リップルコインを取引所で取引するなら?チャートの見方を初心者に解説

数ある暗号資産(仮想通貨)のなかでも、時価総額や知名度が高いのがリップル(通貨単位:XRP)です。

金融機関などでの実用化が期待されているなど、リップル(XRP)の今後の発展に期待している人は多いかもしれません。そんなリップル(XRP)のコインを賢く取引するためには、チャートの見方をある程度知っておくと良いでしょう。

そこでこちらの記事では、リップル(XRP)をこれから購入したいという初心者の人向けに、リップル(XRP)チャートの基本的な見方なども踏まえてご紹介します。

暗号資産のチャートの見方を覚えるメリット

チャート(XRP)
リップル(XRP)などの暗号資産を取引するうえで、過去の値動きをグラフで示したチャートの見方を覚えること有効です。

その理由としては、例えば以下が挙げられます。

1. 大きく値動きしたときの動向を知れる

1つ目の理由は「大きく値動きしたときの動向を知れる」からです。

暗号資産の価格が大きく変動するケースでは、規制やハッキングなど、何らかの大きな出来事が起きています。出来事と相場の関連性を理解することで、次にまた似たような事態が起きたときに対応することができる可能性が上がります。

2. 傾向がわかると、相場を読むことができる可能性が高まる

2つ目は「傾向がわかると、相場を読むことができる可能性が高まる」からです。

チャートを正しく読めるようになると、今後の動向もある程度は予測することができるようになり、取引に役立てることもできるかもしれません。今後の相場を読めれば、投資の勝率も高めることができるでしょう。

3. ベテラン投資家に近づける

3つ目は「ベテラン投資家に近づける」ためです。

プロの投資家や熟練した投資家は、取引の際にチャートを見ていることが一般的です。チャートを使った分析のことを、テクニカル分析といいます。

短期のトレードをする上では欠かせない手法のひとつです。このような取引に慣れた投資家の手法を取り入れることは、初心者が取引を上達させる上では有効と言えるでしょう。

Coincheck(コインチェック)のチャートは見やすいのが特徴

コインチェックアプリ(iOS)
暗号資産のチャートは、チャートを閲覧できるサイトや暗号資産の取引所などで確認できます。

国内大手の暗号資産の取引所の一つであるCoincheckのチャートは、ウェブサイトでもアプリでも見やすいことに定評があります。

特にスマホアプリは初心者にも使いやすくなっているため、初めて暗号資産を取引する人には向いていると言えるでしょう。Coincheckのチャートは、ウェブサイトでもアプリでも、線チャートとローソク足チャートを見ることができます。

線チャートは、価格変動を線で表したもので、一目でトレンドを捉えやすいチャートです。ローソク足チャートは、株などの投資で一般的に使われるチャートで、テクニカル分析に使用できます。

好みに応じて表示を簡単に切り替えられるのも魅力と言えるでしょう。

ローソク足の見方

ローソク足
ローソク足は、縦長の長方形とその上下に伸びる棒線で値動きを表すものです。

長方形のことを実体、上下の棒線のことをヒゲと呼びます。実体が始値と終値を表します。この差が大きいと、長い長方形になるわけです。

一方、ヒゲが高値と安値を表しています。この差が大きいと、棒線は長く伸びます。価格変動が激しいタイミングだと、ローソクは細長い形になり、価格が動きにくく持ち合っている状態ではローソクはつぶれた形になるわけです。

チャートの変動には、一定の法則があるので、このローソク足を分析することで、価格の予測を立てることができます。また、このローソク足と合わせて、移動平均線やボリンジャーバンドなどのテクニカル指標を利用して分析する人もいます。

チャートからわかるリップル(Ripple/XRP)の動向

リップル(XRP)
チャートから分析できるリップル(XRP)の動向として、おさえておきたいポイントが大きく2つあります。

1つ目が「2017年末から2018年1月にかけて大きく上昇した」点です。当時は暗号資産の暴騰期で、リップル(XRP)の価格も大きく上昇しました。

その要因として、リップル(XRP)の場合は、日韓国際送金の実験を、リップル社の技術を利用して行うと発表があったためと考えられています。

2つ目が「2018年1月以降は大きく下落した」点です。下落理由には色々と考えられますが、韓国での暗号資産の規制の動きや、暗号資産USテザーの信用性が大きく揺らいだ影響などが考えられています。

ほかにも、さまざまな要因でリップル(XRP)の価格は変動しています。

リップル(Ripple/XRP)価格変動の理由

リップル(XRP)
リップル(XRP)が価格上昇する要因としては、どのようなものがあるのでしょうか。

リップル価格変動の理由1:銀行が採用

例えばリップル(XRP)が価格上昇する要因として挙げられるのが、銀行が採用するケースです。

リップル(XRP)は国際送金に強みを持つ暗号資産のため、銀行などが採用することを発表すると、期待度が高まる傾向にあります。これまでも、銀行が採用することで価格が上昇したケースは多くあり、特に大きな上昇が2017年4月のことです。

三菱UFJ銀行がリップル社の送金技術を採用すると発表したことが要因とされており、0.8円から8円までおよそ10倍も上昇したのです。

リップル(XRP)という暗号資産そのものを使わなくても、リップル社の技術を使おうとする銀行も増えており、そういったニュースがあると価格は上昇する傾向にあります。

リップル価格変動の理由2:金融機関と連携

銀行だけでなく、金融機関が提携を発表することでもリップル(XRP)の価格は変動します。

三菱UFJ銀行との連携後、同じように連携する金融機関が増えていき、価格は上昇していきました。リップル(XRP)は、これまでの国際送金に比べて、スピーディかつ低コストという大きな魅力を持ちます。

これは、銀行にとっても利点ではありますが、利用者にとっても両替の必要がないなど、スムーズに国際送金ができる大きなメリットがあります。

そのため、リップル(XRP)が得意とする国際送金の技術に出資する大企業も増えていき、それが実用化される期待感から買う人が増えたためと考えられます。

リップル価格変動の理由3:SWELL(スウェル)

リップル(XRP)は、SWELLの発表によっても価格上昇することがあります。

SWELLとは、ブロックチェーン技術など未来の送金について議論する場のことで、定期的に世界規模で行われています。2017年8月に入ってリップル(XRP)が価格上昇した一因が、このSWELLです。

当時、リップル社の公式ツイッターで行われた謎のカウントダウンに、投資家たちは期待を寄せました。カウントダウン後、国際会議であるSWELLが行われ、さらに期待が高まり価格が上昇したという経緯があります。

こうした国際的な場で、「何か発表されるのでは?」という期待が集まると価格は上昇する傾向があるようです。

リップルコインの動向からわかること

リップル(XRP)
リップル(XRP)のここまでの動向からわかることについて、大きく3つあります。

1. 一度大きな暴落を経験している

1つ目が「一度大きな暴落を経験している」点です。

2017年末付近の暗号資産業界全体の価格上昇後、2018年9月には1XRP=30円台まで落ちています。そこから2018年12月時点までは落ち着いた価格推移をしており、30円~40円の幅を行き来しています。

2. 公開された時期よりは高くなっている

2つ目が「公開された時期よりは高くなっている」点です。

一度は大暴落したリップル(XRP)ですが、公開当時に比べればまだ高い水準にいます。公開当初は1円にも満たなかったリップル(XRP)ですが、2019年3月時点では30円台にまで上昇しています。

3. 今後実用化が期待されている

3つ目が「今後実用化が期待されている」点です。

リップル(XRP)が銀行などの金融機関と提携したり、大手企業から出資を受けたりと、引き続き世界中から注目されている点は変わりません。送金実験は常に行われており、実用化する日もそう遠くないかもしれません。

ほかの暗号資産が下落トレンドのなかでも価格上昇することがあったり、これまでビットコイン(BTC)がけん引してきたとされる暗号資産の価格を、リップル(XRP)から一足先に動かしたりすることも過去に何度かありました。

ビットコイン(BTC)のように、暗号資産のなかで頭一つ飛び抜ける存在になる可能性も、ゼロではないと言えるでしょう。

リップル(Ripple/XRP)のニュースも見逃さないように

リップル(XRP)
リップル(XRP)は、数ある暗号資産のなかでも、ビットコイン(BTC)などと並んで注目度の高い暗号資産です。

特に、国際送金に強みを持っており、多くの金融機関や大企業がリップルネットワークに参加しているのも特徴です。こうしたリップル(XRP)を取り巻く環境の変化や大きなニュースがきっかけで、過去にも大きく値動きしています。

リップル(XRP)の取引を検討されている方は、リップル(XRP)に関するニュースは見逃さないようにすることが大切です。また、チャート分析は暗号資産を取引するうえで、役立つことのあるひとつの手法です。

今後のリップル(XRP)の価格上昇に期待する人は、チャート分析を取り入れて、賢い取引に活かしましょう。