「レバレッジ取引ってどんな取引?」「メリットとデメリットは?」
暗号資産(仮想通貨)を始めたばかりの人はレバレッジ取引についてこのような疑問を抱いている人もいるかもしれません。
そこで今回は「レバレッジ取引の基本とメリット・デメリット」を解説します。
この記事を読めば「レバレッジ取引におけるリスク」についてもきちんと理解できるようになります。
ぜひ最後まで読んでみてください。
※Coincheckでは2021年1月時点でレバレッジ取引のサービスを提供しておりません。
目次
暗号資産のレバレッジ取引とは?
暗号資産のレバレッジ取引とは、証拠金を取引所の口座に入れることによって、その数倍の取引を可能にする仕組みのことです。証拠金が、レバレッジ取引の担保となります。
レバレッジは「てこ」という意味です。てこの原理によって、本来は持ち運べないような重たい物でも、一人で動かすことができます。
例えば、手元に20万円の現金がある場合、現物取引であれば20万円分の暗号資産を買うことしかできません。
しかし、4倍のレバレッジをかければ80万円の取引を行えます。
このレバレッジで生まれた60万円(合計80万円 ー 手元20万円)の資金は取引所が貸してくれるのではなく、存在しないお金をあるように見せているだけなのです。
ですので利益が出たら現物取引より儲かるシステムですが、損をしてしまうと現物取引より損失額が大きくなってしまうのです。
※Coincheckでは2021年1月時点でレバレッジ取引のサービスを提供しておりません。
損失の拡大を防ぐロスカットルール
ロスカットとは、一定の損失が発生した際にさらなる損失の拡大を防ぐために強制的に取引を終了させるルールです。ロスカットが発生するタイミングは証拠金維持率によって決まります。
証拠金維持率は取引所によって異なります。
価格が大きく動いた場合には、証拠金以上の損失が発生する可能性がありますので、資金の余裕を持って取引することが大切です。
証拠金維持率とは?
証拠金維持率とは、現在保有しているポジションが口座残高に対してどれくらいの比率を占めているかを示す数字です。
強制ロスカットが発動されるタイミングは、「証拠金維持率」という数値を基準にします。
<計算式>
証拠金維持率(%)= 有効証拠金(純資産)÷ 設定中レバレッジコースの必要証拠金 × 100
例えば自分の取引所口座に350万円入金し含み損が50万の場合の有効証拠金は300万円です。
1BTC=100万円のときに400万円分(10BTC)の買いを入れたとします。
取引所のレバレッジを4倍に指定した場合、400万円分のポジションを持つのに必要となる証拠金は、400(万円)÷4(倍)= 100(万円)より100万円です。
よって証拠金維持率を計算すると有効証拠金300(万円) ÷必要証拠金100(万円) × 100 = 300(%)になります。
レバレッジが上がるほど証拠金維持率が下がり、証拠金維持率が一定値を下回ると新規ポジションを建てることができなくなります。
レバレッジ取引と現物取引の違い
レバレッジ取引と現物取引の違いは、注文方法です。現物取引は買い注文のみですが、レバレッジ取引は買い注文だけではなく売り注文からも取引が可能な点が異なる点です。
現物取引
→暗号資産を購入し、売った時との差額が利益となる
レバレッジ取引
→暗号資産を売買したと仮定し、決済時の差額が利益となる
レバレッジ取引と先物取引・信用取引・暗号資産FXは同じ
先物取引、信用取引、暗号資産FXはどれもレバレッジ取引が可能です。元手よりも大きな金額で取引ができるところが共通点でしょう。
唯一の違いは取引期限の有無です。暗号資産FXのみ取引期限がありません。
取引名 | 取引期限の有無 |
---|---|
先物取引 | あり |
信用取引 | あり |
暗号資産FX | なし |
レバレッジ取引規制により証拠金が2倍になる方針
金融庁によると、暗号資産の売買の証拠金取引のレバレッジを2倍までとする方針を固めたようです。(2020年1月時点)
この規制に伴い国内取引所は、実質的に現物を購入するゲートウェイの役割に限定されるため、大きな打撃を受ける可能性があります。
参考:速報 金融庁、暗号資産FXのレバレッジ「2倍」で方針固める=日経
暗号資産レバレッジ取引のメリット
レバレッジ取引のメリットは以下になります。
- 手元にある資金以上で取引ができる
- 売り注文から始められる
メリット①手元にある資金以上で取引ができる
手元にある資金以上で取引ができます。そのため、リターンも現物取引より大きく得ることができます。
メリット②売り注文から始められる
価格が下がっている状況でも、売り注文として取引を始められます。
手元に売るための暗号資産がなくて、売り注文を出したら買い注文で買い戻して取引所へ返済する必要があります。
ですので、売り注文と買い注文はセットで行われることを覚えておきましょう。
レバレッジ取引のデメリット
レバレッジのデメリットは以下になります。基本的にレバレッジ取引は伴うリスクが大きいことが特徴です。
- 借金してしまう場合がある
- 利益も大きくなる分損失も大きくなる
- 手数料が高いので長期取引に向かない
デメリット①借金してしまう場合がある
「借金をしてしまう」というのは、「追証(おいしょう)」と呼ばれる追加の証拠金を支払う義務が生じることを意味します。
追証とは「今の証拠金の水準では取引を続けることが困難になってきたので、追加で証拠金を入金して証拠金維持率を高めてください」という取引所からのメッセージです。ロスカットが行われない場合に追証が発生します。
ロスカットが作動しない大きな理由は価格の急変動が挙げられます。つまり損切り決済が価格の急変動に追いつかないという事態が発生してしまうのです。
デメリット②利益も大きくなる分損失も大きくなる
メリット①で述べた通り、利益が大きくなる分、損失も大きくなる仕組みです。
特に暗号資産は今後の値動きを読むのが難しいため、レバレッジ取引はリスクが大きいと言えるでしょう。
デメリット③手数料が高いので長期取引に向かない
レバレッジ取引にはスワップポイントと呼ばれる、日にちをまたいでポジションを保有していると発生してしまう手数料があります。
長期間保有をするとスワップポイントが毎回発生してしまいますが、1日のうちで取引を完了させれば手数料を支払わなくて済みます。
レバレッジ取引はなるべく短期取引で行いましょう。
暗号資産初心者はCoincheckでの取引がおすすめ
暗号資産取引が初心者な方はCoincheckがおすすめです。おすすめな理由は次の通りです。
- 暗号資産の取引画面の見やすさ・使いやすさ
- 運営の信頼性
- 取り扱い通貨数の多さ
- 安全なセキュリティ対策
- サービスの多様さ
※Coincheckでは2021年1月時点でレバレッジ取引のサービスを提供しておりません。
①暗号資産の取引画面の見やすさ・使いやすさ
Coincheckは見やすさや使いやすさに関して力を入れています。
なぜなら、取引画面の見やすさと使いやすさは重要だからです。
操作しにくい画面で取引をしてしまうと、初心者では難易度が上がってしまい思ったように利益を出すことができなくなります。
Coincheckは価格のチャートが見やすくなっており、スマホアプリの操作も簡単で初めての人でも扱いやすいということで定評があります。
②運営の信頼性
Coincheckは信頼性のある企業です。
親会社が東証プライム市場上場企業のマネックスグループであり、グループ入り後のセキュリティ強化により、暗号資産交換業者の登録を完了しています。
運営企業の信頼性がないと、大切な資産を失ってしまう可能性があります。
③取り扱い通貨数の多さ
Coincheckでは2020年2月時点で、国内取引所最大級の11通貨を取り扱っております。
取り扱い通貨数が多いほど取引所内で分散投資ができ、損失リスクを小さくすることができる可能性があります。
例えば、ネムの価格が10円の時に100万円でネムを購入するとします。そして、売却するタイミングでネムの価格が5円に下がっていたとすると、損失は50万となります。
ですが、100万円をネムだけではなく、他の通貨にも投資をしていたらどうなるでしょう。仮に他の通貨が上がっていたとしたら、損失額は少なくなります。
このようにCoincheckは分散投資ができるのでおすすめです。
④安全なセキュリティ対策
Coincheckでは2段階認証とコールドウォレットを用いています。
2段階認証とは、一般的にはログイン時にスマートフォンに送られてくるコードを打ち込むことでログインができる方法のことをさします。このため、第三者の不正使用やログインを防ぐことができるのです。
さらに、Coincheckでは暗号資産の管理に、コールドウォレットという方法を用いています。これは、インターネットに繋がっていないウォレットで暗号資産を管理しているということです。
ハッキングに強いシステムとなっており、自分が購入した通貨が安全に守られる仕組みになっています。
⑤サービスの多様さ
2020年2月現在、Coincheckでは暗号資産取引以外に以下4つのサービスを提供しています。
Coincheckつみたて
Coincheckつみたてとは、月々定額でビットコインを自動積立してくれるというサービスです。
Coincheckつみたてのポイントは以下の3点です。
- 月々1万円から積立可能
- 積立で安定した暗号資産取引
- 入金から購入まで全て
現在はビットコインのみの積立ですが、今後は対応できる通貨を増やすていく方針です。
投資初心者の方や、資産運用を行ってみたいという方はCoincheckで積立投資を始めてみませんか。
Coincheckでんき
Coincheckでんきとは、ご家庭の電気代の支払いを「現金払い」か「ビットコイン払い」にすることで、お得に電気代を支払うことができるサービスです。
「Coincheckでんき」のシステムはシンプルで、次の2通りのプランのいずれかを選ぶだけです。
<選べる2つのプラン>
- 電気料金を現金で支払う場合、料金の最大7%をビットコインで還元する
- 電気料金をビットコインで支払う場合、料金の最大7%を割り引く
どちらを選んでも電気料金が割引されるわけですが、現金払いを選ぶと、割引分をビットコインで受け取ることができるのです。つまり、今までどおりに電気料金を支払っているだけで、毎月ビットコインが貯まっていくことになります。
また、Coincheckでんきは全国で対応しています。
Coincheckガス
CoincheckガスはCoinceckでんきと同様のサービスで、ご家庭のガス代の支払いを「現金払い」か「ビットコイン払い」にすることで、お得にガス代を支払うことができるサービスです。
プランもCoincheckでんきと同じく次の2通りのプランがございます。
- ガス料金を現金で支払う場合、料金の3%をビットコインで還元する
- ガス料金をビットコインで支払う場合、料金の3%を割り引く
※現在は東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県、茨城県・栃木県・群馬県にお住まいのご家庭で、東京ガス(都市ガス)を利用しているユーザーがご利用いただけます。
貸暗号資産サービス
Coincheckでは、「貸暗号資産サービス」を提供しています。これは、ユーザーから暗号資産を一定期間預かり、期間満了後に利用料を追加して払い戻すというサービスです。
暗号資産の取引では、刻々と変動する価格に合わせたタイムリーな取引ができるようになります。しかし、多くのユーザーは、一日中チャートをチェックし続けることはできません。
しかし、貸暗号資産サービスを利用すれば、通貨をCoincheckに預けることで、期間満了とともに利用料分の通貨が追加されて払い戻しを受けられます。
対象の暗号資産はビットコインのみならず、イーサリアム、リップル、ネム等のCoincheckで取扱う暗号資産の貸付ができます。対応している暗号資産は、Coincheckのアカウントにログインの上、こちらのページをご確認ください。なお貸出期間は14日間・30日間・90日間・180日間・365日間から選ぶことができます。
Coincheck口座開設の流れ
ここでは、金融庁登録済の暗号資産取引所Coincheckで、口座開設する流れを3ステップでご紹介します。
ステップ1:アカウント登録
Coincheckに口座を開くには、まずアカウント登録が必要です。
Coincheckのサイトの新規登録から、メールアドレスとパスワードを入力すると、入力したメールアドレス宛にメールが送信されます。
そのメールに記載されたリンクからサイトに再度アクセスし、メールアドレスが正しいことが確認されれば、アカウント登録が完了します。
ステップ2:SMS認証(電話番号認証)
アカウント登録の後は、携帯電話のショートメッセージサービス(SMS)で本人確認のSMS認証を行います。
Coincheckアカウントでログインし、サイトに表示される「本人確認書類を提出する」と書かれた緑色のボタンを押し、認証ページで携帯電話番号を入力し、「SMSを送信する」のボタンを押します。
すると、すぐ携帯電話に6桁の認証コードがSMSで届きます。この認証コードを、Coincheckのサイト上の認証ページにある所定の欄に入力し、「認証する」のボタンを押せば、登録は完了します。
本人確認を行う
Coincheckでの本人確認は『iOS/Androidアプリからでのお申し込み』と『Webからのお申し込み』の2種類があり、それぞれ確認方法が少し異なります。
Webからのお申し込みは当社審査後、ハガキの受け取りで完了となりますが、アプリからのお申し込みは「かんたん本人確認」で審査が完了すればすぐにご利用可能になります。
「かんたん本人確認」とは、スマートフォンアプリで本人確認書類と顔の写真・動画を撮影、送信することで、インターネットで口座開設の手続きが完結するサービスです。
※現在お住いの住所が記載されている本人確認書類が必要です。
当社からご登録住所へ本人確認ハガキの郵送は不要で、審査完了後、すぐにご利用が可能となります。
参考:「かんたん本人確認」とは
iOS/Androidアプリからの本人確認
アプリからのお申し込みは、SMS認証が完了すると、お客様情報の登録および本人確認書類の提出を行います。名前や性別、生年月日、住所といった基本情報を、間違いがないように注意して入力します。
次に、本人確認書類をアップロードしますが、使用できる書類は以下のいずれかとなります。
場合によってはアプリからでもハガキによる本人確認の手続きをお願いする場合がございます。その際は以下のリンクの内容をご確認ください。
<登録可能な本人確認書類>
- 運転免許証(表面と裏面)
- パスポート(「顔写真ページ」と「住所記載ページ」)
- 在留カード(表面と裏面)
- 特別永住者証明書(表面と裏面)
- 運転経歴証明書(表面と裏面。交付年月日が2012年4月1日以降のもの)
- 住民基本台帳カード(表面と裏面)
- 個人番号カード(表面のみ、裏面は提出不要)※「通知カード(写真なし)」は本人確認書類としては利用不可。
本人確認に必要な書類について不明点等ございましたら以下のリンクをご参照ください。
お客様情報の入力後は、本人確認の撮影を行います。
STEP①
はじめに、「表面を撮影」「裏面を撮影」ボタンから、それぞれ書類の表と裏の写真を撮影してください。
パスポートを撮影する場合、「表面を撮影」では顔写真ページを撮影してください。「裏面を撮影」では所持人記入欄を撮影してください。
STEP②
次に、顔と本人確認書類表面の撮影を行います。
ご自身の顔と書類表面がイラストの位置に来るように、書類を手に持って撮影してください。
画面の案内に従って、ゆっくりと顔を傾けたり表情を変えたりしてください。
STEP③
最後に、顔と本人確認書類の厚みの撮影を行います。
画面に顔と書類を写し、書類をゆっくりとイラストのように斜めに傾けて撮影してください。
撮影が終わりましたら「現在確認中です」と表示されます。審査完了までしばらくお待ちください。
審査が完了し、承認となればCoincehckのすべての機能をご利用になれます。
参考:本人確認書類の撮影方法
Webからの本人確認
Webからのお申し込みは、SMS認証が完了すると、お客様情報の登録および本人確認書類の提出を行います。名前や性別、生年月日、住所といった基本情報を、間違いがないように注意して入力します。
次に、「IDセルフィー」(提出書類とご本人がいっしょに写っている写真)を用意します。例えば、運転免許証をアップロードする場合、運転免許証を手に持って、自分の顔を自撮りしてアップロードします。
次に、本人確認書類をアップロードしますが、使用できる書類は以下のいずれかとなります。
<登録可能な本人確認書類>
- 運転免許証(表面と裏面)
- パスポート(「顔写真ページ」と「住所記載ページ」)
- 在留カード(表面と裏面)
- 特別永住者証明書(表面と裏面)
- 運転経歴証明書(表面と裏面。交付年月日が2012年4月1日以降のもの)
- 住民基本台帳カード(表面と裏面)
- 個人番号カード(表面のみ、裏面は提出不要) ※「通知カード(写真なし)」は本人確認書類としては利用不可。
本人確認に必要な書類について不明点等ございましたら以下のリンクをご参照ください。
書類の提出が終わると画面に、「本人確認書類の確認が完了するまで1~2営業日お待ちください」と表示されます。Coincheck側で書類の確認ができれば、「本人確認完了」のメールと、住所確認用のハガキが住所に届けられます。
ハガキ受け取りを当社が確認した時点で、すべてのCoincheckの機能が利用可能となります。
犯収法の改定に伴い本人確認書類について変更がございましたので以下のURLをご参照ください
暗号資産初心者は現物取引がおすすめ
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