シバイヌ(Shiba Inu/SHIB)は、「Ryoshi」と呼ばれる匿名の開発者が2020年8月に発行した暗号資産(仮想通貨)です。ミームコインの元祖であるドージコイン(DOGE)から派生した犬系コインの1つで、イーサリアムブロックチェーン上で発行されています。
もともと「ジョーク通貨」として作られたシバイヌは、明確な目的があって開発された暗号資産ではありません。しかし、知名度が拡大し世界中にコミュニティが存在するようになった現在は、シバイヌを用いたNFT、DEX(分散型取引所)などの開発が進んでおり、時価総額で16位(2023年12月時点、CoinMarketCap調べ)に位置するほどの人気を集めています。
この記事では、2023年12月14日よりCoincheckで取扱いを開始したシバイヌ(SHIB)について解説していきます。暗号資産SHIBに興味をお持ちの方は、ぜひご覧ください。
目次
シバイヌ(柴犬コイン/Shiba Inu/SHIB)とは
シバイヌ(SHIB)とは、「Ryoshi」と呼ばれる匿名の開発者が2020年8月に発行した暗号資産です。ミームコイン(インターネット上のジョークを基に開発された暗号資産)の元祖であるドージコイン(DOGE)から派生した犬系コインの1つで、イーサリアムブロックチェーン上で発行されています。
2021年にイーロン・マスク氏の発言などによりドージコインが注目を集めると、それが波及してシバイヌも多くのトレーダーの支持を獲得しました。また、それに伴い通貨としての需要も拡大していき、現在では時価総額で16位(2023年12月時点、CoinMarketCap調べ)に位置するほどの人気を集めています。
いわゆる「ジョーク通貨」として話題性を重視して作られたシバイヌは、持続的な目標をもって開発された暗号資産ではありません。しかし、知名度が拡大し世界中にコミュニティが存在するようになった現在は、シバイヌを用いたNFT、DEX(分散型取引所)、メタバースなどの開発が進んでおり、通貨としてのユースケースが着実に拡大しています。
通貨名 | Shiba Inu(シバイヌ) |
ティッカーシンボル | SHIB |
発行上限数 | 1,000兆SHIB(すべて発行済) |
コンセンサスアルゴリズム | Proof of Stake(Ethereum) |
時価総額ランキング(2023年12月6日時点) | 16位 ※CoinMarketCap調べ |
公式サイト | https://www.shibatoken.com/ |
シバイヌ(柴犬コイン/Shiba Inu/SHIB)の特徴
シバイヌ(SHIB)には、主に以下の4つの特徴があります。
- ドージコイン(DOGE)を模倣して作られたミームコイン
- エコシステムに3種類のトークンが存在する
- 分散型取引所「ShibaSwap」を展開している
- NFTコレクション「THE SHIBOSHIS」を発行している
それぞれ詳しく見ていきましょう。
ドージコイン(DOGE)を模倣して作られたミームコイン
1つ目の特徴としては、「ドージコイン(DOGE)を模倣して作られたミームコイン」である点が挙げられます。シバイヌは、2020年にドージコインを模倣して開発されました。
シバイヌの基となったドージコインは、2013年に当時の暗号資産業界を風刺する目的で開発されたミームコインです。ミームコインとは、インターネット上で浸透しているミーム(ジョーク、ネタ画像)をモチーフにした暗号資産のことを指します。
ドージコインは、2021年にテスラ社のCEOであるイーロン・マスク氏がSNS上で言及したことで一気に注目を集めました。この時のマスク氏の発言の影響はシバイヌにも波及し、ドージコインと同様にシバイヌも多くのトレーダーの支持を獲得しました。
また、それに伴い通貨としての需要も拡大していき、シバイヌは現在、時価総額で16位(2023年12月6日時点、CoinMarketCap調べ)に位置するほどの人気を集めています。
エコシステムに3種類のトークンが存在する
引用:Shiba Inu
2つ目の特徴としては、「エコシステムに3種類のトークンが存在する」点が挙げられます。
Shiba Inuエコシステムには、SHIB(柴犬)、BONE(骨)、LEASH(首輪)という3つのトークンが存在し、それぞれ異なる役割を担っています。
トークンの名称 | 特徴 |
---|---|
SHIB |
・エコシステムの中心となるトークンで、世界中の暗号資産取引所で取引されている ・ShibaSwapでステーキングすると報酬が得られる ・総発行数量は1,000兆SHIB |
BONE |
・ShibaSwap内に設置されている「Doggy DAO」のガバナンストークン ・所有者はShibaSwapの運営に関する投票に参加できる ・総発行数量は2億5,000万BONE |
LEASH |
・ShibaSwapで流動性を提供したユーザーに報酬として付与されるトークン ・総発行数量は107,646 LEASH |
それぞれ異なる特徴をもつトークンですが、SHIBと同様にBONEとLEASHも世界中の暗号資産取引所やShibaSwapなどのDEX(分散型取引所)で取引されています。
分散型取引所「ShibaSwap」を展開している
引用:ShibaSwap
3つ目の特徴としては、「分散型取引所のShibaSwapを展開している」点が挙げられます。
ShibaSwapは、2021年7月にサービスを開始したDEX(分散型取引所)です。DEXとは、ブロックチェーンを活用することで、管理者を介さずにユーザー同士で直接暗号資産の取引などを行うことができる取引所のことを指します。
なお、ShibaSwapには以下のような機能があります。
SWAP
ETH、DAI、USDTなどの基軸通貨を他のERC-20トークンと交換することができます。
BURY
SHIB、BONE、LEASHの3種類のトークンをステーキングすることができます。ステーキングしたユーザーは、一定期間後に報酬を得ることができます。
DIG
DEX内のプールに特定のトークンを預けると、報酬として手数料が支払われます。
ShibaSwapに限らず、DEXではプールにトークンを預けて流動性を高める貢献をしたユーザーに対して報酬が与えられます。この仕組みのことを、「流動性マイニング」もしくは「イールドファーミング」と呼びます。
DOGGY DAO
Doggy DAOで行われるガバナンス投票に参加することができます。投票では、ShibaSwapで新たに取り扱うトークンペアや、システムの改善提案などに関する採決が行われます。
なお、投票に参加するにはBONEトークンが必要となります。
NFTコレクション「THE SHIBOSHIS」を発行している
引用:THE SHIBOSHIS - コレクション | OpenSea
4つ目の特徴としては、「NFTコレクションのTHE SHIBOSHISを発行している」点が挙げられます。
THE SHIBOSHISとは、柴犬をモチーフにした可愛らしいキャラクターが特徴的なNFTコレクションです。2021年の10月にリリースされた際には、わずか34分ですべてのNFTが完売するほどの人気を集めました。
全10,000種類のキャラクターはそれぞれ異なる容姿をしており、取引されている価格も異なります。2023年12月12日現在、NFTマーケットプレイスのOpenSeaで販売されているTHE SHIBOSHISの最低価格は、0.280ETH(約625ドル)となっています。
なお公式サイトの説明によると、将来的にはTHE SHIBOSHISのホルダーが自分のNFTをブロックチェーンゲーム内で使用できるようになる予定とのことです。
シバイヌ(柴犬コイン/Shiba Inu/SHIB)の将来性・今後の動向
シバイヌ(SHIB)の将来性を占う上で重要なポイントとしては、主に以下の3つがあります。
- 独自のメタバースを開発している
- イーロン・マスク氏の発言に影響を受ける可能性がある
- ミームコインとしての人気を維持できるか
どのような内容なのか、順番に見ていきましょう。
独自のメタバースを開発している
1つ目のポイントは、「独自のメタバースを開発している」です。
シバイヌの開発チームは現在、メタバースプロジェクトの「SHIB : The Metaverse」の制作を進めています。
「SHIB : The Metaverse」は、シバイヌのレイヤー2ネットワークである「Shibarium」上で構築されているメタバースです。美しいグラフィックが特徴的な仮想空間内では、SHIB、BONE、LEASHの3つのトークンやTHE SHIBOSHISなどのシバイヌ関連のNFTが使用される予定です。
(※)開発中の「SHIB : The Metaverse」の画像
引用:SHIB - The Metaverse (April Update)
メタバースで展開される仮想土地(ランド、正式名称はSHIB YARD)はすでにNFTとして販売されており、マーケットプレイスのOpenSeaで購入することができます。
なお、シバイヌチームの発表によると、2023年12月までにはメタバースの一部のエリアが完成し、ユーザーが自由に探索できるようになる予定とのことです。
イーロン・マスク氏の発言に影響を受ける可能性がある
2つ目のポイントは、「イーロン・マスク氏の発言に影響を受ける可能性がある」です。
シバイヌの価格が初めて高騰したのは、2021年5月でした。この時はマスク氏がドージコイン(DOGE)についてポジティブなツイートしたことを受けて、同じ犬系コインであるシバイヌも連れ高となり、わずか4日ほどで価格が20倍以上も高騰しました。
続く2021年10月4日には、マスク氏が自身の飼い犬である柴犬「Floki」の写真を投稿したことを市場がポジティブに捉え、シバイヌの価格は再び高騰しました。この時は、1ヶ月でおよそ11倍も価格が上昇しました。
引用:Elon Musk - Floki Frunkpuppy
このように、シバイヌの価格はイーロン・マスク氏の発言によって変動しやすい傾向があります。そのため、シバイヌの取引をする場合はSNSなどでマスク氏の動向をこまめにチェックすることをお勧めします。
ミームコインとしての人気を維持できるか
3つ目のポイントは、「ミームコインとしての人気を維持できるか」です。
ドージコインやシバイヌなどのミームコインは、多数のファンの支持によって需要を維持している面があります。違う言い方をすれば、人気の変動によって価格が乱高下しやすい傾向があることを意味します。
前述したように、シバイヌはこれまでイーロン・マスク氏などの著名人の発言によって注目を集め、多くのファンを獲得してきました。無数に通貨が存在する暗号資産市場で今後も注目を集め、人気を維持できるかがシバイヌの今後を左右する重要なポイントになるでしょう。
Coincheckでシバイヌ(柴犬コイン/Shiba Inu/SHIB)を購入する方法
Coincheckでは、2023年12月14日よりシバイヌ(SHIB)の取扱いを開始しました。
Coincheckでシバイヌを購入する方法には、以下の2種類があります。
- スマホアプリで購入する
- パソコンで購入する
以下で、それぞれの購入方法をご紹介します。
※Coincheckで暗号資産を購入するには、事前に口座開設を完了させておく必要があります。口座開設の詳しいやり方は、以下の記事をご覧ください。
スマホアプリでシバイヌ(SHIB)を購入する方法
最初に、Coincheckのスマホアプリを使ってシバイヌ(SHIB)を購入する方法を紹介します。具体的な手順は以下の通りです。
- 1.画面下メニューの「販売所」をタップする
- 2.表示されたコインの中から「シバイヌ(SHIB)」をタップする
- 3.「購入」をタップする
- 4.購入金額を入力し、「日本円でSHIBを購入」→「購入」をタップする
スマホアプリを使えば、時間や場所を問わずわずかこれだけの操作で取引ができます。
※Coincheckアプリのダウンロードはこちらから。
パソコンでシバイヌ(SHIB)を購入する方法
パソコンでシバイヌ(SHIB)を購入する際の手順は、以下の通りです。
- 1.Coincheckにログインし、販売所(購入)ページに移動する
- 2.画面に表示されている銘柄の中から「SHIB」を選択する
- 3.購入する数量を入力し、交換する通貨を選択する
- 4.購入金額を確認し、「購入する」をクリックする
パソコンを使う場合でも、スマホアプリと同じく簡単な操作で取引をすることができます。パソコンはスマホよりも画面が大きく、見やすいのが魅力です。
取引所でシバイヌ(SHIB)を購入する方法
Coincheck取引所での売買は、ブラウザから利用することができます。取引所での購入方法は以下の記事で詳しく解説しているので、興味がある方はぜひご覧ください。
シバイヌ(柴犬コイン/Shiba Inu/SHIB)に関するQ&A
シバイヌ(SHIB)に関するよくある疑問を、Q&A形式でご紹介します。
シバイヌはどのような暗号資産ですか?
シバイヌ(SHIB)は、「Ryoshi」と呼ばれる匿名の開発者が2020年8月に発行した暗号資産です。ミームコインの元祖であるドージコイン(DOGE)から派生した犬系コインの1つで、イーサリアムのブロックチェーン上で発行されています。
シバイヌの特徴について教えてください。
シバイヌには、主に以下の4つの特徴があります。
- ドージコイン(DOGE)を模倣して作られたミームコイン
- エコシステムに3種類のトークンが存在する
- 分散型取引所「ShibaSwap」を展開している
- NFTコレクション「THE SHIBOSHIS」を発行している
シバイヌの過去最高値はいくらですか?
シバイヌの過去最高値は0.00979083円(2021年10月、CoinGecko調べ)です。
シバイヌの将来性について教えてください。
シバイヌの将来性を占う上で重要なポイントとしては、主に以下の3つがあります。
- 独自のメタバースを開発している
- イーロン・マスク氏の発言に影響を受ける可能性がある
- ミームコインとしての人気を維持できるか
まとめ
シバイヌ(SHIB)の特徴、将来性、購入方法などについて解説してきました。
シバイヌはもともと、ドージコイン(DOGE)を模倣したジョーク通貨として開発されました。しかし、時価総額でドージコインに迫るほどの成長を遂げた現在は、シバイヌを用いたDEX(分散型取引所)やNFTなどの開発が進んでおり、通貨としてのユースケースが着実に拡大しています。
またシバイヌの開発チームは現在、メタバースプロジェクトの「SHIB : The Metaverse」の制作を進めています。「SHIB : The Metaverse」がオープンし、多くのユーザーが利用するようになれば、メタバース内で使用されるシバイヌの需要も高まることが期待されます。
Coincheckでは、2023年12月14日よりシバイヌ(SHIB)の取扱いを開始しました。この記事を読んでシバイヌに興味を持った方は、ぜひCoincheckでのお取引をご検討ください。
※本記事はシバイヌ(SHIB)の価格上昇を保証するものではありません。投資はご自身の判断と責任において行ってください。