暗号資産交換業者が解説!4種類ある仮想通貨手数料について

暗号資産(仮想通貨)取引には、ビットコイン売買や送金、日本円の入出金などいくつかの種類があります。

取引所などで取引を行う場合は、それぞれの取引ごとに決められている手数料についても知っておくと良いでしょう。そこで、取引ごとに異なる暗号資産にまつわる手数料について解説します。

最初に知っておくべき販売所と取引所の違い

メリット
ビットコイン(BTC)などの暗号資産手数料を理解するためには、コインを購入できる場所である販売所と取引所の違いを理解しておく必要があります。

暗号資産取引を行う場合、まず、通貨を購入するところから始める場合が多いです。暗号資産を購入しなければ、売却を行うことはもちろん、送金することもできないでしょう。

販売所と取引所は、どちらも暗号資産の売買を行える場所です。暗号資産交換業者に口座を開設し、日本円を入金すると暗号資産を購入する準備が整います。

購入する場合、販売所と取引所の2つの選択肢があるということです。

販売所

販売所での売買では、暗号資産交換業者を相手に取引することになります。販売所での取引は、業者が保有している暗号資産が店頭販売されているイメージです。

そのため、取引する場合の価格は、暗号資産交換業者に提示された価格です。販売所での売買は操作が容易なことが多く、買いたい時にすぐに買える点が特徴です。

ただし購入価格は、業者のコストなどが含まれることになるため、取引所よりも高くなる傾向があります。

取引所

一方、取引所での取引では、ユーザー同士で売買を行うことになります。売買したい価格と数量を指定して、売りと買いの価格や数量が一致すると取引は成立です。

販売所とは異なり、ユーザー同士がオークション方式で価格を決めることになります。取引所によっては、取引手数料をゼロにするキャンペーンが行われている場合もあります。

販売所と比較すると、うまく希望の価格で取引が成立すれば安く購入することもできますが、取引に慣れていないと注文ミスをしてしまうリスクもあります。

販売所と取引所ならどちらのほうが良いの?

疑問
暗号資産初心者のなかには、暗号資産を購入する場合に販売所と取引所のどちらで購入するのがよいのか、悩む人もいるでしょう。

それぞれにメリット・デメリットがありますので、自分はどちらで売買するのが適しているかを判断するにあたっては、販売所と取引所の特徴を理解しておくことが重要です。

販売所のメリット

販売所の主なメリットには、例えば以下が挙げられます。

1. 簡単な操作で売買できる

1つは、簡単な操作で売買ができることです。

販売所のシステムは、少ない操作で売買できます。

たとえば、Coincheckで購入する場合は、ウォレットから「コインを買う」のメニューを選択して、購入したい暗号資産を指定します。続いて、通貨の数量を入力し、「購入する」ボタンをクリックするだけです。

このように単純な操作で完結しますので、初心者でも戸惑うことなく購入できます。

2. 即座に売買できる

2つ目は、即座に確実に売買できることです。

システムメンテナンスなどで止まっておらず販売所が開いている限り、注文をすれば必ず購入・売却が即座にできます。

3. 売買価格について悩まないで良い

3つ目は、売買価格について悩む必要がないことです。

価格は、売却価格・購入価格ともに指定されていますので、値段を指定して注文する必要がありません。

販売所のデメリット

一方、デメリットは、場合によっては手数料や購入価格が少し高くなることでしょう。

暗号資産の購入時は手数料見合いが加算された価格、売却時は手数料見合いが差し引かれた価格で取引することになります。

ただし、簡単に売買したい場合や、好きなタイミングで確実に売買したい場合は、販売所を利用するのが有効です。

取引所のメリットとデメリット

取引所のメリットデメリット
取引所の主なメリットは、不利な価格で取引が成立しないように、価格を指定して売買する指値取引が利用できることです。

指値注文

指値注文をした場合は、市場価格が指値に達しなければ、注文は執行されない仕組みですので、予想外に高い価格で購入するリスクを避けられます。

ただし、買いたくても売買が成立しなければ買えないため、即時に買いたい場合には不便な場合があります。

成行注文

また、例えば「いくらでもいいから買いたい」「安くてもいいから早く手放したい」といった場合は、取引価格を市場の成り行きに任せる成行注文が使えます。

ただし、成行注文の場合は、相場が大きく変動している時などに利用すると、想定外の価格で売却取引が成立してしまうリスクもあります。

指値注文や成行注文を有効に使って有利な条件で取引したい人や、トレーダーなど取引に慣れている人などは、取引所を利用するとよいでしょう。

そもそも暗号資産にはどんな手数料がかかるの?

アルトコイン
暗号資産取引を行う場合には、さまざまな場面で手数料がかかります。

取引を始めるにあたっては、どのような場面でいくらの手数料がかかるのかを把握しておくことが大切です。

手数料を考慮せずに取引していると、自分では利益が出ていると思っていても、手数料を加味すると損をしている可能性もあります。主な手数料には下記が挙げられます。

1. 口座開設に対する手数料

1つ目は、口座開設に対する手数料です。

金融機関によっては、取引をまったくしていない状態であっても、口座を開設するだけで手数料がかかる場合があります。

ただし、ほとんどの暗号資産の取引所では、口座開設手数料は無料としている状態です。

2. 日本円の入出金手数料

2つ目は、日本円の入出金手数料です。

日本の販売所や取引所で暗号資産を購入する場合、開設した口座に日本円を入金する必要があります。入金にはいくつかの方法があり、銀行から振り込む方法をとった場合は、銀行の振込手数料がかかるのが一般的です。

それとは別に、入金手数料は、銀行など入金時に利用したサービス提供者に対して支払う手数料ではなく、暗号資産交換業者に別途支払う手数料になります。

また、暗号資産を売却して得た日本円を口座から出金した場合にも、出金手数料がかかる場合があります。

3. 暗号資産の入金・送金手数料

3つ目は、暗号資産の入金・送金手数料です。

ビットコイン(BTC)などの暗号資産は、自由に送金できます。

例えば、自分のウォレットから取引所の口座に暗号資産を入金する場合、暗号資産の入金手数料がかかる場合があります。

また、取引所の口座内で保有している暗号資産を、別の取引所や自分のパソコンなどに保有しているウォレットに送金する場合は、送金手数料がかかります。

通常の銀行振込などの場合よりも送金手数料は安い場合が多いですが、暗号資産の種類に応じても、送金手数料は異なります。

4. 取引手数料

4つ目は、取引手数料です。

購入することで、実際に送金したり決済手段として使ったりできる暗号資産を手に入れられる取引を、現物取引といいます。

また、実際に暗号資産を手にすることはできませんが、売買差益だけを手にすることができる取引は、レバレッジ取引と言います。レバレッジ取引では、自己資金の何倍もの金額の取引ができる特徴があります。

※Coincheckでは、2020年3月13日をもちまして、レバレッジ取引のサービス提供を終了いたしました。

いずれも、暗号資産の売買取引に該当します。現物取引やレバレッジ取引を行う場合、購入・売却それぞれの取引に対して手数料がかかる仕組みです。

ただし、取引所によっては、手数料無料としているところもありますので、取引前に手数料を確認することが大切です。

暗号資産取引で手数料を安く抑えるメリットって何?

ポイント
取引を行う場合に手数料をできるだけ安く抑える努力をするメリットには、例えば下記が挙げられます。

1. 資金を最小限に抑えられる

1つは、暗号資産の購入に必要な資金を最小限に抑えられることです。

通貨を購入する際、価格に数量を掛けた取引金額分については、必ず支払うことになります。

しかし、取引手数料が設定されている場合は、取引金額以外に手数料分の資金負担が必要です。手数料を抑えることによって、取引金額に近い資金を用意すれば暗号資産を手に入れられる環境を整えられます。

通貨購入のための資金が有り余るほどあれば、手数料の負担など気にする必要はないでしょう。しかし、初めて暗号資産の取引を行う場合、最初から大きな金額を投入するとリスクが高くなります。

暗号資産の取引をする資金は少なければ少ないほどリスクが低くなるため、手数料を抑えて購入資金を低く抑える努力は大切です。

2. 利益を最大化できる

もう1つのメリットは、手数料を抑えることで、売買から生じる利益を最大化できることです。売買取引を行うことによって得られる利益は、売却金額と購入金額の差額になります。

しかし、別途手数料を負担するとなれば、話は変わってくることに注意が必要です。仮に、取引金額の1%にあたる利益が得られたとしても、取引手数料が取引金額の0.5%に設定されていれば、実質的な利益は半減してしまいます。

そのため取引手数料の水準は、利益に影響を与えることを認識しておく必要があります。

暗号資産取引所Coincheck(コインチェック)の特徴は?

コインチェックの取り扱い通貨
暗号資産取引を行う場合、取引所で口座開設するのが一般的です。口座開設をする場合は、取引所ごとに異なる特徴などを把握しておくことが大切になります。

Coincheckは、国内の大手暗号資産の取引所の一つです、Coincheckの主な特徴としては、例えば以下の4つがあげられます。

1. アルトコインの取り扱いが豊富

1つ目は、アルトコインの取り扱いが豊富であることです。

アルトコインとは、ビットコイン(BTC)以外の暗号資産のことを指す用語です。取引可能な暗号資産の種類が多ければ、それだけ選択肢が増えます。

暗号資産は、多くの異なる通貨に関する特徴を比較しながら、魅力を感じる暗号資産を選ぶことが可能です。

2. 画面が見やすい

Coincheckウォレット
2つ目は、サイトの画面が見やすくデザインされており、取引しやすいことです。

暗号資産取引に慣れていないユーザーの場合、取引画面が見にくいと操作に手間取ってしまうでしょう。

混乱して操作を間違える可能性があります。Coincheckであれば、そういったストレスを感じることなく、簡単に操作できる点がメリットです。

3. スマホアプリが使いやすい

コインチェックアプリ(iOS)
3つ目は、スマホアプリが使いやすいことです。

暗号資産取引は、メンテナンスなどの時間帯を除き、24時間365日可能です。特定の時間帯に偏ることなく、突然、価格変動が生じる可能性があることも特徴です。

スマホにアプリを入れていつでも取引できる状態を確保できれば、売買したいタイミングを逃さずに済むでしょう。

4. ビットコイン取引所

“ビットコイン取引所”
4つ目は、ビットコイン取引所では取引手数料が無料だということです。

取引を何度行っても手数料がかからない環境で取引を行えば、売買に投入する資金を最小化できるメリットがあります。

また、利益額の算定において、売買金額の差額である売却益から控除する手数料がゼロであれば、利益を出しやすくなることもメリットです。

アルトコインの種類によって送金手数料は異なる

アルトコイン
Coincheckは、複数の暗号資産の取り扱いがあり、手数料も通貨の種類によって異なるケースもあります。暗号資産の入金手数料については、通常は無料です。

暗号資産に関する送金手数料は、通貨ごとに異なります。手数料の単位は、それぞれの通貨単位で、以下のようになります。

  • ビットコイン(BTC):0.001 BTC
  • イーサリアム(ETH):0.01 ETH
  • イーサリアムクラシック(ETC):0.01 ETC
  • リスク(LSK):0.1 LSK
  • リップル(XRP):0.15 XRP
  • ネム(XEM):0.5 XEM
  • ライトコイン(LTC):0.001 LTC
  • ビットコインキャッシュ(BCH):0.001 BCH
  • モナコイン(MONA):0.001 MONA
  • ステラルーメン(XLM):0.01XLM
  • クアンタム(QTUM):0.01 QTUM
  • ベーシックアテンショントークン(BAT):4.75 BAT
  • IOST(IOST):1.0 IOST

Coincheckは送金遅延等を防止および緩和し、お客様により安定したサービスを提供することを目的として、2020年11月25日より一部暗号資産において変動型送金手数料を導入しました

各通貨の変動型送金手数料については、以下をご覧ください。

手数料

参考:一部暗号資産への変動型送金手数料導入について

※Coincheckユーザー間の送金は無料です

アルトコインってどんなコイン?

アルトコイン
Coincheckで取り扱いがあるアルトコインは、以下の主要銘柄を含む15種類以上あります。(2021年9月時点)

リップル(XRP)

リップル(XRP)は、送金スピードが速い国際送金システムを目指して開発されました。

イーサリアム(ETH)

イーサリアム(ETH)は、ブロックチェーン上でサブプログラムを動かせるスマートコントラクト機能がある点が特徴です。

リップル(XRP)とイーサリアム(ETH)は、取引規模や時価総額などの点でアルトコインの双璧を成しています。

イーサリアムクラシック(ETC)

イーサリアムクラシック(ETC)は、イーサリアム(ETH)から分岐して誕生したコインです。

ネム(XEM)

ネム(XEM)は、独自のブロックチェーンで、保有量などに応じて取引検証に参加できるなどの特徴があります。

リスク(LSK)

リスク(LSK)は、スマートコントラクト機能を有しており、サイドチェーンを持つなどの特徴を有しています。

ライトコイン(LTC)

ライトコイン(LTC)は、ビットコイン(BTC)よりも取引承認時間が短いなどの特徴を持つコインです。

ビットコインキャッシュ(BCH)

ビットコインキャッシュ(BCH)は、2017年8月にビットコイン(BTC)から分岐して誕生しました。

モナコイン(MONA)

モナコイン(MONA)は日本最大の掲示板2ちゃんねるから生まれた暗号資産です。

暗号資産手数料も確認を

スマートフォン
暗号資産の取引をやってみようという人は、手数料を確認することも大切です。手数料は、売買取引だけでなく、入出金や送金などさまざまな場面でかかります。

手数料の負担を理解しておかないと、想定外のコストがかかる可能性もあるため、手数料の有無や水準については、あらかじめ確認しておくと良いでしょう。