「Otherside」とは?注目のNFTコレクションBAYCを手掛けるYuga Labsによるメタバースプロジェクト

OthersideはBAYC(Bored Ape Yacht Club)、MAYC(Mutant Ape Yacht Club)等のNFTを手掛けるYuga Labsによる注目のメタバースプロジェクトです。

コインチェックの提供するNFTマーケットプレイス「Coincheck NFT」では、2023年10月31日より、昨年6月に販売を行い即日完売した『Otherside』の土地「Otherdeed(NFT)」を数量限定で販売いたします。

「Otherdeed」の販売詳細はこちら。

この記事では、次の項目について詳しく解説しています

  • メタバースプロジェクト「Otherside」の概要
  • プロジェクト全体の運営方針について
  • 「Otherside」の可能性について
  • Othersideの土地である「Otherdeed」について
  • 「Otherside」の今後の展望について
  • Coincheck NFTでのOtherdeed販売情報

メタバースプロジェクト「Otherside」

OthersideはYuga Labsと、メタバースゲームプラットフォーム『The Sandbox』をはじめ、メタバースNFT関連のさまざまな企業やプロジェクトを傘下にもつ「Animoca Brands」が主導するメタバースプロジェクトです。

BAYC、MAYCなどのApe系に加え、Meebits、CryptoPunks、CoolCatsやWorld of Womenなどを3Dゲームキャラクターとしてメタバース内で利用することができます。

Othersideの概要

Othersideを一言で説明すると、自由度の高いメタバースプラットフォームだと言うことができます。
プラットフォーム内では、ゲームプレイ、創作活動、他プレイヤーとの対戦、といったユーザー体験が提供される予定です。

将来的に、コミュニティの貢献によってOthersideメタバースの可能性を拡大させていく計画で、そのためのツール類はニーズに応じて継続的に供給されるようです。

以上の説明より、OthersideはUGC(ユーザー生成コンテンツ)ベースのメタバースプロジェクトだとご理解いただけたと思います。

The Sandboxといった他のメタバースプロジェクトと同様の形式ですね。

The Sandboxについて詳細を知りたい方は、
「The Sandbox(ザ・サンドボックス)とは?話題のブロックチェーンゲームの始め方や覚えておきたい用語を解説」
をご覧いただけますと幸いです。

Othersideの運営方針

メタバースプロジェクトにおける運営方針は、ユーザー体験を左右する重要な要素の一つです。

Othersideはライトペーパー(プロジェクトの計画書のようなもの)にて、以下の3つの運営方針を宣言しています。

  • 1.コミュニティのために、コミュニティによって開発されるメタバース
  • 2.真の所有権と相互運用性の保障
  • 3.インセンティブとサポート体制の充実

以下に、それぞれの方針について簡単に解説します。

1番目の方針については、概要でも触れたとおりです。UGC型のプロジェクト運営により、コミュニティに寄り添った世界観の構築を目指しています。

2番目の方針は、Otherside内におけるNFTにまつわる方針です。後述するOtherside上の土地NFTである「Otherdeed」が、ゲームへのアクセス権やOthersideメタバースを共に形成していくための権利、そしてもちろん土地の所有権、管理権になることを担保すると明言しています。加えて、NFTの相互運用性(インターオペラビリティ)にも言及しています。将来的に、Othersideとは直接関係のない外部プロジェクトのNFTをOthersideメタバース上に持ち込み、何らかの機能を付与することができるようにすると明言しています。

そして3番目の方針で、十分なインセンティブとサポートの提供を掲げています。メタバースを維持、拡大するために必要なコミュニティメンバー(ユーザー、デザイナー、エンジニアなど)へのインセンティブ、および教育などのサポートの提供を、プラットフォームとして約束すると宣言しています。

Bored Ape Yacht ClubがOthersideに関する最新ムービーを公開

2022年9月2日にBored Ape Yacht ClubがYoutube上でOthersideに関する最新の動画を公開しました。
この動画では、それまで素性が明らかになっていなかった『KODA』についてスポットが当てられています。

Othersideの可能性

Othersideの運営から公開されている情報によると、Othersideは今後以下の3点の発展を遂げると記述されています。

  • Othersideでのクリエイターツールの充実
  • メタバース内でのコミュニケーションのあり方を刷新
  • Otherside上のマーケットプレイスの存在

上記に挙げたものはまだ開発段階であることは留意すべきですが、もし3つとも実装が成功すれば、Othersideは他のメタバースプロジェクトとは一線を画す存在となると予想できます。
ここからは、それぞれの内容について解説していきます。

Othersideでのクリエイターツールの充実

Othersideには、ODKと呼ばれるクリエイターツールが用意されています。

ODKはOtherside Development Kitの略です。ODKの存在により、ユーザーはOthersideメタバース上での相互運用可能なコンテンツを作成することが可能となるのです。

ユーザーが生成したコンテンツ(オブジェクト)には、機能、ビジュアルの付与が可能となっています。
例としては、椅子として作成したオブジェクトに座ることができる機能を付与する、2Dオブジェクトないしは3Dモデルとしてのビジュアルを付与する、といったイメージです。

ODKは前述したメタバーステクノロジー企業であるImprobableが開発しているエムスクエアード(MSquared)と呼ばれるネットワーク上で開発されています。この技術は、メタバースにおける相互運用性を最大化し、アイテムやユーザー情報などを相互接続可能にするために開発されています。

ODKを使用して制作された全てのコンテンツは、将来的にOthersideメタバースのみならず、エムスクエアードを通して開発された他プロジェクト、外部のメタバースプロジェクト内で使用できるようにサポートされる計画となっているようです。

メタバース内でのコミュニケーションのあり方を刷新

Othersideでは、誰もが同時に集まってコミュニケーションがとれるようなプラットフォームの構築を目指しています。

Othersideは、メタバース内コミュニケーションにおける以下の3つの技術的挑戦を行うと宣言しています。

  • 1.何千ものユーザーを一箇所に集められるようなクラウドネットワーク技術、およびレンダリング技術の開発を行う
  • 2.数千のユーザー同士が、個別的かつリアルタイムなボイスチャットを行えるようにする
  • 3.使用しているデバイスに制限されないアクセシビリティを実現する

以上3点について、簡単な解説を付け加えます。

まず1つ目の挑戦について、ここで挙げられているクラウドネットワーク技術、レンダリング技術は、両者共にプレイ環境やグラフィックの描画をスムーズにするための技術です。多くのユーザーをメタバース内に収容、および描画するためには性能の向上が不可欠な部分となっています。

2つ目の挑戦は、現行のメタバースプロジェクトに数千人のユーザーが同時に会話できるような性能が整っていないという背景から想起されています。

3つ目の挑戦はイメージがしやすいと思います。現行のメタバースプラットフォームはマシンへの要求スペックが高く、高性能なゲーミングPCを持つユーザーでなければアクセスすることが難しい状態です。Othersideはそのような問題点を改善し誰もがアクセスしやすいメタバースを実現するために、ウェブブラウザ、スマートフォンといったチャネルを開拓することを宣言しています。

上記3つの挑戦に当たり、Othersideの運営は2020年からメタバース専門のテクノロジー企業であるImprobable社とのパートナーシップを結びました。
もし上記3点を実現することができれば、他のメタバースプロジェクトと比較して技術的側面において一歩抜きんでることができるでしょう。
詳細については、Othersideのライトペーパーをご覧いただけますと幸いです。

メタバースのやり方・始め方については、以下の記事をご覧ください。

Otherside上のマーケットプレイスの存在

Othersideにおけるあらゆるものを購入することができるマーケットプレイスである「The Agora(ザ・アゴラ)」の構築が計画されています。

ザ・アゴラでは様々なモノが取引可能であり、Otherside上に存在する天然資源から、先述したODKでユーザーによって生み出されたモノなども、その対象となっています。

ザ・アゴラは、Othersideメタバース上の経済活動に参加する上で最も効率的な場所になることが計画されているようです。

Othersideの土地「Otherdeed(NFT)」について

Otherdeed

「Otherdeed(NFT)」は20万区画で構成されたOtherside上の土地を指します。

2022年3月のデモ動画が公開から注目を集め、2022年4月のローンチ初日に行われた「Otherdeed」の販売では購入希望者が殺到するあまり、イーサリアムブロックチェーンにまで影響を与え、運営チームが謝罪する事態にまで発展しました。

初日に売り出された5.5万区画の「Otherdeed」は、KYC(個人認証)が必須、1ウォレット2つまでといった購入制限があるなか、当日に完売、売上は410億円以上を記録しました。

Otherdeedの種類

otherdeed
引用:Otherside

Otherdeedは以下の異なる5種類の土台から形成されています。

  • INFINITE EXPANSE
  • COSMIC DREAM
  • RAINBOW ATMOS
  • CHEMICAL GOO
  • BIOGENIC SWAMP

Otherdeedのレアリティ―

KODA

KODA
引用:Otherside

Otherdeedの全区画の10%には「KODA」と名前の付いたOthersideを代表するキャラクターが存在します。割合の低さから、他の土地と比べ高額で取引されているケースがあります。

RESOUCES

RESORCES
引用:Otherside

Otherdeedには4種類の資源「アニマ」「オーレ」「シャード」「ルーツ」が存在し、それらを採取して利用することができます。また、4種類の資源には3段階のレアリティが付与されています。

ARTIFACTS

RESORCES
引用:Otherside

Otherdeedに一定の割合で配置されているアイテム。
現時点で用途や割合は不明。

NFT所有者が参加できるプレイベント『The Voyager’s Journey』

The Voyager’s Journey

引用:Otherside

The Voyager’s Journeyとは、リリース前のOthersideを体験できるというデモプレイイベントのことです。

Othersideでは、先行販売を行なっていた約4,500個のOtherside上の土地 NFT(Otherdeed)所有者を『Voyagers(ボイジャーズ)』と呼称し、Voyagersに対してリリース前のOthersideをプレイすることができる権利を与えました。

The Voyager’s Journeyの目的は、参加したVoyagersのゲームプレイにおけるフィードバックを開発に活かすことであり、実際に7月18日に開催された初のデモプレイイベントFirst Tripでは、多くのSNSでメタバース上でのデモプレイが公開され反響を呼んでいました。

Coincheck NFTの使い方

Coincheck NFTでは『Otherside』のOtherdeedを売買することができます。
ここでは出品方法と購入方法を紹介します。

以下の記事では画像付きでCoincheck NFTの使い方を詳しく紹介しているので、合わせてご覧ください。

出品方法

(1)出品する場合、まずは「マイページ」に移動します。
Coincheck NFT

(2)マイページ内の出庫済みのNFTから、出品したい商品をクリックします。
出品方法

(3)出品するアイテムの内容を確認し、問題がなければ「出品」をクリックします。

出品方法

(4)購入された際に「受け取る通貨」を選択し、出品金額を入力してから「出品」をクリックします。以上で出品手続きは完了です。

購入者は、出品者が「受け取る通貨」で選択された通貨でのみ購入することができます。

出品方法

Coincheck NFTの利用方法は、以下の記事で詳しく解説しています。

購入方法

Coincheck NFT

まずはHome画面より購入したいNFTを選択します。Home画面には入庫した全てのNFTが表示されているため、画像左上に「出品中」と記載があるものだけを購入することができます。

Coincheck NFT

金額は出品者が選択した通貨が表示されています。
購入はCoincheckで取り扱っている通貨から選択することができます。

詳細の確認が完了したら「購入確認」「購入」をクリックすれば、購入は完了です。

Othersideの今後の展望

Otherside運営は、イーサリアムネットワーク全体の混雑を避けるために、独自チェーンを開発することを視野に入れているようです。

コチラのYuga Lab公式Twitterでのツイートで、その意思が確認できます。

独自チェーン上でOthersideが稼働し始めれば、イーサリアムブロックチェーンを利用することで発生するサードパーティリスクを避けることができます。

この動向はOthersideにおけるユーザー体験に直結してくる内容であるため、注意深く今後のアップデートを追う必要があるでしょう。

Othersideの始め方

ここからはOthersideの始め方について解説していきます。

現状Othersideのメタバースは一般リリースを開始していないので、まずは一緒にアカウント作成だけしておきましょう。

サインアップ


サインアップ

Othersideへアクセスしてサインアップしてみましょう。

アカウント作成に使えるウォレットは「Metamask」と「Coinbase Wallet」「Wallet Conect」の3種類ありますが、最初は日本語サポートを行っている「Metamask」で接続するのがおすすめです。

2022年9月の現時点では、まだOthersideプロジェクトはローンチしていないのですが、公式サイトのライトペーパーに目を通し、先にOtherdeedを購入して公式からの発表を楽しみに待ちましょう。

Othersideを活用したプロジェクト「OASIS MARS」とは

Coincheck NFT

※OASIS MARS』は、コインチェックが『Otherside』上のOtherdeedに建設中のメタバース都市です。”2035年の火星”をコンセプトにしており、『OASIS TOKYO』や『OASIS KYOTO』と同様に様々なアーティストや著名人、ブランド等とコラボレーションすることで、メタバースと NFTを掛け合わせた新たな顧客体験やデジタル経済圏を創出することをビジョンに持っているプロジェクトです。

(※)コインチェック株式会社は、「OASIS」の運営をはじめとするメタバース事業を、マネックスクリプトバンク株式会社に事業譲渡することを決定し、MCBは本年10月2日付けで同事業を承継することといたしました。 詳しくはこちら