ネム(XEM)の今後は?将来性を左右するSymbolや最新ニュースを解説

数ある仮想通貨のなかで、特にネム(XEM)の取引をしたいと思っている人は、ネムが今後どうなっていくのかを予想しておくことが重要です。

2021年3月に行われた大型アップデートにより、ネムは「Symbol(シンボル)」という新しいブロックチェーンをローンチしました。

Symbolはセキュリティの強化や処理速度の向上などを実現しており、Symbol内で利用される暗号資産「XYM(ジム)」も、今後成長していくデジタル通貨として大きな注目を集めています。

この記事では、ネムのメリットや最新ニュース、新たに誕生したSymbolの特徴などを解説しながら、ネムの将来性について検証していきます。

執筆Coincheck Column編集部

Coincheck Column編集部は仮想通貨の取引経験者やブロックチェーンの知見に深いメンバーで構成されています。これから仮想通貨を始める方々に「仮想通貨について正しく理解していただき安心して取引できる」ことを目的に執筆しています。/ 運営元:コインチェック株式会社

ネム(XEM)の今後を左右するSymbol(シンボル)とは?

仮想通貨

冒頭でも触れた通り、ネムは2021年3月に大型アップデートを行い、Symbol(シンボル)という新しいパブリックブロックチェーンをローンチしました。

それまで、ネムは「NIS1」というブロックチェーンのみを運用していましたが、Symbolの誕生により、現在はNIS1とSymbolという2つのブロックチェーンを並行して運用しています。

それでは、Symbolは従来のブロックチェーンであるNIS1と比べて、どのような点が異なるのでしょうか。Symbolの主な特徴について、以下で解説していきます。

Symbol(シンボル)の3つの特徴

Symbolには、主に以下の3つの特徴があります。

・セキュリティが強化される
・処理速度が速くなる
・実用性がアップする

上記のように、機能性や実用性が向上することにより、シンボルは従来のネムのブロックチェーン(NIS1)よりも、ブロックチェーンプラットフォームとしての需要が増加することが予想されます。

そしてそれに伴い、シンボル上で使用される仮想通貨ジム(XYM)の価値も、ゼム(XEM)より高くなるのではないかと期待する声が上がっています。

Symbolは2021年3月17日にローンチされた

ネムは2021年3月17日に大型アップデートを実施し、新たなパブリックブロックチェーン「Symbol(シンボル)」をローンチしました。

これに先駆け、ネム(XEM)保有者はオプトインすることで、スナップショット時点でのネムの残高と同数のジム(XYM)を受け取ることができました。

ネム(XEM)の今後が期待されている理由

仮想通貨

ネムの今後が期待されている理由には、主に以下の5つが挙げられます。

・低コスト
・セキュリティレベルが高い
・送金スピードが速い
・大量保有者に報酬が偏らない
・送金にメッセージを組み込める

それぞれどのような内容なのか、順番に見ていきましょう。

1.低コスト

1つ目は、低コストであることです。

仮想通貨はネット上でのみ存在する通貨であるため、送金は電子データの生成だけで行うことができ、コストがほとんどかからないことが特徴です。中でもネムは、PoIというコンセンサスアルゴリズムを採用することで、より低コストで稼働する通貨システムを実現しています。

PoI(プルーフ・オブ・インポータンス)とは

仮想通貨システムを正常に稼働させるためには、取引内容の正当性を検証・承認する必要があります。この検証と承認を行う人を、ネムでは通貨の保有量、取引回数、取引量などから得られるスコアをもとに、ネットワーク運営にどれだけ貢献しているかを評価した上で選定しています。

この選定方式(コンセンサスアルゴリズム)のことを、PoI(Proof of Importance)といいます。

コミュニティへの貢献度によって承認者を選ぶPoIは、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)などが採用しているPoW(プルーフ・オブ・ワーク)で問題視されている、マイニング報酬の集中化を防ぐことができます。

2.セキュリティレベルが高い

2つ目は、セキュリティレベルが高いことです。

ネムでは、特殊なアルゴリズムによって通貨システムに接続しているコンピュータの動作監視を行っています。悪意のある接続者などを排除できるため、ネムのセキュリティレベルは高いと言われています。

また、ネムが採用している「マルチシグ」というシステムも、セキュリティ強化につながっています。
マルチシグでは、仮想通貨のトランザクションの署名に複数の秘密鍵が必要になります。1つの秘密鍵のみで送金が可能なシングルシグと比べて、マルチシグはセキュリティレベルが高いという特長があります。

3.送金スピードが速い

3つ目は、ビットコインなどの他の仮想通貨と比べて、送金スピードが速い点が挙げられます。

ビットコインの場合は取引の承認に約10分程度かかってしまいますが、ネムの場合はビットコインとは異なるコンセンサスアルゴリズムを用いているため、わずか1分ほどで承認が完了します。

4.大量保有者に報酬が偏らない

4つ目は、ネムの大量保有者だけに、ハーベスティング(承認作業)の報酬が偏らないように配慮されていることです。

通貨の保有量だけでハーベスティングの権利が得られるとなると、特定の大口投資家ばかりが権利を得ることになります。

ネムでは、コンセンサスアルゴリズムにPoIを採用することで、取引量も考慮する仕組みにすることで、権利の集中を抑えています。

5.送金にメッセージを組み込める

5つ目は、送金取引などにメッセージを組み込める仕様になっていることです。

なお、取引所へ送金する場合は、この仕組みを利用してメッセージをつける必要があります。

ネム(XEM)の今後を占う最新ニュース

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ネムの今後を予測するためには、ネムに関するニュースをこまめにチェックする必要があります。

2020年〜2021年に報じされたネム関連のニュースの中から、特に重要なものを以下にピックアップしました。

  • 【2021/5/20】Symbol、サッカー選手のNFTを発行
  • 【2021/4/20】ネムとSymbolのロードマップ公開
  • 【2021/3/31】Fantom Foundationとパートナーシップを締結
  • 【2021/3/17】ネムの新チェーン「Symbol(シンボル)」誕生
  • 【2021/1/13】Coincheckが2020年のサービスの利用動向を公開「最も値上がりしたのはネムで5.8倍」
  • 【2020/9/26】「Symbol」のテストネットをリリース
  • 【2020/9/15】「Symbol」のオプトイン開始
  • 【2020/2/5】Symbol、2022年W杯のホテル建設に採用

それぞれどのような内容なのか、順番に解説していきます。

【2021年5月20日】Symbol、サッカー選手のNFTを発行

2021年5月20日、ネムグループはSymbolのブロックチェーンを活用して、サッカー関連のNFT(Non-Fungible Token)を発行することを公表しました。

NEM 
引用:NEM 日本の窓口 / Symbol from NEM

今回発行されるのは、現役時代にセルティックやリヴァプールなどで活躍し、サッカー界のレジェントと呼ばれるケニー・ダルグリッシュ氏と、マンチェスター・シティに所属する現役スター選手、リヤド・マフレズ氏のデジタルコレクタブル。発行は2021年7月を予定しています。

参考:Symbol 「NEM enters NFT space, spearheaded by sporting legend Sir Kenny Dalglish and Manchester City star Riyad Mahrez」

【2021年4月20日】ネムとSymbolのロードマップ公開

2021年4月20日、ネムとSymbolの今後の開発計画を記したロードマップが公開されました。

現状、ネムは新しく誕生したSymbolと、従来のNIS1という2つのブロックチェーンを並行して運用していますが、今回発表されたロードマップは両方のブロックチェーンに関する開発プランとなっています。

roadmap 
引用:NEM 日本の窓口 / Symbol from NEM

公開されたロードマップから、今後はモザイクの売買と取引がSymbolのブロックチェーン上で行える分散型取引所の開発や、モザイクやウォレット機能の拡充などを予定していることが明らかになりました。

【2021年3月31日】Fantom Foundationとパートナーシップを締結

2021年3月31日、ネムは「Fantom Foundation」と業務提携を結んだことをTwitterで発表しました。

nem 
引用:NEM

Fantom Foundationは、Defi(分散型金融)やdAppsなどの分散型アプリケーションの開発が行えるプラットフォームを提供しています。

ネムは今回の提携に関して、「Symbolがより容易にDeFiに参加しやすくなる」と説明しており、今後DeFi市場に進出していく意向を明らかにしました。

【2021年3月17日】ネムの新チェーン「Symbol(シンボル)」誕生

2021年3月17日、ネムの大型アップデートが実施され、新チェーンのSymbol(シンボル)が誕生しました。

Symbol 
引用:NEM

Symbolは現行チェーン「NIS1」のアップデート版で、処理速度の向上やセキュリティの強化などが行われています。なお、今後NIS1とSymbolは並行して運用され、XEMの開発も継続して行われる予定です。

参考:Symbol「Symbol has launched」

【2021年1月13日】Coincheckが2020年のサービスの利用動向を公開「最も値上がりしたのはネムで5.8倍」

2020年値上がり率ランキング

2021年1月13日、コインチェック株式会社は2020年のサービスの利用動向を公開しました。そしてこの調査により、Coincheckで取り扱っている15種類以上の暗号資産(※2021年9月時点)のうち、2020年で最も値上がり率が高かったのはネム(NEM/XEM)であることが明らかになりました。

2020年末におけるネムの価格は20.099円を記録し、1年間で5.8倍と大幅な値上がりを見せました。ネムに次いで値上がり率が高かったのは「イーサリアム(ETH)」「ビットコイン(BTC)」で、2020年末の価格はそれぞれ2019年末の5.3倍、3.8倍を記録しました。

【2020年9月26日】「シンボル」のテストネットをリリース

2020年9月26日、ネムグループは新プラットフォーム「シンボル(Symbol)」のローンチに向けたテストネットのリリースを発表しました。

「Hippopotamus(ヒポポタマス):v0.10.0」と名付けられたこのテストネットは、年末に予定されているメインネットローンチまでの約3か月間行われるとのこと。

運用テスト中に見つかったバグなどを修正した上で、12月17日にメインネットとなるv1.0がローンチされる予定です。

参考:NEM Symbol 0.10.0 Release Announcement & Testnet Launch

【2020年9月15日】「シンボル」のオプトイン開始

ネムが開発中の新ブロックチェーン「シンボル」で使用される暗号資産「ジム(XYM)」のオプトインが、2020年9月15日から開始されました。

オプトインとは、現在ネムで使用されている暗号資産ゼム(XEM)の所有者が、自ら意思表示をすることによって新通貨ジムを受け取る付与方式のこと。

オプトインに参加すると、12月上旬に予定されているスナップショット時に保有しているゼムの枚数によって、「1:1」の割合でジムを受け取ることができます。

【2020年2月5日】シンボル、2022年W杯のホテル建設に採用

ネム財団は、2022年に中東カタールで開催されるFIFAワールドカップの建設プロジェクトに、ネムの新ブロックチェーン「シンボル」が利用される予定であることを発表しました。

これは、南米に拠点を置く多国籍企業「Bimtrazer」と、カタールの建設会社が覚書を締結することで実現しました。建設会社は、Bimtrazerが開発した管理ツール「BIM」をシンボルブロックチェーンと組み合わせることで、プロジェクトの進捗管理を行うとのこと。

このニュースを受けて、ネム(XEM)の価格は急騰し、一時1.5倍ほど値を上げました。

参考:Bimtrazer signs MOU in Qatar to support FIFA World Cup through Symbol blockchain

2021年最新チャートからネム(XEM)の価格推移を分析

ネムチャート
出典:CoinGecko

年初に約21円だったネム(XEM)の価格は、Symbolのローンチを間近に控えた3月初旬に高騰し、一時約85円まで値上がりします。

しかし、その後は市場全体の落ち込みもあり、ネムの価格も緩やかに下降していき、2021年6月上旬の時点では19円〜20円前後で推移しています。

ネム(XEM)の今後の値動きについてははっきりとしたことは言えませんが、4月に公開されたロードマップ通りに開発が進めば、ネムに対する需要が拡大し、それに伴い仮想通貨としての価値も上昇する可能性は高くなるでしょう。

開発や提携に関する情報など、価格に影響を与えそうな情報はネムの公式サイト公式Twitterから確認することができます。最新情報をこまめにチェックして、価格が変動するタイミングを見逃さないようにしましょう。

ネム(XEM)は将来が期待されている仮想通貨の1つ

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ネムの今後について解説していきましたが、いかがだったでしょうか。

前述した通り、ネムは2021年3月17日に「Symbol(シンボル)」という新しいブロックチェーンを始動させました。

2021年4月にはネムとSymbolのロードマップも公開され、今後はモザイクの売買と取引がSymbolのブロックチェーン上で行える分散型取引所の開発や、モザイクやウォレット機能の拡充などを予定していることが明らかになりました。

また、Coincheckが2021年1月に公開した「2020年のサービスの利用動向」によると、Coincheckが取り扱っている14通貨(※2020年12月時点)のうち、2020年に最も値上がり率が高かったのはネム(5.8倍)であるが明らかになりました。こうしたデータからも、ネムが非常に人気があり、成長性のある通貨ということがわかります。

ネムは、世界中から将来を期待されている通貨の1つです。ネムに興味がある人は、まずネムを取り扱っているCoincheckで口座開設を済ませて、いつでもネムを売買できる体制を整えておくことと良いでしょう。

その上で、ネムの動向を報じるニュースなどをしっかりチェックして、ネムを購入するタイミングを逃さないようにしましょう。