ネム(NEM)のシンボルとは?オプトインについてや今後の動きを解説!

シンボル(Symbol)とは、ネム(NEM)の大型アップデートで新しく誕生するプラットフォームの名前です。

ネムでは仮想通貨ネム(XEM)を使用していましたが、シンボルでは仮想通貨ジム(XYM)を扱うため、下記のようにそれぞれ全く別のプラットフォームとなります。

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今回のアップデートは処理速度アップやセキュリティ強化を目的としており、ジムはより使い勝手のいい仮想通貨となる予定です。シンボルは年内立ち上げを目指しているので、徐々に注目が集まり始めているところでもあります。

だからこそ、シンボルが誕生することでどのようなことができるようになるのか、ネムを保有している場合にはどのように対応すればいいのか気になりますよね。

そこでこの記事では

◎シンボル(Symbol)とは何か分かりやすく解説
◎シンボルのこれまでの動き
◎ネムからシンボルになることで変わる3つのこと
◎ジムを保有している場合はオプトインが必要
◎シンボルの今後の動向

など、シンボルに関することを分かりやすく紹介します。最後まで読めば、シンボルとはどのようなものか把握でき取引をすべきか検討できるようになるはずです。

ぜひ、シンボルが立ち上がる前にポイントを抑えておきましょう。

シンボル(Symbol)とはネム(NEM)から新しく誕生するプラットフォームのこと

ネム(XEM)

冒頭でも述べたように、シンボル(Symbol)とはネム(NEM)の処理速度アップやセキュリティ強化を目的とした大型アップデートで新しく誕生するプラットフォームの名前です

下記の図のようにネムでは仮想通貨ゼム(XEM)を、シンボルでは仮想通貨ジム(XYM)を扱うため、それぞれ全く別のプラットフォームとなります。

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シンボルは2021年2月にメインネットをローンチ予定。後ほど詳しくご紹介しますが、現在ゼムを持っている場合は、同じ数量のジムを受け取ることが可能です。今のところ移行期間は立ち上げ後6年となっており、6年の間に請求されなかったジムはコミュニティ投票によって消滅してしまいます

シンボル(Symbol)のこれまでの動き

ネム(XEM)

ネム(XEM)の大型アップデートに関する動きは、2019年の7月よりスタートしました。当初は「カタパルト」というブロックチェーンプラットフォームへの移行を目指して動いていましたが、カタパルトという単語が商標として使用できないことが判明したため、新しい名称を決めることに。

2020年1月にプラットフォーム名がシンボル(Symbol)に、仮想通貨名がジム(XYM)に決定しました。

シンボル(Symbol)になることで変化すること

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ネム(XEM)からシンボルにアップデートすることで

・セキュリティが強化される
・処理速度が速くなる
・実用性がアップする

と予測されています。具体的に、どのように変化するのかご紹介します。

セキュリティが強化される

シンボルへのアップデートでは安全に利用できるよう、セキュリティが強化されると言われています。シンボルのブランドガイドラインには安全性に関し、下記のように記載されています。

マルチシグ機能を通じて価値を検証しビジネスに信頼を取り戻してください。

引用:Symbol「ブランドガイドライン」

ネムで利用していたマルチシグ機能を引き継ぐことになりそうです。マルチシグ機能とは、仮想通貨送金のときにセキュリティ強化をするためのシステム

署名をするときに複数の秘密鍵が必要となるので、1つの鍵しか使わないシングルシグよりセキュリティが強化できます。

これ以外でもより安全に取り引きできるようなアップデートが行われる可能性があり、ネムより安全に取引ができると考えられています。

処理速度が速くなると言われている

主要な仮想通貨であるビットコインに比べ、ゼムはブロックの生成時間が短く、買い物やインターネット決済など日常的な支払いに向いています。

1ブロックの生成にビットコインは10分かかりますが、ゼムはわずか1分。ジムはさらに処理速度が高速化すると言われています

実際に、シンボルの公式サイトでは処理速度のアップについて下記のように記載されています。

マルチシグ機能を通じて価値を検証しビジネスに信頼を取り戻してください。

引用:Symbol「ブランドガイドライン」

この記述からも処理速度の速さを重要視していることが伺えるでしょう。シンボルにアップデートすることで利便性が増し、ネムより使い勝手がよくなることが予想できます。

実用性を重視している

シンボルに搭載される特徴的な性能として、公式サイトでは下記の3つが紹介されています。

ネームスペースとモザイク
ネムにも搭載されていた機能で、ブロックチェーン上で独自のトークンが発行できる機能です。ゲーム内で獲得したポイントなどをブロックチェーン上で発行・流通させる事ができるなどさまざまな使い方ができます。

アグリゲートトランザクション
シンボルの新機能の一つ。複数の取引処理を第三者の介入なしにひとまとめにして処理できる機能です。

例えば、チケットの購入の際に、代金の支払いとチケットの受け渡しをまとめて処理することで、代金を支払ったのにチケットを受け取れない、チケットを渡したのに代金を踏み倒されるなどの問題を防ぐことができます。

アポスティーユ
ネムにも搭載されていたブロックチェーン公証。ブロックチェーンを利用し文書のやり取りをすることで改ざんを防止することができ、安全な取引を行えます。

この3つを見ても分かるように、買い物での支払いやネット上、ビジネスシーンなど多彩な用途で活用できるよう工夫されています。実用性が高いところも、シンボルならではの強みとなっていくでしょう。

参考:nemJAPAN「NEM財団、新ブロックチェーンSymbolローンチに向け日本チームを強化」

ネムを保有している場合はオプトインの手続きが必要

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ネム(XEM)を保有している場合は、シンボルで扱われるジムを受け取る権利があります。ジムはゼムを持っていれば自動付与されるわけでなく、自主的な意思表明をしないと付与されないオプトイン制度を採用しています

ゼムを保有したまま放置をすると、シンボルの立ち上げから6年後にジムの受け取る権利が消滅してしまうので、注意が必要です。

シンボルへの仮想通貨移行は、スナップショット時の保有量が採用されます。スナップショットとは、ゼムの保有量など情報を取得する期間です。この期間にゼムを保有していれば、オプトイン制度を利用することでジムに移行できます。

オプトインの時期や具体的な方法などの方針は、ゼムの扱いがある取引所から発表がある見込みです。ゼムを保有している場合は、取引所のアナウンスに耳を傾けるようにしましょう。

2020年11月4日現在、暗号資産取引所Coincheckにて、お客様からお預かりしている全てのNEMにおいてオプトインを実施することが発表されました。

CoincheckのSymbolの配布及びその方法の詳細、続報は以下のリンク先で随時お知らせいたします。

参考:「Symbolへの対応方針について(第三報)

以下では、実際にゼムを保有している場合には、どのような対処法があるのかみてみましょう。

シンボル立ち上げ前にオプトインする場合

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引用:nemJAPAN「マイグレーション」

シンボルの立ち上げ前のオプトイン期間に申請をすると、スナップショット時の指定ブロックの残高がシンボル立ち上げと同時に移行します。

いち早くジムを扱ってみたい場合は、スナップショット期間までにゼムを保有し、シンボル立ち上げ前にオプトインすることで、シンボル誕生と同時にジムを保有することができます。

シンボル立ち上げ後にオプトインする場合

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引用:nemJAPAN「マイグレーション」

シンボル立ち上げ後にオプトイン申請をしても、スナップショット時の指定ブロックの残高がジムへと移行されます。現時点では、シンボル立ち上げ後6年以内ならオプトイン可能となっています。

オプトインをしない場合

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引用:nemJAPAN「マイグレーション」

シンボル立ち上げ後、6年以内にオプトインをしなかった場合は運営側が仮想通貨を処分(バーン)する予定です

ゼムを放置し続けるといずれジムをもらう権利が消滅してしまうため、ゼムを保有している場合はどの時点でジムへと移行するのか考慮する必要があります。

シンボル(Symbol)の今後の動き

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【2021年2月23日】Symbol、ローンチ日と権利確定日時を正式決定

12月・1月と延期が発表されていたSymbolのローンチ日と権利確定日時(スナップショット)が、正式に決定しました。スナップショットが実行されるのは3月12日9時50分(日本時間)、Symbolのローンチ日は3月15日となります。

Symbolのローンチが延期した背景として、ストレステストの実施で不具合が確認されたことが挙げられます。万全の状態でのローンチのため、開発チームより2度の延期が発表されていました。

2月22日、最終ストレステストに合格したことが発表され、ローンチ日と権利確定日時が正式に決定。スナップショットの日時は、ネム(XEM)のPOI(コミュニティ)投票で決まりました。

ネムジャパン公式サイトによると、シンボルは3月15日に立ち上げが予定されています。今後のスケジュールは、下記のように予定されてます。

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出典: nemJAPAN公式サイト

Coincheckでは、お客様からお預かりしている全てのNEMにおいてオプトイン(意思表示)を実施します。スナップショット時にNEMを保有していることで、権利が確定します。

CoincheckのSymbolの配布及びその方法の詳細、続報は以下のリンク先で随時お知らせいたします。

参考:Symbolへの対応方針について(第3報) – Coincheck blog

Coincheckでオプトイン実施を発表

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シンボルはFIFAワールドカップ2022の建設管理費に利用されるなど期待値が高く、正式に立ち上げられたら注目を集める可能性があるでしょう。

参考:「Bimtrazerがカタールで覚書に署名し、Symbolブロックチェーンを通じてFIFAワールドカップをサポート」

2020年11月4日現在、暗号資産取引所Coincheckにて、お客様からお預かりしている全てのNEMにおいてオプトインを実施することが発表されました。

CoincheckのSymbolの配布及びその方法の詳細、続報は以下のリンク先で随時お知らせいたします。

参考:「Symbolへの対応方針について(第三報)

まとめ

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いかがでしたか?

シンボルとはどのようなものなのか把握でき、今後の動向もチェックできたかと思います。
最後に、この記事の内容をまとめてみると

◎シンボル(Symbol)とは、ネム(NEM)の処理速度アップやセキュリティ強化を目的とした大型アップデートで新しく誕生するプラットフォームの名前

◎ネムでは仮想通貨ゼム(XEM)を、シンボルでは仮想通貨ジム(XYM)を扱うため、それぞれ全く別のプラットフォームとなる

◎シンボルの立ち上げ後6年以内にオプトインをしなかった場合、ジム付与の権利は運営側が処分(バーン)する予定

◎シンボルになることで変化すると言われているのは次の3つ

1)安全性を重視しており、セキュリティが強化される
2)処理速度が速くなる
3)アグリゲートトランザクションなどの搭載で実用性がアップする

◎シンボルの今後の動きでチェックしておきたいのは次の3つ

1)2021年3月にメインネットをローンチ予定
2)ゼムを保有している場合は、オプトインの手続きが必要
3)現時点でジムの取引を正式発表している国内取引所はない

この記事をもとに、シンボルでの取引をしてみようか検討できることを願っています。