仮想通貨はやめとけ?注意すべき理由と、始める前に知っておきたい基礎知識

「仮想通貨(暗号資産)は危ないからやめとけ」

投資に興味を持ったとき、周囲からそんな言葉をかけられたり、SNSでネガティブな意見を目にしたりして、不安を感じたことはないでしょうか。

確かに、仮想通貨は株式や投資信託とは異なる仕組みで動いており、価格変動の激しさやセキュリティ面でのリスクがあることは事実です。しかし、リスクの正体を理解せず、「怖いもの」と決めつけて遠ざけてしまうのは、新しい資産形成のチャンスを逃すことにもなりかねません。

この記事では、なぜ「やめとけ」と言われるのか、その具体的な理由やリスクを整理したうえで、それでも多くの人が投資を始める理由や、初心者がリスクを抑えて賢く向き合うための方法を解説します。

仮想通貨はやめとけと言われる主な理由

仮想通貨はやめとけと言われる主な理由

仮想通貨への投資に対して慎重な意見が多いのは、単なるイメージだけでなく、仕組みや市場環境に特有のハードルが存在するためです。ここでは、初心者が直面しやすい4つのリスクについて解説します。

1. 価格変動が大きく、短期で利益を狙いにくい

最も大きな理由は、価格変動(ボラティリティ)の激しさです。仮想通貨市場は株式市場などに比べて歴史が浅く、市場規模も発展途上であるため、ニュースや規制の動向によって価格が短期間で乱高下しやすい傾向があります。

わずか数日で価格が数十パーセントも動くことは珍しくなく、ハイリターンが期待できる反面、タイミングを見誤ると大きな損失を抱える可能性があります。とくに、短期間で利益を出そうとすると、この急激な値動きに翻弄されやすく、高値で掴んで安値で手放してしまうケースも多いため、初心者には難易度が高いと言われています。

2. セキュリティや事業者リスクがある

仮想通貨は電子データとして存在する資産であるため、ハッキングや盗難のリスクとは無縁ではありません。過去には国内外の取引所で不正流出事件が発生したこともあり、「セキュリティへの懸念」が参入をためらわせる大きな要因となっています。

現在は法改正により、国内の登録交換業者のセキュリティ体制や顧客資産の管理方法は厳格化されていますが、それでも利用者自身のアカウント管理(パスワード管理や2段階認証の設定など)が不十分であれば、乗っ取られるリスクは残ります。銀行預金とは異なり、自己責任での厳重な管理が求められる点も、ハードルが高いとされる理由です。

3. 税金の申告や損益計算が複雑

利益が出たあとの「税金」の仕組みも、株式投資とは大きく異なります。株式や投資信託であれば、特定口座を利用することで納税手続きを簡略化できたり、NISA(少額投資非課税制度)で利益を非課税にできたりと、税制優遇やサポートが充実しています。

一方、仮想通貨で得た利益は原則として「雑所得」に区分され、給与所得などと合算して税額が決まる総合課税の対象となります。年間20万円を超える利益が出た場合は確定申告が必要になるほか、取引ごとの損益計算も複雑になりがちです。こうした税制面の手続きの煩雑さが、投資を始める際の懸念材料として挙げられることが少なくありません。

4. 海外の無登録取引所は日本の法的保護外

SNSなどで「値上がりが期待できる」と勧誘され、金融庁の登録を受けていない海外の取引所やプロジェクトを利用してトラブルになるケースも散見されます。

日本の金融庁に登録されていない海外業者は、日本の法律(資金決済法など)に基づく利用者保護の対象外となります。そのため、もし出金ができなくなったり、業者が破綻したりした場合でも、預けた資産が戻ってくる保証はありません。「やめとけ」という警告の多くは、こうした法的な保護を受けられない環境での取引に対する注意喚起でもあります。

やめとけと言われる仮想通貨投資の危険性

やめとけと言われる仮想通貨投資の危険性

「価格が下がって損をする」こと以外にも、仮想通貨には特有の危険なポイントがあります。とくに初心者が気をつけなければならないのは、「ハイリスクな取引方法」と「操作ミス」による失敗です。

まず注意したいのが、「レバレッジ取引」です。これは、手元の資金を担保にして、その数倍の金額を動かす取引のこと。うまくいけば大きな利益になりますが、予想が外れたときのダメージも倍増します。現物取引(普通の売買)なら、価格が下がっても「また上がるまで待とう」と持ち続けることができますが、レバレッジ取引の場合はルールが異なります。損失がある一定のラインを超えると、強制的に決済(ロスカット)されてしまい、待つこともできずに資金の大半を失ってしまうことがあるのです。

もう一つは「送金ミス」です。銀行振込なら、もし振込先を間違えても、銀行に連絡すればお金が戻ってくる可能性があります。しかし、仮想通貨には「取り消し」機能が存在しません。送金先のアドレスを1文字でも間違えると、そのお金は誰のもとにも届かず二度と戻ってきません。こうした「操作一つのミスが命取りになる」という厳しさも、安易に始めるべきではないと言われる大きな理由です。

やめとけと言われても仮想通貨が注目される理由

やめとけと言われても仮想通貨が注目される理由

これだけリスクがあると言われているにもかかわらず、なぜ投資する人が増え続けているのでしょうか。それは、リスクを上回るだけの「将来性」や「実用性」が評価され始めているからです。

まず、ビットコインは発行上限があるため「デジタル・ゴールド」と呼ばれ、インフレ対策の資産として企業や機関投資家にも保有され始めています。 また、イーサリアムなどのブロックチェーン技術は、金融やゲームなど「Web3」サービスの基盤として実用化が進んでおり、将来の社会インフラとしての期待も高まっています。

さらに、米国などで「現物ETF」が承認されたことで、金融商品としての信頼性も向上しました。単なるギャンブルではなく、新しいテクノロジーへの投資として見直されていることが、多くの人を惹きつけているのです。

やめとけと言われる仮想通貨投資に向いている人・向いていない人

やめとけと言われる仮想通貨投資に向いている人・向いていない人

仮想通貨投資は、誰にでもおすすめできるものではありません。性格や資金状況によって向き不向きがはっきり分かれるため、自分がどちらに当てはまるかを冷静に判断することが大切です。

向いている人:長期で資産形成を考える人、リスクを理解できる人

向いているのは、目先の価格変動に一喜一憂せず、数年単位の長い目で成長を見守れる人です。

「生活に必要のない余剰資金」で投資を行い、もし価格が下がっても「将来の技術発展に期待して待とう」という余裕を持てる人であれば、精神的な負担も少なく続けられます。また、新しいテクノロジーに関心があり、リスクの内容を自分で調べて納得してから始められる人も適しています。

向いていない人:短期で利益を求める人、値動きに不安を感じる人

逆に向いていないのは、「生活費を稼ぎたい」「すぐに資産を増やしたい」といった短期的なリターンを求めている人です。

焦りは冷静な判断力を奪い、高値掴みや狼狽売りの原因になります。また、少しでも資産が減ることに強いストレスを感じる人や、ギャンブル感覚で一発逆転を狙おうとする人も避けたほうが賢明です。相場の変動に生活そのものが振り回されてしまうようであれば、今はまだ始めるタイミングではないかもしれません。

やめとけと言われる仮想通貨投資を始めるときの注意点

やめとけと言われる仮想通貨投資を始めるときの注意点

リスクを理解したうえで、それでも「始めてみたい」と考えるのであれば、失敗を防ぐために以下の3つのポイントを守ることが重要です。

焦って始めず、「自分に合う投資か」を考える

まずは、話題になっているからといって焦って始めないことです。「今買わないと損をする」といった煽り文句に流されず、自分の資産状況において、どれくらいのリスクなら許容できるかをじっくり検討してください。投資は誰かと競争するものではありません。自分のペースで判断することが、最初にして最大の防御策です。

少額・積立なら、リスクを抑えて始められる

いきなり大きな金額を投じる必要はありません。おすすめなのは、毎月一定額を自動で買い付ける「積立投資」です。

積立であれば、価格が高いときは少なく、安いときは多く買うことができるため、長期的に見て購入単価を平均化する効果が期待できます。Coincheckつみたてなら、月々1万円から始められるため、日々の価格変動にハラハラすることなく、貯金感覚でコツコツと資産を積み上げることが可能です。

信頼できる取引所を選ぶ

仮想通貨投資を始める際に最も基本的なことは、金融庁の登録を受けた、信頼できる国内の取引所を利用することです。セキュリティ対策が万全で、万が一のサポート体制も整っている事業者を選ぶことで、詐欺やハッキングのリスクを大幅に減らすことができます。
また、初心者のうちは操作が複雑な取引所よりも、スマホアプリで直感的に売買できる使いやすいサービスを選ぶことが、誤操作によるミスを防ぐことにもつながります。

仮想通貨は「やめとけ」ではなく、リスクを理解して始めることが大切

仮想通貨は「やめとけ」ではなく、リスクを理解して始めることが大切

「仮想通貨はやめとけ」という言葉は、何も知らないまま高リスクな投資に手を出そうとする人へのアドバイスとしては、非常に正しいものです。しかし、そのリスクの正体を知り、適切な金額と方法で向き合うのであれば、それは将来の可能性を広げる有力な投資手段の一つとなり得ます。

大切なのは、周囲の意見やブームに流されるのではなく、自分自身でリスクをコントロールできる範囲内で小さく始めることです。

まずはCoincheckのチャートを眺めて値動きの感覚を掴んでみたり、少額から積立設定をしてみたりと、無理のない範囲で暗号資産の世界に触れてみてはいかがでしょうか。正しい知識と冷静な判断があれば、過度に恐れる必要はありません。