
ビットコイン(BTC)は2009年の誕生以来、長い時間をかけて大きく値上がりし、2025年には円建て・ドル建てで過去最高値を更新しました。その一方で「今から買っても遅いのでは」と不安に思う人も少なくありません。
この記事では、過去の価格推移をもとにしたシミュレーションや、投資を始める具体的な方法を紹介します。
目次
ビットコインを今から買う・始めるのは遅い?投資判断に役立つシミュレーション
ビットコインは長期的に価格が上昇してきた一方で、短期的には大きな値動きを繰り返してきました。そのため「今から投資しても遅いのでは」と感じる人もいれば、「これからでも十分にチャンスがある」と考える人もいるでしょう。
ここでは、過去の価格推移をもとに「もし数年前に投資していたら今いくらになっていたか」をシミュレーションします。
投資金額・期間別のシミュレーション
投資時期 | BTC 年平均価格 |
倍率 (現在1BTC=約1,700万円) |
1万円投資した場合 | 5万円投資した場合 | 10万円投資した場合 |
---|---|---|---|---|---|
現在 (2025年9月) |
※ 約1,700万円 |
1.0倍 | 1万円 (+0円) |
5万円 (+0円) |
10万円 (+0円) |
1年前 (2024年) |
約1,002万円 | 約1.7倍 | 約1.7万円 (+7,000円) |
約8.5万円 (+35,000円) |
約17.0万円 (+70,000円) |
2年前 (2023年) |
約407万円 | 約4.2倍 | 約4.2万円 (+32,000円) |
約20.9万円 (+159,000円) |
約41.7万円 (+317,000円) |
3年前 (2022年) |
約362万円 | 約4.7倍 | 約4.7万円 (+37,000円) |
約23.5万円 (+185,000円) |
約46.9万円 (+369,000円) |
4年前 (2021年) |
約523万円 | 約3.2倍 | 約3.3万円 (+23,000円) |
約16.3万円 (+113,000円) |
約32.5万円 (+225,000円) |
5年前 (2020年) |
約119万円 | 約14.3倍 | 約14.3万円 (+133,000円) |
約71.7万円 (+667,000円) |
約143.5万円 (+1,335,000円) |
7年前 (2018年) |
約83万円 | 約20.4倍 | 約20.4万円 (+194,000円) |
約102.0万円 (+970,000円) |
約204.1万円 (+1,941,000円) |
10年前 (2015年) |
約3.3万円 | 約515.1倍 | 約515.2万円 (+5,142,000円) |
約2,575.8万円 (+25,708,000円) |
約5,151.5万円 (+51,415,000円) |
※引用:CoinGecko(2025年9月時点)
※2025年BTC価格:約1,700万円は2025年9月時点の数値です
上の表は、「もし過去に10万円分のビットコインを購入していたら、2025年9月現在でどのくらいの価値になっているか」をシミュレーションしたものです。
例えば、1年前(2024年)に10万円分を購入していれば、現在は約17万円。5年前(2020年)なら約143万円、10年前(2015年)なら評価額はおよそ5,150万円となります
ただし、ここで注意すべきは値動きの波です。2020年から2021年にかけては急騰しましたが、その直後の2022年には大きく下落し、2023年には再び持ち直しました。つまり、2021年の高値圏で買った場合と、安値圏だった2022年に買った場合とでは、評価額の変動幅に大きな差が出ています。
このように、長期的には成長してきたビットコインも、短期では急騰と急落を繰り返してきました。「今から投資しても遅くないのか」を考える際には、こうした値動きの特徴を理解しておくことが欠かせません。
つみたて投資(ドルコスト平均法)を行なった場合のシミュレーション
日付 | 投資元本 | 評価額 | 損益 |
---|---|---|---|
2024年9月1日 | 10,000円 | 10,000円 | 0 |
2024年10月1日 | 20,000円 | 20,541円 | +541円 |
2024年11月1日 | 30,000円 | 34,130円 | +4,130円 |
2024年12月1日 | 40,000円 | 56,221円 | +16,221円 |
2025年1月1日 | 50,000円 | 67,235円 | +17,235円 |
2025年2月1日 | 60,000円 | 82,605円 | +22,605円 |
2025年3月1日 | 70,000円 | 76,116円 | +6,116円 |
2025年4月1日 | 80,000円 | 84,075円 | +4,075円 |
2025年5月1日 | 90,000円 | 101,540円 | +11,540円 |
2025年6月1日 | 100,000円 | 123,618円 | +23,618円 |
2025年7月1日 | 110,000円 | 137,052円 | +27,052円 |
2025年8月1日 | 120,000円 | 164,359円 | +44,359円 |
2025年9月1日 | 130,000円 | 150,137円 | +20,137円 |
毎月決まった額をコツコツ投資する「つみたて投資(ドルコスト平均法)」。これをもし、直近1年間(2024年9月~2025年9月)に毎月1万円ずつ行っていたら、どうなっていたでしょうか。
シミュレーションの結果、投資元本13万円に対し、評価額は150,137円となりました(元本に対するリターンは約+15%)。この期間は相場が好調だったことが大きな要因です。ただし、この結果は特定の期間の相場環境に大きく影響されたものであり、将来の運用成果を示唆・保証するものではありません。
もちろん、相場の波に合わせて評価額は上下しました。たとえば、2024年12月~2025年2月にかけては利益が大きく伸び、春先には一時的に停滞し、夏以降に再び増加する、といった具合です。
つみたて投資の最大のメリットは、購入タイミングに悩まなくてよい点です。
毎月一定額を買い続けることで、価格が高いときには少なく、安いときには多く買うことを自動的に繰り返します。これにより購入価格が平均化されるため、短期的な価格の上下を予測しなくても、相場が上昇したときの恩恵を受けやすくなります。
そのため、つみたて投資は、購入時期を分散することで短期的な値動きのリスクを低減する効果が期待できる投資手法の一つです。
※本シミュレーションは、積立日や取引手数料などの条件を考慮せずに算出しています。
ビットコイン投資を今から始めるには?
ビットコイン投資を始めるには、まず暗号資産取引所の口座を開設し、日本円を入金して購入するのが一般的です。取引所によっては、スマホアプリから入金から購入まで完結できるため、初心者でも比較的簡単に始められます。
たとえばCoincheckでは、銀行口座やコンビニ入金を使って日本円をチャージし、アプリから希望するタイミングでビットコインを購入できます。短期的に売買をしたい場合に便利な方法です。
また、長期的に資産形成を考える人には「ビットコインつみたて投資」も選択肢のひとつです。毎月あらかじめ設定した金額を自動で積み立てる仕組みなので、価格変動に振り回されにくく、購入のタイミングを分散できます。初心者でも取り入れやすい方法として利用が広がっています。
Coincheckでは毎日または毎月、決まった金額の暗号資産を自動で積み立てできるサービス「Coincheckつみたて」を提供しています。このサービスは、毎日または毎月、決まった金額の暗号資産を自動で積み立てできるサービスです。
具体的な始め方や設定手順については、こちらの記事で詳しく解説しています。
▼ビットコインの買い方・始め方を知りたい方はこちら
▼Coincheckつみたてを始めたい方はこちら
https://coincheck.com/ja/reserves_lp
ビットコインは今からでも遅くない
ここまで見てきたように、ビットコインは過去にも「もう遅い」と言われる局面が何度もありました。それでも、長期で振り返れば成長を続けており、投資期間や金額の工夫によって成果が変わることがシミュレーションからも分かります。
※暗号資産は、価格変動により損失が生じるおそれがあります。シミュレーションは過去のデータに基づき作成したものであり、将来の運用成果を示唆・保証するものではありません。
大切なのは「完璧なタイミング」を狙うことではなく、自分に合った方法を選び、少額からでも行動を始めてみることです。短期的な値動きに振り回されやすい資産だからこそ、つみたて投資や長期保有といったシンプルな手法が効果を発揮します。
ビットコインを取り巻く環境は今も変化を続けています。投資を検討する際は、最新の価格や市場の動きを確認しながら、自分のペースで向き合うことが重要です。最新の価格はコインチェックのビットコインリアルタイムチャートから確認できます。