Generativemasksは、クリエイティブコーダーの高尾俊介氏らが制作したジェネラティブアートNFTです。
リロードするたびに配色の異なるマスクが自動的に生成されるというユニークな特徴をもつNFTで、2021年8月にリリースされた10,000個の作品はわずか2時間で完売。その人気ぶりはNFT・アート界隈を中心に話題となりました。
この記事では、いま話題のGenerativemasksの特徴やメリット、今後の展望や購入方法などを解説していきます。
目次
Generativemasksの概要
Generativemasksは、2021年8月にクリエイティブコーダーの高尾俊介氏らが開始したジェネラティブアートのNFTプロジェクトです。
ジェネラティブアートとは、アルゴリズムや数学的手法などから生まれる偶然性を取り入れて作られるデジタルアートを指します。NFTのコレクションではGenerativemasksの他にも、『Art Blocks』などのプロジェクトがあります。
Generativemasksは、アルゴリズムによってリロードするたびに配色の異なるマスクが自動的に生成される仕組みとなっています。
このようなユニークな仕組みが特徴的なGenerativemasksは、2021年8月に10,000個が各0.1ETHで販売され、わずか2時間で完売。NFT・アート界隈を中心に大きな注目を集めました。
3D Generativemasksについて
3D Generativemasksとは、Generativemasksの画像を3D化したNFTで、Generativemasksの1周年を記念して保有者全員にAirdropされました。
2Dと3Dそれぞれ単体での取引が可能なため、ユーザーはNFTマーケットプレイスなどを通じてどちらか一方を売買することが可能です。
3D GenerativemasksはGenerativemasksと1:1の形で対応しており、同デザインのものが2Dと3DのNFTで存在していることになります。そのため、token idとmask numberも同様となっています。
今回の3D Generativemasksの取り組みでは、3D Generativemasksを保有している方に、3Dプリント版のGenerativemasksを購入できる権利を特典として付与することを予定しています。この特典は、二次流通で手に入れたNFTでも有効です。
なお、3Dプリント版は販売期間が設定される予定です。販売期間が過ぎると、3Dプリント版は購入できなくなるのでご注意ください。
このように、Generativemasksは3D版を生成することや、それを3Dプリント版の物理作品にすることが可能です。今後、新たなNFT作品の形を実現する可能性があると言えるでしょう。
【Coincheck NFT】3D Generativemasksを9月26日より取扱い開始
Coincheck NFTは、2022年9月26日(月)より、「3D Generativemasks」の取扱いを開始します。「3D Generativemasks」は、日本発ジェネラティブアートのNFTコレクション「Generativemasks」がローンチ1周年記念施策として保有者全員に付与したNFTです。
また、Coincheck NFTにおいて既に取扱いのある「Generativemasks」に加えて「3D Generativemasks」も取扱いを開始することに伴い、以下詳細の通り、対象のお客様に「3D Generativemasks」を付与いたします。
取扱い開始日時
2022年9月26日(月)15時予定
「3D Generativemasks」の付与について
スナップショット時点(2022年8月12日12:00)でCoincheck NFT内に「Generativemasks」を保有していたお客様のうち、上記取扱い開始日においてCoincheck NFTをご利用いただけるお客様を対象に「3D Generativemasks」を付与いたします。
注意事項
- 「3D Generativemasks」の付与実施時点でCoincheckを解約(退会)しているお客様、及びアカウントが凍結または停止となっている等、当該アカウントを通常通りご利用いただけないお客様への付与は原則行われません。
- NFTが暗号資産などの財産的価値を有する資産と交換できるものである場合、そのNFTを用いた取引については、所得税の課税対象となります。詳しくは所轄の税務署等へご確認をお願いいたします。
詳しくはこちらをご覧ください。
Generativemasksのメリット・注目の理由
Generativemasksが注目を集めている理由には、主に次の4つがあります。
- 日本発のNFTアート
- 流動性が高い
- メタバースでの展開
- ジェネラティブアートの普及活動を行っている
どのような内容なのか、順番に見ていきましょう。
日本発のNFTアート
現状、欧米諸国と比べると日本ではNFTのプロジェクト自体が少ないという問題があります。そのため、気になるNFTコンテンツがあったとしても、英語が堪能ではない日本人にとっては「情報収集がしにくい」といった障壁があります。
その点、本プロジェクトは日本人によって運営されており、各運営者が自身のSNSを通じて英語だけでなく日本語でも情報公開しているため、英語に不慣れな日本人でも参入しやすいというメリットがあります。
また、作品としてのクオリティの高さと、いわゆるPFP(Profile-Picture)タイプのNFTとは異なるジェネラティブアートの文脈にのったNFTであることから、Generativemasksは『美術手帖』などの美術専門誌でも取り上げられたことがあります。こうしたメディア露出からも、本プロジェクトの注目度の高さをうかがい知ることができます。
引用:美術手帖
流動性が高い
Dapps(分散型アプリケーション)の人気ランキングなどを掲載しているDappRadarによると、これまでに3,000人以上がGenerativemasksを購入し、二次流通を含めてすでに12,000回以上の取引が行われていることがわかっています。
また、2021年8月17日付けの取引量ランキングでは、リリース直後ということもありましたがAxie Infinityに次ぐ第2位を獲得し、その人気ぶりが話題となりました。
参考・画像引用:DappRadar
メタバースでの展開
Generativemasksは、メタバース分野での活動も注目を集めています。
具体的には、メタバースプロジェクトの『Decentraland』内で作品展示を実施したり、ウェアラブルなマスクのNFTを配布するなどの活動を行っています。
メタバースビジネスの可能性は広がっており、FacebookやInstagramなどを運営しているMeta社は、2021年にメタバース領域に対して2年間で5000万ドル(日本円で約55億円)相当の投資を行っていくと宣言しています。
このような将来性のある分野へ進出している点も、Generativemasksの今後に期待できる理由のひとつです。
ジェネラティブアートの普及活動を行っている
プロジェクトの創始者である高尾氏は、本プロジェクトで得た収益の全額をジェネラティブアートに関わる団体に寄付することを明言しています。
こうしたジェネラティブアートの普及に対する貢献度の高さも、GenerativemasksがNFT・アート界隈で注目されている理由として挙げることができます。
Generativemasksの今後の展望(ロードマップ)
2022年4月に発表されたロードマップ2.0によると、今後、Generativemasksは以下の7つの項目に従って運営されていく予定です。
- ①The Generativemasks Community Grant
- ②Project Reboot
- ③Tools / Education /Scholarship
- ④Support
- ⑤Physical Masks And Other Merch
- ⑥Collaborations And Marketing
- ⑦Future Funding for The Community Grant
どのような内容なのか、ひとつずつ見ていきましょう。
①The Generativemasks Community Grant
1つ目の項目である「The Generativemasks Community Grant」では、Generativemasksの販売で得た収益と、二次流通時に発生するロイヤリティの使い道についての計画が記されています。
収益の具体的な用途としては、以下の2つが挙げられています。
- コミュニティに作品を寄稿するアーティストの財政的支援
- コミュニティの発展に貢献したアーティスト以外のメンバーへの報酬付与
②Project Reboot
2つ目の項目である「Project Reboot」では、2022年4月下旬から4週間にわたって行われるProject Reboot(プロジェクトの活性化)の内容について記されています。
具体的な内容は、以下の通りです。
- NFTアクセラレーターである「HUG」との提携
- リブート期間中のコミュニティ参加報酬の増額
- 新規アーティストの招待を目的としたコンテストの開催
- ミームコンテストの開催などその他の活動
③Tools / Education /Scholarship
3つ目の項目である「Tools / Education /Scholarship」では、ジェネラティブアートの文化を発展させるためのツール、学習、奨学金についての説明が記されています。
主な内容としては、クリエイティブコーディングを学びたいと思っている人の財政的支援や環境整備をサポートしていくことなどが記載されています。
④Support
4つ目の項目である「Support」では、Generativemasksの販売で得た収益を、Processing FoundationやNEORTなどコミュニティを支えている団体に寄付する計画について記されています。
⑤Physical Masks And Other Merch
5つ目の項目である「Physical Masks And Other Merch」では、デジタルデータではない物理的なマスクや、その他の商品の提供についての計画が記載されています。
⑥Collaborations And Marketing
6つ目の項目である「Collaborations And Marketing」では、ブランド認知度を高めるために、今後できるだけ多くの企業や組織とコラボレーションをしていく予定であることが記載されています。
⑦Future Funding for The Community Grant
7つ目の項目である「Future Funding for The Community Grant」では、コミュニティ内で使用される助成金の将来的な資金繰りについて記されています。
具体的には、長期的に持続可能な助成制度の構築のために、2022年の第3四半期に二次流通時のロイヤリティに関する詳細を発表することなどが記載されています。
Generativemasksの購入方法【Coincheck NFT】
次に、GenerativemasksをCoincheck NFTで購入する方法をご紹介します。
なお、Coincheck NFTはCoincheckの口座開設が完了している方のみご利用いただけます。口座開設がまだ完了していない方はこちらをご覧ください。
(※)CoincheckでのGenerativemasksの販売は二次流通(過去に販売されたNFTの転売)となります。
(1)購入したいNFTを選択
まずはホーム画面より購入したいNFTを選択します。ホーム画面には入庫した全てのNFTが表示されているため、画像左上に「出品中」と記載があるものだけを購入することができます。
(2)詳細を確認し、「購入確認」をクリック
購入金額は出品者が選択した通貨の単位で表示されます。出品者が「受け取る通貨」として選択した通貨でのみ購入することができます。
詳細の確認が完了したら「購入確認」→「購入」をクリックすれば、NFTの購入は完了です。
Coincheck NFTで購入するメリット
Coincheck NFTには、以下の3つのメリットがあります。
- ネットワーク手数料不要
- 簡単決済(複数の暗号資産で購入できる)
- 簡単・安心・安全
ネットワーク手数料不要
通常、NFTマーケットプレイスでNFTを購入する際にはガス代と呼ばれるブロックチェーン上での取引手数料がかかりますが、Coincheck NFTでは購入時のガス代は不要です。
簡単決済(複数の暗号資産で購入できる)
NFTマーケットプレイスには、決済にイーサリアム(ETH)しか使用できないところが多くあります。
その点、Coincheck NFTは暗号資産取引サービスを行うCoincheckと一体化しているため、ビットコイン(BTC)やイーサリアムの他、Coincheckで取り扱いのある30種類以上の通貨で売買をすることが可能です。
簡単・安心・安全
Coincheck NFTでは、CoincheckのNFT専用ウォレットによって、お客様が秘密鍵の管理をすることなく安全にお取引いただくことができます。
執筆柳田孝介
出版社でテレビ情報誌や映画雑誌の編集を経験した後、2019年からフリーライターとして活動。暗号資産の取引は2017年から開始。推し通貨はイーサリアム(ETH)。最近はNFTマーケットでデジタルアートの取引を始め、日々、審美眼磨きにいそしんでいる。