDAOの存在が挙げられます。
MakerDAOは2014年に設立されたDAOで、分散型ステーブルコインを生み出した最初のコミュニティです。
MakerDAOは、DAIというステーブルコインを発行しているDAOで、一般的なDAOの類型においては、プロトコルの開発を支援するために存在するDAOである「プロトコルDAO(Protocol DAO)」というカテゴリに属しています。
MakerDAOの事例を語る上で外せないトピックは、MakerDAOの発展に寄与する組織として組成されているメーカー財団(Maker Foundation)の存在です。
Maker Foundationは2021年7月、将来的なDAO運営を完全にMakerDAOへ移行することを発表し、MakerDAOを完全なDAOとして確立する計画を発表しました。
この計画の最終目的は、2018年にMaker Foundationが設立された時から行われているプロジェクト管理やチーム管理、必要な技術的アップデート、利用促進と普及活動を、MakerDAOのガバナンスによる実行に移行することです。
Maker Foundationが解散することにより、DAOの管理において影響力を持つ主体はDAOコミュニティ以外に存在しなくなり、真のDAOとして歩みを進めることができます。
実際に2021年5月3日には、Maker FoundationがMakerDAOの開発を行うための運営資金を全てMakerDAOに返還しており、Maker Foundationの権利委譲を進めている様が観察できます。
またこのニュースを受けて、MakerDAOのガバナンストークンであるMKR(MakerDAOの所有権とも言える)の価格は急上昇していることが見受けられます。
参考:CoinMarketCapを基に編集部で作成
なお、この価格の上昇は暗号資産全体の価格上昇には起因していないことも確認できます。
暗号資産市場の盛り上がりの指標となるビットコインのチャートを確認すると、2021年5月付近は右下がりです。
参考:CoinMarketCapを基に編集部で作成
この事実より、MakerDAOのガバナンストークンの価格上昇は、前述した2021年5月のニュースに起因していることが明確に理解できると思います。
DAOのガバナンストークンに関する価格形成において、分散性の向上が価格上昇の一要因になり得るということが見受けられますね。
上記のようなMakerDAO及びMaker Foundationの立ち回りは、今後のDAOの展開におけるロールモデルとなり得るでしょう。
【補足】
Dai(DAI)は、イーサリアムブロックチェーン上で稼働する暗号資産(仮想通貨)です。
※Dai(DAI)は1DAI = 1米ドルを目標価格として設定しており、実際に1米ドル付近で価格が推移していることから、暗号資産(仮想通貨)型ステーブルコインと認識されていますが、1DAI = 1米ドルの価値を保証するための原資産が確保されているものではなく、相場の変動等により目標価格に対して大きく下落する可能性があります。
MakerDAOの仕組みとは?暗号資産メイカー(MKR)とダイ(DAI)との関係性を解説
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DAOの代表的な事例5選
代表的なDAOとしては、前述したビットコイン(BTC)やMakerDAOなどがありますが、それ以外の事例としてここでは以下の5つのプロジェクトをご紹介します。
Compound GrantsBitDAOPleasrDAONouns DAOCityDAO
Compound Grants
引用:Compound Finance
Compoundとは、2018年にイーサリアムのブロックチェーン上に構築された、暗号資産の代表的なレンディングプラットフォームです。そして、「Compound Grants」はCompoundの関連DAOの名称です。
Compoundでは、スマートコントラクトを利用することで管理者の仲介を受けずにユーザー同士で直接暗号資産の貸し借りを行うことができます。暗号資産の貸し手となるユーザーは保有する暗号資産を流動性プールに預け入れることで、一定期間を経た後に利息を得ることができます。
Compound Grantsは、Compoundのガバナンストークンである「COMP」の保有者によって構成され、システム内の流動性を高くするためのアイデアを出し合ったり、関連イベントの立ち上げを行ったりするなど、Compoundの発展を目的に活動を行っています。
BitDAO
引用:BitDAO
BitDAOは、シンガポールに拠点を置く暗号資産取引所「Bybit」が主導するDAOプロジェクトです。新たなDeFi(分散型金融)プロジェクトの開発を支援するために、2021年6月に設立されました。
ガバナンストークンの「Bit」を発行しており、出資先の選定や是正措置の実施など組織の運営に関わる問題については、Bitトークン保有者たちによる投票によって決められます。
2022年4月には、NFTアート収集を目的とする「PleasrDAO」に650万ドルの出資を決定したことで、BitDAOは大きな注目を集めました。
PleasrDAO
PleasrDAOは、NFTの共同購入を目的に2021年3月に設立されたDAOです。個人では購入できない高額なNFTをDAOのメンバーで共同購入し、獲得したNFTの価値が高まったころに売却して利益を分配することを目的としています。
PleasrDAOはこれまで、DEX(分散型取引所)のUniswapが作成したNFTを約5,900万円(52万5,000ドル)で購入したり、NSA(アメリカ国家安全保障局)の元局員であるエドワード・スノーデン氏のNFTを約6億円(540万ドル)で落札するなどして、話題を集めてきました。
Nouns DAO
引用:Nouns DAO
Nouns(ナウンズ)とは、オートチューンで作成される32×32ピクセルのドット絵をモチーフにしたNFTアートのシリーズ作品です。
Nounsの特徴的な点としては、発行および販売方法が挙げられます。スマートコントラクトを利用しているNounsは24時間ごとに1点ずつ自動生成され、運営者の介入を経ることなく自動的にオークションに掛けられて販売されます。
Nouns DAOは、そんなNounsのエコシステムを管理する組織です。DAOの運営や財政に関する意思決定は、メンバーによる投票を通じて形成されます。なお、1体のNounsに対して1票の投票権が与えられるため、Nounsを多く所有するメンバーの意見が尊重されやすい仕組みとなっています。
CityDAO
引用:CityDAO
CityDAOは、ブロックチェーン上にデジタル都市を構築することを目指すプロジェクトです。土地の証明書がNFTとして販売されており、NFTを購入したユーザーはその土地の「市民」になることができます。
CityDAOのユニークな点としては、ブロックチェーン上の土地が現実世界の土地とリンクしている点が挙げられます。市民となったユーザーは土地の所有権を得ることはできませんが、その土地で起こるさまざまな事象に対して投票する権利を得ることができます。具体的には、その土地にどんな建物を建てるかや、どんなお店を誘致するかといった意思決定に参加することができるのです。
2021年の9月には、CityDAOはNFTの販売で得た利益をもとにワイオミング州にある40エーカーの土地を共同購入しました。この土地のガバナンスは、CItyDAOのメンバーによって行われています。
まとめ
今回の記事ではDAOについて、その特徴やメリット・デメリット、歴史なども交えて解説いたしました。
DAOは、伝統的な組織運営のあり方を改善、および民主化するためのソリューションとして構想されていることがご理解いただけたかと思います。
将来的には、ユーザーのリテラシーや意識の差異によって、使われるサービスが変わってくる可能性も予想できます。
DAOの隆盛はまだまだ序盤であり、発展途上の分野です。今のうちからDAOに関する知識を取り入れていくことで、将来的により魅力的な意思決定を実現できるかもしれません。
本記事の内容が、DAOについて知りたい方の一助となりましたら幸いです。
また、DAOに関連する非常に重要な用語としてWeb3.0も挙げられますので、もし関心のある方は「WEB3.0とは?暗号資産の関係と銘柄やメリット・デメリットを解説」 も併せてご覧いただけますと幸いです。
近年の世界的なNFTブームに後押しされるように、いま「NFTアート」が大きな注目を集めています。
2021年のNFT市場全体の取引高は176億ドル(約2兆円)に達し、前年比21,000%という驚異的な数字を記録(※)*。それに伴いNFTアートの取引高も急増し、中には数十億円という高値で取引される作品も出てきました。
そこで今回は、話題のNFTアートを徹底解説。「NFTアートに興味がある」、「NFTアートを購入(販売)したい」という方に向けて、以下の項目についてご紹介します。
(※)参考:CNBC
この記事でわかること
NFTアートとは?
NFTアートの特徴・注目のワケ
高額で取引されたNFTアート
NFTアートで利益を出す方法
NFTアートの購入方法
NFTアートの作り方・販売方法
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目次
NFTアートとは?
そもそもNFTとは?
NFTアート流通の仕組み
NFTアートの特徴・注目のワケ
唯一性
相互運用性
二次流通時にも収益の一部が作者に還元される
著作権は基本的に作者に帰属する
高額で取引されたNFTアート
海外の作品・アーティスト
国内の作品・アーティスト
【番外編】地方自治体によるNFTアート
NFTアートで利益を出す方法
NFTアートの取引で利益を出す
自身で制作した作品をマーケットに出品・販売する
NFTアートの購入方法
Coincheck NFTでNFTアートを購入する方法
Coincheck NFTで購入するメリット
NFTアートの作り方・販売方法
NFTアートの作り方
NFTアートの出品・販売方法
NFTアートに関するQ&A
NFTアートとは?
NFTアートとは、NFTを活用することで唯一無二の価値をもったデジタルアートのことを指します。
デジタルアートとは、「PCやタブレットなどのデジタルデバイスを使って作られたアート」のことで、イラストや絵画、動画、ゲーム、音楽など幅広いジャンルで作品が展開されています。
これまでのデジタルアートは簡単に複製・改ざんすることができ、資産価値をもたせることが困難でした。しかし、ブロックチェーンを活用したNFT(Non-Fungible Token:非代替性トークン)と呼ばれる新しい技術の登場により、伝統的な絵画や彫刻などと同じように、デジタルアートにも唯一無二の価値を付与することが可能になりました。
そもそもNFTとは?
NFTアートについて理解するには、まず「NFTとは何か?」を知っておく必要があります。
NFT(Non-Fungible Token)とは、主にイーサリアム(ETH)のブロックチェーン上で構築できる代替不可能なトークンのことです。
この代替不可能なトークンには、唯一無二の価値を持つという特徴があります。
例えば、Aさんが持っている1ビットコインとBさんが持っている1ビットコインは同等の価値であり、交換することができる「代替可能」なものです。
一方で、「代替不可能」とは、全く同じものが存在しない、例えば「金メダル選手の直筆サイン入りTシャツ」のような一点物であることを意味しています。
このNFTの登場により、それまで簡単にコピー・改ざんができたデジタルデータにも一点物の証明ができるようになりました。またそれに伴い、デジタルアートやゲームのアイテムなどのデジタルアセットにも資産価値を付与することが可能になりました。
NFTとは?仮想通貨との違いや利益を出す方法、最新の活用例を紹介
Coincheck
NFTアート流通の仕組み
NFTの取引は、NFTマーケットプレイスと呼ばれる取引所で行われるのが一般的です。
NFTマーケットプレイスでは、ユーザー同士でNFTと暗号資産の交換取引ができます。利用者は取引に際して、出品手数料や販売手数料などの手数料をマーケットプレイスの運営者に支払う必要があります。
なお、主なNFTマーケットプレイスには以下のようなものがあります。
国内
海外
Coincheck NFT など
・OpenSea
・Foundation
・Rarible
・SuperRare
・Nifty Gateway など
(※)Coincheck NFTの詳細については、こちらをご覧ください。
NFTアートの特徴・注目のワケ
NFTアートには、主に以下の4つの特徴があります。
唯一性相互運用性二次流通時にも収益の一部が作者に還元される著作権は基本的に作者に帰属する
どのような内容なのか、順番に見ていきましょう。
唯一性
NFTアートの最大の特徴としては、ブロックチェーン上で保管されているため、コピー・改ざんができないという点が挙げられます。
これまでのデジタルアートは簡単にコピー・改ざんができたため、作品としての資産価値が生まれにくいという問題がありました。
しかしブロックチェーンの誕生により、デジタルアートにも「唯一性」を付与することができ、資産価値を生み出すことが可能になりました。
相互運用性
NFTアートは「ERC721」という共通の規格で発行されているため、この規格に準じているマーケットプレイスやウォレットであれば原則どこでも取引が可能です。
二次流通時にも収益の一部が作者に還元される
NFTには、「プログラマビリティ」と呼ばれる機能があります。プログラマビリティとは、さまざまな付加機能をデータにプログラムできることをいいます。
プログラマビリティを利用することで、NFTアートの作者は二次流通時のロイヤリティや取引数量の制限などを事前にプログラムすることが可能になります。この機能を活用することで、NFTが作者の手元を離れても、「流通時には購入代金の一部が作者に振り込まれる」というような仕組みを作ることができます。
また、このプログラマビリティを活用することで、NFTの作者はJASRACのような著作権を管理する団体を介さずに手数料を徴収することも可能になります。
著作権は基本的に作者に帰属する
最後の特徴は、NFTアートは購入された後も、原則作品の著作権は譲渡されないという点です。
というのも、著作権は著作権者(クリエイター)の利益を守るための権利なので、たとえNFTを購入しても、その権利は原則として作者に帰属したままとなるからです。つまり、NFTの購入者には著作権がないため、著作権者の許諾を得ない限りNFTを複製したり、二次的著作物を作成したりすることはできないことになります。
ただしその一方で、NFT自体が2017年に登場したばかりの技術なので、まだ国による法律的な解釈やマーケットプレイスにおける利用規約に違いがあるのも事実です。
そのため、NFTを購入する際はNFTマーケットプレイスの利用規約や個々のアイテムの詳細情報に目を通して、「購入後に著作権や商標権などが誰に帰属するのか」といった点を事前に把握しておくことが大切になります。
高額で取引されたNFTアート
2017年に誕生したNFTの市場は、年々目を見張るスピードで拡大しています。
BNPパリバの調査会社L’Atelierによると、2021年のNFT市場全体の取引高は176億ドル(約2兆円)に達し、前年比21,000%という驚異的な数字を記録しました。またそれに伴いNFTアートの取引高も増え、中には数十億円という高値で取引されるケースも出てきました。
ここでは、 高額で取引され話題となったNFTアートの実例をご紹介します。
海外の作品・アーティスト
Beeple『Everydays: the First 5000 Days』(約75億円)
引用:CHRISTIE’S
最初に紹介するのは、米国のデジタルアーティストBeeple(ビープル)氏による『EVERYDAYS: THE FIRST 5000 DAYS』です。
この作品は、2021年3月に老舗オークションハウスのクリスティーズで約6,900万ドル(約75億円)で落札されました。1枚のデジタル画像にこれほどの価値がついたことに、それまでのアート界の常識が覆されると同時に、エポックメイキングな作品の登場に大きな注目が集まりました。
この金額はNFTの取引額としては史上最高額となっており(2022年5月時点)、その価格のインパクトも手伝って、同作品は「世界で最も有名なNFTアート」としても知られています。
CryptoPunk #7523(約13億円)
引用:cryptopunks.app
次にご紹介するのは、コレクションタイプのNFTアートである『CryptoPunks』です。
CryptoPunksは24×24ピクセルのドットで描かれたピクセルアートで、世界で10,000体しか存在しないという希少性から一部の作品を中心にこれまで高値で取引されてきました。
中でも特に高値で取引されたのが、7,523番目に発行された「#7523」です。#7523は2021年6月にオークションハウスのサザビーズで約1,180万ドル(約13億円)で落札され、話題になりました。
また、2021年5月には9枚のCryptoPunksがバンドル販売され、約1,700万ドル(約18億5,000万円)で落札されました。
引用:CHRISTIE’S
このように高額な取引額が注目を集めるCryptoPunksですが、Coincheck NFTでは、CryptoPunksの開発を手がけるYuga LabsによるNFTコレクション『Meebits(ミービッツ)』を取り扱っています。興味をお持ちの方はぜひCoincheck NFTをチェックしてみてください。
話題のMeebits(ミービッツ)とは?特徴や取引方法について
Coincheck
Coincheck NFTはこちらへ
国内の作品・アーティスト
せきぐちあいみ『Alternate dimension 幻想絢爛』(約1,300万円)
引用:note(せきぐちあいみ)
2021年3月、国内外で活躍するVRアーティスト・せきぐちあいみ氏のVR作品『Alternate dimension 幻想絢爛』が、NFTマーケットプレイスのOpenSeaで約1,300万円で落札されました。
VRアートという特殊なジャンルであることに加えて、日本人アーティストのNFT作品が高額取引されるケース自体が珍しかったため、この落札はNFT界隈で大きな話題となりました。
「YouTuberから世界的VRアーティストへ」せきぐちあいみさんに聞くNFT・メタバースの魅力
Coincheck
手塚治虫『Astro Boy/鉄腕アトム』(約5,300万円)
引用:From the Fragments of Tezuka Osamu(手塚治虫のかけらたちより)
2022年12月、漫画界の巨匠・手塚治虫氏の代表作品を題材としたモザイクアートNFT『Astro Boy/鉄腕アトム』が販売され、120ETH(当時の価格で約5,300万円)で落札されました。
本作品は、手塚氏が長年にわたって描いてきた原稿のデータを40,000点以上の小さい正方形に裁断し、それを配置することでお馴染みのキャラクターを描き出しています。
なお、販売元である手塚プロダクションは、このプロジェクトで得た純売上の20%をユニセフや子どものための組織に寄付しています。
【番外編】地方自治体によるNFTアート
NFTアートは個人や営利組織だけでなく、地方自治体によっても発行されています。ここでは例として、新潟県・旧山古志村が発行したNFTアートをご紹介します。
新潟県・旧山古志村『Colored Carp』
引用:PRWire
2021年12月、新潟県長岡市山古志地域で活動する「山古志住民会議」が、NFTアート『Colored Carp』を発行、合計10,000点(各0.03ETH)を販売しました。
地方自治体の長岡市公認プロジェクトである『Colored Carp』は、地域の名産である錦鯉をテーマにしたNFTアートであると同時に、電子住民票としての機能も兼ねているというユニークな作品です。
人口800人ほどで、過疎化の著しい山古志地域(旧山古志村)。その地域に縁のある人々が、地域創生のためにNFTという新しいテクノロジーを使って独自の財源とガバナンスを構築しようとする試みが、これまでにないNFTの活用方法として注目を集めました。
参考:note(山古志住民会議)「世界初。人口800人の限界集落が「NFT」を発行する理由」
NFTアートで利益を出す方法
この記事を読んでいる方の中には、「NFTアートでどうやって利益を出すのか?」と疑問に思っている人もいらっしゃるのではないでしょうか。
NFTアートで利益を出す方法としては、主に次の2つがあります。
NFTアートの取引で利益を出す自身で制作した作品をNFTマーケットに出品・販売する
それぞれ詳しく見ていきましょう。
NFTアートの取引で利益を出す
NFTアートにはイラスト/3Dイラスト、音楽、動画などさまざまな種類がありますが、その多くはCoincheck NFTのようなNFTを取り扱っているマーケットプレイスで取引されています。
NFTアートは暗号資産や株などの金融商品と同じように、時間の経過とともに価値が変動します。そのため、購入したNFTの価格が上がったときにマーケットプレイスに出品・売却することで利益を得ることができます。
NFTの購入方法/始め方!NFT投資で利益をあげるには?
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自身で制作した作品をマーケットに出品・販売する
NFTマーケットプレイスでは、自身で制作したNFT作品を出品・販売することも可能です。
そのため自分でイラストやVRアートなどの作品が作れる人は、それをマーケットに出品した後、買い手が見つかれば収益を得ることができます。
NFTアートの出品・販売方法の流れは、後述する「NFTアートの作り方・販売方法」をご参考にしてください。
NFTアートの購入方法
続いて、NFTアートを購入する方法をご紹介します。
NFTの取引は、NFTマーケットプレイスと呼ばれる取引所で行われるのが一般的です。
NFTマーケットプレイスでは、ユーザー同士でNFTと暗号資産の交換取引ができます。利用者は取引に際して、出品手数料や販売手数料などの手数料をマーケットプレイスの運営者に支払う必要があります。
ここでは、国内初となる暗号資産取引所が運営するCoincheck NFTを例に、NFTの購入方法について解説していきます。
Coincheck NFTでは、『Art Blocks』や『Generativemasks』などの、コンピューターのアルゴリズムを用いて作成される「ジェネラティブアート」を購入することができます。
なお、Coincheck NFTはCoincheckの口座開設が完了している方のみご利用いただけます。口座開設がまだ完了していない方はこちらの記事をご覧ください。
Coincheck NFTとは? 使い方や取扱い商品を解説
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Coincheck NFTでNFTアートを購入する方法
(1)購入したいNFTを選択
まずはホーム画面より購入したいNFTを選択します。ホーム画面には入庫した全てのNFTが表示されているため、画像左上に「出品中」と記載があるものだけを購入することができます。
(2)詳細を確認し、「購入確認」をクリック
購入金額は出品者が選択した通貨の単位で表示されます。出品者が「受け取る通貨」として選択した通貨でのみ購入することができます。
詳細の確認が完了したら「購入確認」→「購入」をクリックすれば、購入は完了です。
NFTの購入方法/始め方!NFT投資で利益をあげるには?
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Coincheck NFTで購入するメリット
Coincheck NFTには、以下の3つのメリットがあります。
ネットワーク手数料不要簡単決済(複数の暗号資産で購入できる)簡単・安心・安全
ネットワーク手数料不要
通常、NFTマーケットプレイスでNFTを購入する際にはガス代と呼ばれるブロックチェーン上での取引手数料がかかりますが、Coincheck NFTでは購入時のガス代は不要です。
簡単決済(複数の暗号資産で購入できる)
NFTマーケットプレイスには、決済にイーサリアム(ETH)しか使用できないところが多くあります。
その点、Coincheck NFTは暗号資産取引サービスを行うCoincheckと一体化しているため、ビットコイン(BTC)やイーサリアムの他、Coincheckで取り扱いのある30種類以上の通貨で売買をすることが可能です。
簡単・安心・安全
Coincheck NFTでは、CoincheckのNFT専用ウォレットによって、お客様が秘密鍵の管理をすることなく安全にお取引いただくことができます。
Coincheck NFTとは? 使い方や取扱い商品を解説
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NFTアートの作り方・販売方法
ここからは、クリエイターの方々に向けてNFTアートの作り方・販売方法を解説していきます。
NFTアートの作り方
NFTアートの作り方は、基本的にはデジタルアートと変わりありません。
イラストであればPhotoshopやIllustratorなどを利用すれば制作できますし、音楽であればGarageBandやLogic Proなどの音楽制作ソフトを使えば作ることができます。
しかし、この時点ではまだNFTと紐づいていないため、作品はデジタルアートのままです。
この後、デジタルアートを販売するためにはNFTマーケットプレイスに作品をアップロードする必要があります。その際に作品はマーケットプレイス側のブロックチェーン上で管理されることになり、その時点でデジタルアートからNFTアートへと変化することになります。
NFTアートの出品・販売方法
NFTアートの出品および販売は、以下の手順で行います。
①暗号資産のウォレットを用意する②NFTマーケットプレイスのアカウントを作成する③作品をアップロードする
①暗号資産のウォレットを用意する
NFTの取引には、イーサリアムなどの暗号資産が使用されます。そのため、NFTアートを販売する際には暗号資産を保管するためのウォレットを用意しておく必要があります。
MetaMask(メタマスク )は、Google Chromeの拡張機能からインストールでき、初心者でも簡単に使える暗号資産ウォレットです。Coincheck NFTをはじめ、国内外のほぼすべてのNFTマーケットプレイスで使用できるので、まだインストールしていない人はこの機会に作成しておきましょう。
MetaMask(メタマスク)とは?PC・スマホでの使い方を解説
Coincheck
②NFTマーケットプレイスのアカウントを作成する
作品を販売するには、NFTマーケットプレイスのアカウントを作成する必要があります。
アカウント作成に必要なものはマーケットプレイスによって異なります。海外のマーケットプレイスの中には、MetaMaskなどのウォレットとメールアドレスさえあれば作成できるところもあるようです。
③作品をアップロードする
最後に、自身の作品をNFTマーケットプレイスにアップロードします。
作品を登録する際には、以下のような項目を設定する必要があります。
タイトル
作品の説明
販売方法
価格
販売期間
なお、販売方法には基本的に以下の3種類があります。
定額販売オークション販売バンドル販売(複数のアイテムをまとめて販売)
これらの設定を終えると、マーケットプレイスに自分の作品が公開されます。作品を見て気に入ったユーザーが現れれば、販売という流れになります。
NFTアートに関するQ&A
NFTアートに関するよくある疑問を、Q&A形式でご紹介します。
Q.NFTアートとは何ですか?
A.NFTアートとは、NFTを活用することで唯一無二の価値をもったデジタルアートのことを指します。
これまでのデジタルアートは簡単に複製・改ざんすることができ、資産価値をもたせることが困難でした。しかし、NFTと呼ばれる新しい技術の登場により、伝統的な絵画や彫刻などと同じように、デジタルアートにも唯一無二の価値を付与することが可能になりました。
詳しくはこちらをご覧ください。
Q.これまでで最も高値で販売されたNFTアートは何ですか?
A.米国のデジタルアーティスト、Beeple(ビープル)氏による『EVERYDAYS: THE FIRST 5000 DAYS』で、約6,900万ドル(約75億円)で販売されました。この価格は、現時点(2022年5月)でのNFT取引における最高額です。
詳しくはこちらをご覧ください。
Q.NFTアートの特徴を教えてください。
A.NFTアートには、主に以下の4つの特徴があります。
唯一性
相互運用性
二次流通時にも収益の一部が作者に還元される
著作権は基本的に作者に帰属する
詳しくはこちらをご覧ください。
Q.NFTアートは誰でも制作・販売できますか?
A.NFTアートの作成は誰でも可能です。作品を販売するには、MetaMaskなどの暗号資産ウォレットを用意してから、NFTマーケットプレイスでアカウント作成をする必要があります。
詳しくはこちらをご覧ください。
執筆柳田孝介
出版社でテレビ情報誌や映画雑誌の編集を経験した後、2019年からフリーライターとして活動。暗号資産の取引は2017年から開始。推し通貨はイーサリアム(ETH)。最近はNFTマーケットでデジタルアートの取引を始め、日々、審美眼磨きにいそしんでいる。
メタバースとは「インターネット上に構築された仮想空間」のことです。
メタバースでは現実世界と同じようにさまざまな建物が立ち並び、ユーザーは自身の分身である「アバター」を使って、好みの服や靴、帽子などのアイテムを着用し、自由に空間内を散策したり、他のユーザーとコミュニケーションをとったりして楽しむことができます。
この記事では「メタバースに興味はあるけど、難しくてよくわからない」という方に向けて、メタバースの意味や具体的な活用事例、いまメタバースが注目を集めている理由についてわかりやすく解説しています。
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この記事でわかること
メタバースの意味や特徴
メタバースの具体的な活用事例
メタバースが注目されている3つの理由
メタバースのメリット
メタバースの始め方
目次
メタバースとは?意味や特徴についてわかりやすく解説!
『セカンドライフ』で有名になったメタバース
メタバースとVR(バーチャルリアリティ)の違い
メタバースの具体的な活用事例【2024年最新版】
事例①:Minecraft(マインクラフト)
事例②:Fortnite(フォートナイト)
事例③:The Sandbox(ザ・サンドボックス)
事例④:Brilliantcrypto(ブリリアンクリプト)
事例⑤:Horizon Workrooms(ホライゾン・ワークルームズ)
事例⑥:Decentraland(ディセントラランド)
事例⑦:NIKE LAND(ナイキランド)
事例⑧:VRchat(VRチャット)
事例⑨:αU(アルファユー)
事例⑩:ZEPETO(ゼペット)
メタバースが注目されている3つの理由
理由①:VR技術の発展
理由②:メタバースビジネスの広がり
理由③:NFTとの親和性の高さ
メタバースのメリット
メリット①:仮想空間の中で新たなエンターテインメント体験ができる
メリット②:世界中の人とリアルタイムで繋がれる
メリット③:ビジネスチャンスが広がる
メタバースの活用法(できること)
活用法①:ゲーム
活用法②:リモート会議
活用法③:ショッピング(バーチャルショップ・メタバースEC)
活用法④:イベント・ライブ
活用法⑤:LAND(土地)
活用法⑥:婚活
活用法⑦:区役所での相談・申請手続き
活用法⑧:教育
メタバースの始め方
ステップ①:メタバースサービスに登録する
ステップ②:暗号資産取引所に口座を開設する
ステップ③:Metamaskをインストールする
メタバースのデメリット・リスク・注意点
注意点①:なりすまし
注意点②:改ざん
注意点③:否認
注意点④:情報漏洩
注意点⑤:サービス拒否
注意点⑥:権限昇格
メタバースに関するQ&A
メタバースとは?意味や特徴についてわかりやすく解説!
メタバースとは「インターネット上に構築された三次元の仮想空間」のことです。「超越」を意味する”メタ”と「世界」を意味する”ユニバース”が組み合わされた造語で、1992年にアメリカで出版されたSF小説『スノウ・クラッシュ』で初めて使用されました。
メタバースでは現実世界と同じようにさまざまな建物が立ち並び、ユーザーは自身の分身である「アバター」を使って、好みの服や靴、帽子などのアイテムを着用し、自由に空間内を散策したり、他のユーザーとコミュニケーションをとったりして楽しむことができます。
このような特徴を持つことから、メタバースは主にゲーム分野で活用されています。代表的なところでは、『マインクラフト』や『あつまれ どうぶつの森』、『The Sandbox』などが有名です。
ただ、コロナ禍によりリモートワークの割合が増加してからは、Meta(旧Facebook)やMicrosoftがVR空間内でミーティングができるサービスを提供するなど、ゲーム以外でもメタバースの用途が拡大してきています。
『セカンドライフ』で有名になったメタバース
引用:Second Life
メタバースの流行は以前にも存在しており、リンデン・ラボが2003年に開発した『セカンドライフ(Second Life)』という3DCG仮想空間ゲームが月間100万人以上のアクセスを得ていたことがあります。
セカンドライフでは自由なアバターをつくり、音楽クラブやバーチャルシネマなどをバーチャル上で楽しむことができます。
また、最近のコロナ渦ではサービス開始17年以上のノウハウを使い、リモートワークのためのリモート会議も可能になっています。
流行の絶頂期では、セカンドライフ内で投機的な動きが活発化していたため、ゲーム内での不動産を購入したり、ブランドアイテムなどを購入したりなどムーブメントが起こり、セカンドライフでの活動だけで金銭を得て生活をしている人も存在しました。
メタバースとVR(バーチャルリアリティ)の違い
メタバースとよく似た言葉に「VR(バーチャルリアリティ)」があります。両者はよく混同されがちですが、その意味は異なっています。
メタバースが「三次元の仮想空間」を指すのに対して、VRは「仮想空間を体験するための技術やデバイス」を指します。つまり、メタバースが「空間」で、VRは仮想空間にリアリティや没入感を与えるための「手段」となります。
より具体的に説明するために、2021年にMeta(旧Facebook)がリリースした「Horizon Workrooms(ホライゾン・ワークルームズ)」を例に挙げてみましょう。
Horizon Workroomsでは、ユーザーは専用のゴーグル(ヘッドセット)を着けることで、CGで作成された仮想空間上で会議やセミナーを開くことができます。
引用:Horizon Workrooms
Horizon Workroomsの場合、オフィス空間全体がメタバースで、その世界にリアリティを与えるためのデバイスであるゴーグルがVRとなります。
メタバースはVR機器がなくても利用することができますが、VR機器を装着することによってよりリアリティや没入感を体感することが可能になります。
メタバースの具体的な活用事例【2023年最新版】
メタバースの具体的な事例としては、どのようなものがあるのでしょうか。
ここでは2024年の最新事例も交えながら、世界的にメタバースとして認識されているゲームや、お金が稼げるゲーム「NFTゲーム」でのメタバースの活用事例、加えてゲーム以外の活用事例を10個紹介します。
事例①:Minecraft(マインクラフト)
引用:公式サイト | Minecraft
1つ目の事例は「Minecraft(マインクラフト)」です。
マインクラフトは3Dのブロックで構成された仮想空間の中で、自由に冒険や建築をしたりして楽しめるゲームです。マインクラフトでは草原、山岳、海底といった多種多様な地形が広がっており、メタバース上でプレイヤーが自由に活動できる点が人気に繋がり、世界的なヒットを記録しました。
マインクラフトはブロックチェーン技術の取り込みに積極的です。デジタル資産の発行プラットフォーム「Enjin platform(エンジン・プラットフォーム)」は、マインクラフトの提供元であるマイクロソフトと連携して、マインクラフト上でのデジタル資産の導入、開発を進めています。
エンジンコイン(ENJ)とは?特徴や購入方法、今後の展望を解説!
Coincheck
事例②:Fortnite(フォートナイト)
2つ目の事例は「Fortnite(フォートナイト)」です。
フォートナイトは、複数人のユーザーとバトルロワイアルを楽しめるオンラインゲームです。ボイスチャットの機能を用いて友達と会話しながらゲームを楽しむこともできます。
コロナ禍で家の中で時間を過ごすことが多くなった昨今、フォートナイトは友達とのコミュニケーションの場としてのメタバースとなっています。加えて2020年8月7日には人気シンガー・ソングライターである「米津玄師」のライブイベントが、フォートナイトの仮想空間の中で開催され、バーチャルイベントを開催する際のプラットフォームとしても期待されています。
また、2023年4月時点でフォートナイトの総ユーザー数は5億人以上、月間アクティブユーザーは7,000万人となっており、まだまだ人気が続いています。
事例③:The Sandbox(ザ・サンドボックス)
引用:The Sandbox
3つ目の事例は「The Sandbox(ザ・サンドボックス)」です。
The Sandboxはボクセルで表現されたメタバースを構築するプロジェクトです。
ユーザーがメタバース上に制作されたゲームで遊んだり、ユーザー同士でコミュニケーションを取ったりすることができるゲームとなっています。
The Sandboxでは、メタバース上で利用できるアイテム、アバター、ゲーム制作に必要な素材、そして「LAND」と呼ばれる土地を、「ETH」や「SAND」というトークンを用いてNFTマーケットプレイス上で売買できます。
コインチェックでは、NFTマーケットプレイス「Coincheck NFT」を提供しており、LANDの購入が可能です!他のNFTマーケットプレイスと違い、「ETH」や「SAND」のみの決済方法ではなく、Coincheckで取り扱っている30種類以上の暗号資産で決済が可能です。ぜひご利用ください。
Coincheck NFTとは? 使い方や取扱い商品を解説
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OASIS TOKYO
「(※)OASIS TOKYO」は、コインチェックが『The Sandbox』上で開発・展開しているメタバース都市です。メタバース上での活動を体験する機会を提供することや『The Sandbox』上でのコミュニティ活動の活性化を目的とし、2022年中に一般公開を予定しています。
「OASIS TOKYO」は、”2035年の近未来都市”をコンセプトにしたメタバース×NFTのコミュニティ拠点です。日本を連想させる象徴的な街並みの中に美術館やステージなどのイベント施設を設置し、さまざまな分野のアーティストとファンとの交流や企業のコミュニティ育成の場として活用してもらうことを目指しています。
(※)コインチェック株式会社は、「OASIS」の運営をはじめとするメタバース事業を、マネックスクリプトバンク株式会社に事業譲渡することを決定し、MCBは本年10月2日付けで同事業を承継することといたしました。
詳しくはこちら
OASIS TOKYOとは?メタバース上に建設される近未来都市の魅力を解説
Coincheck
事例④:Brilliantcrypto(ブリリアンクリプト)
出典:Brilliantcrypto
4つ目の事例は「Brilliantcrypto(ブリリアンクリプト)」です。
Brilliantcrypto(ブリリアンクリプト)は世界中のユーザーが採掘者となり、宝石やトークンの獲得を目指して、鉱山を採掘していくブロックチェーンゲームです。“Proof of Gaming”という新しいモデルを導入して、持続可能なPlay to Earnを目指しています。
ユーザーはゲーム内マーケットでつるはしを購入し、探知機などを使用しながら採掘を進めます。採掘に応じてトークンや宝石を入手することができ、宝石はNFT化して様々なメタバースに持ち込めるようになる予定です。また、宝石は利用したり売買したりすることも可能です。
Brilliantcryptoは株式会社コロプラの100%子会社である株式会社Brilliantcryptoが運営しています。株式会社コロプラは『クイズRPG 魔法使いと黒猫のウィズ』、『白猫プロジェクト』、『アリス・ギア・アイギス』といった多くのヒットタイトルを生み出しているため、2024年のリリースを予定しているブロックチェーンゲームの中でも、Brilliantcryptoはユーザーから大きな期待が寄せられているタイトルであると考えられます。
Brilliantcrypto(ブリリアンクリプト)とは?特徴・メリット・今後のロードマップを解説!
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事例⑤:Horizon Workrooms(ホライゾン・ワークルームズ)
5つ目の事例は「Horizon Workrooms(ホライゾン・ワークルームズ)」です。
Horizon Workroomsは、CGで作成された仮想空間上で会議やセミナーを開くことができるサービスです。
ユーザーは原則VRデバイスの「Oculus Quest 2」を使用してメタバースに入り込みますが、必要に応じてこれまでのオンライン会議のような音声、ビデオ通話形式でも参加できます。
コロナ禍においてはメタバース上で会議を行うことで、飛沫感染や接触のリスクを考えずに会議に集中できます。またHorizon Workroomsの性質上、直接対面しているような感覚で密なコミュニケーションを取ることができます。
事例⑥:Decentraland(ディセントラランド)
引用:Decentraland
6つ目の事例は「Decentraland(ディセントラランド)」
Decentralandは、イーサリアムのブロックチェーンを基盤にして開発されたメタバースプロジェクトです。
ユーザーはDecentraland内に建設されている施設を楽しむことができるほか、仮想空間内の土地であるLANDを購入し、その上に自分のコンテンツを作り上げることもできます。また、自身が作成したコンテンツを売却して利益を得ることも可能です。
過去にはコカ・コーラやJPモルガンなどの有名企業ともコラボしており、個人ユーザーだけでなく企業からも大きな注目を集めているプロジェクトです。
Decentraland(ディセントラランド)のメタバースとは?特徴、遊び方を解説!
Coincheck
OASIS KYOTO
次に、Decentralandのメタバースを活用したプロジェクト「(※)OASIS KYOTO」を紹介します。
『OASIS KYOTO』は、コインチェックが『Decentraland』のLANDに建設中のメタバース都市です。”2035年の近未来都市”をコンセプトにした「メタバース×NFT」のコミュニティ拠点で、神社仏閣など日本の古都を連想させる街並みになっています。
OASIS KYOTOではファッションや音楽、アートを中心に多彩なイベント施設を設置し、さまざまな分野のアーティストとファンとの交流や企業のコミュニティ育成の場として活用してもらうことを目指しています。
OASIS KYOTOには、神社仏閣や出店など京都の街並みを連想させる多彩なイベント施設があり、一人で散策したり、世界中のユーザーと交流したりして楽しむことができます。
(※)コインチェック株式会社は、「OASIS」の運営をはじめとするメタバース事業を、マネックスクリプトバンク株式会社に事業譲渡することを決定し、MCBは本年10月2日付けで同事業を承継することといたしました。
詳しくはこちら
OASIS KYOTOとは?Decentralandのメタバース上に建設される近未来都市の特徴
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事例⑦:NIKELAND(ナイキランド)
引用:NIKE公式サイト
7つ目の事例は「NIKELAND(ナイキランド)」です。
NIKELANDは、株式会社nikeがメタバースプラットフォームRoblox(ロブロックス)上で展開する没入型の3D空間です。
NIKELANDの建物やフィールドはナイキ本社から着想を得ており、ユーザーはこのメタバース内で自分のアバターを通じて鬼ごっこやドッジボール、フットボールなど様々なアクティビティを楽しめます。また、Robloxが提供するツールキットを利用して、NIKELAND内でオリジナルのミニゲームを自作することも可能です。
さらにメタバース内のショールームではNIKEが実際に販売しているスニーカーなどのアパレルアイテムをアバターを通じて試着、購入することができます。また、NIKELANDではモバイル機器に内蔵された加速度センサーを使用することで、走り幅跳びなどのオフラインの動きをオンラインのプレーに反映する機能が備わっています。
【最新】メタバースのビジネスにおける活用事例を紹介!背景やメリットについても徹底解説
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事例⑧:VR Chat(VRチャット)
引用:VRChat
8つ目の事例は「VR Chat(VRチャット)」です。
「VRChat」は、VR空間内にアバターでログインし、多人数でコミュニケーションできるソーシャルVRアプリです。
2019年後半までの同時接続数は7,500~8,500人程でしたが、コロナ渦において利用者数が急増し、2022年1月1日には同時接続ユーザー数が過去最大の約42,000人に到達、現在もピーク時には30,000人超のユーザーがアクセスしています。また、昨今ではメタバースとしても注目されています。
VRChat内にはユーザーが手がけた様々な「ワールド」と呼ばれるVR空間が用意されており、好きな場所で他のユーザーとの交流を楽しめます。周囲にいるプレイヤーとはボイスチャットはもちろん、自分の身体の動きをアバターに反映させ、ボディーランゲージも可能です。ビデオ通話などとは違い、実際に会っている感覚が強いのが特徴です。
事例⑨:αU(アルファユー)
引用:KDDI公式サイト
9つ目の事例は「αU(アルファユー)」です。
αUとは、仮想空間上に再現された渋谷や大阪を舞台に、ユーザー同士の音声でのコミュニケーションに加え、ライブ配信やバーチャルショッピングなど楽しむことができるサービスです。
メタバースでエンタメ体験や友人との会話を楽しめるαU metaverse、360度自由視点の高精細な音楽ライブを楽しめるαU live、デジタルアート作品などの購入ができるαU market、暗号資産を管理できるαU wallet、実店舗と連動したバーチャル店舗でショッピングができるαU place、KDDIが持つ技術力やネットワークを活用してユーザーが仮想空間上でより豊かなライフスタイルを実現することができる、大きな期待を集めるサービスとなっています。
事例⑩:ZEPETO(ゼペット)
ZEPETO(ゼペット)とは、スマートフォンで簡単に自身の3Dアバターを作って遊べるメタバースサービスです。現在Z世代を中心に世界で3億人以上のユーザーが、ZEPETOのメタバースに参加しています。
ZEPETO(ゼペット)では自分好みのアバターの姿でバーチャル空間に参加し、世界中の人たちとコミュニケーションを楽しめる他、メタバース内で撮影した写真や動画をSNSに投稿するなど、さまざまな楽しみ方ができる点がZEPETOの大きな特徴です。アバターが着用するアイテムも現在は350以上もリリースされており、「GUCCI」や「NIKE」といった大手ファッションブランドとのコラボだけでなく、「ワンピース」や「セーラームーン」などの日本の大手IPタイトルとのコラボも実現させています。
さらにZEPETOのメタバース内ではさまざまなエリアが別れており、自分のアバターを用いて参加可能なアクティビティやゲームイベントなどが頻繁に開催されています。今後さらにユーザー数を拡大させることで、メタバース内に大きなデジタル経済圏が創出することを大きく期待されるメタバースの1つでしょう。
メタバースが注目されている3つの理由
メタバースが注目を集めている理由としては、主に以下の3つが挙げられます。
VR技術の発展メタバースビジネスの広がりNFTとの親和性の高さ
それぞれ詳しく見ていきましょう。
理由①:VR技術の発展
まず第一に、VR技術が進歩したことで普及が進んだことが要因と言えるでしょう。VRとは、Virtual Reality(バーチャル リアリティー)の頭文字を取った用語で、仮想現実を意味します。
一般の方にVR技術を普及させるのに影響を与えた要因としては、以下の2点が考えられます。
UnityやBlenderといった開発者ツールの整備によりVRコンテンツの供給が増加したこと
VRデバイス・VRヘッドセットの軽量化や値下がりが進んだこと
特にVRデバイスの軽量化に関しては、インパクトが大きかったと考えられます。従来のVRデバイスは高価で複雑、かつテクノロジーに対して強い関心のある人しか扱えないようなイメージがあったと思います。
しかし最近では、Apple Vision Proに代表されるような完全ワイヤレスのVRデバイスが登場してきており、一般の方でもVR技術を楽しむための土壌が整ってきています。
VRデバイスの軽量化・値下がり要因としては、スマートフォンの普及により、スマートフォンに搭載するための高輝度・高解像度な小型ディスプレイや小型プロセッサーが開発・量産された点が挙げられるでしょう。工業製品は基本的に適度に量産されると安価になる傾向があるためです。
スマートフォン登場以前はVR機器に用いるようなパーツが高価かつ大型だったために、VRヘッドセットのみで動作を行う製品の普及は困難でした。しかし、高性能な小型プロセッサーが量産され値下がりしたことにより、安価かつ軽量なVRヘッドセットが登場しています。
今後もさらなるVR技術の発展によって、エンターテインメント分野はもちろん、医療や学術研究など様々なジャンルへの普及が予想されます。
参照元:Oculus Quest 2
VRでのメタバース
VR機器を用いた有名なメタバースとしては「VRChat」が挙げられるでしょう。VRChatは「VR」とついているものの、PCでも遊ぶことができます。VRChatではオリジナルのアバターを使い、独創的かつ自由な世界観を楽しむことができます。
VRChat上ではバーチャルマーケット(通称:Vket)が開催されることがあり、株式会社NTTドコモやバイクメーカーのヤマハ発動機株式会社が企業ブースへ出店したことがあります。ヤマハ発動機は同社が発売しているスーパースポーツバイク「YZF-R1」や、コンセプトモデルの「MOTOROiD(モトロイド)」の3Dモデルを展示し、まるで実車のようなシミュレーションができるバーチャル車両に搭乗することができました。
ゲームとしてのゴール設定や目的などはなく、純粋にメタバースのコミュニティとして機能しているため、メタバースが気になる方は一度チェックしてみると面白いかもしれませんね。
理由②:メタバースビジネスの広がり
メタバースが注目される第二の理由として、メタバースビジネスの可能性が広がっていることが要因として挙げられます。
その証拠として、大手の企業が続々とメタバースの実現に向けて動きを見せています。
海外でメタバースへの動きが盛んなのはMeta(旧Facebook)です。
2021年8月19日にMetaからリリースされた「Horizon Workrooms(ホライゾン・ワークルームズ)」は、CGで作成された仮想空間上で会議やセミナーを開くことができるサービスで、同社はこのサービスを通してエンターテインメント以外の分野におけるVRの用途を示しました。
参照元:「Horizon Workrooms」を発表:リモートでの共同作業を再構築
いままでゲームのイメージが強かったVR。しかしMetaがこのような事例を作ったことで、今後は教育や医療、金融などのあらゆる業界での活用が始まる可能性があります。
日本の会社でメタバースに注力しているのは、スマートフォン向けバーチャルライブ配信アプリ「REALITY」を運営しているグリー株式会社や、バーチャルユーチューバー(VTuber)のアイドル事務所「ホロライブ」を運営するカバー株式会社です。
参照元:「REALITY」は世界で大きく成長する可能性がある -- グリーが狙うメタバース事業の勝算
参照元:新サービスの立ち上げと人材募集
この2社はエンターテインメント領域でのメタバースの活用に積極的で、特にグリー株式会社は今後の数年でメタバース事業に100億円規模の投資を行う予定のようです。
上記で取り上げた企業の他にも、多くの企業でメタバースへの実験的な取り組みが行われています。
テクノロジーが進んだ先に、多くの人々がバーチャル空間でコミュニケーションをとり、仕事を進め、コンテンツを楽しむ未来が実現するのかもしれません。
メタバース関連の企業動向は、今後も目が離せません。
理由③:NFTとの親和性の高さ
メタバースが注目を集めている3つ目の理由は、NFTとの親和性の高さです。ブロックチェーンを活用したメタバースには、NFTの活用が不可欠です。
NFTとはNon-Fungible-Tokenの略で、日本語では「非代替性」トークンとも呼ばれます。NFTはブロックチェーン上に構築されるデジタルデータであり、暗号資産(仮想通貨)と同様に所有や譲渡に関する記録が改ざんされにくいという性質を持ちます。
これまでのデジタルデータは誰でも簡単にコピーが可能であり、それゆえに価値が付きませんでした。
しかしNFTであればブロックチェーンを活用することで当該データの「唯一性」が証明できます。端的に言えば、複製できないデジタルデータであるという証明ができるようになったのです。その結果、NFTが有する希少性や有用性に応じた価値が付くようになったのです。
NFTが暗号資産と異なるのは、データとして代替不可能であるという特徴を持っている点です。
例えば、Aさんが持っている1ビットコインとBさんが持っている1ビットコインは同等の価値であり、交換することができる「代替可能」なものです。
一方で、「代替不可能」とは、全く同じものが存在しない、例えば「金メダル選手の直筆サイン入りTシャツ」のような一点物であることを意味しています。
NFTとは?仮想通貨との違いや利益を出す方法、最新の活用例を紹介
Coincheck
メタバースゲームのアイテムはNFTとして売買できる
このような特徴を持つNFTは、Coincheck NFTのようなマーケットプレイスを通じて売買することができます。
メタバースゲームで手に入るアイテムは、NFTとしてマーケットプレイスで販売することが可能です。つまり、ユーザーはNFTマーケットプレイスを利用することで、メタバースゲームで必要なアイテムを購入したり、逆にゲーム内で手に入れたアイテムを第三者に売却したりすることができるのです。
こうした関係性から、メタバースとNFTは非常に親和性が高いと言われており、昨今のNFTブームと連動するようにメタバースの注目度も急上昇しています。
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メタバースのメリット
メタバースを活用するメリットとしては、主に以下の3つが挙げられます。
仮想空間の中で新たなエンターテインメント体験ができる世界中の人とリアルタイムで繋がれるビジネスチャンスが広がる
どのような内容なのか、それぞれ詳しく見ていきましょう。
メリット①:仮想空間の中で新たなエンターテインメント体験ができる
メタバースの1つ目のメリットは、仮想空間の中で新たなエンターテインメント体験ができる点です。
具体的な例として、現在コインチェックが『The Sandbox』上で開発・展開しているメタバース都市「OASIS TOKYO」を挙げてみましょう。
OASIS TOKYOは、コインチェックが保有する『The Sandbox』上の土地「LAND」に建設中の近未来都市です。メタバース上での活動を体験する機会を提供することや『The Sandbox』上でのコミュニティ活動の活性化を目的とし、2022年中に一般公開を予定しています。
『The Sandbox』のユーザーは、アバターを使ってOASIS TOKYO内に建設されている商店街や美術館、ライブハウスなどの施設を利用したり、他のユーザーやさまざまな分野のアーティストと交流をしたりして楽しむことができます。
OASIS TOKYOのように、デジタル空間で現実と同じようにショッピングやライブ鑑賞をしたり、他のユーザーとコミュニケーションをとったりできるコンテンツが体験できるのは、メタバースならではの魅力です。
OASIS TOKYOとは?メタバース上に建設される近未来都市の魅力を解説
Coincheck
メリット②:世界中の人とリアルタイムで繋がれる
メタバースの2つ目のメリットは「場所にとらわれずに、いつ・どこでも世界中の人とコミュニケーションできる」という点です。
例えば前述の「VRChat」では、世界中のユーザーがゲーム内に作った世界にいつでも出入りでき、自由にコミュニケーションすることができます。
VRChatは、2022年1月1日には同時接続ユーザー数が42,000人を超えたほど人気のあるVRプラットフォームです。VRChatのように、PCとネット環境があればいつでも世界中の多くの人とコミュニケーションがとれるのも、メタバースの大きな魅力と言えるでしょう。
メリット③:ビジネスチャンスが広がる
メタバースの3つ目のメリットは「ビジネスチャンスが広がる」という点です。
メタバースの普及にともない、さまざまな企業がビジネスチャンスを求めて市場に参入してきています。
The SandboxやVRChat Inc.のようなメタバースのプラットフォームを開発する企業、MetaやMicrosoftのようなVRオフィスサービスを提供する企業、GUCCIやNIKEのようなアパレルブランドなど、業種の壁を越えてさまざまな企業がメタバース市場に参入してきています。
カナダに拠点を置く市場調査会社「Precedence Research」は、メタバースの市場規模は2030年までに1兆6,071億ドル(約214兆円)に達し、2022年から2030年までのCAGR(年平均成長率)は50.74%になると予測しています。
こうした調査からも、今後さらに多くの企業がビジネスチャンスや収益源を求めてメタバース業界へ進出することが予想されます。
参考:Precedence Research「Metaverse Market Size to Surpass USD 1607.12 Billion by 2030」
メタバースの活用法(できること)
メタバースには、以下のような活用法があります。
ゲームリモート会議ショッピング(バーチャルショップ・メタバースEC)イベント・ライブLAND(土地)婚活区役所での相談・申請手続き教育
それぞれ詳しく見ていきましょう。
活用法①:ゲーム
メタバースの代表的な活用法としては、ゲームが挙げられます。
メタバースゲームの特徴としては、「三次元の仮想空間でリアリティと没入感のあるプレイを体験できる」、「大人数のユーザーが同時に参加できる」、「キャラクターやアイテムをNFTとして売買できる(売買できないゲームもある)」などがあります。
なお、メタバースゲームで有名なタイトルには以下のようなものがあります。
The SandboxDecentralandマインクラフトフォートナイトあつまれ どうぶつの森Second Life
NFTゲームとは?既存ゲームとの違いとおすすめ5選、利益を出す方法も
Coincheck
活用法②:リモート会議
引用:Meta「Horizon Workrooms」
メタバースは娯楽だけでなく、ビジネス分野でも活用されています。
例として、企業のリモート会議を挙げてみましょう。
メタバースを活用したリモート会議では、アバターを使用することで自宅にいながら同僚と同じ空間でミーティングすることが可能になります。さらに、VRヘッドセットを使用すればVR内で自分のパソコンを使用したり、バーチャルオフィスに設置されているホワイトボードにアイデアを書き込んで他のメンバーと共有したりすることができます。
このように、従来のビデオ会議では実現できなかった「臨場感のあるコミュニケーション」が行えるツールとして、企業の中にはメタバースを活用したリモート会議を採用するところが増えてきているようです。
活用法③:ショッピング(バーチャルショップ・メタバースEC)
メタバースは、ショッピング分野でも活用されています。
ショッピングでの具体的な活用方法としては、主に以下の2つが挙げられます。
バーチャルショップメタバースEC
バーチャルショップ
バーチャルショップとは、VR技術を活用して3Dの仮想店舗を作り、ユーザーにWeb上でショッピング体験を提供するコンテンツを指します。
以下は、スウェーデン初の世界的ファッションブランド「H&M」がメタバース上に開店したバーチャルショップの画像です。ユーザーはあたかも実際の店舗に来店したかのように、仮想空間内にディスプレイされた商品を見て回ったり、購入したりすることができます。
引用:Twitter(@CEEK)
H&Mの他にも、GUCCIやNIKEなどの大手ブランドも続々とバーチャルショップを開設しています。
メタバースEC
メタバースECは、構築した3Dのショップを既存のメタバースショッピングモール上でオープンする方法を指します。
上の動画は、MetaVRseという海外の企業が開発中の「TheMall」というメタバースショッピングモールです。
現実の世界にも「ららぽーと」や「109」などの商業施設がありますが、Web上にある商業施設に仮想店舗を出店すると考えると、メタバースECの仕組みについてイメージしやすいかもしれません。
今後メタバースやVR技術がさらに発展していくのに伴って、TheMallのようなメタバースショッピングモールを開発・運営する企業の数も増加していくことが予想されます。
活用法④:イベント・ライブ
メタバースは、イベントやライブなどでも活用されています。
下の動画は、人気シンガーソングライターの米津玄師さんが、2020年8月に『フォートナイト』というメタバースゲーム内で行ったライブの模様です。
このように、実在するミュージシャンがメタバース内でライブをしたり、企業がVRイベントを開催したりする事例は増えてきています。
活用法⑤:LAND(土地)
メタバースのLAND(土地)とは、当該メタバース(プラットフォーム)が展開する空間の一部分(現実に沿った言い方をすれば区画)のことを指します。
空間の一部分がデジタルデータ(NFT)として、NFTマーケットプレイスなどで販売されています。
メタバースの土地の使い方は多岐に渡りますが、主な使い道としては以下の5通りが挙げられます。
限定のイベントに参加
メタバース上にてイベントを開催
自分の土地を貸し出す
ガバナンスへの参加
広告塔に利用
LANDの特徴や使い道について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
メタバース上の土地を購入する方法!メリットや使い道、選び方も徹底解説!
Coincheck
なお、コインチェックが運営する「Coincheck NFT」では、『The Sandbox』や『Otherside』などの人気NFTのLANDを取り扱っています。気になる方はぜひCoincheck NFTをチェックしてみてください。
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活用法⑥:婚活
引用:メタバース婚活協会
人口減や少子化対策の一環として、仮想空間上でアバターを使用して交流する「メタバース婚活」を実施する自治体が増えています。
元々、メタバース婚活は新型コロナにより出会いの機会が減ってしまった人たちのために開始されたサービスでした。しかし、アバターを使って交流するという斬新なスタイルや、自宅にいながら参加できる手軽さなどが好評を博し、コロナ禍が落ち着いた現在もメタバース婚活は一定の需要を保っているようです。
これまでに、山梨県北杜市や島根県出雲市などの自治体がメタバース婚活を実施し、カップルを成立させてきました。
活用法⑦:区役所での相談・申請手続き
引用:東京新聞
メタバースは、役所の相談対応業務のDX化にも利用されています。
2023年9月20日、東京都江戸川区は、自宅や職場にいながらメタバースで相談や申請手続きができる「メタバース区役所」を開設するための実証実験を始めました。
利用者は区のホームページから「メタバース区役所」に入り、建物内で職員が操作するアバターと音声会話やチャットを使ってやりとりを行います。なお、江戸川区はまず障害者福祉課から実証実験を行い、5年後を目処にすべての課に広げていくとしています。
活用法⑧:教育
引用:メタバース工学部
近年、新型コロナによる影響により教育のオンライン化が加速しています。その一環として、教育現場にメタバースを導入する機関や組織が増えてきています。
東京大学は、中高生や社会人を対象に、メタバースを通じて工学や情報を学べる「メタバース工学部」を設立しました。メタバース工学部は年齢、ジェンダー、立場、居住地などを問わず、すべての人々が最新の情報や工学の実践的スキルを獲得して夢を実現できる社会の実現を目指しています。
メタバースの始め方
メタバースに興味を持っている人の中には、「どうやって始めたらいいのかわからない…」という方もいらっしゃるかもしれません。
メタバースは、以下の3ステップで簡単に始められます。
ステップ①:メタバースサービスに登録するステップ②:暗号資産取引所に口座を開設するステップ③:MetaMaskをインストールする
どのような内容なのか、ひとつずつ見ていきましょう。
ステップ①:メタバースサービスに登録する
最初に、目的のメタバースサービスに登録しましょう。
登録に必要な作業やものは、サービスによって異なります。例えば『The Sandbox』の場合、以下の2ステップで簡単にゲームを始めることができます。
アカウント作成
エディターのダウンロード
The Sandboxの始め方について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
The Sandbox(ザ・サンドボックス)とは?話題のブロックチェーンゲームの始め方や覚えておきたい用語を解説
Coincheck
ステップ②:暗号資産取引所に口座を開設する
メタバースの中には、サービス利用料の支払いやアイテム(NFT)の売買などに暗号資産を利用するものが多くあります。そのため、そのようなメタバースを利用する際には、事前に暗号資産取引所に口座を開設しておく必要があります。
Coincheckでは、以下の2ステップで簡単に口座開設ができます。
1.アカウント作成をする2.本人確認を行う
口座開設はスマートフォンのアプリまたはパソコンのブラウザから行うことができます。
口座開設のやり方について詳しく知りたい方は、以下の記事をご参照ください。
Coincheck(コインチェック)の口座開設方法を解説【動画付き】
Coincheck
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ステップ③:Metamaskをインストールする
暗号資産取引所での口座開設が終わったら、次は暗号資産を保管するためのウォレットを用意しましょう。
暗号資産のウォレットにはさまざまな種類がありますが、特に多くのユーザーに利用されていて知名度が高いのは、Webブラウザの拡張機能やスマホアプリとして利用できる「Metamask(メタマスク)」です。
MetaMaskは暗号資産だけでなく、メタバースゲームなどで手に入れたNFTも保管することも可能です。誰でも無料で使えるので、メタバースの利用を考えている方はぜひインストールしておきましょう。
なお、メタバースのやり方・始め方については以下の記事で詳しく解説しています。興味のある方はぜひご覧ください。
メタバースのやり方・始め方!必要な機材やおすすめサービスを紹介
Coincheck
メタバースのデメリット・リスク・注意点
メタバースには仮想世界の中で世界中の人と繋がれることや、今までになかったビジネスを創出できるなどのメリットがある一方で、利用するにあたって気をつけなくてはいけないデメリットやリスクも存在します。
総務省が2022年12月に発表した「メタバースにおけるサイバーセキュリティの検討について」では、VR(仮想現実)ソーシャルメタバースサービスを展開する場合に発生する可能性のある脅威として、以下の6つのタイプを挙げています。
なりすまし
改ざん
否認
情報漏洩
サービス拒否
権限昇格
それぞれどのような内容なのか、順番に解説していきます。
注意点①:なりすまし
攻撃者が正規の利用者のふりをしてサービスを利用する行為。総務省では「なりすまし」に該当する脅威の例として、認証情報の窃盗によるアバターの悪用と、ディープフェイクによる音声の偽装を挙げています。
注意点②:改ざん
悪意をもってデータを書き換える行為。具体的には、ワールド(空間)データや表示アセット、ユーザプロファイルデータの改ざんなどがあります。
注意点③:否認
サービス上での操作履歴などの隠滅により不正行為の証拠をなくし、攻撃者の特定をできなくする行為。具体的には、サービス内に保存されている行動履歴の改ざん、操作ログの改ざん、メッセージの改ざんなどによる否認が挙げられます。
注意点④:情報漏洩
秘匿すべき情報を窃取または暴露する行為。具体的には、アバターによる空間内の発言や行動の盗聴・盗撮が挙げられます。
注意点⑤:サービス拒否
サービスを止めて利用できなくする行為。具体的には、メタバースサービスそのものへの妨害や、パソコン・スマホやVR機器の破壊、無効化、表示妨害などがあります。
注意点⑥:権限昇格
管理者の権限を不正に奪い悪用する行為。具体的には、一般のプレイヤーのアカウントを不正な方法によって管理者に昇格し、通常では使用できない機能の使用を可能にする行為が挙げられます。
参照:「メタバースにおけるサイバーセキュリティの検討について」
メタバースに関するQ&A
メタバースに関するよくある疑問を、Q&A形式でご紹介します。
Q.メタバースとは何ですか?
A.メタバースとは、「インターネット上に構築された三次元の仮想空間」です。
メタバースでは現実世界と同じようにさまざまな建物が立ち並び、ユーザーは自身の分身である「アバター」を使って、好みの服や靴、帽子などのアイテムを着用し、自由に空間内を散策したり、他のユーザーとコミュニケーションをとったりして楽しむことができます。
詳しくはこちらをご覧ください。
Q.メタバースのメリットは何ですか?
A.メタバースのメリットとしては、主に以下の3つが挙げられます。
仮想空間の中で新たなエンターテインメント体験ができる
世界中の人とリアルタイムで繋がれる
ビジネスチャンスが広がる
詳しくはこちらをご覧ください。
Q.メタバースの活用法(できること)を教えてください。
A.メタバースには、以下のような活用法があります。
ゲーム
リモート会議
ショッピング(バーチャルショップ・メタバースEC)
イベント・ライブ
LAND(土地)
婚活
区役所での相談・申請手続き
教育
詳しくはこちらをご覧ください。
Q.メタバースの始め方は?
A.メタバースは、以下の3ステップで簡単に始められます。
メタバースサービスに登録する
暗号資産取引所に口座を開設する
MetaMaskをインストールする
詳しくはこちらをご覧ください。
NFTや暗号資産の購入はCoincheckがおすすめ
経済圏をもったメタバースが発展するには、NFTやブロックチェーンとの相互作用が重要になってくるでしょう。
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執筆プリズム
コインチェックで暗号資産デビュー。その後、メタバースゲーム「The Sandbox」の翻訳担当や暗号資産系メディアでのライター・リサーチャーとして活動を開始。現在もクリプト領域のリサーチを継続しつつ、暗号資産にまつわるデータ解析やオンチェーン分析も行っている。ネット文化全般に詳しい。
Twitter :@prism_cryptos
「MetaMaskってどんなウォレットなの?」
「MetaMaskの使い方が知りたい」
暗号資産(仮想通貨)の取引をしたことがある方なら、一度はMetaMask(メタマスク)という名前を耳にしたことがあるのではないでしょうか?
MetaMaskは、イーサリアム系のトークンを保管するためのソフトウェアウォレットです。ただ暗号資産を保管するだけでなく、DApps(分散型アプリケーション)やNFTゲームなどと連携できる汎用性の高さが魅力です。
この記事では、MetaMaskの利用を検討されている方や、すでに利用しているけれどいまいち使い方がわからないという方に向けて、以下の内容について解説していきます。
この記事でわかること
MetaMaskとは?何ができる?
インストールと初期設定方法【PC】
インストールと初期設定方法【スマホ】
MetaMaskにアカウントをインポートする方法
MetaMaskに入金する方法
MetaMaskから送金する方法
MetaMaskのアカウントを復元する方法
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目次
MetaMask(メタマスク)とは?何ができる?
スマホアプリとPCで利用可能
MetaMaskの安全性/セキュリティ
イーサリアムやERCトークン、BSC 、Avalanche、Polygonをまとめて管理できる
NFTマーケットプレイスやDefiなど多くのDAppsに接続可能
ガス代を任意で設定できる
トークンをスワップできる
NFTを管理できる
PayPalを経由したイーサリアムの購入・送金
インストールと初期設定方法【PC】
パスワードの設定とログイン方法
リカバリーフレーズの保存方法
インストールと初期設定方法【スマホ】
パスワードの設定方法
リカバリーフレーズの保存方法
MetaMask(メタマスク )にアカウントをインポートする方法
秘密鍵をエクスポートする方法
アカウントをインポートする方法
MetaMask(メタマスク)に入金する方法
MetaMask(メタマスク)にトークンを追加する方法
検索からERCトークンを追加する方法
手動でトークンを追加する方法
MetaMask(メタマスク)から送金する方法
MetaMask(メタマスク)のアカウントを復元する方法
まとめ
MetaMask(メタマスク)とは?何ができる?
MetaMaskは、Webブラウザの拡張機能やスマホアプリとして利用できる暗号資産専用のソフトウェアウォレットです。イーサリアム(ETH)や、イーサリアムをベースに発行されたERC-20トークンを保管することができます。
暗号資産のウォレットには、オンラインウォレットやデスクトップウォレットなど、保管形態の異なるウォレットが5種類あります。このうちMetaMaskには、パソコンにウォレットをインストールして利用するデスクトップウォレットと、スマホなどにアプリをインストールして利用するモバイルウォレットの2つのタイプがあります。
また、MetaMaskではイーサリアムのブロックチェーンを基盤として開発されたDApps(分散型アプリケーション)や、ブロックチェーンゲームなどと連携させることも可能です。DAppsの利用料金やブロックチェーンゲームのアイテム購入代金などは、MetaMaskを通じて決済することができます。
仮想通貨のウォレットとは?特徴や種類は?
Coincheck
スマホアプリとPCで利用可能
MetaMaskは、スマホアプリとPCで利用することができます。PCで利用する場合は、Webブラウザの拡張機能として利用します。
MetaMaskに対応しているブラウザは、以下の5つです(2022年10月時点)。
Google Chrome
Firefox
Brave
Edge
Opera
参照:https://metamask.io/download/
MetaMaskの安全性/セキュリティ
MetaMaskは、資産にアクセスするための秘密鍵を紙にメモするなどしてオフラインで保存することができます。そのため、IDやパスワードをサーバー上で管理する一部のWebウォレットと比べて、ハッキングなどのリスクを抑えやすいというメリットがあります。
また、秘密鍵やアカウント情報をユーザー自身が管理するので、不正や情報漏洩など運営サイドの不祥事による資産の損失を防ぐことも可能です。
イーサリアムやERCトークン、BSC 、Avalanche、Polygonをまとめて管理できる
MetaMaskはイーサリアム(ETH)とイーサリアムベースである、ERC-20,やERC-721などすべてのERCトークンに対応しています。
複数のウォレットアドレスを同時に管理することができるため、管理の手間を省くことができます。
NFTマーケットプレイスやDefiなど多くのDAppsに接続可能
MetaMaskはNFTプラットフォームや[Defi]((https://coincheck.com/ja/article/451)といった、幅広い種類のDApps(主にイーサリアムベースで設計された多くのブロックチェーンアプリケーション)に接続・利用することができます。
MetaMaskが利用できるDeFi(分散金融)プロトコルやアプリケーションは17,000を超えているため、DAppsを快適に利用するための必要不可欠なウォレットであると言えるでしょう。
また、BNB Smart Chain(BSC)やAvalanche、Polygonなどのイーサリアム以外のネットワークにも接続することができるため、BSC上のDApps、DeFiなども利用することができます。
ガス代を任意で設定できる
イーサリアムやERCトークンを送金したり、スマートコントラクトを利用したりする場合にはガス代と呼ばれる手数料が必要になります。
ガス代はイーサリアムネットワークの混雑状況により価格が変動します。イーサリアムネットワークは時間あたりに処理できる取引の件数が決まっており、高いガス代をはらったユーザーから先に処理を行う仕組みであるため、混雑時に早く取引を承認させようとすると手数料が高くなってしまうのです。
しかし、すべての取引が早い承認を必要とするわけではありません。たとえば、換金などを目的としないウォレット間の送金などでは、為替リスクなどが存在せず、また他のユーザーとの承認争いになる必然性がないため、すぐに取引が反映されなくても良いのです。
そのため、手数料を節約したい場合などに、自分でガス代を設定できることがメリットとなります。
また、反対に高騰・下落中やインシデント発生時など、すぐにトークンを移動・スワップしたい場合や、とにかくNFTを早く購入したい場合などは、ガス代を多く支払いすぐに取引を承認させられるといったメリットがあります。
トークンをスワップできる
MetaMaskではトークンをスワップすることができます。利用したいDAppsなどのサービスで使われるネイティブトークンが欲しい場合などに活用が期待できます。
NFTを管理できる
NFTはイーサリアムベースで発行されることが多いため、MetaMaskはNFTの管理にも使うことができます。単純なトークンとしての扱いではなく、NFTアートやNFTアイテムなどはその見た目も表示できます。
様々なNFTプラットフォームは、そこで売買するためにNFTを入庫・出庫することができます。入出庫先にMetaMaskが利用できるため、自分でNFTを保管しておくことが可能なのです。
NFTとは?仮想通貨との違いや利益を出す方法、最新の活用例を紹介
Coincheck
PayPalを経由したイーサリアムの購入・送金
引用:ConsenSys
2022年12月14日、MetaMaskの開発・運営元であるConsenSysは、デジタル決済大手のPayPalと提携したことを発表しました。これにより、今後MetaMaskのユーザーがアプリ上からPayPalのアカウントを通じてイーサリアムを購入したり、PayPalのデジタルウォレットにあるイーサリアムをMetaMaskに送金したりすることができるようになる予定です。
この新しい機能は、まず米国内の一部のPayPalユーザーにのみ提供され、その後数週間をかけて対象となる米国内のすべての顧客に展開される予定です。なお、日本を含む他の国でのサービス展開は、現時点では発表されていません。
参照:ConsenSys「ConsenSys Teams with PayPal For A New Way To Buy Crypto in MetaMask」
インストールと初期設定方法【PC】
MetaMaskを利用するには、PCの場合はWebブラウザの拡張機能を、スマホの場合はアプリをインストールする必要があります。ここでは、PCを使ってGoogle Chromeの拡張機能としてインストールする方法をご紹介します。
Chromeの拡張機能としてMetaMaskをインストールするには、まずChromeウェブストアにアクセスし、画面右上の「Chromeに追加」をクリックします。
すると下の画像のようなポップアップが表示されるので、「拡張機能を追加」をクリックしてください。以上でMetaMaskのインストールは完了です。
パスワードの設定とログイン方法
インストールが終了したら、次はログインする際に必要となるパスワードの設定を行います。まずは、Chromeの拡張機能としてインストールされたMetaMaskのアイコンをクリックしてください。
すると以下のような画面が表示されるので、「開始」をクリックしてください。
初めてMetaMaskを利用する場合は、「ウォレットの作成」をクリックしてください。
画面下部の「プライバシーポリシーはここにあります」をクリックすると、個人情報の取り扱いに関する指針が記載されたページが表示されます。確認して問題がなければ、「同意します」をクリックしてください。
画面が切り替わったら、新規パスワード(最低8文字)を入力します。このパスワードは次回以降ログインする際に必要になるので、忘れないようにメモをとるなどして保存してください。
パスワードを入力したら、「利用規約に同意します」にチェックを入れてから「作成」をクリックします。以上でパスワードの設定は完了です。
リカバリーフレーズの保存方法
続いて、アカウントを復元させる際に必要になる「リカバリーフレーズ」の保存方法をご紹介します。
まず、動画でリカバリーフレーズについての説明を受けます。動画を見終わったら、「次へ」をクリックしてください。
下の画像の鍵マークの箇所をクリックすると、12個の英単語が表示されます。この12個の単語がアカウントのリカバリーフレーズになります。
リカバリーフレーズは、誤ってMetaMaskの拡張機能を削除してしまった場合や、MetaMaskがインストールされているPCが故障してしまった場合などに、アカウントを復元させるのに必要となります。非常に重要なものなので、スクリーンショットを撮ったものを印刷するなどして大切に保管するようにしてください。
リカバリーフレーズの保存が完了したら、「次へ」をクリックします。
先ほど保存したパスフレーズを、順番にクリックして並べていきます。並べ終わったら、「確認」をクリックしてください。
画面が切り替わったら、「すべて完了」をクリックしてください。以上でMetaMaskの初期設定は終了です。
インストールと初期設定方法【スマホ】
続いて、スマートフォンにMetaMaskのアプリ(iOS)をインストールする方法をご紹介します。
最初に、App StoreでMetaMaskのアプリをインストールします。
下の画像の「入手」をタップしてください。
Apple IDのパスワードを入力して、「サインイン」をタップします。以上でアプリのインストールは完了です。
パスワードの設定方法
続いて、ログインする際に必要となるパスワードの設定方法についてご紹介します。
MetaMaskのアプリを開くと下のような画面が表示されるので、「開始」をタップしてください。
「新しいウォレットの作成」をタップします。
プライバシーポリシーを確認し、問題がなければ「同意します」をタップします。
希望のパスワードを入力した後、「MetaMaskではこのパスワードを復元できないことを理解しています」にチェックを入れます。
その後、「パスワードの作成」をタップします。以上でパスワードの設定は完了です。
リカバリーフレーズの保存方法
続いて、アカウントを復元させる際に必要になる「リカバリーフレーズ」の保存方法をご紹介します。
最初に、リカバリーフレーズの解説動画を確認します。動画を見終わったら、「開始」をクリックしてください。
下の画像の「表示」をクリックすると、12個の英単語が表示されます。この12個の単語が、アカウントのリカバリーフレーズになります。
リカバリーフレーズは、MetaMaskがインストールされているスマートフォンが故障してしまった際、アカウントを復元させるのに必要となります。非常に重要なものなので、スクリーンショットを撮ったものを印刷するなどして大切に保管するようにしてください。
リカバリーフレーズの保存が完了したら、「続行」をタップします。
先ほど保存したパスフレーズを、順番にクリックして並べていきます。並べ終わったら、「バックアップの完了」をタップしてください。
リカバリフレーズの並べ替えに成功すると、下のような画面が表示されるので「完了」をタップしてください。以上でリカバリフレーズの保存は終了です。
MetaMask(メタマスク )にアカウントをインポートする方法
MetaMaskには、先ほどご紹介したアカウントを復元させるための「リカバリーフレーズ」とは別に、秘密鍵(プライベートキー)というものが割り振られています。両者は混同されがちですが、それぞれ目的が異なるので違いをしっかり覚えておきましょう。
リカバリーフレーズ…アカウントを復元させるのに必要秘密鍵…MetaMaskにアカウントをインポートするのに必要
MetaMaskは、1つのウォレット内に複数のアカウントをインポートすることができます。つまり、MetaMaskではアカウント1、アカウント2、アカウント3…というように、1つのソフトウェア内で複数のアカウントを使い分けることが可能なのです。
そして、MetaMaskに個別のアカウントをインポートする際に必要になるのが「秘密鍵」になります。
MetaMaskにアカウントをインポートする際の手順は、以下の通りです。
以下で詳しいやり方をご紹介します。
秘密鍵をエクスポートする方法
アカウントの秘密鍵をエクスポートするには、まずメイン画面の「︙」マークをクリックし(画像①)、「アカウント詳細」を選択します。
以下のような画面が表示されるので、「秘密鍵のエクスポート」をクリックします。
アカウントを作成する際に設定したパスワードを入力して、「確認」を押します。
秘密鍵が表示されます。文字列をクリックするとコピーされるので、パスワード管理ソフトなどを使って大切に管理しましょう。
この秘密鍵を紛失してしまうと、ウォレットに保管していた通貨は取り出せなくなってしまうので注意が必要です。また、ハッキングなどが原因で悪意ある第三者に漏洩した場合も、ウォレットの中の通貨を盗まれてしまう危険があります。
どうしても紛失や盗難が不安だという方は、ウォレットの秘密鍵を記載したテキストファイルをプリントアウトするなどして、秘密鍵をオフラインで管理することをおすすめします。
アカウントをインポートする方法
次に、MetaMaskにアカウントをインポートする方法をご紹介します。
まず、画面右上のアイコンマークをクリックし(画像①)、「アカウントのインポート」をクリックします。
先ほどエクスポートした秘密鍵の文字列を空欄に貼り付けて、「インポート」をクリックします。以上でアカウントのインポートは完了です。
MetaMask(メタマスク)に入金する方法
続いて、MetaMaskに暗号資産を入金する方法について解説していきます。ここでは、例としてイーサリアム(ETH)の入金方法をご紹介します。
MetaMaskに入金するには、まずメイン画面上部に表示されているアカウント名の箇所をマウスオーバーします。そして、「クリップボードへコピー」という文言をクリックをしてください(画像①)。
すると、MetaMaskのウォレットアドレスがクリップボードにコピーされます。あとは、コピーしたアドレス宛に取引所などからイーサリアムを送金すれば、作業は完了です。
しばらくするとMetaMaskにイーサリアムが着金し、画像②のETHの数量が入金分だけ増加します。以上でMetaMaskへの入金は完了です。
MetaMask(メタマスク)にトークンを追加する方法
MetaMaskの初期設定では、メイン画面にはイーサリアムの残高しか表示されていません。イーサリアム以外のERC-20トークンを追加したい場合は、手動でトークンを追加する必要があります。
検索からERCトークンを追加する方法
ERCトークンを追加するには、まずメイン画面下部の「トークンを追加」をクリックします。
画面が切り替わったら、検索窓に追加したいトークンの名称を入力し(画像①)、検索結果に表示された中から目当てのトークンを選んで(画像②)、「次へ」をクリックします。
「トークンを追加」をクリックします。以上でERCトークンの追加は完了です。
メイン画面に戻ると、イーサリアム(ETH)の下に追加したトークンの残高が表示されています。
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手動でトークンを追加する方法
検索でトークンが見つからない場合は、「カスタムトークン」からトークンを追加する必要があります。「カスタムトークン」にタブを切り替えましょう。
一番上の入力欄に追加したいトークンのアドレスを入力します。
ほとんどの場合、アドレスを入力すると、トークンシンボルと小数点以下の桁数は自動で入力されます。
自動で入力されない場合には、etherscanなどを使ってトークンを探し、トークンのシンボルと小数点以下の桁数を参照しましょう。
それでもトークンの詳細が見つからない場合は、トークン発行体などのホームページやGitHubなどのドキュメントから探す必要があります。
すべて入力したら「カスタムトークンを追加」をクリックします。
最後に、「トークンをインポート」をクリックし、初期画面にトークンが反映されていれば完了です。
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MetaMask(メタマスク)から送金する方法
続いて、MetaMaskから取引所などへ暗号資産を送金する方法について解説します。
まず、メイン画面から送金したい通貨を選んでクリックします。
画面が切り替わったら、「送金」をクリックしてください。
「送信先」に送金先のアドレスを入力してください。
送金したいアセット(通貨)と金額、Transaction Fee(取引手数料)を選んで「次へ」をクリックします。
送金内容に間違いがないようなら、「確認」をクリックします。以上で送金完了です。
MetaMask(メタマスク)のアカウントを復元する方法
MetaMaskをインストールしたPCが故障してしまい、新しいPCに買い換えた場合や、誤ってMetaMaskの拡張機能を削除してしまった場合は、MetaMaskのアカウントを復元する必要があります。
アカウントの復元には、前述した12個の英単語で構成された「リカバリーフレーズ」を使用します。まずはMetaMaskをインストールして、ログイン画面に移動します。そして、「シークレットリカバリーフレーズを使用してインポートする」をクリックしてください。
すると下のような画面が表示されるので、「ウォレット シークレット リカバリーフレーズ」と記載された欄にリカバリーフレーズを入力してください(画像①)。続いて、「新しいパスワード」と「パスワードの確認」の欄に新しいパスワードを入力してください(画像②)。
すべて入力したら、「復元」をクリックします。以上でアカウントの復元は完了です。
まとめ
MetaMaskのインストール方法や入金・送金方法、アカウントの復元方法などについて解説してきましたが、いかがだったでしょうか。
Metamaskは、イーサリアム系のトークンを保管するのに非常に便利なウォレットです。また、DApps(分散型アプリケーション)やブロックチェーンゲームなどと連携させることができる汎用性の高さも、魅力のひとつです。
ただし、アカウントのリカバリーフレーズやウォレットの秘密鍵を紛失してしまうと、MetaMaskで保管していた暗号資産は取り出せなくなってしまうので注意が必要です。リカバリーフレーズと秘密鍵は、紛失や漏洩に気を付けて大切に管理しましょう。
執筆柳田孝介
出版社でテレビ情報誌や映画雑誌の編集を経験した後、2019年からフリーライターとして活動。暗号資産の取引は2017年から開始。推し通貨はイーサリアム(ETH)。最近はNFTマーケットでデジタルアートの取引を始め、日々、審美眼磨きにいそしんでいる。
NFT(Non-Fungible Token)とは、代替不可能なトークンのことで、他のトークンとは異なる特色を持ちます。
代替不可能なトークンとは、唯一無二の「一点物」の価値を生み出せるトークンという意味で、現在ではブロックチェーンゲームにおいて主に活用されています。
また、デジタルデータに唯一性を与えることができるNFTは、ゲーム以外にも会員権や不動産の所有の証明、著作権やアートなどさまざまな分野で実用化が進んでいます。
本記事では今話題のNFTにスポットを当て、以下の項目について詳しく解説していきます。
この記事でわかること
NFTと暗号資産の違い
NFTで利益を出す3つの方法
NFTの始め方・購入方法
NFTの具体的な活用例
代表的な4つのマーケットプレイス
いま注目のNFT暗号資産銘柄
NFTを売却した際にかかる税金に関して
※コインチェック株式会社は、2021年3月24日に「Coincheck NFT」のサービスを開始しました。Coincheck NFTでは、『The Sandbox』『CryptoSpells』『Sorare』など、さまざまなタイトルのNFTを取り扱っています。
Coincheck NFTとは? 使い方や取扱い商品を解説
Coincheck
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目次
NFTとは?暗号資産との違い
NFTと暗号資産の違い
ERC721規格
NFTの4つの特徴
唯一性
取引可能性
相互運用性
プログラマビリティ
NFTが注目されている理由
NFTで利益を出す3つの方法
①NFTの取引で売却益を狙う
②自身が制作したNFT作品をマーケットに出品する
③NFT関連の暗号資産を購入する
NFTの始め方・購入方法
NFTの具体的な活用例
ゲーム
アート
コレクターズアイテム
ファッション
スポーツ
会員権
不動産
担保ローン
その他(ツイート、オンラインチケットなど)
NFTは直接取引が可能!4つのマーケットプレイスの紹介
Coincheck NFT
Opensea(オープンシー)
Nifty Gateway(ニフティ ゲートウェイ)
Blur(ブラー)
いま注目のNFT暗号資産銘柄
NFTの将来性
NFTの今後のビジネス展開について
イーサリアム(ETH)の価格予測
NFTを売却した際にかかる税金に関して
『Coincheck NFT』業界初となるNFTマーケットプレイス事業を開始
NFTとは?暗号資産との違い
NFT(Non-Fungible Token)とは主にイーサリアム(ETH)のブロックチェーン上で構築できる代替不可能なトークンのことです。このNFTの技術がゲーム分野や不動産分野で活用され、革命を起こそうとしています。
もう少し具体的に解説すると、代替不可能なトークンには、唯一無二の価値を持つという特徴があります。
例えば、Aさんが持っている1ビットコインとBさんが持っている1ビットコインは同等の価値であり、交換することができる「代替可能」なものです。
一方で、「代替不可能」とは、全く同じものが存在しない、例えば「金メダル選手の直筆サイン入りTシャツ」のような一点物であることを意味しています。
イーサリアムについて詳しく知りたい方はこちら。
イーサリアム(ETH)とは?今後の展望やアップデートについて解説
Coincheck
NFTと暗号資産の違い
一点物で代わりがないトークンのことをNFTというのに対して、暗号資産(仮想通貨)のような代替可能なトークンのことをFT(Fungible Token / 代替可能トークン)と呼びます。両者の違いは以下の通りです。
NFT
FT
特徴
代替不可能(同じトークンが存在しない)
代替可能(同じトークンが存在する)
トークン規格
ERC721
ERC20
活用されている分野
ゲーム、不動産、スポーツ、アート、会員権 など
暗号資産 など
NFT技術は、この「代替不可能」という性質があるために、ゲーム内で独自の価値を持つキャラクターを生み出したり、会員権や不動産などの所有の証明に利用されたりと活用の幅が広がっています。
ERC721規格
NFTの発行において多く採用されているのが、イーサリアム(ETH)の「ERC721規格」です。
イーサリアム(ETH)のブロックチェーンを元に発行されたトークンをERCトークンと呼びますが、ERCは、Ethereum Request for Commentsの略で、スマートコントラクトの規格のことを指します。
ERCは規格ごとに番号がついていますが、多くのERCトークンは基本的機能が備わったERC-20という規格を利用しています。
ERC721はERC-20ほど知名度は高くありませんが、1つ1つが独立した価値を持つというERC-20にはない特徴を持っています。
NFTの4つの特徴
NFTには、主に以下の4つの特徴があります。
唯一性取引可能性相互運用性プログラマビリティ
唯一性
前述した通り、NFTはブロックチェーン上で構築されているため、作成するデータに対して「唯一性」を付与することができます。
言い換えるなら、データであっても現物の絵画や宝石などと同じようにコピーや改ざんができない、一点物を作成することが可能ということになります。
取引可能性
NFTは特定の組織にではなく、非中央集権的なブロックチェーンによって管理されています。そのため、ビットコインなどの暗号資産と同じように、所有するNFTを自由に移転・取引することが可能です。
相互運用性
大半のNFTは「ERC721」という共通の規格で発行されているため、この規格に準じているウォレットやマーケットプレイスであれば原則どこでも取引が可能です。
プログラマビリティ
プログラマビリティとは、さまざまな付加機能をデータにプログラムできることをいいます。
プログラマビリティを利用することで、NFTの作者は2次流通時の手数料や取引数量の制限などを事前にプログラムすることが可能になります。この機能を活用することで、NFTが作者の手元を離れても、「流通時には購入代金の一部が作者に振り込まれる」というような仕組みを作ることができます。
また、このプログラマビリティを活用することで、NFTの作者はJASRACのような著作権を管理する団体を介さずに手数料を徴収することも可能になります。
NFTが注目されている理由
ブロックチェーン技術はすでにフィンテック分野などで活用されていますが、NFTの特色を追加することで、さらに他の分野での活用が広がることが期待されています。
NFTには、他のトークンにはない代替不可能という特徴があります。
それにより、NFTは固有の価値を証明することが可能になり、会員権や不動産の所有の証明や売買が実現するなど、ブロックチェーンの利用シーンを広げることができます。
今後も他のトークンにはない特色を持つNFTが、あらゆる分野のデジタル化や簡略化を進めていくと期待され、大きな注目を集めているところです。
【2021年話題沸騰の「NFT」】約6割が知っていると回答
コインチェック株式会社の提供するNFTマーケットプレイス「Coincheck NFT」では、2021年10月13日から10月27日の期間、全国の男女4,150名を対象に「NFTに関する意識調査」を実施しました。
同アンケートでNFTの認知度について調査すると、全体で約6割の方がNFTを既に知っていると回答しており、約2割の方が実際にNFTを保有していることがわかりました。また、NFTという言葉を耳にしたことがある人は9割近くを占めており、NFTの認知はかなり広がり身近な存在になりつつあるようです。
参照:Coincheck「【2021年話題沸騰の「NFT」】約6割が知っていると回答 、一方で購入ハードルはまだ高いという結果に 」
そのほかにも、日経トレンディが2021年11月に発表した「2022年ヒット予測」で「NFTトレカ/アート」が3位に選ばれたり、英語辞典「コリンズ」を出版する米出版大手ハーパーコリンズが、2021年に頻繁に使われた代表的な言葉として「NFT」を選んだりするなど、金融に限らずNFTはさまざまな業界から大きな注目を集めています。
参照:日経クロストレンド「ももクロが先駆者 22年は「NFTトレカ&アート」が爆発的普及?」
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NFTで利益を出す3つの方法
NFTに興味がある方の中には、「どうやってNFTで利益を出すのか」が気になっている人も多いのではないでしょうか?
NFTで利益を出す方法には、主に以下の3つがあります。
①NFTの取引で売却益を狙う②自身で制作したNFT作品をマーケットに出品する③NFT関連の暗号資産を購入する
それぞれ詳しく見ていきましょう。
①NFTの取引で売却益を狙う
世の中にはさまざまなNFTが流通していますが、その多くはCoincheck NFTのようなNFTを取り扱っているマーケットプレイスで取引されています。
NFTは株や暗号資産、不動産などと同じように、時間の経過とともに価値が変動します。そのため、購入したNFTを価格が上がったときにマーケットプレイスに出品・販売することで売却益を得ることができます。
NFTの購入方法について詳しく知りたい方はこちら。
NFTの購入方法/始め方!NFT投資で利益をあげるには?
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②自身が制作したNFT作品をマーケットに出品する
NFTマーケットプレイスでは、自身が制作したNFT作品を出品・販売することも可能です。
そのため自分でイラスト、音楽、VRアートなどの作品が作れる人は、それをマーケットに出品した後、買い手が見つかれば収益を得ることができます。
③NFT関連の暗号資産を購入する
暗号資産の中には、特定のNFTゲームやNFTプラットフォーム内で使用するために開発されたNFT関連の銘柄があります。
一般的に、ゲームやプラットフォームなど大元となるNFTの需要や知名度が高まると、それに関連する暗号資産の価値も上がる傾向があります。そのため、将来性の高そうなNFTに関連する銘柄を取引所で購入し、値上がりしたときに売却すれば利ざやを得ることが可能です。
なお、NFT銘柄の中で有名なものには、エンジンコイン(ENJ)やSAND(サンド)などがあります。どちらの銘柄もコインチェックで取扱いがあるため、気になる方は以下の記事を参考に、購入を検討してみてはいかがでしょうか。
エンジンコイン(ENJ)とは?特徴や購入方法、今後の展望を解説!
Coincheck
暗号資産SAND(サンド)とは?『The Sandbox』トークンの気になる今後・将来性を解説!
Coincheck
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NFTの始め方・購入方法
NFTの購入は、以下の手順で行うのが一般的です。
①暗号資産取引所で口座開設をする②暗号資産取引所に日本円を入金する③暗号資産を購入する④NFTマーケットプレイスにログインする⑤NFTを購入する
国内だけでも数多くのNFTマーケットプレイスが存在するため、どのサービスを利用するかは取扱いタイトルや使いやすさ、手数料の安さなどで判断すると良いでしょう。
NFTの始め方・購入方法は、以下の記事で詳しく解説しています。興味がある方はぜひご覧ください。
NFTの購入方法/始め方!NFT投資で利益をあげるには?
Coincheck
NFTの具体的な活用例
NFTは代替不可能なトークンであるがゆえに、色々な分野での活用が進められてきています。
本章では、すでに実用化が進んでいる以下の分野について具体的に解説していきます。
ゲームアートコレクターズアイテムファッションスポーツ会員権不動産担保ローンその他(ツイート、オンラインチケットなど)
ゲーム
現在のところ、NFTはゲーム分野において主に利用されています。
ブロックチェーン技術をベースに開発したゲームのことを「ブロックチェーンゲーム」や「DAppsゲーム」と呼びますが、そのブロックチェーンゲーム内のアイテムやキャラクターにNFTが活用されています。
NFTは唯一無二の価値を生み出せる特徴があるトークンのため、既存のゲームと比べて下記のようなメリットを生み出すことが可能です。
ブロックチェーンゲームと既存ゲームの違い
既存のゲームとブロックチェーンゲームの違いを、表にまとめました。
既存ゲーム
ブロックチェーンゲーム
・ゲーム内で稼いだお金はゲーム外では利用できない
・ゲームが終われば取得したアイテムやキャラクターは消える
・チートプレイが行われることがある
・ゲーム内で取得したアイテムが資産になる
・苦労して集めたアイテムやキャラクターが消えない
・チートプレイに悩まされる心配がない
既存のゲームでは、ゲーム内で通貨やコインを得たとしても、基本的にゲーム外での利用は不可能でした。
しかし、ブロックチェーンゲームにおいては、ゲーム内で取得したアイテムやキャラクターなどのデジタルアセットにNFT技術を活用することで、異なる対象のゲーム内で利用したり、対象のマーケットプレイス内で自由に売買を行うことが可能になります。
また、ブロックチェーンゲームは分散管理を行っており、不正をしても世界中の参加者(ノード)の合意形成が必要なので、チートプレイをしてもすぐにバレてしまいます。そのため、ブロックチェーンゲームならチートプレイに悩まされることなく安心してプレイができます。
おすすめのブロックチェーンゲーム5選
数あるブロックチェーンゲームの中から、おすすめのタイトルを5つ厳選しました。
CRYPTO SPELLS(クリプトスペルズ)The Sandbox(ザ・サンドボックス)Sorare(ソラーレ)My Crypto Heroes(マイクリプトヒーローズ)CryptoKitties(クリプトキティーズ)
どのゲームもファンが多く、あらゆる世代の人が楽しめるものになっているので、ぜひチェックしてみてください。
ブロックチェーンゲームの取引なら「Coincheck NFT」
2021年3月24日にローンチした「Coincheck NFT」は、国内初となる暗号資産交換業者が運営するNFTマーケットプレイスです。
Coincheck NFTでは、BCG(ブロックチェーンゲーム)として日本で有名な『クリプトスペルズ』、仮想空間やボクセルアートを楽しめる『The sandbox』、現実のサッカーの試合の戦績がゲームのスコアに反映されるカードゲーム『Sorare』などのアセットの売買を行うことができます。
「ブロックチェーンゲームのアセットを買いたい(売りたい)」という方は、ぜひCoincheck NFTをご利用ください。
Coincheck NFTとは? 使い方や取扱い商品を解説
Coincheck
アート
絵画やイラスト、写真などのアート作品は、これまではモノとして取引されるのが一般的でした。しかし、NFTによって無形のアセットにも所有の証明ができることになり、デジタルアートにも希少価値を持たせることが可能になりました。
デジタルアートとは?いま注目される理由や作品の魅力、話題のNFT解説
Coincheck
それに伴い、Nifty Gateway(ニフティ ゲートウェイ)やSuperRare(スーパーレア)など、デジタルアートの取引を専門に行うマーケットプレイスが現れ、投機目的で市場に参加するトレーダーが増加しました。
デジタルアートが高値で取引された例としては、2021年3月にデジタルアーティストのBeepleによるNFTアート「EVERYDAYS: THE FIRST 5000 DAYS」が、NFT史上最高額となる約6,900万ドル(約75億円)で落札され話題になりました。
引用:Christie’s
また、2017年にリリースされ最古のNFTプロジェクトとして知られる「CryptoPunks(クリプトパンクス)」や、CryptoPunksを手掛けたLarva Labsが2021年にリリースした「Meebits(ミービッツ)」などもNFTアートとして有名です。
リリース当初、CryptoPunksは無料で配布されましたが、人気が高まるにつれ希少価値がつくようになり、2021年3月にはあるキャラクターが4,200ETH(当時の価格で約8億円)で売却され、大きな話題になりました。
引用:CryptoPunks Bot
CryptoPunks(クリプトパンクス)とは?NFTの特徴や過去の高額取引、将来性について解説
Coincheck
さらに、日本国内でもVRアーティストとして活躍するせきぐちあいみ氏のVR作品「Alternate dimension 幻想絢爛」が、NFTマーケットプレイスの「OpenSea」で約1,300万円で落札され話題を集めました。
引用:note(せきぐちあいみ)
このように、NFTはアート分野でも大きな盛り上がりを見せています。
【初心者向け】NFTアートとは?作り方や販売・購入方法を解説
Coincheck
「YouTuberから世界的VRアーティストへ」せきぐちあいみさんに聞くNFT・メタバースの魅力
Coincheck
コレクターズアイテム
引用:Sorare
トレーディングカードやアニメの限定アイテムなども、NFTとして発行・販売されています。例えば、実名のサッカー選手を用いたデジタル・トレーディングカードゲーム「Sorare」などがこちらに該当します。
2021年3月14日には、当時ユヴェントスFCに所属していたクリスティアーノ・ロナウド選手のトレーディングカード(SorareのNFT)が28万9,920ドル(約3,200万円)で売却され、大きな話題を集めました。
引用:Sorare
2021年9月には集英社のマンガアート部門「集英社マンガアートヘリテージ」が、人気マンガ『ONE PIECE』の連載1,000回・コミックス100巻発売を記念して、活版印刷作品10点をNFTとして販売し話題になりました。
(c)2021, Eiichiro Oda /Shueisha Inc. All rights reserved.
参照:株式会社集英社「集英社マンガアートヘリテージ、尾田栄一郎『ONE PIECE』活版印刷作品を販売開始」
このようなコレクション性の高いNFTは、一部のファンを中心に熱狂的な人気を集めています。また、希少性の高いNFTには高値がつきやすいため、中には投機目的で保有している人もいるようです。
Coincheck NFTでは、SorareなどのNFTを取り扱っています。今すぐNFTを売買されたい方は下記よりアクセスしてください。
※Coincheckの口座開設が完了している方のみ利用できます。口座開設がまだ完了していない場合はこちらをご覧ください。
Coincheck NFTはこちらへ
ファッション
NFTファッションとは、デジタル上のファッションに、NFT(ノンファンジブル・トークン)の技術を掛け合わせたものを指します。
NFTの持つ唯一性、改ざんが不可能といった特性が加わることで、デジタル上のファッションに所有の証明、1点ものの価値を付与することが可能になりました。
これにより、これまでの主にAR技術を活用し、アバターや自身の写真を元にデジタル上での試着が行える、といったデジタルファッションの主な用途に加え、商品としての価値が生まれました。
Gap(ギャップ)
引用:Gap Threads
アメリカの大手アパレルブランド「Gap」は、2022年1月に初となるNFTコレクション「Gap Threads」を発表しました。
同コレクションでは、Gapを象徴するフーディー(パーカー)をモチーフにしたNFTファッションが登場。コレクションは「コモン(Common)」、「レア(Rare)」、「エピック(Epic)」、「ワンオブアカインド(One of a Kind)」の4種類のカテゴリーに分かれており、コモンとレアの作品を購入することで、エピックの作品を購入する機会が得られます(ワンオブアカインドはオークション形式で販売)。
なお、エピック・カテゴリーのNFTコレクションを手に入れると、ニューヨークを拠点とするアーティスト・Brandon Sinesによる限定デジタルアートと、同氏が手がけるキャラクター・Frank ApeとGapのコラボフーディー(現物)を入手することができます。
ドルチェ&ガッバーナ(DOLCE&GABBANA)
イタリアを代表するラグジュアリーブランドの「ドルチェ&ガッバーナ」は、デジタルマーケットプレイスの「UNXD」と連携して、2021年9月に初となるNFTコレクション「Collezione Genesi(ジェネシス コレクション)」を発売。9点で総額1885,73ETH(約6億円)という高値で落札され、話題になりました。
NFTファッションとは?特徴やメリット、事例、購入方法や作り方を解説
Coincheck
スポーツ
野球やサッカー、バスケットボールなどのプロリーグに所属する選手のNFTを販売するケースも見られます。
例えば、2021年3月にはNBAのスタープレイヤーであるレブロン・ジェームズ選手によるダンクシュート映像がNFT化され、約21万ドル(約2,400万円)で売却されました。
引用:NBA Top Shot
会員権
会員権をNFT化して販売するという活用方法もあります。
例えば、アメリカ経済誌『Forbes』では、「オンライン記事を読む際に広告を表示しない権利」を付加した会員権を販売しました。この会員権はNFT化されており、イーサリアム(ETH)でのみ購入が可能です。
NFTを活用した会員権であるため、これまでの会員権とは異なり他者へ譲渡することもできます。
このようにNFT化された会員権は、他者への権利移動をスムーズに行えるメリットがあるために、今後もオンラインサロンなどで導入されることが期待されています。
参照:Unlock Protocol
不動産
不動産をNFT化して、売買手続きなどを簡略化するといった活用方法もあります。
例えば、OpenLawと呼ばれるブロックチェーンのプロトコルでは、不動産をNFT化することで、売買にかかわる契約書の作成や実行を安全に行うことが可能です。
これまで複雑で時間がかかっていた不動産の手続きが、NFT化することによって簡略化されるため、大きな注目を集めています。
ただ、OpenLawにおいて簡略化されたのは、不動産の所有の追跡と売買契約のみで、利子や税金といった複雑な契約に関しての実装化はまだ行われていません。
今後、不動産分野において、NFTの活用をさらに発展させることが期待されています。
参照:OpenLaw
担保ローン
NFTを担保として資産を借り入れるという活用方法もあります。
例えば、Rocketと呼ばれるプロダクトでは、NFTを担保にするとDAI(暗号資産)を借り入れることができます。
借り入れまでの流れを簡単に解説すると、ユーザーが自分のNFTをRocketにロックし、Rocket側で審査が行われた後、DAIが支払われるといった流れです。
担保資産の価格が一定比率を下回って下落した場合、OpenseaなどのNFTマーケットプレイスにて売却されるという仕組みになっています。
その他(ツイート、オンラインチケットなど)
TwitterのツイートやオンラインチケットなどをNFTとして販売する動きも見られます。
2021年3月22日、TwitterのCEOを務めるジャック・ドーシー氏の初ツイートがNFTとしてオークションにかけられ、約290万ドル(約3億1,500万円)で落札され話題になりました。
実際に落札されたのは以下のツイートです。
引用:jack
ツイートのような一見価値のないようなものであっても、需要が高ければ資産化できるのがNFTの大きな特徴です。
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NFTは直接取引が可能!4つのマーケットプレイスの紹介
ゲームのアイテムやキャラクターなどに活用されているNFTは、マーケットプレイスという場所で売買することが可能です。
マーケットプレイスが盛り上がれば、NFTの活用や認知度もアップすることが予測されるため、どのようなマーケットプレイスがあるか押さえておくことをおすすめします。
本章では、代表的な以下の4つのNFTマーケットプレイスについてご紹介します。
Coincheck NFTOpensea(オープンシー)Nifty Gateway(ニフティ ゲートウェイ)Blur(ブラー)
Coincheck NFT
Coincheck NFTは国内初となる、暗号資産交換業者が運営するユーザー同士でNFTと暗号資産の交換取引ができるマーケットプレイスです。
Coincheck NFTは、従来のNFT取引において課題とされていた、スケーラビリティ(拡張性)問題から発生するネットワーク手数料(ガス代)の高騰や、複雑な取引方法などの課題を解決したオフチェーンのNFTマーケットプレイスです。
2023年8月現在、Coincheck NFTでは以下の20タイトル(※)のNFT売買を行うことが可能です。
Coincheck NFT取扱いタイトル
CryptoSpells
The Sandbox
NFTトレカ
Sorare
Meebits
Decentraland
Art Blocks
Generativemasks
Joyfa
Otherside
Moonbirds
ENS(Ethereum Name Service)
MAYC(Mutant Ape Yacht Club)
NOT A HOTEL
元素騎士オンライン-META WORLD-
SEKAINOOWARIKARA
TSUBASA NFT
ANREALAGE(アンリアレイジ)
(※)OASIS COMMUNITY PASS NFT(OCP)
Eternal Crypt - Wizardry BC -(エターナルクリプト -ウィザードリーBC-)
Coincheck NFTとは? 使い方や取扱い商品を解説
Coincheck
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(※)コインチェック株式会社は、「OASIS」の運営をはじめとするメタバース事業を、マネックスクリプトバンク株式会社に事業譲渡することを決定し、MCBは本年10月2日付けで同事業を承継することといたしました。
詳しくはこちら
Opensea(オープンシー)
引用:OpenSea
OpenSea(オープンシー)は、30万人以上の月間ユーザー数と、8,000万点を超える取扱アイテムを誇る世界最大級のNFTマーケットプレイスです(2023年7月時点)。
2017年12月に創業されたニューヨークに拠点を置くNFTマーケットプレイスで、ブロックチェーンゲームのキャラクターやアイテム、トレーディングカードの取引を主にイーサリアム(ETH)を利用して行うことが可能です。
Nifty Gateway(ニフティ ゲートウェイ)
引用:Nifty Gateway
Nifty Gatewayは、2018年11月にクレジットカードでNFTを取引するためのゲートウェイサービスとしてリリースされ、その後、暗号資産取引所Geminiが買収したことで有名なマーケットプレイスです。
2020年3月には「Nifty Gateway2.0」がリリースされ、米ドルでの決済機能も追加されました。
アーティストや著名人のデジタルグッズを取り扱うサービスを展開していることが特色のひとつです。
Blur(ブラー)
引用:Blur
Blurは、2022年10月にサービスを開始したNFTマーケットプレイスです。
2023年7月現在、Blurは世界一となる約5億3,500万ドルの月間取引高を記録しています。これは、2位のOpenSeaの3倍以上という驚異的な取引高となります。
引用:DappRadar
Blurには、OpenSeaやX2Y2などのマーケットプレイスで出品されているNFTを統合して、Blurの中だけで取引が行えるようにする「アグリゲーター機能」が実装されています。
また、特定の条件(積極的に取引をする、NFTを出品するなど)を満たしたユーザーに対してガバナンストークン「BLUR」のエアドロップを行うといった、独自の取り組みも行っています。
こうしたユーザー目線に立ったサービスを提供している点が、短期間でBlurが多くのユーザーを獲得できた要因と見られています。
いま注目のNFT暗号資産銘柄
暗号資産におけるNFT銘柄とは、NFTプロジェクトに関連した暗号資産(トークン)です。専門的な言葉では、当該NFTプロジェクトのネイティブトークンである、とも表現できます。
知名度・成長性ともに高いNFT銘柄としては、主に次のようなものがあります。
ENJ(エンジンコイン)
SAND(サンド)
AXS(エーエックスエス)
MANA(マナ)
APE(エイプコイン)
CHZ(チリーズ)
FLOW(フロー)
DEP(ディープコイン)
PLT(パレットトークン)
GALA(ガラ)
各通貨の特徴について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
いま注目の暗号資産NFT銘柄を紹介!将来性や購入方法を徹底解説!
Coincheck
※本記事は、記事内で紹介している銘柄の価格上昇を保証するものではありません。予想に反して損失を被る可能性もあるため、投資はご自身の判断と責任において行ってください。
NFTの将来性
NFTの将来性について、
今後のビジネス展開
イーサリアム(ETH)(暗号資産)
という2つの視点でまとめました。
NFTの今後のビジネス展開について
NFTは、現在のところ主にゲーム分野での活躍が目立っていますが、不動産や会員権といった分野でも活用され始めています。
しかし、まだまだ活発に実用化が進んでいるとは言えないため、今後の展望に注目が集まっています。
今後のビジネス展開としては、NFTの代替不可能な特徴を生かし、所有の証明や身分証明が必要な分野、著作権やアートの分野で、実用化が進んでいくと予測されています。
このように、あらゆる産業のデジタル化、簡素化を実現する技術として、NFTは多くのビジネス領域で活用されることになるでしょう。
イーサリアム(ETH)の価格予測
NFTは、主にイーサリアム(ETH)のブロックチェーン上で構築されているため、NFTのビジネス展開が進めばイーサリアム(ETH)の価格上昇に貢献する可能性もあります。
今後、NFTの法律面での整備が進んだり、マーケットプレイスが活性化されることで、NFTの知名度が上がり、イーサリアム(ETH)の価格に影響を与えることも考えられます。
イーサリアム(ETH)の将来性を予測するためにも、NFTの今後を見守っていく必要があるでしょう。
【2023年最新】イーサリアム(ETH)とは?特徴や将来性を初心者向けにわかりやすく解説!
Coincheck
NFTを売却した際にかかる税金に関して
結論から言いますと、NFTを売却した際にかかる税金は雑所得として課税されます。暗号資産の取引で得た利益は雑所得として課税されますがNFTも同じ雑所得の区分に分類されます。
暗号資産を取り巻く各種税制に関する調査・研究を行う、「一般社団法人 日本仮想通貨税務協会(JCTA)」は、NFTの課税上の取り扱いについて以下のような見解を示しています。
NFT同士の交換も暗号資産の交換と同様に、所得を構成する取引であるか否かが論点が生じます。
所得税法では、個人の担税力を増加させる利得はすべて所得を構成すると解されています。NFTそのものが独立して価値を有するものであって、その売買や交換により所得が生じた場合には原則として雑所得として課税されると考えられます。その場合、原則として売買や交換の都度、取引を認識する必要があります。
引用:【仮想通貨税務における諸論点の取扱いに関する見解】
『Coincheck NFT』業界初となるNFTマーケットプレイス事業を開始
Coincheckは業界初の取り組みとして、ブロックチェーン上に記録されたゲームのキャラクター、美術品、不動産等のノンファンジブルトークン(以下、NFT)を暗号資産と交換できるNFTマーケットプレイス『Coincheck NFT』を2021年3月24日より開始しました。
Coincheck NFTでは、『The Sandbox』『CryptoSpells』『Sorare』など、さまざまなタイトルのNFTを取り扱っています。
Coincheck NFTはこちらへ
NFTに関するFAQ
NFTに関するよくある疑問を、Q&A形式でご紹介します。
Q.NFTと暗号資産の違いはなんですか?
A.ビットコインなどの暗号資産は代替可能ですが、NFTは代替不可能な点が異なります。
トークンに唯一無二の価値を持させることができるNFTは汎用性が高く、ゲームやアート、不動産や会員権など幅広い分野での実用化が進んでいます。
Q.NFTはいくらから購入できますか?
A.NFTの価格は、基本的に売り手が自由に決めることができます。
ブロックチェーンゲームのアイテムなどは、0.0001ETHなどの安値で売られているものもあります。
Q.NFTの始め方・購入方法を教えてください。
NFTの購入は、以下の手順で行うのが一般的です。
暗号資産取引所で口座開設をする
暗号資産取引所に日本円を入金する
暗号資産を購入する
NFTマーケットプレイスにログインする
NFTを購入する
Q.NFTを購入するメリットとデメリットは?
A.NFTはブロックチェーンで保管されているので、実物のアセットと比べて破損したり紛失する危険性が低いというメリットがあります。
また、MetaMask(メタマスク)などの暗号資産用のウォレットを持っていれば、手軽に市場で売買できる点も魅力です。
しかしその性質上、NFTにはアセットを物として所有することができないというデメリットもあります。例えばデジタルアートの場合、所有者は実物の作品を額に入れて鑑賞することはできず、モニターを通じて鑑賞する必要があります。
Sweatcoin(スウェットコイン)とは、移動した歩数に応じてゲーム内通貨がもらえる「Move to Earn」をコンセプトにしたスマホアプリです。 数年前から暗号資産界隈で目にするようになった「Move to Earn(移動して利益を出す)」というコンセプトは、日本では2022年にブームになったSTEPN(ステップン)の登場によって有名になりました。 今回ご紹介するSweatcoinは、STEPNよりも前の2016年にリリースされたMove to Earnの元祖的な存在です。この記事ではMove to Earn及びSweatcoinに興味をお持ちの方に向けて、Sweatcoinの特徴や始め方、利益の出し方、将来性などについて解説していきます。 Coincheckの無料登録はこちら 目次 Sweatcoin(スウェットコイン)とは STEPN(ステップン)との違い Sweatcoin(スウェットコイン)の特徴 無料で始められる 1億2,000万人以上が登録している 獲得したコインを暗号資産や商品と交換できる 日本語に対応している Sweatcoin(スウェットコイン)の始め方 ①アプリをダウンロードする ②サインアップ(新規登録)する ③スマホを持って歩く Sweatcoin(スウェットコイン)で利益を出す方法 歩いてSweatcoin(SWC)を獲得する 友達を紹介する 広告を視聴する ステーキングを行う Sweatcoin(スウェットコイン)の攻略方法 「デイリー2倍ブースト」を活用する 課金してプレミアムプランに加入する Sweatcoin(スウェットコイン)の換金方法 ①Sweat Walletアプリをダウンロードする ②Sweat walletアプリからSWEATを海外取引所に送金 ③SWEATを他の暗号資産に交換する ④交換した暗号資産を国内取引所に送金する ⑤暗号資産を円に換金する Sweatcoin(スウェットコイン)の将来性・今後の動向 多数の企業や投資家から出資を受けている Move to Earnの普及度に影響を受ける さまざまな機能が追加されている NFTゲーム「Sweat Hero」などの関連サービスも提供している Sweatcoin(スウェットコイン)に関するQ&A まとめ Sweatcoin(スウェットコイン)とは 引用:Sweatcoin Sweatcoin(スウェットコイン)とは、イギリスおよびウェールズで設立されたSweatcoin社によって開発されたスマホアプリです。 Sweatcoinでは、散歩やランニングによって得た歩数に応じてゲーム内通貨の「Sweatcoin(SWC)」を獲得することができます。そして、集めたSweatcoinはギフト券や暗号資産の「SWEAT」と交換することが可能です。 プロジェクト名 Sweatcoin(スウェットコイン) 通貨名(ティッカーシンボル) SWEAT 価格(2023年9月2日時点) 約1.2円 時価総額ランキング(2023年9月2日時点) 321位 ※CoinGecko調べ 公式サイト https://sweatco.in/ STEPN(ステップン)との違い 移動するだけで暗号資産が貯まる「Move to Earn(M2E)」をコンセプトにしているアプリとしては、日本では2022年に流行した「STEPN(ステップン)」が有名です。しかし、SweatcoinはSTEPNよりも前の2016年にリリースされており、Move to Earnアプリとして古い歴史をもっています。 また、STEPNがゲームを始める前にNFTスニーカーを購入しなくてはならないのに対して、Sweatcoinは初期費用をかけずに無料で始めることが可能です。アプリさえダウンロードすればすぐに始められる敷居の低さが特徴的なSweatcoinは、「お金をかけずに気軽にMove to Earnを楽しみたい」という層から人気を集めています。 NFTゲーム「STEPN(ステップン)」とは? 始め方やゲーム内暗号資産(仮想通貨)GSTについて解説 Coincheck Sweatcoin(スウェットコイン)の特徴 Sweatcoin(スウェットコイン)には、主に以下の4つの特徴があります。 無料で始められる1億2,000万人以上が登録している獲得したコインを暗号資産や商品と交換できる日本語に対応している 無料で始められる 1つ目の特徴は、「無料で始められる」点です。 前述したように、Sweatcoinはスマートフォンさえ持っていれば誰でも無料で始めることができます。 類似アプリの中には、NFTスニーカーを購入しないとゲームに参加することができないものも存在します。そうしたアプリとは異なり無料で始められるSweatcoinは、「Move to Earnのアプリを試しに使ってみたい」というビギナーの方でも安心して利用できます。 1億2,000万人以上が登録している 2つ目の特徴は、「1億2,000万人以上が登録している」点です。 Sweatcoinの公式サイトでは、2023年9月時点で1億2,000万人以上の登録ユーザーがいると謳っています。 引用:Sweatcoin 歩くだけで資産が貯まる無料アプリということで、Sweatcoinに対しては「怪しい」や「詐欺なのでは?」といった懐疑的な印象をもっている人もいるようです。 しかし、1億2,000万人以上の登録者がおり、これまでに目立ったトラブルも発生していないところを見る限り、Sweatcoinは危険性が低いアプリと考えて問題ないでしょう。 獲得したコインを暗号資産や商品と交換できる 3つ目の特徴は、「獲得したコインを暗号資産と交換できる」点です。 ウォーキングで得たSweatcoin(SWC)は、専用のウォレットアプリ「Sweat Wallet」内で暗号資産の「SWEAT」と交換することができます。そして、SWEATは上場している海外取引所でUSDT(テザー)などに換金することが可能です。 また、Sweatcoin(SWC)はアプリ内のマーケットで以下のような商品を交換することもできます。 過去に交換できた商品 Amazonギフトカード スターバックスのギフトカード adidasのギフトカード Netflixの1ヶ月分のギフトカード 日本語に対応している 4つ目の特徴は、「日本語に対応している」点です。 Sweatcoinは海外の企業が開発したアプリですが、日本語にも対応しています。そのため、英語が苦手という方も安心して利用することができます。 Sweatcoin(スウェットコイン)の始め方 引用:Sweatcoin Sweatcoin(スウェットコイン)の始め方は、以下の通りです。 ①アプリをダウンロードする②サインアップ(新規登録)する③スマホを持って歩く 各手順について、順番に解説していきます。 ①アプリをダウンロードする 最初に、スマートフォンにSweatcoinのアプリをダウンロードします。 iPhoneユーザーはこちらから、Androidユーザーはこちらからアプリをダウンロードすることができます。 ②サインアップ(新規登録)する アプリをダウンロードしたら、次はAppleIDやGoogle PlayのIDを使ってサインアップ(新規登録)を行います。 その際に、スマホに入っている既存のヘルスケアアプリとの連携を行います。画面に日本語で表示される指示通りに操作すれば、簡単に連携することができます。 ③スマホを持って歩く サインアップが完了したら、あとはスマホを持って歩くだけです。バッグやポケットにスマホを入れて歩くだけで自動的にSweatcoin(SWC)が付与されます。 ヘルスケアアプリと連動して歩数をカウントしてくれるので、歩くたびにSweatcoinアプリを起動する必要はありません。 Sweatcoin(スウェットコイン)で利益を出す方法 Sweatcoin(スウェットコイン)で利益を出す方法としては、主に次の4つがあります。 歩いてSweatcoinを獲得する友達を紹介する広告を視聴するステーキングを行う それぞれ詳しく見ていきましょう。 歩いてSweatcoin(SWC)を獲得する 1つ目の利益を出す方法は、「歩いてSweatcoinを獲得する」です。 Sweatcoinアプリをダウンロードしたスマホを持ち歩くだけで、一日の歩数に応じて自動的にSweatcoin(SWC)が貯まります。なお、無料プランでは1,000歩ごとに1SWCが付与されるようになっています(2023年9月時点)。 集めたSweatcoin(SWC)は、ギフト券などの商品や暗号資産の「SWEAT」と交換することが可能です。なお、Sweatcoin(SWC)をSWEATと交換するには、別途「Sweat Wallet」アプリをダウンロードして、Sweatcoinアプリと連携させる必要があります。 友達を紹介する 2つ目の方法は、「友達を紹介する」です。 Sweatcoinアプリ上で友達を招待すると、報酬として1人につき「5SWC」を獲得することができます。 招待人数に上限はないので、多く招待するほどたくさんのSweatcoinを得ることができます。 広告を視聴する 3つ目の方法は、「広告を視聴する」です。 アプリのホーム内にある「デイリーリワード」から広告を視聴すると、報酬としてSweatcoinを獲得することができます。 広告の長さは30秒ほどで、視聴し終えるとランダムで0〜1,000SWCの報酬がもらえます。 ステーキングを行う 4つ目の方法は、「ステーキングを行う」です。 ステーキングとは、保有する暗号資産を特定のブロックチェーンネットワークに預け入れることで、報酬を受け取ることができる仕組みのことです。 Sweatcoin(SWC)と交換することができる暗号資産の「SWEAT」は、「Sweat Wallet」というウォレットアプリ内でステーキングすることが可能です。 SWEATのステーキングでは、預け入れる期間によって以下のように利率が決定します。 期間 利率 12ヶ月 12% 6ヶ月 6% 3ヶ月 3% ステーキングとは?利益を得られる仕組みとリスク(Lisk)ステーキングサービスについて Coincheck Sweatcoin(スウェットコイン)の攻略方法 Sweatcoin(スウェットコイン)を効率良く貯める方法としては、次の2つがあります。 「デイリー2倍ブースト」を活用する課金してプレミアムプランに加入する どのような方法なのか、1つずつ解説していきます。 「デイリー2倍ブースト」を活用する 1つ目の攻略方法は、「デイリー2倍ブーストを活用する」です。 「デイリー2倍ブースト」とは、20分間だけ歩数に応じて獲得できるSweatcoin(SWC)の数が2倍になる機能のことです。 1日に1回しか使うことができないので、ランニングや散歩などで確実に20分以上歩くタイミングで使用するのが効果的です。 課金してプレミアムプランに加入する 2つ目の攻略方法は、「課金してプレミアムプランに加入する」です。 Sweatcoinは原則無料で使用できますが、「より効果的にコインを貯めたい」という方に向けてプレミアム(有料)プランも用意されています。 プレミアムプランに加入すると、以下のような特典を受けることができます。 プレミアムプランの特典 1日の歩数制限が無制限になる 獲得できるSWCが2倍になる(1,000歩につき2SWC) プレミアムプラン限定のショップを利用できる アイコンを変更できる 無料プランでは1日の歩数制限が5,000歩に設定されていますが、プレミアムプランに加入すると無制限になります。また、無料プランでは1,000歩につき1SWCが付与されるのに対して、プレミアムプランではその倍の2SWCが獲得できます。 なお、プレミアムプランの加入料金はiOSが月額550円/年額2,700円、Androidが月額780円/年額3,880円となっています。 Sweatcoin(スウェットコイン)の換金方法 集めたSweatcoin(スウェットコイン)を日本円に換金する際の手順は、以下の通りです。 ①Sweat Walletアプリをダウンロードする②Sweat WalletアプリからSWEATを海外取引所に送金③SWEATを他の暗号資産に交換する④交換した暗号資産を国内取引所に送金する⑤暗号資産を円に換金する ①Sweat Walletアプリをダウンロードする Sweatcoin(SWC)を暗号資産のSWEATに換金するためには、「Sweat Wallet」というアプリをダウンロードし、Sweatcoinアプリと連動させる必要があります。 アプリの名称 概要 Sweatcoin 歩いてSweatcoin(SWC)を貯めるためのアプリ Sweat Wallet Sweatcoin(SWC)をSWEATに換金したり、SWEATを取引所に送金したりするためのアプリ Sweat WalletをダウンロードしてSweatcoinと連動させると、Sweatcoinで歩いて貯めたSWCが自動的にSweat Wallet内でSWEATに変換されます。 ②Sweat WalletアプリからSWEATを海外取引所に送金 次に、暗号資産のSWEATをSweat Walletから取引所に送金します。 2023年9月現在、国内の取引所でSWEATを上場しているところは存在しないため、以下のようなSWEATを取り扱っている海外取引所に送金する必要があります。 OKX BitMart MEXC KuCoin Bybit など SWEATの送金は、Sweat Walletのホーム画面にある「Transfer」というメニューから行うことができます。 ③SWEATを他の暗号資産に交換する 次に、取引所でSWEATを他の暗号資産に交換します。 SWEATを取り扱っている取引所の多くは、ビットコイン(BTC)などの暗号資産との通貨ペアを提供していません。そのため、以下のように一旦USDT(テザー)に換金してから他の暗号資産と交換するのが一般的です。 ①SWEATをUSDT(テザー)に換金する②USDTをBTCなどの暗号資産と交換する③交換した暗号資産を国内取引所に送金する USDTを他の暗号資産と交換する際には、送金先の国内取引所で取り扱っている銘柄と交換する必要があるので注意しましょう。 ④交換した暗号資産を国内取引所に送金する USDTと交換した暗号資産を、国内の取引所に送金します。 ⑤暗号資産を円に換金する 暗号資産の送金が完了したら、国内の取引所で暗号資産を日本円に換金します。 以上でSWEATの換金は完了です。 Sweatcoin(スウェットコイン)の将来性・今後の動向 Sweatcoin(スウェットコイン)の将来性を占うポイントとしては、次の4点を挙げることができます。 多数の企業や投資家から出資を受けているMove to Earnの普及度に影響を受けるさまざまな機能が追加されているNFTゲーム「Sweat Hero」などの関連サービスも提供している どのような内容なのか、順番に見ていきましょう。 多数の企業や投資家から出資を受けている 1つ目のポイントは、「多数の企業や投資家から出資を受けている」です。 2022年7月、Sweatcoinの運営チームはMedium上で、1,300万ドルの資金調達を完了したことを報告しました。 この時の出資には、暗号資産に特化したベンチャーキャピタルの「Electric Capital」や、大手暗号資産取引所が運営元の「OKX Blockdream Ventures」、NEARプロトコルの開発を支援する非営利団体の「NEAR Foundation」などが参加しました。 こうした資金調達の経緯を見る限り、Sweatcoinは多くの企業や投資家から将来性を期待されているプロジェクトと言えるでしょう。 Move to Earnの普及度に影響を受ける 2つ目のポイントは、「Move to Earnの普及度に影響を受ける」です。 前述の通り、Sweatcoinは「Move to Earn」をコンセプトにしたフィットネスアプリです。Move to Earnとは、その名の通り「歩く・走る・動く」などの動作によって暗号資産を獲得できるアプリやサービスを指します。 Sweatcoin以外のMove to Earn関連のアプリとしては、以下のようなものがあります。 Move to Earn関連のアプリ STEPN(ステップン) Walken(ウォーケン) Step App(ステップアップ) Calo Run(カロラン) Fitmint(フィットミント) RunBlox(ランブロックス) Yuliverse(ユリバース) 日本では、2022年にSTEPNが流行した際にMove to Earnという言葉を見聞きした人が多いかもしれません。今後、Move to Earnというコンセプトがさらに普及していけば、Sweatcoinなどの関連アプリを利用する人も増えていくでしょう。 NFTゲーム「STEPN(ステップン)」とは? 始め方やゲーム内暗号資産(仮想通貨)GSTについて解説 Coincheck さまざまな機能が追加されている 3つ目のポイントは、「さまざまな機能が追加されている」です。 Sweatcoinは定期的にアップデートをし、アプリとして改良を重ねています。2023年2月には、独自ウォレット「Sweat Wallet」に新機能「Learn and Earn」が追加されました。 「Learn and Earn」とは、Sweatcoinに関する記事を読んだ後に4択クイズに答えることで、暗号資産のSWEATがもらえる教育コンテンツです。 「Learn and Earn」のようなコンテンツが今後も追加されていき、アプリとしての使いやすさや利便性が向上していけば、それに伴いSweatcoinを利用するユーザーも増えていくことが考えられます。 NFTゲーム「Sweat Hero」などの関連サービスも提供している 引用:Sweat Hero Open Beta 4つ目のポイントは、「NFTゲームなどの関連サービスも提供している」です。 2023年7月、Sweatcoinの開発元であるSweat EconomyはNFTゲームの「Sweat Hero」をリリースしました。 「Sweat Hero」は、Sweatcoinのウォレットアプリ「Sweat Wallet」内で遊べるバトル形式のNFTゲームです。リズムに合わせて画面をタッチしてスコアを稼ぎながら、他のプレイヤーとポイントを競い合うリズムゲームのような内容となっています。なお、バトルに勝利したプレイヤーは、SWEATと交換できるゲーム内通貨の「バトルコイン」を獲得することができます。 今後も「Sweat Hero」のようなコンテンツが追加されることで、それらを目当てにSweatcoinのアプリをダウンロードする人が増加することが考えられます。 Sweatcoin(スウェットコイン)に関するQ&A Sweatcoin(スウェットコイン)に関するよくある疑問を、Q&A形式でご紹介します。 Sweatcoinとは何ですか? Sweatcoinとは、イギリスおよびウェールズで設立されたSweatcoin社によって開発されたスマホアプリです。 Sweatcoinでは、散歩やランニングによって得た歩数に応じてゲーム内通貨の「Sweatcoin(SWC)」を獲得することができます。そして、集めたSweatcoinはギフト券や暗号資産の「SWEAT」と交換することが可能です。 Sweatcoinの特徴は何ですか? Sweatcoinには、主に以下の4つの特徴があります。 無料で始められる 1億2,000万人以上が登録している 獲得したコインを暗号資産や商品と交換できる 日本語に対応している Sweatcoinの始め方を教えてください。 Sweatcoinの始め方は、以下の通りです。 アプリをダウンロードする サインアップ(新規登録)する スマホを持って歩く Sweatcoinの利益の出し方は? Sweatcoinで利益を出す方法としては、主に次の4つがあります。 歩いてSweatcoinを獲得する 友達を紹介する 広告を視聴する ステーキングを行う まとめ ここまで、Sweatcoin(スウェットコイン)の特徴や始め方などについて解説していきました。 ゲームを始める条件として、NFTスニーカーの購入が必須な類似アプリが多いなか、初期費用が無料で使えるSweatcoinは「Move to Earn」初心者の方でも気軽に始めることができます。 アプリ内で貯めたSweatcoin(SWC)は、ギフト券や暗号資産のSWEATなどと交換することができます。そのため、普段から散歩やランニングをする習慣がある人は、Sweatcoinをダウンロードしたスマホを持って歩くだけでお得に利益を出すことができます。 Sweatcoinは無料で利用でき操作も簡単なので、「Move to Earnに興味がある」という方は試しに利用してみてはいかがでしょうか。
歩くことでビットコインを獲得できるポイ活アプリのBitWalk(ビットウォーク)。 本記事では、BitWalk(ビットウォーク)の始め方や使い方、使用の上での注意点を解説しています。 無料で暗号資産(仮想通貨)を獲得できることで注目が集まっているアプリですが、おさえておきたいポイントを意識しておくと、より快適に使えることでしょう。 この記事でわかること BitWalk(ビットウォーク)の始め方・使い方 BitWalk(ビットウォーク)での出金・換金方法 Coincheckなどに登録しないと出金・換金できない Coincheckの無料登録はこちら 目次 BitWalk(ビットウォーク)とは BitWalk(ビットウォーク)の始め方・使い方 アプリインストール BitWalk(ビットウォーク)での出金・換金方法 BitWalk(ビットウォーク)のその他の機能 リップルが貯まるXRP Walkというアプリがある BitWalk(ビットウォーク)の注意点 Coincheckなどに登録しないと出金・換金できない 有効期限がある 広告を見る回数 まとめ BitWalk(ビットウォーク)とは BitWalk(ビットウォーク)とは、株式会社Paddleが提供する、歩くことでビットコインを貯められるポイ活・ヘルスケア系のスマートフォン向けアプリです。 スマートフォンの歩数計に連動して500歩ごとにスタンプを獲得でき、1日で20,000歩相当の最大40個までスタンプを貯めることができます。 このスタンプは1つでおよそ0.05円前後のビットコインが獲得できると言われており、獲得時に10秒から1分程度の広告を閲覧すると獲得量が5倍になります。 純粋に歩くだけでもビットコインを獲得することができますが、ポイ活が目的のユーザーは広告を閲覧しています。 BitWalk(ビットウォーク)はSTEPNのようなブロックチェーンゲームやNFTゲームの一種ではなく、一般的なポイ活アプリです。 歩くことでビットコインを貯めることができる性質上、Move To Earn系のブロックチェーンゲーム・NFTゲームに似ているように見えますが、BitWalk(ビットウォーク)でのビットコイン獲得には、ブロックチェーンの関係がありません。単純に広告収益をユーザーで分配しているサービスです。 ビットコインは気になるけれど、まずは無料で手に入れてみたいという方にもオススメのアプリでしょう。 BitWalk(ビットウォーク)の始め方・使い方 BitWalk(ビットウォーク)を始めるには、アプリのインストールとビットコインを受け取るために暗号資産取引所の口座開設が必要になります。 口座開設には数日程度時間を要することもあるため、まだ暗号資産取引所の口座をお持ちでない場合は、早めに口座を開設しておきましょう。 暗号資産取引所のCoincheckでは、最短1日で取引が行えます。口座開設をご検討の方は、ぜひCoincheckをご利用ください。 Coincheckの無料登録はこちら アプリインストール BitWalk(ビットウォーク)を始めるには、まずスマートフォンにアプリをインストールしましょう。iOSはApp Storeから、AndroidではGoogle Playからダウンロードできます。 また、歩いてポイントを獲得するという性質上、スマートフォンには歩数計機能が必要になります。 iPhoneにはヘルスケアAppが搭載されているため、BitWalkのインストール後に連携をしておきましょう。 AndroidにはデフォルトでGoogle Fitなどの歩数計アプリがインストールされていない場合があるため、必要に応じてGoogle Fitをインストールしましょう。 アプリの設定が終わったら、歩いてスタンプを貯められます。 また、会員登録を行っておくと、機種変更時や誤ってアプリを削除したときに安心です。 BitWalk(ビットウォーク)での出金・換金方法 BitWalk(ビットウォーク)で貯めたビットコインを出金・換金するためには、先述の暗号資産取引所の口座開設をする必要があるほか、最低出金金額が設定されています。 最低出金金額には0.2mBTC、つまり0.0002BTCが必要になります。0.2mBTCは、2023年7月24日時点のレート(1BTC=約420万円)で、850円相当です。 送金時には受け取り用のビットコインアドレスが必要です。Coincheckではアプリからかんたんに受け取ることができます。詳細な方法は、こちらからご確認ください。 h2 BitWalk(ビットウォーク)のその他の機能 BitWalk(ビットウォーク)は、歩いてビットコインを貯める以外にも、ビットコインの相場を見る機能や、相場予想でビットコインが獲得できる機能、CMを見てガチャを回せる機能があります。 リップルが貯まるXRP Walkというアプリがある BitWalk(ビットウォーク)の姉妹アプリに、同じような機能でリップルを獲得することができるXRP Walkというアプリがあります。 提供会社は同じ株式会社Paddleで、同様に換金では暗号資産取引所の口座が必要です。 XRP Walkも含めて、多くの歩いてポイントを獲得するタイプのアプリは、同一端末なら同じ歩数計を参照しています。そのため、複数のアプリをインストールし、それぞれのアプリから報酬を獲得しているユーザーがいます。 BitWalk(ビットウォーク)の注意点 BitWalkを利用する上で、いくつか覚えておきたいポイントがあります。うっかりすると獲得したスタンプやビットコインを任意のタイミングで獲得できない場合があるため、予め注意しましょう。 Coincheckなどに登録しないと出金・換金できない BitWalkのアプリ単体では、日本円に換金することができません。換金を行うには、出金先の暗号資産取引所でビットコインを売却し、その取引所から銀行口座に出金する必要があります。 また、一般に暗号資産取引所は口座開設には数日の時間がかかります。そのため、ビットウォークで貯めたビットコインをすぐに換金したい場合には、貯まる前に口座開設を行っておくとスムーズです。 有効期限がある 貯めたスタンプには有効期限が存在します。貯まったスタンプは午前3時までにビットコインに交換しないと有効期限が切れてしまうため、毎日スタンプをビットコインに交換する必要があります。 スタンプをビットコインに交換するためには、1スタンプごとにそのままビットコインを獲得するか、動画を見て5倍獲得するかを選択する必要があります。そのため、有効期限ギリギリの時間で広告を見ると、スタンプを失う可能性があるため、時間に余裕を持ってビットコインに交換するとよいです。 広告を見る回数 前項の通り、ビットコインを獲得する際に、スタンプごとに広告を閲覧して5倍で獲得するかを選択する必要があります。 そのため、一日の最大獲得量である40個のスタンプを5倍で獲得するには、それだけ多くの広告を閲覧しなければいけません。 ビットウォークはアプリの性質上、広告を見ることでポイントを獲得するタイプのアプリといえます。広告は見るものと考えてサービスを利用すると考えるとよいかもしれません。 なお、5倍にしないでビットコインは獲得できますが、貯まる量がそれだけ減るということも覚えておきましょう。自分の生活スタイルや時間の余裕に合わせた利用をオススメします。 まとめ 広告を見ることでビットコインを獲得できるBitWalk(ビットウォーク)は、無料で暗号資産取引を始めたい方に向いているサービスです。 日々の移動で暗号資産を手に入れることができるため歩くことにインセンティブができ、運動不足と言われている現代では、健康の維持管理でも役に立つアプリかもしれませんね。
メルコイン(メルカリでビットコイン)とは、2021年4月に設立された、日本大手のフリマアプリ「メルカリ」が運営する子会社です。 2023年3月9日、メルコイン(メルカリでビットコイン)が、アプリ内でビットコイン取引ができるサービスの提供を開始しました。サービス提供開始3ヶ月強で利用者が50万人を突破するなど、大きな盛り上がりを見せています。 そこで今回の記事では、Coincheck(コインチェック)とメルコインに焦点を絞って、それぞれの手数料やサービスを徹底比較していきます。 ※メルコイン(メルカリでビットコイン)の最新情報については公式サイト(https://about.mercoin.com/ )をご参照ください。 初心者におすすめする仮想通貨やビットコイン取引所に関してはこちらに記載しているので、ぜひご覧ください。 【おすすめ】初心者向けの仮想通貨・ビットコイン取引所とは?【暗号資産取引所】 Coincheck Coincheckの無料登録はこちら 目次 1.メルコイン(メルカリでビットコイン)とは 2.メルコイン(メルカリでビットコイン)とCoincheckの比較一覧 3.メルコイン(メルカリでビットコイン)とCoincheckの比較その1【取扱通貨・銘柄数】 4.メルコイン(メルカリでビットコイン)とCoincheckの比較その2【口座開設までにかかる時間】 5.メルコイン(メルカリでビットコイン)とCoincheckの比較その3【手数料】 取引手数料 スプレッド 入出金手数料 6.メルコイン(メルカリでビットコイン)とCoincheckの比較その4【その他サービス】 7.メルコイン(メルカリでビットコイン)はこんな人にオススメ 8.Coincheck(コインチェック)はこんな人にオススメ 9.まとめ 他の暗号資産(仮想通貨)取引所との比較記事一覧 1.メルコイン(メルカリでビットコイン)とは メルコインとは、2021年4月に設立された、日本大手のフリマアプリ「メルカリ」が設立した子会社です。 主にブロックチェーンに関するサービスの提供を行っており、2023年3月にはメルカリ内で得た売上金でビットコイン(BTC)が購入できるサービスをリリースしました。ビットコイン購入時の資金として、メルカリで不用品を売った売上金やお友達招待などでもらったポイント、そして金融機関からチャージした残高を利用することができます。 メルコインは「多様な価値がめぐる新しい経済をつくる」ことをミッションとして掲げており、 テクノロジーによって、誰もが暗号資産、デジタル資産などあらゆる価値を簡単に交換できる世界の実現を目指しています。そのことから、現時点でのメルコインで購入できるのはビットコインのみとなっていますが、今後取引銘柄を増やす可能性やNFTマーケットプレイスなどのサービスが展開されることも十分にあると考えられるでしょう。 【初心者向け】ビットコインとは?仕組みをわかりやすく解説! Coincheck 2.メルコイン(メルカリでビットコイン)とCoincheckの比較一覧 まずは、メルコインとCoincheckの基本情報の違いを確認していきましょう。以下は、2024年9月時点の情報を元に作成した表です。 メルコイン(メルカリでビットコイン) Coincheck 取扱通貨・銘柄数 2 30 口座開設までの時間(※1) ・最短即日(既にメルカリのアカウントを持っていて、本人確認が完了していればすぐに口座開設の申し込みが可能) ・最短即日 本人確認方法 ・マイナンバー読み取り方式・自撮り方式(※2) ・アプリでのかんたん本人確認・Webからの本人確認(※3) 取引手数料 ・無料(販売所) ・無料(販売所)・一部銘柄にMaker手数料、Taker手数料あり(取引所)(※4) スプレッド(※5) ・約1%(販売所) ・0.1%〜5%(販売所)・約0.0028%(取引所) 入出金手数料 ・入金:無料・出金:200円(※6) ・入金:無料(銀行振込の場合)・出金:407円 最低購入価格 1円から 500円から 外部ウォレットへの送金 不可 可能 主なサービス ・メルコイン ・ビットコインつみたて ・メルカリ・メルペイ ・メルカリShops ・Coincheck(販売所/取引所) ・Coincheck NFT ・Coincheck貸暗号資産サービス ・Coincheckつみたて ・Coincheckでんき ・Coincheckガス ・Coincheck IEO ・Coincheck INO 公式サイト https://about.mercoin.com/ https://coincheck.com/ja/ (※1)本人確認方法や申し込みの混雑状況によって変化します (※2)詳細はメルカリのウェブサイトをご覧ください (※3)Coincheckの本人確認方法については、こちらをご覧ください。 (※4)Coincheckの取引所における取引手数料については、こちらをご覧ください。 (※5)2024年9月時点のビットコイン取引におけるスプレッドを示しています。 (※6)メルペイアカウントへの出金は無料。メルペイアカウントから銀行等への振込に200円の手数料が生じる。 表から見て取れるように、Coincheckとメルコインには、手数料や取扱銘柄、提供するサービスの種類などに様々な違いがあります。それぞれの特徴を把握した上で、それぞれの取引所は以下のような人におすすめです。 おすすめな人 おすすめの取引所 理由 既にメルカリでの本人確認を完了しており、ビットコインに興味がある人 メルコイン 既にメルカリを利用して本人確認まで済んでいる人であれば、最短即日で口座開設が完了するため 不要な日用品をビットコインに変えたい人 メルコイン メルカリで得た売上金を使ってビットコインが購入できるため 色んな暗号資産を保有してみたい人 Coincheck 取引所も合わせて30種類もの暗号資産を取扱っているため 取引所で購入した暗号資産をプライベートウォレットに送金したい人 Coincheck 暗号資産を購入後、取引所のウォレットからプライベートウォレットに送金できるため NFT取引にも興味がある人 Coincheck Coincheckでは暗号資産交換業だけでなく、NFTマーケットプレイスを運営しているため ここでまとめたメルコイン(メルカリでビットコイン)とCoincheckの比較を以下から詳しく解説します。 3.メルコイン(メルカリでビットコイン)とCoincheckの比較その1【取扱通貨・銘柄数】 2024年9月時点、メルコインとCoincheckで取引できる銘柄は以下の通りです。 メルコイン(メルカリでビットコイン) Coincheck ビットコイン(BTC) ◯ ◯ イーサリアム(ETH) 〇 ◯ イーサリアムクラシック(ETC) - ◯ リスク(LSK) - ◯ リップル(XRP) - ◯ ネム(XEM) - ◯ ライトコイン(LTC) - ◯ ビットコインキャッシュ(BCH) - ◯ モナコイン(MONA) - ◯ ステラルーメン(XLM) - ◯ クアンタム(QTUM) - ◯ ベーシックアテンショントークン(BAT) - ◯ アイオーエスティー(IOST) - ◯ エンジンコイン(ENJ) - ◯ パレットトークン(PLT) - ◯(取引所での取扱い) サンド(SAND) - ◯ ポルカドット(DOT) - ◯ フィナンシェトークン(FNCT) - ◯ チリーズ(CHZ) - ◯ チェーンリンク(LINK) - ◯ メイカー(MKR) - ◯ ダイ(DAI) - ◯(取引所での取扱い) ポリゴン(POL/旧MATIC) - ◯(Polygonチェーン対応) アクシーインフィニティ(AXS) - ◯ エイプコイン(APE) - ◯ イミュータブル(IMX) - ◯ ラップドビットコイン(WBTC) - ◯ アバランチ(AVAX) - ◯ シバイヌ(SHIB) - ◯ ブリリアンクリプトトークン(BRIL) - ◯ ※取扱通貨数及び取扱銘柄は2024年9月6日時点のもの 現時点でCoincheckでは取引所も含め、合計で30種類もの通貨の取扱いを行っています。一方で、メルコインで取扱っている通貨はビットコイン(BTC)のみですが、逆に他の選択肢がないため、最初からビットコイン取引だけを目的とする方にとっては使いやすいサービスと言えるでしょう。 Coincheck(コインチェック)で現在取引できる通貨は何種類?仮想通貨(暗号資産)の購入手順 Coincheck 4.メルコイン(メルカリでビットコイン)とCoincheckの比較その2【口座開設までにかかる時間】 続いて、口座開設までにかかる時間を比較してみましょう。メルコインとCoincheckでは、口座開設に要する時間をそれぞれ次のように説明しています(※1)。 メルコイン→最短即日(※2) Coincheck→最短即日 メルコインでは、口座開設の申し込みを行う際には、以下の3つを完了しておく必要があります。 メルカリアプリのアカウント登録 生体認証の登録 本人情報の確認(「マイナンバー読み取り方式」or「自撮り方式」) 既にメルカリでのアカウント登録に併せて本人確認が完了している場合は、その日のうちに暗号資産取引を始めることが可能です。口座開設までの詳細については、メルカリのウェブサイトをご覧ください。 同様に、Coincheckの口座開設を行う際にも3つのステップを完了させる必要があります。 Coincheckのアカウント登録 SMS認証(電話番号認証) 本人確認を行う(「アプリでのかんたん本人確認」or「Webからの本人確認」) Coincheckでの本人確認は『iOS/Androidアプリからでのお申し込み』と『Webからのお申し込み』の2種類があり、それぞれ確認方法や完了までに要する時間が変化します。Webからのお申し込みは当社審査後、ハガキの受け取りで完了となりますが、アプリからのお申し込みは「かんたん本人確認」で審査が完了すればすぐにご利用可能になります。 Coincheckでの口座開設方法については、以下の記事を参考に進めてみてください。 (※1)口座開設にかかる日数は混雑状況や本人確認の方法により変わります。 (※2)既にメルカリでの本人確認を完了させている方のみ対象です。 Coincheck(コインチェック)の口座開設方法と手順を解説【動画付き】 Coincheck 5.メルコイン(メルカリでビットコイン)とCoincheckの比較その3【手数料】 次に暗号資産取引における各種手数料についてみていきましょう。 取引手数料 ここで紹介する取引手数料とは、主に取引金額に関係なく、売買回数に応じて一定の金額が引かれる固定ベースの手数料を示しています。 取引手数料に関しては、メルコインとCoincheckでは、以下のように説明されています。 メルコイン→無料 Coincheck→無料 スプレッド 暗号資産取引の場合、スプレッドは「売値と買値の差額」という意味で用いられます。そしてこの差額分が課金される仕組みをスプレッドと呼びます。 例えば、ある販売所でビットコイン(BTC)の価格が「買値=74万円、売値=72万円」になっていたとします。この場合のスプレッドは「74万-72万の2万円」になります。 スプレッドが狭ければ手数料負担が少なくなり、トレーダーにとって有利な取引条件となります。また、このスプレッドの幅は通貨の種類や流動性、「販売所」と「取引所」によっても変わってきます。 「販売所」はユーザーが運営会社が保有する暗号資産を対象に売買を行うのに対して、「取引所」はユーザー同士が暗号資産の購入や売却を行う取引場です。 この場合、メルコインは「販売所」に該当し、Coincheckは「販売所」と「取引所」の両方に該当します。 2024年9月時点で、メルコインとCoincheckが公表しているスプレッドは以下の通りです。(BTCの場合) メルコイン(販売所)→非公表(スプレッドあり) Coincheck(販売所)→0.1〜5.0% (カバー先又は当社取引所の価格に対して) ※価格の急変時や市場の流動性などにより、上記を超える手数料相当額を含んだ売買価格を提示する場合があります。 Coincheck(取引所)→0%(スプレッドなし) 取引金額が大きくなるにつれて、スプレッドも多くかかります。一方で取引所はスプレッドがない代わりに、アプリでは取引できないため取引未経験の方には少し難解な方法に感じるかもしれません。「まずは少額からビットコインを保有してみたい」と考えている方は、取引方法がシンプルなメルコインやCoincheckの販売所から取引を始めてみることをオススメします。 取引所での売買方法が気になる方は、以下の記事を参考にしてみてください。 暗号資産(仮想通貨)の買い方を解説!初心者が知っておきたい注意点も Coincheck 入出金手数料 入出金手数料とは、暗号資産取引所で資金を入金する際や利益を引き出す際に発生する手数料です。取引所によって異なり、一部の入金方法に対して手数料を課したり、出金手数料を設定している場合もあります。 ※2024年9月時点 Coincheckでは、銀行振込、コンビニ入金、クイック入金の3つの入金方法を利用することができます。 メルコインでの入金(チャージ)方法も3つです。そして特徴的なのは、銀行やコンビニATMからのチャージが無料である点です。最低入金金額や一日あたりの入金金額の上限があるにしても、それぞれの入金方法で手数料が一切かからないのはメルコインを利用する大きなメリットと言えるでしょう。 また、それぞれのウォレットにある資金を銀行口座に振り込む際には、Coincheckでは一度あたり407円、メルコインでは200円の手数料が発生します。 仮想通貨(暗号資産)・ビットコイン(BTC)の入金方法 Coincheck 6.メルコイン(メルカリでビットコイン)とCoincheckの比較その4【その他サービス】 最後に、メルコインとCoincheckが独自に提供しているその他のサービスについてもみていきましょう。 メルコイン(メルカリでビットコイン) Coincheck 主なサービス ・メルコイン ・ビットコインつみたて ・メルカリ ・メルペイ ・メルカリShops ・Coincheck(販売所/取引所) ・Coincheck NFT ・Coincheck貸暗号資産サービス ・Coincheckつみたて ・Coincheckでんき ・Coincheckガス ・Coincheck IEO ・Coincheck INO アプリに関しては、現在メルコインが提供しているものはなく、株式会社メルカリが提供しているフリマアプリ『メルカリ』のサービスの一部として、メルコインが提供しているビットコイン交換サービスが導入されています。 それに対してCoincheckでは、2019年から5年連続で年間ダウンロード数「国内No.1(※)」を獲得している「コインチェックアプリ」を提供しています。 その他サービスに関しては、メルコインではメルカリの売上金やポイントを暗号資産と交換できたり、保有している暗号資産をメルペイにチャージして、メルカリでのショッピングや提携している飲食店等で決算に利用できるなど、メルカリ経済圏と連動したサービスを提供しています。 一方のCoincheckは、Coincheck IEOやCoincheckつみたて、Coincheck貸暗号資産サービスやCoincheckガスなど、暗号資産の取引以外のサービスも充実している点が特徴的です。 (※)対象:国内の暗号資産取引アプリ、データ協力:AppTweak Coincheck(コインチェック)の特徴と4つのサービスを紹介します Coincheck 7.メルコイン(メルカリでビットコイン)はこんな人にオススメ これまで見てきた特徴を考慮すると、メルコインは次のような人におすすめのサービスと言えるでしょう。 初めてのトレードで、まずはビットコインを購入してみたい 既に本人確認を済ませていて口座開設をスピーディーに行いたい 日頃からメルカリ関連のサービスを利用している メルコインでは、最低価格1円からビットコイン取引を始めることが可能です。また、暗号資産取引の経験がない方でも、メルカリ関連のサービスを利用しており本人確認を済ませていれば、最短即日で口座を開設することができるため、「前々から暗号資産取引に興味があり、まずは簡単にビットコインを購入してみたい」という方に特におすすめのサービスです。 8.Coincheck(コインチェック)はこんな人にオススメ 逆にCoincheckは、次のような人におすすめのサービスと言えます。 さまざまな暗号資産を取引したい NFTの取引をしたい IEO・INOに参加してみたい 暗号資産の積立投資がしたい Coincheckでは、ビットコインを始めとする30種類もの暗号資産を取り扱っていることから、主要コインだけなく複数の暗号資産を保有することで資産リスクを分散させることができます。また、取扱通貨の豊富さだけでなく、毎月一定額の暗号資産を購入できる「Coincheckつみたて」や、まだ市場に出ていないトークンを割安価格で購入できる「Coincheck IEO」、初めて販売されるNFTコレクションを購入できる「Coincheck INO」など、様々な方法で暗号資産を保有できる点がCoincheckを利用する大きなメリットであると考えられます。 また、メルコインではNFTの取引サービスは提供していません。一方のCoincheckでは、「Coincheck NFT」というマーケットプレイスを通じて以下の※25タイトルのNFT売買を行うことが可能です。 ※2024年9月時点 Coincheck NFT取扱いタイトル CryptoSpells The Sandbox NFTトレカ Sorare Meebits Decentraland Art Blocks Generativemasks 3D Generativemasks Otherside Moonbirds ENS(Ethereum Name Service) MAYC(Mutant Ape Yacht Club) NOT A HOTEL 元素騎士オンライン-META WORLD- SEKAINOOWARIKARA TSUBASA NFT ANREALAGE(アンリアレイジ) ※OASIS COMMUNITY PASS NFT(OCP) Eternal Crypt - Wizardry BC -(エターナルクリプト -ウィザードリーBC-) CEREZO OSAKA SUPPORTERS NFT LIFULL STAY MEMBERSHIP De:Lithe Last Memories(ディライズ ラストメモリーズ) Nine Chronicles M(ナインクロニクルズ エム) Brilliantcrypto 「つるはしNFT」 (※)コインチェック株式会社は、「OASIS」の運営をはじめとするメタバース事業を、マネックスクリプトバンク株式会社に事業譲渡することを決定し、MCBは本年10月2日付けで同事業を承継することといたしました。 詳しくはこちら 「豊富な種類の方法の中から、さまざまな方法で暗号資産を保有したい」、「暗号資産だけでなく、NFTにも興味がある」「IEOやINOに参加したい」という方は、ぜひこの機会にCoincheckで取引をはじめてみましょう。 Coincheckの無料登録はこちら 9.まとめ 今回は、メルコインとCoincheckについて比較してみました。 まとめ Coincheckは複数の暗号資産を購入でき、取引以外のサービスも豊富 メルコインはビットコインなら1円から購入でき、また既にメルカリで本人確認が完了していれば最短即日で口座開設ができるスピーディーさが魅力 どちらも初心者にとっても使いやすく、併用も可能 総括して、メルコインとCoincheckは、それぞれ異なったサービスの魅力を持っています。 その中で、もし自身の目的に合致するものがあれば、この機会にメルコインやCoincheckのサイトでサービスの詳細をチェックしてみるとよいでしょう。 また、どちらも口座開設手数料や維持コストはかからないので、せっかくなら両方に口座を開設して、使用感を確かめて比べてみるのもおすすめです。 他の暗号資産(仮想通貨)取引所との比較記事一覧 ⚫️仮想通貨取引所(暗号資産取引所)9社を比較!手数料やCoincheckがおすすめな人について解説 仮想通貨取引所(暗号資産取引所)9社を比較!手数料やCoincheckがおすすめな人について解説 Coincheck ⚫️楽天ウォレットの特徴や評判、手数料やCoincheckとの比較を知りたい方はこちら! 楽天ウォレットとは?取扱通貨や手数料についてCoincheck(コインチェック)との違いを解説 Coincheck ⚫️GMOコインの特徴や評判、手数料やCoincheckとの比較を知りたい方はこちら! 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P2P(ピアツーピア)とは、サーバーを介さずに端末同士で直接データのやり取りを行う通信方式のことです。 LINEやビットコイン、ファイル共有ソフトなどに活用されているP2Pは、新たな通信方式としてさまざまな業界から注目されており、活用の幅は今度ますます拡大していくと言われています。 この記事では、P2Pの仕組みや従来のクライアントサーバー方式との違い、メリット・デメリット、活用事例などについて解説していきます。 Coincheckの無料登録はこちら 目次 P2P(ピアツーピア)とは クライアントサーバー方式との違い P2P(ピアツーピア)の種類 ピュアP2P ハイブリッドP2P スーパーノード型P2P P2P(ピアツーピア)のメリット 通信環境が安定している 匿名性が高い 低コストでシステムを構築できる P2P(ピアツーピア)のデメリット ウイルスが拡散しやすい ネットワーク帯域が圧迫されやすい P2P(ピアツーピア)の活用事例 ビットコイン LINE ファイル共有ソフト(Winnyなど) P2P(ピアツーピア)に関するQ&A まとめ P2P(ピアツーピア)とは P2Pとは「Peer to Peer」の略称のことで、サーバーを介さずに端末(PC、スマホなど)同士で直接データのやり取りを行う通信方式のことを指します。 Peerには、「(地位・能力などが)同等の人、同僚、仲間」などの意味があり、ネットワークに接続している端末のことを、“ピア”もしくは“ノード”と呼びます。そして、P2P技術を用いてピア(ノード)同士が接続されているネットワークのことを、「P2Pネットワーク」といいます。 クライアントサーバー方式との違い ネットワークの通信方式には、P2P方式の他に従来型の「クライアントサーバー方式」があります。 両者の最も大きな違いとしては、中央集権的なサーバーの有無が挙げられます。一般的な通信方式として知られるクライアントサーバー方式では、利用者が操作するクライアント(端末)からの要求に基づいて、サーバーがデータの提供を行います。私たちが普段インターネットでアクセスするサイトは、主にこちらの方式を採用しています。 一方、P2P方式では情報を一元管理するサーバーが存在せず、ネットワークに接続している端末同士で直接データの検索や転送を行います。P2Pでは、1つの端末がクライアントとサーバーの両方の役割を担っています。具体的には、情報を所持している端末がサーバーの役割をするのに対して、情報を必要としている端末がクライアントとなり、サーバー役の端末に対してデータの検索要求を行います。 なお、P2Pの技術はLINEやビットコインに代表される暗号資産、ファイル共有ソフトなどで活用されています。 P2P(ピアツーピア)の種類 P2Pには、以下の3つの種類があります。 ピュアP2PハイブリッドP2Pスーパーノード型P2P それぞれ詳しく見ていきましょう。 ピュアP2P 「ピュアP2P」とは、中央サーバーを設置せずに各ノード間で直接ファイルの検索と転送を行う一般的なP2Pの方式のことを指します。対等の立場と機能を持った端末同士で、直接通信を行います。 サーバーを利用しないピュアP2Pでは、端末同士でデータや情報を分散して持ち合い、不足しているデータを補い合いながら情報ネットワークを構築しています。具体的には、情報を必要としている端末がクライアントとなり、情報を所持している他の端末に対して検索要求を行うことで情報を取得する仕組みとなっています。 ハイブリッドP2P 「ハイブリッドP2P」とは、従来のP2Pネットワークにサーバーを用いる通信方式のことを指します。 ハイブリッドP2Pでは、「どのノードがどんな情報を持っているか」というインデックス情報の管理をサーバーが行い、実際のデータのやり取りはノード間で直接行います。この通信方法は、クライアントサーバー方式とP2P方式を組み合わせていることから、“ハイブリッド方式”と呼ばれています。 スーパーノード型P2P 「スーパーノード型P2P」とは、ノードのインデックス情報を“スーパーノード”と呼ばれる特別な端末が管理する方式のことです。 スーパーノードには、優れた処理能力を持っていて通信回線が安定している端末が複数選ばれます。スーパーノードとして選ばれた端末は、ネットワークに参加しているノードの情報を管理し、各ノードからの要求に応じて必要な情報の検索を行います。 P2P(ピアツーピア)のメリット P2Pには、主に以下の3つのメリットがあります。 通信環境が安定している匿名性が高い低コストでシステムを構築できる どのような内容なのか、順番に解説していきます。 通信環境が安定している 1つ目のメリットは、「通信環境が安定している」点です。 1つのサーバーで情報の管理と処理を行う従来のクライアントサーバー方式では、アクセスが集中してサーバーがダウンしてしまうと、クライアントは情報を受け取ることができません。このように、サーバーダウンによりネットワーク全体が停止してしまうことを「ダウンタイム」といいます。 それに対して、P2P方式では複数の端末でデータを分散管理することで回線にかかる負荷を軽減し、クライアントサーバー方式よりも高速な通信を行うことができます。また、特定のクライアントが停止しても残りのアクティブな端末同士で通信を継続できるため、ネットワークが停止することがない「ゼロダウンタイム」を実現することも可能です。 匿名性が高い 2つ目のメリットは、「匿名性が高い」点です。 P2Pではデータがネットワーク上に分散されるため、すべてのノードの情報が把握されにくく匿名性が確保されやすい仕組みになっています。プライバシーを守られながら通信できる点は、ネットワーク参加者にとって大きな利点と言えるでしょう。 低コストでシステムを構築できる 3つ目のメリットは、「低コストでシステムを構築できる」点です。 特定の中央サーバーによってデータの管理を行うクライアントサーバー方式では、膨大な情報の処理ができる高性能なサーバーを用意する必要があります。それに加えて、サーバーの保守・運用費などのランニングコストもかかるため、システムの構築・維持に高額な費用がかかります。 一方、P2Pではサーバーを用意する必要がないため、クライアントサーバー方式に比べて低コストでシステムを構築することができます。 P2P(ピアツーピア)のデメリット 先ほど紹介したようなメリットがある一方で、P2Pには次のようなデメリットもあります。 ウイルスが拡散しやすいネットワーク帯域が圧迫されやすい 各内容について、以下で解説していきます。 ウイルスが拡散しやすい 1つ目のデメリットは、「ウイルスが拡散しやすい」点です。 P2Pでは、サーバーを介さずに端末同士で直接データをやり取りするため、接続先にセキュリティ上の問題があると通信中に被害を受けてしまう可能性があります。 また、網の目のように無数のPCが接続されているので、ウイルスがネットワーク全体に拡散しやすいことや、感染源を特定するのが困難な点もデメリットとして挙げることができます。 例えば、2000年代初頭に流行したファイル共有ソフトの「Winny」もP2Pを利用していたことから、一時期「暴露ウイルス」と呼ばれる情報漏洩系のウイルスに感染するユーザーが続出し、社会問題にまで発展しました。 ネットワーク帯域が圧迫されやすい 2つ目のデメリットは、「ネットワーク帯域が圧迫されやすい」点です。 P2Pではデータの送受信を断続的に行うため、ネットワーク帯域が圧迫されやすくなります。そのため、P2Pを利用したアプリケーションを使用している間は、他のアプリケーションの通信環境に影響を与えることがあります。 P2P(ピアツーピア)の活用事例 続いて、P2Pの活用事例についてご紹介します。P2Pの技術は、主に次のようなアプリやサービスなどに利用されています。 ビットコインLINEファイル共有ソフト(Winnyなど) それぞれ詳しく見ていきましょう。 ビットコイン ビットコイン(BTC)に代表される暗号資産では、P2Pの通信方式が使われています。 ビットコインでは、銀行などの管理者を介することなく、ユーザー間で直接資金のやり取りが行われるシステム(P2Pネットワーク)を採用しています。そして、過去の取引情報はブロックチェーンと呼ばれるデジタル台帳にすべて記録されており、誰でも自由に閲覧することができます。 このブロックチェーンは、P2Pネットワークに参加しているノードによって分散管理されているため、一部のコンピューターが故障したりハッキングなどにあっても、システムダウンすることなく安定的にネットワークを運営することができます。 また、多数の端末でデータを共有しているため、悪意を持ったユーザーがデータを改ざんしようとしてもすぐに発見することができ、ハッキングを防止することもできます。 LINE 無料通信アプリとして日本で圧倒的なシェアを誇る「LINE」でも、P2Pの技術が活用されています。 LINEでは、ユーザーIDなどのアカウント情報はサーバーで一元管理されていますが、チャット上で送信される画像や動画はP2Pで共有されています。 P2Pを利用することで、大規模なサーバーを用意しないでもサービスの提供が行えるため、運営コストの節約につながり、それが結果的にLINEが無料で使用できる要因の1つとなっていると言われています。 ファイル共有ソフト(Winnyなど) WinnyやBitTorrentなどのファイル共有ソフトでも、P2Pは活用されています。 ファイル共有ソフトとは、インターネット上で不特定多数のユーザーとファイルを交換するためのソフトのことで、WinnyやBitTorrentの他にもNapster、WinMX、Shareなどさまざまな種類が開発されました。 しかし、交換されるファイルの大半がゲームや音楽、漫画、映画などから違法に複製されたものだったことから、ファイル共有ソフトの使用をめぐっては著作権法違反の容疑で逮捕・起訴される利用者が続出しました。 Winny(ウィニー)とは?仕組みや開発者・金子勇氏について解説 Coincheck P2P(ピアツーピア)に関するQ&A P2Pに関するよくある疑問を、Q&A形式でご紹介します。 P2Pとは何ですか? P2Pとは「Peer to Peer」の略称のことで、サーバーを介さずに端末(PC、スマホなど)同士で直接ファイルのやり取りを行う通信方式のことを指します。 クライアントサーバー方式とP2P方式の違いは? 両者の最も大きな違いとしては、中央集権的なサーバーの有無が挙げられます。クライアントサーバー方式では、利用者が操作するクライアント(端末)からの要求に基づいて、サーバーがデータの提供を行います。 一方、P2P方式では情報を一元管理するサーバーが存在せず、ネットワークに接続している端末同士で直接データの検索や転送を行います。 P2Pにはどんな種類がありますか? P2Pには、以下の3つの種類があります。 ピュアP2P ハイブリッドP2P スーパーノード型P2P P2Pのメリットを教えてください。 P2Pには、主に以下の3つのメリットがあります。 通信環境が安定している 匿名性が高い 低コストでシステムを構築できる まとめ P2Pの仕組みや種類、メリット・デメリット、活用事例などについて解説してきました。 サーバーを介さずに端末同士で直接ファイルのやり取りを行うP2Pには、サーバーダウンのリスクがなく安定して通信できたり、低コストでネットワークシステムを構築したりできるメリットがあります。 すでにLINEやビットコインなどに活用されているP2Pは、新たな通信方式としてさまざまな業界から注目されており、活用事例は今後さらに増えていくことが予想されます。
Winnyとは、2002年に日本で登場したWindows向けのファイル共有ソフトです。Peer to Peer(ピアツーピア:P2P)と呼ばれる通信方式を利用することで、サーバーを介さずにユーザー同士で直接データのやり取りを行います。 Winnyの使用をめぐっては、著作権侵害や情報漏洩を起こす利用者が続出したことで、社会問題にまで発展しました。そして、違法アップロードを行い逮捕されるユーザーが出てくる中で、捜査の手は開発者の金子勇氏にまで及ぶようになります。 この記事では、日本中で物議を醸し、2023年には映画化までされたWinnyの仕組みや問題点、金子氏が逮捕・起訴されてから無罪を勝ち取るまでの軌跡(通称「Winny事件」)などについて解説していきます。 Coincheckの無料登録はこちら 目次 Winny(ウィニー)とは P2P技術を利用してファイルの共有を行う Winny(ウィニー)が問題視された理由 違法なファイルのやり取り(著作権侵害問題) 「暴露ウイルス」感染による情報流出 Winny(ウィニー)事件とは?誕生までの経緯と開発者・金子勇氏が逮捕された理由 2ちゃんねるの神「47氏」によって開発されたWinny 続出する著作権侵害 金子氏はなぜ逮捕された?「Winny事件」の経緯・争点 【2023年】Winny事件をテーマにした映画が公開 Winny(ウィニー)以外のファイル共有ソフト Napster(ナップスター) WinMX(ウィンエムエックス) Share(シェア) BitTorrent(ビットトレント) パソコンからの情報流出を防ぐ方法 セキュリティソフトを導入する ファイル共有ソフトをインストールしない PCのアップデートをこまめに行う Winny(ウィニー)に関するQ&A まとめ Winny(ウィニー)とは Winnyとは、2002年に日本で登場したWindows向けのファイル共有ソフトです。巨大掲示板の2ちゃんねる上で「47氏」と呼ばれていた、プログラマーの金子勇氏によって開発されました。金子氏は当時、東京大学の大学院で特任助手を務めていました。 ファイル共有ソフトとは、インターネット上で不特定多数のユーザーとファイルを交換するためのソフトのことで、Winnyの他にもNapster、WinMX、Shareなどさまざまな種類が開発されました。 しかし、交換されるファイルの大半がゲームや音楽、漫画、映画などから違法に複製されたものだったことから、ファイル共有ソフトの使用をめぐっては著作権法違反の容疑で逮捕・起訴される利用者が続出しました。 そしてWinnyに関しては、使用者だけでなく開発者の金子氏も逮捕される事態に発展したため、他のソフトに比べて話題性が高く、金子氏の裁判の経緯はメディアでも度々取り上げられました。 P2P技術を利用してファイルの共有を行う Winnyでは「Peer to Peer(ピアツーピア:P2P)」と呼ばれる技術を利用して、ユーザー間でファイルの共有を行います。 P2Pとは、不特定多数の端末(PC、スマホなど)がサーバーを経由せずに、端末同士で直接ファイルのやり取りを行う通信方式を指します。なお、P2Pネットワークに接続している端末のことを、“ピア”もしくは“ノード”と呼びます。 クライアントサーバー方式とP2P方式の違い ネットワークの通信方式には、P2P方式の他に従来型の「クライアントサーバー方式」があります。 両者の最も大きな違いとしては、中央集権的なサーバーの有無が挙げられます。一般的な通信方式として知られるクライアントサーバー方式では、利用者が操作するクライアント(端末)からの要求に基づいて、サーバーがデータの提供を行います。私たちが普段インターネットでアクセスするサイトは、主にこちらの方式を採用しています。 一方、P2P方式では情報を一元管理するサーバーが存在せず、ネットワークに接続している端末同士で直接データの検索や送受信を行います。P2Pでは特定のサーバーに処理が集中しないため、クライアントサーバー方式に比べて回線が軽く、処理速度が速いという特長があります。また、高価なサーバーを用意する必要がない分、低コストで通信システムを構築できる点もメリットとして挙げられます。 なお、P2Pの技術はWinnyなどのファイル共有ソフトの他にも、LINEやビットコインに代表される暗号資産にも活用されています。 Winny(ウィニー)が問題視された理由 Winnyの利用に関する問題点としては、主に以下の2つが挙げられます。 違法なファイルのやり取り(著作権侵害問題)「暴露ウイルス」感染による情報流出 それぞれ詳しく見ていきましょう。 違法なファイルのやり取り(著作権侵害問題) 前述したように、Winnyの使用をめぐっては法的な面からさまざまな問題が起こりました。Winnyを介してやり取りされるファイルの大半が、市販されている漫画やゲーム、音楽やビジネスソフトなどから違法に複製されたものだったため、著作権を侵害する利用者が続出し、深刻な社会的被害をもたらしたのです。 2003年11月には、任天堂の『スーパーマリオアドバンス』などのゲームソフトをWinny 上に違法アップロードした19歳の男性と、『ビューティフル・マインド』などの映画を違法アップロードした41歳の男性が著作権法違反の疑いで逮捕されました。 なお、著作権法第119条第1項の規定によると、違法アップロードによって著作権や出版権を侵害した場合には、10年以下の懲役もしくは1,000千万円以下の罰金、またはこれらが併科されます。 「暴露ウイルス」感染による情報流出 ファイル共有ソフトを使ってダウンロードしたファイルの中には、「暴露ウイルス」と呼ばれるマルウェアが仕込まれていることがあります。 暴露ウイルスとは、PCに保存されている情報を外部に漏洩させる機能をもつコンピュータウイルスのことです。Winnyでは、「Antinny」や「山田オルタナティブ」などの暴露ウイルスが登場し、感染した利用者の個人情報の流出が問題になりました。 2006年2月には、海上自衛隊に所属する通信員の私物PCから、海上自衛隊の機密情報がWinnyを通じて流出するという事件が起こりました。続く2007年3月には、生命保険会社が管理する顧客情報など1,501件の個人情報がWinnyを通じて流出しました。さらに、同年6月には同じくWinnyのウイルスに感染した警察官の私物PCから、1万件を超える警察庁の内部情報が流出する事件が起こり、データを流出させた巡査長が懲戒免職になりました。 いずれのケースも、関係者のPCが暴露ウイルスに感染していたことが情報漏洩の原因だったことから、Winnyの使用は重大なセキュリティリスクとして認識されるようになります。そして、多くの企業や官公庁が社員や職員に対してWinnyなどのファイル共有ソフトの使用を禁止にする措置を講じて、情報漏洩の防止に努めるようになりました。 Winny(ウィニー)事件とは?誕生までの経緯と開発者・金子勇氏が逮捕された理由 多発する著作権侵害が社会問題化する中で、Winnyをめぐる騒動は開発者の金子氏も巻き込んで法定闘争へと発展しました。 2004年に「著作権法違反ほう助」の疑いで逮捕・起訴された金子氏は、それから7年をかけて自らの無罪を証明するために闘います。この一連の法廷闘争は通称「Winny事件」と呼ばれ、裁判の経緯や争点がこれまでさまざまなメディアで取り上げられてきました。2023年には事件をテーマにした映画も公開されるなど、Winny事件は今もなお多くの人々の関心を集めています。 ここでは、Winnyが誕生してからWinny事件が終結するまでの経緯を解説していきます。 2ちゃんねるの神「47氏」によって開発されたWinny Winnyの開発者である金子氏には、「47氏」という別の呼び名がありました。 2002年4月1日、2ちゃんねるの「MXの次はなんなんだ?」というスレッド上で、Windows向けの新たなファイル共有ソフトの開発を示唆する書き込みがありました。そして、その書き込み番号が47番だったことから、この投稿者は「47氏」や「47さん」、あるいは「47神」などと呼ばれるようになりました。 当時、ファイル共有ソフトとしてはWinMXが主流でした。しかし、ユーザーごとにIPが表示されるWinMXには匿名性の低さや、ウイルスが仕込まれているファイルが多いなどの問題があったため、利用者の間で代替ソフトの開発を望む声が多く上がっていました。そうした声に応えるように登場したのが、47氏でした。 そして、2ちゃんねるに書き込みがあった1ヶ月後の2002年5月6日、47氏によってWinnyのベータ版が公開されました。ネット上に公開されると瞬く間にユーザーが増えていき、ピーク時には200万以上の人が利用していたと言われるほどの人気をWinnyは獲得していきます。 続出する著作権侵害 Winnyの爆発的な流行とともに、著作権者の許諾を受けずに漫画や音楽などを違法にアップロードする利用者が急増しました。そして、著作権侵害の温床となったWinnyは、次第に取り締まりの対象となっていきます。 そして前述したように、2003年11月にはゲームソフトや映画などをWinny上に違法アップロードしたとして、41歳と19歳の男性が逮捕されました。 Winnyが登場してからしばらくの間は、ファイルを違法にアップロードした利用者のみが処罰の対象となっていましたが、2010年1月1日からは違法ファイルと知りながらダウンロードする行為も違法となりました。 金子氏はなぜ逮捕された?「Winny事件」の経緯・争点 Winnyによる著作権侵害が社会問題化していく中で、警察による捜査の手はついに開発者の金子氏にまで及ぶようになります。そして、ベータ版が公開されてから2年後の2004年5月10日、金子氏は著作権法違反ほう助の疑いにより京都府警に逮捕され、同年5月31日に起訴されます。 裁判では、「Winnyの使用をめぐる著作権侵害の責任は誰にあるのか?」という点が争点となりました。具体的には、検察側が使用者だけでなくソフト開発者の金子氏にも責任があると主張したのに対して、弁護側はソフトそのものに違法性はなく、違法行為があるとすればそれはソフトを使った者の問題であるという主張を繰り広げました。 また、もう1つの争点として、「金子氏がどのような意図をもってWinnyを開発・配布したのか?」という点も審理されました。この点に関しては、検察側がWinnyのもつ犯罪性を認識しながら開発したと主張したのに対して、弁護側は優れたソフトを作りたいという開発者としての純粋な向上心が動機だったと反論しました。 その結果、2006年12月、一審の京都地裁はWinnyが違法だと知りながらソフトの開発を続けたとして、罰金150万円の有罪判決を金子氏に下しました。これに対して、弁護側は判決を不服として控訴します。 そして、二審の大阪地裁は2009年10月、金子氏には犯意がなかったとして一審判決を破棄し、金子氏に対して無罪判決を言い渡しました。それに対して検察は上告しましたが、最高裁により棄却され、これにより金子氏の無罪が確定しました。 【2023年】Winny事件をテーマにした映画が公開 引用:ナカチカピクチャーズ「映画『Winny』予告編」 2023年3月には、Winny事件を題材にした映画『Winny』が公開されました。 同作では2004年に金子氏が逮捕・起訴されてから、7年をかけて無罪判決を勝ち取るまでの軌跡を軸に、Winnyの情報流出により明らかになった愛媛県警による「裏金問題」なども絡む迫真のドラマが展開されます。 なお、映画『Winny』では以下のようなキャッチコピーが使われており、ソフトの開発者と(違法)使用者の帰責性について一考を投じる内容が描かれています。 殺人に使われた包丁をつくった職人は逮捕されるのか─。 技術者の未来と権利を守るため、権力やメディアと戦った男たちの真実の物語。 引用:映画『Winny』 Winny(ウィニー)以外のファイル共有ソフト P2P型のファイル共有ソフトには、Winnyの他にも次のようなものがあります。 NapsterWinMXShareBitTorrent それぞれ詳しく見ていきましょう。 Napster(ナップスター) Napsterは1999年、当時米ノース・イースタン大学の学生だったショーン・ファニングによって開発・公開されたP2P方式のファイル共有ソフトです。 Napsterでは、「どのノードがどんな情報を持っているか」というインデックス情報の管理を中央サーバーが行い、実際のファイルの転送はノード間で直接行われる仕組み(ハイブリッドP2P)を採用していました。 元々大学の仲間内でMP3などの音楽ファイルを共有する目的で開発されたNapsterは、瞬く間に世界中で流行するようになり、公開から1年後の2000年7月には約490万人ものユーザーを抱えるまで成長しました。 しかし、やり取りされるコンテンツの大半が音楽CDから違法に複製されたものだったことから、Napsterは著作権侵害で全米レコード協会(RIAA)から提訴され敗訴し、2001年7月にサービスを停止しました。 WinMX(ウィンエムエックス) WinMXは、2001年にFrontcode Technologies社が開発したハイブリッド型のファイル共有ソフトです。 チャット機能が搭載されていたWinMXは、ファイルの交換だけでなくコミュニケーションツールとしても活用されていました。Napsterが浸透しなかった日本でファイル共有ソフトを利用する人が増えたのは、WinMXがきっかけになったと言われています。 またWinny同様、WinMXでも音楽や映画、ソフトウェアなどの違法ファイルの交換を行うユーザーが増加する問題が起こりました。そして2001年11月、日本において当時19歳と20歳だった2人の学生が著作権侵害容疑で逮捕されました。ちなみにこの事件は、ファイル共有ソフトの使用で刑事摘発された世界初の事例と言われています。 著作権侵害の問題はその後も解消されず、ついに2005年9月、アメリカ最高裁の判決によりWinMXの公式サーバーは閉鎖されました。 Share(シェア) Shareは、2004年に日本で公開されたWindows用のファイル共有ソフトです。 NapsterやWinMXなどのハイブリッド型とは異なり、「ピュアP2P」と呼ばれるネットワーク方式を採用しているShareでは、中央集権的なサーバーを設置せずに各ノード間で直接ファイルの検索と送受信を行います。 不特定多数のノード間でファイルをやり取りすることに加えて、拡散アップロードなどの機能があるShareは、1対1で通信するWinMXなどと比べて匿名性が高いという評価を受けてきました。 しかし、さまざまな解析が進み特定が可能になったことから、次第にShareにおいても著作権法違反で逮捕される利用者が出てきます。2011年には漫画やゲーム、ビジネスソフトなどを違法アップロードした疑いで、国内在住の6名が逮捕されました。 BitTorrent(ビットトレント) BitTorrentは、2001年に米国人プログラマーのブラム・コーエン氏によって開発されたファイル共有ソフトです。 BitTorrentでは、ファイルの送受信はピア同士で行いますが、ファイルの提供者のリスト管理及び検索は“トラッカー”と呼ばれるサーバー上で行われます。つまり、中央集権的なサーバーを使用するBitTorrentはハイブリッドP2Pに分類されます。 BitTorrentではファイルをネットワーク上に分散させているので、容量の大きなファイルも高速でダウンロードすることができます。また、プロトコルなどの仕様が公開されているため、BitCometやμTorrentなどの互換ソフトが多く存在するのも特徴的です。 パソコンからの情報流出を防ぐ方法 前述したように、ファイル共有ソフトを使ってダウンロードしたファイルの中には、「暴露ウイルス」と呼ばれるコンピュータウイルスが仕込まれていることがあります。 Winnyで問題となった暴露ウイルスとしては、「Antinny」やその亜種(山田オルタナティブなど)が挙げられます。これらのウイルスに感染したコンピュータは、個人のプライベート写真や個人情報などがWinny上に勝手に公開されてしまいます。 このような情報流出を防ぐ方法としては、主に以下の3つがあります。 セキュリティソフトを導入するファイル共有ソフトをインストールしないPCのアップデートをこまめに行う どのような方法なのか、順番に見ていきましょう。 セキュリティソフトを導入する パソコンにセキュリティソフトをインストールしておくと、ダウンロードする前にウイルスを発見して警告を出してくれたり、マルウェアが機密情報にアクセスするのを防いだりしてくれます。 また、万が一ウイルスに感染したとしても、セキュリティソフトがネットワーク遮断を行い、個人情報が外部に流出するのを防止してくれます。 ファイル共有ソフトをインストールしない 暴露ウイルスに感染しないための最もシンプルな方法としては、「そもそもファイル共有ソフトを使用しない」ということが挙げられます。 特に、自営業などで仕事とプライベートの用途を分けずに1台のパソコンで兼用している場合には、ファイル共有ソフトの使用は厳禁です。ウイルスに感染して顧客情報などが流出した際には、社会的信用を失うだけでなく、訴訟などの重大な問題に発展する可能性もあります。 PCのアップデートをこまめに行う WindowsやMacには、OSに標準搭載されているセキュリティソフトや機能があります。パソコンを定期的にアップデートすることで、OSに搭載されているセキュリティ機能も最新の状態に更新されます。 またアップデートだけでなく、マルウェア削除ツール(MSRT、MRT)を使用して、悪質なマルウェアの検出・削除を行うことも情報流出の対策として効果的です。 Winny(ウィニー)に関するQ&A Winnyに関するよくある疑問を、Q&A形式でご紹介します。 Winnyとは何ですか? Winnyとは、2002年に日本で登場したWindows向けのファイル共有ソフトです。Peer to Peer(ピアツーピア:P2P)と呼ばれる通信方式を利用することで、サーバーを介さずにユーザー間でファイルの送受信を行います。 Winnyを開発したのは誰ですか? Winnyは、2ちゃんねる上で「47氏」と呼ばれていたプログラマーの金子勇氏によって開発されました。当時、金子氏は東京大学の大学院で特任助手を務めていました。 Winny事件とはどのような事件ですか? Winny開発者の金子勇氏が、2004年に「著作権法違反ほう助」の疑いで逮捕・起訴されてから、2011年に無罪判決を勝ち取るまでの過程を通称「Winny事件」といいます。 ファイル共有ソフトにはWinnyの他にどのようなものがありますか? ファイル共有ソフトとしては、Winnyの他にも以下のようなものが開発されました。 Napster WinMX Share BitTorrent まとめ Winnyの仕組みや問題点、開発者・金子勇氏の法廷闘争(Winny事件)などについて解説してきましたが、いかがだったでしょうか。 Winnyに関しては、著作権侵害や情報流出といったネガティブな面ばかりが取り上げられる傾向があります。しかし、そこで使用されているP2Pが有用な技術であることや、ファイル共有ソフト自体が優れた発明であることは、これまでの活用事例を見ればすでに証明されていると言っても問題ないでしょう。 Winnyが開発されてから、金子氏が逮捕・起訴された後に無罪を勝ち取るまでの軌跡は、映画『Winny』で詳しく描かれています。濃厚なドラマを楽しみながらWinnyについて学ぶことができるので、興味がある方はぜひご覧になってみてください。
DAOとは、特定の所有者や管理者が存在せずとも、事業やプロジェクトを推進できる組織を指す言葉です。 DAOは、株式会社をはじめとする従来の組織とは根本的に異なっており、Web3.0が本格化する時代において盛り上がる組織形態として注目されています。 そこで、本記事ではDAOについて、その特徴やメリット・デメリット、歴史などのトピックを、図解などを交えて初心者でも分かりやすく解説していきます。 Coincheckの無料登録はこちら 目次 DAOとは DAOと従来の組織構造との比較 DAOの特徴 中央管理者不在の組織 ガバナンストークン(暗号資産)を利用した投票による意思決定 組織運営に関する透明性が高い 所有権の分配 DAOのメリット 効率的な資金調達 労働のインセンティブが明確かつ有意義 DAOの問題点(デメリット) 法整備が整っていない 意思決定や施策の実行に時間がかかる DAOに関する重要イベント The DAOの誕生とThe DAO事件 MakerDAOの完全な分散化の表明 DAOの代表的な事例5選 Compound Grants BitDAO PleasrDAO Nouns DAO CityDAO まとめ DAOとは DAOとは、特定の所有者や管理者が存在せずとも、事業やプロジェクトを推進できる組織を指す言葉です。 正式名称はDecentralized Autonomous Organization(分散型自律組織)となっており、その頭文字を取ってDAOと呼ばれています。 DAOは、株式会社をはじめとする従来の組織とは根本的に異なっており、Web3.0が本格化する時代において盛り上がる組織形態として注目されています。 有名なDAOの例としては、ビットコイン(BTC)が挙げられます。 ビットコインは、特定のリーダーがいなくとも、世界中のマイナーたちによるマイニング活動によってブロックチェーンネットワークが維持・管理されています。 結果としてBTCの時価総額は約50兆円に到達しており、プロジェクトとしては成功したと言ってよいでしょう。 また2022年10月には、NFTコレクションのMoonbirds(ムーンバーズ)を運営しているPROOFがTwitter上で「Moonbirds DAO」を2023年より本格的に開始する計画を発表し、大きな話題となっています。 本記事ではDAOについて、その特徴やメリット・デメリット、歴史などのトピックを、図解などを交えて初心者でも分かりやすく解説していきます。 WEB3.0とは?DAOとの関係やメリット・デメリットを解説 Coincheck DAOと従来の組織構造との比較 DAOの全体像をつかめた所で、DAOと伝統的な組織との構造の比較について、具体的に見ていきましょう。 イーサリアム財団は、公式ホームページにてDAOと従来の組織構造との比較を、以下のような表で表しています。 DAOが注目されている理由は、この表に全て詰まっているといっても過言ではありません。 参考:イーサリアム財団 ー Why do we need DAOs? 要約すると、DAOは組織の意思決定はコミュニティの投票によって自動的に集計および実行が成されるために民主制や情報の透明性が高い組織で、伝統的な組織は上記のプロセス中に人為的な介入が発生しやすい組織である、とこの表では主張しています。 ※補足 DAOの組織構造として挙げられている点において、「仲介者なし」、「自動的に処理」といったワードが散見されるかと思います。 このワードが意味しているのは、DAOの運営においてスマートコントラクト(ブロックチェーン上で契約を自動的に履行する仕組み)が動作しているということです。 DAOと伝統的な組織の主な相違点の一つは、スマートコントラクトの有無であると言うこともできます。 DAOの特徴 これまでの内容で、DAOの概要と伝統的な組織との比較は理解いただけたかと思います。 この項目では、より具体的なDAOの特徴について解説していきます。 DAOには、主に以下の4つの特徴があります。 中央管理者不在の組織ガバナンストークン(暗号資産)を利用した投票による意思決定組織運営に関する透明性が高い所有権の分配 なお、DAOは解説する主体によって定義が異なることが多々あります。ここでは、イーサリアム財団がブログにて公開している情報に基づいて、厳密性を大幅に欠かない程度に平易化してお伝えいたします。 参考:イーサリアム財団ブログ - あいまいな専門用語に関するガイド(DAO、DACs、DAsなど) 中央管理者不在の組織 DAOの特徴として最も代表的なのは、中央管理者が不在の組織であるという点です。 DAOの組織運営には特定のリーダーは存在せず、その運営方針はコミュニティメンバーの総意(投票活動)によって決定されます。 このような運営方式の具体例としてはビットコインが挙げられると先に示しました。 ただし、より発展的なDAOの活用は、イーサリアムブロックチェーンにおけるスマートコントラクト技術が開発されたことによって検討され始めました。 そのため、現在のDAOの議論は、イーサリアムブロックチェーンを始めとしたレイヤー1系統のブロックチェーン、およびそれらのブロックチェーン上に開発されるDappsに関するシステムに導入するためのDAO、といった文脈で語られることが多いです。 スマートコントラクトとは?仕組みやイーサリアム(ETH)との関係を解説! Coincheck ガバナンストークン(暗号資産)を利用した投票による意思決定 DAOの運営方針はコミュニティメンバーの投票活動によって決定されます。 その投票活動を行う際に活用されるのが、ガバナンストークンです。 ガバナンストークンとはトークン(暗号資産)の一種で、ガバナンストークンの保有者はDAOの組織運営に関する提案や投票活動への参加を行うことが可能です。 組織運営に関する透明性が高い 組織運営に当たっての透明性が高いのも、DAOの特徴として挙げられます。 多くのDAOでは、メンバー個々の投票はブロックチェーン上に刻まれるため不正の実行は難しく、さらに投票状況もリアルタイムに反映されます。 コミュニティメンバー間の交流はDiscrod上で行われることが多く、そこでの会話は誰でも閲覧可能であり、必要に応じて過去の会話内容を遡ることもできます。 所有権の分配 DAOでは、当該組織自体の所有権を分配するという思想が色濃く反映されています。 ここで言及している所有権とは、株式会社における株式(会社の所有権)をイメージしていただければ問題ありません。 DAOの所有権に当たるのが、前述したガバナンストークンです。 DAOでは一般的に、開発者、提携パートナー、ユーザーなどといったDAOに参画している人々に対して、DAOへの貢献度合いに応じてガバナンストークンを分配します。 このようなシステムにより、従来の株式会社の文脈で起こっていた創業者や投資家への所有権の集中を防止することができます。 なお実態としては、DAOの発起人や立ち上げ段階からの投資家にガバナンストークンが一定量付与されていることは多いです。ただし、これらの人たちもあくまでコミュニティの一員であるという立場を取ってDAOの所有権を保有しています。 上記のような所有権の分配を実現することで、幅広いステークホルダーに対してDAOへ貢献するインセンティブを付与し、組織としてではなく所属する個々人がDAOに対して価値を生み出すことができるようになるのです。 DAOのメリット DAOの特徴について理解できたところで、次にDAOのメリットについて解説していきます。 DAOには、主に以下の2つのメリットがあります。 効率的な資金調達労働のインセンティブが明確かつ有意義 なぜこんなにもDAOが注目されているのかを理解することで、DAOに関連したビジネスチャンス、投資チャンスに対する情報感度を高められるかと思います。 なお、当記事で言及するDAOのメリットは代表例であり、個々のケースによってはメリットとしてそぐわない場合があることに留意いただけますと幸いです。 効率的な資金調達 DAOはスマートコントラクトを通して資金調達を行うため、従来の組織体系と比較して資金調達を効率的に実行することが可能です。 DAOは一般的に、イーサリアムなどのパブリック・ブロックチェーン上に構築されているため、ガバナンストークンの発行などによって簡単に資金調達を行うことができます。 このようなプロセスは従来の資金調達のプロセスと比べると非常にシンプルで、コストも抑えられます。 労働のインセンティブが明確かつ有意義 DAOに参加しているコミュニティメンバー(貢献者という意味で、コントリビューターとも呼ばれます)は、自分自身が魅力的だと思う報酬や方法で、当該DAOへ貢献することが可能です。 従来の組織体系においては、組織に属する個人が組織に対して行う貢献は従属的なものです。 つまり、会社の要求に応じて業務を処理する形式で、自分自身の意思は関係なかったということです。 一方で、DAOへの貢献、つまりDAOへの価値創造に対しては、コントリビューターは自分で労働を選択します。 このようなアプローチを取ることで、DAOにおいては人々が労働(価値提供)を行う際のインセンティブを整えることができます。それは報酬(トークンの付与)であり、労働内容であり、DAOの運営方針ないし理念です。 トップダウン(上からの命令)で組織運営を行うのではなく、ボトムアップ(コミュニティからの提案)で組織運営を活性化することができるのも、DAO的な労働に付随するメリットでしょう。 DAOの問題点(デメリット) 前述したような利点がある一方で、DAOには次のようなデメリットもあります。 法整備が整っていない意思決定や施策の実行に時間がかかる 法整備が整っていない DAOは株式会社をはじめとした伝統的な組織体系とは異なり、民主的かつシステミックな運営プロセスを前提として統治されています。 そのため、このようなブロックチェーンを基本としたシステムは、既存の法律の管轄外で運営されており、多くの国家や地域においてDAOに関する法整備が追いついていません。 DAOに関する法整備が進んでいないことは、DAOを軸としてプロジェクトを立ち上げる際の障壁になり得るでしょう。 ただし、このトピックについては特定の地域で解決が進んでいます。 2021年4月、アメリカのワイオミング州において、DAOを有限責任会社として正式な法人格を認める法案が承認されています。 加えて、ミクロネシアのマーシャル諸島では2022年2月に、DAOを法人として承認する法改正が可決されています。こちらもワイオミング州と同様に有限責任会社と同等の権利を認めるもので、マーシャル諸島は国家としてDAOを承認した世界初の事例となりました。 意思決定や施策の実行に時間がかかる DAOのメリットとして、中央集権者がおらず民主的に運営される点を挙げました。 この特徴は裏を返すと、組織としての意思決定が遅くなってしまうという懸念に繋がります。 DAOが運営方針を決定をするためにはガバナンストークンによる投票が必要なので、どうしても方向性の決定までに時間がかかってしまいます。 そのため、DAOが運営および管理しているサービスがハッキングされたとき、スマートコントラクト上の欠陥が発見された時、などといった致命的なインシデントが発生した際には、意思決定が遅れてしまう可能性が考えられます。 このような状況下においても、組織の意思決定に際して原則的にガバナンストークンによる投票が必要になります。 もし投票活動によるコミュニティの意思を無視するようなことがあった場合、その組織はDAOとしては機能していないことになってしまうためです。 上記のような不測の事態に対して、トップダウンで素早く事態の収拾を図るような動きが取れないことは、DAO運営上のデメリットと言えるでしょう。 DAOに関する重要イベント DAOの概念は、ビットコインの仕組みに影響を受けて誕生したイーサリアムコミュニティによって、2015年当たりから業界全体に広がっていきました。 その後に様々な出来事を通して今日のDAOに関する議論まで到達している訳ですが、この記事ではDAOの歴史を語る上で外すことのできない2つのイベントについて解説します。 一つ目のイベントが「The DAOの誕生とThe DAO事件」、もう一つが「MakerDAOの完全な分散化の表明」です。 The DAOの誕生とThe DAO事件 DAOの概念を初期段階において反映した代表的なプロジェクトとして「The DAO」が挙げられます。 The DAOは、投資先をDAO参加者の投票で決定し、利益が上がればDAOメンバーに配分するというシステムのDAOでした。 一般的なDAOの類型においては、資本と資本家を集めて投資活動を行うためのDAOである「投資系DAO(Investment DAO)」というカテゴリに属しています。 このようなシステムを採用したThe DAOの登場は当時の業界としては画期的で、2016年5月に行ったICOでは、史上最高額の約150億円(約1207万ETH)を集めることに成功しました。 しかしその後、The DAOにおけるシステム上の脆弱性を突かれ、約364万ETHもの資金が盗まれるという事件が発生します。これが「The DAO事件」です。 The DAO事件の後始末に際してイーサリアムコミュニティ内で分裂が生じ、結果として従来のイーサリアムはハードフォークを行った新しいイーサリアム(現在のイーサリアム)と、The DAO事件以前のイーサリアム(現在のイーサリアムクラシック)とに分裂しました。 The DAO事件はブロックチェーン業界において「Mt.Gox事件(マウントゴックス事件)」以来最大規模の事件として取り上げられ、2016年から2017年間における暫しの低迷期の原因となりました。 上記のようなThe DAOの誕生と失敗は、後世におけるDAO系プロジェクト発展のための礎となっており、DAOの歴史上で重要な出来事となっています。 初心者でもわかる仮想通貨のハードフォークとは?特徴を徹底解説 Coincheck MakerDAOの完全な分散化の表明 DAOの文脈で重要なもう一つの主要プレイヤーとしては、MakerDAOの存在が挙げられます。 MakerDAOは2014年に設立されたDAOで、分散型ステーブルコインを生み出した最初のコミュニティです。 MakerDAOは、DAIというステーブルコインを発行しているDAOで、一般的なDAOの類型においては、プロトコルの開発を支援するために存在するDAOである「プロトコルDAO(Protocol DAO)」というカテゴリに属しています。 MakerDAOの事例を語る上で外せないトピックは、MakerDAOの発展に寄与する組織として組成されているメーカー財団(Maker Foundation)の存在です。 Maker Foundationは2021年7月、将来的なDAO運営を完全にMakerDAOへ移行することを発表し、MakerDAOを完全なDAOとして確立する計画を発表しました。 この計画の最終目的は、2018年にMaker Foundationが設立された時から行われているプロジェクト管理やチーム管理、必要な技術的アップデート、利用促進と普及活動を、MakerDAOのガバナンスによる実行に移行することです。 Maker Foundationが解散することにより、DAOの管理において影響力を持つ主体はDAOコミュニティ以外に存在しなくなり、真のDAOとして歩みを進めることができます。 実際に2021年5月3日には、Maker FoundationがMakerDAOの開発を行うための運営資金を全てMakerDAOに返還しており、Maker Foundationの権利委譲を進めている様が観察できます。 またこのニュースを受けて、MakerDAOのガバナンストークンであるMKR(MakerDAOの所有権とも言える)の価格は急上昇していることが見受けられます。 参考:CoinMarketCapを基に編集部で作成 なお、この価格の上昇は暗号資産全体の価格上昇には起因していないことも確認できます。 暗号資産市場の盛り上がりの指標となるビットコインのチャートを確認すると、2021年5月付近は右下がりです。 参考:CoinMarketCapを基に編集部で作成 この事実より、MakerDAOのガバナンストークンの価格上昇は、前述した2021年5月のニュースに起因していることが明確に理解できると思います。 DAOのガバナンストークンに関する価格形成において、分散性の向上が価格上昇の一要因になり得るということが見受けられますね。 上記のようなMakerDAO及びMaker Foundationの立ち回りは、今後のDAOの展開におけるロールモデルとなり得るでしょう。 【補足】 Dai(DAI)は、イーサリアムブロックチェーン上で稼働する暗号資産(仮想通貨)です。 ※Dai(DAI)は1DAI = 1米ドルを目標価格として設定しており、実際に1米ドル付近で価格が推移していることから、暗号資産(仮想通貨)型ステーブルコインと認識されていますが、1DAI = 1米ドルの価値を保証するための原資産が確保されているものではなく、相場の変動等により目標価格に対して大きく下落する可能性があります。 MakerDAOの仕組みとは?暗号資産メイカー(MKR)とダイ(DAI)との関係性を解説 Coincheck DAOの代表的な事例5選 代表的なDAOとしては、前述したビットコイン(BTC)やMakerDAOなどがありますが、それ以外の事例としてここでは以下の5つのプロジェクトをご紹介します。 Compound GrantsBitDAOPleasrDAONouns DAOCityDAO Compound Grants 引用:Compound Finance Compoundとは、2018年にイーサリアムのブロックチェーン上に構築された、暗号資産の代表的なレンディングプラットフォームです。そして、「Compound Grants」はCompoundの関連DAOの名称です。 Compoundでは、スマートコントラクトを利用することで管理者の仲介を受けずにユーザー同士で直接暗号資産の貸し借りを行うことができます。暗号資産の貸し手となるユーザーは保有する暗号資産を流動性プールに預け入れることで、一定期間を経た後に利息を得ることができます。 Compound Grantsは、Compoundのガバナンストークンである「COMP」の保有者によって構成され、システム内の流動性を高くするためのアイデアを出し合ったり、関連イベントの立ち上げを行ったりするなど、Compoundの発展を目的に活動を行っています。 BitDAO 引用:BitDAO BitDAOは、シンガポールに拠点を置く暗号資産取引所「Bybit」が主導するDAOプロジェクトです。新たなDeFi(分散型金融)プロジェクトの開発を支援するために、2021年6月に設立されました。 ガバナンストークンの「Bit」を発行しており、出資先の選定や是正措置の実施など組織の運営に関わる問題については、Bitトークン保有者たちによる投票によって決められます。 2022年4月には、NFTアート収集を目的とする「PleasrDAO」に650万ドルの出資を決定したことで、BitDAOは大きな注目を集めました。 PleasrDAO PleasrDAOは、NFTの共同購入を目的に2021年3月に設立されたDAOです。個人では購入できない高額なNFTをDAOのメンバーで共同購入し、獲得したNFTの価値が高まったころに売却して利益を分配することを目的としています。 PleasrDAOはこれまで、DEX(分散型取引所)のUniswapが作成したNFTを約5,900万円(52万5,000ドル)で購入したり、NSA(アメリカ国家安全保障局)の元局員であるエドワード・スノーデン氏のNFTを約6億円(540万ドル)で落札するなどして、話題を集めてきました。 Nouns DAO 引用:Nouns DAO Nouns(ナウンズ)とは、オートチューンで作成される32×32ピクセルのドット絵をモチーフにしたNFTアートのシリーズ作品です。 Nounsの特徴的な点としては、発行および販売方法が挙げられます。スマートコントラクトを利用しているNounsは24時間ごとに1点ずつ自動生成され、運営者の介入を経ることなく自動的にオークションに掛けられて販売されます。 Nouns DAOは、そんなNounsのエコシステムを管理する組織です。DAOの運営や財政に関する意思決定は、メンバーによる投票を通じて形成されます。なお、1体のNounsに対して1票の投票権が与えられるため、Nounsを多く所有するメンバーの意見が尊重されやすい仕組みとなっています。 CityDAO 引用:CityDAO CityDAOは、ブロックチェーン上にデジタル都市を構築することを目指すプロジェクトです。土地の証明書がNFTとして販売されており、NFTを購入したユーザーはその土地の「市民」になることができます。 CityDAOのユニークな点としては、ブロックチェーン上の土地が現実世界の土地とリンクしている点が挙げられます。市民となったユーザーは土地の所有権を得ることはできませんが、その土地で起こるさまざまな事象に対して投票する権利を得ることができます。具体的には、その土地にどんな建物を建てるかや、どんなお店を誘致するかといった意思決定に参加することができるのです。 2021年の9月には、CityDAOはNFTの販売で得た利益をもとにワイオミング州にある40エーカーの土地を共同購入しました。この土地のガバナンスは、CItyDAOのメンバーによって行われています。 まとめ 今回の記事ではDAOについて、その特徴やメリット・デメリット、歴史なども交えて解説いたしました。 DAOは、伝統的な組織運営のあり方を改善、および民主化するためのソリューションとして構想されていることがご理解いただけたかと思います。 将来的には、ユーザーのリテラシーや意識の差異によって、使われるサービスが変わってくる可能性も予想できます。 DAOの隆盛はまだまだ序盤であり、発展途上の分野です。今のうちからDAOに関する知識を取り入れていくことで、将来的により魅力的な意思決定を実現できるかもしれません。 本記事の内容が、DAOについて知りたい方の一助となりましたら幸いです。 また、DAOに関連する非常に重要な用語としてWeb3.0も挙げられますので、もし関心のある方は「WEB3.0とは?暗号資産の関係と銘柄やメリット・デメリットを解説」 も併せてご覧いただけますと幸いです。
近年の世界的なNFTブームに後押しされるように、いま「NFTアート」が大きな注目を集めています。 2021年のNFT市場全体の取引高は176億ドル(約2兆円)に達し、前年比21,000%という驚異的な数字を記録(※)*。それに伴いNFTアートの取引高も急増し、中には数十億円という高値で取引される作品も出てきました。 そこで今回は、話題のNFTアートを徹底解説。「NFTアートに興味がある」、「NFTアートを購入(販売)したい」という方に向けて、以下の項目についてご紹介します。 (※)参考:CNBC この記事でわかること NFTアートとは? NFTアートの特徴・注目のワケ 高額で取引されたNFTアート NFTアートで利益を出す方法 NFTアートの購入方法 NFTアートの作り方・販売方法 Coincheckの無料登録はこちら 目次 NFTアートとは? そもそもNFTとは? NFTアート流通の仕組み NFTアートの特徴・注目のワケ 唯一性 相互運用性 二次流通時にも収益の一部が作者に還元される 著作権は基本的に作者に帰属する 高額で取引されたNFTアート 海外の作品・アーティスト 国内の作品・アーティスト 【番外編】地方自治体によるNFTアート NFTアートで利益を出す方法 NFTアートの取引で利益を出す 自身で制作した作品をマーケットに出品・販売する NFTアートの購入方法 Coincheck NFTでNFTアートを購入する方法 Coincheck NFTで購入するメリット NFTアートの作り方・販売方法 NFTアートの作り方 NFTアートの出品・販売方法 NFTアートに関するQ&A NFTアートとは? NFTアートとは、NFTを活用することで唯一無二の価値をもったデジタルアートのことを指します。 デジタルアートとは、「PCやタブレットなどのデジタルデバイスを使って作られたアート」のことで、イラストや絵画、動画、ゲーム、音楽など幅広いジャンルで作品が展開されています。 これまでのデジタルアートは簡単に複製・改ざんすることができ、資産価値をもたせることが困難でした。しかし、ブロックチェーンを活用したNFT(Non-Fungible Token:非代替性トークン)と呼ばれる新しい技術の登場により、伝統的な絵画や彫刻などと同じように、デジタルアートにも唯一無二の価値を付与することが可能になりました。 そもそもNFTとは? NFTアートについて理解するには、まず「NFTとは何か?」を知っておく必要があります。 NFT(Non-Fungible Token)とは、主にイーサリアム(ETH)のブロックチェーン上で構築できる代替不可能なトークンのことです。 この代替不可能なトークンには、唯一無二の価値を持つという特徴があります。 例えば、Aさんが持っている1ビットコインとBさんが持っている1ビットコインは同等の価値であり、交換することができる「代替可能」なものです。 一方で、「代替不可能」とは、全く同じものが存在しない、例えば「金メダル選手の直筆サイン入りTシャツ」のような一点物であることを意味しています。 このNFTの登場により、それまで簡単にコピー・改ざんができたデジタルデータにも一点物の証明ができるようになりました。またそれに伴い、デジタルアートやゲームのアイテムなどのデジタルアセットにも資産価値を付与することが可能になりました。 NFTとは?仮想通貨との違いや利益を出す方法、最新の活用例を紹介 Coincheck NFTアート流通の仕組み NFTの取引は、NFTマーケットプレイスと呼ばれる取引所で行われるのが一般的です。 NFTマーケットプレイスでは、ユーザー同士でNFTと暗号資産の交換取引ができます。利用者は取引に際して、出品手数料や販売手数料などの手数料をマーケットプレイスの運営者に支払う必要があります。 なお、主なNFTマーケットプレイスには以下のようなものがあります。 国内 海外 Coincheck NFT など ・OpenSea ・Foundation ・Rarible ・SuperRare ・Nifty Gateway など (※)Coincheck NFTの詳細については、こちらをご覧ください。 NFTアートの特徴・注目のワケ NFTアートには、主に以下の4つの特徴があります。 唯一性相互運用性二次流通時にも収益の一部が作者に還元される著作権は基本的に作者に帰属する どのような内容なのか、順番に見ていきましょう。 唯一性 NFTアートの最大の特徴としては、ブロックチェーン上で保管されているため、コピー・改ざんができないという点が挙げられます。 これまでのデジタルアートは簡単にコピー・改ざんができたため、作品としての資産価値が生まれにくいという問題がありました。 しかしブロックチェーンの誕生により、デジタルアートにも「唯一性」を付与することができ、資産価値を生み出すことが可能になりました。 相互運用性 NFTアートは「ERC721」という共通の規格で発行されているため、この規格に準じているマーケットプレイスやウォレットであれば原則どこでも取引が可能です。 二次流通時にも収益の一部が作者に還元される NFTには、「プログラマビリティ」と呼ばれる機能があります。プログラマビリティとは、さまざまな付加機能をデータにプログラムできることをいいます。 プログラマビリティを利用することで、NFTアートの作者は二次流通時のロイヤリティや取引数量の制限などを事前にプログラムすることが可能になります。この機能を活用することで、NFTが作者の手元を離れても、「流通時には購入代金の一部が作者に振り込まれる」というような仕組みを作ることができます。 また、このプログラマビリティを活用することで、NFTの作者はJASRACのような著作権を管理する団体を介さずに手数料を徴収することも可能になります。 著作権は基本的に作者に帰属する 最後の特徴は、NFTアートは購入された後も、原則作品の著作権は譲渡されないという点です。 というのも、著作権は著作権者(クリエイター)の利益を守るための権利なので、たとえNFTを購入しても、その権利は原則として作者に帰属したままとなるからです。つまり、NFTの購入者には著作権がないため、著作権者の許諾を得ない限りNFTを複製したり、二次的著作物を作成したりすることはできないことになります。 ただしその一方で、NFT自体が2017年に登場したばかりの技術なので、まだ国による法律的な解釈やマーケットプレイスにおける利用規約に違いがあるのも事実です。 そのため、NFTを購入する際はNFTマーケットプレイスの利用規約や個々のアイテムの詳細情報に目を通して、「購入後に著作権や商標権などが誰に帰属するのか」といった点を事前に把握しておくことが大切になります。 高額で取引されたNFTアート 2017年に誕生したNFTの市場は、年々目を見張るスピードで拡大しています。 BNPパリバの調査会社L’Atelierによると、2021年のNFT市場全体の取引高は176億ドル(約2兆円)に達し、前年比21,000%という驚異的な数字を記録しました。またそれに伴いNFTアートの取引高も増え、中には数十億円という高値で取引されるケースも出てきました。 ここでは、 高額で取引され話題となったNFTアートの実例をご紹介します。 海外の作品・アーティスト Beeple『Everydays: the First 5000 Days』(約75億円) 引用:CHRISTIE’S 最初に紹介するのは、米国のデジタルアーティストBeeple(ビープル)氏による『EVERYDAYS: THE FIRST 5000 DAYS』です。 この作品は、2021年3月に老舗オークションハウスのクリスティーズで約6,900万ドル(約75億円)で落札されました。1枚のデジタル画像にこれほどの価値がついたことに、それまでのアート界の常識が覆されると同時に、エポックメイキングな作品の登場に大きな注目が集まりました。 この金額はNFTの取引額としては史上最高額となっており(2022年5月時点)、その価格のインパクトも手伝って、同作品は「世界で最も有名なNFTアート」としても知られています。 CryptoPunk #7523(約13億円) 引用:cryptopunks.app 次にご紹介するのは、コレクションタイプのNFTアートである『CryptoPunks』です。 CryptoPunksは24×24ピクセルのドットで描かれたピクセルアートで、世界で10,000体しか存在しないという希少性から一部の作品を中心にこれまで高値で取引されてきました。 中でも特に高値で取引されたのが、7,523番目に発行された「#7523」です。#7523は2021年6月にオークションハウスのサザビーズで約1,180万ドル(約13億円)で落札され、話題になりました。 また、2021年5月には9枚のCryptoPunksがバンドル販売され、約1,700万ドル(約18億5,000万円)で落札されました。 引用:CHRISTIE’S このように高額な取引額が注目を集めるCryptoPunksですが、Coincheck NFTでは、CryptoPunksの開発を手がけるYuga LabsによるNFTコレクション『Meebits(ミービッツ)』を取り扱っています。興味をお持ちの方はぜひCoincheck NFTをチェックしてみてください。 話題のMeebits(ミービッツ)とは?特徴や取引方法について Coincheck Coincheck NFTはこちらへ 国内の作品・アーティスト せきぐちあいみ『Alternate dimension 幻想絢爛』(約1,300万円) 引用:note(せきぐちあいみ) 2021年3月、国内外で活躍するVRアーティスト・せきぐちあいみ氏のVR作品『Alternate dimension 幻想絢爛』が、NFTマーケットプレイスのOpenSeaで約1,300万円で落札されました。 VRアートという特殊なジャンルであることに加えて、日本人アーティストのNFT作品が高額取引されるケース自体が珍しかったため、この落札はNFT界隈で大きな話題となりました。 「YouTuberから世界的VRアーティストへ」せきぐちあいみさんに聞くNFT・メタバースの魅力 Coincheck 手塚治虫『Astro Boy/鉄腕アトム』(約5,300万円) 引用:From the Fragments of Tezuka Osamu(手塚治虫のかけらたちより) 2022年12月、漫画界の巨匠・手塚治虫氏の代表作品を題材としたモザイクアートNFT『Astro Boy/鉄腕アトム』が販売され、120ETH(当時の価格で約5,300万円)で落札されました。 本作品は、手塚氏が長年にわたって描いてきた原稿のデータを40,000点以上の小さい正方形に裁断し、それを配置することでお馴染みのキャラクターを描き出しています。 なお、販売元である手塚プロダクションは、このプロジェクトで得た純売上の20%をユニセフや子どものための組織に寄付しています。 【番外編】地方自治体によるNFTアート NFTアートは個人や営利組織だけでなく、地方自治体によっても発行されています。ここでは例として、新潟県・旧山古志村が発行したNFTアートをご紹介します。 新潟県・旧山古志村『Colored Carp』 引用:PRWire 2021年12月、新潟県長岡市山古志地域で活動する「山古志住民会議」が、NFTアート『Colored Carp』を発行、合計10,000点(各0.03ETH)を販売しました。 地方自治体の長岡市公認プロジェクトである『Colored Carp』は、地域の名産である錦鯉をテーマにしたNFTアートであると同時に、電子住民票としての機能も兼ねているというユニークな作品です。 人口800人ほどで、過疎化の著しい山古志地域(旧山古志村)。その地域に縁のある人々が、地域創生のためにNFTという新しいテクノロジーを使って独自の財源とガバナンスを構築しようとする試みが、これまでにないNFTの活用方法として注目を集めました。 参考:note(山古志住民会議)「世界初。人口800人の限界集落が「NFT」を発行する理由」 NFTアートで利益を出す方法 この記事を読んでいる方の中には、「NFTアートでどうやって利益を出すのか?」と疑問に思っている人もいらっしゃるのではないでしょうか。 NFTアートで利益を出す方法としては、主に次の2つがあります。 NFTアートの取引で利益を出す自身で制作した作品をNFTマーケットに出品・販売する それぞれ詳しく見ていきましょう。 NFTアートの取引で利益を出す NFTアートにはイラスト/3Dイラスト、音楽、動画などさまざまな種類がありますが、その多くはCoincheck NFTのようなNFTを取り扱っているマーケットプレイスで取引されています。 NFTアートは暗号資産や株などの金融商品と同じように、時間の経過とともに価値が変動します。そのため、購入したNFTの価格が上がったときにマーケットプレイスに出品・売却することで利益を得ることができます。 NFTの購入方法/始め方!NFT投資で利益をあげるには? Coincheck Coincheck NFTはこちらへ 自身で制作した作品をマーケットに出品・販売する NFTマーケットプレイスでは、自身で制作したNFT作品を出品・販売することも可能です。 そのため自分でイラストやVRアートなどの作品が作れる人は、それをマーケットに出品した後、買い手が見つかれば収益を得ることができます。 NFTアートの出品・販売方法の流れは、後述する「NFTアートの作り方・販売方法」をご参考にしてください。 NFTアートの購入方法 続いて、NFTアートを購入する方法をご紹介します。 NFTの取引は、NFTマーケットプレイスと呼ばれる取引所で行われるのが一般的です。 NFTマーケットプレイスでは、ユーザー同士でNFTと暗号資産の交換取引ができます。利用者は取引に際して、出品手数料や販売手数料などの手数料をマーケットプレイスの運営者に支払う必要があります。 ここでは、国内初となる暗号資産取引所が運営するCoincheck NFTを例に、NFTの購入方法について解説していきます。 Coincheck NFTでは、『Art Blocks』や『Generativemasks』などの、コンピューターのアルゴリズムを用いて作成される「ジェネラティブアート」を購入することができます。 なお、Coincheck NFTはCoincheckの口座開設が完了している方のみご利用いただけます。口座開設がまだ完了していない方はこちらの記事をご覧ください。 Coincheck NFTとは? 使い方や取扱い商品を解説 Coincheck Coincheck NFTでNFTアートを購入する方法 (1)購入したいNFTを選択 まずはホーム画面より購入したいNFTを選択します。ホーム画面には入庫した全てのNFTが表示されているため、画像左上に「出品中」と記載があるものだけを購入することができます。 (2)詳細を確認し、「購入確認」をクリック 購入金額は出品者が選択した通貨の単位で表示されます。出品者が「受け取る通貨」として選択した通貨でのみ購入することができます。 詳細の確認が完了したら「購入確認」→「購入」をクリックすれば、購入は完了です。 NFTの購入方法/始め方!NFT投資で利益をあげるには? Coincheck Coincheck NFTで購入するメリット Coincheck NFTには、以下の3つのメリットがあります。 ネットワーク手数料不要簡単決済(複数の暗号資産で購入できる)簡単・安心・安全 ネットワーク手数料不要 通常、NFTマーケットプレイスでNFTを購入する際にはガス代と呼ばれるブロックチェーン上での取引手数料がかかりますが、Coincheck NFTでは購入時のガス代は不要です。 簡単決済(複数の暗号資産で購入できる) NFTマーケットプレイスには、決済にイーサリアム(ETH)しか使用できないところが多くあります。 その点、Coincheck NFTは暗号資産取引サービスを行うCoincheckと一体化しているため、ビットコイン(BTC)やイーサリアムの他、Coincheckで取り扱いのある30種類以上の通貨で売買をすることが可能です。 簡単・安心・安全 Coincheck NFTでは、CoincheckのNFT専用ウォレットによって、お客様が秘密鍵の管理をすることなく安全にお取引いただくことができます。 Coincheck NFTとは? 使い方や取扱い商品を解説 Coincheck Coincheck NFTはこちらへ NFTアートの作り方・販売方法 ここからは、クリエイターの方々に向けてNFTアートの作り方・販売方法を解説していきます。 NFTアートの作り方 NFTアートの作り方は、基本的にはデジタルアートと変わりありません。 イラストであればPhotoshopやIllustratorなどを利用すれば制作できますし、音楽であればGarageBandやLogic Proなどの音楽制作ソフトを使えば作ることができます。 しかし、この時点ではまだNFTと紐づいていないため、作品はデジタルアートのままです。 この後、デジタルアートを販売するためにはNFTマーケットプレイスに作品をアップロードする必要があります。その際に作品はマーケットプレイス側のブロックチェーン上で管理されることになり、その時点でデジタルアートからNFTアートへと変化することになります。 NFTアートの出品・販売方法 NFTアートの出品および販売は、以下の手順で行います。 ①暗号資産のウォレットを用意する②NFTマーケットプレイスのアカウントを作成する③作品をアップロードする ①暗号資産のウォレットを用意する NFTの取引には、イーサリアムなどの暗号資産が使用されます。そのため、NFTアートを販売する際には暗号資産を保管するためのウォレットを用意しておく必要があります。 MetaMask(メタマスク )は、Google Chromeの拡張機能からインストールでき、初心者でも簡単に使える暗号資産ウォレットです。Coincheck NFTをはじめ、国内外のほぼすべてのNFTマーケットプレイスで使用できるので、まだインストールしていない人はこの機会に作成しておきましょう。 MetaMask(メタマスク)とは?PC・スマホでの使い方を解説 Coincheck ②NFTマーケットプレイスのアカウントを作成する 作品を販売するには、NFTマーケットプレイスのアカウントを作成する必要があります。 アカウント作成に必要なものはマーケットプレイスによって異なります。海外のマーケットプレイスの中には、MetaMaskなどのウォレットとメールアドレスさえあれば作成できるところもあるようです。 ③作品をアップロードする 最後に、自身の作品をNFTマーケットプレイスにアップロードします。 作品を登録する際には、以下のような項目を設定する必要があります。 タイトル 作品の説明 販売方法 価格 販売期間 なお、販売方法には基本的に以下の3種類があります。 定額販売オークション販売バンドル販売(複数のアイテムをまとめて販売) これらの設定を終えると、マーケットプレイスに自分の作品が公開されます。作品を見て気に入ったユーザーが現れれば、販売という流れになります。 NFTアートに関するQ&A NFTアートに関するよくある疑問を、Q&A形式でご紹介します。 Q.NFTアートとは何ですか? A.NFTアートとは、NFTを活用することで唯一無二の価値をもったデジタルアートのことを指します。 これまでのデジタルアートは簡単に複製・改ざんすることができ、資産価値をもたせることが困難でした。しかし、NFTと呼ばれる新しい技術の登場により、伝統的な絵画や彫刻などと同じように、デジタルアートにも唯一無二の価値を付与することが可能になりました。 詳しくはこちらをご覧ください。 Q.これまでで最も高値で販売されたNFTアートは何ですか? A.米国のデジタルアーティスト、Beeple(ビープル)氏による『EVERYDAYS: THE FIRST 5000 DAYS』で、約6,900万ドル(約75億円)で販売されました。この価格は、現時点(2022年5月)でのNFT取引における最高額です。 詳しくはこちらをご覧ください。 Q.NFTアートの特徴を教えてください。 A.NFTアートには、主に以下の4つの特徴があります。 唯一性 相互運用性 二次流通時にも収益の一部が作者に還元される 著作権は基本的に作者に帰属する 詳しくはこちらをご覧ください。 Q.NFTアートは誰でも制作・販売できますか? A.NFTアートの作成は誰でも可能です。作品を販売するには、MetaMaskなどの暗号資産ウォレットを用意してから、NFTマーケットプレイスでアカウント作成をする必要があります。 詳しくはこちらをご覧ください。 執筆柳田孝介 出版社でテレビ情報誌や映画雑誌の編集を経験した後、2019年からフリーライターとして活動。暗号資産の取引は2017年から開始。推し通貨はイーサリアム(ETH)。最近はNFTマーケットでデジタルアートの取引を始め、日々、審美眼磨きにいそしんでいる。
メタバースとは「インターネット上に構築された仮想空間」のことです。 メタバースでは現実世界と同じようにさまざまな建物が立ち並び、ユーザーは自身の分身である「アバター」を使って、好みの服や靴、帽子などのアイテムを着用し、自由に空間内を散策したり、他のユーザーとコミュニケーションをとったりして楽しむことができます。 この記事では「メタバースに興味はあるけど、難しくてよくわからない」という方に向けて、メタバースの意味や具体的な活用事例、いまメタバースが注目を集めている理由についてわかりやすく解説しています。 Coincheckの無料登録はこちら この記事でわかること メタバースの意味や特徴 メタバースの具体的な活用事例 メタバースが注目されている3つの理由 メタバースのメリット メタバースの始め方 目次 メタバースとは?意味や特徴についてわかりやすく解説! 『セカンドライフ』で有名になったメタバース メタバースとVR(バーチャルリアリティ)の違い メタバースの具体的な活用事例【2024年最新版】 事例①:Minecraft(マインクラフト) 事例②:Fortnite(フォートナイト) 事例③:The Sandbox(ザ・サンドボックス) 事例④:Brilliantcrypto(ブリリアンクリプト) 事例⑤:Horizon Workrooms(ホライゾン・ワークルームズ) 事例⑥:Decentraland(ディセントラランド) 事例⑦:NIKE LAND(ナイキランド) 事例⑧:VRchat(VRチャット) 事例⑨:αU(アルファユー) 事例⑩:ZEPETO(ゼペット) メタバースが注目されている3つの理由 理由①:VR技術の発展 理由②:メタバースビジネスの広がり 理由③:NFTとの親和性の高さ メタバースのメリット メリット①:仮想空間の中で新たなエンターテインメント体験ができる メリット②:世界中の人とリアルタイムで繋がれる メリット③:ビジネスチャンスが広がる メタバースの活用法(できること) 活用法①:ゲーム 活用法②:リモート会議 活用法③:ショッピング(バーチャルショップ・メタバースEC) 活用法④:イベント・ライブ 活用法⑤:LAND(土地) 活用法⑥:婚活 活用法⑦:区役所での相談・申請手続き 活用法⑧:教育 メタバースの始め方 ステップ①:メタバースサービスに登録する ステップ②:暗号資産取引所に口座を開設する ステップ③:Metamaskをインストールする メタバースのデメリット・リスク・注意点 注意点①:なりすまし 注意点②:改ざん 注意点③:否認 注意点④:情報漏洩 注意点⑤:サービス拒否 注意点⑥:権限昇格 メタバースに関するQ&A メタバースとは?意味や特徴についてわかりやすく解説! メタバースとは「インターネット上に構築された三次元の仮想空間」のことです。「超越」を意味する”メタ”と「世界」を意味する”ユニバース”が組み合わされた造語で、1992年にアメリカで出版されたSF小説『スノウ・クラッシュ』で初めて使用されました。 メタバースでは現実世界と同じようにさまざまな建物が立ち並び、ユーザーは自身の分身である「アバター」を使って、好みの服や靴、帽子などのアイテムを着用し、自由に空間内を散策したり、他のユーザーとコミュニケーションをとったりして楽しむことができます。 このような特徴を持つことから、メタバースは主にゲーム分野で活用されています。代表的なところでは、『マインクラフト』や『あつまれ どうぶつの森』、『The Sandbox』などが有名です。 ただ、コロナ禍によりリモートワークの割合が増加してからは、Meta(旧Facebook)やMicrosoftがVR空間内でミーティングができるサービスを提供するなど、ゲーム以外でもメタバースの用途が拡大してきています。 『セカンドライフ』で有名になったメタバース 引用:Second Life メタバースの流行は以前にも存在しており、リンデン・ラボが2003年に開発した『セカンドライフ(Second Life)』という3DCG仮想空間ゲームが月間100万人以上のアクセスを得ていたことがあります。 セカンドライフでは自由なアバターをつくり、音楽クラブやバーチャルシネマなどをバーチャル上で楽しむことができます。 また、最近のコロナ渦ではサービス開始17年以上のノウハウを使い、リモートワークのためのリモート会議も可能になっています。 流行の絶頂期では、セカンドライフ内で投機的な動きが活発化していたため、ゲーム内での不動産を購入したり、ブランドアイテムなどを購入したりなどムーブメントが起こり、セカンドライフでの活動だけで金銭を得て生活をしている人も存在しました。 メタバースとVR(バーチャルリアリティ)の違い メタバースとよく似た言葉に「VR(バーチャルリアリティ)」があります。両者はよく混同されがちですが、その意味は異なっています。 メタバースが「三次元の仮想空間」を指すのに対して、VRは「仮想空間を体験するための技術やデバイス」を指します。つまり、メタバースが「空間」で、VRは仮想空間にリアリティや没入感を与えるための「手段」となります。 より具体的に説明するために、2021年にMeta(旧Facebook)がリリースした「Horizon Workrooms(ホライゾン・ワークルームズ)」を例に挙げてみましょう。 Horizon Workroomsでは、ユーザーは専用のゴーグル(ヘッドセット)を着けることで、CGで作成された仮想空間上で会議やセミナーを開くことができます。 引用:Horizon Workrooms Horizon Workroomsの場合、オフィス空間全体がメタバースで、その世界にリアリティを与えるためのデバイスであるゴーグルがVRとなります。 メタバースはVR機器がなくても利用することができますが、VR機器を装着することによってよりリアリティや没入感を体感することが可能になります。 メタバースの具体的な活用事例【2023年最新版】 メタバースの具体的な事例としては、どのようなものがあるのでしょうか。 ここでは2024年の最新事例も交えながら、世界的にメタバースとして認識されているゲームや、お金が稼げるゲーム「NFTゲーム」でのメタバースの活用事例、加えてゲーム以外の活用事例を10個紹介します。 事例①:Minecraft(マインクラフト) 引用:公式サイト | Minecraft 1つ目の事例は「Minecraft(マインクラフト)」です。 マインクラフトは3Dのブロックで構成された仮想空間の中で、自由に冒険や建築をしたりして楽しめるゲームです。マインクラフトでは草原、山岳、海底といった多種多様な地形が広がっており、メタバース上でプレイヤーが自由に活動できる点が人気に繋がり、世界的なヒットを記録しました。 マインクラフトはブロックチェーン技術の取り込みに積極的です。デジタル資産の発行プラットフォーム「Enjin platform(エンジン・プラットフォーム)」は、マインクラフトの提供元であるマイクロソフトと連携して、マインクラフト上でのデジタル資産の導入、開発を進めています。 エンジンコイン(ENJ)とは?特徴や購入方法、今後の展望を解説! Coincheck 事例②:Fortnite(フォートナイト) 2つ目の事例は「Fortnite(フォートナイト)」です。 フォートナイトは、複数人のユーザーとバトルロワイアルを楽しめるオンラインゲームです。ボイスチャットの機能を用いて友達と会話しながらゲームを楽しむこともできます。 コロナ禍で家の中で時間を過ごすことが多くなった昨今、フォートナイトは友達とのコミュニケーションの場としてのメタバースとなっています。加えて2020年8月7日には人気シンガー・ソングライターである「米津玄師」のライブイベントが、フォートナイトの仮想空間の中で開催され、バーチャルイベントを開催する際のプラットフォームとしても期待されています。 また、2023年4月時点でフォートナイトの総ユーザー数は5億人以上、月間アクティブユーザーは7,000万人となっており、まだまだ人気が続いています。 事例③:The Sandbox(ザ・サンドボックス) 引用:The Sandbox 3つ目の事例は「The Sandbox(ザ・サンドボックス)」です。 The Sandboxはボクセルで表現されたメタバースを構築するプロジェクトです。 ユーザーがメタバース上に制作されたゲームで遊んだり、ユーザー同士でコミュニケーションを取ったりすることができるゲームとなっています。 The Sandboxでは、メタバース上で利用できるアイテム、アバター、ゲーム制作に必要な素材、そして「LAND」と呼ばれる土地を、「ETH」や「SAND」というトークンを用いてNFTマーケットプレイス上で売買できます。 コインチェックでは、NFTマーケットプレイス「Coincheck NFT」を提供しており、LANDの購入が可能です!他のNFTマーケットプレイスと違い、「ETH」や「SAND」のみの決済方法ではなく、Coincheckで取り扱っている30種類以上の暗号資産で決済が可能です。ぜひご利用ください。 Coincheck NFTとは? 使い方や取扱い商品を解説 Coincheck Coincheck NFTはこちらへ OASIS TOKYO 「(※)OASIS TOKYO」は、コインチェックが『The Sandbox』上で開発・展開しているメタバース都市です。メタバース上での活動を体験する機会を提供することや『The Sandbox』上でのコミュニティ活動の活性化を目的とし、2022年中に一般公開を予定しています。 「OASIS TOKYO」は、”2035年の近未来都市”をコンセプトにしたメタバース×NFTのコミュニティ拠点です。日本を連想させる象徴的な街並みの中に美術館やステージなどのイベント施設を設置し、さまざまな分野のアーティストとファンとの交流や企業のコミュニティ育成の場として活用してもらうことを目指しています。 (※)コインチェック株式会社は、「OASIS」の運営をはじめとするメタバース事業を、マネックスクリプトバンク株式会社に事業譲渡することを決定し、MCBは本年10月2日付けで同事業を承継することといたしました。 詳しくはこちら OASIS TOKYOとは?メタバース上に建設される近未来都市の魅力を解説 Coincheck 事例④:Brilliantcrypto(ブリリアンクリプト) 出典:Brilliantcrypto 4つ目の事例は「Brilliantcrypto(ブリリアンクリプト)」です。 Brilliantcrypto(ブリリアンクリプト)は世界中のユーザーが採掘者となり、宝石やトークンの獲得を目指して、鉱山を採掘していくブロックチェーンゲームです。“Proof of Gaming”という新しいモデルを導入して、持続可能なPlay to Earnを目指しています。 ユーザーはゲーム内マーケットでつるはしを購入し、探知機などを使用しながら採掘を進めます。採掘に応じてトークンや宝石を入手することができ、宝石はNFT化して様々なメタバースに持ち込めるようになる予定です。また、宝石は利用したり売買したりすることも可能です。 Brilliantcryptoは株式会社コロプラの100%子会社である株式会社Brilliantcryptoが運営しています。株式会社コロプラは『クイズRPG 魔法使いと黒猫のウィズ』、『白猫プロジェクト』、『アリス・ギア・アイギス』といった多くのヒットタイトルを生み出しているため、2024年のリリースを予定しているブロックチェーンゲームの中でも、Brilliantcryptoはユーザーから大きな期待が寄せられているタイトルであると考えられます。 Brilliantcrypto(ブリリアンクリプト)とは?特徴・メリット・今後のロードマップを解説! Coincheck 事例⑤:Horizon Workrooms(ホライゾン・ワークルームズ) 5つ目の事例は「Horizon Workrooms(ホライゾン・ワークルームズ)」です。 Horizon Workroomsは、CGで作成された仮想空間上で会議やセミナーを開くことができるサービスです。 ユーザーは原則VRデバイスの「Oculus Quest 2」を使用してメタバースに入り込みますが、必要に応じてこれまでのオンライン会議のような音声、ビデオ通話形式でも参加できます。 コロナ禍においてはメタバース上で会議を行うことで、飛沫感染や接触のリスクを考えずに会議に集中できます。またHorizon Workroomsの性質上、直接対面しているような感覚で密なコミュニケーションを取ることができます。 事例⑥:Decentraland(ディセントラランド) 引用:Decentraland 6つ目の事例は「Decentraland(ディセントラランド)」 Decentralandは、イーサリアムのブロックチェーンを基盤にして開発されたメタバースプロジェクトです。 ユーザーはDecentraland内に建設されている施設を楽しむことができるほか、仮想空間内の土地であるLANDを購入し、その上に自分のコンテンツを作り上げることもできます。また、自身が作成したコンテンツを売却して利益を得ることも可能です。 過去にはコカ・コーラやJPモルガンなどの有名企業ともコラボしており、個人ユーザーだけでなく企業からも大きな注目を集めているプロジェクトです。 Decentraland(ディセントラランド)のメタバースとは?特徴、遊び方を解説! Coincheck OASIS KYOTO 次に、Decentralandのメタバースを活用したプロジェクト「(※)OASIS KYOTO」を紹介します。 『OASIS KYOTO』は、コインチェックが『Decentraland』のLANDに建設中のメタバース都市です。”2035年の近未来都市”をコンセプトにした「メタバース×NFT」のコミュニティ拠点で、神社仏閣など日本の古都を連想させる街並みになっています。 OASIS KYOTOではファッションや音楽、アートを中心に多彩なイベント施設を設置し、さまざまな分野のアーティストとファンとの交流や企業のコミュニティ育成の場として活用してもらうことを目指しています。 OASIS KYOTOには、神社仏閣や出店など京都の街並みを連想させる多彩なイベント施設があり、一人で散策したり、世界中のユーザーと交流したりして楽しむことができます。 (※)コインチェック株式会社は、「OASIS」の運営をはじめとするメタバース事業を、マネックスクリプトバンク株式会社に事業譲渡することを決定し、MCBは本年10月2日付けで同事業を承継することといたしました。 詳しくはこちら OASIS KYOTOとは?Decentralandのメタバース上に建設される近未来都市の特徴 Coincheck Coincheck NFTはこちらへ 事例⑦:NIKELAND(ナイキランド) 引用:NIKE公式サイト 7つ目の事例は「NIKELAND(ナイキランド)」です。 NIKELANDは、株式会社nikeがメタバースプラットフォームRoblox(ロブロックス)上で展開する没入型の3D空間です。 NIKELANDの建物やフィールドはナイキ本社から着想を得ており、ユーザーはこのメタバース内で自分のアバターを通じて鬼ごっこやドッジボール、フットボールなど様々なアクティビティを楽しめます。また、Robloxが提供するツールキットを利用して、NIKELAND内でオリジナルのミニゲームを自作することも可能です。 さらにメタバース内のショールームではNIKEが実際に販売しているスニーカーなどのアパレルアイテムをアバターを通じて試着、購入することができます。また、NIKELANDではモバイル機器に内蔵された加速度センサーを使用することで、走り幅跳びなどのオフラインの動きをオンラインのプレーに反映する機能が備わっています。 【最新】メタバースのビジネスにおける活用事例を紹介!背景やメリットについても徹底解説 Coincheck 事例⑧:VR Chat(VRチャット) 引用:VRChat 8つ目の事例は「VR Chat(VRチャット)」です。 「VRChat」は、VR空間内にアバターでログインし、多人数でコミュニケーションできるソーシャルVRアプリです。 2019年後半までの同時接続数は7,500~8,500人程でしたが、コロナ渦において利用者数が急増し、2022年1月1日には同時接続ユーザー数が過去最大の約42,000人に到達、現在もピーク時には30,000人超のユーザーがアクセスしています。また、昨今ではメタバースとしても注目されています。 VRChat内にはユーザーが手がけた様々な「ワールド」と呼ばれるVR空間が用意されており、好きな場所で他のユーザーとの交流を楽しめます。周囲にいるプレイヤーとはボイスチャットはもちろん、自分の身体の動きをアバターに反映させ、ボディーランゲージも可能です。ビデオ通話などとは違い、実際に会っている感覚が強いのが特徴です。 事例⑨:αU(アルファユー) 引用:KDDI公式サイト 9つ目の事例は「αU(アルファユー)」です。 αUとは、仮想空間上に再現された渋谷や大阪を舞台に、ユーザー同士の音声でのコミュニケーションに加え、ライブ配信やバーチャルショッピングなど楽しむことができるサービスです。 メタバースでエンタメ体験や友人との会話を楽しめるαU metaverse、360度自由視点の高精細な音楽ライブを楽しめるαU live、デジタルアート作品などの購入ができるαU market、暗号資産を管理できるαU wallet、実店舗と連動したバーチャル店舗でショッピングができるαU place、KDDIが持つ技術力やネットワークを活用してユーザーが仮想空間上でより豊かなライフスタイルを実現することができる、大きな期待を集めるサービスとなっています。 事例⑩:ZEPETO(ゼペット) ZEPETO(ゼペット)とは、スマートフォンで簡単に自身の3Dアバターを作って遊べるメタバースサービスです。現在Z世代を中心に世界で3億人以上のユーザーが、ZEPETOのメタバースに参加しています。 ZEPETO(ゼペット)では自分好みのアバターの姿でバーチャル空間に参加し、世界中の人たちとコミュニケーションを楽しめる他、メタバース内で撮影した写真や動画をSNSに投稿するなど、さまざまな楽しみ方ができる点がZEPETOの大きな特徴です。アバターが着用するアイテムも現在は350以上もリリースされており、「GUCCI」や「NIKE」といった大手ファッションブランドとのコラボだけでなく、「ワンピース」や「セーラームーン」などの日本の大手IPタイトルとのコラボも実現させています。 さらにZEPETOのメタバース内ではさまざまなエリアが別れており、自分のアバターを用いて参加可能なアクティビティやゲームイベントなどが頻繁に開催されています。今後さらにユーザー数を拡大させることで、メタバース内に大きなデジタル経済圏が創出することを大きく期待されるメタバースの1つでしょう。 メタバースが注目されている3つの理由 メタバースが注目を集めている理由としては、主に以下の3つが挙げられます。 VR技術の発展メタバースビジネスの広がりNFTとの親和性の高さ それぞれ詳しく見ていきましょう。 理由①:VR技術の発展 まず第一に、VR技術が進歩したことで普及が進んだことが要因と言えるでしょう。VRとは、Virtual Reality(バーチャル リアリティー)の頭文字を取った用語で、仮想現実を意味します。 一般の方にVR技術を普及させるのに影響を与えた要因としては、以下の2点が考えられます。 UnityやBlenderといった開発者ツールの整備によりVRコンテンツの供給が増加したこと VRデバイス・VRヘッドセットの軽量化や値下がりが進んだこと 特にVRデバイスの軽量化に関しては、インパクトが大きかったと考えられます。従来のVRデバイスは高価で複雑、かつテクノロジーに対して強い関心のある人しか扱えないようなイメージがあったと思います。 しかし最近では、Apple Vision Proに代表されるような完全ワイヤレスのVRデバイスが登場してきており、一般の方でもVR技術を楽しむための土壌が整ってきています。 VRデバイスの軽量化・値下がり要因としては、スマートフォンの普及により、スマートフォンに搭載するための高輝度・高解像度な小型ディスプレイや小型プロセッサーが開発・量産された点が挙げられるでしょう。工業製品は基本的に適度に量産されると安価になる傾向があるためです。 スマートフォン登場以前はVR機器に用いるようなパーツが高価かつ大型だったために、VRヘッドセットのみで動作を行う製品の普及は困難でした。しかし、高性能な小型プロセッサーが量産され値下がりしたことにより、安価かつ軽量なVRヘッドセットが登場しています。 今後もさらなるVR技術の発展によって、エンターテインメント分野はもちろん、医療や学術研究など様々なジャンルへの普及が予想されます。 参照元:Oculus Quest 2 VRでのメタバース VR機器を用いた有名なメタバースとしては「VRChat」が挙げられるでしょう。VRChatは「VR」とついているものの、PCでも遊ぶことができます。VRChatではオリジナルのアバターを使い、独創的かつ自由な世界観を楽しむことができます。 VRChat上ではバーチャルマーケット(通称:Vket)が開催されることがあり、株式会社NTTドコモやバイクメーカーのヤマハ発動機株式会社が企業ブースへ出店したことがあります。ヤマハ発動機は同社が発売しているスーパースポーツバイク「YZF-R1」や、コンセプトモデルの「MOTOROiD(モトロイド)」の3Dモデルを展示し、まるで実車のようなシミュレーションができるバーチャル車両に搭乗することができました。 ゲームとしてのゴール設定や目的などはなく、純粋にメタバースのコミュニティとして機能しているため、メタバースが気になる方は一度チェックしてみると面白いかもしれませんね。 理由②:メタバースビジネスの広がり メタバースが注目される第二の理由として、メタバースビジネスの可能性が広がっていることが要因として挙げられます。 その証拠として、大手の企業が続々とメタバースの実現に向けて動きを見せています。 海外でメタバースへの動きが盛んなのはMeta(旧Facebook)です。 2021年8月19日にMetaからリリースされた「Horizon Workrooms(ホライゾン・ワークルームズ)」は、CGで作成された仮想空間上で会議やセミナーを開くことができるサービスで、同社はこのサービスを通してエンターテインメント以外の分野におけるVRの用途を示しました。 参照元:「Horizon Workrooms」を発表:リモートでの共同作業を再構築 いままでゲームのイメージが強かったVR。しかしMetaがこのような事例を作ったことで、今後は教育や医療、金融などのあらゆる業界での活用が始まる可能性があります。 日本の会社でメタバースに注力しているのは、スマートフォン向けバーチャルライブ配信アプリ「REALITY」を運営しているグリー株式会社や、バーチャルユーチューバー(VTuber)のアイドル事務所「ホロライブ」を運営するカバー株式会社です。 参照元:「REALITY」は世界で大きく成長する可能性がある -- グリーが狙うメタバース事業の勝算 参照元:新サービスの立ち上げと人材募集 この2社はエンターテインメント領域でのメタバースの活用に積極的で、特にグリー株式会社は今後の数年でメタバース事業に100億円規模の投資を行う予定のようです。 上記で取り上げた企業の他にも、多くの企業でメタバースへの実験的な取り組みが行われています。 テクノロジーが進んだ先に、多くの人々がバーチャル空間でコミュニケーションをとり、仕事を進め、コンテンツを楽しむ未来が実現するのかもしれません。 メタバース関連の企業動向は、今後も目が離せません。 理由③:NFTとの親和性の高さ メタバースが注目を集めている3つ目の理由は、NFTとの親和性の高さです。ブロックチェーンを活用したメタバースには、NFTの活用が不可欠です。 NFTとはNon-Fungible-Tokenの略で、日本語では「非代替性」トークンとも呼ばれます。NFTはブロックチェーン上に構築されるデジタルデータであり、暗号資産(仮想通貨)と同様に所有や譲渡に関する記録が改ざんされにくいという性質を持ちます。 これまでのデジタルデータは誰でも簡単にコピーが可能であり、それゆえに価値が付きませんでした。 しかしNFTであればブロックチェーンを活用することで当該データの「唯一性」が証明できます。端的に言えば、複製できないデジタルデータであるという証明ができるようになったのです。その結果、NFTが有する希少性や有用性に応じた価値が付くようになったのです。 NFTが暗号資産と異なるのは、データとして代替不可能であるという特徴を持っている点です。 例えば、Aさんが持っている1ビットコインとBさんが持っている1ビットコインは同等の価値であり、交換することができる「代替可能」なものです。 一方で、「代替不可能」とは、全く同じものが存在しない、例えば「金メダル選手の直筆サイン入りTシャツ」のような一点物であることを意味しています。 NFTとは?仮想通貨との違いや利益を出す方法、最新の活用例を紹介 Coincheck メタバースゲームのアイテムはNFTとして売買できる このような特徴を持つNFTは、Coincheck NFTのようなマーケットプレイスを通じて売買することができます。 メタバースゲームで手に入るアイテムは、NFTとしてマーケットプレイスで販売することが可能です。つまり、ユーザーはNFTマーケットプレイスを利用することで、メタバースゲームで必要なアイテムを購入したり、逆にゲーム内で手に入れたアイテムを第三者に売却したりすることができるのです。 こうした関係性から、メタバースとNFTは非常に親和性が高いと言われており、昨今のNFTブームと連動するようにメタバースの注目度も急上昇しています。 Coincheck NFTはこちらへ メタバースのメリット メタバースを活用するメリットとしては、主に以下の3つが挙げられます。 仮想空間の中で新たなエンターテインメント体験ができる世界中の人とリアルタイムで繋がれるビジネスチャンスが広がる どのような内容なのか、それぞれ詳しく見ていきましょう。 メリット①:仮想空間の中で新たなエンターテインメント体験ができる メタバースの1つ目のメリットは、仮想空間の中で新たなエンターテインメント体験ができる点です。 具体的な例として、現在コインチェックが『The Sandbox』上で開発・展開しているメタバース都市「OASIS TOKYO」を挙げてみましょう。 OASIS TOKYOは、コインチェックが保有する『The Sandbox』上の土地「LAND」に建設中の近未来都市です。メタバース上での活動を体験する機会を提供することや『The Sandbox』上でのコミュニティ活動の活性化を目的とし、2022年中に一般公開を予定しています。 『The Sandbox』のユーザーは、アバターを使ってOASIS TOKYO内に建設されている商店街や美術館、ライブハウスなどの施設を利用したり、他のユーザーやさまざまな分野のアーティストと交流をしたりして楽しむことができます。 OASIS TOKYOのように、デジタル空間で現実と同じようにショッピングやライブ鑑賞をしたり、他のユーザーとコミュニケーションをとったりできるコンテンツが体験できるのは、メタバースならではの魅力です。 OASIS TOKYOとは?メタバース上に建設される近未来都市の魅力を解説 Coincheck メリット②:世界中の人とリアルタイムで繋がれる メタバースの2つ目のメリットは「場所にとらわれずに、いつ・どこでも世界中の人とコミュニケーションできる」という点です。 例えば前述の「VRChat」では、世界中のユーザーがゲーム内に作った世界にいつでも出入りでき、自由にコミュニケーションすることができます。 VRChatは、2022年1月1日には同時接続ユーザー数が42,000人を超えたほど人気のあるVRプラットフォームです。VRChatのように、PCとネット環境があればいつでも世界中の多くの人とコミュニケーションがとれるのも、メタバースの大きな魅力と言えるでしょう。 メリット③:ビジネスチャンスが広がる メタバースの3つ目のメリットは「ビジネスチャンスが広がる」という点です。 メタバースの普及にともない、さまざまな企業がビジネスチャンスを求めて市場に参入してきています。 The SandboxやVRChat Inc.のようなメタバースのプラットフォームを開発する企業、MetaやMicrosoftのようなVRオフィスサービスを提供する企業、GUCCIやNIKEのようなアパレルブランドなど、業種の壁を越えてさまざまな企業がメタバース市場に参入してきています。 カナダに拠点を置く市場調査会社「Precedence Research」は、メタバースの市場規模は2030年までに1兆6,071億ドル(約214兆円)に達し、2022年から2030年までのCAGR(年平均成長率)は50.74%になると予測しています。 こうした調査からも、今後さらに多くの企業がビジネスチャンスや収益源を求めてメタバース業界へ進出することが予想されます。 参考:Precedence Research「Metaverse Market Size to Surpass USD 1607.12 Billion by 2030」 メタバースの活用法(できること) メタバースには、以下のような活用法があります。 ゲームリモート会議ショッピング(バーチャルショップ・メタバースEC)イベント・ライブLAND(土地)婚活区役所での相談・申請手続き教育 それぞれ詳しく見ていきましょう。 活用法①:ゲーム メタバースの代表的な活用法としては、ゲームが挙げられます。 メタバースゲームの特徴としては、「三次元の仮想空間でリアリティと没入感のあるプレイを体験できる」、「大人数のユーザーが同時に参加できる」、「キャラクターやアイテムをNFTとして売買できる(売買できないゲームもある)」などがあります。 なお、メタバースゲームで有名なタイトルには以下のようなものがあります。 The SandboxDecentralandマインクラフトフォートナイトあつまれ どうぶつの森Second Life NFTゲームとは?既存ゲームとの違いとおすすめ5選、利益を出す方法も Coincheck 活用法②:リモート会議 引用:Meta「Horizon Workrooms」 メタバースは娯楽だけでなく、ビジネス分野でも活用されています。 例として、企業のリモート会議を挙げてみましょう。 メタバースを活用したリモート会議では、アバターを使用することで自宅にいながら同僚と同じ空間でミーティングすることが可能になります。さらに、VRヘッドセットを使用すればVR内で自分のパソコンを使用したり、バーチャルオフィスに設置されているホワイトボードにアイデアを書き込んで他のメンバーと共有したりすることができます。 このように、従来のビデオ会議では実現できなかった「臨場感のあるコミュニケーション」が行えるツールとして、企業の中にはメタバースを活用したリモート会議を採用するところが増えてきているようです。 活用法③:ショッピング(バーチャルショップ・メタバースEC) メタバースは、ショッピング分野でも活用されています。 ショッピングでの具体的な活用方法としては、主に以下の2つが挙げられます。 バーチャルショップメタバースEC バーチャルショップ バーチャルショップとは、VR技術を活用して3Dの仮想店舗を作り、ユーザーにWeb上でショッピング体験を提供するコンテンツを指します。 以下は、スウェーデン初の世界的ファッションブランド「H&M」がメタバース上に開店したバーチャルショップの画像です。ユーザーはあたかも実際の店舗に来店したかのように、仮想空間内にディスプレイされた商品を見て回ったり、購入したりすることができます。 引用:Twitter(@CEEK) H&Mの他にも、GUCCIやNIKEなどの大手ブランドも続々とバーチャルショップを開設しています。 メタバースEC メタバースECは、構築した3Dのショップを既存のメタバースショッピングモール上でオープンする方法を指します。 上の動画は、MetaVRseという海外の企業が開発中の「TheMall」というメタバースショッピングモールです。 現実の世界にも「ららぽーと」や「109」などの商業施設がありますが、Web上にある商業施設に仮想店舗を出店すると考えると、メタバースECの仕組みについてイメージしやすいかもしれません。 今後メタバースやVR技術がさらに発展していくのに伴って、TheMallのようなメタバースショッピングモールを開発・運営する企業の数も増加していくことが予想されます。 活用法④:イベント・ライブ メタバースは、イベントやライブなどでも活用されています。 下の動画は、人気シンガーソングライターの米津玄師さんが、2020年8月に『フォートナイト』というメタバースゲーム内で行ったライブの模様です。 このように、実在するミュージシャンがメタバース内でライブをしたり、企業がVRイベントを開催したりする事例は増えてきています。 活用法⑤:LAND(土地) メタバースのLAND(土地)とは、当該メタバース(プラットフォーム)が展開する空間の一部分(現実に沿った言い方をすれば区画)のことを指します。 空間の一部分がデジタルデータ(NFT)として、NFTマーケットプレイスなどで販売されています。 メタバースの土地の使い方は多岐に渡りますが、主な使い道としては以下の5通りが挙げられます。 限定のイベントに参加 メタバース上にてイベントを開催 自分の土地を貸し出す ガバナンスへの参加 広告塔に利用 LANDの特徴や使い道について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。 メタバース上の土地を購入する方法!メリットや使い道、選び方も徹底解説! Coincheck なお、コインチェックが運営する「Coincheck NFT」では、『The Sandbox』や『Otherside』などの人気NFTのLANDを取り扱っています。気になる方はぜひCoincheck NFTをチェックしてみてください。 Coincheck NFTはこちらへ 活用法⑥:婚活 引用:メタバース婚活協会 人口減や少子化対策の一環として、仮想空間上でアバターを使用して交流する「メタバース婚活」を実施する自治体が増えています。 元々、メタバース婚活は新型コロナにより出会いの機会が減ってしまった人たちのために開始されたサービスでした。しかし、アバターを使って交流するという斬新なスタイルや、自宅にいながら参加できる手軽さなどが好評を博し、コロナ禍が落ち着いた現在もメタバース婚活は一定の需要を保っているようです。 これまでに、山梨県北杜市や島根県出雲市などの自治体がメタバース婚活を実施し、カップルを成立させてきました。 活用法⑦:区役所での相談・申請手続き 引用:東京新聞 メタバースは、役所の相談対応業務のDX化にも利用されています。 2023年9月20日、東京都江戸川区は、自宅や職場にいながらメタバースで相談や申請手続きができる「メタバース区役所」を開設するための実証実験を始めました。 利用者は区のホームページから「メタバース区役所」に入り、建物内で職員が操作するアバターと音声会話やチャットを使ってやりとりを行います。なお、江戸川区はまず障害者福祉課から実証実験を行い、5年後を目処にすべての課に広げていくとしています。 活用法⑧:教育 引用:メタバース工学部 近年、新型コロナによる影響により教育のオンライン化が加速しています。その一環として、教育現場にメタバースを導入する機関や組織が増えてきています。 東京大学は、中高生や社会人を対象に、メタバースを通じて工学や情報を学べる「メタバース工学部」を設立しました。メタバース工学部は年齢、ジェンダー、立場、居住地などを問わず、すべての人々が最新の情報や工学の実践的スキルを獲得して夢を実現できる社会の実現を目指しています。 メタバースの始め方 メタバースに興味を持っている人の中には、「どうやって始めたらいいのかわからない…」という方もいらっしゃるかもしれません。 メタバースは、以下の3ステップで簡単に始められます。 ステップ①:メタバースサービスに登録するステップ②:暗号資産取引所に口座を開設するステップ③:MetaMaskをインストールする どのような内容なのか、ひとつずつ見ていきましょう。 ステップ①:メタバースサービスに登録する 最初に、目的のメタバースサービスに登録しましょう。 登録に必要な作業やものは、サービスによって異なります。例えば『The Sandbox』の場合、以下の2ステップで簡単にゲームを始めることができます。 アカウント作成 エディターのダウンロード The Sandboxの始め方について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。 The Sandbox(ザ・サンドボックス)とは?話題のブロックチェーンゲームの始め方や覚えておきたい用語を解説 Coincheck ステップ②:暗号資産取引所に口座を開設する メタバースの中には、サービス利用料の支払いやアイテム(NFT)の売買などに暗号資産を利用するものが多くあります。そのため、そのようなメタバースを利用する際には、事前に暗号資産取引所に口座を開設しておく必要があります。 Coincheckでは、以下の2ステップで簡単に口座開設ができます。 1.アカウント作成をする2.本人確認を行う 口座開設はスマートフォンのアプリまたはパソコンのブラウザから行うことができます。 口座開設のやり方について詳しく知りたい方は、以下の記事をご参照ください。 Coincheck(コインチェック)の口座開設方法を解説【動画付き】 Coincheck Coincheckの無料登録はこちら ステップ③:Metamaskをインストールする 暗号資産取引所での口座開設が終わったら、次は暗号資産を保管するためのウォレットを用意しましょう。 暗号資産のウォレットにはさまざまな種類がありますが、特に多くのユーザーに利用されていて知名度が高いのは、Webブラウザの拡張機能やスマホアプリとして利用できる「Metamask(メタマスク)」です。 MetaMaskは暗号資産だけでなく、メタバースゲームなどで手に入れたNFTも保管することも可能です。誰でも無料で使えるので、メタバースの利用を考えている方はぜひインストールしておきましょう。 なお、メタバースのやり方・始め方については以下の記事で詳しく解説しています。興味のある方はぜひご覧ください。 メタバースのやり方・始め方!必要な機材やおすすめサービスを紹介 Coincheck メタバースのデメリット・リスク・注意点 メタバースには仮想世界の中で世界中の人と繋がれることや、今までになかったビジネスを創出できるなどのメリットがある一方で、利用するにあたって気をつけなくてはいけないデメリットやリスクも存在します。 総務省が2022年12月に発表した「メタバースにおけるサイバーセキュリティの検討について」では、VR(仮想現実)ソーシャルメタバースサービスを展開する場合に発生する可能性のある脅威として、以下の6つのタイプを挙げています。 なりすまし 改ざん 否認 情報漏洩 サービス拒否 権限昇格 それぞれどのような内容なのか、順番に解説していきます。 注意点①:なりすまし 攻撃者が正規の利用者のふりをしてサービスを利用する行為。総務省では「なりすまし」に該当する脅威の例として、認証情報の窃盗によるアバターの悪用と、ディープフェイクによる音声の偽装を挙げています。 注意点②:改ざん 悪意をもってデータを書き換える行為。具体的には、ワールド(空間)データや表示アセット、ユーザプロファイルデータの改ざんなどがあります。 注意点③:否認 サービス上での操作履歴などの隠滅により不正行為の証拠をなくし、攻撃者の特定をできなくする行為。具体的には、サービス内に保存されている行動履歴の改ざん、操作ログの改ざん、メッセージの改ざんなどによる否認が挙げられます。 注意点④:情報漏洩 秘匿すべき情報を窃取または暴露する行為。具体的には、アバターによる空間内の発言や行動の盗聴・盗撮が挙げられます。 注意点⑤:サービス拒否 サービスを止めて利用できなくする行為。具体的には、メタバースサービスそのものへの妨害や、パソコン・スマホやVR機器の破壊、無効化、表示妨害などがあります。 注意点⑥:権限昇格 管理者の権限を不正に奪い悪用する行為。具体的には、一般のプレイヤーのアカウントを不正な方法によって管理者に昇格し、通常では使用できない機能の使用を可能にする行為が挙げられます。 参照:「メタバースにおけるサイバーセキュリティの検討について」 メタバースに関するQ&A メタバースに関するよくある疑問を、Q&A形式でご紹介します。 Q.メタバースとは何ですか? A.メタバースとは、「インターネット上に構築された三次元の仮想空間」です。 メタバースでは現実世界と同じようにさまざまな建物が立ち並び、ユーザーは自身の分身である「アバター」を使って、好みの服や靴、帽子などのアイテムを着用し、自由に空間内を散策したり、他のユーザーとコミュニケーションをとったりして楽しむことができます。 詳しくはこちらをご覧ください。 Q.メタバースのメリットは何ですか? A.メタバースのメリットとしては、主に以下の3つが挙げられます。 仮想空間の中で新たなエンターテインメント体験ができる 世界中の人とリアルタイムで繋がれる ビジネスチャンスが広がる 詳しくはこちらをご覧ください。 Q.メタバースの活用法(できること)を教えてください。 A.メタバースには、以下のような活用法があります。 ゲーム リモート会議 ショッピング(バーチャルショップ・メタバースEC) イベント・ライブ LAND(土地) 婚活 区役所での相談・申請手続き 教育 詳しくはこちらをご覧ください。 Q.メタバースの始め方は? A.メタバースは、以下の3ステップで簡単に始められます。 メタバースサービスに登録する 暗号資産取引所に口座を開設する MetaMaskをインストールする 詳しくはこちらをご覧ください。 NFTや暗号資産の購入はCoincheckがおすすめ 経済圏をもったメタバースが発展するには、NFTやブロックチェーンとの相互作用が重要になってくるでしょう。 そこで、NFTや暗号資産を取引したい場合は、「Coincheck NFT」がおすすめです。 コインチェックは国内初となる暗号資産交換業者が運営するNFTマーケットプレイス「Coincheck NFT」を提供しています。 「Coincheck NFT」は、従来のNFT取引において課題となっていた、ネットワーク手数料(Gas代)の高騰や複雑な取引方法などの課題を解決したNFTマーケットプレイスです。 Coincheckの口座をお持ちの方はどなたでも、NFTの出品・購入・保管が可能であり、出品・購入にかかるネットワーク手数料(Gas代)は無料でご利用いただけます。 ぜひNFTや暗号資産の購入を検討されている方は、「Coincheck NFT」やCoincheckをご利用ください。 Coincheck NFTはこちらへ ※Coincheck NFTは、Coincehckの口座開設が完了している方のみ利用できます。口座開設がまだ完了していない場合はこちらをご覧ください。 執筆プリズム コインチェックで暗号資産デビュー。その後、メタバースゲーム「The Sandbox」の翻訳担当や暗号資産系メディアでのライター・リサーチャーとして活動を開始。現在もクリプト領域のリサーチを継続しつつ、暗号資産にまつわるデータ解析やオンチェーン分析も行っている。ネット文化全般に詳しい。 Twitter :@prism_cryptos
「MetaMaskってどんなウォレットなの?」 「MetaMaskの使い方が知りたい」 暗号資産(仮想通貨)の取引をしたことがある方なら、一度はMetaMask(メタマスク)という名前を耳にしたことがあるのではないでしょうか? MetaMaskは、イーサリアム系のトークンを保管するためのソフトウェアウォレットです。ただ暗号資産を保管するだけでなく、DApps(分散型アプリケーション)やNFTゲームなどと連携できる汎用性の高さが魅力です。 この記事では、MetaMaskの利用を検討されている方や、すでに利用しているけれどいまいち使い方がわからないという方に向けて、以下の内容について解説していきます。 この記事でわかること MetaMaskとは?何ができる? インストールと初期設定方法【PC】 インストールと初期設定方法【スマホ】 MetaMaskにアカウントをインポートする方法 MetaMaskに入金する方法 MetaMaskから送金する方法 MetaMaskのアカウントを復元する方法 Coincheckの無料登録はこちら 目次 MetaMask(メタマスク)とは?何ができる? スマホアプリとPCで利用可能 MetaMaskの安全性/セキュリティ イーサリアムやERCトークン、BSC 、Avalanche、Polygonをまとめて管理できる NFTマーケットプレイスやDefiなど多くのDAppsに接続可能 ガス代を任意で設定できる トークンをスワップできる NFTを管理できる PayPalを経由したイーサリアムの購入・送金 インストールと初期設定方法【PC】 パスワードの設定とログイン方法 リカバリーフレーズの保存方法 インストールと初期設定方法【スマホ】 パスワードの設定方法 リカバリーフレーズの保存方法 MetaMask(メタマスク )にアカウントをインポートする方法 秘密鍵をエクスポートする方法 アカウントをインポートする方法 MetaMask(メタマスク)に入金する方法 MetaMask(メタマスク)にトークンを追加する方法 検索からERCトークンを追加する方法 手動でトークンを追加する方法 MetaMask(メタマスク)から送金する方法 MetaMask(メタマスク)のアカウントを復元する方法 まとめ MetaMask(メタマスク)とは?何ができる? MetaMaskは、Webブラウザの拡張機能やスマホアプリとして利用できる暗号資産専用のソフトウェアウォレットです。イーサリアム(ETH)や、イーサリアムをベースに発行されたERC-20トークンを保管することができます。 暗号資産のウォレットには、オンラインウォレットやデスクトップウォレットなど、保管形態の異なるウォレットが5種類あります。このうちMetaMaskには、パソコンにウォレットをインストールして利用するデスクトップウォレットと、スマホなどにアプリをインストールして利用するモバイルウォレットの2つのタイプがあります。 また、MetaMaskではイーサリアムのブロックチェーンを基盤として開発されたDApps(分散型アプリケーション)や、ブロックチェーンゲームなどと連携させることも可能です。DAppsの利用料金やブロックチェーンゲームのアイテム購入代金などは、MetaMaskを通じて決済することができます。 仮想通貨のウォレットとは?特徴や種類は? Coincheck スマホアプリとPCで利用可能 MetaMaskは、スマホアプリとPCで利用することができます。PCで利用する場合は、Webブラウザの拡張機能として利用します。 MetaMaskに対応しているブラウザは、以下の5つです(2022年10月時点)。 Google Chrome Firefox Brave Edge Opera 参照:https://metamask.io/download/ MetaMaskの安全性/セキュリティ MetaMaskは、資産にアクセスするための秘密鍵を紙にメモするなどしてオフラインで保存することができます。そのため、IDやパスワードをサーバー上で管理する一部のWebウォレットと比べて、ハッキングなどのリスクを抑えやすいというメリットがあります。 また、秘密鍵やアカウント情報をユーザー自身が管理するので、不正や情報漏洩など運営サイドの不祥事による資産の損失を防ぐことも可能です。 イーサリアムやERCトークン、BSC 、Avalanche、Polygonをまとめて管理できる MetaMaskはイーサリアム(ETH)とイーサリアムベースである、ERC-20,やERC-721などすべてのERCトークンに対応しています。 複数のウォレットアドレスを同時に管理することができるため、管理の手間を省くことができます。 NFTマーケットプレイスやDefiなど多くのDAppsに接続可能 MetaMaskはNFTプラットフォームや[Defi]((https://coincheck.com/ja/article/451)といった、幅広い種類のDApps(主にイーサリアムベースで設計された多くのブロックチェーンアプリケーション)に接続・利用することができます。 MetaMaskが利用できるDeFi(分散金融)プロトコルやアプリケーションは17,000を超えているため、DAppsを快適に利用するための必要不可欠なウォレットであると言えるでしょう。 また、BNB Smart Chain(BSC)やAvalanche、Polygonなどのイーサリアム以外のネットワークにも接続することができるため、BSC上のDApps、DeFiなども利用することができます。 ガス代を任意で設定できる イーサリアムやERCトークンを送金したり、スマートコントラクトを利用したりする場合にはガス代と呼ばれる手数料が必要になります。 ガス代はイーサリアムネットワークの混雑状況により価格が変動します。イーサリアムネットワークは時間あたりに処理できる取引の件数が決まっており、高いガス代をはらったユーザーから先に処理を行う仕組みであるため、混雑時に早く取引を承認させようとすると手数料が高くなってしまうのです。 しかし、すべての取引が早い承認を必要とするわけではありません。たとえば、換金などを目的としないウォレット間の送金などでは、為替リスクなどが存在せず、また他のユーザーとの承認争いになる必然性がないため、すぐに取引が反映されなくても良いのです。 そのため、手数料を節約したい場合などに、自分でガス代を設定できることがメリットとなります。 また、反対に高騰・下落中やインシデント発生時など、すぐにトークンを移動・スワップしたい場合や、とにかくNFTを早く購入したい場合などは、ガス代を多く支払いすぐに取引を承認させられるといったメリットがあります。 トークンをスワップできる MetaMaskではトークンをスワップすることができます。利用したいDAppsなどのサービスで使われるネイティブトークンが欲しい場合などに活用が期待できます。 NFTを管理できる NFTはイーサリアムベースで発行されることが多いため、MetaMaskはNFTの管理にも使うことができます。単純なトークンとしての扱いではなく、NFTアートやNFTアイテムなどはその見た目も表示できます。 様々なNFTプラットフォームは、そこで売買するためにNFTを入庫・出庫することができます。入出庫先にMetaMaskが利用できるため、自分でNFTを保管しておくことが可能なのです。 NFTとは?仮想通貨との違いや利益を出す方法、最新の活用例を紹介 Coincheck PayPalを経由したイーサリアムの購入・送金 引用:ConsenSys 2022年12月14日、MetaMaskの開発・運営元であるConsenSysは、デジタル決済大手のPayPalと提携したことを発表しました。これにより、今後MetaMaskのユーザーがアプリ上からPayPalのアカウントを通じてイーサリアムを購入したり、PayPalのデジタルウォレットにあるイーサリアムをMetaMaskに送金したりすることができるようになる予定です。 この新しい機能は、まず米国内の一部のPayPalユーザーにのみ提供され、その後数週間をかけて対象となる米国内のすべての顧客に展開される予定です。なお、日本を含む他の国でのサービス展開は、現時点では発表されていません。 参照:ConsenSys「ConsenSys Teams with PayPal For A New Way To Buy Crypto in MetaMask」 インストールと初期設定方法【PC】 MetaMaskを利用するには、PCの場合はWebブラウザの拡張機能を、スマホの場合はアプリをインストールする必要があります。ここでは、PCを使ってGoogle Chromeの拡張機能としてインストールする方法をご紹介します。 Chromeの拡張機能としてMetaMaskをインストールするには、まずChromeウェブストアにアクセスし、画面右上の「Chromeに追加」をクリックします。 すると下の画像のようなポップアップが表示されるので、「拡張機能を追加」をクリックしてください。以上でMetaMaskのインストールは完了です。 パスワードの設定とログイン方法 インストールが終了したら、次はログインする際に必要となるパスワードの設定を行います。まずは、Chromeの拡張機能としてインストールされたMetaMaskのアイコンをクリックしてください。 すると以下のような画面が表示されるので、「開始」をクリックしてください。 初めてMetaMaskを利用する場合は、「ウォレットの作成」をクリックしてください。 画面下部の「プライバシーポリシーはここにあります」をクリックすると、個人情報の取り扱いに関する指針が記載されたページが表示されます。確認して問題がなければ、「同意します」をクリックしてください。 画面が切り替わったら、新規パスワード(最低8文字)を入力します。このパスワードは次回以降ログインする際に必要になるので、忘れないようにメモをとるなどして保存してください。 パスワードを入力したら、「利用規約に同意します」にチェックを入れてから「作成」をクリックします。以上でパスワードの設定は完了です。 リカバリーフレーズの保存方法 続いて、アカウントを復元させる際に必要になる「リカバリーフレーズ」の保存方法をご紹介します。 まず、動画でリカバリーフレーズについての説明を受けます。動画を見終わったら、「次へ」をクリックしてください。 下の画像の鍵マークの箇所をクリックすると、12個の英単語が表示されます。この12個の単語がアカウントのリカバリーフレーズになります。 リカバリーフレーズは、誤ってMetaMaskの拡張機能を削除してしまった場合や、MetaMaskがインストールされているPCが故障してしまった場合などに、アカウントを復元させるのに必要となります。非常に重要なものなので、スクリーンショットを撮ったものを印刷するなどして大切に保管するようにしてください。 リカバリーフレーズの保存が完了したら、「次へ」をクリックします。 先ほど保存したパスフレーズを、順番にクリックして並べていきます。並べ終わったら、「確認」をクリックしてください。 画面が切り替わったら、「すべて完了」をクリックしてください。以上でMetaMaskの初期設定は終了です。 インストールと初期設定方法【スマホ】 続いて、スマートフォンにMetaMaskのアプリ(iOS)をインストールする方法をご紹介します。 最初に、App StoreでMetaMaskのアプリをインストールします。 下の画像の「入手」をタップしてください。 Apple IDのパスワードを入力して、「サインイン」をタップします。以上でアプリのインストールは完了です。 パスワードの設定方法 続いて、ログインする際に必要となるパスワードの設定方法についてご紹介します。 MetaMaskのアプリを開くと下のような画面が表示されるので、「開始」をタップしてください。 「新しいウォレットの作成」をタップします。 プライバシーポリシーを確認し、問題がなければ「同意します」をタップします。 希望のパスワードを入力した後、「MetaMaskではこのパスワードを復元できないことを理解しています」にチェックを入れます。 その後、「パスワードの作成」をタップします。以上でパスワードの設定は完了です。 リカバリーフレーズの保存方法 続いて、アカウントを復元させる際に必要になる「リカバリーフレーズ」の保存方法をご紹介します。 最初に、リカバリーフレーズの解説動画を確認します。動画を見終わったら、「開始」をクリックしてください。 下の画像の「表示」をクリックすると、12個の英単語が表示されます。この12個の単語が、アカウントのリカバリーフレーズになります。 リカバリーフレーズは、MetaMaskがインストールされているスマートフォンが故障してしまった際、アカウントを復元させるのに必要となります。非常に重要なものなので、スクリーンショットを撮ったものを印刷するなどして大切に保管するようにしてください。 リカバリーフレーズの保存が完了したら、「続行」をタップします。 先ほど保存したパスフレーズを、順番にクリックして並べていきます。並べ終わったら、「バックアップの完了」をタップしてください。 リカバリフレーズの並べ替えに成功すると、下のような画面が表示されるので「完了」をタップしてください。以上でリカバリフレーズの保存は終了です。 MetaMask(メタマスク )にアカウントをインポートする方法 MetaMaskには、先ほどご紹介したアカウントを復元させるための「リカバリーフレーズ」とは別に、秘密鍵(プライベートキー)というものが割り振られています。両者は混同されがちですが、それぞれ目的が異なるので違いをしっかり覚えておきましょう。 リカバリーフレーズ…アカウントを復元させるのに必要秘密鍵…MetaMaskにアカウントをインポートするのに必要 MetaMaskは、1つのウォレット内に複数のアカウントをインポートすることができます。つまり、MetaMaskではアカウント1、アカウント2、アカウント3…というように、1つのソフトウェア内で複数のアカウントを使い分けることが可能なのです。 そして、MetaMaskに個別のアカウントをインポートする際に必要になるのが「秘密鍵」になります。 MetaMaskにアカウントをインポートする際の手順は、以下の通りです。 以下で詳しいやり方をご紹介します。 秘密鍵をエクスポートする方法 アカウントの秘密鍵をエクスポートするには、まずメイン画面の「︙」マークをクリックし(画像①)、「アカウント詳細」を選択します。 以下のような画面が表示されるので、「秘密鍵のエクスポート」をクリックします。 アカウントを作成する際に設定したパスワードを入力して、「確認」を押します。 秘密鍵が表示されます。文字列をクリックするとコピーされるので、パスワード管理ソフトなどを使って大切に管理しましょう。 この秘密鍵を紛失してしまうと、ウォレットに保管していた通貨は取り出せなくなってしまうので注意が必要です。また、ハッキングなどが原因で悪意ある第三者に漏洩した場合も、ウォレットの中の通貨を盗まれてしまう危険があります。 どうしても紛失や盗難が不安だという方は、ウォレットの秘密鍵を記載したテキストファイルをプリントアウトするなどして、秘密鍵をオフラインで管理することをおすすめします。 アカウントをインポートする方法 次に、MetaMaskにアカウントをインポートする方法をご紹介します。 まず、画面右上のアイコンマークをクリックし(画像①)、「アカウントのインポート」をクリックします。 先ほどエクスポートした秘密鍵の文字列を空欄に貼り付けて、「インポート」をクリックします。以上でアカウントのインポートは完了です。 MetaMask(メタマスク)に入金する方法 続いて、MetaMaskに暗号資産を入金する方法について解説していきます。ここでは、例としてイーサリアム(ETH)の入金方法をご紹介します。 MetaMaskに入金するには、まずメイン画面上部に表示されているアカウント名の箇所をマウスオーバーします。そして、「クリップボードへコピー」という文言をクリックをしてください(画像①)。 すると、MetaMaskのウォレットアドレスがクリップボードにコピーされます。あとは、コピーしたアドレス宛に取引所などからイーサリアムを送金すれば、作業は完了です。 しばらくするとMetaMaskにイーサリアムが着金し、画像②のETHの数量が入金分だけ増加します。以上でMetaMaskへの入金は完了です。 MetaMask(メタマスク)にトークンを追加する方法 MetaMaskの初期設定では、メイン画面にはイーサリアムの残高しか表示されていません。イーサリアム以外のERC-20トークンを追加したい場合は、手動でトークンを追加する必要があります。 検索からERCトークンを追加する方法 ERCトークンを追加するには、まずメイン画面下部の「トークンを追加」をクリックします。 画面が切り替わったら、検索窓に追加したいトークンの名称を入力し(画像①)、検索結果に表示された中から目当てのトークンを選んで(画像②)、「次へ」をクリックします。 「トークンを追加」をクリックします。以上でERCトークンの追加は完了です。 メイン画面に戻ると、イーサリアム(ETH)の下に追加したトークンの残高が表示されています。 Coincheckの無料登録はこちら 手動でトークンを追加する方法 検索でトークンが見つからない場合は、「カスタムトークン」からトークンを追加する必要があります。「カスタムトークン」にタブを切り替えましょう。 一番上の入力欄に追加したいトークンのアドレスを入力します。 ほとんどの場合、アドレスを入力すると、トークンシンボルと小数点以下の桁数は自動で入力されます。 自動で入力されない場合には、etherscanなどを使ってトークンを探し、トークンのシンボルと小数点以下の桁数を参照しましょう。 それでもトークンの詳細が見つからない場合は、トークン発行体などのホームページやGitHubなどのドキュメントから探す必要があります。 すべて入力したら「カスタムトークンを追加」をクリックします。 最後に、「トークンをインポート」をクリックし、初期画面にトークンが反映されていれば完了です。 Coincheckの無料登録はこちら MetaMask(メタマスク)から送金する方法 続いて、MetaMaskから取引所などへ暗号資産を送金する方法について解説します。 まず、メイン画面から送金したい通貨を選んでクリックします。 画面が切り替わったら、「送金」をクリックしてください。 「送信先」に送金先のアドレスを入力してください。 送金したいアセット(通貨)と金額、Transaction Fee(取引手数料)を選んで「次へ」をクリックします。 送金内容に間違いがないようなら、「確認」をクリックします。以上で送金完了です。 MetaMask(メタマスク)のアカウントを復元する方法 MetaMaskをインストールしたPCが故障してしまい、新しいPCに買い換えた場合や、誤ってMetaMaskの拡張機能を削除してしまった場合は、MetaMaskのアカウントを復元する必要があります。 アカウントの復元には、前述した12個の英単語で構成された「リカバリーフレーズ」を使用します。まずはMetaMaskをインストールして、ログイン画面に移動します。そして、「シークレットリカバリーフレーズを使用してインポートする」をクリックしてください。 すると下のような画面が表示されるので、「ウォレット シークレット リカバリーフレーズ」と記載された欄にリカバリーフレーズを入力してください(画像①)。続いて、「新しいパスワード」と「パスワードの確認」の欄に新しいパスワードを入力してください(画像②)。 すべて入力したら、「復元」をクリックします。以上でアカウントの復元は完了です。 まとめ MetaMaskのインストール方法や入金・送金方法、アカウントの復元方法などについて解説してきましたが、いかがだったでしょうか。 Metamaskは、イーサリアム系のトークンを保管するのに非常に便利なウォレットです。また、DApps(分散型アプリケーション)やブロックチェーンゲームなどと連携させることができる汎用性の高さも、魅力のひとつです。 ただし、アカウントのリカバリーフレーズやウォレットの秘密鍵を紛失してしまうと、MetaMaskで保管していた暗号資産は取り出せなくなってしまうので注意が必要です。リカバリーフレーズと秘密鍵は、紛失や漏洩に気を付けて大切に管理しましょう。 執筆柳田孝介 出版社でテレビ情報誌や映画雑誌の編集を経験した後、2019年からフリーライターとして活動。暗号資産の取引は2017年から開始。推し通貨はイーサリアム(ETH)。最近はNFTマーケットでデジタルアートの取引を始め、日々、審美眼磨きにいそしんでいる。
NFT(Non-Fungible Token)とは、代替不可能なトークンのことで、他のトークンとは異なる特色を持ちます。 代替不可能なトークンとは、唯一無二の「一点物」の価値を生み出せるトークンという意味で、現在ではブロックチェーンゲームにおいて主に活用されています。 また、デジタルデータに唯一性を与えることができるNFTは、ゲーム以外にも会員権や不動産の所有の証明、著作権やアートなどさまざまな分野で実用化が進んでいます。 本記事では今話題のNFTにスポットを当て、以下の項目について詳しく解説していきます。 この記事でわかること NFTと暗号資産の違い NFTで利益を出す3つの方法 NFTの始め方・購入方法 NFTの具体的な活用例 代表的な4つのマーケットプレイス いま注目のNFT暗号資産銘柄 NFTを売却した際にかかる税金に関して ※コインチェック株式会社は、2021年3月24日に「Coincheck NFT」のサービスを開始しました。Coincheck NFTでは、『The Sandbox』『CryptoSpells』『Sorare』など、さまざまなタイトルのNFTを取り扱っています。 Coincheck NFTとは? 使い方や取扱い商品を解説 Coincheck Coincheckの無料登録はこちら 目次 NFTとは?暗号資産との違い NFTと暗号資産の違い ERC721規格 NFTの4つの特徴 唯一性 取引可能性 相互運用性 プログラマビリティ NFTが注目されている理由 NFTで利益を出す3つの方法 ①NFTの取引で売却益を狙う ②自身が制作したNFT作品をマーケットに出品する ③NFT関連の暗号資産を購入する NFTの始め方・購入方法 NFTの具体的な活用例 ゲーム アート コレクターズアイテム ファッション スポーツ 会員権 不動産 担保ローン その他(ツイート、オンラインチケットなど) NFTは直接取引が可能!4つのマーケットプレイスの紹介 Coincheck NFT Opensea(オープンシー) Nifty Gateway(ニフティ ゲートウェイ) Blur(ブラー) いま注目のNFT暗号資産銘柄 NFTの将来性 NFTの今後のビジネス展開について イーサリアム(ETH)の価格予測 NFTを売却した際にかかる税金に関して 『Coincheck NFT』業界初となるNFTマーケットプレイス事業を開始 NFTとは?暗号資産との違い NFT(Non-Fungible Token)とは主にイーサリアム(ETH)のブロックチェーン上で構築できる代替不可能なトークンのことです。このNFTの技術がゲーム分野や不動産分野で活用され、革命を起こそうとしています。 もう少し具体的に解説すると、代替不可能なトークンには、唯一無二の価値を持つという特徴があります。 例えば、Aさんが持っている1ビットコインとBさんが持っている1ビットコインは同等の価値であり、交換することができる「代替可能」なものです。 一方で、「代替不可能」とは、全く同じものが存在しない、例えば「金メダル選手の直筆サイン入りTシャツ」のような一点物であることを意味しています。 イーサリアムについて詳しく知りたい方はこちら。 イーサリアム(ETH)とは?今後の展望やアップデートについて解説 Coincheck NFTと暗号資産の違い 一点物で代わりがないトークンのことをNFTというのに対して、暗号資産(仮想通貨)のような代替可能なトークンのことをFT(Fungible Token / 代替可能トークン)と呼びます。両者の違いは以下の通りです。 NFT FT 特徴 代替不可能(同じトークンが存在しない) 代替可能(同じトークンが存在する) トークン規格 ERC721 ERC20 活用されている分野 ゲーム、不動産、スポーツ、アート、会員権 など 暗号資産 など NFT技術は、この「代替不可能」という性質があるために、ゲーム内で独自の価値を持つキャラクターを生み出したり、会員権や不動産などの所有の証明に利用されたりと活用の幅が広がっています。 ERC721規格 NFTの発行において多く採用されているのが、イーサリアム(ETH)の「ERC721規格」です。 イーサリアム(ETH)のブロックチェーンを元に発行されたトークンをERCトークンと呼びますが、ERCは、Ethereum Request for Commentsの略で、スマートコントラクトの規格のことを指します。 ERCは規格ごとに番号がついていますが、多くのERCトークンは基本的機能が備わったERC-20という規格を利用しています。 ERC721はERC-20ほど知名度は高くありませんが、1つ1つが独立した価値を持つというERC-20にはない特徴を持っています。 NFTの4つの特徴 NFTには、主に以下の4つの特徴があります。 唯一性取引可能性相互運用性プログラマビリティ 唯一性 前述した通り、NFTはブロックチェーン上で構築されているため、作成するデータに対して「唯一性」を付与することができます。 言い換えるなら、データであっても現物の絵画や宝石などと同じようにコピーや改ざんができない、一点物を作成することが可能ということになります。 取引可能性 NFTは特定の組織にではなく、非中央集権的なブロックチェーンによって管理されています。そのため、ビットコインなどの暗号資産と同じように、所有するNFTを自由に移転・取引することが可能です。 相互運用性 大半のNFTは「ERC721」という共通の規格で発行されているため、この規格に準じているウォレットやマーケットプレイスであれば原則どこでも取引が可能です。 プログラマビリティ プログラマビリティとは、さまざまな付加機能をデータにプログラムできることをいいます。 プログラマビリティを利用することで、NFTの作者は2次流通時の手数料や取引数量の制限などを事前にプログラムすることが可能になります。この機能を活用することで、NFTが作者の手元を離れても、「流通時には購入代金の一部が作者に振り込まれる」というような仕組みを作ることができます。 また、このプログラマビリティを活用することで、NFTの作者はJASRACのような著作権を管理する団体を介さずに手数料を徴収することも可能になります。 NFTが注目されている理由 ブロックチェーン技術はすでにフィンテック分野などで活用されていますが、NFTの特色を追加することで、さらに他の分野での活用が広がることが期待されています。 NFTには、他のトークンにはない代替不可能という特徴があります。 それにより、NFTは固有の価値を証明することが可能になり、会員権や不動産の所有の証明や売買が実現するなど、ブロックチェーンの利用シーンを広げることができます。 今後も他のトークンにはない特色を持つNFTが、あらゆる分野のデジタル化や簡略化を進めていくと期待され、大きな注目を集めているところです。 【2021年話題沸騰の「NFT」】約6割が知っていると回答 コインチェック株式会社の提供するNFTマーケットプレイス「Coincheck NFT」では、2021年10月13日から10月27日の期間、全国の男女4,150名を対象に「NFTに関する意識調査」を実施しました。 同アンケートでNFTの認知度について調査すると、全体で約6割の方がNFTを既に知っていると回答しており、約2割の方が実際にNFTを保有していることがわかりました。また、NFTという言葉を耳にしたことがある人は9割近くを占めており、NFTの認知はかなり広がり身近な存在になりつつあるようです。 参照:Coincheck「【2021年話題沸騰の「NFT」】約6割が知っていると回答 、一方で購入ハードルはまだ高いという結果に 」 そのほかにも、日経トレンディが2021年11月に発表した「2022年ヒット予測」で「NFTトレカ/アート」が3位に選ばれたり、英語辞典「コリンズ」を出版する米出版大手ハーパーコリンズが、2021年に頻繁に使われた代表的な言葉として「NFT」を選んだりするなど、金融に限らずNFTはさまざまな業界から大きな注目を集めています。 参照:日経クロストレンド「ももクロが先駆者 22年は「NFTトレカ&アート」が爆発的普及?」 Coincheckの無料登録はこちら NFTで利益を出す3つの方法 NFTに興味がある方の中には、「どうやってNFTで利益を出すのか」が気になっている人も多いのではないでしょうか? NFTで利益を出す方法には、主に以下の3つがあります。 ①NFTの取引で売却益を狙う②自身で制作したNFT作品をマーケットに出品する③NFT関連の暗号資産を購入する それぞれ詳しく見ていきましょう。 ①NFTの取引で売却益を狙う 世の中にはさまざまなNFTが流通していますが、その多くはCoincheck NFTのようなNFTを取り扱っているマーケットプレイスで取引されています。 NFTは株や暗号資産、不動産などと同じように、時間の経過とともに価値が変動します。そのため、購入したNFTを価格が上がったときにマーケットプレイスに出品・販売することで売却益を得ることができます。 NFTの購入方法について詳しく知りたい方はこちら。 NFTの購入方法/始め方!NFT投資で利益をあげるには? Coincheck Coincheck NFTはこちらへ ②自身が制作したNFT作品をマーケットに出品する NFTマーケットプレイスでは、自身が制作したNFT作品を出品・販売することも可能です。 そのため自分でイラスト、音楽、VRアートなどの作品が作れる人は、それをマーケットに出品した後、買い手が見つかれば収益を得ることができます。 ③NFT関連の暗号資産を購入する 暗号資産の中には、特定のNFTゲームやNFTプラットフォーム内で使用するために開発されたNFT関連の銘柄があります。 一般的に、ゲームやプラットフォームなど大元となるNFTの需要や知名度が高まると、それに関連する暗号資産の価値も上がる傾向があります。そのため、将来性の高そうなNFTに関連する銘柄を取引所で購入し、値上がりしたときに売却すれば利ざやを得ることが可能です。 なお、NFT銘柄の中で有名なものには、エンジンコイン(ENJ)やSAND(サンド)などがあります。どちらの銘柄もコインチェックで取扱いがあるため、気になる方は以下の記事を参考に、購入を検討してみてはいかがでしょうか。 エンジンコイン(ENJ)とは?特徴や購入方法、今後の展望を解説! Coincheck 暗号資産SAND(サンド)とは?『The Sandbox』トークンの気になる今後・将来性を解説! Coincheck Coincheckの無料登録はこちら NFTの始め方・購入方法 NFTの購入は、以下の手順で行うのが一般的です。 ①暗号資産取引所で口座開設をする②暗号資産取引所に日本円を入金する③暗号資産を購入する④NFTマーケットプレイスにログインする⑤NFTを購入する 国内だけでも数多くのNFTマーケットプレイスが存在するため、どのサービスを利用するかは取扱いタイトルや使いやすさ、手数料の安さなどで判断すると良いでしょう。 NFTの始め方・購入方法は、以下の記事で詳しく解説しています。興味がある方はぜひご覧ください。 NFTの購入方法/始め方!NFT投資で利益をあげるには? Coincheck NFTの具体的な活用例 NFTは代替不可能なトークンであるがゆえに、色々な分野での活用が進められてきています。 本章では、すでに実用化が進んでいる以下の分野について具体的に解説していきます。 ゲームアートコレクターズアイテムファッションスポーツ会員権不動産担保ローンその他(ツイート、オンラインチケットなど) ゲーム 現在のところ、NFTはゲーム分野において主に利用されています。 ブロックチェーン技術をベースに開発したゲームのことを「ブロックチェーンゲーム」や「DAppsゲーム」と呼びますが、そのブロックチェーンゲーム内のアイテムやキャラクターにNFTが活用されています。 NFTは唯一無二の価値を生み出せる特徴があるトークンのため、既存のゲームと比べて下記のようなメリットを生み出すことが可能です。 ブロックチェーンゲームと既存ゲームの違い 既存のゲームとブロックチェーンゲームの違いを、表にまとめました。 既存ゲーム ブロックチェーンゲーム ・ゲーム内で稼いだお金はゲーム外では利用できない ・ゲームが終われば取得したアイテムやキャラクターは消える ・チートプレイが行われることがある ・ゲーム内で取得したアイテムが資産になる ・苦労して集めたアイテムやキャラクターが消えない ・チートプレイに悩まされる心配がない 既存のゲームでは、ゲーム内で通貨やコインを得たとしても、基本的にゲーム外での利用は不可能でした。 しかし、ブロックチェーンゲームにおいては、ゲーム内で取得したアイテムやキャラクターなどのデジタルアセットにNFT技術を活用することで、異なる対象のゲーム内で利用したり、対象のマーケットプレイス内で自由に売買を行うことが可能になります。 また、ブロックチェーンゲームは分散管理を行っており、不正をしても世界中の参加者(ノード)の合意形成が必要なので、チートプレイをしてもすぐにバレてしまいます。そのため、ブロックチェーンゲームならチートプレイに悩まされることなく安心してプレイができます。 おすすめのブロックチェーンゲーム5選 数あるブロックチェーンゲームの中から、おすすめのタイトルを5つ厳選しました。 CRYPTO SPELLS(クリプトスペルズ)The Sandbox(ザ・サンドボックス)Sorare(ソラーレ)My Crypto Heroes(マイクリプトヒーローズ)CryptoKitties(クリプトキティーズ) どのゲームもファンが多く、あらゆる世代の人が楽しめるものになっているので、ぜひチェックしてみてください。 ブロックチェーンゲームの取引なら「Coincheck NFT」 2021年3月24日にローンチした「Coincheck NFT」は、国内初となる暗号資産交換業者が運営するNFTマーケットプレイスです。 Coincheck NFTでは、BCG(ブロックチェーンゲーム)として日本で有名な『クリプトスペルズ』、仮想空間やボクセルアートを楽しめる『The sandbox』、現実のサッカーの試合の戦績がゲームのスコアに反映されるカードゲーム『Sorare』などのアセットの売買を行うことができます。 「ブロックチェーンゲームのアセットを買いたい(売りたい)」という方は、ぜひCoincheck NFTをご利用ください。 Coincheck NFTとは? 使い方や取扱い商品を解説 Coincheck アート 絵画やイラスト、写真などのアート作品は、これまではモノとして取引されるのが一般的でした。しかし、NFTによって無形のアセットにも所有の証明ができることになり、デジタルアートにも希少価値を持たせることが可能になりました。 デジタルアートとは?いま注目される理由や作品の魅力、話題のNFT解説 Coincheck それに伴い、Nifty Gateway(ニフティ ゲートウェイ)やSuperRare(スーパーレア)など、デジタルアートの取引を専門に行うマーケットプレイスが現れ、投機目的で市場に参加するトレーダーが増加しました。 デジタルアートが高値で取引された例としては、2021年3月にデジタルアーティストのBeepleによるNFTアート「EVERYDAYS: THE FIRST 5000 DAYS」が、NFT史上最高額となる約6,900万ドル(約75億円)で落札され話題になりました。 引用:Christie’s また、2017年にリリースされ最古のNFTプロジェクトとして知られる「CryptoPunks(クリプトパンクス)」や、CryptoPunksを手掛けたLarva Labsが2021年にリリースした「Meebits(ミービッツ)」などもNFTアートとして有名です。 リリース当初、CryptoPunksは無料で配布されましたが、人気が高まるにつれ希少価値がつくようになり、2021年3月にはあるキャラクターが4,200ETH(当時の価格で約8億円)で売却され、大きな話題になりました。 引用:CryptoPunks Bot CryptoPunks(クリプトパンクス)とは?NFTの特徴や過去の高額取引、将来性について解説 Coincheck さらに、日本国内でもVRアーティストとして活躍するせきぐちあいみ氏のVR作品「Alternate dimension 幻想絢爛」が、NFTマーケットプレイスの「OpenSea」で約1,300万円で落札され話題を集めました。 引用:note(せきぐちあいみ) このように、NFTはアート分野でも大きな盛り上がりを見せています。 【初心者向け】NFTアートとは?作り方や販売・購入方法を解説 Coincheck 「YouTuberから世界的VRアーティストへ」せきぐちあいみさんに聞くNFT・メタバースの魅力 Coincheck コレクターズアイテム 引用:Sorare トレーディングカードやアニメの限定アイテムなども、NFTとして発行・販売されています。例えば、実名のサッカー選手を用いたデジタル・トレーディングカードゲーム「Sorare」などがこちらに該当します。 2021年3月14日には、当時ユヴェントスFCに所属していたクリスティアーノ・ロナウド選手のトレーディングカード(SorareのNFT)が28万9,920ドル(約3,200万円)で売却され、大きな話題を集めました。 引用:Sorare 2021年9月には集英社のマンガアート部門「集英社マンガアートヘリテージ」が、人気マンガ『ONE PIECE』の連載1,000回・コミックス100巻発売を記念して、活版印刷作品10点をNFTとして販売し話題になりました。 (c)2021, Eiichiro Oda /Shueisha Inc. All rights reserved. 参照:株式会社集英社「集英社マンガアートヘリテージ、尾田栄一郎『ONE PIECE』活版印刷作品を販売開始」 このようなコレクション性の高いNFTは、一部のファンを中心に熱狂的な人気を集めています。また、希少性の高いNFTには高値がつきやすいため、中には投機目的で保有している人もいるようです。 Coincheck NFTでは、SorareなどのNFTを取り扱っています。今すぐNFTを売買されたい方は下記よりアクセスしてください。 ※Coincheckの口座開設が完了している方のみ利用できます。口座開設がまだ完了していない場合はこちらをご覧ください。 Coincheck NFTはこちらへ ファッション NFTファッションとは、デジタル上のファッションに、NFT(ノンファンジブル・トークン)の技術を掛け合わせたものを指します。 NFTの持つ唯一性、改ざんが不可能といった特性が加わることで、デジタル上のファッションに所有の証明、1点ものの価値を付与することが可能になりました。 これにより、これまでの主にAR技術を活用し、アバターや自身の写真を元にデジタル上での試着が行える、といったデジタルファッションの主な用途に加え、商品としての価値が生まれました。 Gap(ギャップ) 引用:Gap Threads アメリカの大手アパレルブランド「Gap」は、2022年1月に初となるNFTコレクション「Gap Threads」を発表しました。 同コレクションでは、Gapを象徴するフーディー(パーカー)をモチーフにしたNFTファッションが登場。コレクションは「コモン(Common)」、「レア(Rare)」、「エピック(Epic)」、「ワンオブアカインド(One of a Kind)」の4種類のカテゴリーに分かれており、コモンとレアの作品を購入することで、エピックの作品を購入する機会が得られます(ワンオブアカインドはオークション形式で販売)。 なお、エピック・カテゴリーのNFTコレクションを手に入れると、ニューヨークを拠点とするアーティスト・Brandon Sinesによる限定デジタルアートと、同氏が手がけるキャラクター・Frank ApeとGapのコラボフーディー(現物)を入手することができます。 ドルチェ&ガッバーナ(DOLCE&GABBANA) イタリアを代表するラグジュアリーブランドの「ドルチェ&ガッバーナ」は、デジタルマーケットプレイスの「UNXD」と連携して、2021年9月に初となるNFTコレクション「Collezione Genesi(ジェネシス コレクション)」を発売。9点で総額1885,73ETH(約6億円)という高値で落札され、話題になりました。 NFTファッションとは?特徴やメリット、事例、購入方法や作り方を解説 Coincheck スポーツ 野球やサッカー、バスケットボールなどのプロリーグに所属する選手のNFTを販売するケースも見られます。 例えば、2021年3月にはNBAのスタープレイヤーであるレブロン・ジェームズ選手によるダンクシュート映像がNFT化され、約21万ドル(約2,400万円)で売却されました。 引用:NBA Top Shot 会員権 会員権をNFT化して販売するという活用方法もあります。 例えば、アメリカ経済誌『Forbes』では、「オンライン記事を読む際に広告を表示しない権利」を付加した会員権を販売しました。この会員権はNFT化されており、イーサリアム(ETH)でのみ購入が可能です。 NFTを活用した会員権であるため、これまでの会員権とは異なり他者へ譲渡することもできます。 このようにNFT化された会員権は、他者への権利移動をスムーズに行えるメリットがあるために、今後もオンラインサロンなどで導入されることが期待されています。 参照:Unlock Protocol 不動産 不動産をNFT化して、売買手続きなどを簡略化するといった活用方法もあります。 例えば、OpenLawと呼ばれるブロックチェーンのプロトコルでは、不動産をNFT化することで、売買にかかわる契約書の作成や実行を安全に行うことが可能です。 これまで複雑で時間がかかっていた不動産の手続きが、NFT化することによって簡略化されるため、大きな注目を集めています。 ただ、OpenLawにおいて簡略化されたのは、不動産の所有の追跡と売買契約のみで、利子や税金といった複雑な契約に関しての実装化はまだ行われていません。 今後、不動産分野において、NFTの活用をさらに発展させることが期待されています。 参照:OpenLaw 担保ローン NFTを担保として資産を借り入れるという活用方法もあります。 例えば、Rocketと呼ばれるプロダクトでは、NFTを担保にするとDAI(暗号資産)を借り入れることができます。 借り入れまでの流れを簡単に解説すると、ユーザーが自分のNFTをRocketにロックし、Rocket側で審査が行われた後、DAIが支払われるといった流れです。 担保資産の価格が一定比率を下回って下落した場合、OpenseaなどのNFTマーケットプレイスにて売却されるという仕組みになっています。 その他(ツイート、オンラインチケットなど) TwitterのツイートやオンラインチケットなどをNFTとして販売する動きも見られます。 2021年3月22日、TwitterのCEOを務めるジャック・ドーシー氏の初ツイートがNFTとしてオークションにかけられ、約290万ドル(約3億1,500万円)で落札され話題になりました。 実際に落札されたのは以下のツイートです。 引用:jack ツイートのような一見価値のないようなものであっても、需要が高ければ資産化できるのがNFTの大きな特徴です。 Coincheckの無料登録はこちら NFTは直接取引が可能!4つのマーケットプレイスの紹介 ゲームのアイテムやキャラクターなどに活用されているNFTは、マーケットプレイスという場所で売買することが可能です。 マーケットプレイスが盛り上がれば、NFTの活用や認知度もアップすることが予測されるため、どのようなマーケットプレイスがあるか押さえておくことをおすすめします。 本章では、代表的な以下の4つのNFTマーケットプレイスについてご紹介します。 Coincheck NFTOpensea(オープンシー)Nifty Gateway(ニフティ ゲートウェイ)Blur(ブラー) Coincheck NFT Coincheck NFTは国内初となる、暗号資産交換業者が運営するユーザー同士でNFTと暗号資産の交換取引ができるマーケットプレイスです。 Coincheck NFTは、従来のNFT取引において課題とされていた、スケーラビリティ(拡張性)問題から発生するネットワーク手数料(ガス代)の高騰や、複雑な取引方法などの課題を解決したオフチェーンのNFTマーケットプレイスです。 2023年8月現在、Coincheck NFTでは以下の20タイトル(※)のNFT売買を行うことが可能です。 Coincheck NFT取扱いタイトル CryptoSpells The Sandbox NFTトレカ Sorare Meebits Decentraland Art Blocks Generativemasks Joyfa Otherside Moonbirds ENS(Ethereum Name Service) MAYC(Mutant Ape Yacht Club) NOT A HOTEL 元素騎士オンライン-META WORLD- SEKAINOOWARIKARA TSUBASA NFT ANREALAGE(アンリアレイジ) (※)OASIS COMMUNITY PASS NFT(OCP) Eternal Crypt - Wizardry BC -(エターナルクリプト -ウィザードリーBC-) Coincheck NFTとは? 使い方や取扱い商品を解説 Coincheck Coincheck NFTはこちらへ (※)コインチェック株式会社は、「OASIS」の運営をはじめとするメタバース事業を、マネックスクリプトバンク株式会社に事業譲渡することを決定し、MCBは本年10月2日付けで同事業を承継することといたしました。 詳しくはこちら Opensea(オープンシー) 引用:OpenSea OpenSea(オープンシー)は、30万人以上の月間ユーザー数と、8,000万点を超える取扱アイテムを誇る世界最大級のNFTマーケットプレイスです(2023年7月時点)。 2017年12月に創業されたニューヨークに拠点を置くNFTマーケットプレイスで、ブロックチェーンゲームのキャラクターやアイテム、トレーディングカードの取引を主にイーサリアム(ETH)を利用して行うことが可能です。 Nifty Gateway(ニフティ ゲートウェイ) 引用:Nifty Gateway Nifty Gatewayは、2018年11月にクレジットカードでNFTを取引するためのゲートウェイサービスとしてリリースされ、その後、暗号資産取引所Geminiが買収したことで有名なマーケットプレイスです。 2020年3月には「Nifty Gateway2.0」がリリースされ、米ドルでの決済機能も追加されました。 アーティストや著名人のデジタルグッズを取り扱うサービスを展開していることが特色のひとつです。 Blur(ブラー) 引用:Blur Blurは、2022年10月にサービスを開始したNFTマーケットプレイスです。 2023年7月現在、Blurは世界一となる約5億3,500万ドルの月間取引高を記録しています。これは、2位のOpenSeaの3倍以上という驚異的な取引高となります。 引用:DappRadar Blurには、OpenSeaやX2Y2などのマーケットプレイスで出品されているNFTを統合して、Blurの中だけで取引が行えるようにする「アグリゲーター機能」が実装されています。 また、特定の条件(積極的に取引をする、NFTを出品するなど)を満たしたユーザーに対してガバナンストークン「BLUR」のエアドロップを行うといった、独自の取り組みも行っています。 こうしたユーザー目線に立ったサービスを提供している点が、短期間でBlurが多くのユーザーを獲得できた要因と見られています。 いま注目のNFT暗号資産銘柄 暗号資産におけるNFT銘柄とは、NFTプロジェクトに関連した暗号資産(トークン)です。専門的な言葉では、当該NFTプロジェクトのネイティブトークンである、とも表現できます。 知名度・成長性ともに高いNFT銘柄としては、主に次のようなものがあります。 ENJ(エンジンコイン) SAND(サンド) AXS(エーエックスエス) MANA(マナ) APE(エイプコイン) CHZ(チリーズ) FLOW(フロー) DEP(ディープコイン) PLT(パレットトークン) GALA(ガラ) 各通貨の特徴について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。 いま注目の暗号資産NFT銘柄を紹介!将来性や購入方法を徹底解説! Coincheck ※本記事は、記事内で紹介している銘柄の価格上昇を保証するものではありません。予想に反して損失を被る可能性もあるため、投資はご自身の判断と責任において行ってください。 NFTの将来性 NFTの将来性について、 今後のビジネス展開 イーサリアム(ETH)(暗号資産) という2つの視点でまとめました。 NFTの今後のビジネス展開について NFTは、現在のところ主にゲーム分野での活躍が目立っていますが、不動産や会員権といった分野でも活用され始めています。 しかし、まだまだ活発に実用化が進んでいるとは言えないため、今後の展望に注目が集まっています。 今後のビジネス展開としては、NFTの代替不可能な特徴を生かし、所有の証明や身分証明が必要な分野、著作権やアートの分野で、実用化が進んでいくと予測されています。 このように、あらゆる産業のデジタル化、簡素化を実現する技術として、NFTは多くのビジネス領域で活用されることになるでしょう。 イーサリアム(ETH)の価格予測 NFTは、主にイーサリアム(ETH)のブロックチェーン上で構築されているため、NFTのビジネス展開が進めばイーサリアム(ETH)の価格上昇に貢献する可能性もあります。 今後、NFTの法律面での整備が進んだり、マーケットプレイスが活性化されることで、NFTの知名度が上がり、イーサリアム(ETH)の価格に影響を与えることも考えられます。 イーサリアム(ETH)の将来性を予測するためにも、NFTの今後を見守っていく必要があるでしょう。 【2023年最新】イーサリアム(ETH)とは?特徴や将来性を初心者向けにわかりやすく解説! Coincheck NFTを売却した際にかかる税金に関して 結論から言いますと、NFTを売却した際にかかる税金は雑所得として課税されます。暗号資産の取引で得た利益は雑所得として課税されますがNFTも同じ雑所得の区分に分類されます。 暗号資産を取り巻く各種税制に関する調査・研究を行う、「一般社団法人 日本仮想通貨税務協会(JCTA)」は、NFTの課税上の取り扱いについて以下のような見解を示しています。 NFT同士の交換も暗号資産の交換と同様に、所得を構成する取引であるか否かが論点が生じます。 所得税法では、個人の担税力を増加させる利得はすべて所得を構成すると解されています。NFTそのものが独立して価値を有するものであって、その売買や交換により所得が生じた場合には原則として雑所得として課税されると考えられます。その場合、原則として売買や交換の都度、取引を認識する必要があります。 引用:【仮想通貨税務における諸論点の取扱いに関する見解】 『Coincheck NFT』業界初となるNFTマーケットプレイス事業を開始 Coincheckは業界初の取り組みとして、ブロックチェーン上に記録されたゲームのキャラクター、美術品、不動産等のノンファンジブルトークン(以下、NFT)を暗号資産と交換できるNFTマーケットプレイス『Coincheck NFT』を2021年3月24日より開始しました。 Coincheck NFTでは、『The Sandbox』『CryptoSpells』『Sorare』など、さまざまなタイトルのNFTを取り扱っています。 Coincheck NFTはこちらへ NFTに関するFAQ NFTに関するよくある疑問を、Q&A形式でご紹介します。 Q.NFTと暗号資産の違いはなんですか? A.ビットコインなどの暗号資産は代替可能ですが、NFTは代替不可能な点が異なります。 トークンに唯一無二の価値を持させることができるNFTは汎用性が高く、ゲームやアート、不動産や会員権など幅広い分野での実用化が進んでいます。 Q.NFTはいくらから購入できますか? A.NFTの価格は、基本的に売り手が自由に決めることができます。 ブロックチェーンゲームのアイテムなどは、0.0001ETHなどの安値で売られているものもあります。 Q.NFTの始め方・購入方法を教えてください。 NFTの購入は、以下の手順で行うのが一般的です。 暗号資産取引所で口座開設をする 暗号資産取引所に日本円を入金する 暗号資産を購入する NFTマーケットプレイスにログインする NFTを購入する Q.NFTを購入するメリットとデメリットは? A.NFTはブロックチェーンで保管されているので、実物のアセットと比べて破損したり紛失する危険性が低いというメリットがあります。 また、MetaMask(メタマスク)などの暗号資産用のウォレットを持っていれば、手軽に市場で売買できる点も魅力です。 しかしその性質上、NFTにはアセットを物として所有することができないというデメリットもあります。例えばデジタルアートの場合、所有者は実物の作品を額に入れて鑑賞することはできず、モニターを通じて鑑賞する必要があります。