
イーサリアムが登場してから現在まで(2021年1月5日現在)の価格は、以下のグラフのように推移しています。2018年1月には1ETH=15万円台まで急騰しピークを迎えましたが、2019年から2020年7月までは1万円~3万円台を推移。2020年11月半ば頃から上昇トレンドに乗り、2021年1月4日には一時11万円を突破しました。
出典:Coin Gecko
イーサリアム(ETH)の価格は今後どう動いていくのか。それを知るためには、過去のイーサリアムの価格推移を知ることがとても重要です。
どのタイミングで価格が高騰したのか、逆にいつ価格が急落したのか、そしてその原因は何だったのか。それらを紐解いていくと、共通した原因が見えてきます。
- 2016年3月:「ホームステッド」アップデートで急騰【500円→1,600円】
- 2016年4〜6月:The DAOのICOで急騰【1,000円→2,100円】
- 2017年2月:EEA発足後に価格急騰【1,000円→5,000円台】
- 2017年6〜7月:取引遅延&盗難事件で下落【4万円→1.7万円台】
- 2017年10月〜翌1月:「ビザンチウム」により急騰【5万円→16万円台】
- 2018年:ビットコインバブル&ICO規制により下落【16万円→1万円台】
- 2019年2〜6月:「コンスタンティノープル」&復活期待で上昇【1.5万→3.6万円】
- 2020年1月:「イスタンブール」「ミュア・グレイシャー」後に上昇トレンド【1万円台→3万円】
過去に価格が急騰したケースでは、以下のような共通点が見られます。
- イーサリアムのアップデートが実装された
- イーサリアムの実用性や将来性につながる大きなニュースがあった
逆に価格が下がった場面では、大規模なイーサリアム盗難事件が発生するなど、イーサリアムの不安材料につながるニュースが多く見られます。
つまり、今後イーサリアムの価格が上がる可能性が高い局面は、このような場面ということになります。
- 大型アップデートの前後
- EEAによる実用化など、将来性につながる好材料が出てきたとき
こうした場面を見逃さずにチェックするための方法も、この記事の後半で説明します。イーサリアムの価格推移を逃さずチャンスを掴みたい方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

執筆Coicheck Column編集部
Coicheck Column編集部は仮想通貨の取引経験者やブロックチェーンの知見に深いメンバーで構成されています。これから仮想通貨を始める方々に「仮想通貨について正しく理解していただき安心して取引できる」ことを目的に執筆しています。/ 運営元:コインチェック株式会社
目次
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【2021年最新版】イーサリアムの今後を占う過去の価格推移
- 2016年3月:「ホームステッド」アップデートで急騰【500円→1,600円】
- 2016年4〜6月:The DAOのICOで急騰【1,000円→2,100円】
- 2017年2月:EEA発足後に価格急騰【1,000円→5,000円台】
- 2017年6〜7月:取引遅延&盗難事件で下落【4万円→1.7万円台】
- 2017年10月〜翌1月:「ビザンチウム」により急騰【5万円→16万円台】
- 2018年:ビットコインバブル&ICO規制により下落【16万円→1万円台】】
- 2019年2〜6月:「コンスタンティノープル」&復活期待で上昇【1.5万→3.6万円】
- 2020年1月:「イスタンブール」「ミュア・グレイシャー」後に上昇トレンド【1万円台→3万円】
- 2020年3月:新型コロナウイルスの影響により下落【2.5万円→1.1万円】
- 2020年7〜11月:DeFi(分散型金融)&暗号資産ブームにより高騰【2.5万円→4.6万円】
- 2020年12月〜2021年1月:イーサリアム2.0「フェーズ0」運用開始&暗号資産ブームにより急騰【6万円→11万円】
- 過去の価格推移から分かる上昇と下降の特徴まとめ
- 【2021年最新版】イーサリアムの今後を占う過去の価格推移
- 価格変動の兆候を見逃さずに対処する方法
- イーサリアムの今後に関するQ&A
- イーサリアムの今後の展望
【2021年最新版】イーサリアムの今後を占う過去の価格推移
出典:Coin Gecko
2014年にイーサリアム(ETH)が誕生してから現在(2021年1月時点)までの価格は、上のグラフのような推移をしています。
大きく上昇した局面もあれば、急落した時期もあることがわかりますね。
この章では、大きく価格が変動した局面を切り取って、そのタイミングで何が起こったのか原因も合わせて解説します。
過去の上昇、下降の要因を理解することで、よりイーサリアムの今後が見えてくるでしょう。
2016年3月:「ホームステッド」アップデートで急騰【500円→1,600円】
イーサリアムが誕生したのは、2013年11月のことです。当時19歳だったヴィタリック・ブテリンという少年が考案しました。イーサリアム誕生から2016年2月初旬までは1ETH=500円以下の水準で価格が推移していましたが、2016年2月頃から価格が大きく上昇しました。
出典:Coin Gecko
価格が大きく上昇した原因としては、大規模なアップデートが関係していると考えられます。2016年3月15日には、イーサリアムの2回目のアップデートである「ホームステッド」の実施がありました。まさにこの3月15日、イーサリアムは登場以来最高値の1ETH=1,696円を突破しました。
2016年4〜6月:The DAOのICOで急騰【1,000円→2,100円】
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「ホームステッド」実施後に一度価格は落ち着き、1ETH=1,000円水準まで戻りますが、再び価格は急騰に転じました。その理由としては、「The DAO」という大規模なプロジェクトのICOでイーサリアムが活用されたからと考えられます。ピークとなった2016年6月16日には、1ETH=2,148円にまで上昇しました。
しかし、The DAOのシステムの脆弱性を突いたイーサリアム盗難事件が起こり、価格は再度1ETH=1,000円前後まで急落しました。イーサリアムのブロックチェーン自体には問題はありませんでしたが、多くの投資家がイーサリアムのセキュリティーを問題視しました。このことをきっかけに、イーサリアムは分裂し、イーサリアムとイーサリアム・クラシックに分かれることになりました。
2017年2月:EEA発足後に価格急騰【1,000円→5,000円台】
出典:Coin Gecko
The DAO事件の後は1ETH=1,000円前後を推移していましたが、2017年2月頃からまた価格が上昇し始めました。これは、2017年2月にEEA(エンタープライズ・イーサリアム・アライアンス)が発足し、イーサリアムを企業がビジネスで活用する運気が高まったことが原因です。実用性のある通貨だという見方が広がり、将来性への期待感が高まりました。価格は上昇し続け、2017年5月下旬には初めて1ETH=5,000円台を突破しました。
その後もイーサリアムの価格は順調に伸び続け、2017年6月中旬には1EH=4万円台まで高騰しました。
2017年6〜7月:取引遅延&盗難事件で下落【4万円→1.7万円台】
出典:Coin Gecko
EEA発足後から順調に伸びていたイーサリアムの価格ですが、2017年6月中旬を過ぎた頃、価格が反落していきます。この原因としては、イーサリアムの利用が一気に増加したため、取引処理が遅れる障害が発生したためと考えられます。
また、2017年7月には、有名なウォレットサービスである「Parityウォレット」から約35億円分のイーサリアムが盗難される事件が発覚しました。この事件も価格が下落した一因と考えられています。
2017年10月〜翌1月:「ビザンチウム」により急騰【5万円→16万円台】
出典:Coin Gecko
2016年後半からはまたゆるやかに価格上昇の推移を見せていたイーサリアム。それでも1ETH=5万円台が最高でしたが、2017年10月以降、価格が一気に高騰します。2017年10月といえば、「メトロポリス」アップデートの第1段階である「ビザンチウム」が実装された月です。
また、その後も急騰が続いたもうひとつの理由として、2017年からイーサリアムを利用したICOプロジェクトが本格化したことが挙げられます。
ICO(Initial Coin Offering:イニシャル・コイン・オファリング)とは
資金調達をしたい企業やプロジェクトが、独自の仮想通貨(ICOトークンまたはコイン)を発行・販売することで資金を集める資金調達方法です。イーサリアム自体もICOの成功事例のひとつです。独自の仮想通貨を自前で用意するには多くの時間や費用がかかりますが、イーサリアムのスマートコントラクト機能を使えば低コストで独自のICOトークンを発行できるため、多くのICOにイーサリアムが利用されています。
多くのICOにイーサリアムが使われていること、スマートコントラクト機能の実用性が高いことからイーサリアムは高く評価され、価格の上昇につながったと考えられます。
価格の急騰はその後2018年1月まで続き、2018年1月初旬には1ETH=16万円台まで価格が上がりました。
2018年:ビットコインバブル&ICO規制により下落【16万円→1万円台】
出典:Coin Gecko
2018年1月に1ETH=16万円台まで高騰したイーサリアムですが、それ以降は下降トレンドが続いています。2018年は1月以降価格が下がり続け、2018年末には1ETH=1万円台まで下がりました。
盛り上がっていたイーサリアムが下降に転じた理由としては、2つ考えられます。ひとつはビットコインバブルの影響です。2018年に入ってからビットコインの価格が下落し、それに伴ってイーサリアムを含むアルトコインも軒並み価格が下がりました。
そしてもうひとつはICO規制問題です。2017年9月に中国がICOによる資金調達を全面禁止にし、他の国でもICOを規制する動きが見られました。イーサリアムはICOに利用されることが多いため、ICO禁止はイーサリアムの価値を下げる要因となりました。
2019年2〜6月:「コンスタンティノープル」&復活期待で上昇【1.5万→3.6万円】
出典:Coin Gecko
2019年に入ってから1ETH=1.5万円程度を推移していたイーサリアムですが、2月頃からじわじわと値を上げ始め、6月には1ETH=3.6万円台まで上昇しました。
2019年2月には、イーサリアムの「メトロポリス」アップデートの2段階目「コンスタンティノープル」が実装されました。実装後に価格が上がり始め、またこの頃からビットコインも上昇トレンドに乗ったため、仮想通貨の復活が期待され、価格が上昇したと考えられます。
2020年1月:「イスタンブール」「ミュア・グレイシャー」後に上昇トレンド【1万円台→3万円】
出典:Coin Gecko
2019年12月8日に「メトロポリス」アップデートの3段階目「イスタンブール」、そして2020年1月2日に「ミューア・グレイシャー」のアップデートが実装されました。これをきっかけに価格は上昇トレンドとなり、1ETH=1万円台だった価格が3.6万円まで上がりました。
2020年3月:新型コロナウイルスの影響により下落【2.5万円→1.1万円】
出典:Coin Gecko
3月11日にWHO(世界保健機関)が新型コロナウイルスについて、「パンデミック(世界的流行)の状態にある」と発表したことにより、市場全体に不安が蔓延。イーサリアムやビットコインをはじめとする、暗号資産全体の価格が急落しました。
2020年7〜11月:DeFi(分散型金融)&暗号資産ブームにより高騰【2.5万円→4.6万円】
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コロナの影響により一時は価格が急落するものの、DeFi(分散型金融)やNFT(非代替性トークン)などの人気に支えられ、7月後半から価格が急上昇。1ETH=約2.5万円から、8月上旬には一気に4万円台に突入します。
その後も市場全体が堅調に推移していき、2020年11月9日現在の価格は1ETH=約4.6万円まで値上がりしています。
2020年12月〜2021年1月:イーサリアム2.0「フェーズ0」運用開始&暗号資産ブームにより急騰【6万円→11万円】
出典:CoinGecko
イーサリアムの最終アップデートである「セレニティ(イーサリアム2.0)」の運用が、2020年12月1日からスタートしました。
このニュースを受けて、2020年11月には4万円台だった価格は6万円台まで上昇。市場全体の上昇トレンドの影響もあり、2021年1月初旬には一気に11万円まで到達します。
イーサリアムの過去の価格推移から今後の上昇、下落を占うまとめ
価格が上昇した要因・イベント
今までのイーサリアム(ETH)の価格推移を振り返ってみると、価格が上昇した場面では以下のような特徴が見られます。
イーサリアムのアップデートが実装された
イーサリアムのアップデートが実装された前後で、大きく価格が上昇しています。
- 2回目のアップデート「ホームステッド」では、1ETH500円→1,600円に高騰
- 3回目のアップデート「メトロポリス」内「ビザンチウム」では、1ETH=5万円→16万円台に高騰
- 「コンスタンティノープル」では、1ETH=1.5万円→3.6万円台に高騰
- 「イスタンブール」「ミュア・グレイシャー」では、1ETH=1万円台→3万円台に高騰
イーサリアムの実用性や将来性につながる大きなニュースがあった
イーサリアムの実用性や将来性につながる大きな事柄が発表されたことをきっかけに、イーサリアムの価格が大きく上昇しました。
- 大規模プロジェクト「The DAO」のICOでイーサリアムが使われた→価格が2倍に急騰
- EEA(イーサリアム企業連合)が発足→価格が1ETH1,000円台から5,000円台に急騰
価格が下降した要因・イベント
価格が大きく下降した局面にも特徴があります。
大規模なイーサリアム盗難事件が発生した
多額のイーサリアムが盗まれる事件が発生したことで、イーサリアムに対する不安が高まり、価格が急落する場面がありました。
・The DAO事件では、価格が1ETH=2,100円→1,000円に急落
・Parityウォレット盗難事件では、1ETH=4万円台→1.7万円台に下落
イーサリアムの実用性・将来性が不安視される材料が出てきた
イーサリアムの実用性や将来性にとってマイナスなニュースが発表された局面では、価格は下降トレンドになっています。
- 中国でのICOが全面禁止となって以降、イーサリアムは下降トレンドへ
- 取引処理が遅れる障害発生で、価格が反落
ビットコインのバブルに伴って下降トレンド
2018年に入ってからビットコインの価格は下降トレンドに転じ、1年間で8割も下落しました。これに伴い、イーサリアムの価格も下降の一途を辿りました。ビットコインの価格推移もイーサリアムに大きく影響すると考えられます。
【2021年最新版】イーサリアムの今後を占う過去の価格推移
過去のイーサリアムの価格推移を参考にすれば、今後の価格推移についてもある程度予想を立てることができます。
アップデート後に上昇する可能性が高い
今まで実施されたイーサリアムのアップデート前後では、イーサリアムの価格が上昇しています。
- 2回目の大型アップデート「ホームステッド」では、1ETH500円→1,600円に高騰
- 3回目の大型アップデート「メトロポリス」内「ビザンチウム」では、1ETH=5万円→16万円台に高騰
- 「コンスタンティノープル」では、1ETH=1.5万円→3.6万円台に高騰
- 「イスタンブール」「ミュア・グレイシャー」では、1ETH=1万円台→3万円台に高騰
つまり、今後のアップデート時にも、価格は上がる可能性が高いといえます。
2021年1月現在、イーサリアムは4回目の大型アップデートである「セレニティ(イーサリアム2.0)」まで完了しています。
最終段階である4回目の大型アップデート「セレニティ(イーサリアム2.0)」は、アップデートの内容が多岐にわたることから、4つのパートに分けて実施されることが発表されています。そして、その1段階目となる「フェーズ0」は、2020年12月1日にローンチされました。
セレニティ(イーサリアム2.0)の実施に対する期待からか、イーサリアムの価格は2020年12月初旬に6万円を超え、2021年1月4日には一時11万円を突破します。
EEAによる実用化が進めば上昇する可能性が高い
もうひとつ、価格上昇に寄与する可能性が高いのが、EEA(エンタープライズ・イーサリアム・アライアンス)の動向です。EEAとはイーサリアムを活用してビジネスを展開していくことを目指した組織のことで、マイクロソフトやトヨタ、JPモルガンなどの企業が参加しています。
この組織によりイーサリアムを活用したビジネスやサービスがたくさん生まれれば、さらにイーサリアムの利用価値が上がり、通貨の価値も上がると予想されます。
2019年12月には、EEAはデジタル資産とブロックチェーン技術の推進を目的とする世界有数の商業組織「チェンバー・オブ・デジタル・コマース(Chamber of Digital Commerce)」と戦略的パートナーシップを締結したことを発表。暗号資産業界を牽引する2つの組織の提携は、トークンエコノミーのさらなる発展につながると見られています。
EEAの動向を常にチェックし、イーサリアムやスマートコントラクト技術を活用したサービスの発表などをいち早くチェックすることが、イーサリアムの価格推移を逃さず対処する決め手となるでしょう。
価格変動の兆候を見逃さずに対処する方法
3章で説明したことをまとめると、以下の事象を逃さずに捉えることができれば、イーサリアム(ETH)価格上昇のタイミングを逃さず、適切に対処することができるでしょう。
- 大規模アップデート後に、価格が上昇する可能性が高い
- EEAによる実用化が進めば、価格が上昇する可能性が高い
しかし、イーサリアムのアップデートのタイミングは遅れがちで、アップデート内のアップデートも追加で発表されることも多くなっています。常にアンテナを貼り、情報が入るようにしておく必要があります。
また、EEAの動向も、ニュースが発表された時点でいち早く情報を取り入れる必要があります。
そのためにおすすめしたい準備を、2点ご紹介します。
重要なニュースを見逃さずに情報収集する
出典:Googleアラート
「Googleアラート」というサービスを使えば、登録しておいたキーワードを含むコンテンツが新しく更新された時に、メールで通知を受け取ることができます。情報をいち早く入手できるので、重要な情報が入ったらすぐにイーサリアムを買い増すなどの行動に移すことができるでしょう。
例えば「イーサリアム 実装」「イーサリアム アップデート」「イーサリアム 導入」などのキーワードがおすすめです。
価格アラートを登録しておく
Googleアラートと合わせて活用したいのが、仮想通貨取引所の「価格アラート機能」です。
例えば価格が上昇し始めたタイミングを知るために、「◎円を上回ったら通知」と設定しておけば、その条件を満たした場合にメールや電話でお知らせしてくれます。
価格が上がる材料がある時に価格上昇の兆しが見えたら買い増すなど、自分でルールを設定しておけば、価格推移にいち早く対処することができるでしょう。
Coincheckアプリのプッシュ通知
仮想通貨取引所であるCoincheckでは、アプリケーションにプッシュ通知機能が備え付けられています。
通貨ごとに通知ON・OFFの設定できるのでとても便利です。気になる通貨に大きな変動が起こるといち早く通知してくれるので、アプリを利用されている方はぜひ設定してみてくださいね。
イーサリアムの今後に関するQ&A
イーサリアムの今後の展望や将来性に関するよくある疑問を、Q&A形式でご紹介します。
Q:最終アップデート「セレニティ(イーサリアム2.0)」はいつ?
2020年11月現在、イーサリアムのアップデートは3段階目の「メトロポリス」まで完了しています。4段階目のセレニティ(イーサリアム2.0)は、実装される機能が多くなることから、以下の4つのパートに分けて実施される予定です。
Q:イーサリアム(ETH)の価格は今後いくらまで上がる?
これまでのイーサリアムの最高価格は、2018年1月に記録した「1ETH=約16万円」です。
2020年11月9日現在の価格は「1ETH=約4万6,000円」と、その時の価格と比べると3分の1以下にとどまっています。しかし、2020年1月の価格が「1ETH=約1万4,000円」だったことを考えると、わずか10か月ほどで3倍以上も価格が上がっていることになります。
他の金融商品と比べて、価格の変動幅(ボラティリティ)が大きいのが暗号資産の特徴です。現在の好調が今後も続いていけば、これまでの最高値を更新する可能性は十分あるでしょう。
Q:イーサリアムETFは承認される?
イーサリアムがETFとして承認されれば、株と同じようにイーサリアムも証券会社を通じて売買できるようになります。その結果、新規の投資家たちから多額の資金が流入し、大きな価格上昇につながると考えられています。
ETF(上場投資信託)とは、一言で説明すると「証券取引所に上場している投資信託」のこと。投資信託とは、複数の投資家から資金を集めて、専門家が株式や債券などに投資し、その運用益を投資家に還元する金融商品のことで、「ファンド」とも言われています。
上場できるかどうかはSEC次第
ETFを市場に上場するには、金融当局の承認を得なくていけません。イーサリアムのETF承認申請は、2016年7月に初めてSEC(米国証券取引委員会)に提出されて以来、これまで何度か行われましたが、今のところ承認には至っていません。
これまで複数の承認申請が拒否されてきた理由には、「暗号資産市場は、価格操作が起こるリスクが高い」という、SECがもっとも問題視している点を解決できるような商品の提案を、投資会社ができなかったことに原因があります。
今後、SECが抱いている懸念を払拭できるような商品の提案ができれば、イーサリアムのETFが承認される可能性は高いと言えるでしょう。
イーサリアムの今後の展望まとめ
イーサリアム(ETH)の価格推移について、過去のまとめと今後の予想について解説しました。
2017年に1ETH=16万円台まで高騰したイーサリアム。その後だいぶ水準は下がったものの、それでも日々上下を繰り返しながら推移しています。
価格上昇に備えるために大切なことは、
- アップデートの時期を正確に把握すること
- イーサリアムの将来性につながる好材料のニュースをいち早く入手すること
このふたつです。
今回の記事で紹介したように、GoogleアラートやCoincheckアプリのプッシュ通知を使い、早いタイミングで情報が自動的に手に入るようにしましょう。
動くタイミングを決めておくこと、そして誰よりも早く動くこと。その環境を整えておくことが大切です