ビットコイン(BTC)先物取引の仕組みと6つのメリット・デメリット

「ビットコイン先物ってどんな取引?」「先物取引と他の取引の違いって何?」

こんな疑問をお持ちの方におすすめです。

この記事で紹介する「始める前に覚えておきたいビットコイン先物取引のメリット・デメリット」を学んでおけば、大損するリスクを減らせます。ぜひ最後まで読んでみてください。

なお、今回はCME(シカゴ・マーカンタイル取引所)に上場されているビットコイン先物取引を参考にしながら解説していきます。

先物取引って何?

先物取引とは?
先物取引とは、現時点では決済の約束だけをしておき、期限までに決済を行う予約取引のことです。株やFXといった金融商品の取引で行われています。

期日までの間であればいつでも売買できますが、期限になれば自動的に決済されます。

また、先物取引には証拠金が必要になります。レバレッジをかけることもでき、証拠金に対し数倍の取引を行うこともできるのです。

証拠金とは「保証金」のようなもの

証拠金とは、先物取引やFX取引を行う際に、取引所に預ける保証金のようなものです。

レバレッジを効かせた取引では、証拠金を取引所に預ける必要があります。ですが、必ずしもレバレッジを効かせる必要はありません。

仮想通貨(ビットコイン)の先物取引とは?

先物取引
ビットコインでも先物取引が可能な取引所があります。取引方法は2種類あり、買い注文と売り注文ができます。

例えば、9月1日のビットコイン価格が100万円だった場合、買いと売りそれぞれの注文から決済までの流れをみてみましょう。

買い注文の場合

買い注文の場合は、9月1日の時点で、2カ月後の11月1日にビットコインを同じ価格の100万円で購入することを約束します。そして、11月1日にビットコインが仮に120万円になっていれば、20万円ほど安くビットコインを購入できます。。

一方、もしもビットコインの価格が80万円になっていれば、20万円高く購入しなければなりません。

売り注文の場合

売り注文の場合は、9月1日の時点で、2カ月後の11月1日にビットコインを同じ価格の100万円で売ることを約束します。もしも2カ月後の11月1日にビットコインの価格が120万円になっていれば、20万円ほど安くビットコインを売らなければなりません。

一方、ビットコインの価格が80万円になっていれば、20万円高く売ることができるというわけです。

ビットコイン先物取引の仕組みと用語解説

ビットコイン(BTC)
ビットコインの先物取引を始める前に、そもそもの仕組みをしっかり理解しておくことが大切です。

限月(げんげつ)

ビットコインの先物取引には「限月(げんげつ)」と呼ばれる仕組みがあります。限月とは、満期日(取引の期日)のある月を指します。

ビットコイン先物では多くの場合、自動決済される価格として清算価格(清算値)が適用されます。もしもあらかじめ設定した期間中に取引を行わなければ、限月の終値で強制的に決算されるということです。

また、取引期間の長さは取引所によって異なるので、事前に確認しておくと良いでしょう。

レバレッジ

ビットコイン先物取引の大きな特徴としては、レバレッジをかけられることが挙げられます。レバレッジは英語のLeverageの訳語で、「てこ」を意味します。てこの原理によって預けた証拠金の何倍もの金額の取引が可能になるのです。

レバレッジの倍率は取引所によって異なります。レバレッジ4倍の場合、100万円のビットコイン(BTC)証拠金を用意すれば、400万円分の取引ができるということです。

追証(追加証拠金)

追証(おいしょう)とは追加保証金のことです。

前提として、ビットコイン先物取引を行う際には十分な証拠金が必要です。この証拠金を元手にビットコイン(BTC)の売買を行います。

しかし、将来の価格を予測して取引を行うビットコイン先物取引では、場合によっては証拠金以上の損失が発生してしまうこともあります。そうした際に証拠金の追加が求められます。

この追加で求められる証拠金が、追証(追加保証金)です。追証は通常、証拠金維持率が100%を下回った場合に適用されます。

もしも取引をしていて証拠金以上の損失が出た場合、追証を取引会社に支払って証拠金維持率を100%以上にすれば、そのまま取引を続行できます。しかし、期限内に支払いを済ませなかった場合には、未決済注文がすべて強制的に決済となります。

つまり、自動的に保有しているビットコイン(BTC)がすべて売られてしまうのです。

ロスカット

ロスカットとは、損失が一定の水準を超えた場合に強制決済されることを指します。ビットコインは価格変動の激しい商品のため、急激に相場が変動することも多いです。

そういった事態になっても、ロスカットがあることによって過大な損失を抑え、自分の資金を守ることができるというわけです。

多くの場合、ロスカットは証拠金維持率を基準として行われます。ロスカット決済が行われるタイミングは、仮想通貨取引所によって異なります。

状況によってはロスカットの適用後に追証が求められることもあります。たとえば、急激な相場変動が起こった際にロスカットが間に合わず、証拠金を上回る損失が発生した場合などです。そうした場合には、追証を支払わなければ保有しているビットコインがすべて売却されてしまいます。

ビットコイン現物取引と先物取引の違い

現物取引と先物取引の違い
現物取引では、投資する仮想通貨を現在の価格ですぐに購入します。一方、先物取引では、未来の価格を予想して仮想通貨を取引します。  

①注文の種類

現物取引は買い注文のみですが、先物取引は売り注文からでも取引を開始できます。売り注文からスタートする際には、取引所からビットコイン(BTC)を借りる形になります。

②レバレッジの有無

先物取引は、現物取引ではできないレバレッジをかけることができます。日本はレバレッジの規制が厳しく2倍〜4倍のところが多いでしょう。

ビットコイン先物取引のメリット2つ

ビットコイン(BTC)
ビットコイン先物取引のメリットを2つご紹介します。

メリット①少ない資金で大きな取引が可能

先物取引ではレバレッジをかけられるので、少ない資金でも大きな取引が可能になります。

高いレバレッジ倍率をかけることで、その分より大きな利益を狙えるのです。

メリット②売り注文からスタートできる

また、現物取引ではできない「売り注文」からスタートできる点もメリットです。相場が下落傾向にある場合でも、売り注文で利益を狙えるため、現物取引よりも柔軟だと言えるでしょう。

売り注文と買い注文を上手に利用すれば、大きな利益につなげられます。

ビットコイン先物取引のデメリット4つ

デメリット

デメリット①ボラティリティが大きく予測しづらい

数週間後の価格が予測しづらいので、決済時の利益や損失を予測することが困難であるといえます。

デメリット②レバレッジによる損失拡大

レバレッジの倍率を高くすれば高くするほど利益を増やせる可能性はありますが、逆に損失も拡大する恐れがあります。

シンプルに例えますと、レバレッジ5倍で取引している時に損失が発生した場合、自分の運用資産だけで取引する場合よりも5倍多くの損失が発生します。

デメリット③ロスカットの可能性がある

強制的にロスカットされると、レートの反発による利益を得れる可能性も無くなります。

デメリット④取引期限を過ぎたら強制決済

現物の受け取り期日を過ぎてしまうと、証拠維持率を下回らなくても強制的に決済されてしまいます。

初心者はビットコイン先物取引より現物取引がおすすめ

初心者は現物取引がおすすめ
いかがでしたでしょうか。ビットコイン先物取引のメリットとデメリットを振り返ってみましょう。

メリット

  • 少ない資金で大きな取引が可能
  • 売り注文からスタートできる

デメリット

  • ボラティリティが大きく予測しづらい
  • レバレッジによる損失拡大
  • ロスカットの可能性がある
  • 取引期限を過ぎたら強制決済

特にビットコイン初心者ではボラティリティの予測が難しく、投資経験が少ない状態でビットコイン先物取引を始めるにはリスクが大きいと思えます。

ですので、まずは先物取引と比べて比較的簡単な現物取引がおすすめです。Coincheckでは2020年2月現在、11通貨を現物で取引可能です。

見やすさ・使いやすさにも定評がありますので、仮想通貨をこれから始めたい方にはぴったりな取引所です。