仮想通貨で大損する5つのケース別事例とリスクを最小限にする対策法

「仮想通貨で大損することってあるの?」
「興味はあるけど借金地獄になったら怖い…」

仮想通貨での大損について知りたい方へ結論からお伝えすると、仮想通貨で大損するリスクはあります。その原因は、主に以下の5つです。

仮想通貨で大損する5つの原因

本記事では、仮想通貨で大損する原因を詳しく解説しながら、どうすれば大損リスクを最小限に抑えることができるのかを、初心者にもわかりやすく解説します。

仮想通貨で大損するのはとても怖いことです。しかし、そうなる理由を知っていれば、事前に回避することができます。さっそく、大損しないための知識を身に付けていきましょう。

5つのケース別事例で学ぶ仮想通貨で大損する原因

まずは、冒頭でご紹介した「仮想通貨で大損する5つの原因」について、それぞれ詳細を見ていきましょう。

原因①レバレッジ取引で失敗する

1つめの原因は「レバレッジ取引で失敗する」というケースです。

<Aさんのケース>
レバレッジ取引で、手元の20万円に10倍のレバレッジをかけ、200万円分の仮想通貨を購入した。
その後、購入した仮想通貨の価格が下がり、大損してしまった。

ここで押さえておくべきは「レバレッジ取引」についてです。仮想通貨の取引には「現物取引」「レバレッジ取引」の2つがあります。

レバレッジ取引

現物取引 持っているお金で通貨そのものを買う取引方法
レバレッジ取引 取引所に預けているお金よりも多い額の通貨が買える取引方法

レバレッジ取引の「レバレッジ(leverage)」とは「てこ」のことで、てこの原理で手持ちのお金以上の金額で取引ができるのが特徴です。

レバレッジ取引

上図では、10万円の資金に3倍のレバレッジをかけており、10万円×3倍=30万円分の取引が可能です。

取引金額が手持ちの資金よりも大きくなる分、利益が出ればその金額も大きくなります。逆もまた然りで損失が出ればその金額も大きくなります。

場合によっては、手持ちの資金以上の損失が出てマイナスとなり、借金を背負う人もいます。「仮想通貨で大損した人の中には、レバレッジ取引をしていた人が多い」といえます。

原因②大量購入した仮想通貨が暴落する

2つめの原因は「大量購入した仮想通貨が暴落する」です。

<Bさんのケース>
とある仮想通貨がこれから爆上がりすると聞いて、1点集中で全財産をその仮想通貨に突っ込んだ。
ところが購入した直後に価格が暴落して、大損してしまった。

このケースでポイントとなるのは、

  • 1つの仮想通貨に集中して投資していること
  • 1回の取引に財産のすべてを使っていること

の2点です。

「1つの仮想通貨」「1回の取引」に投資を集中させることは、大損リスクを高めます。

取引リスクの軽減

取引はできる限り「分散」させることが、リスク軽減のために必要です。

分散投資の方法は「仮想通貨を分散投資するメリットとデメリットは?集中投資との比較」をご覧ください。

原因③取引所から資産が流出する

3つめの原因は「取引所から資産が流出する」です。

<Cさんのケース>
国内の取引所では取り扱っていない仮想通貨を購入したくて、海外の取引所を利用した。
目当ての仮想通貨を購入できたが、気付いたときには勝手にどこかに出金されており、大損してしまった。

仮想通貨には「現金のお札・硬貨」のような実体はありません。そのため、物理的な盗難に遭うリスクはありませんが、ハッキングを受けて資産を失うリスクはあります。

行うべきセキュリティ対策は後ほど「3. 仮想通貨で大損するリスクを最小限に抑える方法」の中で詳しく説明しますが、ここでは「セキュリティ意識をしっかり持っていないと大損するリスクが高くなる」ことを覚えておきましょう。

原因④損切りをしていない

4つめの原因は「損切りをしていない」です。

<Dさんのケース>
期待していた仮想通貨を買ったら、値下がりした。
早めに損切りした方が良いかな?と迷ったが、失敗を認めるのがイヤで今後の値上がりに賭けることにした。
結果、そのまま下落を続けて売るに売れない状況になり、大損してしまった。

購入した仮想通貨が値下がりしたとき、「大損になるか」 OR 「小損になるか」は、自分がどう処理するかで変わります。

「損切り」とは、値下がりしたときの処理方法のひとつ。値下がりした仮想通貨を売って損失を確定することを指します。

簡単にいえば「もっと価格が下がって、もっと損が大きくなる前に、仮想通貨を売って損失額を最低限にする」ということ。

損切り

「損切りは、損が出たという失敗を認めることになる」と、心理的な葛藤を感じる人もいます。

しかし損切りせずに放置していると、損失が大きくなりすぎて売るに売れない状態に陥ることも。これを「塩漬け」といいます。

塩漬け仮想通貨を作らないためには、的確に損切りしていくことが大切です。

原因⑤ICOへの投資に失敗する

5つめの原因はICOへの投資に失敗する」です。

<Eさんのケース>
「このプロジェクトは、これから来るぞ!」と思うプロジェクトを見つけて、ICOで多額の投資を行った。
しかしプロジェクトは実行されることなく破綻して、大損してしまった。

ICO(イニシャル・コイン・オファリング、Initial Coin Offering)とは仮想通貨の技術を使った資金調達のことです。「新規仮想通貨公開」ともいいます。

株式投資の知識がある方なら、「新規株式公開(IPO)の仮想通貨版」とイメージすればわかりやすいでしょう。

ICOでは、資金調達したい事業者が「トークン」と呼ばれるデジタル権利証を発行し、投資家がトークンを購入します。トークンの人気が高まって価格が上がれば、投資家は売却益を得られます。

ICOの仕組み

ICOは、これから実現するプロジェクトがほとんど。投資する時点では実績がありません。

プロジェクトの中止・失敗の可能性はもちろんのこと、悪質なケースでは「詐欺」もあります。投資するべきプロジェクトを見誤れば、大損するリスクがあります。

こういうタイプの人は大損しやすいので要注意

損しやすい人
次に「どういう人が仮想通貨で大損しやすいのか」を知っておきましょう。

ポイントは以下の3つです。

  • 仮想通貨について勉強していない
  • 行き当たりばったりで行動する
  • リスクから目を背けてしまう

それぞれ詳しく解説します。

仮想通貨について勉強していない

1つめのポイントは「仮想通貨について勉強していない」ことです。

「仮想通貨は、やれば儲かる」
「早く始めないと、乗り遅れる」

このような誤った思い込みで、知識なしに仮想通貨の取引を始めてしまう人は大損しやすいでしょう。

仮想通貨で大きな利益を出している人がいるのは事実ですが、それは必要な勉強をきちんとした人たちです。

「やれば儲かる」「早く始めれば儲かる」というものではありませんので、まずは仮想通貨の知識をつけることが必要です。

<仮想通貨の初心者におすすめの記事>
- 仮想通貨とは何か?初心者にもわかりやすく解説
- 仮想通貨の始め方を動画付きで解説【借金のリスクについても】
- 仮想通貨って安全なの?危険性を回避する方法も解説します

行き当たりばったりで行動する

2つめのポイントは「行き当たりばったりで行動する」ことです。

仮想通貨の取引で重要になるのは「未来を読む」こと。無計画で利益を出していくのは、奇跡的な強運の持ち主でない限り、不可能です。

「自分の直感を大切に、その場その場のフィーリングで行動する」のは、人としては魅力的かもしれません。しかし、仮想通貨では大損しやすいタイプです。

あくまでも現実的に、地に足を付けて計画的に見通しを立てる目を持ちましょう。

リスクから目を背けてしまう

3つめのポイントは「リスクから目を背けてしまう」ことです。逆説的ですが、大損リスクを知り尽くしている人は、大損しません。

「大損リスクが怖い」と不安感は抱えているのに、具体的にどんな大損リスクがあるのか調べようとしない人は、大損する可能性が高くなります。

怖いものほど目をつむらずに、真っ正面から向き合う姿勢が大切です。

「仮想通貨の大損」をテーマにした本記事を読み進めているあなたには、このポイントは当てはまらないでしょう。そのリスクと向き合う力は、仮想通貨取引を行っていく上で強力な武器になります。

仮想通貨で大損するリスクを最小限に抑える方法

では、仮想通貨で大損するリスクを最小限に抑えるためには、どうすれば良いのでしょうか?本章では、具体的な方法を6つ、ご紹介します。

リスクを抑える方法

①セキュリティ対策を万全にする

1つめの方法は「セキュリティ対策を万全にする」ことです。

取引所は「仮想通貨交換業者」として財務局に登録されている国内の取引所を選びましょう。登録されていない取引所・海外の取引所は資産流出のリスクが高くなります。

その上で、資産を守るための仕組みを理解して、日頃から使いこなせるようにしてください。

<資産を守るための仕組み>
資産を守る方法

なお、Coincheckは仮想通貨交換業者として財務局に登録されており、ホットウォレット・コールドウォレット、マルチシグ、2段階認証のセキュリティ機能を全て兼ね揃えています。

②現物取引のみ行う(レバレッジ取引をしない)

2つめの方法は現物取引のみ行う(レバレッジ取引をしない)」ことです。大きくレバレッジをかければかけるほど、大損するリスクは高まっていきます。

「ハイリスク・ハイリターン」という言葉がありますが、言い換えれば「大損と大儲けは紙一重」です。大儲けを狙えば、必ず大損のリスクがつきまといます。

大損リスクを最小限にするためには、レバレッジ取引での大儲けは狙わず、コツコツと地道に現物取引のみで運用しましょう。

③分散投資を行う(集中投資をしない)

3つめの方法は分散投資を行う(集中投資をしない)」ことです。分散投資には、以下の種類があります。

<分散投資の種類>

複数の仮想通貨に分散する 仮想通貨A、仮想通貨B、仮想通貨C…と複数の仮想通貨に投資
仮想通貨以外にも分散する 仮想通貨、株、債券、為替…と複数の投資先に投資
仮想通貨を買うタイミングを分散する 仮想通貨Aが100円のとき、90円のとき、120円のとき…と買うタイミングを分散する

分散を多く行うほど、大損するリスクは小さくなっていきます。積極的に分散しましょう。

④余剰資金内で投資する

4つめの方法は余剰資金内で投資する」ことです。余剰資金とは、貯金から以下の金額を引いた残りのお金です。

  • 6ヶ月〜1年分の生活に使うお金(生活費)
  • 近いうちに使う予定のあるお金(税金納付、冠婚葬祭など)
  • 急な支払い・緊急時に備えるためのお金(治療費など)

「余裕をもって使えるお金だけで投資した方がいいなんて当然のこと」と感じるかもしれません。

しかし、「自分が損するリスクの範囲を自分で決める」という感覚を持つことは、仮想通貨の取引でも役立ちます。ぜひ、仮想通貨に自分が投資して良い上限金額を、あらかじめ算出してみてください。

それは「どれだけ大損したとしても、天井はここまで」という大損の上限を自分で決めることです。常にリスクの大きさに気を配り、安全な取引を心掛けましょう。

⑤損切りラインを設ける

損切りライン

5つめの方法は「損切りラインを設ける」ことです。

購入した仮想通貨が値下がりしたとき、損を大損にしないために重要なのが「損切り」でした。損が小さいうちに手放すことが、大損リスクを低くしてくれます。

しかし、「このまま持っていれば値上がりするかもしれない」「まだ失敗を認めたくない」といった心理的な葛藤が、的確な損切りを邪魔します。

そこでおすすめなのが、損切りをルール化することです。あらかじめ「このラインになったら損切りする」と決めておき、それを厳守していきます。

損切りラインを設定しておけば、毎回、頭を悩ませることなく、半自動的に損切りできるようになります。

⑥ICOの投資は慎重に行う

6つめの方法は「ICOの投資は慎重に行う」ことです。

ICOの投資で大損しないためには、まず「トークンの発行者は誰か?詐欺を行う悪質な発行者ではないか?」と、発行者(事業者)を疑う視点を持ってください。

発行者が信頼できると判断したら、ホワイトペーパー(事業構想の説明資料)を読み込んで、プロジェクトの将来性を慎重に見極めます。

その上で、最初のうちはごく少額の投資にとどめましょう。

大損しないために初心者が気をつけること

ポイント
これから初めて仮想通貨を購入する方や、まだ経験が浅い方も多いと思います。そこで「仮想通貨の初心者が大損しないために気をつけること」を3つ、お伝えしておきましょう。

  • 少額から始める
  • 利益が出たときの快感に惑わされない
  • 冷静になれないときは取引しない

少額から始める

1つめは「少額から始める」ことです。例えばCoincheckでは500円程度から仮想通貨を購入することができます。

まずは、少額の取引から始めて、仮想通貨の取引テクニックを実践で身に付けていきましょう。

少額で仮想通貨を始めるための詳しい方法は0.005BTC以上から取引可能!仮想通貨を少額で始める方法を解説も併せてご覧ください。

利益が出たときの快感に惑わされない

2つめは「利益が出たときの快感に惑わされない」ことです。どんなに慎重な性格の人であっても、仮想通貨を通じて得た利益をきっかけに、変わってしまうリスクをはらんでいます。

  • わずかな投資額で大勝ちした!
  • 給料日前のピンチが仮想通貨で切り抜けられた!
  • 自分の読み通りに値上がりした!

…など、体験が強烈なほど快感を感じ、それが徐々に判断を狂わせていくことがあります。

たとえ利益が出て興奮したとしても「一時の興奮に惑わされない、溺れない」という自戒の気持ちを持ち続けましょう。

冷静になれないときは取引しない

3つめは「冷静になれないときは取引しない」ことです。

  • 利益が出て興奮しているとき
  • 損失が出て焦っているとき
  • 仕事でイライラしているとき
  • ショックなことがあって落ち込んでいるとき

など、冷静でいられないときは、脳が判断ミスを起こしやすくなっています。「いまの自分は冷静沈着だ」と思えるとき以外は、仮想通貨の取引をしないようにしましょう。

もしも仮想通貨で大損したら?被害を拡大しない対処法

ビットコイン取引
どんなに気をつけて取引していても、大損する可能性は完全にゼロにはなりません。万が一、大損してしまったとき、それ以上被害を拡大しないための対処法を2つ、ご紹介します。

①損失を仮想通貨で取り返そうとしない

仮想通貨で大損してしまったとき、最もやってはいけないことは「損失を仮想通貨で取り返そうとする」ことです。さらに大損が膨らむリスクが高いので、やめましょう。

損失分を取り返したいと焦る気持ちはよくわかりますが、まず考えなければならないのは、取り返すことよりも「これ以上、損をしないこと」です。

所有している仮想通貨があるなら、損切りできるものがないか再チェックしましょう。

②敗因を冷静に分析する

大損したのをきっかけに、仮想通貨を卒業するのも手。ですが、まだチャレンジしたい気持ちがあるのなら、敗因を冷静に分析しましょう。

  • 何を読み違ったのか?
  • 損切りは適切だったか?
  • 余剰資金を残していたか?
  • 心理面での反省点は? etc...

大損した理由を自分で分析することができれば、今後の改善に結び付けることができます。自分で納得できる改善点にたどり着いたら、少額から仮想通貨の取引に再チャレンジしましょう。

仮想通貨の取引は、誰もが最初はトライ&エラーを繰り返しながら、自分なりの最善策をたぐり寄せていきます。いつか「あの大損があったから、これだけ成長できた」といえるように、ポジティブに捉えていきましょう。

また、ビットコインでも大損をしてしまうケースがあります。気になる方はビットコインで大損する5つの原因と失敗しないための取引方法をご覧ください。

まとめ

仮想通貨で大損する原因は、以下の5つが考えられます。

  • レバレッジ取引で失敗する
  • 大量購入した仮想通貨が暴落する
  • 取引所から資産が流出する
  • 損切りをしていない
  • ICOへの投資に失敗する

次のタイプの人は、大損しやすいので注意しましょう。

  • 仮想通貨について勉強していない
  • 行き当たりばったりで行動する
  • リスクから目を背けてしまう

仮想通貨で大損するリスクを最小限に抑える方法として、以下を実践してみましょう。

  • セキュリティ対策を万全にする
  • 現物取引のみ行う(レバレッジ取引をしない)
  • 分散投資を行う(集中投資をしない)
  • 余剰資金内で投資する
  • 損切りラインを設ける
  • ICOの投資は慎重に行う

初心者が仮想通貨で大損しないためには次の3点に気をつけましょう。

  • 少額から始める
  • 成功体験に溺れない
  • 冷静になれないときは取引しない

もしも仮想通貨で大損してしまったときは、決して損失を仮想通貨で取り返そうとはしないでください。まずは冷静になって、敗因分析から始めましょう。

分析結果から改善点を見いだすことができれば、やがて大損分もリカバリーできる日がくるはずです。

仮想通貨で大損しないために最も有効な対策は「仮想通貨の大損について知る」こと。大損するリスクを真っ正面から捉えた上で、勝てる仮想通貨取引を実践していきましょう。