株やFXなどでよく耳にするデイトレード。頻繁に取引することで利益を得る方法で、暗号資産(仮想通貨)のビットコイン(BTC)でもデイトレードをすることは可能です。
ビットコイン(BTC)などの暗号資産は価格の変動が大きいため、デイトレードで賢く取引をしている人も少なくありません。ビットコイン(BTC)のデイトレードには、どのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか。
今回は、ビットコイン(BTC)のデイトレードについて、その特徴とどのように取引すれば良いのか詳しく紹介します。
目次
そもそもデイトレードとは何?主な特徴は?
デイトレードとは、株やFX、暗号資産などの投資で使われる取引方法の一つです。デイトレードはその名の通り、1日の間でトレードを完結させ、それを繰り返して利益を生み出す方法のことです。
投資の取引方法はほかに、数日から数週間の期間で取引を行うスイングトレード、数年単位で保有する長期保有などが挙げられます。また、デイトレードよりも短い、数秒から数分というスパンで取引する方法をスキャルピングといいます。
デイトレードは、チャートを観察するテクニカル分析を使って取引することが多く、翌日に取引を持ち込むことは基本的にありません。
1日の価格変動によって利益を得る方法なので、価格の上下が激しいといわれる暗号資産にも適している取引方法といえます。
デイトレードの取引に求められる要素って一体?
1日のうちに取引が完結するデイトレードを行うには、投資対象が一定の条件を満たしていることが好ましいと考えられています。
例えばデイトレード取引をする上では、投資対象に下記のような前提条件があることが望ましいでしょう。
1. 一定の出来高がある
1つ目が「一定の出来高があること」です。
出来高があまりにも少ない(流動性が低い)と、投資対象を買いたい時に十分に買えなかったり、売りたい時に十分に売れなかったりします。
そのため、デイトレードを行うには、ある程度出来高が多い方が望ましいといえます。
2. 1日の値幅が大きい
2つ目が「1日の値幅が大きいこと」です。
値幅が小さいと取引するタイミングがあまりなく、デイトレードには向いていません。1日の中でも価格の上下が激しく、取引チャンスが多い方が仕掛けやすくなります。
デイトレードで利益を得るためには、一定の出来高と値幅の大きさが重要です。暗号資産の中でもビットコイン(BTC)はその条件を満たしているといえるでしょう。
ただし、取引所や銘柄などによっても大きく異なるので、始める前にデイトレードに適している取引所や銘柄を慎重に選択することが大切です。
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ビットコイン(Bitcoin/BTC)でデイトレードをするメリット
ビットコイン(BTC)でデイトレードをするメリットとして、取引量が多い点や価格変動が大きい点のほかに、例えば2つ挙げられます。
1. いつでも取引が行える
1つ目が「いつでも取引が行える点」です。
取引所のメンテナンス中などを除いて、暗号資産は24時間365日取引が可能となっています。株やFXのように休みの期間がないため、本業で忙しい人などにも向いているでしょう。
2. 手数料が安い取引所がある
2つ目が「手数料が安い取引所がある点」です。
頻繁に取引を行うデイトレードで大切なのが、手数料の安さです。取引所によっては、株やFXに比べて取引手数料が安いところもあります。
そのため取引所選びの際に、取引手数料は1つのポイントとしてチェックしましょう。
ビットコイン(Bitcoin/BTC)でデイトレードをするデメリット
ビットコイン(BTC)のデイトレードはメリットも多い反面、デメリットもあります。大きく分けて3つあります。
1. 大きな損失が出る可能性がある
1つ目が「大きな損失が出る可能性がある点」です。
ビットコイン(BTC)などの暗号資産は価格変動が激しいため、トレードがうまくいった際には大きく儲かる可能性もありますが、逆に負けを繰り返すと大きな損失になるリスクがあります。
2. 時間の使い方が難しい
2つ目が「時間の使い方が難しい点」です。
例えば、株式投資は取引時間が限られているため、その時間で集中的に取引をすることができます。
一方、暗号資産は基本的に土日を含めて24時間365日取引できるため、自分で取引する時間を決める必要があったり、相場から離れている時でも価格が気になってしまう場合もあります。
そのため、取引のタイミングや時間の使い方が難しい側面があります。
3. 利益が雑所得に分類される
3つ目が「利益が雑所得に分類される点」です。
株やFXは投資商品として、申告分離課税が適用され、税率は20.315%(所得税15.315%+住民税5% ※所得税に復興特別税を含む)となっています。
一方、暗号資産で得られた利益は雑所得に分類され、雑所得はほかの所得と合算しての課税になります。そのため、すでにかなり所得が高い人の場合は、その分多くの税金が課せられますので、その点には注意が必要です。
※税金に関する詳細につきましては、管轄の税務署や税理士等にお訊ねいただくか、または国税庁タックスアンサーをご参照ください。
売りから取引できるビットコイン(Bitcoin/BTC)のレバレッジ取引とは?
デイトレードに適している取引方法の一つに、レバレッジ取引があります。
※Coincheckでは、2020年3月13日をもちまして、レバレッジ取引のサービス提供を終了いたしました。
レバレッジ取引とは、証拠金を預け入れて、その数倍の金額で売買ができる取引のことです。暗号資産取引所の中には、レバレッジ取引ができるところも多くあり、デイトレードに活用している人も多くいます。
レバレッジ取引の特徴は、大きく3つあります。
1. 少額から投資ができる
1つ目が「少額から投資ができる点」です。
レバレッジ取引では自分が保有する資金以上の取引ができるため、リスクはあるものの少額からの投資でもハイリターンが期待できます。
2. 売りから取引が行える
2つ目が「売りから取引が行える点」です。
通常、現物取引の場合には、買った価格から上昇したときに利益が出ます。ですが、レバレッジ取引の場合は、これから価格が下がると予想される場面で売り注文を出すことが可能です。
レバレッジ取引であれば上昇相場でも下落相場でも、どちらの局面でも取引ができるため、デイトレードに向いています。
3. 決済後に実際のお金が動く
3つ目が「決済後に実際のお金が動く点」です。
レバレッジ取引は現物取引とは違い、注文時点では保有したことにはならず、決済して初めてお金が動く点に注意が必要です。
ビットコイン(BTC)のデイトレードのコツ
ビットコイン(BTC)のデイトレードをするときのコツとして、例えば以下の4つが挙げられます。
1. 出来高を確認する
1つ目が「出来高を確認する」ことです。
出来高が大きくなることは、価格の値動きが出やすくなる予兆でもありますので、トレード前に出来高のチェックは不可欠といえます。
2. ニュースなどの情報収集をする
2つ目が「ニュースなどの情報収集をする」ことです。
暗号資産は、取引所への上場や技術の進歩などによっても、価格が大きく変動します。そのため、暗号資産関連のニュースを常に収集しておくことは大切です。
ビットコイン(BTC)だけでなく、ほかのアルトコインなども含めた暗号資産を取り巻く環境についても敏感になっておくと良いでしょう。
3. テクニカル分析を利用する
3つ目が「テクニカル分析を利用する」ことです。
デイトレードには、ファンダメンタル分析よりもテクニカル分析が向いていると言われています。チャートや指標などを参考にして、エントリーポイントを探しましょう。
4. レバレッジ取引で売り注文も出してみる
4つ目が「レバレッジ取引で売り注文も出してみる」ことです。
買い注文だけでなく、売り注文もできるレバレッジ取引の利点を生かして、取引チャンスを増やしてみるのも良いでしょう。
※Coincheckでは、2020年3月13日をもちまして、レバレッジ取引のサービス提供を終了いたしました。
デイトレードを行う際に注意すべきこととは?
最後に、デイトレードをする際の注意点についてもおさえておきたいポイントが2つあります。
1. 初心者がいきなり勝つのは難しい
1つ目が「初心者がいきなり勝つのは難しい」ことです。
暗号資産のみならず、トレードにあまり慣れていない初心者の段階では、経験のある投資家に比べて、利益を得るのが難しいことがあります。
これから暗号資産を始めようという初心者の方は、まずは通常の取引に慣れてから始めるのが良いでしょう。
2. チャート分析のテクニックが必要
2つ目が「チャート分析のテクニックが必要」なことです。
株やFXなどとも共通しますが、チャートを読み慣れていない初心者には、デイトレードはややハードルが高いといえます。
デイトレードはハイリスクハイリターンな取引方法のため、正しいチャートに関する知識などを身に付けたうえで、挑戦する方が良いでしょう。
初心者はまず通常の取引から!
デイトレードは、短い期間で頻繁に取引をすることで、利益を積み重ねる取引方法です。しかし、負けないためには勉強や経験が欠かせません。
ポジションの傾きを把握したり、情報収集したりと、初心者には難しい側面もあります。初心者の方はまずは通常の取引に慣れてから、リスクを踏まえたうえでデイトレードに挑戦してみましょう。