仮想通貨の指値注文とは?成行注文、逆指値注文についても解説

仮想通貨を取引所で注文する方法には、「指値注文」「成行注文」「逆指値注文」があります。ここでは、指値注文を中心に仮想通貨の注文方法について解説していきましょう。

仮想通貨の販売所と取引所の違いについて

ビットコイン販売所
まずは、仮想通貨を売買する場である「販売所」と「取引所」について把握しておきましょう。

販売所は、運営会社からユーザーが仮想通貨を購入・売却するしくみです。希望する量の仮想通貨を購入したり売却したりすることができます。

取引所は、ユーザー同士が仮想通貨を売買するしくみです。ユーザーが「売買板」と呼ばれる、売買のレートと注文量を示した情報を確認しながら、ほかのユーザーから仮想通貨を購入したり売却したりできます。

なお、Coincheckの取引所で扱っているのはビットコイン(BTC)のみとなり、「指値注文」「成行注文」「逆指値注文」が可能です。

売買価格をあらかじめ指定する「指値注文」

トレードビュー
指値注文は、買う値段か売る値段のどちらかを指定して注文する方法です。買い注文の場合は指値以下、売り注文の場合は指値以上の値段にならないと成立しない点が特徴です。

買う値段を指定する場合は、希望に沿った価格帯で、特定の数量だけ仮想通貨を買う、あるいは売る注文を出しておく「予約」をしておくことになります。

例えば、ある仮想通貨が現在、相場では100円前後の価格をつけているとします。今のタイミングで購入するのではなく、95円前後まで値を下げたタイミングで購入したいと考えたなら、95円で指値注文を入れて待っておきます。

指値注文は、相場が動いてその価格帯に達したときに、取引が成立すれば、希望の価格と数量の注文どおりに売買できます。ですから、常にチャートを監視している必要はありません。

ただし、指値注文では、思ったとおりに価格が動かなかったとき、チャンスを逃してしまう場合があります。その点は指値注文のデメリットといえるでしょう。

市場価格で注文する「成行注文」

成行注文
成行注文とは、売買の値段を指定せずに、そのときの市場価格で注文する方法です。

買い注文の場合は、その時点の最低価格の売り注文に対応します。売り注文の場合は、最高額の買い注文に対応して注文が成立します。

成行注文は、「とにかく、今、この枚数の仮想通貨を買いたい(売りたい)」という希望を出す注文方法となります。しかし、相場の値動きが激しいときには、希望の価格で取引できないのが、成行注文のデメリットです。

上昇トレンドを読むための「逆指値注文」

逆指値注文
逆指値注文は、指値注文と同じように、仮想通貨の売買をする価格をあらかじめ指定しておく方法です。指値注文とは逆に、買い注文の場合は指値以上、売り注文の場合は指値以下の値段になったら、売買が成立します。

逆指値注文は、一見すると損しているように見えますが、上昇トレンドや下降トレンドを読むための足がかりにすることができます。

例えば、ある仮想通貨が100円の価格をつけていて、110円の価格になったら買うという逆指値注文を行ったとします。110円になったということは上昇トレンドにのって、さらなる価格上昇の可能性があります。

また、逆指値注文は「損切り」にも使うことができます。損切りとは、希望の利益確定ラインまで届かず、むしろ相場が逆行してしまったときのリスク回避策です。

ある仮想通貨を100円で購入して、105円で売ろうとしたら、むしろ95円まで値を下げたとします。確かに、まだこの投資が失敗したかどうかはわかりません。そのまま待っていれば、105円まで値を上げる期待もできます。しかし、さらに90円や80円にまで下がって、大損失を被ってしまうおそれもあるのです。

先が読めない仮想通貨の相場に取り組むときには、100円で買うのと同時に、例えば97円から98円あたりで「損切り」の逆指値注文を出しておく方法もあります。

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