
「もしあのときビットコインを買っていたら、今は何倍になっていたのか」
ビットコイン(BTC)は2009年の誕生以来、何度も大きな価格変動を経験しながら成長を続け、2025年8月には円建てで約1,800万円、ドル建てで約12万4,000ドルという過去最高値を更新しました。そして、9月現在も1,700万円台と高値圏を維持しています。
この記事では、過去にさかのぼって「10年前・5年前に購入していたら現在どのくらいの価値になっているのか」をシミュレーションし、ビットコインがこれまでにどれだけ価格上昇してきたのかをわかりやすく解説します。
※リアルタイムのビットコインチャートはこちら
この記事でわかること
目次
ビットコイン(BTC)を最初に買っていたら何倍に?
ビットコインは2009年に誕生してから十数年の間に、急騰と急落を繰り返しながらも、長期的には大きな価格上昇を遂げてきました。では、もし過去に少額でもビットコインを購入していたら、現在どれほどの価値になっていたのでしょうか。ここでは、15年前・10年前・5年前の価格を基準にシミュレーションします。
ビットコイン(BTC)価格は15年前に買っていたら約6,000万倍に
ビットコインが誕生したのは2009年1月。当初はマイナー同士の実験的な送受金にとどまり、取引価格はほぼ0円でした。大きな転機は、2010年5月、15年前にアメリカ・フロリダ州のプログラマーが「1万BTC」でピザ2枚を購入したエピソードです。ピザ代はおよそ25ドルだったとされ、当時の1BTCの価値はわずか0.3円程度にすぎませんでした。
2025年8月最高値:1BTC=約1,800万円
倍率:1,800万円 ÷ 0.3円 ≒ 約6,061万倍
仮に当時100円分(約333BTC)を購入していたとすれば、現在は約60億円に相当。
黎明期からの保有者が「ビットコイン長者」と呼ばれる理由がわかります。
ビットコイン(BTC)価格は10年前に買っていたら約600倍に
2015年頃は、2014年のマウントゴックス事件によって暗号資産への信頼が揺らぎ、価格は1BTC=約3万円にとどまっていました。世界的にも「ビットコインは本当に通貨になり得るのか」という疑念が強く、日本ではようやく資金決済法の改正によって法的な位置づけが与えられ始めた時期です。
2025年8月最高値:1BTC=約1,800万円
倍率は:1,800万円 ÷ 3万円 ≒ 約600倍
仮に 10万円分(約3.3BTC)を購入していれば、現在は約6,000万円に膨らんでいます。当時は「投機的」と見られがちでしたが、その後の制度整備が成長を後押しし、ビットコインの信頼性を高めました。
ビットコイン(BTC)価格は5年前に買っていたら約18倍に
2020年は、新型コロナによる世界的な混乱で株や原油などの市場が急落しました。その一方で、各国の大規模な金融緩和を背景に「価値を守る資産」としてビットコインが注目を集め、価格は1BTC=約100万円前後で推移しました。
2025年8月最高値:1BTC=約1,800万円
倍率:1,800万円 ÷ 100万円 = 約18倍
仮に10万円分(0.1BTC)を購入していれば、現在は約180万円に。直近5年という比較的短い期間でも、大きな資産成長があったことがわかります。こうした過去の事例からも、ビットコインは「短期では乱高下を繰り返しつつ、長期的には大きく価値を伸ばしてきた」ことが理解できます。
ビットコインの価格は何倍に?ひと目で分かる一覧表
「もしこの年にビットコインを買っていたら、今はいくらになっているのか」
そんな疑問に答えるために、過去の価格と2025年8月(最高値=約1,822万円)を比較した一覧表を作成しました。各年ごとの倍率に加え、仮に10万円投資していた場合の現在価値も示しています。長期保有によるリターンの大きさを、具体的な数字でイメージできるはずです。
年度 | 当時のBTC年間最高価格(円) | 倍率(1BTC=約1,800万円) | 10万円投資した場合の現在価値 |
---|---|---|---|
2010年 | 約0.3円 | 約6,061万倍 | 約6兆円超 |
2011年 | 約100円 | 約18万倍 | 約180億円 |
2012年 | 約1,000円 | 約1.8万倍 | 約18億円 |
2013年 | 117,490円 | 約153倍 | 約1,530万円 |
2014年 | 99,263円 | 約181倍 | 約1,810万円 |
2015年 | 56,500円 | 約319倍 | 約3,190万円 |
2016年 | 114,392円 | 約157倍 | 約1,570万円 |
2017年 | 2,214,028円 | 約8倍 | 約80万円 |
2018年 | 2,073,659円 | 約9倍 | 約90万円 |
2019年 | 1,399,932円 | 約13倍 | 約130万円 |
2020年 | 2,974,393円 | 約6倍 | 約60万円 |
2021年 | 7,659,317円 | 約2倍 | 約20万円 |
2022年 | 5,504,013円 | 約3倍 | 約30万円 |
2023年 | 6,403,304円 | 約3倍 | 約30万円 |
2024年 | 16,348,141円 | 約1倍強 | 約11万円 |
2025年 | 18,184,101円 | 約1倍 | 約10万円 |
※参考:CoinGecko(2025年9月時点)
※掲載データは過去の実績であり、将来の運用成果を保証するものではありません。
コインチェックで購入したビットコインが何倍になったか確認する方法
「もし過去に買っていたら」というシミュレーションだけでなく、実際に自分が購入したビットコインが今どれだけ価値を持っているかも確認してみましょう。
コインチェックのアプリを利用すれば、保有するビットコインの数量と現在の評価額がリアルタイムで表示されます。購入時の取引履歴と見比べることで、投資額に対して現在いくらに増えているのか、すぐに把握することが可能です。
さらに、取引履歴や入出金履歴をダウンロードすれば、購入価格と現在価格の差をもとに「何倍になったのか」を簡単に計算できます。
◾️確認の手順
① 取引履歴(CSV)をダウンロード
② Excelやスプレッドシートに取り込み、「平均取得単価」を算出
→ 平均取得単価 = 買付額の合計 ÷ 取得数量の合計
③ 現在の価格を平均取得単価で割る
→ 倍率 = 現在の価格 ÷ 平均取得単価
◾️計算例
平均取得単価が 500,000円、現在の価格が 18,000,000円 の場合:
倍率 = 18,000,000 ÷ 500,000 = 36倍
このようにして、自分が購入したビットコインが「現在どのくらいの倍率になっているのか」を確認できます。過去の数字を可視化することは、これからの投資判断に役立ちます。短期の値動きに一喜一憂せず、長期的な成長も意識してみてください。