ネム(NEM/XEM)の始め方やハーベストのやり方を初心者にわかりやすく解説

仮想通貨(暗号資産)初心者のなかには、ネム(XEM)の始め方やハーベストのやり方を知りたいと思う人もいるかもしれません。

また、そもそも一体どこでネムを購入すれば良いのか、どのような手順を踏めばネムの取引が始められるのか、初めての人にはわからない場合もあるでしょう。

ネムの取引を始めるにあたっては、あらかじめネムの基本的な特徴や、ハーベストとマイニングの違いなどを理解しておくことも大切です。そこでこちらの記事では、仮想通貨初心者を対象に、ネム(XEM)の始め方をわかりやすく解説します。

※当社にXEMを入金・送金される場合は、NEMネットワークをご利用ください。異なるネットワークから送られた場合は通貨が失われる可能性がありますのでご注意ください。

詳しくはこちらをご参照ください。

仮想通貨ネム(NEM/XEM)とは?基本情報や特徴

ネム(XEM)は、平等を原則とした新しい経済圏を目指して誕生した仮想通貨です。

2014年1月19日にutopianfutureというハンドルネームの人物によって、ネムのプロジェクトは立ち上げられました。その後、2015年3月29日に初めてネムは公開されています。

New Economy Movement(新しい経済運動)の略称であるネムは、金銭的な自由や機会の平等主義と公平性などが原則とされています。通貨単位は、XEM(ゼム)で、誕生当初に約1600人の投資家へ、均等に総発行量の89億9999万9999XEMが振り分けられました。

ネムに新規発行はなく、ビットコインのようなマイニングの仕組みがないことも特徴です。ネットワーク貢献者へは、マイニングではなくハーベスティング(収穫)という仕組みで報酬が分配されます。

また、ブロック生成間隔が約1分と短いため、数ある仮想通貨のなかでも取引の処理速度は早くなっています。

詳しくはこちら:仮想通貨ネム(XEM)とは?特徴を初心者にもわかりやすく解説

仮想通貨ネム(NEM/XEM)の始め方

ネム(XEM)の始め方として、まずはCoincheckなどの金融庁登録済の仮想通貨の取引所に口座開設をしましょう。

1. 仮想通貨の取引所に登録する

Coincheckでは以下の2ステップでかんたんに口座開設ができます。

  • 1.アカウント作成をする
  • 2.本人確認を行う

口座開設はスマートフォンのアプリまたはパソコンのブラウザから行うことができます。口座開設のやり方については、以下の記事で詳しく解説しています。口座開設をご検討の方は、ぜひご覧ください。

ネム(XEM)を購入する

Coincheckでネム(XEM)を購入するには、ウェブ画面ではログイン後に「ウォレット」をクリックし、「コインを買う」画面でネムを選択します。

数量を設定して「購入する」をクリックします。購入するボタンを押した後は取引をキャンセルできないため、選択するコインや数量を間違えないようにしましょう。

一方、ネム(XEM)を売る場合は「コインを売る」画面でネムを選択し、数量を設定して売却すれば完了です。Coincheckの販売所は操作が簡単なため、初心者でも迷うことなくネム(XEM)の売買が可能です。

ネム(XEM)を貸し出す

また、Coincheckでは最大年率5%の貸暗号資産サービスを利用して、購入したネム(XEM)を貸し出すこともできます。

Coincheckの貸暗号資産サービスは、保有しているネム(XEM)を一定期間Coincheckに貸し出すことで、利用料をもらえるサービスです。貸出期間は14日間・30日間・90日間・365日間から選択することができます。

購入したネム(XEM)を長期間保有予定の方は、利用を検討してみるのも良いでしょう。

Coincheckの口座開設方法と手順の詳細はこちら

ネム(NEM/XEM)のハーベストとビットコイン(BTC)のマイニングの違い

仮想通貨におけるハーベストとマイニングは、報酬が得られるという点においては似ています。しかし、異なるポイントもあるため違いを理解しておきましょう。

マイニング

マイニング

まずマイニングとは、ビットコインなどに導入されている仕組みのことを指します。

マイニングによってビットコインの取引は承認され、マイニングに成功して取引を承認することで、マイニングを行うマイナーは報酬としてビットコインを受け取ることができます。

ただし、マイニングを成功させるためには膨大な計算作業が必要となり、高性能コンピューターなどが必要となります。近年このビットコインのマイニング競争は激化しており、マイニングのためのコストも増加しています。

ハーベスト

ネム(XEM)

一方、ネム(XEM)のハーベストは、ネムを一定金額以上持っている人なら誰でも参加することができ、ハーベストに成功すると報酬を得られます。

具体的には、ネム(XEM)を1万枚以上保有していることなどの条件をクリアする必要がありますが、ビットコインのマイニングよりも参入障壁は低くなっています。

また、ネムのハーベストには大量の計算作業なども必要ないため、膨大なコストがかかることもありません。

ネム(NEM/XEM)のハーベストの種類

ネム(XEM)

ネム(XEM)のハーベストの報酬を受け取るには、2種類の方法があります。

ローカルハーベスト

まず一つ目がローカルハーベストで、こちらは自分のパソコンを起動したままの状態で実行する方法です。

ローカルハーベストは、ネムの公式ウォレットであるNano Walletをインストールした自身のパソコンでハーベストを行います。パソコンを起動させ続ける必要があるものの、全くハーベスト権利が回ってこないケースもあるので注意が必要です。

デリゲート(委任)ハーベスト

反対に、パソコンがオフラインの状態でも実行できる方法が、デリゲートハーベスト(委任ハーベスト)です。

他人のPC上のスーパーノードを利用して取引の承認を行うため、自身の負担は軽減できるといえるでしょう。なお、ローカルハーベストからデリゲートハーベストへ切り替えたい際には、Nano Walletで該当のボタンをクリックすることで切り替えが可能です。

ただし、デリゲートハーベストを利用するためには、手数料の0.15XEMを支払う必要があります。また、スマホアプリからはハーベストの設定が行えないため、注意しましょう。

ネム(NEM/XEM)のハーベストのメリット

ネム(XEM)

ハーベストにおけるメリットはビットコインのマイニングとは異なり、1万XEM以上のネム(XEM)を持っていれば誰でも参加できる点です。

特にデリゲートハーベストを利用すれば、ネット環境のない場所でも実行することが可能です。自身のパソコンをオフラインにすることが可能であるため、ハーベストにかかるコストを最小限に抑えることができます。

デリゲートハーベストは委任できるため、ハーベストに関する詳しい仕組みなどがわからなくても利用することが可能です。ハーベストを始めるための設定も比較的簡単であるため、仮想通貨初心者でも気軽に利用できるといえるでしょう。

ネム(NEM/XEM)のハーベストのデメリット

デメリット

ローカルハーベストの場合は、パソコンを起動させ続ける必要があるため、ある程度の電気代がかかるというデメリットがあります。デリゲートハーベストを行う際にも、すぐに行いたい場合でも承認されるまで待つ必要があったりもします。

また、ネム(XEM)の保有量や取引量が少ない場合には、報酬が少なくなったりもらえなくなったりする可能性があるということを覚えておきましょう。報酬が少なくなる理由は、ネムへの貢献度によって取引承認の報酬がランダムに選ばれるためです。

ただし、人によっては毎月安定した儲けになるケースもあるため、ネム(XEM)を長期保有する予定のある方は、ハーベストの利用を検討されるのも良いでしょう。

詳しくはこちら:ネム(XEM)のハーベストとは?方法やマイニングとの違いを解説

ネム(NEM/XEM)のハーベストのやり方

続いてネム(XEM)のハーベストのやり方についてご紹介します。

1. NanoWallet

NanoWallet
画像出典:https://nem.io/downloads/

ハーベストのやり方として、NanoWalletを利用する方法があります。

ネム(XEM)の公式ウォレットであるNanoWalletにネム(XEM)を入れておくことでハーベストが行えます。公式サイトでは「Windows」「MAC」「Linux」の3種類があるため、そのなかから自身のパソコンに合う種類を選んでダウンロードしましょう。

Nano Walletには、パソコン版とモバイル版がリリースされています。ウェブからダウンロードする際には、ファイルが約90MBあるためダウンロードに時間を要します。

NanoWallet-(バージョン名+OS名)という名前のZip形式ファイルが保存された後は、ファイルをクリックしZipファイルを解凍しましょう。

なお、ハードウェアウォレットのTREZORは、NanoWalletと連携をすることが可能です。日本語化するためには、Nano Walletのトップ画面の「言語」から「Japanese」を選択しましょう。

NanoWalletから送金するためには「送金」をクリックし、宛先・量・メッセージ・パスワードを入力する必要があります。

2. Simple walletを作る

続いて、初めてNanoWalletを作成する際には「Simple wallet」を選択します。

ウォレット名やパスワードを入力して「Start」します。ウォレットを作成する際には、ハッキング対策のためにもオフライン環境で作業するようにしましょう。

オフライン環境にした後に、「Ready」をクリックし「Mainnet」を選択します。その後は「Next」をクリックし、英数字などを複雑に組み合わせたパスワードを入力します。

秘密鍵を作成するためには「Start」をクリックし、緑色のバーが100%になるまでカーソルを画面上で動かし続けます。表示された「Next」をクリックすることで、秘密鍵の作成と暗号化が完了します。

バックアップファイルと秘密鍵のデータは復元が不可能なため、管理には十分注意するようにしましょう。

3. ネム(XEM)を入れる

NanoWalletにXEMを送金する
ハーベストを始めるために、ウォレットにネム(XEM)を入れましょう。

ネムウォレットのログイン画面にネムアドレスが出たら、アドレスをコピーします。Coincheckの「コインを送る」ページで「送金先リストの編集」を選択します。

宛先にコピーしたアドレスを貼り付けて、金額を入力しましょう。宛先は間違えないよう、打ち込むのではなくコピーしたものを貼り付けるようにする方が良いでしょう。

コインごとに説明文が異なるため、送金前に必ず目を通すようにしましょう。Coincheckで新規アドレス宛送金をする際には、まず二段階認証を済ませているかチェックします。

次に「送金先リストの編集」をクリックし、新規宛先と新規ラベルを入力します。「宛先」から送金先を選択し、送金したい数量とコインごとに必要な項目を入力しましょう。

その後に「送金する」を選択して送金すれば、送金は完了です。ハーベスト手数料として6XEMかかるため、合計で1万6XEM以上を送金する必要があります。

4. 委任する

ネムウォレットの「デリゲート・ハーベスティング設定」を有効にすることで、パソコンの電源を落としてもハーベストが可能になります。

ハーベストを委任するためには条件があります。例えば、1万XEM以上をNanoWalletに保有し、NanoWalletで委任有効化の申請をしていることやNanoWalletの既得バランスが1万XEM以上を超えていることなどが条件です。

委任ハーベストをすることで、スーパーノードへ委任することが可能となります。なお、スーパーノードは得られる利益が大きいですが、24時間パソコンを起動する必要があるなど細かく条件があるため、初心者にはハードルが高い側面があります。

また、委任ハーベストをする際には、手数料が0.15XEM必要となるため注意しましょう。

ネム(NEM/XEM)の売買やハーベストで利益を出そう

ハーベストで利益を出そう
ネム(XEM)は売買による取引だけではなく、ハーベストで利益を出すことも可能です。

仮想通貨初心者は、仮想通貨の取引所での登録方法やネム(XEM)の入金方法をあらかじめ学んでおくことで、スムーズにネム(XEM)の取引を開始することができます。また、ハーベストを始める際には、メリットとデメリットを理解したうえで行うようにしましょう。

仮想通貨は値動きが大きく、短期間で大きな利益を出せる可能性がある反面、損失リスクも大きいため、余剰資金内で取引をすることも投資の大切なポイントです。

さらに、万が一のハッキングなどのリスクに備えて、自分自身で二段階認証設定などのセキュリティ対策を講じることも必要です。ネム(XEM)で取引を始めて、他の仮想通貨とは異なる楽しみ方を模索してみましょう。