Dai(DAI)とはイーサリアムブロックチェーン上で稼働する暗号資産(仮想通貨)です。
※Dai(DAI)は1DAI = 1米ドルを目標価格として設定しており、実際に1米ドル付近で価格が推移していることから、暗号資産(仮想通貨)型ステーブルコインと認識されていますが、1DAI = 1米ドルの価値を保証するための原資産が確保されているものではなく、相場の変動等により目標価格に対して大きく下落する可能性があります。
イーサリアムブロックチェーン上で構築されているMaker Protocolを通じて発行され、MakerDAOというDAO(分散型自律組織)によって運営がなされています。
今回の記事では、6月20日からCoincheckで取り扱いを開始するダイ(DAI)について解説します。
目次
暗号資産「ダイ(DAI)」とは?
Dai(DAI)とはイーサリアムブロックチェーン上で稼働する暗号資産(仮想通貨)です。
※Dai(DAI)は1DAI = 1米ドルを目標価格として設定しています。実際にダイ(DAI)は1米ドル付近で価格が推移していることから、暗号資産(仮想通貨)型ステーブルコインと認識されていますが、1DAI = 1米ドルの価値を保証するための原資産が確保されているものではなく、相場の変動等により目標価格に対して大きく下落する可能性があります。
また、ダイ(DAI)はイーサリアムブロックチェーン上で構築されているMaker Protocolを通じて発行され、MakerDAOというDAO(分散型自律組織)によって運営がなされています。
通貨単位 | DAI |
発行可能上限数 | 上限なし |
コンセンサスアルゴリズム | イーサリアムに依存(PoS) |
時価総額ランキング (2023年5月時点) | 17位 |
ダイ(DAI)と他のステーブルコインの違い
ダイ(DAI)の他のステーブルコインとの違いは「法定通貨ではなく暗号資産を担保にしている」という点です。
2023年現在、広く流通しているステーブルコインのほとんどは、法定通貨(米ドル)や債券などの現金同等物を保有することで、その価値を担保しています。そして、その裏付け資産を代表組織などが中央集権的に管理することが一般的です。
一方で、ダイ(DAI)は暗号資産(主にイーサリアム)を担保に1DAI = 1米ドルを目標価格として設定しており、実際に1米ドル付近で価格が推移していることから、暗号資産(仮想通貨)型ステーブルコインと認識されています。ただし、1DAI = 1米ドルの価値を保証するための原資産が確保されているものではなく、相場の変動等により目標価格に対して大きく下落する可能性があります。
また、DAIの運営はDAOによって意思決定がされ、分散化されているという特徴があります。
MakerDAOとダイ(DAI)の関係
MakerDAOは、ダイ(DAI)を発行するプラットフォームであり、2014年12月に設立された暗号資産市場においては歴史があるプロジェクトのひとつです。イーサリアムブロックチェーン上で信頼されているオラクル(ブロックチェーンがネットワークの外部とデータをやりとりすること)を実行した最初のプロジェクトでもあり、その結果として、多くの分散型アプリケーション(dApps)はMakerDAOのオラクルを使用してシステムのセキュリティを確保しています。
また、メイカー(MKR)はMakerDAOのガバナンストークンです。暗号資産メイカー(MKR)は、主にMakerDAOの運営方針に対する投票権として使用されています。
ダイ(DAI)の発行に暗号資産メイカーが必要である訳ではないですが、どちらもMakerDAOに関連する暗号資産として、セットで語られることが多いです。
ダイ(DAI)の特徴・メリット
ダイ(DAI)のメリットとしては、次の2点が挙げられます。
- ERC-20規格の暗号資産であり、利便性が高い
- ユーザーが自由にダイ(DAI)を発行できる
以下で1つずつ解説していきます。
メリット①:ERC-20規格の暗号資産であり、利便性が高い
1つ目のメリットは「ERC-20規格の暗号資産であり、利便性が高い」という点です。
ダイ(DAI)はERC-20規格の暗号資産であり、イーサリアムブロックチェーン上で構築されています。そのため、業界シェアの多くを占めるイーサリアムに対応したアプリやサービスで管理することができます。したがって、ダイ(DAI)は利便性は高く、今後のユースケースの拡大にも期待できると言えるのではないでしょうか。
メリット②:ユーザーが自由にダイ(DAI)を発行できる
2つ目のメリットは「ユーザーが自由にダイ(DAI)を発行できる」という点です。
ユーザーはMakerDAOのスマートコントラクトを通じてイーサリアムなどを担保にダイ(DAI)を発行することができます。2019年以降は、イーサリアム以外の暗号資産(LINKやPOLなど)やNFT(実世界の不動産資産をNFT化したもの)を担保にダイ(DAI)を発行できるようになったため、よりユースケースが広がりました。そのためエコシステムがとても大きく、400以上のアプリやサービスでダイ(DAI)が取り扱われています。その中には、UniswapやThe Sandboxなど著名なプロジェクトも存在しており、ダイ(DAI)の信頼性を高めています。
ダイ(DAI)の購入方法
ダイ(DAI)は、Coincheck取引所で購入することができます。Coincheck取引所での売買は、ブラウザから利用することができます。取引所での購入方法は以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひご覧ください。
※なお、当社にダイ(DAI)を入金・送金される場合は、Ethereumネットワーク上のERC20をご利用ください。異なるネットワークから送られた場合は通貨が失われる可能性がありますのでご注意ください。詳しくはこちらをご参照ください。