エンジンコイン(ENJ)とは?特徴や購入方法、今後の展望を解説!

2021年1月26日にCoincheckで日本初上場したエンジンコイン(ENJ)

エンジンコインがどのような特徴を持っているのか、どのような点が優れているのか、取引の参考にしたいと思っている人は多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では、

について詳しく解説します。

「エンジンコインってどんな通貨?」、「エンジンコインの将来性が知りたい」という方はぜひご覧ください。

※エンジンコインの現在の価格は以下の通りです。

ENJJPY

エンジンコインとは「Enjin Platform」上で使用される独自の暗号資産

エンジンコインとは、2009年シンガポールで創業したEnjin(エンジン)が、同年に立ち上げたブロックチェーン資産発行プラットフォーム「Enjin Platform」内で使用される暗号資産です。

エンジンコイン自体は2017年7月に発表され、2018年6月にはEthereumメインネット上でローンチされました。

ティッカーシンボル
ENJ
価格(2022年10月24日時点) 約62円
時価総額(2022年10月24日時点) 約620億円
発行上限 10億枚
時価総額ランキング(2022年10月24日時点) 97位
開発元 Enjin Pte. Ltd.
コンセンサスアルゴリズム Proof of Stake
公式サイト https://ja.enjin.io/
ホワイトペーパー https://cdn.enjin.io/downloads/whitepapers/enjin-coin/en.pdf

エンジンコインを扱う上で知りたい「Enjin Platform」について

Enjin Coin

Enjin Platformは、イーサリアム(ETH)のERC-1155トークン規格を用いた、ブロックチェーン資産発行プラットフォームです。開発者は同サービスを使用して、単一のスマートコントラクトでファンジブルトークン、およびNFTを発行することができます。

Enjin Platformでは、ブロックチェーンゲームの開発やローンチに必要な、一般的なインフラの構築や維持に伴う複雑な作業をする必要がありません。そのため、ブロックチェーンの知識がない人でも、通常の開発言語を利用してブロックチェーンゲームの作成や管理を行うことができます。

さらにEnjin Platformでは、NFTを活用することでゲーム内で使用されるアイテムやキャラクターに資産価値を持たせることも可能です。その際、発行されるアイテム(NFT)の価値の裏付けとなるのがエンジンコイン(ENJ)です。

また、ゲームユーザーは対象となる複数のブロックチェーンゲーム内で、同一のアイテム(NFT)を使ってプレイすることができます。アイテムはNFTマーケットプレイスでエンジンコインやイーサリアムを使って購入できるほか、ゲーム内の宝箱からも取得することができます。

不要になった資産はNFTマーケットプレイスで売却したり、資産をメルティング(溶解)してエンジンコインを取り出すことも可能です。

エンジンコイン5つのメリット

Enjin Coin

ここでは、エンジンコインのメリットである以下5つの項目について解説します。

  • 1.2,000万人のEnjinゲーマーと500万ENJ分のアイテム
  • 2.NFTの発行・販売が簡単にできる
  • 3.Microsoftやサムスンといった有名企業との提携実績
  • 4.ゲームのプレイで稼ぐことができる
  • 5.メルティングで不要なNFTをエンジンコインに戻せる

2,000万人のEnjinゲーマーと500万ENJ分のアイテム

2020年時点で、Enjin Platformを利用しているユーザーは全世界に2,000万人以上存在し、500万ENJ分のアイテムが取引されています

既に確立したプラットフォームがあり、2,000万人以上のユーザーにアプローチできることは大きなアドバンテージと言えるでしょう。

また、今回暗号資産取引所Coincheckに日本で初めて上場したことにより、日本人に認知され、国内での利用が活発化すれば、今後エンジンコイン自体の利用者数の増加にも繋がるかもしれません。

NFTの発行・販売が簡単にできる

Enjin Platformでは、エンジンコインを注入したブロックチェーン資産を作成することが可能です。この機能を「ミンティング(鋳造)」といい、アート、音楽、スポーツなどさまざまな分野のNFTを発行する際に使用されます。

Enjin Platformには、ブロックチェーンなどの専門知識がなくてもNFTの発行ができるというメリットがあります。そして、発行されたNFTはNFTマーケットプレイスなどを通じて販売することが可能です。

NFTマーケットプレイス

Enjinが運営するマーケットプレイスでは、300万点以上のデジタルアイテムが取引されており、日々たくさんのユーザーに利用されています。今後もEnjin PlatformでNFTを発行する人が増えれば、NFTを発行する際に使用されるエンジンコインの需要も拡大していくことが予想されます。

Microsoftやサムスンといった有名企業との提携実績

エンジンコインはMicrosoftやサムソンといった、世界的に有名な企業と提携し、製品の開発を行っています

2019年2月下旬、スペインで行われたモバイル関連のカンファレンスで発表されたサムスンの新型のスマホ「Galaxy S10」に内臓されている仮想通貨ウォレットの対応リストに、ビットコイン(BTC)イーサリアム(ETH)といったメジャーなコインと並び、エンジンコインがラインナップしていることが分かると、同通貨の値段は前月比で最大約800%を記録しました。

このように、今後も有名企業との提携が行われれば、エンジンコインの価格変動に影響を及ぼす可能性があります。

ゲームのプレイで稼ぐことができる

Enjin Platformで展開されているNFTゲームには、「ゲーム内で使用するアイテムをNFTマーケットプレイスで販売することができる」という特徴があります。

こうしたゲームで稼げる仕組み(Play to Earn)は、ゲームユーザーがゲームを継続してプレイするモチベーションとなります。

このように、ゲーム内アイテムの売買や、異なるゲーム間での使用が可能といった新たな体験を提供できることも、今後エンジンコインの利用増加や価値向上に寄与する可能性があります。

メルティングで不要なNFTをエンジンコインに戻せる

Enjin Platformには、ミンティング(鋳造)のほかに「メルティング(溶解)」と呼ばれる機能があります。

これはブロックチェーン資産を破壊して、内部のエンジンコインを取り出す機能を指します。つまり、Enjin Platformで発行されたNFTは、メルティングによって不要になった際に再びエンジンコインに戻すことができるのです。

NFTの中には需要があって高値で取引されるものもありますが、中には買い手がなく価値がつかないものもあります。その点、Enjin Platformにはメルティング機能があるため、たとえ価値のないNFTを保有していても、再びエンジンコインに戻すことができるのです。そして、そのようにして戻したエンジンコインは、別のNFTの発行や他の資産との換金などに使うことができます。

ただし、メルティングには手数料がかかります。取り出したエンジンコインの0%〜50%が手数料として徴収されるので、あらかじめ留意しておきましょう。

エンジンコインのデメリット

Enjin Coin

エンジンコインの主な用途がゲーム関連に特化しているため、該当のジャンルに関心がない層や、対応しているゲームタイトルが伸びない場合、普及に時間がかかることが想定されます。

エンジンコインの将来性・今後の展望

Enjin Coin

エンジンコイン(ENJ)に興味をお持ちの方の中には、「エンジンコインの将来性や今後の展望が気になる」という人が多いのではないでしょうか?

エンジンコインの将来性を占う出来事としては、主に以下の3つがあります。

  • Enjin Platform上での人気ゲームのリリース
  • 有名企業との提携
  • 独自ブロックチェーン「Efinity」の普及

それぞれ詳しく見ていきましょう。

Enjin Platform上での人気ゲームのリリース

前述したように、Enjin Platformは主にゲームの開発者とユーザーによって利用されています。そのため、プラットフォーム上で人気のあるゲームがリリースされれば、それによってユーザー数が増えてエンジンコインの注目度も上がる可能性が高まります。

Enjin Platformでリリースされたゲームの中で特に人気を集めたのが、世界中で大ヒットを記録した「マインクラフト」のブロックチェーン版である「EnjinCraft(エンジンクラフト)」です。

引用:Enjin

正確にはEnjinCraftはゲーム名ではなく、Enjinのブロックチェーンをマインクラフトのサーバーと連携させるためのプラグインを指します。ユーザーはEnjinCraftを利用することで、ブロックチェーン上でマインクラフトを楽しむことができます。

EnjinCraftはブロックチェーンを活用しているので、ゲーム内で獲得した土地やアイテムをNFT化して、マーケットプレイスなどを通じて販売することが可能です。

マインクラフトは世界に1億人以上のユーザーがいることから、EnjinCraftを使ってブロックチェーン上でマインクラフトをプレイする人が増えれば、ゲーム内で使用されるエンジンコインの需要も拡大することが予想されます。

有名企業との提携

Enjinは、これまで数多くの有名企業と業務提携を結んできました。

2022年10月時点で発表されている提携先としては、主に以下の企業が挙げられます。

  • Microsoft
  • サムスン電子
  • エイベックス・テクノロジーズ
  • Health Hero
  • スクウェア・エニックス

もっとも最近のものとしては、国内ゲーム大手のスクウェア・エニックスとの提携があります。2022年7月、Enjinは独自ブロックチェーン「Efinity」を利用して、スクウェア・エニックスの『FINAL FANTASY VII』の25周年記念カードとフィギュアのデジタルコレクションを発売することを発表しました。

大手企業との提携はEnjinの企業価値の上昇につながり、エンジンコインの価格にもポジティブな影響を与えます。今後もEnjinが有名企業との提携を広めていけば、それに伴いエンジンコインの価格も上昇する可能性は高まるでしょう。

独自ブロックチェーン「Efinity」の普及

Enjinは、「Efinity」と呼ばれるNFTに特化したブロックチェーンを開発しています。

PolkadotのパラチェーンであるEfinityは、従来のEthereumブロックチェーンで構築されているNFTが抱えている相互運用性のないエコシステムや高額な手数料、スケーラビリティの問題などを解決するために開発されました。

利便性の高いEfinityは、さまざまな業界から注目を集めています。前述の『FINAL FANTASY VII』のデジタルコレクションでも、Efinityが利用されました。今後もスクウェア・エニックスのようにEfinityを採用する企業が増えてくれば、開発元であるEnjinの注目度もさらに高まるでしょう。

エンジンコインのこれまでの価格推移

チャート画像

これまで、エンジンコインの価格はどのように推移していったのでしょうか。ここでは、特に大きな値動きがあった時期をピックアップして紹介していきます。

2020年5月に『EnjinCraft』のリリースで20円を突破

チャート画像

引用:CoinGecko

2020年1月に8円〜10円で推移していたエンジンコインは、3月になると一時5円台まで急落。しかし、同年5月に『EnjinCraft(エンジンクラフト)』がリリースされたことで注目を集め、価格は20円台まで上昇しました。

2021年11月に最高値540円を記録

チャート画像

引用:CoinGecko

翌年の2021年1月にはCoincheckがエンジンコインの取り扱いを開始したことや、暗号資産市場全体が盛況だったことなどが手伝い、1ENJ=300円まで急騰します。

その後もNFTブームなどが後押しする形で順調に価格は上昇していき、2021年11月には過去最高値である540円を記録します。

2022年10月現在は60円台で推移

チャート画像

引用:CoinGecko

2022年に入ると、世界的な金融引き締めやロシアのウクライナ侵攻などを受けて市場全体が低落していきます。

さらに、5月9日にはアルゴリズム型ステーブルコインのUST(TerraUSD)が「1ドル=1UST」の価格を維持できなくなるという問題が起き、ほぼすべての銘柄の暗号資産が暴落します。これを受けて、エンジンコインも「125円→75円」まで急落します。

その後も軟調に推移して7月前半には65円まで下落しますが、同月下旬にスクウェア・エニックスとの提携が発表されるとエンジンコインの価格は95円まで回復します。

しかし、その後は市場の動向に合わせて再び下落。2022年10月25日時点のエンジンコインの価格は、約63円となっています。

【補足】

UST(TerraUSD)は、テラ(LUNA)のブロックチェーン上で稼働する暗号資産(仮想通貨)です。

※UST(TerraUSD)は1UST=1米ドルを目標価格として設計しており、実際に1米ドル付近で価格が推移していることから、アルゴリズム型ステーブルコインと認識されていますが、1UST=1米ドルの価値を保証するための原資産が確保されているものではなく、相場の変動等により目標価格に対して大きく下落する可能性があります。

Coincheckでエンジンコインを購入する方法

エンジンコインの購入手順

Coincheckでは、上記3ステップで簡単にエンジンコインを購入できます。

口座開設日本円の入金購入の方法について、以下で解説していきます。

口座開設方法

Coincheckでエンジンコインなどの仮想通貨を購入するには、まず取引用の口座を開設する必要があります。

Coincheckでは、以下の2ステップで簡単に口座開設ができます。

口座開設はスマートフォンのアプリまたはパソコンのブラウザから行うことができます。

アプリで口座開設するには、まず画面下メニューの「会員登録」をタップします。次に、メールアドレスとパスワードを入力し、「登録」をタップします。

その後、登録したメールアドレス宛にメールが送信されます。

メールに記載されたリンクを押し、メールアドレスが正しいことが確認されたら、アカウント登録は完了となります。

口座開設と本人確認のやり方については、以下の記事で詳しく解説しています。

日本円の入金方法

口座開設が完了したら、次は日本円の入金を行いましょう。

Coincheckでエンジンコインなどの仮想通貨を購入するには、あらかじめ口座に日本円を入金しておく必要があります。

Coincheckでは、銀行振込、コンビニ入金、クイック入金の3種類の入金が可能です。

3つの中で、一番スタンダードな入金方法は銀行振込です。入金手数料が0円(銀行への振込み手数料は掛かります)で、コンビニATMなどからも振込みが可能なので利用しやすいのが特徴です。

アプリで銀行振込をする方法は、以下の通りです。

アプリの操作

ステップ①「銀行振込」「コンビニ入金」「クイック入金」から選んで入金する

画像赤枠「ウォレット」をタップしたあと「JPY/日本円」をタップする

日本円残高の画面で画像赤枠の「入金」をタップ

入金の種類を選択

指定口座に振込

入金の種類を選択します。Coincheckでは、下記3種類での入金が可能です。

ここでは、もっともスタンダードな銀行振込を例に紹介します。入金を希望する銀行を選択しましょう。

  • 銀行振込
  • コンビニ入金
  • クイック入金

ステップ①「銀行振込」「コンビニ入金」「クイック入金」から選んで入金する

振込先の口座情報が表示されます。ご希望の指定口座に振込みを行います。口座番号はクリップボードにコピーすることができます。振込操作は十分に注意して行ってください。
GMOあおぞらネット銀行・楽天銀行のどちらにご入金いただいても反映されます。

お手持ちの銀行口座から振込を実行して完了!

お手持ちの銀行口座からCoincheckへ振込み、入金が完了すれば暗号資産の売買が可能になります。

振込はネットバンクのアプリなどの、インターネットを使った振込を活用すると手間がかからないことでしょう。

本記事では、楽天銀行アプリからCoincheckに入金する手順をご紹介します。

楽天銀行アプリからCoincheckへ振込操作

①「振込・振替・送金」を選択

②「振込する」を選択

③「新規振込」を選択

※すでにCoincheckへ振込をしたことがあり、登録が済んでいる場合は⑥へ

楽天銀行アプリからCoincheckへ振込操作

④入金指定口座を選択(ステップ③で表示された口座を選択する。ここでは、楽天銀行。)

⑤入金指定口座の支店を選択

楽天銀行アプリからCoincheckへ振込操作

⑥振込情報(依頼人・口座番号・金額など)を入力

⑦振込内容を確認し、「振込実行」を選択

以上でアプリでの入金は完了です。

エンジンコインの購入方法

口座開設と入金が完了したら、いよいよエンジンコインを購入していきましょう。

Coincheckでは、WEB(ブラウザ)とアプリで500円からエンジンコインを購入することができます。

ここでは、アプリでの購入方法をご紹介します。

※ブラウザでの購入方法はこちらをご覧ください。

※なお、当社にENJを入金・送金される場合は、Ethereumネットワーク上のERC20をご利用ください。異なるネットワークから送られた場合は通貨が失われる可能性がありますのでご注意ください。

詳しくはこちらをご参照ください。

(6)「販売所」をタップ

取扱い通貨

入金が完了しましたら、次は画像赤枠の「販売所」をタップしましょう。

(7)「購入したい暗号資産」をタップ

取扱い通貨

今回はエンジンコイン(ENJ)を購入するため、「エンジンコイン(ENJ)」を選択、タップしましょう。

※画像ではビットコイン(BTC)を選択しています。お取引の際は、購入を希望している通貨と表示されている通貨が一致しているかをご確認ください。

(8)「購入」をタップ

取扱い通貨

画像赤枠の「購入」をタップします。

(9)「日本円でエンジンコインを購入」→「購入」をタップ

取扱い通貨

日本円で購入金額を入力し、「日本円でエンジンコインを購入」のあとに「購入」をタップすると、購入手続きが完了します。

購入後は取引をキャンセルできないため、通貨の種類や数量を間違えないように注意しましょう。

エンジンコインに関するFAQ

Q. エンジンコインとはどのような暗号資産ですか?

A. エンジンコインとは、2009年シンガポールで創業したEnjin(エンジン)が、同年に立ち上げたブロックチェーン資産発行プラットフォーム「Enjin Platform」内で使用される暗号資産です。

詳しくはこちらをご覧ください。

Q. エンジンコインのメリットを教えてください。

A. エンジンコインのメリットには、主に以下の5つがあります。

  1. 2,000万人のEnjinゲーマーと500万ENJ分のアイテム
  2. NFTの発行・販売が簡単にできる
  3. Microsoftやサムスンといった有名企業との提携実績
  4. ゲームのプレイで稼ぐことができる
  5. メルティングで不要なNFTをエンジンコインに戻せる

各内容の詳細につきましては、こちらをご覧ください。

Q.エンジンコインの購入方法を教えてください。

A. Coincheckでは、3ステップ(口座開設、日本円の入金、購入)で簡単にエンジンコインを購入できます。

詳しい購入方法につきましては、こちらをご覧ください。

エンジンコインのまとめ

エンジンコイン

最後に記事の要点をまとめておきます。

エンジンコインとは
「Enjin Platform」上で使用される独自の暗号資産

◎エンジンコインのメリット
①2,000万人以上のユーザーにアプローチできること

②NFTの発行・販売が簡単にできる

③Microsoftやサムスンといった有名企業との提携実績

④ゲームのプレイで稼ぐことができる

⑤メルティングで不要なNFTをエンジンコインに戻せる

◎エンジンコインの将来性
エンジンコインの将来性を占う出来事としては、主に以下の3つがあります。

①Enjin Platform上での人気ゲームのリリース

②有名企業との提携

③独自ブロックチェーン「Efinity」の普及