リップル(XRP)3つの買い時と値下がりする原因

リップルをこれから取引したいと考えている人のなかには、購入のタイミングがわからない人もいるかもしれません。

リップルの購入のタイミングを検討することで、損失リスクを回避できる可能性も高まります。逆に、購入のタイミングを理解しないまま取引をした場合は、資産を失ってしまう可能性もあります。

また、リップルの特徴を理解しておくことも、取引で利益を得るために役立つこともあるでしょう。そこでこの記事では、リップルの基本情報や特徴、購入タイミングの事例などを、初心者向けにわかりやすく説明します。

リップル(Ripple/XRP)の基本情報

リップルは、2004年に考案された暗号資産です。

リップルは中央集権型の暗号資産であり、リップル社(Ripple Inc.)がリップルを大量に保有しています。ただし、リップルの発行枚数は1000億XRPですが、約半数はロックアップされています。

リップルは2018年1月1日より、毎月1日に10億XRPずつロックアップされるようになりました。ロックアップをすることで、リップルが安定的に市場へ供給されることが期待されています。

リップルの時価総額は以前より高く、日本でも人気の高い暗号資産の一つです。リップルをメインに取引を行う「リップラー」と呼ばれるトレーダーも、多く存在しています。

リップルの通貨単位はXRPで、XRPは直接の取引がない2通貨間のブリッジ通貨の機能を持ち、送金スピードが早く、送金コストも安いことが特徴です。そのため、リップルは国際送金において重要な役割を担うことが期待されています。

実際にリップルネットワークは世界中に拡大しており、2019年3月末時点で名だたる世界の銀行などともリップル社は提携しています。

リップル(Ripple/XRP)の特徴

リップル(XRP)の特徴
続いて、リップルの主な特徴には例えば以下が挙げられます。

1. 送金スピードが速い

XRPの特徴として、送金スピードの速さが挙げられます。

リップル社が公式サイトで公表しているデータによると、送金は約4秒で完了するとされています。ビットコインの取引スピードは約10分であるため、リップルの送金スピードは極めて速いといえるでしょう。

また、1秒あたりで1500件のトランザクション処理が行えるとされているため、リップルは処理能力が高い暗号資産の一つだともいえます。

2. 世界中の金融機関との提携

リップル社は、2019年3月末時点で国内や海外の100社を超える銀行と提携を結んでいます。

日本国内では、三菱UFJ銀行やみずほ銀行などのメガバンクなどの名だたる金融機関とも提携しています。海外ではイギリスの中央銀行であるイングランド銀行と、共同で実証実験を行ったりもしていることが特徴です。

また、世界的に有名なクレジットカード会社であるアメリカンエキスプレスなども、リップル社の技術を利用した実証実験に関するニュースをリリースしており、リップルの機能が世界中で利用されていることがわかります。

主に国際送金用のブロックチェーンとして作られた「RippleNet」は、このように提携している銀行で利用されています。過去には世界的な大企業がリップル社と提携したことで、一時期リップルの価格が高騰したこともありました。

リップル(Ripple/XRP)の価格推移

リップル(XRP)の価格推移
そんなリップルの価格ですが、2014年3月の時点では1XRPは1円以下の値でした。

そんな中、2015年にはリップルが世界経済フォーラムでテクノロジーパイオニア賞を受賞し、世界に徐々に認知されるようになりました。

2017年4月上旬には日本国内のメガバンクがリップルを送金技術に採用したことを受け、1円以下であった1XRPが、一気に約8円まで上昇しました。その後、暗号資産が急速に広まったこともあり、2017年12月上旬には1XRP=20円だった価格が100円台まで高騰しました。

その後、世界でも大手といえるアメリカのサンフランシスコに拠点があるコインベースにリップルが上場するという噂が市場に流れました。これを受けてか、リップルは2017年12月下旬から2018年1月上旬にかけて、1XRP=100円だった価格が400円台へ大高騰しました。

しかし、2018年1月以降は暗号資産市場全体が下落トレンドに入り、2019年3月初旬には、XRPの価格も約35円台にまで落ち着きました。

リップル(Ripple/XRP)が値下がりした原因

リップル(XRP)の値下がり
リップルの価格が値下がりした原因として、アメリカの大手暗号資産取引所であるコインベースでリップルが上場するという噂を否定した点などが挙げられます。

これを受けて、リップルをホールドしていたトレーダー達の期待値が下がったことで、リップルの価格も大きく下落した可能性があります。また、Coin Market Capが韓国価格を削除したことなども、値下がりした要因の1つかもしれません。

ただし、2019年2月にはリップルがコインベースに上場することが公式に発表され、発表直後はXRPの価格は一時的に急上昇しました。

今後もリップルの価格はこのように上昇と下落を繰り返すことも想定されるため、あまり短期の価格の変動に左右されず、長期ホールドすることで利益が得られる可能性もあるでしょう。

リップル(Ripple/XRP)の買い時は3つある!

XRP購入のタイミング
このように価格の上昇と下落を繰り返しているリップルですが、一体いつ購入するのが良いのでしょうか。

1. 上昇相場に転換した時

例えば、リップルを購入するタイミングとして、上昇相場に転換したときが挙げられます。

上昇傾向にある相場が一時的に下がることを「押し目」と言います。リップルの価格が上昇傾向にあるなかで一時的に押し目のタイミングがあった場合、そのときが一つの購入タイミングとは言えるでしょう。

この一時的な押し目が深い場合には、その後は価格が高騰する場合があります。押し目買いは利益を掴める可能性があるため、幅広いトレーダーから支持されている投資法の一つです。

ただし、この押し目買いをするためには、チャートが読めるようになる必要があります。投資初心者は、取引に慣れながらもチャートの読み方を学ぶようにするのも良いでしょう。

そうすることで、チャート分析を暗号資産取引に役立てるようにもなるでしょう。

2. 暴落した後

暗号資産の初心者は、リップルの価格が大きく暴落したときには購入をためらってしまうケースもあります。

ホールドしている暗号資産が大暴落したときには、思わず手放したくなる場合もあるでしょう。しかし、悲観ムードが漂うぐらい暴落した後にこそ、リップルを購入するタイミングという場合もあります。

相場は、価格が暴落した後に上昇傾向に反発する場合もあります。そのため、大きな暴落の直後にあえてリップルを購入することで、その後に利益が得られる可能性があります。

しかし、価格はどこまで暴落するかはわからないため、相場を冷静に見極め判断する目を養うことも大切です。リップルの価格は、市場の噂や世界的に有名なトレーダーの発言によっても暴落するケースがあります。

そのため、暴落した後にリップルを購入することを考えている場合には、暗号資産市場に関するニュースなどの情報収集を怠らないようにしましょう。

3. あらかじめ決めておく

最後に、リップルを取引する際には、あらかじめ購入する価格やタイミングを決めておくのも方法の1つです。

この場合は、周りの多くの情報に惑わされない強い自制心と、自己判断が必要となります。相場の変動を予想することができた場合でも、リップルの価格が予想通りに動くとは限らないでしょう。

そのため、投資を始める前に自身で価格や購入タイミングの指針を決めておくことで、価格変動に振り回されない投資をすることができます。いわゆる積立投資のような形で、毎月一定の金額を定期的に購入するのも一つの方法です。

自身で購入のタイミングを決める際には、購入タイミングを分散させるのも良いでしょう。多額の資金を投資する際には購入タイミングを分散させることで、高値づかみをするリスクを低減させることができます。

リップル(Ripple/XRP)に限らず暗号資産の購入タイミングの見極めは難しい

暗号資産の購入タイミングは難しい
リップルの相場は常に動いているため、正確な購入タイミングは誰にもわからないことが特徴です。

世界的に有名なトレーダーや市場に影響を及ぼす企業の動きなどがあった場合には、価格が乱降下することもあります。そのため、暗号資産投資をする際には、常に新しい情報を積極的に取り入れる姿勢も重要となります。

ただし、チャートの読み方がわかるようになることで、価格の変動にも敏感に対応できるようにはなるでしょう。損失リスクを低減するためには、チャートの勉強をしておくことも大切です。

あまりインターネット上の情報に振り回されすぎず、自己判断で購入タイミングを見極め、リップルの取引を始めてみるようにしましょう。