暗号資産FLR(旧称:Spark)は、Flare Network上で利用できるネイティブトークンです。Flare Networkは、安全で普遍的なチェーン間の相互運用を可能にするレイヤー1チェーンです。すべてのデジタル資産とオンチェーン情報を自由に流通させることで、ブロックチェーンの利用を拡大することを目的としています。
今回の記事では、2023年1月19日にコインチェックで付与対応されたフレア(FLR/Flare)の特徴や将来性、エアドロップの配布方法などについて詳しく解説していきます。
※当社からFLRを送金される場合は、Flareネットワークをご利用ください。異なるネットワークから送られた場合は通貨が失われる可能性がありますのでご注意ください。
目次
暗号資産フレア(FLR/Flare)とは
暗号資産FLR(旧称:Spark)は、Flare Network上で利用できるネイティブトークンです。
Flare Networkは、Ripple社の投資部門「Xpring」からの支援を受けている、暗号資産XRP(リップル)をスマートコントラクト上で利用できるようにすることを目指すプロジェクトです。FLRは、Flare Networkのガバナンス投票やステーキング、Flare Network上に発行されるF-Assets(対象の暗号資産にスマートコントラクトをもたらし、DeFIやNFTなどのサービスに参加できるようにするトークン)の発行時の担保として使用されます。
また、FLRはインフレ資産としての性質を有しており、発行量が過剰になると、価値が低下する可能性があります。現在のFLRの発行量の増加率は総発行量の10%に設定されていますが、今後予定されているガバナンス投票により変更になる可能性があります。
通貨単位 | FLR |
発行可能上限数 | なし(初期発行1000億 FLR) |
コンセンサスアルゴリズム | Avalanche consensus |
時価総額ランキング (2023年1月時点) | 不明 |
暗号資産フレア(FLR/Flare)のエアドロップの概要
フレア(Flare/FLR)は、2020年12月12日に実施されたスナップショット時点でXRPを保有していたウォレットに対し、エアドロップされた暗号資産です。
Flare Networksのトークン配布イベントは2023年1月9日に実施されました。この日から2週間以内にFLRを顧客に配布することに同意した取引所では、対象ユーザーに対して配布が行われる予定です。
参考:Flare公式「Flareトークン配布イベントのお知らせ。取引所サポートアップデート」
Coincheckの対応(1月31日時点)
Coincheckでは、下記の条件を全て満たすお客様に対して、2023年1月19日に初回の付与を行いました。
- スナップショット時点(2020年12月12日9:00時点)においてCoincheckでXRPを保有している
- Flareトークン付与時点でCoincheckの口座を通常どおりご利用いただける
※ スナップショット後にアカウントに反映されたXRPについては対象外となります。詳細はこちら
なお、初回の付与では付与数量のうち15%をエアドロップ対象者に配布しました。また今回の配布イベントで配布されなかった残り85%のFLRトークンについては、FLRトークン保有者による投票によって「デリゲーション報酬としてWFLR(Wrapped Flare)保有者に配布される」ことが決定されました。
残り85%のエアドロップ分のFLRの受領を希望されるお客様はFlare Portal上でFLRをWFLRにし、各エアドロップ配布日から起算して67日以内にClaimすることで受け取ることができます。エアドロップ分のFLRに加え、「FTSOプロバイダーへのデリゲート」と「デリゲーション報酬発生日から起算して90日以内にClaim」を行うことでデリゲーション報酬としてさらにFLRを獲得できます。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
暗号資産フレア(FLR/Flare)の将来性
フレア(Flare/FLR)のエアドロップの対象者は500万人〜1000万人いるとされ、取引が行われるようになったら一定の時価総額に期待をもたれている暗号資産の1つです。
特に、次のようなタイミングで価格面の上昇が期待できます。
- XRP(リップル)に注目が集まる
- F-Assetsに需要が集まる
- dAppsに注目が集まる
それぞれ詳しく見ていきましょう。
XRP(リップル)に注目が集まる
Flare Networkは、Ripple社の投資部門「Xpring」からの支援を受けている、暗号資産XRPをスマートコントラクト上で利用できるようにすることを目指すプロジェクトです。エアドロップもスナップショット時点のXRP保有者が対象となっていることから、XRPと価格面である程度相関することが予想されます。
XRPは、国際送金システム上の課題を解決することを目指すプロジェクトのトークンとして有名ですが、近年メタバースとの関連性も出てきています。
リップル社は、2022年6月にメタバース関連プロジェクトのFLUFWORLD(フルッフ・ワールド)との提携を発表しました。今後XRPを基軸においたメタバースおよびエコシステムが展開すると計画されています。
メタバースなどのXRP関連プロジェクトに注目が集まった場合、フレアの価格面にもポジティブな影響を与えると言うことができるのではないでしょうか。
F-Assetsに需要が集まる
出典:Flare公式
F-Assets(ファセット)とは、Flare Network上に発行される対象の暗号資産にスマートコントラクトをもたらし、DeFIやNFTなどのサービスに参加できるようにするトークンです。Flare Network上に発行することで、DeFi・NFTなどの分散型経済へのアクセスを可能にします。最初にローンチされるFAssetsは、BTC・XRP・LTC・XLM・DOGE・ALGO・FILに対応したものです。
また、相互運用性ネットワーク(Polkadotなど)を通じて、Flare Network上で示したトークンの価値が他のネットワークに伝播する可能性があります。そのような相互運用がなされれば、フレアの評価も高まるでしょう。
dAppsに注目が集まる
出典:Flare公式
Flare Network上には、複数のブロックチェーンの価値、流動性、情報にアクセスできる相互運用性の高いdAppsを構築することができます。Flare Network上に構築されたdAppsや、dApps全体に注目が集まるタイミングで、フレアの価格面に影響を与える可能性があります。
例えば、Flare Network上のdAppsとして「FLR Finance」が挙げられます。FLR FinanceはFlare Network上で最初のDeFiアプリで、機関投資家向けのサービスを提供しています。また、独自トークンの発行も行っています。
出典:FLR Finance